トラックマン

トラック専門サイト

トラックドライバーの熱中症対策

f:id:truck_sa:20200611134124j:plain
照りつける太陽

地球温暖化の影響なのか、年々、起こる危険度が上がっているような気がする熱中症。最悪、命にも関わるので、大いに注意しなければいけません。
イメージとしては、鋼が溶けるような暑い日、太陽が降り注ぐ野外で長く過ごすとかかるように思いがちですが、家の中でかかってしまうから本当に油断できません。家の中でかかるということは、車内でもかかるということです。
トラックドライバーは真夏の暑い日でも、炎天下で長時間トラックを運転して仕事をします。もちろん、エアコンはかけるでしょうけど、やはり熱中症のリスクはあります。
そこで今回は、トラックドライバーの熱中症リスクとその対策をご紹介します。

1. 車内でもかかる

家の中にいても熱中症にかかるくらいなので、車内でももちろんリスクがあります。
エアコンをつけていれば、確かに快適ですが、トラックの運転席は広いフロントガラスから容赦なく日光が差し込むので、エアコンが切れれば、あっという間に車内温度が上がります。
近年はアイドリングストップが推奨されているので、トラックドライバーもエアコンをずっとかけっぱなしというわけにはいきません。
さらに、仕事によってはこまめに荷の積み下ろしを行うため、トラックから降りては乗ってを繰り返すこともあります。この場合、かなりの温度差を何度も体験するので、ドライバーの体に負荷がかかることもあります。

f:id:truck_sa:20200611124501j:plain
カーエアコン

2. 荷役作業も要注意

トラックドライバーの仕事はトラックの運転だけではありません。荷の積み下ろしもあり、それも仕事によっては手作業になります。
しかも、荷の積み下ろし作業は、容赦なく太陽が降り注ぐ屋外で行うことが多いのです。
中には軽い荷もありますが、重い荷もあります。どちらにしても、多くの荷の積み下ろし作業を行うと、体温は上がり、大量の汗をかきます。汗をかくと、脱水状態になります。熱中症予防という観点からすると、とても危険な状態です。

f:id:truck_sa:20200611124740j:plain

3. こまめな水分補給

トラックドライバーの仕事には欠かせない荷の積み下ろしで汗をかき、エアコンの効いた運転席に戻ると、とても快適に感じます。
ここで忘れてはいけないのが水分補給です。汗で体から大量の水分を放出していますし、エアコンによって車内は乾燥気味ですから。
ただ、何を飲むかも大切です。ただの水だと、汗によって体外に出た塩分を補給することはできません。ですから、汗をかいた後は、いわゆるスポーツ飲料、それもナトリウム、つまり塩分の入ったスポーツ飲料を飲みましょう。
荷の積み下ろしの後ではなく、つまり、あまり汗をかいていないときも、を飲んでこまめに水分補給しましょう。ジュースなどでも良いっちゃ良いのですが、カロリーが高めなので、あまりたくさん飲むことはおススメはしません。

f:id:truck_sa:20200611125008j:plain
スポーツドリンク

4. 利尿作用のある飲食は避ける

長時間、トラックを運転するトラックドライバーは、なるべくトイレに行きたくならないようにしようとして、水分補給を控えがちです。しかし、そのために脱水症状を起こすリスクが高まります。
スイカ、キュウリ、メロンなどの瓜は涼し気で、暑いときには特に食べたくなるものですが、利尿作用があるので、食べ過ぎるとやはり脱水状態を招きやすくなります。
カフェインを多く含んだコーヒー、お茶や、アルコールも利尿作用が強いと言われています。アルコールは運転では絶対に飲んではいけないので問題外ですが、眠気を抑えるためのコーヒー、お茶も飲み過ぎないようにしましょう。

f:id:truck_sa:20200611125155j:plain
スイカは涼し気ですが

5. 適度な休憩も必要

家の中で熱中症になってしまう人は、どこか自分の健康を過信してエアコンの利用を控えていたとも考えられます。
トラックドライバーは基本的に体力仕事で、長年続けてきた人は特に体力にも自信があるかもしれません。しかし、無理は禁物です。毎年、「今年の暑さは昨年までとは違う」と考えましょう。
地球の環境は変化しています。また、ドライバー自身も当然ですが、毎年歳を取ります。基本的には体力は年々衰えています。
トラックドライバーの仕事は体力仕事なので、普通に仕事をしていても疲れがたまっていきます。この疲れを過度にためないよう、こまめに休憩を取りましょう。

f:id:truck_sa:20200611125439j:plain
地球環境の変化

6. 日ごろの健康管理

暑さにやられないためには、日ごろの健康管理も大切です。
トラックドライバーは毎朝、会社で健康チェックを行いますが、ドライバー自身で何かの不調を少しでも感じたら、その日は仕事を休んだほうが良いかもしれません。
運転中に熱中症の症状でめまいなどが起こると、運転に支障をきたし、交通事故を起こす危険もあります。そうなってしまってから後悔するよりは、その日の給与がなくなるほうがマシということもあります。
とにかく。決して無理はしないことです。
熱帯夜で眠れないと、睡眠不足のままで仕事することになり、これも危険です。毎日、十分な睡眠を取り、深酒は避け、栄養バランスの取れた朝食を取るという、健康的な生活習慣を身に着けることが、理想的な熱中症対策なので、できるだけそれを目指しましょう。

f:id:truck_sa:20200611125851j:plain
朝食の1例

7. 熱のこもらない服装

トラックドライバーには荷の積み下ろし作業を行う仕事があります。
荷の積み下ろしを行うときは、安全面などを考えて作業着を着ます。この作業着は、やはり安全面から厚手の丈夫な素材が使われていることがありますが、そのため、昔の作業着は結構熱がこもりやすかったようです。
今は、各所に熱を逃がす工夫がされている作業着が一般的なので、夏場は特にそういうものを選びましょう。
通気性の高い作業着や、ファンによって外気を取り入れることのできる作業服などが登場しています。

f:id:truck_sa:20200611130251j:plain
作業着の1例

8. 熱中症指数測定器の活用

熱中症指数とは、環境省で「暑さ指数」と呼んでいるもので、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。WBGT(湿球黒球温度)とも言います。
この熱中症指数を測定するグッズが販売されています。具体的には温度、湿度などを測定し、熱中症の危険を知らせてくれるものです。
とは言え、あくまでも目安として使用しましょう。機器が危険を告げていないくても体調の不良を感じたら涼しい場所に行くなどの暑さ対策をしたり、医師の診察を受けるべきです。

