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トラック運転手の安全対策

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危険に立ち向かう消防士

トラック運転手に限らず、すべての職業人にとって「安全」はとても重要です。「安全」こそ、職業人として仕事を進める上での大前提です。
火災現場に自ら飛び込む、一見危険を顧みないように見える消防士だって、万全の安全対策をしてこそ危険な任務に身を投じることができるのです。
その中でトラック運転手をはじめとした職業ドライバーには、常に「交通事故のリスク」があります。こんなことは「言わずもがな」かもしれませんが、あえてトラック運転手にとってとても重要な安全対策について、ご紹介します。

1. 安全運転への意識

トラック運転手にとって最も大切な「安全」安全運転です。
車を運転するあらゆる人には必ず「交通事故のリスク」がありますが、トラック運転手は車を運転している時間が長い上、トラックは普通自動車より車体が大きい分、事故を起こしたときの被害も大きくなりがちです。それだけに安全運転への意識をしっかり持つことが求められます。
交通事故を起こしてしまう要因の1つに「だろう運転」があります。「あの交差点で角から自転車は現れないだろう」と、運転手にとって楽観的な予測をしてしまうことです。
「だろう運転」ではなく、安全運転をしっかり意識して「あの交差点で角から自転車が現れるかもしれない」という「かもしれない運転」を心掛けることが、運転手には必要です。

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シートベルトも忘れずに

2. 車両整備の徹底

運転手が安全運転をしっかり意識していても、ブレーキが不調だったりすると、それによって交通事故が引き起こされるかもしれません。
車両のさまざまな機能がきちんと作動してこそ、運転手は車を自在に操ることができます。とっさのときに事故を回避することもできます。
車の機能を万全な状態にしておくためには、毎日の車両点検、定期的な車両整備が大切です。

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車両整備は大切

3. 健康管理の徹底

運転手が安全運転をしっかり意識し、車両の状態が万全だったとしても、運転手がとっさのときに冷静な判断ができなければ、それによって交通事故が引き起こされるかもしれません。
また、歩行者が目の前に飛び出してきたとき、しっかりブレーキを踏めなかったら大変です。
車両が万全であると同時に、運転手自身も心身ともに万全でなければ、交通事故を回避することは難しくなるのです。
トラック運転手は出社すると健康チェックを受けるようになっている会社がほとんどですが、自己の健康はやはり自分で管理することが大切です。日ごろから極力、栄養バランスの取れた食事を心掛け、十分な睡眠を取って、万全な状態でハンドルを握らなければいけません。

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健康診断も必要

4. 荷積みにも注意

トラックが他の車両と大きく違うところは「荷を積んで運ぶ」ことを主な役割としている点です。
そしてトラック運転手ともなれば、この荷を安全に運ばなければいけません。安全に運ぶためには、荷をしっかり固定し、なおかつていねいでおだやかな運転が必要です。
荷を安全に運ぶためのていねいでおだやかな運転は安全運転につながります。
また、荷が重いものである場合、荷積みや荷下ろしのときも注意が必要です。万一、荷を足の上などに落としてしまうと、大けがを負ってしまいます。
荷を安全に積んだ後も、荷をしっかり固定していないと、荷崩れを起こして、重い荷が自分や他人に倒れる危険も高まります。重い荷によって重傷も負いかねません。

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崩れそう

5. 車両の特性を把握

トラックは普通自動車より車体が大きく、その分、死角が多くなっています。ハンドル操作による車体感覚、ブレーキを踏んで車が停止するまでの制動距離などにも違いがあります。
制動距離は、重ければ重いほど長くなります。そのため、トラックでも荷を積んでいるときと積んでいないときでは大きく違ってきます。トラックが、普通自動車の感覚からすると長すぎるくらいに車間距離を保って走行しているのも、制動距離を考えてのことです。トラックの前が空いているからといって、そこに無理に割り込んではいけません
トラック運転手も、トラックならではの特性を把握しておかないと、安全運転は難しくなります。

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大きな車体

6. スケジュールの管理

トラック運転手の仕事は「拘束時間が長くて過酷」と言われています。あまりにもスケジュールが過密だと、トラック運転手も十分な休息ができず、疲労が回復できません。
疲労が回復できないと、体調が崩れたり、安全運転に意識を集中することが難しくなります。とても危険です。
トラック運転手が健全な状態で仕事をできるようにするのは、トラック運転手を雇用する会社の義務ですが、運転手自身も「このスケジュールはあまりにもヒドイ」と思ったら、会社に「ヒドイ」と伝え、改善を要求しましょう。

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過酷

7. 熱中症対策

体調が万全であれば、疲労の回復も早く、また、安全運転に意識を集中させることも難しくはないでしょう。
しかし、体調は環境や状況、流行などにも左右されます
感染症が流行っていれば、どこかで感染して体調不良になるかもしれませんし、暑い時期なら熱中症もあります。トラック車内はエアコンを効かせているので、熱中症リスクも低いように思われがちですが、昨今は屋内でも熱中症にかかったりするので注意が必要です。
特にトラック運転手のような職業ドライバーは、トイレに行きたくてもトイレが見つからないときは我慢しなければならないことから、あまり水分補給をしない人もいます。それで脱水症状を起こしてしまう可能性もあるので、やはり水分補給はこまめに行い、しっかりガブガブ飲みましょう。
また、感染対策にマスクの着用は必要ですが、車内で1人のときは、当然マスクを外しても構いません。マスクの着けっぱなしは暑い時期には熱中症リスクを高めてしまうので、車内で1人のときや、周囲に人がいないときはマスクを外しましょう。

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熱中症に要注意

8. イライラ防止

安全運転に意識を集中させ続けるには、冷静さが必要です。
あおり運転や危険運転は、一時の感情に任せてやってしまう行為であり、冷静に考えれば「誰も得をしない」ことは明らかです。冷静に考えれば「誰も得をしない」をやってしまうのですから、よほど感情が爆発している状態なのではないかと思えます。
車の運転は、そもそもイライラする要素が多いものです。もともと車は、人間が走る以上のスピードを出すことができ、好きなところにハンドル操作によって自在に行ける、とても気持ちのイイものです。
ですから、他の車の存在や交通ルール、交通マナーなど、「気持ちのイイもの」を妨げるものを感じると、どうしてもイライラしてしまいます。
そしてイライラが募ると、冷静な判断ができなくなり、とっさのときに的確な車の運転ができなくなるばかりか、イライラが過剰になると、あおり運転や危険運転をやらかしてしまうことにもなるのです。
イライラしないようにするには、十分な睡眠などの健康管理と寛容な気持ちが必要です。
それから玄米、豚肉、ウナギなどに含まれるビタミンB1、ブロッコリー、レモン、ピーマンなどに含まれるビタミンC、小魚、チーズ、小松菜などに含まれるカルシウムなど、イライラを鎮める栄養があるようです。それらを含んだ食事を心掛けましょう。

