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プロ中のプロと言える一流のタクシードライバーとは

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プロフェッショナル

タクシー業界は人手不足でもあり、求人広告はいつも出ています。
また、タクシードライバーとして働くのに必要な資格と言えば二種運転免許くらいで、並外れた学歴も豊富な財力も人もうらやむ美貌も必要ありません。最近は年齢の上限も上がっているようです。
つまり、比較的に誰もがなりやすい職業となっています。しかも、タクシードライバーの給与は歩合制となっていて、お客さんを乗せれば乗せただけ、給与も上がる、やればやっただけ稼げる職業でもあります。ひそかに人気職業になっているなんて話も聞きます。
確かに「誰でも就きやすい職業」かもしれません。しかし、タクシー会社に就職してドライバーとしてデビューしただけでは「立派なプロ」とは言えません。接客業でもあるタクシードライバーは、なりたての新人はやはり緊張して焦ってしまい、うっかりミスもするものです。
こうした新人特有の緊張や失敗を克服して「立派なプロ」となってこそ、本当にタクシードライバーという仕事が「やればやるだけ稼げる職業」となるのです。

そこで今回は、どっからどう見ても「立派なプロ」と言えるタクシードライバーと見なされる10箇条を紹介します。目安として、自分に当てはめてみるのも一興かと。


1. 道に迷わない

タクシードライバーの仕事は、ほぼ初対面のお客さんが指定する場所までそのお客さんを運ぶことです。行きつけの場所に行く偶然はあまりありません。ましてや、タクシードライバーになりたてのころは、ほぼ毎回初めての場所に行くことになります。
もちろん、タクシードライバーとしてデビューする前の研修期間に地理を覚えることになりますが、緊張激しい新人の場合、覚えたてのことが頭から抜け落ちることもあります。本当に知らない場所を指定されることもあります。
これはもちろん、タクシードライバーとして経験を積むことで、克服していくことです。
それでも、道に迷ってしまうこともあるかもしれません。そしてタクシードライバーが道を知らなかったり、道に迷うと、お客さんは高確率で激怒します。
そんなことにならないよう、一流のタクシードライバーになるため、1本でも多くの道を覚えましょう。オフの日でも、マイカーで営業エリアから車で行ける地域を隅々まで走ってみるなど、努力するしかありません。

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迷路

2. 常に愛想良くできる

タクシードライバーの仕事は接客業でもあります。
その反面、「タクシーに乗ったらドライバーがとても無愛想だった」なんてネットの書き込みもチラホラ目にします。
もちろん、多くのタクシードライバーが誠意ある接客を心掛け、常にお客さんの快適さを考えているはずです。しかし、中には不埒なタクシードライバーもいますし、普段は愛想の良いタクシードライバーも疲れがたまれば、愛想よくしていられない精神状態になったりもします。また、横柄な態度のお客さんや、タクシードライバーに暴言を吐くお客さんにはイラっとすることもあるでしょう。タクシードライバーとて人間です。
それでも、常にお客さんの快適さを考えるのが「立派なプロ」です。もちろん、暴力をふるったり、凶器で脅すようなお客さんがいれば、警察に通報すべきですけど。

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接客業

3. 車線変更をスムーズにできる

タクシーに乗りたいと思う歩行者は、歩道にいることが多いです。そして空車っぽいタクシーを見つけると、手を挙げて合図します。
タクシードライバーは、歩道などから手を挙げて「停まって」と合図を送る人を見つけたら、タクシーを安全に歩道に寄せて停め、その人を乗せます。
右車線を走っていても、スムーズに左側の歩道に寄せなければいけません。もたもたしていると、他のタクシーがその人を乗せてしまうこともあります。また、他の車の走行を妨げることになり、やむなくその人を乗せるのをあきらめ、スルーすることになるかもしれません。
そうやってタクシーに乗りたい人をスルーすると「タクシーに無視された」と、その人の気持ちにモヤモヤを残すことにもなります。
乗せるときだけではなく、お客さんを降ろすときもスマートにタクシーを歩道に寄せ、お客さんを安全に降ろさなければいけません。
さまざまな道路状況の中でスムーズにタクシーの運転ができてこそ、本当にプロのタクシードライバーだと言えるのです。

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どんなときもうまく車線変更を

4. 健康管理ができる

健康管理はあらゆる職業ドライバーにとって重要です。体調不良は交通事故につながりかねないからです。
また、不特定多数のお客さんを乗せるタクシードライバーは、インフルエンザなどの感染リスクにも対処しなければいけません。
健康でなければ仕事でフルに自身の能力を発揮できないという意味では、あらゆる仕事で健康管理は大切です。

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健康管理は大切

5. 清潔さを大事にする

タクシードライバーは接客業でもあるので、お客さんが不快に感じないよう、髪型、服装、靴など、清潔な身だしなみを心掛けなければいけません。
もちろんタクシー車内も常に清潔に保つ必要があります。タバコ、ギョーザなどの臭いも要注意です。
今はタクシーの禁煙化が進んでいますが、例えば、車外でタバコを吸って運転席に座っても、後から乗ったお客さんがタバコの臭いを感じることもあります。
タクシードライバー自身がタバコを吸ったり、ギョーザなど臭いの強いものを食べたとしても、それを消すようにしましょう。
また、明らかにギョーザを食べたと分かるお客さんが乗ったとしても、そのお客さんが降りた後、臭いを消すようにしましょう。
そして当然、車内の清掃も日ごろからきちんとしなければいけません。お客さんが乗る座席だけではなく、運転席周辺も整理整頓しておかなければ、いざと言うとき、余計なものがあると運転の妨げになるかもしれません。

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清潔に

6. いつも冷静沈着

多くの職業で、いつも冷静沈着であることを心掛けていると、かなりのトラブルを克服することができます。
タクシードライバーは特に、車の運転を安全に行うためにこれがとても重要です。タクシーの運転には、いろいろなトラブルのタネがつきものだからです。
渋滞でイライラすることもあります。イラっとくるお客さんが乗ってくることもあります。そんなときに恐れたり、焦ったりして冷静は判断ができないと、無用なトラブルが起こりかねません。
いつも冷静沈着でいてこそ、道に迷わず、常に愛想よくでき、スムーズにお客さんの乗降もできるというものです。

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クールに

7. 工夫と努力を欠かさない

タクシードライバーの給与は歩合制であることが多く、お客さんをたくさん乗せた分だけ高い給与を得ることができます。
そのため、いかに多くのお客さんを乗せるかが、高収入を得るための鍵となります。
「タクシーに乗りたい」という人を見つけるには、営業エリアでの人の流れをつかまなければいけません。いわゆる情報戦なわけです。
そうした情報を収集し、そこでお客さんを乗せることができるかどうかの実証を繰り返してさらにデータとして蓄積し、そこからさらに実証を重ねます。
また、地域のイベント情報、人気スポット、人が集まる場所だけではなく時間などの情報にもアンテナを張ります。
つまり、タクシードライバーの仕事にはマーケティングが重要なのです。ただ漫然とタクシーを運転しているだけでは一流とは言えません。

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アンテナ

8. あきらめない

とは言え、マーケティングをしっかり行えば絶対に大丈夫とも言い切れないのが、人生というものです。経済とはそういうものです。予測のつかない事態も起こり得ます。
タクシーに乗りたい人は、人が集まるところに行けば見つかりやすくなりますが、人が集まるところは渋滞になる可能性もあり、かえってタクシーの仕事の効率が悪くなるかもしれません。
また、情報を集めてその実証を繰り返している日々の中、なかなか成果を上げられない日もあるでしょう。そんな日が続くこともあるかもしれません。さらにそんなときに限って「タクシー業界の景気が悪化」だの「タクシードライバーの仕事はAIに取って替わられる」だの、ネットでマイナスな記事を目にするかもしれません。
くじけそうになるでしょう。しかし、雨の日ばかりじゃありません。日照りも永遠に続くわけじゃありません。
あきらめない、負けないと踏ん張り、工夫努力を続ければ、必ず道は開けます。そうしてあきらめなかった人が、一流のプロとなれるのです。

