トラックマン

トラック専門サイト

ここんとこ改めて注目された職業

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神話?

景気の動向やら流行などに関係なく、今年は経済的な打撃が各業界に及びました。
特に「人と接すること」「大勢の人を集めること」で利益を生む業界は大変なことになりました。「不況に強い」と言われる業界も、その「不況に強い」神話はほとんど当てにならない有り様だったのではないでしょうか。
そんな中で注目された働き方、仕事、業種があります。専門家なんかも口をそろえて「価値観を変えなければいけない時代」なんて言っています。
何によらず専門家というものは注目されたいがために少々大げさな言い方をするものですが、それでも「視点を変えてみること」は必要かもしれません。

1. 在宅勤務

「感染を避けるためには人との接触を減らす必要がある」ということで、全国的に「なるべく自宅にいるようにしよう」となって広まったのが在宅勤務です。
ただ、「慣例」大好きな日本人は、こういう「今までやってこなかった」ことを始めるのがとても苦手です。「今までやってこなかった」ことを始めるのが「面倒くさい」という気持ちも分からないではないですが、困ったことです。
とは言え、お金と時間をかけて通勤することが何と無駄なことだったかと、今さらながらに気付いた日本人も多いことでしょう。
その反面、在宅勤務が広まったことで独り暮らしの人は「孤立感に襲われた」とか、家族のいる人は「夫婦ゲンカが多くなった」とか。
つくづく、人間というのは「面倒くさい」ものです。

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オンラインで仕事

2. Uターン就職

通勤ラッシュにしろ、人気の飲食店にしろ、とにかく人が集まってしまうのが都会です。実際、感染者の判明数も都会になればなるほど多くなっています。
それなら地方に行けば良いってことで、地方出身者が故郷に帰るUターン就職が注目されるようになりました。
若いときは多くの人が「一度はきらびやかな都会で暮らしてみたい」と思うものです。ですが、例えば学校を卒業して仕事をするとなると、やはり故郷のために働きたいと考え、故郷に帰ってくるUターン就職は以前から注目されてはいましたが、ここのところそこに追い風が吹いたようです。
地方に住む人たちも、都会から帰ってくる人たちを寛容に受け入れましょう

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故郷(イメージ)

3. Iターン就職

地方出身者が故郷に帰って就職するのがUターン就職で、その地方で生まれ育ったわけではないのにその地方にやって来て就職するのがIターン就職です。
例えば、東京の葛飾柴又で生まれ育った人が、いきなり秋田県で就職したりします。
UターンにしろIターンにしろ、とにかく多くの人が集まって暮らす大都会に満腹感でいっぱいいっぱいになり、そこから抜け出したいという人の思いが、「人の密集を避けよう」という風潮とベストマッチしたわけです。
都会と地方の格差がないほうが、経済もかえって効率的かもしれないので、都会出身者を寛容に受け入れたほうが良いでしょう。

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大都会

4. 医療従事者

経済的打撃によって廃業、失業が増える中、産業として需要が高まり、従事者の疲弊が懸念されるまでになっているのが医療業界です。世間からも医療関係の充実が求められていますし、需要が高まる以前から人手不足に陥っていた業界なので、これを機に医療業界を目指す人が増えることが期待されています。
とは言え、医療業界は従事者にきちんとした専門知識が必要なので、医学大学の学費を安くするなど、医療業界を目指す人たちへの支援を行政がどんどん行うべきかもしれません。

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医療従事者

5. IT関係

在宅勤務が注目されるようになり、在宅勤務を円滑に行うためのリモートワークの普及が始まりました。要するにパソコンを活用してオンライン会議やら、オンラインなんちゃらをやるわけです。
これまで少しずつでも取り入れてきた企業にとっては低いハードルだった在宅勤務も、あまり進めていなかったアナログな企業では結構高いハードルとなっています。
そんなとき、今さらながら、IT関連をサポートする会社が注目されました。何せ、テレビのバラエティ番組までやたらと「リモート収録」「リモート出演」を多用する昨今です。
それで「そうか、今後新しく就職するならIT関連か」と、多くの人が思ってしまいました。
企業向けにリモートワークのシステムを提供する会社では、もちろんリモートワークなんてお茶の子さいさいです。今後は、いろいろな仕事が「対人不要」なリモートなんちゃらになっていくかもしれません。

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プログラマー

6. 情報通信関係

情報通信と言えば、テレビなどの放送業も入ります。テレビ業界は一時期、新番組の収録がストップし、危機に陥ったかのようにも見えましたが、何とか乗り切ったようです。
それより、今後の仕事として見ると、情報通信関係で強みを発揮するのはやはりインターネット付随サービス業でしょう。
在宅勤務で家にいる時間が増えた人たちは、外出して買い物することも控えました。それで、家の中でポチって買い物するネットショッピングの需要が高まりました。パソコンやスマホの画面を眺めて過ごす時間も増えました。
ネットショッピングサイトの運営会社、アプリなどの提供会社こそ、インターネット付随サービス会社の一例です。

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アプリ

7. インフラ関係

インフラとは生活や産業を支えるもののことです。
人が外出せず、人との接触を減らすようになっても、どうしても生活に必要なインフラは減らしたりできません。
大々的なロックダウンが行われた欧米でも、インフラ関係の企業だけは企業活動を止めませんでした。
インフラとは上下水道や電気・ガス、電話、通信、鉄道などの事業です。

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電力も大切なインフラ

8. スーパー関係

スーパーなど、生活必需品を扱う店舗も、広い意味ではインフラです。
早い話が、人は食べないと生きていきません。
皮肉な話ですが、マスクを外して話しながら食事する飲食店は営業自粛を求められ、経営が苦しくなる店が多く出た一方、食品を売るスーパーなどにはお客が殺到し、従業員が疲弊する事態にもなりました。
理屈としては、人と接触しなければかなり安全なはずです。それなのに、強制力のない自粛要請に従わなかった店が非難されたり、スーパーには密集したり、何が何やらです。

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商品が並ぶスーパー

9. トラックドライバー

飲食店への営業自粛によって、飲食店に食材を運ぶトラックドライバーの仕事は激減しましたが、在宅が増えたことでネットショッピングの需要が高まり、ネットでポチった商品を運ぶトラックドライバーの仕事は激増しました。スーパーに商品を運ぶトラックドライバーも忙しくなりました。
飲食店以外でも営業自粛の影響は大きく、大勢の失業者を生むことになってしまいました。そんな中、トラックドライバーに転職しようという人も出てきたそうです。
ただ、トラックドライバーは「トラックドライバーにでもなろうか」と「でも」付きで転職してやっていけるほど甘い世界ではなく、しかも仕事が減った会社もあり、また、仕事が増えた会社では新入社員に仕事を教えているヒマもないほど、という話も聞きます。
とは言え、トラックドライバーはここのところ人手不足が続いていますから、転職先として考えるのは悪いことではありません。そのときは、慎重に会社を選んだほうがいいでしょう。