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イライラは禁物

9. 天候の変化にも注意

天候によっても道路の状況が変化し、また道路状況は運転にも影響を与えます。
雪が積もれば道路は滑りやすくなります。雪ではなくても、雨でも滑りやすくなります。雪や雨はトラック運転手の視界の妨げにもなります。
風が強ければ、ハンドル操作にも影響を与えます。
また、豪雨によって土砂災害が起こることもあります。トラックを走らせる道路が土砂災害に遭えば、安全な運転は無理でしょう。仕事の中止なども検討すべきです。
あらゆるドライバーは、こうした気象条件を十分考慮して、注意深く運転し、または運転の断念を考えなければいけません。

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悪天候

トラック運転手無頼帖

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ガンマン無頼?

トラック運転手は世間から「荒くれ者」とイメージされがちです。ただ、それは映画やドラマからのイメージで、現実はそんな1つのイメージで言い尽くせるものではありません。
そりゃ、トラック運転手にも「荒くれ者」風な人はいるかもしれませんが、ほとんどのトラック運転手は真面目に仕事をする、常識的な人たちです。
とは言え、基本的に「1人で仕事する」のがトラック運転手なので、チームワークが基本の一般企業のサラリーマンと違って「自由人」ではあります。もちろん、一般的なサラリーマン同様、守らなければいけないルールはたくさんあります。いえ、安全運転厳守なので、むしろルールは多いかもしれません。
それでも、ハンドルを握ってどこまでも続く道を行くトラック運転手の心意気は、どこまでも「自由人」かもしれません。トラック運転手を「荒くれ者」と、ちょっと見下したように言うのは、そんなトラック運転手に対するやっかみかもしれません。
それに、トラック運転手は迫力ある大型トラックを運転するので、確かに豪放らいらくというイメージで見られるのもうなずけます。

今回のお題は「トラック運転手無頼帖」。とは言え、トラック運転手が無頼漢だという話ではありません。
トラック運転手の無茶な一面意外な一面が垣間見えたというエピソードを紹介します。いかにも豪放らいらくってエピソードや豪放らいらくな失敗談、豪放らいらくに思ってたけど意外と違うかも、と言ったエピソードです。寛容な気持ちでお読みくだい。

1. 積載超過

これはまさに昭和50年代の話です。私が直接会ったのではなく、先輩から聞きました。その先輩も、さらに先輩から聞いたそうです。
1980年代くらいまでは、取り締まりも結構ゆるかったとか。
当時は、会社から無茶な仕事を振られることもあり、それを受けると高い報酬をもらえたので、積載量の制限を超えて荷を運ぶ運転手もいたとかいないとか。(40代 男性)

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積み過ぎはダメ

2. 長時間運転

トラック運転手には法的に取らなければいけない休憩時間が決められています。さらに今はデジタコという監視装置をトラックに搭載する会社が増えているので、運転手も法定通りに休憩時間を取るように半ば強制されています。
なので、これはひと昔前の話ですが、トラック運転手は仲間同士で「いかに長時間仕事したか」を自慢し合っていたそうです。考えてみれば子どもじみています。(40代 男性)

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深夜も仕事

3. 犬待ち

ゴールデンウィークで観光地にドライブしたときのことです。
周りを畑に囲まれた田舎道を走っていたのですが、前を走る中型トラックが徐々にスピードを落とし始めました。「何だろう?」と思ったのですが、トラックの前までは見えないので、なぜそのトラックがスピードを落としたのかよく分かりません。
トラックはやがて完全に停まりました。もちろん私も自分が運転していた車のスピードを落とし、トラックが停まると、同じように車を停めるしかありません。
そうして見ていると、トラックが停まった理由が分かりました。トラックの前を左から右にが横切って行ったのです。
トラック運転手は道の左側に、何か動くものを見つけてスピードを落とし、それが道を横切ろうとしているのを察知してトラックを停め、横切るのを待ったのでした。
そのはなぜか急ぎもせず、ゆうゆうと道を渡って行ったのです。
トラック運転手って「荒くれ者」ってイメージだったので、犬に対する心遣いをちょっと意外に感じました。(30代 女性)

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4. 浜辺でたそがれる

に海へ行ったときのことです。
そこは海水浴場ではなかったので、観光客がたくさん訪れるような海岸ではありません。でも、砂浜が、あまり広くないもののきれいで、僕は気が向くと潮風に当たりに行ったりしていました。
その砂浜に沿った道路に、ちょっとした空き地があって、僕はそこに車を停めさせてもらっていたのですが、その日はそこにダンプカーが停まっていました。荷台は空だったので、どこかに砂利でも運んだ帰りだったかもしれません。
はっきり確認したわけではないのですが、僕は「運転手は運転席で仮眠を取っているのかな」と思い、いつものように浜に降りて行きました。
すると、大きな体の男性が砂浜に腰を下ろしていのが見えました。どうやらダンプの運転手さんのようです。その人は大きな体に似合わない雰囲気で、砂に「の」の字を書くように指を動かしていました。仕事でミスをしてしまったのか、失恋でもしたのか、という感じでした。(20代 男性)

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浜辺は思わずたそがれたくなる

5. トラックの下でおびえる猫を救助

俺の同僚のトラック運転手の話だ。
そいつがドライブインで食事をして、さあ、トラックに乗ろうとしたときのこと。しばらくの間、荷を積んだトラックから離れたので、一応トラックの周りを歩いて異変がないかどうか確認した。それでトラックの後ろに回ったとき、何やら鳴き声みたいのが聞こえた。不思議に思って身をかがめてトラックの下を見てみると、そこにがいた。
まあ、はしなやかだし、そのままトラックを発進させてもがケガをすることはないだろう。だが、同僚がよく見ると、は怯えた様子で縮こまっていたとか。そのドライブインは産業道路沿いにあって、大きなトラックが常に行き来しているようなところだったので、もビビっていたのかもしれない。
それで同僚はトラックの下に潜り込み、猫を救助。運転席に乗せて通行量の少ないところまで寄り道し、そのを放したそうだ。(30代 男性)

