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トラック運転手に転職して感じたこと

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誰もが大好きな(はずの)カレーライス

人と仕事、人と会社には相性があります。
そのため「この職業に就いて本当に良かった」という声があるかと思えば、その同じ職業に就いた別の人は「後悔している」なんて感じることも起こります。
誰もがうらやむ職業に就いている人が、実は内心では辞めたくて仕方ないかもしれません。
誰もが大好きなはずのカレーライスだって「好きじゃない」という人もいるでしょう。相性です。
トラック運転手の仕事も「長時間拘束されて過酷」という人もあれば「運転してればたっぷり稼げる楽しい仕事」という人もいます。どちらも本当でしょう。
転職したものの、思っていた仕事と違っていたからとすぐ辞めてしまった人もいるでしょうし、「過酷だなあ。でも良いこともあるから続けよう」と働き続けている人もいるはずです。中には「楽しいことばかり」って人もいるかもしれません。
それはトラック運転手だけではなく、一流企業のビジネスマンでも、学校教師でも、タクシー運転手でも同じです。一度当選すると、必死にその地位だけにしがみつくのは政治家くらいではないでしょうか。

今回は、他の業界からトラック運転手に転職した人が、転職してから感じることを列挙します。

1. 良かった

会社での上司や同僚、取引先の担当者などとの人間関係によるストレスに疲れ、トラック運転手に転職すると、そうしたストレスから解放されたと感じ、とにかく「良かった」と思います。
取引先や上司から休日も関係なく携帯電話への連絡がひっきりなしだった営業職の人も、その「恐怖の電話」から解放され、とても喜びます。
また、学生気分からなかなか抜け切らず、バイトで食いつないできたような人が、トラック運転手になり、平均年収400万円台を手にして思わずガッツポーズを取っているかもしれません。
車の運転が好きだったものの、毎日デスク仕事に従事していた人がトラック運転手に転職して「ようやく好きなことを仕事にできた」と感じてほくそ笑んでいるということもあり得ます。
物事にはメリットもあればデメリットもあります。トラック運転手の仕事のメリットを享受し、喜んでいる人は多いでしょう。

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思わずガッツポーズ

2. 後悔した

トラック運転手の仕事には「長時間で過酷」であったり「ルーティンワークで退屈」であったりするものもあります。
平均年収は400万円台と言われていますが、「過酷」「退屈」を強く感じる人は「それでは割りが合わない」と思うかもしれません。
物事にはメリットもあればデメリットもあります。メリットよりデメリットを多く感じる人は、トラック運転手に転職したことを後悔します。
後悔が勝る人は、トラック運転手という仕事そのものが「合っていなかった」か、就職した先の会社が「合っていなかった」と言えます。

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航海

3. 健康状態が気になるようになった

トラック運転手にとって何よりも大切なのは「安全運転」です。
そして安全運転を続けるためには健康管理がとても重要になります。採用時にも健康診断の結果は重く見られ、良くない結果が出ると、面接で気に入ってもらえたのに採用が白紙になることもあります。
採用されて働き始めてからも、朝の点呼で健康状態を確認されます。体調不良では勤務できません。体調不良が続けば収入も減ります。
もちろん、どの仕事でも健康は大切ですが、トラック運転手のように毎回、健康状態を確認される仕事はそれほど多くはないでしょう。

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健康状態に注意

4. 体が鍛えられた

トラック運転手は体力仕事です。
トラックの運転自体はそれほどカロリーを消費しないと言われていますが、安全運転に集中するので疲れます。
また、荷の積み下ろしを手作業で行う仕事は筋力も必要で、カロリーを消費します。疲れます。
トラック運転手に転職すると、健康管理に気を使いながら体力仕事をこなすために体を鍛え始める人もいます。鍛えなくても、手作業の荷の積み下ろしを続けていると、自然と体が鍛えられます。

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体が資本

5. トラックは大きいと実感した

トラック運転手は人手不足が続いているので、未経験者も歓迎している運送業者が多くなっています。
そうした会社では、採用時に中型運転免許大型運転免許を持っていなくても、採用後に会社の支援を受けながら教習所に通って免許を取得できたりもします。
そこで中型トラック大型トラックという、普通自動車より大きな車に乗るようになると、改めてその大きさを実感するでしょう。乗った感覚が違うだけではなく、運転する感覚も大きく違います。
車体が大きくなればなるほど、死角も多くなり、内輪差も大きくなります。