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需要が高まる宅配ドライバー

10. YouTuber

もともと小学生から絶大な人気を得てきたYouTuber。動画をサイトにアップするという、リモート出演と似たり寄ったりな露出の仕方は、最近はテレビ業界からも歓迎され、ますます需要が増えているようです。
もちろん、YouTuberなら人と接する機会も少なくて済む仕事なので、今の時代にはうってつけかもしれません。舞台に立った経験のある多くのお笑い芸人は、拍手や笑いなどの生の反応がないとやりにくいようですが、YouTuberは「いいね」さえ多く集まればいいので問題ありません。
食べていけるかどうかは分かりませんが。

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YouTuberは人気を得るのが難しい

最後に

何があっても強いのは、やはり公務員でしょうか。儲ける必要はないですし、国民の生活に欠かせない種類の仕事ですし。

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警察官も公務員

誰でもできるトラックドライバーになる10の方法

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トラックドライバーはここのところ人手不足が続いていて、求人でも引く手あまたです。
とは言え、トラックドライバーは物流を担うことで経済を支える、社会的貢献度の高い、政府が保護して当たり前なくらいの尊い職業です。また、平均年収は約400万円ですが、中には年収約800万円も稼ぐトラックドライバーもいて「やればやっただけ稼げる仕事」と言われています。
そんな、なかなかインパクトの強い職業ですから、誰でもなれるような、甘い世界ではないとも言えなくもなくないと思われていたり、いなかったりします。
そこで今回は「我こそトラックドライバーにならん」と息巻く人々が、日常の中でできることをまとめてみました。
本当にトラックドライバーになりたいという人は、安全運転を忘れず、自分なりの努力をしているものです。まずは1つだけでもいいので実践してみませんか?

1.  意志を持ち行動する

とにかく「僕は(私は)トラックドライバーになる」という強い気持ちを持ち続けることが大切です。ますはそこからです。
そしてドライバー専門の求人サイトで自分に合うと思う会社を探し、選び、応募しましょう。思っているだけでは実現しないので、その思いを行動に移すのです。一歩踏み出す、その強い意志を持つことが肝心です。
面接でも、その強い意志をしっかりアピールしましょう。

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一歩踏み出そう

2.  荷物に意識を向けて運転する

トラックドライバーの仕事はトラックを運転することがその大半です。
トラックドライバーとはプロドライバーです。安全運転が何よりも大切です。
そしてトラックドライバーの安全運転とは、単に「事故を起こさない」という意味での安全運転だけではなく「荷物を安全に運ぶ」という意味も含んでいます。
運転が乱暴で、運んでいる途中で荷崩れを起こしてしまって荷物を傷めてしまってはいけません。そのため、日ごろから常に「ていねいで穏やかな運転」が求められます。
しかも、急発進や急な加速をしない「ていねいな運転」はエコドライブでもあり、安全なだけではなく、環境にも優しく、コスト削減にもつながる運転として業界で大いに推奨されています。
トラックドライバーになるからには、エコドライブを目指しましょう!

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エコです

3.  食べるものに関心を持つ

トラックドライバーは安全運転をしなければいけません。そのためにも自身の健康管理が求められます。体調不良によって事故を引き起こす可能性は高くなりますから。
そして健康管理の中の重要な項目が「食」です。「孤独のグルメ」を見たからと言って、深夜に井之頭五郎と同じメニューを食べていてはいけません。
栄養素やカロリー、規則正しい食生活を考え、バランスの取れたものを口にする意識を持ちましょう。

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栄養バランスの良い食事を

4.  荷台に乗せる順番に関心を持つ

トラックドライバーは荷物を安全に運ぶことが仕事ですが、時間厳守も大切です。
荷物を届ける時間が決められていることが多く、遅刻は厳禁です。しかも、何か所かを回って荷物を降ろすことも珍しくありません。
この場合、作業を効率的にこなしていく必要があります。
ただ積めばいいというわけではありません。先に降ろす荷物は荷台の手前に乗せ、後で降ろす荷物を後ろに乗せるほうが効率的というのは基本中の基本です。

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荷は効率よく積もう

5.  ひとり上手になる

「ひとり上手」ってのは中島みゆきの歌のタイトルですが、要するにトラックドライバーは「1人が基本」の仕事なので、その孤独に慣れるということです。
もちろん、トラックドライバーも同僚はいますし、荷の届け先などに担当者もいて、そういった人たちとのコミュニケーションは大切です。
しかし、トラックの運転中は基本的に1人です。そして、この「1人で運転している」時間が圧倒的に多いのがトラックドライバーです。1人なので気楽ではありますが、孤独でもあります。
ただ、今は携帯電話もあるので、休憩時にはSNSをやったりできます。休憩中ですよ。もちろん運転中は携帯電話なんかをいじってはいけません。

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基本的に1人

6.  トラックのしくみを理解する

自分が運転するトラックについてちゃんと理解しましょう。
整備士並みな知識や技術までは必要ありませんが、基本的なトラックのしくみやエンジンについて学ぶことは大切です。
仕事で大活躍してくれるトラックについて深く知れば、トラックを大切にしようとするでしょう。それが安全運転、エコドライブにもつながります。

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エンジン

7. リラックスの時間を持つ

トラックドライバーとして長く働きたいなら、力を抜くこと、リラックスの時間も大切にしましょう。
トラックドライバーは「やればやっただけ稼げる仕事」である反面、勤務時間が長く「肉体的、精神的に過酷な仕事」でもあります。「1人が基本」の仕事なので、人間関係によるストレスは少ないですが、安全運転や時間厳守のプレッシャーによるストレスはあります。
居心地のよいカフェで過ごすだけでも、なんでもいいのです。ゆったり、ほっと過ごせる時間を大切にしましょう。

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ホットココアでほっとひと息

8. 運転技術を磨く

トラックドライバーの本分はトラックの運転です。トラックを安全に、巧妙に運転しなければいけません。
トラックが大型であれば、運転するには大型運転免許の取得が必要です。大型トラックは車体が大きい分、より高度な運転技術がなければ運転が難しいです。
トラックドライバーを雇う会社では、採用後に大型運転免許の取得を支援してくれるところもありますから、必ずしも採用前から大型運転免許が必要というわけではありません。ただ、あらかじめ所持しておいたほうが採用では有利です。
それだけではなく、トラック会社では無事故無違反を重視します。大型運転免許は無くとも、日ごろから常に無事故無違反を重視した運転を心掛けましょう。