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思わず救助したくなる

6. 第六感がさえわたる

俺の先輩のトラック運転手は、なかなかすごい力を持っている。
トラックは車体が大きくて死角が多い。そのため、ミラーが多く付いていて、死角を確認できるようになっている。さらに最近はバックモニターなんかも装備され、ミラーで確認できないところまでカバーできるようになった。
けど、俺の先輩はそうした便利なツールに頼らず、危険を回避したりする。
俺が新人のころ、その先輩の横に座って仕事を覚えたんだが、まだそのころはバックモニターも付いていなかった。
それで、駐車場からバックで発進しようというとき、トラックに乗る前に直接後方を確認し、乗ってからもミラーで確認し、後ろに何もないと分かってから、何かに気付いてトラックから降りた。
俺が「何だろう?」と思って、トラックの後ろのほうに歩いていった先輩の姿を追うと、先輩がトラックの後ろからを抱えて出てきた。どうやら、いつの間にかトラックの後ろにがいたらしい。
だけじゃない。いつかは、ボールを追いかけてトラックの後ろ側に走ってきた男の子に気付いたりしていた。(40代 男性)

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救助したくなる その2

7. フォークリフトで荷物を突き刺す

トラック運転手にとって、結構よくある失敗がコレ。
トラック運転手としてフォークリフトの資格を持っていると仕事の幅が広がって有利なので、僕もその資格を持っています。
それで荷台に積んだ荷物をフォークリフトで降ろそうとしたとき、ついうっかりしてフォークリフトのツメ、つまり荷を乗せるところで荷物を突き刺してしまうのです。恥ずかしい話ですが、数回やっちゃたことがあります。
荷物の弁償を自腹でやらなければいけなかったりするので、かなりへこみます。(30代 男性)

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フォークリフトの操作は慎重に

8. 高架にはさまる

トラック運転手として結構恥ずかしい失敗ですが、結構多くのトラック運転手がやってしまいがちな失敗がコレです。
前を走っていたトラックがギリギリでも通り抜けて行ったので、つい油断してそのまま高架をくぐると、金属をこする嫌な音と、嫌な振動。降りて確認すると、トラックの上部がちょっとへこんでいました。「やっちまった」と思いました。(30代 男性)

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高架をくぐるときは要注意

9. 後ろの扉の閉め忘れ

その日、いつものように荷台に荷を積み、いつものように倉庫を出発しました。20~30分も走ったころでしょうか、気がつくと同業者であるトラックが後ろにいました。そしてそのトラックがパッシングしてきました。
「何だろう? 変な走り方はしていないはずだけど」と思ったのですが、気になってトラックを停めました。すると後続のトラックも停まり、運転手が降りてきました。「因縁でもつけられるのかな」と、少し怖くなりながらも僕もトラックを降り、緊張しながらその運転手に近づいて行きました。
すると、その運転手は心配そうな顔をしながら「観音が開いてますよ」と言ったのです。
観音とは、トラックの後ろの扉のことです。いわゆる観音開きで開くので、そう呼びます。
どうやら荷を積み込んだ後、しっかり施錠していなかったようです。後続のトラックの運転手がそれに気づいて、親切に教えてくれたのでした。
僕はすっかり恐縮して教えてくれたことにお礼を言い、今度こそしっかり扉を閉めて施錠し、再びトラックを走らせました。
荷台の扉を開けっぱなしでトラックを走らせるなんて、まさしく僕は「無頼の徒」でした。(20代 男性)

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荷の積み下ろしにも要注意です

10. 荷台に猫が

私の旦那は長距離のトラック運転手をしています。2~3日、長いと1週間くらい家を空けることがあります。
そんな旦那が長距離の仕事から数日ぶりに戻ったときのことです。玄関に旦那が戻った気配を感じたのですが、すぐに部屋に入って来ないので、何かと思って見に行きました。すると、旦那は猫を抱えて靴も脱がすにモジモジとしていました。
とにかく、と一緒に部屋に入ってもらって話を聞きました。
そのは、旦那が荷の届け先で荷台の扉を開けたとき、荷台にいたそうです。荷を積んだ後、倉庫の担当者に呼ばれ、ほんの少しの間ですが、扉を開けっ放しにしてトラックから離れたとか。どうやら、そのとき、荷台に乗ってしまったようでした。
見た目はいかついのですが、とても心優しい旦那です。そのを放っておけず、家に連れ帰ってしまったのでした。
実はそれ以来、我が家でそのを飼っています。(30代 女性)

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思わず飼いたくなる

トラックドライバーの熱中症対策

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照りつける太陽

地球温暖化の影響なのか、年々、起こる危険度が上がっているような気がする熱中症。最悪、命にも関わるので、大いに注意しなければいけません。
イメージとしては、鋼が溶けるような暑い日、太陽が降り注ぐ野外で長く過ごすとかかるように思いがちですが、家の中でかかってしまうから本当に油断できません。家の中でかかるということは、車内でもかかるということです。
トラックドライバーは真夏の暑い日でも、炎天下で長時間トラックを運転して仕事をします。もちろん、エアコンはかけるでしょうけど、やはり熱中症のリスクはあります。
そこで今回は、トラックドライバーの熱中症リスクとその対策をご紹介します。

1. 車内でもかかる

家の中にいても熱中症にかかるくらいなので、車内でももちろんリスクがあります。
エアコンをつけていれば、確かに快適ですが、トラックの運転席は広いフロントガラスから容赦なく日光が差し込むので、エアコンが切れれば、あっという間に車内温度が上がります。
近年はアイドリングストップが推奨されているので、トラックドライバーもエアコンをずっとかけっぱなしというわけにはいきません。
さらに、仕事によってはこまめに荷の積み下ろしを行うため、トラックから降りては乗ってを繰り返すこともあります。この場合、かなりの温度差を何度も体験するので、ドライバーの体に負荷がかかることもあります。

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カーエアコン

2. 荷役作業も要注意

トラックドライバーの仕事はトラックの運転だけではありません。荷の積み下ろしもあり、それも仕事によっては手作業になります。
しかも、荷の積み下ろし作業は、容赦なく太陽が降り注ぐ屋外で行うことが多いのです。
中には軽い荷もありますが、重い荷もあります。どちらにしても、多くの荷の積み下ろし作業を行うと、体温は上がり、大量の汗をかきます。汗をかくと、脱水状態になります。熱中症予防という観点からすると、とても危険な状態です。