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雨の日

9. 臨機応変

タクシーの運転には、いろいろなトラブルのタネがつきものです。
多くのドライバーが「避けたい」と思う渋滞は、事前に情報を入手することも可能で、目的地への途中で発生しているなら、抜け道を考えることが正しい選択と言えるでしょう。
また、夜の繁華街でお客さんを乗せる場合、その人が酔っ払っていることはある程度予測できます。酔ってからまられるなどのトラブルはあらかじめ想定しておくと、対処も楽になるかもしれません。
しかし、乗せたお客さんが酒を飲んでいなくても傍若無人な人だったり、予測がつきにくいこともあります。
交通事故を避ける方策に「だろう運転」より「かもしれない運転」というものがあります。目の前の視界が悪い角があるとき、その角から急に子どもは飛び出してこない「だろう」と予想するのではなく、子どもが飛び出してくる「かもしれない」と考え、慎重に運転しようということです。
タクシードライバーの仕事も、一瞬先に何があるかは分かりません。「最悪を覚悟して最善を尽くす」を指針とすれば、たいていのトラブルは克服できるはずです。

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迷惑なお客もいます

10. 運転技術より安全運転

タクシードライバーは仕事として、多くの日数の長い時間、タクシーを運転します。
そのため、自然と運転技術が向上するということがあります。だからと言って、自信過剰は禁物です。
運転技術が上達したと自覚できれば、それはうれしいことかもしれませんし、それでよりスムーズな運転ができればお客さんの満足度も上がります。
しかし、それで自分の運転技術を誇示しようとしたり、周囲の車の運転を見下してイラっとしたりすると、安全運転をおろそかにしてしまうかもしれません。
運転技術は良ければ良いに越したことはありませんが、それより大事なのは無事故無違反を守ることです。おだやかで優しい運転です。

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事故は避けたい

最後に

タクシードライバーの仕事は接客業でもありますが、テレビに出てくるお笑い芸人やアナウンサーのような巧みな話術がなくても大丈夫です。たとえたどたどしいしゃべりでも、一所懸命ていねいに話せば、相手にちゃんと伝わります。

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お笑い芸人


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トラック運転手の仕事が「ラクで楽しい」理由10選

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ラクで楽しい

世の中に「ただ座っているだけでお金がチャリンチャリンと入ってくる仕事」はありません。
そう思うと、多少辛い仕事でも覚悟ができ、覚悟ができると辛いことも乗り越えられたりできるものです。だからって、「何でもかんでも我慢せえ」という話ではありません。
要するに「気の持ちよう」ということです。
ここのところ人手不足が続いているトラック運転手の仕事は「過酷で低収入」というイメージが広がっているようですが、実態は「ラクだなあ」「楽しいなあ」と思える面もあります。もちろん「辛い」「大変」という面もあります。しかし、「ラクだ」「楽しい」面に気持ちを集中すれば、案外、天職と思えたりもするものです。
また、どの職業もそうですが、会社によっても労働環境はずいぶんと違ってきます。トラック運転手の仕事には「ラクだ」「楽しい」と思える面も確実に存在するので、就職先としての会社を納得いくまで調べましょう。


1. 運転が主な仕事だから

トラック運転手に限らず、あらゆる職業ドライバーの主な仕事は「車の運転」です。「車の運転」が大好きという人なら、その好きなことをやっていることで収入を得られるのですから、こんな楽しいことはありません。
「絵を描く」のが好きな人が画家になったり、「歌を歌う」のが好きな人が歌手になったりするのと同じです。ただ、画家や歌手で生活していこうとすると、結構大変ですが、トラック運転手は確実に収入になるので、むしろ画家や歌手より素敵な仕事なのかもしれません。
そこまで「車の運転」が好きではないという人にとっても、要するに「車の運転してりゃお金になる」と思えば、こんな「ラク」な仕事はないのじゃないでしょうか。
もちろん「車の運転は苦手」とか「苦痛」という人には向かない仕事です。

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仕事の大半は運転

2. 仕事中は1人が基本だから

トラック運転手の仕事は「1人が基本」です。運転席の隣には誰もいません。自宅の自室で1人で過ごしているのと、ほぼ変わらない状態です。
そう考えると、とてつもなく「気楽」な状態だと言えます。好きなときにオナラもでき、鼻をほじることもできます。
もちろん、運転席の窓はガラス張りなので、見ようと思えば外から見ることはできます。しかし、運転席の運転手が何をしているか、真剣に見ている人なんてほとんどいません。しかも、大型トラックなら運転席の位置が高く、たとえ横に自動車がいても、トラック運転手の顔を見ることはできません。

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1人が基本

3. 音楽聞いたり、タバコ吸ったり自由にできるから

くどいようですが、トラック運転手の仕事は「1人が基本」です。安全運転さえしっかりしていれば、運転席は自由な空間です。自由な空間で過ごせるのだから、これは「楽しい仕事」だと言えるでしょう。
好きな音楽も聞きたい放題ですし、タバコだって吸えます。ここが、同じ職業ドライバーでも、お客さんを乗せるタクシー運転手やバス運転手とは違う点です。もちろん、一般的な企業では、オフィスで音楽を自由に聞きまくったりはできませんし、最近はオフィスを禁煙にしている会社も増えています。
とは言え、タバコの吸い過ぎは健康に良くないので気をつけましょう。

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吸い過ぎ注意

4. 休憩をしっかり取れるから

トラック運転手の仕事は拘束時間が長くて過酷だと言われがちですが、実際は法令によってしっかり休憩時間が決められています。しっかり休憩を取らないと、疲労が交通事故を招きかねないからです。
具体的には4時間ごとに30分は休憩しないといけないことになっています。
さらに、トラック運転手の拘束時間には休憩時間も含まれていて、1日13時間までとなっています。状況によって1日最大16時間まで認められますが、15時間以上の拘束は週に2回までです。
また、勤務が終わって次の勤務に就くまで8時間の休息を取らなければいけないことになっています。
これだけしっかり心身を休めることができるので、それほど「過酷」とは言えないでしょう。

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休憩時間

5. 休みもしっかりあるから

トラック運転手には休憩時間、休息時間とは別に休日もあります。
法的にトラック運転手は24時間の休日に加えて8時間の休息を取らなければいけないことになっています。24時間プラス8時間なので32時間です。
どんな仕事でも1週間に1日以上の休みを取らなければいけません。法律上の義務です。
これに加えて、会社の制度としての休日もあります。
こうした安全運転のための休憩時間、休息時間、休日の確保を適切に行わせていない会社はブラック企業です。
ただ、近年はトラック運転手は人手不足が深刻化しているので、休日出勤しなければならないケースも増えています。とは言え、この休日出勤も「2週間に1日まで」というルールがあります。

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休日

6. 旅行気分を味わえるから

トラック運転手の仕事の中でも長距離トラックの場合、普段の生活圏から離れ、遠方に行くことになるので、これはもうちょっとした旅行です。
一般的なビジネスマンでも出張がありますが、これと同じようなものです。旅行好きな人にとっては、見慣れない風景を楽しむ絶好のチャンスです。きっとこの仕事を「楽しい」と思えるでしょう。
ただ、ビジネスマンの出張が主に鉄道や飛行機を使うのと違って、トラック運転手は自分で運転します。しっかり道を間違えないように気をつけなければいけません。
道を覚えるのが苦手という人は、近場で決められたルートを回るルート配送トラックの仕事を選びましょう。