f:id:truck_sa:20200611130621j:plain
これは温度計

9. 熱中症対策グッズの活用

冷却スプレーや冷却シートなどの熱中症対策グッズがいろいろ販売されています。暑い夏はエアコンだけではなく、こういうものをドンドン活用しましょう。
特別なグッズではなくても、保冷剤、水枕、冷水で冷やしたタオルなども便利です。温度が上がることが考えられるトラックの運転席に用意しておくために、保冷庫を準備しておくのも良いでしょう。

f:id:truck_sa:20200611131755j:plain
湯たんぽも氷水を入れれば氷まくらとして使えます

10. 変だなと感じたら

くどいようですが、体力に自信があっても無理は禁物です。自信がない人はなおさらです。
少しでも体調に異変、不調を感じたら、休むなり、医師に相談するなりしましょう。
熱中症は軽度だとめまい、失神、筋肉痛、大量の汗などがあり、症状が重くなるにつれて頭痛、不快感、吐き気、倦怠感、意識障害などが起こっていくそうです。
この軽症だと言われるめまいでも、運転には危険なので、熱中症にはとことん気をつけなければいけません。

f:id:truck_sa:20200611132119j:plain
医師

セールスドライバーがちょっとだけ自慢したいこと

f:id:truck_sa:20190603154914p:plain

セールスドライバーは配達、集荷、集金、さらには営業も行うドライバーで、一番分かりやすいのは「通販で買った商品を配達する宅配ドライバー」でしょう。
ただ配達するだけではなく、通販を行っている店舗や会社と交渉して運送を請け負う契約を取るのも仕事です。だからセールスドライバー、つまり営業も行うドライバーなのです。
正社員の場合、給料は「基本給+歩合給」となっていることも多いようです。いわゆる「やればやっただけ稼げる仕事」です。
しかし、通販で買い物した人なら分かると思うのですが、宅配には再配達がつきものです。夫婦共稼ぎが一般的であり、しかも自宅でできる仕事なのに台風の日でもわざわざ会社に通勤することを尊ぶ文化のはびこる日本では、昼間に自宅にいる人なんて稀ですからね。
再配達が当たり前ってことは自然と宅配ドライバーの仕事も夕方以降に集中しがちで、残業も当たり前です。しかも、通常の業務でも配達だけじゃなく、集荷、営業、集金、クレーム対応など、作業は多岐に渡ります。営業ノルマがある会社もあります。セールスドライバーは、数あるプロドライバーの仕事の中でも「過酷」な部類に入るはずです。

そんなセールスドライバーも他のトラックドライバー同様、ここんとこ人手不足に陥っています。過酷なだけにやりがいもたっぷりな仕事なのに、もったいない話です。
そんなわけで現在、通販に頼りまくる私たちの日常は、責任感と忍耐力と正義感に満ち溢れた現役セールスドライバーに支えられています。それだけにセールスドライバーにも、ささやかに自慢したいことの1つや2つや3つや‥10はあるわけです。

1. 高給

セールスドライバーの収入は、正社員の場合は年収300万円~年収400万円ほどと言われています。一般的な企業のサラリーマンと同じくらいは稼いでいるんじゃないでしょうか。
それに、勤務先、勤務形態でも異なりますが、荷物をたくさん運ぶだけ、または契約本数を増やすだけ、給料が上がるようです。
ま、自分がリッチだなんて自慢するのははしたないことではありますが、日本でも「はしたない」なんて感覚は薄れたようですから、自慢しても構わないでしょう。

f:id:truck_sa:20190708144057p:plain
リッチ!

2. 社会貢献度

今やどこに住んでいようと、ネットショップでポチるだけでたいていのものは買えるようになりました。離島に住んでいる場合は送料がちょいと高くなったりしますが。
それはともかく、この行き届いた通販生活を満喫できるのも、行き届いた物流システムのおかげです。中でも宅配を担っているのがセールスドライバーの皆様方です。地球の裏側から送られた荷物を自宅に届けてくれるのもセールスドライバーですから、宅配便を少しでも利用した人は、セールスドライバーに足を向けて寝られません
そんな風に、多くの人の生活の役に立っていることを、セールスドライバーは自慢に思って良いはずです。

f:id:truck_sa:20190603145704p:plain
寝てても荷物は届きます

3. 打たれ強さ

セールスドライバーの仕事は過酷です。1日に100件以上荷物を届けることもあると言います。お中元やお歳暮の繁忙期、つまり6月~8月、11月~年末年始は、いつもにも増して過酷になります。
配達先や得意先からのクレームもあります。無茶なクレームもあります。もちろん多いのは「もっとも」なクレームですが、それでもクレームはストレスになります。
セールスドライバーの忙しに慣れ、クレーマーにも耐える精神力を身につければ、もしかしたら世の中に怖いものはなくなるかも。

f:id:truck_sa:20190725125837p:plain
へこたれない

4. マッチョさ

セールスドライバーの仕事に必要なのは、忙しさやクレームにも耐えられる精神的な強さですが、同時に体力面での強さも欠かせません。何せ、多いときは1日に100件以上荷物を届けることもあるのですから。
ときにはマンションの最上階に重い荷物を届けたりします。マンションはエレベーターがついていることが一般的でまだマシですが、古い団地やアパートにはエレベーターもついてなかったりします。10キロのお米を、たとえ3階でも運ぶとなると、こりゃえらいことです。
セールスドライバーの仕事に慣れるころには、かなりのマッチョになっているに違いありません。そして多くの現役セールスドライバーは、日々自分の力強さを実感しながら仕事をしているはずです。

f:id:truck_sa:20190729155052p:plain
力自慢

5. マルチな手腕

セールスドライバーは他のトラックドライバーと違ってやることがたくさんあります。集荷、営業、集金、クレーム対応などもやらなければならないので、おのずと作業効率を考え、1つ1つの作業をなるべくスピーディにできるよう工夫するようになります。と言うか、そうしないと仕事が辛くなります。
セールスドライバーの仕事は大変なんです。逆に、これをきちんとこなせるようになるってことは、かなりすごいことです。職業人としての能力の高さの証明であり、人間的な成長を自覚することにもなるでしょう。
大威張りで自慢しまくっても良いレベルです。

f:id:truck_sa:20190708142714p:plain
アレもコレも

6. フレッシュなさわやかさ

セールスドライバーの仕事は過酷で大変です。それでもさわやかさを保っていると、これは相当ヤバいです。
もちろん、さわやかに配達する必要はないのですが、テレビCMなんかを見ていると宅配ドライバーはさわやかなイケメンのイメージです。
トラックドライバーと言うと、世間的なイメージとしては「荒くれ者」が多かったりするのですが、セールスドライバーは違います。もちろん、トラックドライバーが必ずしも「荒くれ者」ではないように、セールスドライバーだって必ずしも「さわやかなイケメン」ってわけではありません。むしろ「さわやかなイケメンではない、ごく普通の人」であることがほとんどでしょう。
ただ、イケメンかどうかは見る人の好みもありますが、「さわやかさ」は本人の努力でいくらかは何とかなります。努力によって「さわやかさ」を手にした人は、配達先にも好印象を与えて「ごくろうさま」「ありがと」と声を掛けられる機会も増えるでしょう。これは自慢できます。