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運転技術は大事

9. ほどほどを知る

何でも適切な範囲であることが肝心です。
体調管理が大切なので、食べすぎや飲み過ぎはもちろん、あらゆることで無理はいけません。
また、自分の運転技術を過信して、無理な追い越しなど、無謀な運転や危険な運転をしてはドライバーとして失格です。

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これはやり過ぎ

10. 笑顔でポジティブに

夢や目標を達成するのに最も大切なのが、コレです。
もちろん、人は失敗したり、失敗して落ち込んだりします。しかし、そのまま深みに落ち込んでも何のいいこともありません。
日本人は昔、精神論に支配されていました。我慢すれば、努力すれば成功するという精神論です。しかし、現実には、精神論だけではうまくいかないことに気付き、合理性や効率を考えるようになりました。
「明るく考えればうまくいく」も一見、精神論に思えるかもしれません。しかし、明るさが他の明るさを引き寄せ、暗さが暗さを引き寄せることは紛れもない事実で、これは精神論ではありません。いわば合理的思考なのです。
トラックドライバーに限ったことではありません。笑顔でいれば笑顔になることが自然に起きるのです。

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笑顔が一番

最後に

いかがでしたか? トラックドライバーになるための心構えや、トラックドライバーになってから必然的に注意しなければならないことを紹介しました。
誰もがトラックドライバーになれるとは限りませんが、小さなことを積み重ねれば、誰でも稼げるトラックドライバーになれます。
いずれも重要ではありますが、特別なことではありません。どんな仕事でも大切にしなければいけないことかもしれません。

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あなたならなれる!

トラック運転手が繊細な理由

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繊細さが必要な作業

トラック運転手は「荒くれ者」というイメージで見られがちです。
これはいささか大げさと言うか、誇張されたイメージだと考えなければいけません。
確かにトラック運転手にはマッチョなタイプの人は多いかもしれません。車の運転はそれほど筋力を使うものではありませんが、何だかんだ言ってトラック運転手の仕事は体力仕事です。そのため、自ら日ごろから体を鍛えている人もいるでしょう。もちろん、普通の体型の人もいますし、か弱い女性もトラック運転手の仕事に就いています。
しかし、外見がどうあれ、中身は繊細だったりします。マッチョと繊細さはもちろん両立します。

レイモンド・チャンドラーという作家がハードボイルド小説の中で主人公に「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」なんてカッチョいいセリフを言わせています。タフに生きるなら、ときには非情にもならなくてはいけませんが、それでも優しさを失ってはいけないわけです。

そしてトラック運転手も、マッチョでありながら繊細でもないと、仕事はできないのではないでしょうか。

1. 荷物を安全に運ぶから

トラック運転手の仕事は、荷を安全に運ぶことです。運送中に荷を傷つけたり、壊したりしてはいけません。荷に負担をかけないよう、細心の注意を払わなければいけません。
それは荷を積むことから始まります。途中で荷崩れしないよう、神経を使って積み上げて固定します。
運転中も、極力荷を揺らさないよう、急ブレーキ、急発進、急なハンドル操作をしないように気を配ってハンドルを握ります。
トラック運転手は、こうした繊細さがなければできない仕事です。

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荷を運ぶのが仕事

2. 交通安全を懸命に守るから

トラック運転手が必ず守らなければいけないのは「荷の安全輸送」と、それからもう1つが「交通安全」です。
「荷の安全」という観点からは、荷を積んでいないときは、積んでいるときほど揺れなどを気にしなくてもよくなるわけですが、交通安全は荷を積んでいようが積んでいなかろうが、絶対に守らなければいけません。
そして、交通安全を守るときに必要なのが、慎重でおだやかでていねいな運転なのです。
トラックが大ききれば大きいほど、つまり荷が多くて重いほど、そしてスピードがあればあるほど、ブレーキを踏んでも停まるまでの距離、いわゆる制動距離が伸びます。
それだけにトラックは車間距離も「取り過ぎ」なくらいに余裕を持って保ち、慎重でおだやかでていねいに運転しなければいけないのです。

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交通安全は大切

3. 高難度なトラック運転技術を身に着けているから

トラックは普通自動車より運転が難しいとされています。
普通自動車の運転に慣れていると、車体が大きい分、その感覚が分かりにくく、また死角が多くなるからです。
そのため、会社の敷地などから道路に出たり、縦列駐車をしたり、細い路地を曲がったりするだけでも、細かい神経を使ってハンドル操作を行わなければいけません。荷を積んでいなくても、交通事故につながるようなスピードを出していなくても、どこかにぶつけてトラックを傷つけてしまいかねないからです。
また、スピードがそれほど出ていなくても、不注意によって事故を起こすことはあります。
普通自動車より運転が難しいのに、一般のビジネスマンが普通自動車を運転するよりも長い時間トラックを運転し、しかも荷の安全、交通安全に神経を使うのですから、そりゃトラック運転手は体力を消耗します。

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大型トラック

4. 内輪差に気をつけて左折するから

車体が大きくなればなるほど、特に注意を要するのが内輪差です。
例えば、交差点でトラックが左折するとき、左側の前輪と後輪が通る軌道に差が出ます。後輪は前輪よりも内側を通るのです。そのため、運転席から見えにくいトラックの横の後方に自転車、バイク、歩行者などがいた場合、前輪はかすらなくても後輪及びトラックの後部がその自転車、バイク、歩行者などと接触してしまう危険があるわけです。
自転車、バイク、歩行者がいなくても、トラックの後輪が歩道などの縁に乗り上げてしまう可能性もあります。
右折するときは、もちろん右側の車輪に内輪差が発生します。
ちなみに内輪差は普通自動車でも発生します。ただ、車体が長いほど内輪差も大きくなるので、車体が長いトラック運転手は右折時も左折時も、常に後輪の軌道を考え、確認しつつハンドルを切らなければいけないのです。これは神経を使います。

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内輪差

5. トラックの整備に気を使うから

くどいようですが、トラック運転手は絶対に守らなければいけないのが安全運転です。交通事故は避けなければいけません。
そのために大切なのが、トラックの整備です。エンジン、ブレーキ、ハンドルなどに不具合があれば、それで事故を起こしかねません。トラック運転手本人に過失がなくても、他の車が起こした事故をうまく避けるためにも、トラックが完全に正しく機能することが求められます。
毎回、隅々まできちんとトラックの整備に注意を払う繊細さが、トラック運転手には必要なのです。