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観光旅行

7. ご当地グルメを食べることができるから

見知らぬ土地に行く長距離トラックの運転手は、その土地土地のご当地グルメを味わう機会もできます。ご当地グルメをいろいろ味わいたい人にとっては「楽しい仕事」だと言えるに違いありません。
もちろん、仕事のスケジュールがきつくて、それほどしょっちゅうご当地の名物を満喫はできないかもしれません。逆に、ご当地名物をしっかり体験したいからと、効率的な仕事を心掛けるようになるかもしれません。
また、比較的スケジュールがきつくないないときは、その地方に行く楽しみが倍増するでしょう。

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ご当地グルメ

8. やればやっただけ稼げるから

自由やご当地グルメより、人生で大事なことは何より「お金」だと考えている人もいるでしょう。
トラック運転手の仕事は「やればやっただけ稼げる仕事」になっています。最近は荷積み荷下ろしにもフォークリフトを使うなど、あまり筋力を必要としない仕事も多くなっていますが、そうした作業を人力で行う仕事もまだまだあります。しかし、トラック運転手の仕事は、キツイ仕事のほうが給与が良かったりします。
さらに中型トラックより大型トラック、大型トラックよりトレーラーと、運転するための免許が高度になる分、給与が上がり、また運ぶ荷が危険物だったりすると危険物取扱者免許が必要で、それでさらに給与は上がります。
ラクではありませんが、それだけ稼ぎが上がれば、「お金」に最上級の価値観を置いている人にとっては「楽しい仕事」となること請け合いです。

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たっぷり稼げる

9. 出世や派閥とは無縁だから

一方、人生を何より「気楽にのほほんと」過ごしたい人もいます。
一般的な大企業であれば、誰もが出世しようとあくせく働き、ことあらば他人を蹴落とそうと必死になり、心休まるときはありません。いつ自分が蹴落とされるかを考えると、誰も信用できずいつも不安です。
昔は大企業であれば年功序列が当たり前で、黙っていれば出世もできました。力を持つ派閥に入っていれば、その力で他人より出世することもできました。
ですが、今は実力主義が主流です。自分なりの努力と工夫を重ね、あくせく働き、独自の成果を出さないと出世は望めません。心身ともに疲弊します。
一方、トラック運転手は部長職だの出世だのが基本的にはありません。もちろん、中には独立して起業し、自ら経営者になる人もいますが、その気なれば生涯、現場で働き続けることができます。しかも今はトラック運転手は人手不足になっていて、定年を延長している会社も多くなっています。
「気楽にのほほんと」働き続けることも可能なわけです。のんびりとトラック運転手人生を楽しみたい人にとって、こんな気楽なことはないでしょう。

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気楽

10. 社会貢献がやりがいになるから

仕事の意義を社会貢献に求める人もいます。トラック運転手は物流を支えることで日本経済を支える仕事なので、これほど立派に社会貢献できる仕事はないでしょう。
トラック運転手が荷を運ばなければ、各地の工場で操業がストップするだけではなく、スーパーやコンビニに商品が並ばず、ネットショップやメルカリで購入した商品だって手元には届かないのです。
トラック運転手は日本社会を支えているとも言えます。「社会に貢献している」という達成感は仕事に対する大きなやりがいとなります。やりがいとは充実感であり、人は充実感があると楽しさや幸福を感じることができるのです。

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充実

最後に

大切なのは「ラクで楽しい」仕事を見つけることではなく、仕事の中に「ラクで楽しいこと」を見つけることです。

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探せば見つかるはず

女性タクシードライバーに向いている女性のタイプ

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ドライバー業界全体が深刻な人材不足に陥っています。タクシー業界も同様です。
そのため、タクシー業界は求人募集も多く、高齢者、女性にも広く門戸を開いています。
女性タクシードライバーは昔から存在しましたが、その数は微々たるものでした。しかし、東京都ではこの25年で女性タクシードライバーの数が約1000人急増している、なんて数字も挙がっています。
国土交通省もタクシー業界での人材不足解消に向け、女性ドライバーの数を2013年度から2020年度にかけて倍増(約6700人→約14000人)するために「女性ドライバー応援企業」認定制度を創設しました。女性のタクシー会社への就職を後押しする制度です。
タクシードライバーはタクシーという密室で乗客と2人きりになることもあり、それを不安に感じる女性もいます。これも車載カメラの設置で、タクシードライバーの安全は以前より守られるようになり、だんだん女性が安心して働ける環境が整ってきていると言えます。
タクシードライバーは接客業でもあるので、そもそも世間はタクシードライバーに女性のていねいさ、繊細さを求めています。
そんなわけで今回は、タクシードライバーにはこんな女性が向いているはず、というタイプを紹介します。これを読んで「もしかしてこれって、ワタシのこと?」と瞳がキラキラした女性は、こぞってドライバー専門の求人サイトでタクシードライバーの求人を探してみましょう。


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1. たくさん稼ぎたい人

タクシードライバーの仕事は歩合制であることが多く、やればやっただけ稼げる仕事です。
ただ、タクシードライバーの平均年収は300万円台と言われていますが、男女別のデータでは男性が年収300万円台となっているのに女性は年収300万円弱となっています。微妙に女性が低くなっています。ですが、これは、女性が昼間だけの勤務を選択していることが多く、一方、ほとんどの男性が稼ぎの多い隔日勤務を選択しているからだと言われています。
とは言え、タクシードライバーの給与は歩合制になっていることが多く、お客さんを乗せれば乗せただけ稼げる仕事になっていて、そこに男女差はありません。女性でも男性と同様の勤務であれば、年収1000万円以上も可能なはずです。
女性の中には高収入の男性と結婚して、男性の収入を当てにしようと思う人もいます。それはそれで結構なことですが、中には「男の収入なんか頼らない。当てにしない」という人もいます。
そんな人は自ら起業したり、タクシードライバーになっているとかいないとか。

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たくさん稼ごう

2. 仕事と家庭の両立をしたい人

タクシードライバーの仕事は大まかに、一般的なサラリーマンと同じ「昼日勤務」、夕方から翌朝までの「夜日勤務」、早朝から翌日の朝まで、約21時間が勤務時間となる「隔日勤務」から選ぶことができます。
また、パートタイム勤務もあるので、いろいろな都合に合わせて勤務することができます。
他の職場が勤務時間に関して融通が利かず、困っているのであれば、一度タクシー会社で働くことを考えてみましょう。

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バランスが大事

3. 人間関係のストレスから離れたい人

女性はおしゃべり好きな人が多く、そのため、何かと他の女性とともに行動しがちです。ただ、人の付き合いには「合う」「合わない」があり、ときとしてこの「他人との付き合い」がわずらわしくなることがあります。
トラブルに発展することもあります。こんなときは、心の底から「人間関係のストレスから逃れたい」と思います。
そんな人に朗報です。
タクシードライバーは基本的に1人で仕事をします。1人でお客さんを見つけ、1人でタクシーを運転します。人間関係によるわずらわしさはほぼありません。
たとえ、苦手なタイプのお客さんが乗ってきたとしても、目的地に着くまで我慢すれば終わります。

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絡み合った人間関係

4. 車の運転が苦にならない人

タクシードライバーの主な仕事は、タクシーを運転することです。勤務時間のほとんど、タクシーを運転することになります。
そのため、「車の運転が苦手なことのベスト3に入る」なんて人には向きません。逆に「運転することが3時のおやつの次に好き」という人には天職とも言えます。

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運転好き

5. おもてなしの気持ちが強い人

タクシードライバーの仕事をより具体的に言うと、タクシーを運転してお客さんを安全に、快適に、迅速に目的地まで運ぶことです。ただタクシーを運転するだけではなく、接客業でもあります。
そのため、接客という、人とのコミュニケーション力を極めた仕事をしたい人にはおススメの仕事です。
そして一般的に女性は男性よりコミュニケーション力が優れていると言われています。

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快適に過ごしてもらう

6. 学歴・職歴は低いけど正社員になりたい人

タクシー業界は長年人手不足に悩んでいます。そのため、採用に際して学歴を重視していない会社が多いです。
タクシードライバーの正社員になる難度はあまり高くありません。学歴が低く、職歴があまりなく、普通自動車第一種免許のみ所持の人でもタクシードライバーの正社員の内定を獲得することができます。レッツ、ビギン!