f:id:truck_sa:20190607142350p:plain
イケメン

7. 無事故無違反

何だかんだ言ってセールスドライバーもプロドライバーのはしくれですから、一番大切なのは安全運転です。できて当たり前と言っても過言ではありません。
とは言え、セールスドライバーもにんげんですからミスはします。できて当たり前の無事故無違反ですが、それには努力も必要。それだけに無事故無違反を続けるセールスドライバーは、ちょっとだけ自慢してもいいのではないでしょうか。

f:id:truck_sa:20190708140244p:plain
安全に荷物を届ける

8. 営業スマイル

セールスドライバーはドライバーでありセールスマンです。なくてはならないのが営業スマイルです。
失恋しようが、溝に落っこちようが、地下鉄に傘を忘れようが、配達先では笑顔で対応してこそプロです。
セールスドライバーとして得意先の担当者から「君の笑顔を見るといつもほっこりする」なんて言われたら、心の中で思わずガッツポーズをしても許されます。

f:id:truck_sa:20191010125115p:plain
雨が降っても何があっても笑顔

9. 貯金

セールスドライバーの収入は、正社員の場合は年収300万円~年収400万円ほどで、しかも残業が当たり前ですから、せっかく稼いだお金も使っているヒマがあまりありません。そのため、貯金額が増える一方のはずです。
これも多くのセールスドライバーが自慢したいでしょう。夢のマイホームを持つのもすぐかもしれませんから。

f:id:truck_sa:20190805135555p:plain
夢のマイホーム

10. 出世もアリ

一般的なトラックドライバーには基本的に出世はありません。中型から大型、やがてはトレーラーと、トラックの大きさによるキャリアアップと収入アップはありますが、基本的には階級の上下がないのがトラックドライバーです。
その中でセールスドライバーは、勤務先によっても違いますが、大手企業の場合は出世があったりします。セールスドライバーとしてキャリアを積み、営業成績を伸ばしていけば、センター長などになれるかもしれません。
出世の野望があるトラックドライバー志向者は、ぜひ大手企業のセールスドライバーになりましょう。

f:id:truck_sa:20191010125440p:plain
出世への道

トラック運転手に対する勝手なイメージ10選

f:id:truck_sa:20190927121843j:plain

トラック運転手と言うと、世間から「荒くれ者の仕事」「底辺職」だなどと、悪いイメージを抱かれがちです。
ですが、それは主に昭和からの、いわば負の遺産です。かの偉大な鈴木則文監督のせいとは言いませんが、昭和50年代に菅原文太がトラック運転手を演じ切った人気映画「トラック野郎」シリーズがトラック運転手の偏ったイメージを広げ、それが定着してしまいました。
「何言ってやがる! 実際にトラック運転手のひどい態度を目撃してるんだぞ」という人もいるでしょう。ですから、そんな不埒なトラック運転手も実在します。ただ、世の中には不埒な教師不埒な政治家不埒な営業マン不埒なブティック店員不埒なプログラマーだって実在するわけで、もう何が何やらで、わてほんまによう言わんわー、です。
現実のトラック運転手は、平均年収400万円前後ではあるものの、中には年収700万円以上をたたき出している人も普通にいたりして、なおかつ、物流の一翼を担うことで日本経済を支える尊い仕事です。
近年はネットでさまざまな情報に触れ、そんなトラック運転手の実態を知った賢い人たちも増え、トラック運転手に対するイメージの幅も広がってきています。
そこで今回は、そんなトラック運転手に対するいろいろなイメージを紹介しちゃいます。あくまでもイメージですので、実態からは離れている場合もございますのであしからずです。

1. ガラが悪い

ドラマや映画などでトラック運転手をコワモテの俳優が演じることが多く、「ガラが悪い」というイメージは定着しています。
トラック運転手の仕事は体力勝負なところがあり、そのためプロデューサーがマッチョな俳優をキャスティングしがちで、また、そういう俳優は結構コワモテだったりするので、こういった事態に陥ったと推測できます。
もちろん、トラック運転手にはいろいろなタイプの人がいて、中にはコワモテの人もいるので、たまたまそんなトラック運転手を目撃した人が「やっぱり」なんて、変に納得してしまうわけです。
しかし、本当、政治家さんにもガラの悪い人はいますからねえ。

f:id:truck_sa:20190927122401p:plain
こんな感じ?

2. 気が短い

トラック運転手は確実に、安全に荷を届けなければいけません。時間厳守です。しかし、最初からタイトなスケジュールである上に、渋滞などの道路状況に左右されて、気持ちが焦ってしまいます。
もしかしたら、行きたいのにトイレが見つからずに焦っているかもしれません。スケジュールがキツイあまり、食事休憩もままならず、イライラしているかもしれません。
そんなイライラしているトラック運転手を目撃した人が「短気だからイライラしているんだ。そうに違いない。そうだ、そうだ、ソーダ村の村長さんもそう言った」と思ってしまったかもしれません。
ただ、イライラするのは体にあまりよくありません

f:id:truck_sa:20190927123103p:plain
イライラする人

3. 運転が荒い

「トラック運転手の仕事はスケジュールがきつくて、トラック運転手はいつもイライラしているから、トラック運転手の運転は荒いに違いない!」ということで、そんなイメージが広まったに違いありません。
もちろん、実際はトラックという難度の高い車を運転することを仕事としているのですから、運転技術が高い人が多いのがトラック運転手です。しかも「荷を安全に運ぶ」という仕事の性質上、必然的に運転はていねいになります
さらに近年、「運転はていねい、おだやかに」というエコドライブを全国のトラック協会が推奨していますので、トラック運転手の運転はますます「ていねいでおだやか」になっています。

f:id:truck_sa:20190927124516j:plain
すぐ乱闘しそう

4. 交通ルールを守らない

これは全くの誤認です。トラック運転手は交通ルールを守らないと仕事ができません。世の中、交通ルールを真面目に守り通すトラック運転手ばかりです。
だからこそ、昨日ネットショップでポチった商品が今日手元に届くのです。スーパーに毎日商品が並ぶのです。
また、しっかり交通ルールを守ってトラックを運転していたトラック運転手が、交通ルールを無視して危険な運転をした自転車を避けようとして事故になったとしたら、どういうわけか日本では自転車に乗ってた人の実名は伏せられ、落ち度のないはずのトラック運転手の名前が報道されてしまいます。ニュース記事をサーッと流し読みするような人が、何となく「トラック運転手が悪い」と思ってしまい、そんなイメージが広がるわけです。
それに、ほとんどのトラック運転手が交通ルールをしっかり守って仕事しているからこそ、たまに交通ルールを守らない不埒なトラック運転手が1人でもいたりすると、めちゃくちゃ目立つという現象も起こります。

f:id:truck_sa:20190927125336j:plain
商品が並ぶスーパーマーケット

5. 学歴が低い

トラックを運転する仕事に高学歴は必要ありません。そのため、昔から学歴が低い人もトラック運転手の仕事をしていました。
ですが、高学歴のトラック運転手もいますし、それに、学歴が低いからって何だと言うのでしょう?