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整備は大事

6. 自己の健康管理に気をつけているから

トラック運転手が交通事故を避けるために必要なことには、運転手自身の健康管理も含まれます。
特に拘束時間が長い仕事のトラック運転手は、疲れもたまりやすく、それによって安全運転に必要な集中力などが衰えると危険です。
健康管理には、栄養バランスの取れた規則的な食事、適度な運動、十分な休息が大切です。そうした日常からの健康管理をこまめにできる繊細さが、トラック運転手に求められています。

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十分な睡眠

7. 「会社の顔」として社外の人と接するから

トラック運転手は基本的に1人で仕事をします。運転席の隣には嫌味な上司も勇み足の同僚もいません。
そのため、人間関係のストレスが少ない職業となっていて、人見知りな人、コミュニケーションに自信がない人に人気となっています。
とは言え、トラック運転手に全くコミュニケーション能力が必要ないとか、他人と接する機会がない、というわけではありません。
荷を積む場所、荷の届け先ではそこの担当者と接しますし、宅配便を運ぶトラック運転手も届け先の家の人と接する可能性はあります。
そうした場合でも、社会人としてのマナーをもって明るくきちんとあいさつをしたり、仕事上必要なやり取りをしなければいけません。「荒くれ者」ではいけないのです。

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きちんとしたあいさつ

8. 納品時間を守らなければいけないから

トラック運転手が仕事の上で絶対に守らなければいけないのは、荷を届ける時間です。
遅くてもいけませんし、だからと言って早過ぎてもいけません。
道の混み具合などから、なるべく時間通りに到着するよう時間配分し、トラックを走らせます。無計画な仕事が通用しないのが、トラック運転手なのです。

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計画性が求められる

9. 大変な仕事を長く続けているから

というわけで、トラック運転手は細心の注意を払って慎重に行動しなければいけないことが、結構たくさんあります。それだけいろいろなことに細心の注意を払うことができるのですから、こりゃやはりトラック運転手は繊細さがなければできない仕事なのかもしれません。

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長距離走のように

10. もともと繊細

トラック運転手の仕事は体力仕事なので、もともとマッチョな人が職業として選びがちです。
しかし、職業として繊細さが求められます。
トラック運転手として長年仕事を続けてきた人たちは、その多くが繊細だったからというわけです。

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繊細な作業

トラックドライバーがマッチョな理由

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マッチョ

トラックドライバーにもマッチョじゃない人はいます。しかし、どうもマッチョな人が多いようです。
マッチョじゃない人がトラックドライバーになってマッチョに進化したり、マッチョな人がトラックドライバーになって成功したりしています。
マッチョとは「たくましさ」です。混沌、混迷を極める現代社会で生き残るのに必要なのはやはり、この「たくましさ」でしょう。後は「お金」「賢さ」ですが、「お金」と「賢さ」がなくても「たくましさ」さえあれば何とかなるような、ならないような、そんな気がする日曜日の昼下がり。
そんなわけで今回は、トラックドライバーがマッチョな理由をご紹介します。

体力仕事だから

トラックドライバーは基本的に体力仕事です。
長時間、運転席に座り、ハンドルを握ります。意外とカロリーは消費しなさそうですが、1日の勤務が終わると相当疲労しています。やはり相当体力を消費しているわけです。
近年は食生活の欧米化で日本人の体格も立派になってきていますが、もともと日本人は欧米人のような大柄な体格ではありません。そのため、一見、細くて小さい体格のトラックドライバーもいます。
しかし、実は「脱げばスゴイんです」な細マッチョだったりもします。

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疲労もたまる

筋力仕事だから

トラックドライバーの仕事には荷の積み下ろしがあります。仕事によってはフォークリフトを使ったり、トラックドライバーの腕力をあまり必要としない積み下ろしもあります。
それでも中には、手作業による荷の積み下ろしを行う仕事もあります。
また、宅配便の配達を行うセールスドライバーなど、個別に大小さまざまな荷物を届ける仕事は、いやがうえにも筋力仕事になってきます。腕力、筋力を使う仕事を毎日続けていれば、自然とマッチョになっていきます。

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持ち上げる筋肉

健康管理に励むから

トラックドライバーに限らず、すべてのプロドライバーにとって健康管理は大切です。体調不良から運転に支障をきたし、それで交通事故を起こしかねないからです。
健康管理と言えば、栄養バランスの取れた食事と適度な運動が重要です。
この適度な運動を続けるあまり、運動からもたらされる高揚感、目標をクリアしたときの達成感に病みつきになり、むやみに体を鍛え始める人がいます。
休憩時間に軽く屈伸運動するといった程度から、スポーツジムに通い始めてしまいます。スポーツジムに通い始めると、周囲でトレーニングしているマッチョな人たちや、口の上手なトレーナーの口車に乗ってトレーニングに熱中し、みるみるうちにマッチョになっていきます。決して悪いことではありませんが。

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健康管理

ガッツリ食べるから

トラックドライバーは体力仕事です。毎日長時間トラックを運転するトラックドライバーは、1日の勤務が終わると相当疲労しています。
それでトラックドライバーは疲労回復のため、または疲労しないように、食事ではボリューミーな料理をガッツリ食べようと考えます。実際、多くのトラックドライバーの好物は唐揚げ定食、店ごとに編み出されるスタミナ定食だったりします。大盛りも大好物です。
連日のようにそんな食事を楽しんでいると、自然とマッチョになっていきます。

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ガッツリ料理

世間的な悪いイメージと戦うから

トラックドライバーに対するイメージはあまり良くはありません。「勤務時間が長く、過酷な仕事」だというわけです。
そんな負のイメージがトラックドライバーの耳や目に入るとくじけそうにもなります。
しかし、くじけません。多くのトラックドライバーは今日も日本の物流を支えるため、または自身の生活を守るため、またはその仕事を愛するがゆえ、ハンドルを握ります。
人は逆境にいると鍛えられます。世間の負のイメージを感じれば感じるほど、トラックドライバーもたくましくなっていくのかもしれません。

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戦い

マッチョな人がトラックドライバーになりがちだから

日本人はもともと欧米人に比べ、細く小さい体格でした。しかし、近年は食生活の欧米化により、大きな体格の日本人も増えてきました。
そんなもともとマッチョな人は、自然とマッチョさを生かせる仕事を選んだりします。トラックドライバーもマッチョな人が選ぶマッチョな仕事の1つです。