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偏差値社会をぶっ潰す勢い

7. 地域に貢献したい人

タクシードライバーはさまざまな形で地域に貢献できる仕事です。
特に地方の町なら、公共交通機関に代わる、地域住民の大事な足になります。自分で運転できない高齢者などにとっては、とても大きな存在です。
観光地では、観光スポットに案内してくれる観光タクシーのドライバーとして、地域の観光産業に貢献することもできます。
また、キッズタクシー、福祉タクシーなど、ある特有のサービスを提供するタクシーも登場しています。タクシーを運転しながら子育て支援や福祉に携わることができるわけです。
こうした地域貢献、社会貢献に尽力したい人にタクシードライバーの仕事はおススメです。

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子育て支援も

8. 自分というものをしっかり持っている人

タクシードライバーの仕事は社会貢献になっているにも関わらず。世間にはタクシードライバーを低く見る傾向があります。どうやら日本にはまだ身分制度が残っているようです。
タクシードライバーとして就職するのに学歴があまり関係ないからかもしれません。タクシーに乗ったとき、タクシードライバーの態度や言動を不快に感じた人がいるからかもしれません。
タクシードライバーを「ただ車を運転するだけでたくさん稼いで、たくさん休みやがって」と妬み、やっかんでいるからかもしれません。
どっちにしろ、こういった世間の目に過敏に反応しちゃう人は、タクシードライバーとして楽しく仕事をするのは難しいでしょう。
逆に、ありのままの自分になろう、少しも怖くないワと考える人は、タクシードライバーとして毎日を面白おかしく過ごせるはずです。

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身分制度

9. 個人事業主のように働きたい人

タクシードライバーとしてたくさん稼ぐには、ただ漫然とタクシーを運転していてはいけません。
タクシーを使用してくれる人の流れを考え、情報を集めて分析し、予測を立てて行動し、成果を上げる必要があります。タクシードライバーはタクシー会社の従業員ではありますが、たくさん稼ぐには経営者のような考え方、動きが求められます。
そしてタクシードライバーは基本的に1人で仕事をするので、ほとんど個人事業主のようなものです。

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経営者として考え、行動する

10. 自由でいたい人

人間関係や世間のイメージから自由でいたい人に向いているのが、タクシードライバーの仕事です。
くどいようですが、タクシードライバーは基本的に1人で仕事します。個人事業主のようなものです。
お客さんを探してタクシーを走らせているとき、右に行くか、左に行くか、決めるのはタクシードライバーです。やればやっただけ稼げる仕事ですが、やらなければやらないだけ収入が落ちる仕事でもあります。多くのことがドライバーの自己裁量に任せられています。
お客さんを乗せれば、行き先はお客さんが決めますが、なるべく早く着くルートを決めるのはタクシードライバーであることが多いものです。
勤務時間も選択に幅があり、自由な時間として休みを多く確保することもできます。

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自由だーっ!

ビジネスマンがトラック運転手に転職する理由

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ルンルン気分

トラック運転手の仕事にはさまざまなメリットがあります。デメリットもありますが、メリットもちゃんとあります。
そして人と仕事、人と会社には相性があります。はたから見て「あの人は仕事が楽しそうでイイなあ」なんてうらやましく思っても、実は本人は嫌々仕事しているかもしれません。「あの人はなぜ、あんな辛い仕事をしているんだろう」と不思議に思っていたとしても、もしかすると本人はルンルン気分(死語)で仕事しているかもしれません。
人は高い給与に惹かれ、そこそこ大きな会社に就職しようとします。とにかく必死に就職します。若いとなおさらです。若いうちは「みんなが高い給与の大きな会社を目指すから自分も」と、相性、つまり「合う」「合わない」をあまり考えずに就職先を選んでしまいます。
大きな会社に就職してからも、あまり物事を深く考えず「大きな会社で高い給料をもらっている自分は勝ち組。自分は偉い」なんて思っている人はそのままその会社に居続けます。
一方「なんか、それって違くね」と気付いた人は、さっさと転職を考えます。「みんながそうするから」ではなく「自分はこうしたいから」を考えるようになるわけです。

そうして転職を決意した人の中には、トラック運転手になって、ルンルン気分(2回目)で仕事している人もいます。今回は、そんなルンルン気分(くどい)の理由、ではなく、トラック運転手への転職理由をゆるく10個選んでみました。

1. 会社での人間関係に疲れた

大企業は同僚も多く、そこには当然「合わない」人もいます。「合わない」人と一緒に仕事をしなければいけないのは、とかく疲れます。仕事なので、一緒にいなければいけない時間も長く、余計に疲れます。
同僚だけではなく、上司の存在も大きいです。
やたらと昔の成功話を自慢してくる上司。自分のミスを部下のせいにする上司。部下の手柄を横取りする上司。パワハラ、セクハラが日常茶飯事の上司。とにかく偉そうに威張る上司。昨日言ったことと今日の発言が全然違う上司。どれも最悪です。相当疲れます。
そんな職場に居続けると、後輩や部下もできます。
まだ仕事も覚えていないのに自己主張ばかりする後輩。口先ばかり達者な後輩。こちらから指示を出さないと何もしない後輩。タメ口で話してくる後輩。どれも最悪です。滅法疲れます。
こんな会社での人間関係に疲れた人は、わずらわしい人間関係のない職場に移りたいと心底願います。
それで見つけたのがトラック運転手です。トラック運転手の仕事の大半は「1人でトラックを運転すること」なので、人間関係が全くないとは言いませんが、わずらわしい人間関係は「ほとんどない」とは言えます。

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疲れた

2. 学歴ではなく実力で稼ぎたくなった

今はそれなりの規模の企業でも成果主義、実力主義が広まっていますが、中には相変わらず年功序列で給料が上がるところもあります。学歴偏重主義が生き残っている企業もあります。
思うように力を発揮できない人も、とにかく地道にコツコツ働いていれば給料が上がるので、それはそれで必要な制度です。特別大きな成果を出せなくても、地味に働き続ける存在も企業には必要です。
しかし、中には「俺のほうが実力があり、成果を上げているのに、アイツのほうが学歴が俺より良いってだけで出世が早く、給料も上がっているなんて!」と、ムカつく人もいます。やればやっただけ稼げる職場で仕事をしたいと考えます。
それで見つけたのがトラック運転手です。トラック運転手の給与は固定給+歩合給+諸手当、もしくは日給+歩合給+諸手当であることが多く「やればやっただけ稼げる仕事」であり「やらなければやらないだけ稼ぎの減る仕事」になっています。
とにかく「何をどうしても毎月同じ給与」ではないのです。働きに応じて給与を稼ぎたいと思っている多くの人が、トラック運転手になります。

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がっつり稼ぐ

3. 職歴を問われずに転職したかった

転職のきっかけはいろいろあります。やむを得ない事情で一度退職し、少ししてから再び就職活動を始めるという人もいます。
以前勤めていた会社が、退職者の復職に広く門戸を開けている場合、復職する人もいるでしょう。そうじゃない会社もあります。また、退職時の事情から復職しにくい人もいるでしょう。
そんなとき、前職の経験を問わず、誰でも歓迎という業界がトラック運転手の業界です。運転免許さえ持っていれば、トラックを運転するための免許取得を支援してくれる会社まであります。普通免許で2トントラックの運転から始められる場合もあります。
トラック運転手の業界は長年人手不足状態が続いていて、交通事故を起こしたことがあるという人でもない限り、やる気さえあればトラック運転手として就職できるハードルは低いと言えます。