f:id:truck_sa:20190927125904j:plain
よくある大学の講義風景

6. 地道で地味

現在の日本人の生活を支えているのはトラック運転手だと言っても過言ではありません。
自然災害があって電気ガスなどのインフラが止まると、とたんに生活は困窮します。同様にトラック運転手がいなくなると、恐らく日本人の生活は困窮してしまうでしょう。
しかし、日本人の多くが、そんなありがたい存在であるトラック運転手のありがたさに気付いていません。普段、電気ガスや、水、空気のことも意識してありがたいとは思っていないのと同じかもしれません。
まさに縁の下の力持ちです。当たり前過ぎて、存在のありがたさを見過ごしがちです。

f:id:truck_sa:20190927130314p:plain
忍者のように目立たない

7. 家族思い

大きなトラックを思いのままに操るトラック運転手は、日本人が抱く「昔ながらお父さん」像となぜか重なります。毎日のキツイ仕事も家族のことを考えて頑張ってこなしているんだな、きっとそうに違ないと、勝手に思ってしまいます。
トラック運転手は拘束時間が長く、浮気している時間もなさそうという推測もありますし。

f:id:truck_sa:20190927130724j:plain
家族を守る

8. 礼儀正しくて優しい

トラック運転手は「荒くれ者」で「コワモテ」というイメージがありますから、道を譲ってくれたり、ちょっとした親切を目にすると「実は礼儀正しくて優しいんだ」と感激します。
実際、トラック運転手は荷の届け先では礼儀正しくあいさつしなければいけませんし、荷の安全に配慮した「ていねいでおだやかな運転」を心掛けるので、紳士的なのです。

f:id:truck_sa:20190927131126p:plain
あいさつもきちんとできる

9. 頼りがいがある

大きなトラックを思いのままに操るトラック運転手は、実に頼りがいがあるように思えます。
実際、トラック運転手の仕事は体力仕事でもあり、自然とマッチョな体格に仕上がります。見るからに「頼れそう」になっていきます。
それに日本人の生活を支える責任を背負っていますから「頼りがい」がいっぱいです。

f:id:truck_sa:20190927131535j:plain
頼れそう

10. たくさん稼いでいそう

トラック運転手の給料は歩合制であることが多いです。つまり、やればやっただけ稼げるのがトラック運転手です。そして多くのトラック運転手が「やればやっただけ稼ぎたくて」トラック運転手になります。
ですから、トラック運転手はたくさん稼いでいるに違いありません。

f:id:truck_sa:20190927131820j:plain
たっぷり稼ぐ

タフガイの仕事

f:id:truck_sa:20190603143019j:plain

有名な探偵小説に「男はタフでなければ生きていけない」というセリフが出てきます。知らない人は「なんだ、男の『俺は強いんだぞ』自慢か」と思うかもしれませんが、後に「優しくなければ生きる資格はない」と続きます。
強いばかりではだめで、優しさも兼ね備えていなければいけないという話です。
そうなると、これは男性ばかりか、女性にも当てはまる言葉で、誰でも強さと優しさは必要だと気づかされます。
そんなわけで、誰でもやはりタフガイであるべきなのです。もちろん、単にタフなだけではなく、優しさも備えたタフガイです。さまざまな困難が待ち受ける人生を生き抜くには、タフガイであらねばなりません。
そして、そんなタフガイにピッタリの仕事があります。もちろん、タフガイが「タフガイにピッタリではない仕事」をしても何の問題もないのですが、どうせタフガイなら「タフガイにピッタリの仕事」をしてこそ、タフガイぶりも存分に発揮できるというものです。
また、今はタフガイでなくても、タフガイにピッタリな仕事を続けていると、そのうちタフガイになれたりするかもしれません。

1. 刑事

まさに“タフガイ”のイメージ通りの仕事と言えば、刑事です。
イメージで言えば、私立探偵と言いたいところですが、小説や映画と違って、本物の探偵は事件捜査なんかはほとんどせず、身元調査や浮気調査が主な仕事のようですから。いえ、まあ浮気調査も結構タフな仕事かもしれませんが。
ともかく、刑事はタフです。部署によっては暴力団、凶悪犯罪者、猟奇的殺人者も相手にしなければいけなくなります。
また、「刑事」でまとめちゃっていますが、警察官やシークレットサービス、海上保安官なんかも含めてタフです。

f:id:truck_sa:20190708142203j:plain
サスペンスものの刑事

2. 戦場カメラマン

職場は主に海外になりますが、まさに命懸けの仕事です。タフでなければ精神的に耐えられないでしょう。
とにかく24時間、常に死と隣り合わせで、睡眠も食事もままならない生活を送らなければいけません。単に報酬目当てでできる仕事ではなく、そこには戦場で何が起こっているかを客観的に伝えたいという、強く熱い気持ちがないと務まりません。
海外で難民支援の医療活動に従事している医師や、ボランティア団体の職員さんなんかも同様かもしれません。

f:id:truck_sa:20191212125213j:plain
ハードなカメラマン

3. 看護師

人命に関わる仕事であり、体力的なキツさから、これはやはり相当タフでなければできない仕事と思われます。
患者にはいろいろな人がいて、看護師も人間ですから苦手なタイプと思う患者もいるかもしれず、精神的なタフさももちろん必要です。
そんな過酷な思いをしながら、患者の健康を考えて仕事しているのが看護師です。
ですから皆さん、たとえこちらがいい歳した大人なのに、子どもに対するような口を利く看護師に多少イラっとしたとしても、看護師にはおだやかに接しましょう。

f:id:truck_sa:20191111135037j:plain
医療現場はとにかくハード

4. 介護福祉士

これまた精神的にも体力的にも相当なタフネスを要求される仕事です。
介護職では、介護の利用者に対しておだやかでていねいに接するように教えられますが、基本的に介護の利用者は天使ではありません。我がままだったり、無愛想だったりする利用者は全然珍しくありません。それでも介護福祉士はおだやでていねいに接しなければなりません。ストレスもたまります。
加えて、今は介護業界は人手不足になっていて、その分、介護福祉士1人の仕事量が増え、一段とタフな仕事になっています。ここは1つ政治の力で、せめて給料だけでも政治家並みの高給にしていただきたいものです。