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大きなトラック

6. 自分に自信が持てた

普通自動車より大きなトラックの運転は、普通自動車の運転に慣れていると、とても難しく感じます。
とは言え、中型運転免許大型運転免許は弁護士や医師の資格を取得するほどには難しくありません。
免許を取得してからも、仕事でトラックを運転しているうちに慣れてくるはずです。
そうやって新しく身に着けた技術の向上を実感できる「やればできるじゃん」と感じて自分に自信を持てるでしょう。
おまけにトラック運転手の仕事は人々のライフラインを支える重要な仕事です。社会に大きく貢献できていると思うと、誇らしくも感じます。

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ライフライン

7. 他の車に対して寛容になった

トラックに対して「ノロノロ走っている」と思ってイライラする普通自動車の運転手がいるそうです。
確かにトラックは車体重量が重い上に荷物を積んでいるからか、加速もゆっくりですし、ノロノロ走っているように見えます。前方との車間距離もやけに長く見え、トラックを邪魔だと思う人もいるようです。
しかし、トラックがノロノロ走るには理由があります。
大型トラックの場合、スピードリミッターが付いているので時速90kmまでしか出せません。
また、荷を積んでいるトラックは、荷崩れなどを避けるため、急ブレーキ、急発進、急加速、急なハンドル操作をしない、ていねいでおだやかな運転を心掛けます。前方の車が急停止をしたときにも急ブレーキをしないよう、あらかじめ十分に車間距離を空けておきます。
そしてトラック運転手も、自分たちが他の車の運転手をイライラさせていることに気付いています。気付いていてもどうしようもないのです。
そんなわけで、自分も他の車に道を譲ったり、遠慮したり、いつの間にか寛容な態度でハンドルを握るようになるのです。

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ノロノロ動くと言えば

8. 他の車に対してイライラするようになった

トラック運転手の仕事は納品時間厳守です。
しかし、道路上には渋滞や事故など、時間通りの運行を妨げるものがたくさんあります。
荷積みに思わぬほど時間が多くかかり、出発するときにすでに時間ギリギリということもあります。
しかし、どんなに急いでいても違反や事故は禁物ですし、荷を守るためにていねいに運転しなければならず、時速も90kmまでしか上げられません。
そんなこんなで、精神的に追いつめられるとイライラしてきてしまいます。
そんな精神状態のとき、十分に空けておいた前方との間に、急に車が割り込んできたら、思わず怒鳴り声を上げてしまうかもしれません。

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イライラが爆発した人

9. 人生が変わった

トラック運転手に転職すると、人間関係のストレスが減り、やればやっただけ稼げるようになり、何となくマッチョにもなってきて、新しい技術を身に着け、それが上達するのも感じられるようになります。
トラック運転手に限らず、どんな職業でも転職したほとんどの人は「人生が変わった」と感じるものです。
「良かった」と思うこともあれば「しなきゃ良かった」と後悔が頭をよぎる人もいるでしょう。
人生は変わりますが、良いほうに変わったのか悪いほうに変わったのかは、後々振り返ってみて分かることです。ただ、「合わない」と思ったら、なるべく早めにさらなる転職を考えてみることです。
それで「どうしても続けられない」という結論に達したら、違う会社に行くか、違う業界に行くかを考えましょう。

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車線を変更

10. ラッキーだった

トラック運転手になって、もし過酷なだけで楽しいことなんてないと思っても、とりあえず今日1日無事に終えることができたら「ラッキーだった」と思ってみましょう。どんな職業でも、今日を無事に終えることができたのは、自分自身の頑張りだけじゃなく、さまざまな要因があってこそに違いありません。
さまざまな要因をひと言で表すと「ラッキー」です。
そんな毎日の積み重ねで、人生は流れていくのかもしれません。