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免許さえあれば

4. 起業するためにできるだけ稼ぎたかった

大企業でビジネスマンとして経験を積むうち、自ら起業したいと考えるようになる、骨のある若者もいます。
しかし、若気の至り、若いがゆえに給料は結構遊びに使ったりして、起業のための資金が手元にありません。どうせ今の会社は辞める気満々なので、早めに辞めて、資金を貯めるために一時、何か他の仕事をしようと思ったとき、ちょうど良いのがトラック運転手の仕事だと気づきます。
トラック運転手はやればやっただけ稼げる仕事ですし、人手不足なので求人も多くて「こういう働き方をしたい」という要望に合わせて会社を探しやすくなっていますから。

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資金を集める

5. 運転好きだった

子どもころから車が好きで、運転免許を取得できる年齢になると同時に免許も取得し、車の運転を楽しみますが、就職は周囲の流れに乗ってしまい、給料は高いもののあまり面白みを感じられない会社に入ります。
「仕事が楽しくない」と感じながらも、母親から「仕事はそういうもの。楽しみは趣味として休みにあればいいのよ」なんて言われ、その気になって仕事を続けます。しかし、楽しそうに仕事している同僚もいて、何か「違うな」という心のしこりが残ります。
そんなしこりがたまりにたまってきて「俺は何がしたかったんだ?」とようやく考え始めます。そこで「ずっと好きだった車の運転を仕事にしたい! トラック運転手に、俺はなる!」と気づくのです。

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運転が楽しい!

6. 楽しい仕事をしたかった

世間に名の知られた一流企業だということと、給料が良いってことだけで就職した人もいるでしょう。
しかし、一流企業だけに忙しさもパなく、毎日残業で終電での帰宅が日常になったりします。そのうち、働き方改革で残業はなくなったものの、仕事量が減ったわけではないので、仕事を自宅に持ち帰る日々。
そんな職場ですから雰囲気もピリピリしていて、有給休暇も自分から取りたいとは言い出せません。
もともとその会社の仕事がしたくて入社したわけではなく、ただ社名と給料に惹かれて入社しただけなので、仕事はもちろんつまりません。
そこでハタと、もっと楽しい仕事をしたいと気づきます。もっと楽しくてやりがいのある仕事って何だろうと考えたとき、物流を支えることで日本経済に貢献し、多くの人々から喜ばれるトラック運転手の仕事に気づくのです。
社会貢献できる仕事は他にもありますが、それまでビジネスマンとして、数字だのマーケティングの専門用語に囲まれて仕事をしてきたので、ただトラックを運転しているだけでたくさん稼げるトラック運転手の仕事が「楽そうでいいや」と思えてしまったのです。

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楽そう

7. 自由な仕事をしたかった

上司は面倒見がよく、同僚も気の合う連中で、なかなか良い職場だと思える環境で仕事をしている人もいるはずです。
周囲の人たちは良い人たちなので、人間関係によるストレスは少ないのですが、とにかく何をやるにも上司の決裁が必要なことに何かイラついてきます。また、仕事自体もチームワークを必要するもので、確かに仕事仲間は気の合う連中ではあるのですが「俺1人の力量でもやれることはあるはずだ」との思いが募ってきます。
要するに、仕事を自己裁量で自由にできないもどかしさです。
そんな人にとって魅力的に思えるのがトラック運転手やタクシー運転手の仕事です。行き先は決まっていても、どのルートを行くかを決めるのは運転手自身です。休憩のタイミングも食事のタイミングも自分で決められます。
タクシー運転手は乗客の言う通りにタクシーを走らせなければいけないことが多いですが、トラック運転手はかなり自由です。

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自由落下

8. いつまでも第一線で働きたくなった

大企業であれば、年齢、経験を積み重ねていくと昇進し、階級が上がっていきます。階級が上になればなるほど、実際の仕事は部下に任せて、自分は部下を指導したり、育成することが主な仕事になっていきます。
もちろん、それはとても重要な仕事です。まさに年齢と経験を積み重ねた者だけができる仕事です。
しかし、中にはいつまでも第一線で仕事をしたいという人もいます。
トラック運転手やタクシー運転手はなり手が不足していることもあり、シニア世代でも働ける仕事となっています。管理職を目指す人もいますが、いつまでも第一線で働くこともできます。
どれだけ稼ぐかは、どれだけ効率的に働くかにもかかっています。どれだけ効率的に働けるか、これまで他業種で懸命に仕事してきた人なら、そこで培った経験を生かすこともできるでしょう。

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元気はつらつなシニア

9. きちんとした労働環境で働きたかった

一流企業では福利厚生はしっかりしています。ただ、毎日残業ばかりだと思ってたら働き方改革で残業ができなくなり、仕事を自宅に持ち帰るようになったものの、自宅での仕事なので当然残業代は出ず、収入が減ったような気がします。いえ、気がするだけでなく、確実に減ったのです。自宅での作業を含めると仕事量は同一なのに、収入が減ったのです。こんな、べらぼうなことってあるでしょうか。
きちんと仕事をしただけ給料に反映される仕事をしたいと考える人は多いはずです。
トラック運転手の仕事は、勤務時間内だけです。「でも、トラック運転手って勤務時間が長いでしょ」という人もいるかもしれませんが、ルート配送トラックの仕事など、長時間勤務ではないトラック運転手の仕事もあります。
「でも、トラック運転手の会社って福利厚生がきちんとしていないでしょ」という人もいるかもしれませんが、それは誤解です。きちんとした会社も多いです。また、今はトラック運転手の労働環境も改善が進んでいます。転職するなら、求人サイトでしっかり確認してみましょう。

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こういう残業はなくなったものの

10. 未知の業界を体験したくなった

トラック運転手の仕事は「長時間勤務で過酷な割りに給与が低い」だの「他の仕事に失敗したヤツが就く底辺職」などと言う輩がいて、世間的に悪いイメージもあります。
ただそれは、トラック運転手の仕事をよく知らない人のやっかみだったりします。やはり、専門職と言うのは、外からではなかなかうかがい知れないものがあるのです。
そんなわけで、実は実態について詳しくは知られていないのがトラック運転手の業界です。その割りに、良くないイメージだけが広がっているようです。
しかし、それだけに「じゃあ、実際はどうなんだ?」と疑問に思う人も出てきます。悪いイメージだけじゃなく、メリットや仕事の魅力も耳に入ってくると、ますます知りたくなるのが人情というものです。
そんな好奇心が限界を突破した人は、実際にトラック運転手として働いてみると良いでしょう。

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未知の世界

長距離トラック運転手の仕事が大変なポイント

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苦しい‥

トラック運転手の仕事の中でも、長距離を行く仕事は大型トラックを使い、また拘束時間が長いので、中型トラックや小型トラックの仕事よりも給与が高いと言われています。
やはり世の中、楽な仕事より大変な仕事のほうがたくさん稼げるわけです。
「やればやっただけ稼げる仕事」というからには「大変だなあ」という要素もしっかりあるわけです。これを言うとミもフタもありませんが、大体どんな仕事もそんなものです。どの仕事にも「良い面」「悪い面」があります。本当に楽で、座っているだけでチャリンチャリンとお金が入ってくる仕事なんてありゃしません。
もし、そんな仕事があれば、ちょっと犯罪の匂いもします。そしてご存じのように、犯罪には逮捕、刑務所暮らしという、とてつもなく大きなリスクがあります。
はたから見たら「楽そうでイイな」と思える仕事も、実際に自分がやってみると、見えないところで苦労があったり、将来性が不安だったりして、必ずしも「良い面」ばかりではなかったりします。

とにかく今回は、長距離トラック運転手の仕事の大変と思えるポイントを紹介します。あらかじめ大変だと覚悟していれば、実際にやってみて「案外楽じゃん」と思えるかもしれません。