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3. こまめな水分補給

トラックドライバーの仕事には欠かせない荷の積み下ろしで汗をかき、エアコンの効いた運転席に戻ると、とても快適に感じます。
ここで忘れてはいけないのが水分補給です。汗で体から大量の水分を放出していますし、エアコンによって車内は乾燥気味ですから。
ただ、何を飲むかも大切です。ただの水だと、汗によって体外に出た塩分を補給することはできません。ですから、汗をかいた後は、いわゆるスポーツ飲料、それもナトリウム、つまり塩分の入ったスポーツ飲料を飲みましょう。
荷の積み下ろしの後ではなく、つまり、あまり汗をかいていないときも、を飲んでこまめに水分補給しましょう。ジュースなどでも良いっちゃ良いのですが、カロリーが高めなので、あまりたくさん飲むことはおススメはしません。

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スポーツドリンク

4. 利尿作用のある飲食は避ける

長時間、トラックを運転するトラックドライバーは、なるべくトイレに行きたくならないようにしようとして、水分補給を控えがちです。しかし、そのために脱水症状を起こすリスクが高まります。
スイカ、キュウリ、メロンなどの瓜は涼し気で、暑いときには特に食べたくなるものですが、利尿作用があるので、食べ過ぎるとやはり脱水状態を招きやすくなります。
カフェインを多く含んだコーヒー、お茶や、アルコールも利尿作用が強いと言われています。アルコールは運転では絶対に飲んではいけないので問題外ですが、眠気を抑えるためのコーヒー、お茶も飲み過ぎないようにしましょう。

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スイカは涼し気ですが

5. 適度な休憩も必要

家の中で熱中症になってしまう人は、どこか自分の健康を過信してエアコンの利用を控えていたとも考えられます。
トラックドライバーは基本的に体力仕事で、長年続けてきた人は特に体力にも自信があるかもしれません。しかし、無理は禁物です。毎年、「今年の暑さは昨年までとは違う」と考えましょう。
地球の環境は変化しています。また、ドライバー自身も当然ですが、毎年歳を取ります。基本的には体力は年々衰えています。
トラックドライバーの仕事は体力仕事なので、普通に仕事をしていても疲れがたまっていきます。この疲れを過度にためないよう、こまめに休憩を取りましょう。

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地球環境の変化

6. 日ごろの健康管理

暑さにやられないためには、日ごろの健康管理も大切です。
トラックドライバーは毎朝、会社で健康チェックを行いますが、ドライバー自身で何かの不調を少しでも感じたら、その日は仕事を休んだほうが良いかもしれません。
運転中に熱中症の症状でめまいなどが起こると、運転に支障をきたし、交通事故を起こす危険もあります。そうなってしまってから後悔するよりは、その日の給与がなくなるほうがマシということもあります。
とにかく。決して無理はしないことです。
熱帯夜で眠れないと、睡眠不足のままで仕事することになり、これも危険です。毎日、十分な睡眠を取り、深酒は避け、栄養バランスの取れた朝食を取るという、健康的な生活習慣を身に着けることが、理想的な熱中症対策なので、できるだけそれを目指しましょう。

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朝食の1例

7. 熱のこもらない服装

トラックドライバーには荷の積み下ろし作業を行う仕事があります。
荷の積み下ろしを行うときは、安全面などを考えて作業着を着ます。この作業着は、やはり安全面から厚手の丈夫な素材が使われていることがありますが、そのため、昔の作業着は結構熱がこもりやすかったようです。
今は、各所に熱を逃がす工夫がされている作業着が一般的なので、夏場は特にそういうものを選びましょう。
通気性の高い作業着や、ファンによって外気を取り入れることのできる作業服などが登場しています。

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作業着の1例

8. 熱中症指数測定器の活用

熱中症指数とは、環境省で「暑さ指数」と呼んでいるもので、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。WBGT(湿球黒球温度)とも言います。
この熱中症指数を測定するグッズが販売されています。具体的には温度、湿度などを測定し、熱中症の危険を知らせてくれるものです。
とは言え、あくまでも目安として使用しましょう。機器が危険を告げていないくても体調の不良を感じたら涼しい場所に行くなどの暑さ対策をしたり、医師の診察を受けるべきです。

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これは温度計

9. 熱中症対策グッズの活用

冷却スプレーや冷却シートなどの熱中症対策グッズがいろいろ販売されています。暑い夏はエアコンだけではなく、こういうものをドンドン活用しましょう。
特別なグッズではなくても、保冷剤、水枕、冷水で冷やしたタオルなども便利です。温度が上がることが考えられるトラックの運転席に用意しておくために、保冷庫を準備しておくのも良いでしょう。

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湯たんぽも氷水を入れれば氷まくらとして使えます

10. 変だなと感じたら

くどいようですが、体力に自信があっても無理は禁物です。自信がない人はなおさらです。
少しでも体調に異変、不調を感じたら、休むなり、医師に相談するなりしましょう。
熱中症は軽度だとめまい、失神、筋肉痛、大量の汗などがあり、症状が重くなるにつれて頭痛、不快感、吐き気、倦怠感、意識障害などが起こっていくそうです。
この軽症だと言われるめまいでも、運転には危険なので、熱中症にはとことん気をつけなければいけません。

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医師

セールスドライバーがちょっとだけ自慢したいこと

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セールスドライバーは配達、集荷、集金、さらには営業も行うドライバーで、一番分かりやすいのは「通販で買った商品を配達する宅配ドライバー」でしょう。
ただ配達するだけではなく、通販を行っている店舗や会社と交渉して運送を請け負う契約を取るのも仕事です。だからセールスドライバー、つまり営業も行うドライバーなのです。
正社員の場合、給料は「基本給+歩合給」となっていることも多いようです。いわゆる「やればやっただけ稼げる仕事」です。
しかし、通販で買い物した人なら分かると思うのですが、宅配には再配達がつきものです。夫婦共稼ぎが一般的であり、しかも自宅でできる仕事なのに台風の日でもわざわざ会社に通勤することを尊ぶ文化のはびこる日本では、昼間に自宅にいる人なんて稀ですからね。
再配達が当たり前ってことは自然と宅配ドライバーの仕事も夕方以降に集中しがちで、残業も当たり前です。しかも、通常の業務でも配達だけじゃなく、集荷、営業、集金、クレーム対応など、作業は多岐に渡ります。営業ノルマがある会社もあります。セールスドライバーは、数あるプロドライバーの仕事の中でも「過酷」な部類に入るはずです。