f:id:truck_sa:20191212131010j:plain
人手不足が続く介護業界

5. トラック運転手

世間的に「荒くれ者」のイメージが付いてしまっているトラック運転手は実際、体力仕事でもあり、まさにタフガイの仕事だと言えるでしょう。
主な仕事は「トラックの運転」なので、仕事することによるカロリー消費は意外と少ないのですが、それでも仕事によっては筋肉がついていき、数か月続けているといつの間にかマッチョになっているとかいないとか。

f:id:truck_sa:20190606131121j:plain
タフでマッチョなイメージ

6. 消防士

アメリカだとヒーロー視されているのが消防士です。何しろ命懸けで体を張り、他人の財産や公共の財産を守ろうとするのですから。
消防士の仕事は大きく「消火」「救命」「救急」「防災」「予防」の5つになっています。一番多いのは「救急」で、事故などが起こったときに救急救命士と共に救急車に乗り、けが人や急病人の応急手当と、医療機関への搬送を行います。
体力仕事であることも間違いありません。ときには火の中をくぐることもあって、かなりハードな仕事と言えるでしょう。

f:id:truck_sa:20191212132537j:plain
命懸け

7. プロスポーツ選手

野球、サッカー、ラグビー、プロレス、ボクシングなど、ハードなスポーツのプロ選手はおしなべてタフガイでなければ務まらないでしょう。テニス、バスケットボールも相当ハードです。
また、スポーツ選手は30代、40代で現役引退になることが多く、すなわち失業します。精神的にもハードです。
高齢者でも雇用のあるトラック運転手とは違います。と言うか、スポーツ選手を引退してトラック運転手になった人も少なくありません。

f:id:truck_sa:20191212131856j:plain
相当ハードなスポーツ

8. レスキュー隊員

消防士も救助任務を行いますが、中でも特に救助任務を専門としている部隊があります。専門としているだけあって、日ごろの訓練もハードです。

f:id:truck_sa:20191212132654j:plain
救助任務に出動

9. 保育士

幼い子どもを預かり、世話をするのが保育士です。幼い子どもはあまり大人の都合を考えません。好きに走り回り、泣き、叫びます。放っておくとケガをしたり、病気になったりします。
そんな子どもを複数まとめて世話しなければいけないのです。生半可な覚悟ではできない仕事です。
しかも、子どもは国の未来に欠かせない存在ですから、それだけ責任も重大です。いくら何億という巨大プロジェクトを動かしているような、巨大企業の巨大プロジェクトを進めているビジネスマンでも、マタハラするような器の小さいオッサンには務まりません。
そんな保育士も今は人手不足が続いていて、保育士1人の負担が増えまくっているそうです。ここは1つ政治の力で、せめて給料だけでも政治家並みの高給にしていただきたいものです。

f:id:truck_sa:20191212133151j:plain
責任も重大な保育士

10. 育児

数年前に「世界で最もタフな仕事」としてネットにアップされたのが、母親だそうです。1日20時間近い労働時間で年中無休で、しかも無給で働くのが母親なんだとか。
そういうと「育児は母親の仕事」と決めつけているようで違和感があるので、ここでは「育児」とします。
どっちにしろ、やはり子どもの世話をするのは、まさに「休みなし」のハードな仕事だということです。
ちなみに「育児」は母親だけの仕事ではありませんが、出産は母親だけの仕事です。妊娠も含めて出産をやり抜く母親は、やはり究極のタフガイかもしれません。

f:id:truck_sa:20191212133550j:plain
父と子

女性に増えてほしい職業

f:id:truck_sa:20191202122055j:plain
なりたい自分になれる

日本は今、あらゆる業界で人手不足が問題になっています。
そのため、政府も外国人雇用障がい者雇用を広めようとしたり、企業に定年を延長させようとしたり、必死です。そして企業に「もっと女性を活躍させるように」なんてことを促しています。
いろいろな人に選択肢が増えることは良いことです。女性の職業選択の幅が広がることも良いことです。と言うか、最初から枠をつくっちゃいけないのです。「どんな人もなりたいものになれる」のが、そもそもの「あるべき国」の姿ですから。
それはそれとして、実際、女性が増えてくれたらいいのになあ、という職業があります。もうすでにその職業に就いている女性はいますが「もっと増えてほしい」という職業です。
これらの職業に就く女性が増えれば、日本もきっと平和になるに違いありません。

1. 医師

男性の医師も女性の患者を診るときは職業に徹して「女性だから」という変な目で見ることはありません。とは言え、患者はやはり意識してしまいます。女性患者としては、女性の医師に診察してほしいと思う人が多いでしょう。
もちろん、医師免許を所得するのは勉強が大変ですし、大病院に勤めると派閥とかが大変そうで、小さい病院だと経営が大変で、仕事も体力的にもきつく、また人命にも関わる仕事で責任も重大ですが、収入はとても良いです。

f:id:truck_sa:20191202130457j:plain
女性ドクター

2. 政治家

日本は女性議員の割合がとても低く、世界平均で見てもかなりの下位に位置しているそうです。
それで首相が頑張って女性大臣を増やすと、ロクでもないことが起こったりして、そもそもあれは女性政治家に問題があったというより、あんな大臣を選んだほうに問題があるような気がしますが、それにしても政治を男性ばかりに任せておいてもロクなことがありません。
もちろん、世の中とは不公平なものです。これはどうしようもありません。
それでも政治くらいは何とかしたいじゃありませんか。せめて議員の男女比を、日本の人口における男女比と同じにすべきではないのでしょうか。そうなれば、日本ももっとマシな国になるかもしれません。

f:id:truck_sa:20190603140250p:plain
政治家も男ばかりだとロクなことが起きない

3. ITエンジニア

IT業界の技術者はどういうわけか男性が多いそうです。
しかし、IT業界は就業時間が比較的自由になり、自宅勤務できる会社も多く、例えば育児中でも働きやすい業界です。
いえ、育児は別に男性がやっても構わないのですが、なぜか今だに「女性がすべき」との同調圧力が強いのが日本です。これはこれでおかしな話です。
とにかく、通勤が必要な会社でも服装の規定がゆるい会社が多く、好きなおしゃれを楽しむのも自由だったりします。
おまけにITエンジニアはなり手が不足していて、就職先も結構たくさんあるようです。
さらに、今はまだ女性エンジニアが少ないので重宝されますよ。

f:id:truck_sa:20191202123809j:plain
いつでもどこでも仕事できる

4. 建築家

家やビルなどを建てる建築業界も女性が少ない分野の1つです。しかし、当然ですが女性も家に住みますし、ビルなどを利用します。女性が女性目線で企画し、設計する家や建物も必要ですよね。