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マッチョな欧米人

映画やドラマのイメージに憧れるから

映画やドラマに登場するトラックドライバーはマッチョなことが多いです。
古くは「ダーティファイター」のクリント・イーストウッド、「オーバー・ザ・トップ」のシルヴェスター・スタローンです。古いと言っても、今やネットでもDVDでも古い作品がバンバン見られますから、あまり新しいだの古いだのは関係ありません。
映画やドラマに登場するマッチョなトラックドライバーを見て「あんなカッコいいトラックドライバーに俺はなる!」と宣言するような人は、自身も体を鍛えてマッチョなトラックドライバーを目指します。

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映画やドラマのスターはカッコいい

精神が鍛えられるから

トラックドライバーには世間的な負のイメージがつきまといます。
そんな世間の声を聞けば、精神的に鍛えられます。
それがなくても、トラックドライバーの仕事には安全運転と納品時間の厳守など、厳しいルールがあります。そんな中で仕事をしなければいけないのがトラックドライバーなので、当然、精神が鍛えられます。そしてたくましくなります。
ちょっとやそっとのことではもう平気です。自分を信じれば、少しも寒くありません。

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少しも寒くない

タクシードライバーという仕事の新しいメリット

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改革のとき

営業自粛やら外出自粛で、大きな打撃を受けたタクシー会社が続出した、この2020年。
しかしタクシーは、運転できない高齢者や障がい者の足となり、終電を逃した人たちを自宅まで届け、重い荷物を持った人を目的地まで運んでくれる、社会貢献度の高い存在です。
タクシーを仕事にしている人たちにとっても、たやすく諦められるものではありません。
タクシーは、なくてはならないものなのです。

タクシー業界だけではなく、2020年は多くの業界、多くの人たちに変革が求められました。
危機を脱するため、多くの人たちが改革に挑み、進化していきました。と言うか、まだ変革の途中です。

全国のタクシー会社で新しいサービスが始まりました。
東京では、タクシー利用者に向けた「お願い」が示されました。
タクシーの在り方が変わってきているのです。

一方、いろいろな業界が経営で打撃を受けた中で、新しい採用を控える会社も増えています。
そんな中、タクシー業界はここのところ人手不足が続き、タクシードライバーとして就職するハードルは低いと言われてきました。しかし、今年はタクシー業界も業績が悪化し、採用のハードルが低いなんて安易には言っていられない状況です。
それでも、逆にタクシードライバーとしての就職を敬遠してきた若い人たちが、改めてタクシードライバーの仕事に注目し始めています。就職戦線にも構造の変化が起こってきているのです。

タクシードライバーの仕事は基本的に歩合制であることが多く「やればやっただけ稼げる仕事」と言われてきました。実際、月収35万円~月収50万円とも言われています。
また、約20時間勤務して翌日を丸1日休むという特殊な勤務形態「隔日勤務」があり、多くのタクシードライバーがこの「隔日勤務」で働いています。「隔日勤務」では月に12日間ほど勤務し、後の18日間くらいが休日になります。このたくさんの休日を利用し、趣味を楽しむ人もいれば、資格などを取ってさらに仕事の幅を増やす人もいるようです。
さらにタクシードライバーは、基本的に1人で仕事し、横に上司や同僚はいないので、職場の人間関係によるストレスもほとんどないと言われています。
それ以外にもいろいろなメリットがあるのがタクシードライバーという仕事です。
そして今の「変革」の時代、タクシードライバーの仕事にも「新しいメリット」が生まれてきているのです。


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1. グルメに詳しくなる

もともとタクシードライバーは「地元の情報に詳しい」と思われがちでした。
タクシーにはいろいろなお客さんが乗るので、飲食店にそのお客さんを連れて行くこともあり、次第に「お客さんが多く行く人気店」も分かってきます。また、お客さんから「おいしい店を知らない?」と聞かれることもあると、自分なりにそういう情報を集めようとも考えます。
加えて昨今は、タクシーによる飲食宅配サービスが始まり、当初は期間限定で認められていたのを恒久化する動きも出てきています。
このように飲食業界とタクシー業界のつながりが以前より増して強化され、タクシードライバーはますますグルメに詳しくなっていくに違いありません。
これはタクシードライバーにとっても大きな武器になるでしょう。

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グルメ

2. 会話が減る

感染防止で大切なのは他人との濃厚な接触を避けることです。会話は唾が飛ぶので、できるだけ避けたい接触です。
タクシードライバーはお客さんと目的地の確認や精算などについての会話をしなければいけませんが、それ以外でもときにはお客さんと雑談を交わすこともありました。
この「お客さんとのふれあい」もタクシードライバーのメリット、仕事の魅力の1つでもあったのですが、中には雑談が苦手なタクシードライバーもいます。
今はタクシー車内でも必要最低限の会話以外は、なるべく会話しないことが推奨されています。「お客さんと余計な会話をしなくて済む」ことは、雑談が苦手なタクシードライバーにとっては朗報なのではないでしょうか。

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沈黙

3. 力仕事が減る

タクシー車内での会話も減らすようになっていると同時に、やはり接触を減らす意味から、タクシードライバーがお客さんの荷物をトランクに入れるサービスも極力行わないことが推奨されています。お客さんから要望があれば、当然、ドライバーがトランクを開けますが、荷物を入れるのはお客さん自身が行うわけです。
そんなに毎回あることではありませんが、それでもほんの少し、タクシードライバーの力仕事が減り、になっています。

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トランクにはお客さんが自分で入れる

4. キャッシュレス決済が普及する

接触を減らす動きは他にもあります。現金のやり取りを無くそうということです。
タクシー関連のアプリがいろいろ登場していて、タクシー利用料の精算もスマホでできるようになっています。
スマホなどで決済できると、現金のやり取りよりもずっと短時間にでき、効率的です。
タクシードライバーの仕事では精算だけではなく、タクシー利用客を見つけたり、いろいろやるべき作業があります。それだけにその作業が少しでも効率的にできれば、より多くのお客さんを見つけ、売り上げを伸ばすこともできるかもしれません。

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スマホで決済

5. 社会貢献度がアップ

タクシー会社では以前から、普通のタクシー利用だけではなく、専門的な利用のためのサービスを始めていました。観光タクシー、キッズタクシー、陣痛タクシー、福祉タクシーなどです。
さらに2020年はなるべく外出を避ける人が増え、タクシー利用客が減った中で、タクシー会社ではまた違う、新しいサービスを始めています。買い物代行やお墓参り代行です。
買い物代行は高齢者などにはありがたいものですし、墓参り代行も多くの人に喜ばれました。
もともとタクシーの存在は社会貢献度の高いものですが、新しいサービスがさらに社会貢献度を高めていると言えます。