そんなセールスドライバーも他のトラックドライバー同様、ここんとこ人手不足に陥っています。過酷なだけにやりがいもたっぷりな仕事なのに、もったいない話です。
そんなわけで現在、通販に頼りまくる私たちの日常は、責任感と忍耐力と正義感に満ち溢れた現役セールスドライバーに支えられています。それだけにセールスドライバーにも、ささやかに自慢したいことの1つや2つや3つや‥10はあるわけです。

1. 高給

セールスドライバーの収入は、正社員の場合は年収300万円~年収400万円ほどと言われています。一般的な企業のサラリーマンと同じくらいは稼いでいるんじゃないでしょうか。
それに、勤務先、勤務形態でも異なりますが、荷物をたくさん運ぶだけ、または契約本数を増やすだけ、給料が上がるようです。
ま、自分がリッチだなんて自慢するのははしたないことではありますが、日本でも「はしたない」なんて感覚は薄れたようですから、自慢しても構わないでしょう。

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リッチ!

2. 社会貢献度

今やどこに住んでいようと、ネットショップでポチるだけでたいていのものは買えるようになりました。離島に住んでいる場合は送料がちょいと高くなったりしますが。
それはともかく、この行き届いた通販生活を満喫できるのも、行き届いた物流システムのおかげです。中でも宅配を担っているのがセールスドライバーの皆様方です。地球の裏側から送られた荷物を自宅に届けてくれるのもセールスドライバーですから、宅配便を少しでも利用した人は、セールスドライバーに足を向けて寝られません
そんな風に、多くの人の生活の役に立っていることを、セールスドライバーは自慢に思って良いはずです。

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寝てても荷物は届きます

3. 打たれ強さ

セールスドライバーの仕事は過酷です。1日に100件以上荷物を届けることもあると言います。お中元やお歳暮の繁忙期、つまり6月~8月、11月~年末年始は、いつもにも増して過酷になります。
配達先や得意先からのクレームもあります。無茶なクレームもあります。もちろん多いのは「もっとも」なクレームですが、それでもクレームはストレスになります。
セールスドライバーの忙しに慣れ、クレーマーにも耐える精神力を身につければ、もしかしたら世の中に怖いものはなくなるかも。

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へこたれない

4. マッチョさ

セールスドライバーの仕事に必要なのは、忙しさやクレームにも耐えられる精神的な強さですが、同時に体力面での強さも欠かせません。何せ、多いときは1日に100件以上荷物を届けることもあるのですから。
ときにはマンションの最上階に重い荷物を届けたりします。マンションはエレベーターがついていることが一般的でまだマシですが、古い団地やアパートにはエレベーターもついてなかったりします。10キロのお米を、たとえ3階でも運ぶとなると、こりゃえらいことです。
セールスドライバーの仕事に慣れるころには、かなりのマッチョになっているに違いありません。そして多くの現役セールスドライバーは、日々自分の力強さを実感しながら仕事をしているはずです。

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力自慢

5. マルチな手腕

セールスドライバーは他のトラックドライバーと違ってやることがたくさんあります。集荷、営業、集金、クレーム対応などもやらなければならないので、おのずと作業効率を考え、1つ1つの作業をなるべくスピーディにできるよう工夫するようになります。と言うか、そうしないと仕事が辛くなります。
セールスドライバーの仕事は大変なんです。逆に、これをきちんとこなせるようになるってことは、かなりすごいことです。職業人としての能力の高さの証明であり、人間的な成長を自覚することにもなるでしょう。
大威張りで自慢しまくっても良いレベルです。

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アレもコレも

6. フレッシュなさわやかさ

セールスドライバーの仕事は過酷で大変です。それでもさわやかさを保っていると、これは相当ヤバいです。
もちろん、さわやかに配達する必要はないのですが、テレビCMなんかを見ていると宅配ドライバーはさわやかなイケメンのイメージです。
トラックドライバーと言うと、世間的なイメージとしては「荒くれ者」が多かったりするのですが、セールスドライバーは違います。もちろん、トラックドライバーが必ずしも「荒くれ者」ではないように、セールスドライバーだって必ずしも「さわやかなイケメン」ってわけではありません。むしろ「さわやかなイケメンではない、ごく普通の人」であることがほとんどでしょう。
ただ、イケメンかどうかは見る人の好みもありますが、「さわやかさ」は本人の努力でいくらかは何とかなります。努力によって「さわやかさ」を手にした人は、配達先にも好印象を与えて「ごくろうさま」「ありがと」と声を掛けられる機会も増えるでしょう。これは自慢できます。

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イケメン

7. 無事故無違反

何だかんだ言ってセールスドライバーもプロドライバーのはしくれですから、一番大切なのは安全運転です。できて当たり前と言っても過言ではありません。
とは言え、セールスドライバーもにんげんですからミスはします。できて当たり前の無事故無違反ですが、それには努力も必要。それだけに無事故無違反を続けるセールスドライバーは、ちょっとだけ自慢してもいいのではないでしょうか。

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安全に荷物を届ける

8. 営業スマイル

セールスドライバーはドライバーでありセールスマンです。なくてはならないのが営業スマイルです。
失恋しようが、溝に落っこちようが、地下鉄に傘を忘れようが、配達先では笑顔で対応してこそプロです。
セールスドライバーとして得意先の担当者から「君の笑顔を見るといつもほっこりする」なんて言われたら、心の中で思わずガッツポーズをしても許されます。

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雨が降っても何があっても笑顔

9. 貯金

セールスドライバーの収入は、正社員の場合は年収300万円~年収400万円ほどで、しかも残業が当たり前ですから、せっかく稼いだお金も使っているヒマがあまりありません。そのため、貯金額が増える一方のはずです。
これも多くのセールスドライバーが自慢したいでしょう。夢のマイホームを持つのもすぐかもしれませんから。

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夢のマイホーム

10. 出世もアリ

一般的なトラックドライバーには基本的に出世はありません。中型から大型、やがてはトレーラーと、トラックの大きさによるキャリアアップと収入アップはありますが、基本的には階級の上下がないのがトラックドライバーです。
その中でセールスドライバーは、勤務先によっても違いますが、大手企業の場合は出世があったりします。セールスドライバーとしてキャリアを積み、営業成績を伸ばしていけば、センター長などになれるかもしれません。
出世の野望があるトラックドライバー志向者は、ぜひ大手企業のセールスドライバーになりましょう。