1. 拘束時間が長い

長距離トラックの仕事は、遠い場所に荷を運ぶことです。
ルート配送ドライバーは近い場所で何か所もの配達先を回り、結果的に移動距離も長くなりますが、だからと言って長距離の仕事とは言いません。長距離トラックの長距離とは、直線距離にしての移動距離が長いことを言います。例えば、愛知県から九州、または東北まで行く仕事もあります。
そんな長距離を走るので、当然、仕事での拘束時間も長くなります。
もちろん、長距離トラックの運転手にも休憩時間があります。きちんと決められています。
とは言え、その休憩もSAで過ごしたり、レストランで過ごしたり、ときにはトラック車内で過ごすもので、自宅でリラックスして過ごすのとは違います。
自宅でしかリラックスできない人にとっては、やはりストレスになります。どこでもリラックスできる術を身に着けておくと、イイかもしれません。

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リラックス

2. 作業が単調

トラック運転手の仕事の大半は「車を運転する」ことです。
こまめに荷の積み下ろしを行うルート配送の運転手と違って、長距離のトラック運転手は遠方にある届け先に着くまで、延々とトラックを運転し続けます。休憩ははさみますが。
車の運転は、作業としては単純です。
人は単純な作業を続けていると、退屈してきてしまうことがあります。
そしてあまりにも退屈すると、眠気に襲われたりもします。眠気があまりにも強いと、交通事故を起こしかねません。とても危険です。
もともと「車の運転が好き」か、少なくとも「車の運転は嫌いではない」ということでトラック運転手になったはずなので「好きなことをやっている」ことに気持ちを集中し、退屈しないように気を引き締めましょう。
とにかく安全運転が第一です。

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退屈‥

3. 昔ほどは稼げない

長距離トラックの運転手は、景気が良かった昭和のころには年収1000万円を稼いでいたとも言われています。そんな昔話を聞いたトラック運転手の中には「これほど大変な仕事なのに今は年収1000万円も稼げないなんて」と愚痴をこぼす人もいるようです。
ただ、長距離の大型トラックの運転手は小型や中型のトラック運転手より年収が高く、年収400万円から800万円と言われています。決して低くはありません。IT実業家並みというわけにはいきませんが、一般的なサラリーマンと比べれば遜色のない収入ではないでしょうか。

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たくさん稼げるけど

4. 交通事故のリスクがある

これはトラック運転手に限らす、また職業ドライバーに限らず、あらゆるドライバーに付きものです。
さらに、職業として車を運転するドライバーは、通勤時だけとか、土日だけしか車を運転しないような人に比べると、車を運転している時間が長い分、交通事故のリスクも高くなります。
そして長距離トラックの運転手は、他のトラック運転手より長い距離を走る分、交通事故のリスクも高くなると言えます。
それだけに、他のドライバーよりも安全運転を強く心掛ける必要があります。

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交通事故は避けたい

5. 世間的なイメージが悪い

長距離トラック運転手に限ったことではなく、いろいろな職業ドライバーに対する世間のイメージはあまり高くありません。社会貢献度の高い仕事のはずなのに、悲しいことです。
特に長距離トラックは大型なので威圧感もあり、トラック運転手は「荒くれ者」と思われがちです。
実際は、トラック運転手は荷物が破損しないようにするという意味も含め、運転はとてもおだやかでていねいです。
ただ、荒い運転をするトラック運転手や、マナー違反をするトラック運転手が一部にいるのも事実です。
日ごろから、あらゆるトラック運転手がマナーを守り、おだやかでていねいな運転を心掛け、実践し続けるしかありません。

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マナー違反

6. 大型トラックは運転が難しい

大型トラックは車体が大きい分、普通自動車や小型トラックに比べて運転が難しいです。
普通自動車に慣れてしまうと車体感覚の違いに戸惑い、また、車体が大きいので死角も多く、実際、内輪差が大きいので左折時に歩行者や自転車などを巻き込んでしまう危険も高くなります。
しかし、大型トラックの運転はそれだけ専門性の高い技術だと言えます。無事故無違反で仕事を続けると、その経験は仕事する者にとって大きな武器になります。

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武器

7. 仕事中はあまり人と接することがない

トラック運転手の仕事の大半は車を運転することであり、長距離トラックの運転手は長距離を行く分、そのトラックの運転席にいる時間が長くなります。
目的地に着くまでは誰かと接することも少なくなります。トラック運転手は基本的に1人で仕事をします。
トラック運転手は孤独な仕事だと言えます。
休憩時間にスマホで人とつながったり、食事はレストランで取るようにして店員と少しでも会話するようにしているトラック運転手もいます。
また、中には「孤独だからこそイイ」という、人見知りなトラック運転手もいます。

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孤独

8. 大型トラックを駐車できるところが少ない

長距離トラック運転手の仕事は拘束時間が長いので、より良い休憩をきちんと取ることが重要です。
トラック運転手は主にレストランやコンビニなどで休憩を取ります。しかし、店によっては大型トラックを停められる駐車スペースが少なかったり、なかったりします。
大型自動車を停められるスペースが2台分しかなく、しかもすでに使われていたら、駐車できる別の場所を探しに行くことにもなります。
休憩を取るのがなかなか大変です。

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駐車

9. 家に何日も帰れない

長距離トラック運転手は遠方に荷を運ぶので、日帰りというわけにはなかなかいきません。少なくとも2、3日、長いと1週間くらいは家に帰れません。
中には「どうせ俺は独身で、家で家族が待っているわけじゃなし、何日家を空けても平気さ」なんてうそぶく人もいるかもしれませんが、それでもやはり自宅ほどリラックスできる場所はないはずです。
結婚していればなおさら辛いでしょう。
もっとも、結婚生活が何十年にもなると、むしろ「夫がいないほうが気楽」なんて言い出す奥さんもいるかもしれませんが。もしくは「久しぶりに会うほうが刺激があってイイ」なんて前向きな夫婦もあるかもしれません。

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1人で気楽

10. 土地勘がない地域にも行かなければいけない

長距離の仕事では土地勘のない遠方の地域に行くこともあります。土地勘がないだけに、道に迷う可能性もあります。「道に迷う」ことは、職業ドライバーが特に嫌がることの1つです。
道に迷うと、納品時間に遅れる危険性が出てきます。トラック運転手は「遅れるかも」と思うと焦ってしまいます。焦ると、不安定な精神状態になり、いざと言うときに的確な判断が難しくなり、それが交通事故の原因にもなりかねません。イライラしてあおり運転をしてしまうかもしれません。
そういった危険を避けるため、トラック運転手は土地勘のない地域に行く場合、念入りに下調べを行う必要があります。

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地図はしっかり覚えよう

タクシードライバーのイメージアップ作戦

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タクシーのルーツ?