f:id:truck_sa:20191202124323j:plain
女性デザイナー

5. トラックドライバー

トラックドライバーの仕事は安全に、迅速に荷を運ぶことです。トラックドライバーというと「荒くれ者の仕事」とイメージされがちですが、実はとても繊細で優しい運転を求められます。女性ドライバーに繊細さと優しさを発揮してほしいわけです。
また、通販の商品などを届ける配送ドライバーの仕事では、女性客が「ぜひ女性に届けてほしい」という商品があります。
女性が大きなトラックを運転する姿に違和感があるという人もいるかもしれませんが、むしろ女性にこそ就いてほしい職業がトラックドライバーなのです。

f:id:truck_sa:20190603141644j:plain
安全運転が大事

6. 法律家

これも政治家と同じで、司法も男性ばかりに任せておくとロクなことがありません。ぜひ、多くの女性に弁護士、検事、裁判官などになってもらって、日本を少しでも公平で公正な国にしてほしいものです。

f:id:truck_sa:20191202124911j:plain
法廷にも女性が必要

7. 刑事

これも政治家、法律家と同じで、刑事にも女性の繊細で優しい目が必要なのではないでしょうか。女性警官はそれなりにいるようですが、刑事となると少ない印象です。
刑事ドラマでも、レギュラー陣に1人くらいしか女性はいません。この割合は昭和の刑事ドラマ「太陽にほえろ」のころから変わっていない、というのも変な話です。

f:id:truck_sa:20191202130237j:plain
女性刑事

8. タクシードライバー

タクシードライバーは乗客を安全に、快適に、迅速に運ぶのが仕事です。
タクシードライバーの仕事は接客業でもあります。やはり、一般的にコミュニケーション能力が男性より高いと言われる女性に就いてほしい仕事です。
また、タクシーはドライバーと乗客が2人きりの密室状態になることもありますから、女性客は「タクシードライバーも女性のほうが安心できる」と思いがちです。男性客も「女性タクシードライバーの運転のほうが安全でていねい」だと思って安心できます。

f:id:truck_sa:20190729132908j:plain
タクシーは接客業

9. バス運転士

バス運転士は乗客を安全に、快適に、迅速に運ぶのが仕事です。
バス運転士の仕事は接客業でもあります。やはり、一般的にコミュニケーション能力が男性より高いと言われる女性に就いてほしい仕事です。
また、バスは高齢者や子連れの利用が多く、そうした場合、女性運転士のほうが細やかな配慮をしてくれそうで、乗客たちも安心できます。

f:id:truck_sa:20191202130941j:plain
バスも接客業

10. 料理人

繊細さが求められるのが料理です。女性の料理人も珍しくはありませんが、もっと増えて、細やかでおいしい料理を世に送り出していただきたいものです。
家庭では女性が料理することが多いのに、仕事となると男性が料理するというのは変な話です。
ただ、料理に匂いが移ってはいけないので、女性でも化粧、香水は厳禁です。

f:id:truck_sa:20191202131738j:plain
厨房にも女性を

トラック運転手紳士録

f:id:truck_sa:20190912135410j:plain

タクシー運転手が、乗せたお客の挙動がおかしかったことで警察に通報し、そのお客が実はオレオレ詐欺グループの1人だったと判明し、犯行を防止できた、なんてニュースがありました。
日ごろから社会貢献度の高い仕事をしているのに「底辺職」「他の仕事をできなかった者が仕方なく就く仕事」などとディスられることの多いのがタクシー運転手です。
トラック運転手も同様です。

一般論として、世の中には確かにタチの良くない人はいます。他人を故意に傷つけて優越感に浸るような人間です。普段は穏やかな人柄に見えても、ストレスがたまっているのか、何かあるとキレて乱暴者に激変してしまう人もいます。
ですが、それがすべて「底辺職」などとディスられるタクシー運転手、トラック運転手だというわけではありません。有名大学を卒業し、誰もがうらやむ大企業に就職して海外出張なんかもしちゃう“ビジネスマン”にだって、驚くほど破廉恥な人はいます。ほら、あなたの後ろにも…。

実際はほとんどのタクシー運転手、トラック運転手が地道に、真面目にルールやマナーを守って仕事しています。特にトラック運転手がイメージ通りの「荒くれ者」ばかりだったら、今ごろ日本の物流はマヒして経済は大混乱です。あなたが通販で注文した北海道名産の松前漬けだって届きゃしませんがな。
もちろん、トラック運転手の中にもマナーを守らない、プロドライバーとは呼べない最悪な人もいます。しかし、それは一部のトラック運転手です。ただ、人は「一部で全体を判断してしまう」哀しい生き物なんですね。
すべての政治家はワイロを受け取り放題ですし、すべての教師は暴力振るうかセクハラしているし、すべての芸能人がヤクをやっているか不倫していると、すべての人が信じているわけです。

閑話休題。トラック運転手の実態はイメージとは違います。今回は、トラック運転手ってのはこんなに紳士なんだと分かるエピソードを紹介します。「一部で全体を判断しちゃいけない」「人は見かけによらない」「仏の顔も三度まで」なのです。

1. エンストのバイクを救った

ネットで見たのですが、高速道路でエンストしたのか、立ち往生していたバイクを、後続のトラックが助けていました。バイクとトラックがいたのは結構真ん中の車線だったのですが、トラックがゆっくり右に車線変更していき、バイクを安全な路肩に移動させていたんです。カッコ良かったです。 (30代 女性)

f:id:truck_sa:20190912135948j:plain
困ったときはあいみたがい

2. 女性ドライバーの男前な運転

思い切りの良いハンドル操作と思い切りの良い加速で、ぐんぐんトラックを走らせる運転手と遭遇。かと言って決して急ハンドル、急ブレーキ、急発進ではなく、他の車に譲るところはちゃんと譲ってあげる男前な運転だった。車が並んだときにふと見上げてみたら、運転していたのは女性惚れた。 (50代 男性)

f:id:truck_sa:20190606160251j:plain
男前!