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出世への道

トラック運転手に対する勝手なイメージ10選

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トラック運転手と言うと、世間から「荒くれ者の仕事」「底辺職」だなどと、悪いイメージを抱かれがちです。
ですが、それは主に昭和からの、いわば負の遺産です。かの偉大な鈴木則文監督のせいとは言いませんが、昭和50年代に菅原文太がトラック運転手を演じ切った人気映画「トラック野郎」シリーズがトラック運転手の偏ったイメージを広げ、それが定着してしまいました。
「何言ってやがる! 実際にトラック運転手のひどい態度を目撃してるんだぞ」という人もいるでしょう。ですから、そんな不埒なトラック運転手も実在します。ただ、世の中には不埒な教師不埒な政治家不埒な営業マン不埒なブティック店員不埒なプログラマーだって実在するわけで、もう何が何やらで、わてほんまによう言わんわー、です。
現実のトラック運転手は、平均年収400万円前後ではあるものの、中には年収700万円以上をたたき出している人も普通にいたりして、なおかつ、物流の一翼を担うことで日本経済を支える尊い仕事です。
近年はネットでさまざまな情報に触れ、そんなトラック運転手の実態を知った賢い人たちも増え、トラック運転手に対するイメージの幅も広がってきています。
そこで今回は、そんなトラック運転手に対するいろいろなイメージを紹介しちゃいます。あくまでもイメージですので、実態からは離れている場合もございますのであしからずです。

1. ガラが悪い

ドラマや映画などでトラック運転手をコワモテの俳優が演じることが多く、「ガラが悪い」というイメージは定着しています。
トラック運転手の仕事は体力勝負なところがあり、そのためプロデューサーがマッチョな俳優をキャスティングしがちで、また、そういう俳優は結構コワモテだったりするので、こういった事態に陥ったと推測できます。
もちろん、トラック運転手にはいろいろなタイプの人がいて、中にはコワモテの人もいるので、たまたまそんなトラック運転手を目撃した人が「やっぱり」なんて、変に納得してしまうわけです。
しかし、本当、政治家さんにもガラの悪い人はいますからねえ。

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こんな感じ?

2. 気が短い

トラック運転手は確実に、安全に荷を届けなければいけません。時間厳守です。しかし、最初からタイトなスケジュールである上に、渋滞などの道路状況に左右されて、気持ちが焦ってしまいます。
もしかしたら、行きたいのにトイレが見つからずに焦っているかもしれません。スケジュールがキツイあまり、食事休憩もままならず、イライラしているかもしれません。
そんなイライラしているトラック運転手を目撃した人が「短気だからイライラしているんだ。そうに違いない。そうだ、そうだ、ソーダ村の村長さんもそう言った」と思ってしまったかもしれません。
ただ、イライラするのは体にあまりよくありません

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イライラする人

3. 運転が荒い

「トラック運転手の仕事はスケジュールがきつくて、トラック運転手はいつもイライラしているから、トラック運転手の運転は荒いに違いない!」ということで、そんなイメージが広まったに違いありません。
もちろん、実際はトラックという難度の高い車を運転することを仕事としているのですから、運転技術が高い人が多いのがトラック運転手です。しかも「荷を安全に運ぶ」という仕事の性質上、必然的に運転はていねいになります
さらに近年、「運転はていねい、おだやかに」というエコドライブを全国のトラック協会が推奨していますので、トラック運転手の運転はますます「ていねいでおだやか」になっています。

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すぐ乱闘しそう

4. 交通ルールを守らない

これは全くの誤認です。トラック運転手は交通ルールを守らないと仕事ができません。世の中、交通ルールを真面目に守り通すトラック運転手ばかりです。
だからこそ、昨日ネットショップでポチった商品が今日手元に届くのです。スーパーに毎日商品が並ぶのです。
また、しっかり交通ルールを守ってトラックを運転していたトラック運転手が、交通ルールを無視して危険な運転をした自転車を避けようとして事故になったとしたら、どういうわけか日本では自転車に乗ってた人の実名は伏せられ、落ち度のないはずのトラック運転手の名前が報道されてしまいます。ニュース記事をサーッと流し読みするような人が、何となく「トラック運転手が悪い」と思ってしまい、そんなイメージが広がるわけです。
それに、ほとんどのトラック運転手が交通ルールをしっかり守って仕事しているからこそ、たまに交通ルールを守らない不埒なトラック運転手が1人でもいたりすると、めちゃくちゃ目立つという現象も起こります。

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商品が並ぶスーパーマーケット

5. 学歴が低い

トラックを運転する仕事に高学歴は必要ありません。そのため、昔から学歴が低い人もトラック運転手の仕事をしていました。
ですが、高学歴のトラック運転手もいますし、それに、学歴が低いからって何だと言うのでしょう?

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よくある大学の講義風景

6. 地道で地味

現在の日本人の生活を支えているのはトラック運転手だと言っても過言ではありません。
自然災害があって電気ガスなどのインフラが止まると、とたんに生活は困窮します。同様にトラック運転手がいなくなると、恐らく日本人の生活は困窮してしまうでしょう。
しかし、日本人の多くが、そんなありがたい存在であるトラック運転手のありがたさに気付いていません。普段、電気ガスや、水、空気のことも意識してありがたいとは思っていないのと同じかもしれません。
まさに縁の下の力持ちです。当たり前過ぎて、存在のありがたさを見過ごしがちです。

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忍者のように目立たない

7. 家族思い

大きなトラックを思いのままに操るトラック運転手は、日本人が抱く「昔ながらお父さん」像となぜか重なります。毎日のキツイ仕事も家族のことを考えて頑張ってこなしているんだな、きっとそうに違ないと、勝手に思ってしまいます。
トラック運転手は拘束時間が長く、浮気している時間もなさそうという推測もありますし。

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家族を守る

8. 礼儀正しくて優しい

トラック運転手は「荒くれ者」で「コワモテ」というイメージがありますから、道を譲ってくれたり、ちょっとした親切を目にすると「実は礼儀正しくて優しいんだ」と感激します。
実際、トラック運転手は荷の届け先では礼儀正しくあいさつしなければいけませんし、荷の安全に配慮した「ていねいでおだやかな運転」を心掛けるので、紳士的なのです。