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幸運の四つ葉のクローバー

AIに取って替わられる職業について

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ロボット

自動車の自動運転システムの開発が進んでいます。
SF映画ではずいぶん前から、人間が運転しない車はいろいろ登場しています。
開発者は、現実的なことをあまり考えず、とにかく思いついたことを試してみようと一所懸命になります。その中でチラリと「これができたら人間の生活がもっと便利になるんじゃね」なんて考えが頭をよぎると、それこそその開発に必死に取り組みます。何しろ「人々のためにやっている」という社会貢献の大義名分があるわけですから、そりゃもう止まりません。
これを極端に進めると、人間は「何もやらなくていい」になってしまいます。そんなSFアニメもありました。
人間は何もせず、ゆりかごみたいなパーソナルな乗り物で移動し、食べて飲んでテレビを見て、あとは寝るだけです。自らの筋肉を使って歩いたりしないので、肥満体が通常体型になります。
その世界では、生産活動とか、必要なことはすべてロボットや機械が行っていました。あくまでも風刺を効かせたSFアニメですが、確かに「便利」を追求するとああなります。

安全性の確保

ただ、今の自動車の自動運転システムの開発は、単に「便利」を追求してのことではありません。現実にトラック運転手やタクシー運転手の人手不足が続いていて、このままだと物流や交通に支障が出るから、必要に迫られてのことです。
確かにトラック運転手やタクシー運転手の数が激減しているので、これは仕方ないことなのかもしれません。
そしてこの開発で一番の課題は、恐らく「安全」でしょう。
車が事故を起こせば、最悪人命が脅かされます。それは人間が運転していても同じことです。

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交通事故は避けたい

運転とは

実際、実は車の運転には、単純に筋力だけではなく、さまざまな神経を総動員します。複数の動作、作業、確認を同時に行うこともありますから。
こうした複雑怪奇な作業を、AIを駆使して再現することは、技術的には可能な時代になったようです。自動運転システムの実証実験も数多く行われ、成果を上げています。
ただ、実際に多くの車が走り、バイクや自転車も行き交い、歩道には歩行者がいるような公道で自動運転システムの車を走らせるには、まだまだ時間を要するようです。それまでは、せめて高速道路のどこそこからどこそこまで、といったような、限定区間のみ自動運転になるのではないでしょうか。
それも、最初はその区間も運転手が同乗することになるでしょう。そんな実験的な運転を何度も何度も繰り返し、もちろん、事故が起こったときにどう対処するのか、どこが責任を負うのかといった法整備などもきちんと行い、さあ、もうトラック運転手が少なくても安心ですよ、となるまではまだまだ時間もかかるのではないでしょうか。
ただ、介護業界や製造業などの人手不足を外国人で補おうと「特定技能」の施行を見切り発進的に急いだ政府ですから、法整備もいろいろ下準備を行う前に無理矢理施行させるかもしれませんけどね。

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車の運転は複雑な作業

大量の失業者

それはともかく「トラック運転手は将来、AIに取って替わられて全員失業するぞ!」なんて言う人もいるようですが、法整備の問題だけではなく、いろいろな問題から、少なくとも当分は「ない」でしょう。中には「多くの失業者を出すような事態は政府としてもマズいから、発送から到着まで完全なAI化にはしないだろう」と言う人もいます。

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法律上の問題

便利さの追求

人間の生活は、もうかなり「便利」になっていますが、もっともっと便利にしようと、いろいろな開発が行われているのは事実です。
何しろ、音声だけでいろいろな装置を動かせるようにもなりました。若いころほど体が動かくなった高齢者ならともかく、CMなんか見ていると、十分健康な若い人が使っているので、内心「ボタン操作くらい、てめえでやれよ」と思わなくもないのですが。これから生まれてくる世代は、指を動かすのも面倒に思うようになるのでしょうか。

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音声で指示

すでに始まっているAI化

そんな時代ですから、AIに取って替わられると予想されている職業は運転手だけではありません。アナウンサー、介護士、料理人、販売員、工場作業員などもそうなると言われています。アナウンサーだって人間味ある声でしゃべってほしいし、料理も単にレシピ通りに正確に作るのではなく、味が分かる人に腕をふるってほしいと思うのは、昭和アナログ人間だけなのでしょうか。
確かにバイトがマニュアル通りに料理を用意するだけのレストランなら、AI制御のロボットが作っても同じかもしれませんが。それに、今はスーパーもセルフレジが広まっています。すでにAI化が始まっていると言えるでしょう。

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厨房も無人に?