どうも職業ドライバーの仕事というのは、低く見られがちです。タクシードライバーもそうです。困ったものです。
だからかどうか分かりませんが、タクシードライバーは人手不足になっています。
多くのタクシードライバーが、20時間近い勤務を月に12日間やるという隔日勤務という特殊な勤務形態で働いるので「拘束時間が長くてキツイ」と思われています。
つまり「過酷な仕事」だという悪いイメージに覆われているわけです。
ただ、1回の勤務での拘束時間は長いのですが、隔日勤務では月に18日間ほど休めます。
それにタクシードライバーの給与は歩合制であることが多く、平均年収は300万円台で、決して高額とは言えませんが、年収1000万円以上を得ている人もいるそうです。
そのため、実際は「1回の勤務時間は長いけど、休みが多く、やればやっただけ稼げる仕事」なのが、タクシードライバーです。大体、イメージというのは実態とかけ離れているものです。

人は弱いものです。自分が「イイ気持ち」でいたいため、つい他人をおとしめるような発言をしてしまいます。職業ドライバーをつい低く見てしまうのも、そんな人の弱さのなせるワザかもしれません。
しかし、そのために多くの人々の生活を便利にしている、無くてはならない職業であるタクシードライバーのなり手が減っているとすると、それはもはや悲劇だと言えます。

今回はタクシードライバーのなり手を少しでも増やすため、タクシードライバーのイメージを向上させる方法を紹介します。これらを実践できるような立場の人は、すぐさまこれらを実践してタクシードライバーのイメージ向上にひと役買ってください。なにとぞ。

1. 映画やドラマの主人公にする

タクシードライバーが主人公の映画やドラマをつくり、多くの人が「タクシードライバーって素敵!」とか「タクシードライバー、カッコいい!」と思うようにしましょう。
タクシードライバーが主人公の映画やドラマは昔からありました。ただ、若者が憧れるようなアイドル、イケメンがタクシードライバーを演じることはあまりありませんでした。
ここは1つ、旬のアイドル、イケメンがカッコよくタクシードライバーを演じる、いわゆるトレンディドラマなんかをつくりましょう。多くの女性ファンがタクシードライバーをカッコいいと思うようになり、多くの若い男性がそのカッコいいタクシードライバーを目指すようにするのです。

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アイドル、イケメンで人気を集める

2. イメージソングをつくる

イメージアップの方法と言えば、やはりコレです。
タクシードライバーのイメージをアップし、タクシードライバーのなり手を増やすことが今回の主な目的なので、ターゲットは若者です。子どもや高齢者に分かりやすい、親しみやすい歌ではなく、若者向けの歌をつくりましょう。
そのため、若者に今一番人気のアーティストを起用し、曲作りを依頼します。もちろんPVもつくってドンドン発信していきます。

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カッコいい歌曲をつくってもらいましょう

3. ゆるキャラをつくる

とは言え、光陰矢の如しと言います。若者もすぐに中年になってしまいます。
ということで、子どものころからタクシードライバーへの良いイメージを植え付けることが、次世代へのタクシードライバーのイメージアップ作戦としてとても重要だと言えます。その子どもたちへのアピールとして、ゆるキャラの存在は大きいです。
実際、タクシー協会やタクシー会社ごとにキャラクターをつくっているところもすでにあります。今のところ、これらのキャラクターがすごい人気を得てもいませんし、もうゆるキャラが全国人気を得る時代ではないかもしれませんが、それでもやはり子どもたちはかわいいキャラクターが好きなのです。タクシーのゆるキャラの人気が上がれば、タクシーやタクシードライバーに好印象を持つ子どもが増えること間違いなしです。

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子ども人気は大事

4. 政治献金する

タクシー協会やタクシー会社でも、タクシードライバーのイメージアップに取り組んでいますが、やはり民間のできることには限度があります。ここは1つ、行政にもタクシードライバーのイメージアップに加担してもらいましょう。
そして政治家を動かすには、やはりお金です。何しろ、政治家さんたちはお金が大好きですから。
ぜひ、首相レベルの人に「タクシーを見る会」でも開いてもらい、タクシードライバーとセレブたちを交流させましょう。気付けばタクシードライバーもセレブの仲間入り、するかもしれません。そうなりゃ、タクシードライバーのイメージもエベレスト級にアップします。
また、国家レベルでタクシードライバーのイメージアップ・キャンペーンを展開してもらいましょう。

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「先生、お願いします」

5. タクシーのデザインをカッコよくする

最近はタクシーにもさまざまなデザインのものが登場しています。2017年に登場したジャパンタクシーは、トールワゴンを元にしたなかなかなオシャレさんです。
とにかく、問答無用にカッコいいタクシーをどんどん走らせて「あんなカッコいいタクシーを運転するタクシードライバーってすげえカッコいい」という風潮をつくりましょう。
それほどカッコいいタクシーなら、タクシーの利用者も増えるはずです。

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これもタクシー

6. タクシードライバーの制服をカッコよくする

タクシードライバーという仕事には興味あるげど、あの制服はダサくてイヤという人もいるかもしれません。特に若い人には。
タクシードライバーの仕事は接客業でもあるので、タクシードライバーの制服もお客さんに不快感を与えないようになっています。しかし、正直言って、お客さんはそこまでタクシードライバーの服装に関心を払っていません。
だからと言って、どんな服装でもいいだなんて言いません。お客さんに不快感を与えないための清潔感とかは大事です。
しかし、その上で、着る人、つまりタクシードライバーのテンションを上げるような、カッコいい、おしゃれな制服にしてもいいのではないでしょうか。
タクシーのお客さんも、タクシードライバーってカッコいいファッションだと気づいて、知らず知らずのうちにタクシードライバーのイメージもアップするはずです。若者はとにかく、カッコいいファッションに憧れがちですから。

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ファッショナブルに

7. 第二種免許の取得を激ムズにする

タクシードライバーを「他の仕事をまともにできないヤツが就く底辺職」だなんて言いたい放題にけなすがいます。
こうなりゃ、タクシードライバーとして必須の第二種運転免許の取得試験を東大合格並みに難関にするしかありません。誰もタクシードライバーを「低学歴」だの「底辺職」だの言えなくなります。
タクシードライバーは日本有数の超エリート集団になります。もちろん高収入です。医師みたいなもんです。「人命を預かる」という意味では、ときとして「人命を左右する」医師と同じくらい重責で重要な仕事ですから、あながち間違った言い方ではないでしょう。

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高いハードル

8. タクシードライバー教育を徹底する

タクシードライバーのイメージが低いのは、タクシードライバーのイメージを低くするような、態度が悪かったり、運転が荒いタクシードライバーが少しでもいるからです。多くのタクシードライバーが品行方正で、おだやかな運転をしているのに、ほんの一部の悪質なタクシードライバーがいるために、タクシードライバー全体のイメージが落ちてしまうのです。
もちろん、各タクシー会社や各タクシー協会ではタクシードライバーのマナー教育などをしっかり行っているはずです。しかし、さらに教育を厳しく、徹底させることで悪質ドライバーを無くせば、タクシードライバーのイメージは実像とかけ離れることなく、品行方正でおだやかという正しいイメージが広まるはずです。

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これはテーブルマナー

9. タクシードライバーに逮捕権を与える

タクシードライバーから悪質ドライバーを無くすことも必要ですが、タクシー利用者の中にも、一部だとは思いますが、素行の良くない人がいます。ときにはタクシー車内で犯罪も行われます。
タクシードライバーに対して犯罪行為を行うのは、それだけタクシードライバーを低く見ているからかもしれません。タクシードライバーは接客業なので「お客さんに強い態度で対応することができない」とか「タクシードライバーは戦闘力も低い」と考えているはずです。
そこで、タクシードライバーに逮捕権を与えます。逮捕能力も授けます。つまり、戦闘力を身に着けてもらいます。
そうすれば、もう誰もタクシードライバーを後ろから蹴ったり、タクシー強盗しようなんて思わなくなります。そんな粗暴な人や犯罪者だけではなく、一般の人ももうタクシードライバーを低く見れなくなります。

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逮捕の瞬間

10. タクシーに飛行機能を持たせる

自動車の自動運転システムの開発が進んでいます。同時に「空飛ぶタクシー」の開発も進んでいます。
タクシーが自動運転になり、人が運転しないでも済むようになるには、技術的にはすぐかもしれませんが、法整備など現実的に考えるとまだまだ時間がかかります。
しかし、「空飛ぶタクシー」はすぐ実現してもおかしくありません。
タクシーが空を飛ぶんですよ。昭和の子どもたちが夢見たSF世界が現実になるわけです。タクシーもハイテク装置ってことになります。
そんなハイテク装置を操縦するタクシードライバーも、飛行機の操縦士並みの職業になります。

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未来のタクシー?