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あいさつもきちんとできる

9. 頼りがいがある

大きなトラックを思いのままに操るトラック運転手は、実に頼りがいがあるように思えます。
実際、トラック運転手の仕事は体力仕事でもあり、自然とマッチョな体格に仕上がります。見るからに「頼れそう」になっていきます。
それに日本人の生活を支える責任を背負っていますから「頼りがい」がいっぱいです。

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頼れそう

10. たくさん稼いでいそう

トラック運転手の給料は歩合制であることが多いです。つまり、やればやっただけ稼げるのがトラック運転手です。そして多くのトラック運転手が「やればやっただけ稼ぎたくて」トラック運転手になります。
ですから、トラック運転手はたくさん稼いでいるに違いありません。

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たっぷり稼ぐ

タフガイの仕事

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有名な探偵小説に「男はタフでなければ生きていけない」というセリフが出てきます。知らない人は「なんだ、男の『俺は強いんだぞ』自慢か」と思うかもしれませんが、後に「優しくなければ生きる資格はない」と続きます。
強いばかりではだめで、優しさも兼ね備えていなければいけないという話です。
そうなると、これは男性ばかりか、女性にも当てはまる言葉で、誰でも強さと優しさは必要だと気づかされます。
そんなわけで、誰でもやはりタフガイであるべきなのです。もちろん、単にタフなだけではなく、優しさも備えたタフガイです。さまざまな困難が待ち受ける人生を生き抜くには、タフガイであらねばなりません。
そして、そんなタフガイにピッタリの仕事があります。もちろん、タフガイが「タフガイにピッタリではない仕事」をしても何の問題もないのですが、どうせタフガイなら「タフガイにピッタリの仕事」をしてこそ、タフガイぶりも存分に発揮できるというものです。
また、今はタフガイでなくても、タフガイにピッタリな仕事を続けていると、そのうちタフガイになれたりするかもしれません。

1. 刑事

まさに“タフガイ”のイメージ通りの仕事と言えば、刑事です。
イメージで言えば、私立探偵と言いたいところですが、小説や映画と違って、本物の探偵は事件捜査なんかはほとんどせず、身元調査や浮気調査が主な仕事のようですから。いえ、まあ浮気調査も結構タフな仕事かもしれませんが。
ともかく、刑事はタフです。部署によっては暴力団、凶悪犯罪者、猟奇的殺人者も相手にしなければいけなくなります。
また、「刑事」でまとめちゃっていますが、警察官やシークレットサービス、海上保安官なんかも含めてタフです。

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サスペンスものの刑事

2. 戦場カメラマン

職場は主に海外になりますが、まさに命懸けの仕事です。タフでなければ精神的に耐えられないでしょう。
とにかく24時間、常に死と隣り合わせで、睡眠も食事もままならない生活を送らなければいけません。単に報酬目当てでできる仕事ではなく、そこには戦場で何が起こっているかを客観的に伝えたいという、強く熱い気持ちがないと務まりません。
海外で難民支援の医療活動に従事している医師や、ボランティア団体の職員さんなんかも同様かもしれません。

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ハードなカメラマン

3. 看護師

人命に関わる仕事であり、体力的なキツさから、これはやはり相当タフでなければできない仕事と思われます。
患者にはいろいろな人がいて、看護師も人間ですから苦手なタイプと思う患者もいるかもしれず、精神的なタフさももちろん必要です。
そんな過酷な思いをしながら、患者の健康を考えて仕事しているのが看護師です。
ですから皆さん、たとえこちらがいい歳した大人なのに、子どもに対するような口を利く看護師に多少イラっとしたとしても、看護師にはおだやかに接しましょう。

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医療現場はとにかくハード

4. 介護福祉士

これまた精神的にも体力的にも相当なタフネスを要求される仕事です。
介護職では、介護の利用者に対しておだやかでていねいに接するように教えられますが、基本的に介護の利用者は天使ではありません。我がままだったり、無愛想だったりする利用者は全然珍しくありません。それでも介護福祉士はおだやでていねいに接しなければなりません。ストレスもたまります。
加えて、今は介護業界は人手不足になっていて、その分、介護福祉士1人の仕事量が増え、一段とタフな仕事になっています。ここは1つ政治の力で、せめて給料だけでも政治家並みの高給にしていただきたいものです。

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人手不足が続く介護業界

5. トラック運転手

世間的に「荒くれ者」のイメージが付いてしまっているトラック運転手は実際、体力仕事でもあり、まさにタフガイの仕事だと言えるでしょう。
主な仕事は「トラックの運転」なので、仕事することによるカロリー消費は意外と少ないのですが、それでも仕事によっては筋肉がついていき、数か月続けているといつの間にかマッチョになっているとかいないとか。

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タフでマッチョなイメージ

6. 消防士

アメリカだとヒーロー視されているのが消防士です。何しろ命懸けで体を張り、他人の財産や公共の財産を守ろうとするのですから。
消防士の仕事は大きく「消火」「救命」「救急」「防災」「予防」の5つになっています。一番多いのは「救急」で、事故などが起こったときに救急救命士と共に救急車に乗り、けが人や急病人の応急手当と、医療機関への搬送を行います。
体力仕事であることも間違いありません。ときには火の中をくぐることもあって、かなりハードな仕事と言えるでしょう。

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命懸け

7. プロスポーツ選手

野球、サッカー、ラグビー、プロレス、ボクシングなど、ハードなスポーツのプロ選手はおしなべてタフガイでなければ務まらないでしょう。テニス、バスケットボールも相当ハードです。
また、スポーツ選手は30代、40代で現役引退になることが多く、すなわち失業します。精神的にもハードです。
高齢者でも雇用のあるトラック運転手とは違います。と言うか、スポーツ選手を引退してトラック運転手になった人も少なくありません。

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相当ハードなスポーツ

8. レスキュー隊員

消防士も救助任務を行いますが、中でも特に救助任務を専門としている部隊があります。専門としているだけあって、日ごろの訓練もハードです。

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救助任務に出動

9. 保育士

幼い子どもを預かり、世話をするのが保育士です。幼い子どもはあまり大人の都合を考えません。好きに走り回り、泣き、叫びます。放っておくとケガをしたり、病気になったりします。
そんな子どもを複数まとめて世話しなければいけないのです。生半可な覚悟ではできない仕事です。
しかも、子どもは国の未来に欠かせない存在ですから、それだけ責任も重大です。いくら何億という巨大プロジェクトを動かしているような、巨大企業の巨大プロジェクトを進めているビジネスマンでも、マタハラするような器の小さいオッサンには務まりません。
そんな保育士も今は人手不足が続いていて、保育士1人の負担が増えまくっているそうです。ここは1つ政治の力で、せめて給料だけでも政治家並みの高給にしていただきたいものです。