SFでのお話

SFの未来では、瞬間移動装置が発明されていたりします。
古典的なSFのテレビシリーズに「スタートレック」という作品があります。舞台は22世紀の未来です。
この作品では転送装置というものがあり、宇宙船から惑星に降り立つときは、船を着陸させる必要がありません。
同じようなものがあれば、人は会社に行くにも旅行に行くにも、もう車や飛行機、船が必要なくなります。もちろん、運転手も操縦士も必要ありません。人を転送できるのですから、荷物だってもちろん瞬間的に移動できます。

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こんな場所にも簡単に降り立てます

目指すべき未来

ある人は、今ある職業の半分くらいはAIに切り替えることができると言っています。
すると、半数は失業するのでしょうか。それだけ失業者が出れば、間違いなく国家は破綻します。
その点、「スタートレック」は、ポジティブで明るい希望的観点から創作された作品なので、確か、少なくとも地球上では貨幣を使った経済活動を行う必要がなくなり、人間は自分の誇りや好みによって仕事をしているという設定でした。
お金のために働かなくても生きていける世界であれば、人間はどの仕事がAIに取って替わられようと困ることはありません。無理してお金のために働く必要はないのですから。
まさに理想の未来像だと言えます。現代の政治家の皆さんも、ぜひそんな世界の実現を目指していただきたいものです。

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お金を使わなくなる?

とは言え

さて、人間がやることのほとんどをAIが替わりにやってくれるようになったとします。
それは本当に安全で安心な社会なのでしょうか。
今も、家電と言えば経年劣化、故障は付きものです。パソコンだって、ある日突然フリーズしたり、クラッシュすることがあります。
理想的な未来を描いた「スタートレック」でさえ、転送装置の故障で人が死んだり、異次元に閉じ込められたり、パラレルワールドに迷い込んだり、極寒の惑星に取り残されたり、さまざまなトラブルに見舞われます。
古い映画に詳しい人なら「ハエ男の恐怖」というSFホラーをご存じでしょう。物体を瞬時に別の場所に移動させる物質電送機を研究開発している科学者が、自ら装置を使ったところ、たまたま装置に紛れ込んだハエと自分の遺伝子が混ざってしまい、タイトル通りの恐怖のハエ男となってしまう悲劇的物語です。
世の中、完璧なものはないわけです。

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恐怖‥

トラック運転手の労働環境改善策

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トラック運転手の労働環境をホワイトに

トラック運転手の人手不足が続いていて、そのため「引っ越し難民」つまり、引っ越しシーズンに引っ越し業者に引っ越し依頼ができず、困る人たちが続出している問題も起こっています。引っ越し荷物を運ぶのもトラックがほとんどで、運転手がいなければどうしようもないわけです。
そもそもトラック運転手の仕事は「低収入で過酷な仕事」というイメージが広まり、そのせいで人手不足が続いています。
しかし、確かに「過酷」だと言われていただけの原因があるわけです。つまり、この「過酷」を何とかすれば、トラック運転手の人手不足も何とかなると考えられます。
それ以前に、現に「過酷な労働環境」に疲弊している多くのトラック運転手がいるので、この「過酷な労働環境」を何とかしなければなりません。
そこで国土交通省、経済産業省、農林水産省の3省が連携して始めたのが「ホワイト物流推進運動」です。この運動では、荷主企業、納品先企業、物流事業者、その他の事業者・企業団体、さらにすべての国民への運動への賛同と協力を呼び掛けています。

それはそれとして、ここでは独自にトラック運転手の労働環境を改善できる策を紹介してみます。実現できる立場の人は、ぜひ実現に向けて取り組んでください。トラック運転手の労働環境が改善されれば人手不足に歯止めがかかり、引っ越し難民問題も解消され、引いては国民の便利で快適な生活が約束される、平和な日本になるはずです。

1. 荷待ち時間の解消

トラック運転手の仕事が過酷と言われる原因の1つが「拘束時間が長い」ことです。そしてトラック運転手の拘束時間を長くしている大きな原因が、荷待ち時間の長さです。
トラックで荷を届ける時間は決められています。その時間を厳守して届けても、長々と待たされるわけです。これほど無駄で非効率なことがあるでしょうか。
要するに納品時間をずらせばいいだけの話です。しかし、荷を受け取った後の作業を考え、納品時間を個別に考えなければならず、それって結構大変なので、一律の納品時間でこれまでやって来たようです。
もちろん「ホワイト物流推進運動」でもこれは取り上げられていて、効率的にシステム化することで荷待ち時間の長時間化を解消するよう推奨しています。
こういったことはいち早くIT化して、納品時間を分散させて無駄な荷待ち時間を無くしましょう。