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お墓参り

6. タクシー移動が見直されている

外出自粛などでタクシーの利用は減りましたが、不特定多数が同じ車内に乗り込む電車やバスに比べたら、しっかり感染対策さえしていれば、タクシードライバーと2人きりのタクシーのほうが感染リスクは低いんじゃね、と気づいた多くの人が、むしろバスや電車よりタクシー移動を選択するようになっています。
確かにその通りです。

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ギュウギュウ詰めの電車

7. タクシードライバーのメリットが見直されている

もともとタクシードライバーの仕事は「やればやっただけ稼げる」「1人で仕事できる」「休みが多い」などのメリットがありました。いろいろな業界が業績悪化により、就職活動の先行きが不透明になってきた今の時代、改めてこのタクシードライバーのメリットが見直されてきています。
いろいろなメリットがあり、人手不足が続いているならタクシードライバーになるのも悪くないと、若い人も注目し始めています。

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若い人の注目

8. ますます進化するはず

以前から自動車の進化の1つとして国内外で取り組みが行われてきたのが自動運転システムの開発です。
遠い将来か、近い未来か、タクシーをAIが運転するようになるかもしれません。そのころには「空飛ぶタクシー」が現れ、人の移動手段が今とは大きく違っているということも起こり得ます。
進化や変革は徐々に進行していくこともありますが、必然性によって急激に起こることもあります。今年はその急激な変化のきっかけとなる年なのかもしれません。

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進化

最後に

新しく、マスクを着けていないお客さんの乗車をタクシードライバーが拒否できるということが、国によって認可されました。この認可に対して「そんなことまでお客に我慢を強いるのか!」拒否反応を起こす声も聞きます。しかし、よく読んでみましょう。「拒否できる」となっているだけで「マスクを着けていないお客さんは乗車できない」わけではありません。
もちろん、タクシー乗り場で「マスクしてください」「嫌だ」という面倒も起こるかもしれません。しかし、お互い大人なんですから冷静に対応しましょう。お客さんもタクシードライバーも、お互い様という気持ちで譲り合うことが肝心です。
もちろん、お客さんだって多少我慢したって良いはずです。
そしてタクシードライバーにも自分や自分の仕事を守る権利はあるはずです。お客さんは決して「神様」ではないのです。

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マスク

楽(そう)な仕事10選

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座っているだけで

多くの日本人は、仕事は辛くて楽しくないものであり、我が人生に不要なものであると思い込み、仕事を心の底から楽しむことができていません。それは誤った生活態度です。
仕事は人生の暇つぶしであり、最高に楽しい娯楽である、と言えます。
とは言うものの、人間、やはり楽したいもの。深夜番組「きらきらアフロ」松嶋尚美さんが「座っているだけでチャリンチャリンとお金が入ってくる仕事ってないかな」と言ってました。

そんな仕事はありません!

と言いたいところですが、厳密にはなくはありません。
例えば、すごい実績を持つ俳優、歌手、芸能人が情報バラエティ番組のレギュラー出演者になった場合、1回くらいはほぼ発言せずに出演を終えたとしても、すぐにクビにはならず、しかも発言しなかった日のギャラもちゃんと支払われるでしょう。
もちろん、そんな態度を続けていればいずれ降板するでしょうし、実績のない若手であれば、最初からそんな態度は許されません。どっちにしろ、傲慢な態度が許されるくらい大御所になるには、そこまでの多大な努力は必要ですし、今の時代、大御所だからと言ってあまりにも傲慢な態度でいると干される危険もあります。

実際は、楽な仕事は相対的には存在しています。もちろん個人差もあります。
つまり、情報バラエティ番組の出演者となってリポーターの映像を見てリアクションしているタレントを見ると、多くの人は「楽な仕事でいいよな」と思います。しかし、極端な人見知りで、しかもテレビカメラで撮影されるなんて耐えられないって人にとっては、テレビ出演そのものが地獄の業火に焼かれる苦しみかもしれません。
松嶋さんが言う「座っているだけでチャリンチャリンとお金が入ってくる仕事」も「体を動かしてないと死ぬ」って人には、傷に塩を塗り込まれてムチで打たれるようなものかもしれません。まあ、それだってドMの人にとっては極上の喜びかもしれないわけで。

閑話休題。今回は、あくまでも相対的にですが「楽な仕事」を紹介します。個人差もありますので「やってみたけど大変だった」という苦情は受け付けません。

1. YouTuber

YouTuberは、自撮りした動画をYouTubeにアップして、動画の再生回数×企業の広告費で収入を得ている人です。小学生に大人気の職業です。理由は「楽そうだから」です。まさに今回の記事にピッタリ!です。
YouTuberは毎日会社に行くことなく、しかも撮影時間はほんの数分でもOKです。後は全くのプライベート時間、つまり自由なので、人生のほとんどの時間を遊びに費やすことができます。
ですが、YouTuberとして生活できるほど収入を得ようと思うと、これはかなりの知恵、努力が必要となります。また、YouTubeという動画投稿サイトがなくなったら収入もなくなります。
ま、動画投稿サイトは他にもありますけどね。

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自分で撮影

2. 落語家

上方の落語家、桂枝雀師匠がこんなことを言っていました。「私らの仕事と言えば、座布団がある場所まで歩いてくるだけです。後は好き勝手なことをしゃべっていればいいんですから、こんな楽な仕事は他にありまへん」と。
まあ、それは極端な言い方ですが、落語は1つの話が短いと20分くらいです。昼席と夜席の両方で高座に上がったとしても1日1時間弱の労働時間です。何て楽な仕事でしょう。
同じ古典芸能でも歌舞伎や能のような親族身内で伝承していくものでもないので、なろうと思えば誰でもなれるのが落語家の良いところです。人を引き込む話術を身に着ける修業は大変でしょうが、人気が出れば弟子もできて「師匠」となるのも夢ではありません。

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「まいどバカバカしいお話を」

3. ひな壇芸人

バラエティ番組でひな壇と呼ばれる席に座り、司会者や大物芸人の発言に対して突っ込みを入れたり、大げさに笑ったりしている人たちが「ひな壇芸人」と呼ばれています。いかにも楽そうです。多くは漫才やコントなどで人気を得た、いわゆるお笑い芸人が務めています。
お笑い芸人として人気を得るのは大変ですが、ひな壇芸人にさえなってしまえば、ネタを書いて漫才やコントをやる労力は必要ありません。そのうち情報番組などにも呼ばれるようになるかもしれませんが、そこでもやることと言えば映像を見ていろいろな表情を浮かべたり、映像終わりに差しさわりのないコメントをひと言か三言くらい言うだけです。楽な仕事です。たまに体を動かしたくなったらロケに出てみましょう。
豪邸に住むには番組のMCくらいやらないといけないかもしれませんが、そこまで望まないなら、スキャンダルでも起こさない限りは生活も安泰なのではないでしょうか。
まあ、プロデューサーの気まぐれで突然降板させられるかもしれませんが。