3. 通勤にママチャリで来る大型の運転手

ある運送会社に勤めて5年ほどのトラック運転手です。30代ですけど、僕が一番の若手です。先輩たちは皆ベテランドライバーで、そろってマッチョです。なかなかゴツイです。そんな皆さんが大型トラックを運転するのだから、そりゃ世間が「トラック運転手は荒くれ者に違いない」と思ってしまうのも「仕方ないかなあ」と思ってしまいます。
しかし、そんなゴツイ男たちですが、通勤にママチャリとかスクーターを使っている人が多くて、何か可愛らしいです。 (30代 男性)

f:id:truck_sa:20190912141432j:plain
いざ、出勤

4. いかつい見た目とのギャップに萌え

交差点で信号待ちしていたときのことです。向かいの道には左折してきたトラックが停まっていて、その前の横断歩道を高齢な女性が歩いていました。足が悪いのか、かなりゆっくり歩いていたので、トラックの運転手は相当イライラしているんじゃないかと思っていました。
すると、渡り終わる前にその女性は転んでしまいました。それを見たトラックの運転手は運転席から飛び出してきて、その女性を助け起こし、歩道まで運んでいました。見ると、坊主頭で筋骨隆々そうな、いかにもいかつい感じの運転手。でも、飛び切りの優しい笑顔で女性を助けていました。 (20代 女性)

f:id:truck_sa:20190912141920j:plain
いかついけど

5. 運転が慎重

私の旦那はトラック運転手です。結婚当初は広告代理店で営業をしていたのですが、ストレスから体を壊し、回復してトラック運転手の仕事に就きました。
トラック運転手になってしばらくすると、マイカーの運転が変わってきました。以前は結構乱暴なところもある運転だったのですが、急ブレーキ、急発進などはせず、アイドリングストップを心掛け、助手席に座っていても以前より快適に感じるようになりました。
それを本人に伝えると、会社からエコドライブってのを教えられ、それを身に着けたから、運転が穏やかになったそうです。エコドライブは燃料消費を減らすので、環境に優しいだけじゃなく、家計にも優しい運転だと言ってました。ホレ直しそう。 (30代 女性)

f:id:truck_sa:20190912142440j:plain
赤ちゃんを包むようなおだやかさ

6. 細い曲り道をこすらず通る

ウチの近くにかなり細い曲り道がある。軽自動車はあまり苦労しないで通るが、大きな車は何度も何度もハンドルを切ってようやく通っていく。トラックはなおさら手こずっている。
その曲り道を、ゆっくりではあるけど、すっきり通っていった大型トラックがあった。実にカッコ良かった。 (40代 男性)

f:id:truck_sa:20190912143149j:plain
通りにくそうな道でも

7. ヒッチハイカーを乗せてくれる

学生のころ、関東から九州までヒッチハイクして行ったことがある。乗せてくれる車は、停まってくれないときはとことん停まってくれない。逆に、探し始めたとたんに停まってくれる車と出会えるときもある。
ただ、振り返ってみて停まってくれることが一番多かったのは、長距離のトラック運転手だった。トラック運転手は長時間、1人で運転するのが仕事なので、孤独だったからなのか、単に親切な人が多いからなのか。その中に「よく遠くまで来たのお」と感心してくれて、缶ジュースやらみかんやらくれた人もいた。何だか甘酸っぱい青春の思い出だ。 (40代 男性)

f:id:truck_sa:20190912143338j:plain
ヒッチハイカーを乗せるのは

8. トレーラーの運転手は理屈なくカッコいい

トレーラーは車部分と荷台が分かれていて、門外漢にも「運転が難しそう」と分かります。バックすると連結部分が折れてしまうので、慎重にも慎重を重ねてハンドルを操作しなければいけません。
そんなトレーラーで、バックしながらカーブを曲がるところを目撃したことがあります。ゆっくりではありましたが、一発で決めていました。神ワザだと思いました。 (30代 男性)

f:id:truck_sa:20190912143920j:plain
車体が長くて運転が厄介なトレーラー

9. 真夏の宅配便ドライバー

真夏に汗びっしょりになって荷物を届けてくれる宅配便のドライバーは偉いと思います。汗びっしょりなのに、荷物を受け取ろうとドアを開けると、苦虫を噛みつぶしたような顔ではなく、さわやかな笑顔を見せてくれると、キュンとなります。
トラック運転手は体力仕事だと聞きますが、本当に大変そうです。思わず「ごくろうさま」と言って冷たいウーロン茶の缶を渡しました。 (40代 女性)

f:id:truck_sa:20190912144558j:plain
宅配も大変

10. 悪口を言わない

「底辺職」だなんだと、トラック運転手は世間から悪く言われることがある。
しかし、トラック運転手は愚痴を言うことはあっても、他の職業のことを「底辺職」だとか「クズ」だとか悪く言ったりはしない。 (50代 男性)

f:id:truck_sa:20190912144929j:plain
余計なことは言わない

トラックドライバーが雨を嫌いな理由

f:id:truck_sa:20200529125222j:plain
恵みの雨

「恵みの雨」なんて言葉もありますから、雨は生命にとって欠かすことのできないものですが、たくさん降り過ぎると災害を起こしかねないので、何とも厄介です。
生命には必要でも、生活者としての感覚では、傘をささなきゃならないし、さしても濡れたりするし、雨の日はちょっと憂鬱に感じてしまいます。もちろん、雨の日が大好きという人もいるでしょうけど。

車を運転していると、ことさら雨を厄介に感じてしまいます。天気が良いと「今日はドライブにでも出掛けてみるか」なんて「でも」付きで考える人も多いでしょうから、逆に雨の日は「本当は車で出掛ける用事があったけど、今日は雨だからよしておこう」なんて考える人もいるかもしれません。
しかし、雨が降ろうがヤリが降ろうが、車を運転しなければならない職業ドライバーはそんなことを言ってはいられません。
そんな職業ドライバーの中で今回は特に、トラックドライバーが雨を嫌いな理由を書き出してみます。「そりゃそうだ」と思うような内容かもしれませんが、とにかくトラックドライバーは街中でも道路を走る数がとても多いので、こういったトラックドライバー側の事情も知っておくのもムダではないでしょう。
また、これらはトラックドライバーに限らず、ほとんどのドライバーが感じていることかもしれません。

1. 視界が悪くなる

普段は大気しかないはずのフロントガラスの前の空間に、雨粒があるのですから、道路状況などを見るにはとても邪魔です。
雨には特別に派手な色が着いているわけではなく、基本的に無色透明なのに、それが粒になって空から大量に落ちてくると、とても視界の邪魔になります。うっとおしいです。
雨粒がフロントガラスに付くと、これまた視界の邪魔です。この視界の邪魔となったフロントガラス上の雨粒を拭おうとワイパーを動かしますが、このワイパーがまたまた邪魔になるので、まさに「視界の邪魔の無限ループ」