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行列

2. トラック専用道路の建設

トラック運転手の仕事の拘束時間を長くしている原因には「渋滞」もあります。道路を走るのはトラックだけではありませんから、これはある意味仕方ないことです。
いえ、待ってください。「道路を走るのはトラックだけじゃない」から仕方ないなら「トラックだけの道路」があれば、何とかなるかもしれません。
トラック専用の道路をつくりましょう。都市と都市をつなぐ道路はもちろん、街中にも「路線バス専用レーン」みたいに「トラック専用レーン」を設けます。
一般道が渋滞しようがどうしようが、トラックには優先的に目的地へ行っていただきましょう。

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渋滞

3. 運転のIT化

自動車の自動運転システムの開発が進められています。それで「トラック運転手の仕事は将来、ITに奪われる」なんていう人もいますが、ここで言う「運転のIT化」は、あくまでも運転手をサポートするITの進化です。
今も自動ブレーキシステムなど、いろいろな機能が備わった自動車がありますが、もっと多岐に渡って運転手をサポートできるようにします。はっきり言うと、トラックの運転をもっと楽にするのです。大げさに言うと、多少わき見しようが、多少眠気に襲われようが、絶対に事故を起こさず、安全に荷を届けられるレベルにまでにします。
今はまだ、トラック運転手は長時間運転席に座って運転していることでの疲労があったり、血流の悪化などから腰痛になりやすかったり、トラック運転手は体力仕事にもなっています。これを体力的に、世にも楽チンな仕事にします。これぞ労働環境の大改善です。

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自動運転システム

4. 荷役作業の完全機械化

トラックの運転を世にも楽チンな作業にするのですから、その他の作業も楽チンにしなければなりません。
トラック運転手が一番筋力を必要とされるのが荷の積み下ろし、つまり荷役作業です。
そもそもトラック運転手の仕事は本来「トラックを運転すること」であって、荷役作業は荷主業者、納品先企業などの業務のはずなのですが、トラック運転手が行うことが当たり前になってしまっています。
つまり、力仕事なので「誰もやりたがらない」わけですね。
今もフォークリフトを使うなど、機械化は進んでいます。しかし、やはりこれこそロボットにやってもらいましょう。重いものはもちろん、軽い荷物も運んでもらいます。
研究者、および関連メーカーの皆さま、一刻も早い人型荷役用ロボットの開発をお願いします。

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人型ロボット

5. リレー形式の導入

長距離トラックの仕事は、遠方に行くので2~3日、長いと1週間近く家に帰れないと言います。まさに、絵に描いたような「拘束時間が長い」仕事です。
荷台はそのままに、各拠点で運転手は交代していくリレー式で長距離を運ぶようにしましょう。
トレーラーのトラクターを拠点ごとに取り換えていくのも良いですね。
すでに実践しているところもあるかもしれませんが、これを長距離仕事の基本として定番化させましょう。ただし、その実現のためには、それだけの運転手の確保が必要になりますが。
つまり、人手確保のための労働環境改善のために、まず人手を確保しなきゃいけないという、アンビバレントな状況に‥。

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リレー

6. 大型車両用駐車スペースの増加

トラック運転手の労働環境に対する不満の1つに「大型車両の駐車スペースが少なく、なかなか休憩を取れない」というものがあります。
あらゆる飲食店、あらゆるコンビニに必ず大型車両用の駐車スペースを設けるよう、法律で決めてしまいましょう。
SAなどでは確実に大型車両用駐車スペースがありますが、たまに乗用車が停めてあったりしてトラック運転手の気持ちを奈落の底に突き落としたりします。こういう不埒なドライバーを取り締まる法律も必要です。

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大型車両の駐車スペース

7. 各家庭に宅配便受取ボックスを設置

トラック運転手の仕事を過酷にしている要因の1つに、宅配便荷物の大量発生もあります。庶民にとってはありがたい宅配便ですが、運ぶほうは大変です。
しかも、時間指定されていたのでその時間通りに届けてみれば、まさかの不在。作業も二度手間です。
押印の不要な荷物は郵便受けに入れるのも可能ですが、郵便受けに入らないものはやはり再配達になってしまいます。最近は玄関前に置いていく配達も行われるようになりましたが、安全面は危惧されます。
この際、郵便受けを大きくしましょう。それなりの大きな荷物も入るくらいの宅配便荷物受取ボックスみたいなものにするのです。送るほうも受け取るほうも安心で、運ぶ人も楽です。