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トラックドライバーの孤独

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1人


トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。
世の中には、大勢の同僚に囲まれ、常に上司の目を気にしながら仕事をする人たちがいます。そんな人たちの中には「1人きりになりたい!」と、心の中で叫んでいる人もいるでしょう。
しかし、本当にいざ1人きりになると「寂しい」と、寝るときにはひっそり枕を涙で濡らしているかもしれません。

1人で仕事をするのが基本のトラックドライバーはどうなんでしょうか。

1. 運転席では1人きり

トラックドライバーが仕事中、運転席の横には上司も同僚もいません。上司の視線を気にすることはありませんし、同僚の仕事の進み具合も気になりません。
休みの日に急に呼び出され、同僚の仕事を手伝うために急遽、シフトに入ることはあるかもしれませんが、自分の仕事中に同僚を手伝うことはありません。
あるとすれば、渋滞情報などをスマホなどで教えたり、教えられたりするくらいのことです。
会社に戻れば、職場では同僚と和気あいあいと過ごすこともあるかもしれませんが、仕事中の同僚とのかかわりは滅多にありません。そのため、人間関係にによるストレスが少ない職業と言われています。

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1人ぼっち

2. 気楽

トラックドライバーは仕事中、運転席の横には目つきの鋭い上司も、イヤミを言う先輩も、甘えてくる後輩も、無愛想な事務職もいません。親しげな知人も、いつまでも友情が続くと信じられる友人も、日ごろはうとましく思えてもいざというときには支えになる家族も仕事中、横にはいません。
気楽と言えば気楽です。
1人なので、妻が苦手なので家ではなかなか聞けないフリージャズでも、好きな音楽は聞きたい放題です。音痴だからと人前では絶対歌いたくない人も、運転席では歌いたい放題です。
トラックの運転席は普通自動車より少し高い位置にあるので、鼻をほじっていても誰かに見られることはありません。まあ、運転中のドライバーの様子をまじまじと見ているドライバーなんて滅多にいませんが。

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歌いたい放題

3. 運転に集中できる

トラックドライバーがトラックを運転する横に上司も同僚も誰もいないので、もし、街で見掛けたトラックの助手席に誰か乗っていたら、それはドライバーが新人社員の研修をしているか、荷積み・荷下ろしが大変なので助手を同乗させているか、もしかしたらこの世の者ではない何かが見えているか、かもしれません。
それはともかく、運転席の横に誰もいなくて気楽なので、好きな音楽を聞いたり、歌を歌ったり、浄瑠璃を語ったりするドライバーがいる一方、運転に集中しているドライバーもいるようです。
道路状況の確認やトラックのエンジン音に意識を集中し、安全運転に集中してハンドルを握っているわけです。運転席から伝わるエンジンの振動を心地良く感じているのです。
とにかくトラックの運転が好き過ぎて、余計なことは一切したくないというトラックドライバーもいるようです。

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運転に集中

4. マスクをしなくていい

運転席の横には誰もいないので、沈黙を気まずく感じることもありません。
また、車内であれば、誰に感染させることも、誰かから感染することもないので、マスクを外すこともできます
これがタクシードライバーであれば、歩行者から見てドライバーがマスクをつけていないと、お客さんを乗せればつけるはずだと分かっていても、ちょっとためらってしまうので、お客さんを乗せていないときも常にマスクをつけていたりします。こまめに配達する宅配便のドライバーも、つけたり外したりが面倒でつけっぱなしにするかもしれません。
しかし、中距離や長距離のトラックドライバーなら、運転席ではずっとマスクを外したままでもいいわけです。
車内ではマスクを外すようにしましょう。マスクを付ける意味はありません
中には得意先の要望などで、運転中もマスクをつけるよう指示する会社もあるようですが、得意先にきちんと「車内で1人のときのマスク着用は無意味」と説明し、トラックドライバーを守ることが肝心です。マスクを長時間つけっぱなしにしていると、呼吸が浅くなって体調悪化につながるかもしれません。

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マスクも外すときには外そう

5. 孤独だから人恋しい

長距離のトラックドライバーは、一度仕事に出ると2~3日、長いと1週間くらいは家に戻りません。荷の届け先に着くまでは、誰かと接して会話できる機会も、飲食店で食事するときくらいです。それもコロナ禍では「黙食」が推奨され、オーダーを言うとき以外の無駄話はなかなかしにくいものです。
そのため、トラックドライバーはやはり人恋しくもなります。いわゆる孤立感に襲われるわけです。
ですから、久しぶりに友人知人に会ったとき、家族の元に戻ったときなどは、喜びもひとしおです。感動しちゃうこともあるかもしれません。
もともとトラックドライバーは、荷を安全に届けるという強い責任感がないと続けられない仕事です。家族への思いも強い人が多いですが、日ごろ、家族と離れて仕事をしているだけに、やはり家族を思う気持ちが一段と強くなるようです。

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家族が大切

6. スマホは手放せない

トラックドライバーは人恋しくなることが多いかもしれませんが、そんなときのために今はスマホという文明の利器が重宝します。スマホがあれば、いつでも、どこにいても誰かとつながることができます。
それだけではなく、道に迷ったときは地図アプリに助けてもらえますし、気持ちをアゲたいときは音楽を聞くこともできます。休憩時間には動画を見たり、ゲームも楽しめます。
もちろん、運転中に運転の妨げになるような使い方をしては絶対にいけません。

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スマホを活用

7. 使命感を自覚

スマホを活用したり、運転に集中しても、どうしても孤立感に襲われるトラックドライバーがいるかもしれません。
孤立感に陥らないよう、トラックドライバーの仕事を改めて認識しましょう。
トラックドライバーの仕事は荷を安全に、時間通りに運ぶことです。荷の届け先には荷を待っている人がいます。その荷は、荷を先方に渡したい人から預かったものです。
トラックドライバーはその両者の橋渡しをしているわけです。人と人をつなげるのがトラックドライバーなのです。孤立なんかしていません。

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両者をつなぐ橋

8. 仲間を大切に

トラックドライバーは基本的に1人で運転席に座り、トラックを運転します。
そんなトラックドライバーにも仲間はいます。会社の同僚や他の会社のトラックドライバーたちと仲良く付き合っているトラックドライバーも多いと言います。
仕事中は1人でも、そんな仲間たちがいると思えば、孤独を感じることはないのではないでしょうか。

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仲間

9. 物流で世界とつながる

トラックドライバーは荷を運ぶことで、荷を渡したい人と荷を待っている人をつなげます。
トラックドライバーが届けた荷は、また誰か他の人の手に渡っていくこともあります。
例えば、工場に部品を運ぶ仕事では、運ばれた部品は製品に姿を変え、さらに運ばれて行き、最終的にはその製品を使う人の元へと行き着くでしょう。
このモノの流れを物流と言います。
今や世界中が物流でつながっています。トラックドライバーはその物流を担っているのですから、決して孤独ではないはずです。

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運ばれていく荷

10. 独立する心構えができる

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をしますが、周りに従業員たちがいても孤独を感じているのが社長です。会社の最高責任者である社長は、最終的な決断を下す立場にあります。その責任は重く、しかも重い責任を1人で背負わなくていけません。そのため、社長は孤独を感じることが多いのです。
トラックドライバーは会社の社員として仕事をしていますが、ドライバーの中には歩合制「やればやっただけ稼げる」この仕事で資金を貯め、独立を目指す人もいます。
独立すれば、最初は1人かもしれません。従業員を雇うことになっても責任を背負うのは1人かもしれません。
「基本的に1人で仕事」をしているトラックドライバーは運転中の決断も自分でします。そうして経験を積んだトラックドライバーは、独立してもいざというときに決断力のあるリーダーになれるのではないでしょうか。
ちなみに誰かと共同経営者になれば、責任を分担できます。

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経営者に