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責任も重大な保育士

10. 育児

数年前に「世界で最もタフな仕事」としてネットにアップされたのが、母親だそうです。1日20時間近い労働時間で年中無休で、しかも無給で働くのが母親なんだとか。
そういうと「育児は母親の仕事」と決めつけているようで違和感があるので、ここでは「育児」とします。
どっちにしろ、やはり子どもの世話をするのは、まさに「休みなし」のハードな仕事だということです。
ちなみに「育児」は母親だけの仕事ではありませんが、出産は母親だけの仕事です。妊娠も含めて出産をやり抜く母親は、やはり究極のタフガイかもしれません。

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父と子

女性に増えてほしい職業

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なりたい自分になれる

日本は今、あらゆる業界で人手不足が問題になっています。
そのため、政府も外国人雇用障がい者雇用を広めようとしたり、企業に定年を延長させようとしたり、必死です。そして企業に「もっと女性を活躍させるように」なんてことを促しています。
いろいろな人に選択肢が増えることは良いことです。女性の職業選択の幅が広がることも良いことです。と言うか、最初から枠をつくっちゃいけないのです。「どんな人もなりたいものになれる」のが、そもそもの「あるべき国」の姿ですから。
それはそれとして、実際、女性が増えてくれたらいいのになあ、という職業があります。もうすでにその職業に就いている女性はいますが「もっと増えてほしい」という職業です。
これらの職業に就く女性が増えれば、日本もきっと平和になるに違いありません。

1. 医師

男性の医師も女性の患者を診るときは職業に徹して「女性だから」という変な目で見ることはありません。とは言え、患者はやはり意識してしまいます。女性患者としては、女性の医師に診察してほしいと思う人が多いでしょう。
もちろん、医師免許を所得するのは勉強が大変ですし、大病院に勤めると派閥とかが大変そうで、小さい病院だと経営が大変で、仕事も体力的にもきつく、また人命にも関わる仕事で責任も重大ですが、収入はとても良いです。

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女性ドクター

2. 政治家

日本は女性議員の割合がとても低く、世界平均で見てもかなりの下位に位置しているそうです。
それで首相が頑張って女性大臣を増やすと、ロクでもないことが起こったりして、そもそもあれは女性政治家に問題があったというより、あんな大臣を選んだほうに問題があるような気がしますが、それにしても政治を男性ばかりに任せておいてもロクなことがありません。
もちろん、世の中とは不公平なものです。これはどうしようもありません。
それでも政治くらいは何とかしたいじゃありませんか。せめて議員の男女比を、日本の人口における男女比と同じにすべきではないのでしょうか。そうなれば、日本ももっとマシな国になるかもしれません。

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政治家も男ばかりだとロクなことが起きない

3. ITエンジニア

IT業界の技術者はどういうわけか男性が多いそうです。
しかし、IT業界は就業時間が比較的自由になり、自宅勤務できる会社も多く、例えば育児中でも働きやすい業界です。
いえ、育児は別に男性がやっても構わないのですが、なぜか今だに「女性がすべき」との同調圧力が強いのが日本です。これはこれでおかしな話です。
とにかく、通勤が必要な会社でも服装の規定がゆるい会社が多く、好きなおしゃれを楽しむのも自由だったりします。
おまけにITエンジニアはなり手が不足していて、就職先も結構たくさんあるようです。
さらに、今はまだ女性エンジニアが少ないので重宝されますよ。

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いつでもどこでも仕事できる

4. 建築家

家やビルなどを建てる建築業界も女性が少ない分野の1つです。しかし、当然ですが女性も家に住みますし、ビルなどを利用します。女性が女性目線で企画し、設計する家や建物も必要ですよね。

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女性デザイナー

5. トラックドライバー

トラックドライバーの仕事は安全に、迅速に荷を運ぶことです。トラックドライバーというと「荒くれ者の仕事」とイメージされがちですが、実はとても繊細で優しい運転を求められます。女性ドライバーに繊細さと優しさを発揮してほしいわけです。
また、通販の商品などを届ける配送ドライバーの仕事では、女性客が「ぜひ女性に届けてほしい」という商品があります。
女性が大きなトラックを運転する姿に違和感があるという人もいるかもしれませんが、むしろ女性にこそ就いてほしい職業がトラックドライバーなのです。

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安全運転が大事

6. 法律家

これも政治家と同じで、司法も男性ばかりに任せておくとロクなことがありません。ぜひ、多くの女性に弁護士、検事、裁判官などになってもらって、日本を少しでも公平で公正な国にしてほしいものです。

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法廷にも女性が必要

7. 刑事

これも政治家、法律家と同じで、刑事にも女性の繊細で優しい目が必要なのではないでしょうか。女性警官はそれなりにいるようですが、刑事となると少ない印象です。
刑事ドラマでも、レギュラー陣に1人くらいしか女性はいません。この割合は昭和の刑事ドラマ「太陽にほえろ」のころから変わっていない、というのも変な話です。

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女性刑事

8. タクシードライバー

タクシードライバーは乗客を安全に、快適に、迅速に運ぶのが仕事です。
タクシードライバーの仕事は接客業でもあります。やはり、一般的にコミュニケーション能力が男性より高いと言われる女性に就いてほしい仕事です。
また、タクシーはドライバーと乗客が2人きりの密室状態になることもありますから、女性客は「タクシードライバーも女性のほうが安心できる」と思いがちです。男性客も「女性タクシードライバーの運転のほうが安全でていねい」だと思って安心できます。

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タクシーは接客業

9. バス運転士

バス運転士は乗客を安全に、快適に、迅速に運ぶのが仕事です。
バス運転士の仕事は接客業でもあります。やはり、一般的にコミュニケーション能力が男性より高いと言われる女性に就いてほしい仕事です。
また、バスは高齢者や子連れの利用が多く、そうした場合、女性運転士のほうが細やかな配慮をしてくれそうで、乗客たちも安心できます。

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バスも接客業

10. 料理人

繊細さが求められるのが料理です。女性の料理人も珍しくはありませんが、もっと増えて、細やかでおいしい料理を世に送り出していただきたいものです。
家庭では女性が料理することが多いのに、仕事となると男性が料理するというのは変な話です。
ただ、料理に匂いが移ってはいけないので、女性でも化粧、香水は厳禁です。

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厨房にも女性を