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こんな邸宅には住めないかもしれませんが

4. ライター

1文字いくらでブログメディアやニュースサイトの記事を書くのがライターです。
ライターは毎日カフェや自宅で、自分のペースでまったりと仕事できます。取材ライターと違って人と会うことも少なく、精神的なストレスとは無縁な生活を送ることができます。
その分、寂しく孤独な生活になります。それが嫌なら、オフではじけて遊び、友人をたくさんつくりましょう。
ただ、今はSNSの発達で人は気軽、かつ手軽に自分で書いた文章を世に発信できるようになったおかげで「文章書くなんてサルでもできる」くらいに考え、そのため文章力の価値が著しく下落しています。ライターになったとしても、よほどあくどい人間ではないかぎり極貧生活に陥るでしょう。

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昔ながらのライター

5. 警備員

警備員は病院やショッピングセンターといった施設などで異常がないかを見回るのが主な仕事です。
映画じゃないんですから、普通はテロリストにもゾンビにも遭遇せず、定期的に施設内を歩き回り、チェック項目を点検してチェック用紙に記入し、後は警備室で監視モニターを眺めるくらいです。楽と言えば楽です。
ちなみに、警備員にも現金輸送車の警備といった、強めのプレッシャーがある仕事もあります。楽と言えば、やはり夜勤の施設巡回警備員でしょう。ただ、昼夜逆転の生活に慣れなければいけませんし、特に病院などは霊感が強い人にとってはしんどいかもしれません。

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セキュリティのおじさん

6. トラック運転手

トラック運転手は「他の仕事ができなかった人でもできる底辺職」だなどと言われています。それが本当なら、努力も労力もいらない仕事ということかもしれません。楽な仕事です。
また、月収も平均20万円~60万円とも言われ、「やればやっただけ稼げる仕事」となっています。
確かに仕事の大半はトラックの運転ですし、営業職のような人間関係によるストレスもなく、同じ運転手職業でもタクシー運転手と違って接客もしなくていいのですから、確かに相対的に楽な仕事だと言えます。
トラック運転手の仕事を「他の仕事ができなかった人でもできる底辺職」だなどと言うのは、恐らく人間関係のストレスでやつれた営業マンや、好きでもないのに役所仕事をしなけやいけない市の職員たちの「やっかみ」でしょうね。

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いっぱい稼げる仕事

7. 専業FXトレーダー

専業FXトレーダーとは、FX取引で利益を上げる人のことです。
午前中はカフェなんかでくつろぎながら情報を集めてトレードし、午後は映画を見たり、テニスに興じて過ごし、ヨーロッパの市場が開く夕方から再びトレードを始めます。なかなか優雅な生活です。
FX取引で1日1万円~10万円の収益を得ている人もいます。
とは言え、損を出すリスクも覚悟しなければいけません。それに、トレードを始めるには資金も必要です。

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カフェで仕事

8. 事務職

1日中、デスクで書類仕事をするのが事務職です。事務所にかかってきた電話を取るくらいはしなければいけませんが、接客して商談したりはしません。
高額収入やあくどいくらいの出世はないかもしれませんが、肉体労働もなく、基本的に残業もなく、危険もなく、休日出勤もありません。書類仕事なんて退屈そうで死んでも無理っていう人でなければ、楽っちゃあ楽な仕事です。

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書類の山を相手にするかも

9. 駐車場管理人

駐車場の管理室にいる人です。
やることと言えば、駐車場の利用者への精算くらいです。後は管理室の椅子に座っているだけです。
とは言え、それほど「やることのない仕事」ですから、相当な薄給だと覚悟しなければいけません。また、今は無人の駐車場がほとんどで、管理人のいる駐車場は激減しました。絶滅危惧仕事かもしれません。
また、駐車場でも立体駐車場は、契約している車や車高が大丈夫か、駐車NGの高級車かどうかなどを瞬時に見極め、車をさばくのがなかなか大変です。

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絶滅危惧種のワオキツネザル

10. マンション管理人

駐車場管理人は今では立体駐車場での激務が多くなりましたが、今も昔も変わらないのがマンション管理人です。
マンション管理人の仕事は清掃、ゴミの管理、入居者からの相談受け付け、巡回、照明の交換、入居・退去の立ち会い、日報記入などです。基本的にデスクワーク、点検業務が主な仕事なので、体力もほとんど使いません。楽です。
ただ、居住者の中には管理人に理不尽なクレームを言ってくる人もいて、それがストレスになることもあるかもしれません。

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なかなかなマンション

最後に

最初に書きましたが、楽と思うかどうかは相対的なものであり、個人差もあります。
それに、最初は「確かにこの仕事、楽でいいや」と思っても、続けるうちに「もっと楽な仕事ないかな」なんて思うのが人間です。あにはからんや、です。

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時間も相対的なものです

ルート配送ドライバーなりゃこそ自慢したいこと

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ルート配送ドライバーは、スーパーやコンビ二、企業、個人など、毎日決められた場所に、毎日ほぼ決められた順序で、トラックに乗せた商品を配送するのが仕事です。大体、毎日同じことの繰り返しです。
「残業が多い」「毎日決められた仕事の繰り返しで飽きる」「収入はいつまでもほぼ一定」「孤独な仕事」「勤務時間が長い」「体力や神経を消耗する」「時間に厳しい」などの過酷な面があります。
しかし、そもそも仕事ってのはそういうものです。多くの「意識高い系」が憧れるIT起業家だって勤務時間は長く、体力や神経を消耗し、スケジュールもびっしりなはずです。経営者ともなれば誰もが孤独です。
IT起業家に比べれば、ずっと「楽チンな仕事」、それがルート配送ドライバーかもしれません。もっとも、「IT起業家に比べて楽だ」なんてことはちっとも自慢になりませんが。
ただ、ルート配送ドライバーにも自慢したいことはいろいろあります。ルート配送ドライバーはここのところ人手不足でなり手が激減していると言いますが、ささやかな自慢話の1つや2つや3つや‥10はあるわけです。

1. 給与の高さ

ルート配送ドライバーの給与は、月収20万円~40万円とボーナス80万円~120万円と言われています。ルート配送ドライバーに限らず、トラックドライバーは全般的に「給料が安い」と思われがちですが、まあまあ良いんじゃないでしょうか。
仮に月収40万円でボーナスが120万円なら、年収は600万円ということになります。こりゃもう「高すぎる」なんて半笑いを浮かべながら言ってしまうレベルかも、です。
とは言え、ルート配送ドライバーの給与は会社によって差があり、経営状態があまり良くない会社では月収16万円~20万円と賞与なしとなっているようです。給与の高さを自慢したい場合は、会社選びは慎重に行いましょう。