f:id:truck_sa:20200622100732j:plain
雨の日は視界が悪くなる

2. 周囲が暗くなる

普通、日中は、うっそうと生い茂った樹木に囲まれた山奥でもなければ、明るく、周囲をとてもよく見渡すことができます。うっそうと生い茂った樹木に囲まれた山奥がなぜ明るくないかと言えば、うっそうと生い茂った樹木が日光を邪魔するからです。
雨の日は雨雲が出ています。ときには晴れているのに雨が降る「天気雨」なんてのもありますが、天気雨はたいていすぐやみます。
雨の日は空を雨雲が覆っていることが多く、当然、日光は遮断され、日中から薄暗くなります。雨雲が厚く、広いと結構暗くなります。
雨の日は周囲が暗くなる上に雨粒に視界を邪魔されるので、ドライバーも周囲を確認しにくくなります。本当に厄介です。

f:id:truck_sa:20200529125428j:plain
日光が遮られると暗い

3. ミラーに水滴がつく

雨粒が邪魔だったり、周囲が暗くなるので厄介だというのは、トラックドライバーに限らず、あらゆるドライバーが感じることです。
さらに厄介なのは、フロントガラスなどの窓ガラスだけではなく、ミラーにも雨粒が付いてしまうことです。ミラーは、ドライバーが直接の視認が難しい場所も見られるように設置されていますが、このミラーによる視認を雨粒が邪魔してしまうのです。
さらにトラックは普通自動車に比べて車体が大きく、死角も多いので、よりミラーでの視認が重要になっています。これを邪魔されるのでたまったものではありません。
ただ、今は水滴防止スプレーなどが市販されていますので、こうしたものでミラーや窓ガラスに付く雨粒を防ぐドライバーが増えています。

f:id:truck_sa:20200529130021j:plain
水滴

4. 滑りやすくなる

雨によって道路状況も変わっています。水分がタイヤと道路の摩擦を少なくするので、滑りやすくなるのです。なかなか危険です。
アスファルトの道路も通常より滑りやすくなりますし、マンホールの蓋や工事用の鉄板などはより滑りやすくなります。
この「滑りやすくなる」のをできるだけ抑えるには、タイヤをきちんと整備しておくことが必要です。タイヤが摩耗していると、晴れの日でも滑りやすくなりますから、雨の日はなおさらです。
もちろん、急ブレーキや急なハンドル操作などでもスリップを起こしやすくなるので気をつけましょう。

f:id:truck_sa:20200529130255j:plain
スリップ注意


5. 周囲も滑りやすくなる

雨の日に視界が悪くなったり、滑りやすくなるのは、周囲の車も皆同じです。
そのため、前方の車が急にスリップしたり、後方のバイクがこちらを確認できずに突っ込んでくる可能性もゼロではありません。
雨の日は、自分の車の運転にも十分注意しなければいけませんが、周囲への注意も怠ることができないのです。

f:id:truck_sa:20200529130642j:plain
やはりスリップには注意

6. 荷を濡らしかねない

トラックドライバーの仕事は荷を安全に運ぶことです。もちろん、濡らしてもいけません。
水分によって傷んだり、品質に変化が生じてしまうかもしれません。
場所によっては、荷を濡らさずに積んだり下ろしたりできますが、できないところもあります。そして、こうした荷積み荷下ろしをしなければならないトラックドライバーが多いので、雨はトラックドライバーにとってとても厄介なのです。
恐らく「トラックドライバー」と限定すると、雨を嫌う理由で一番重いのが、この「荷を濡らしかねない」ことでしょう。
荷を濡らしかねないので、運ぶときに荷の上に防水シートをかけたり、荷をラップなどで包んだり、いろいろな工夫をしなければいけません。

f:id:truck_sa:20200529134301j:plain
濡らしたくない

7. 水しぶきにも注意

雨が長時間降ったり、大量の雨が降ると、道路に水たまりができることがあります。車がこの水たまりを走ると、盛大な水しぶきが起こります。これも注意しなければいけません。
例えば、歩道の歩行者に水しぶきをかけてしまうと、後々クリーニング代を請求されることもあります。それだけではなく、トラックドライバー自身の会社の信用や、荷主の会社の信用を落とし、会社の評判を悪くしてしまうことにもなります。
歩行者ではなくても、周囲の車に水しぶきをかけてしまうのも、ひんしゅくを買ってしまいかねません。水しぶきが突然目の前に上がると、視界の邪魔になりますから。
もちろん、他の車が起こした水しぶきによって、自分の視界が邪魔される可能性もあります。
水しぶきを避けるには、水たまりを避ければいいのですが、これは容易にはできません。水しぶきは水たまりに入る車の勢いが強いほど大きく上がるので、急ブレーキにならない程度に、せめて水たまりが見えたらスピードを落とし、なるべく水しぶきを高く上げないようにしたいものです。

f:id:truck_sa:20200529140740j:plain
水しぶき


8. 制動距離が伸びる

雨が降ると道路が滑りやすくなります。
そのため、車のブレーキを踏んでから実際に停止するまでの距離、すなわち制動距離も伸びます。
車を走らせるときは、前方の車と十分に車間距離を保つことが安全運転では欠かせません。前方の車が急にブレーキを踏んだりしたときの衝突を避けるためです。
雨の日は、いつもよりさらに余計に車間距離をとっておかないと危険だというわけです。
制動距離が伸びるので、晴れの日なら前方の車が急ブレーキを踏んでからこちらがブレーキを踏んでも十分間に合う車間距離があっても、雨の日は衝突してしまう可能性が高くなるのです。

f:id:truck_sa:20191018122241j:plain
車間距離は十分に

9. 周囲からも見えにくくなる

雨の日に視界が悪くなったり、滑りやすくなるのは、周囲の車も皆同じです。
雨の日は、自分の車は周囲から見えにくくなっていると意識しなければいけません。
そのため、雨の日は昼間でもヘッドライトをつけるのが良いでしょう。

f:id:truck_sa:20200529133633j:plain
雨の日は視界が悪くなる

10. ドライバー側の事情を理解してくれないことが多い

雨の日はいろいろとドライバーに不利な条件が重なります。
他の車のドライバーは、自分も「見えにくい」とか「滑りやすい」と分かっているので、まだお互い様という気持ちになれるのですが、歩行者や自転車はなかなか車のドライバーの状況を分かりません。雨の日は歩道を歩くにしても、車からは見えにくくなっているということを意識して歩きましょう。
傘をさしている分、歩行者も周囲を視認しにくくなります。だからこそ、余計に気をつけなければいけません。
自転車も同様です。夜、無灯火で走る自転車がいますが、あれは道路交通法違反です。
今は街中なら夜もかなり明るく「見えるんだから自転車の灯りをつけなくても良い」自分勝手に判断してしまう人もいるかもしれませんが、自転車の灯りは周囲の車や歩行者が自転車の存在に気付くために重要なのです。
雨の日も、自転車もできればライトをつけましょう。

f:id:truck_sa:20200529134954j:plain
いろいろ厄介な雨

最後に

雨もいつかはやみます。

f:id:truck_sa:20200529134027j:plain
雨上がる