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たっぷり稼げる

2. 社会貢献度の高さ

ルート配送ドライバーの仕事はスーパーやコンビ二などに商品を運ぶことです。ルート配送ドライバーがいなければ、スーパーやコンビニの商品棚には商品が並びません。商品棚ではなく、ただの「空の棚」になってしまいます。コンビニなのにコンビニくありません。
仕事帰りにスーパーに立ち寄り、半額に値下げされているお惣菜を買ったり、深夜のコンビニで半額値札の弁当を買ったりできるのも、ルート配送ドライバーのおかげです。スーパーでトイレクリーナーを買ったり、コンビニでしっとりチーズケーキお上品なイタリアンプリンもちもちのチョコクレープを買えるのも、ルート配送ドライバーがいればこそです。
もはや庶民の生活はルート配送ドライバー無しには成り立たない、と言っても良いでしょう。

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商品が並ぶスーパー

3. メンタルの強さ

ルート配送ドライバーは毎日決められた場所に、毎日ほぼ決められた順序で商品を配送します。ほぼ毎日同じことの繰り返しです。
毎日同じなので、飽き性な人は飽きてきます。
都心から離れた街道を行くことは少なく、基本的にコンビニやスーパーが点在する都心部を走るので、高い確率で渋滞にも出くわします。それでも納品時間や安全運転に注意しまくらなければいけません。結構大変です。
ルート配送ドライバーの仕事は、メンタル的に強くないと続けられないかもしれません。逆に言うと、ルート配送ドライバーの仕事を毎日続けていると、相当メンタルが鍛えられます。自慢して良いレベルです。

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渋滞にはまることも

4. 肉体的な強さ

ルート配送ドライバーの仕事は体力仕事でもあります。
荷の積み下ろしが手作業の場合もありますし、やはり長時間の運転は肉体を疲労させます。ルート配送ドライバーは日ごろから健康管理を徹底し、なおかつ体力的に鍛える必要があります。
ルート配送ドライバーの仕事に慣れるころには、かなりのマッチョになっているに違いありません。

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マッチョに

5. 作業の単純さ

くどいようですが、ルート配送ドライバーは毎日決められた場所に、毎日ほぼ決められた順序で商品を配送します。ほぼ毎日同じことの繰り返しです。
作業そのものも決して複雑ではありませんし、難解な作業もありません。
それで「飽きる」「やりがいがない」と思う人もいるかもしれませんが、作業自体に「難しい作業をやり遂げた達成感」から来るやりがいは無くとも、仕事自体は大変ですし、社会貢献度も高いので、そういった「達成感」「やりがい」はあります。
それに、毎日同じことの繰り返しをきちんと着実にこなしていくことで、毎日お経を唱え続ける修行僧のような境地に立つこともできます。単純作業の繰り返しを積み重ねていくことって、とても尊いことかもしれません。

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修行僧

6. 運転の安全さ

プロドライバーであるルート配送ドライバーにとって、何より大切なのは安全運転です。
もちろんルート配送ドライバーも人間であるからにはミスをします。うっかりもあります。少しの違反や多少の事故は誰もがしてしまうかもしれません。
だからこそ、ルート配送ドライバーとして何年も無事故無違反を貫いたら、そりゃもう大威張りできるというか、大きな自慢もできるというものです。
それでも「ドライバーとして無事故無違反なんて当たり前じゃないか」なんてつぶやき、無事故無違反を自慢しない「実るほど頭を垂れる稲穂かな」な人ってすごいです。

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稲穂

7. 勤務の気ままさ

本当にくどいようですが、ルート配送ドライバーは毎日決められた場所に、毎日ほぼ決められた順序で商品を配送します。ほぼ毎日同じことの繰り返しです。作業そのものも決して複雑ではありませんし、難解な作業もありません。
トラックを走らせるのは毎日同じルートですが、時間にさえ遅れなければ、厳密には同じ道を使う必要はありません。自分の裁量で抜け道、裏道を行くのは自由です。
また、何だかんだ言って、仕事の大半はトラックの運転です。運転が好きな人にとっては、好きなことでお金を稼げる仕事でもあり、とても楽しいわけです。
仕事だからと言って好きでもないことに人生の大半の時間を費やして過ごす人に比べりゃ、何と充実した人生だと自慢したって良いはずです。

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充実した人生

8. ローンの組みやすさ

ルート配送ドライバーの仕事はほぼ毎日同じことの繰り返しなので、今月の給料より来月の給料が大幅に上がったり、下がったりすることはありません。ほぼ毎月で一定しています。
言い換えると「安定している」ということです。
給料が安定しているので、ローンが組みやすいとも言えます。
ローンが組めるので夢のマイホームや自家発電機のような高額な買い物もできます。かつては世界最大のダイヤモンドと言われた「アフリカの星」は無理だとしても、頑張ればティファニーのダイヤくらいは買えるかも。

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高額商品も買えるかも

9. 朝起きる時間の早さ

ルート配送ドライバーはコンビニやスーパーに商品を届けます。コンビニやスーパーでは早朝からきちんと商品を完備しなかればなりません。
そのため、ルート配送ドライバーの仕事は朝が早いのです。
早起きは3文の得と言います。早寝早起きは健康にも良いと言います。
人間は基本的に、どちらかと言うと怠けたいと思っていますから、勤務時間のために毎日早起きをせざるを得ないルート配送ドライバーは、必然的に早起きになります。これは「儲かった」と思うべきです。

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目覚めのいい朝

10. 人間関係のストレスの少なさ

ルート配送ドライバーの仕事は基本的に1人で行います。横に口うるさい上司も猛々しい同僚もいません。勤務中はとても気ままだと言えます。
IT起業家やら大企業の社長なんかは人間関係のストレスも莫大でしょうから、それを考えたら「ルート配送ドライバーの俺は何てラッキーなんだ」と思えます。
もちろん、荷の配達先には「合わない人」「苦手な人」もいるかもしれません。ただ、そういう人とはなるべくビジネスライクに接して「苦手な点」をあまり気にしないようにして「苦手だな」と思ったことも次の瞬間には忘れることです。
逆に、荷の届け先の担当者の「良い点」「好ましい点」を積極的に見つけて「会いたい」と思うように努めましょう。人の気持ちは「思い込み」が肝心かもしれません。

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ストレスがたまった人