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宅配ボックスをすべての家に

8. 通販はまとめ買いを基本に

宅配便のトラック運転手にさらに楽をしてもらうために、通販での買い物はなるべくまとめ買いをしましょう。もちろん、1つほしいものがあるだけなのに、まとめるために不要なものまで買うことはありません。しかし、なるべく、ある程度待って、ほしいものがまとまったところで注文するなどの工夫をしましょう。
通販を扱う運送業者も、たとえば地区ごとに配達する曜日を限定したりしましょう。たとえ、ショップから商品が届いていても、配達は地区ごとにまとめて行うのです。
消費者が不便になる? 少しくらい我慢しましょう。

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まとめ買い

9. 作業着をファッショナブルに

意外と見過ごされがちなのが、トラック運転手のファッションです。
トラック運転手は運送会社によっては制服があります。ないところは原則は服装自由ですが、それでも荷役などの作業のために作業着を着る人が多くなっています。
いずれも実用性と清潔感のみ重視されています。
もちろん、実用性と清潔感は重要です。しかし、ここにファッション性も加えてみましょう。
若い人、そして女性が「着てみたい」と思えるようなファッションです。日ごろファッションに興味のない武骨な運転手たちも、それを着ればテンション上がるかもしれません。

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ファッショナブルに

10. 意識改革の推進

労働環境はいろいろな制度の構築、機械化、システム化で改善できます。しかし、それだけでは不十分かもしれません。
下請けには多少無理を言ってもいいとか、労働者にも無理が通ればそれに越したことはないとか、人件費はとにかく抑えたいとか、環境改善より利益追求を優先とか、そういう意識を変えなければ、人手不足問題は解消されません。
経済にそんなキレイごとは通用しないんだよ、なんて言う人もいるでしょう。しかし、今こそキレイごとに立ち向かっていかないと、少子化高齢化、人手不足は止まらない、かもしれませんよ、フフフ。

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変革のとき

トラック運転手の気ままな空想 その3

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空想の翼を広げ

空想は健康に良いらしいです。
トラック運転手は長時間、運転席に座っているので、肉体的、精神的に疲労がたまりやすくなっています。そのストレス解消、疲労蓄積の回避のため、気持ちのリフレッシュが必要です。
そして気持ちのリフレッシュを手軽にできる手段が空想なのです。何が手軽って、何しろスマホも何も、道具などを一切使わないのですから。
ただ、空想が妄想の域まで達してしまうと現実の認識があやふやになり、安全運転ができなくなって危険です。運転を続けていて気分転換程度に空想してみるのは良いのですが、安全運転がおろそかになってはいけません。あくまでも道路状況や運転に気持ちを集中させつつ、少しだけ空想する、くらいにしましょう。
そのためにも、ハンドルを握ったまま、運転しているという状況を生かした空想をしてみるのが良いかもしれません。
または、休憩時、トラックを停めて目をつぶり、リラックスしながら空想してみましょう。この本格的な空想は、脳を休ませることになって疲労回復、ストレス解消につながります。

1. 未来のトラックを夢見る

最近のトラックはかなり進化しています。
自動ブレーキやら各種センサーが搭載され、交通事故の軽減を促進しているだけではなく、座り心地抜群の高級シートまで登場しています。
現在、運転しているトラックが中古の古びたトラックだたとしても、空想の世界では「座り心地抜群」「安全機能もバッチリ」と思い込んでみると、気分も良いかもしれません。落語家の桂枝雀師匠「おかしなことがなくても積極的に笑おうという気持ちが大切で、何もなくても笑っていれば、そのうち自然とおかしく思えてくる」と言っています。
もちろん、安全装置が実際には搭載されていない場合は、「ある」と信じて安全装置に頼ってしまっては危険です。逆に安全装置が完備されていても「安全装置は搭載されていない」と思うくらいの慎重な安全運転が必要です。
ちなみに今や、完全自動運転や空飛ぶトラックの開発も進められています。休憩時には、そうした未来のトラックを空想してニヤニヤしましょう。

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自動運転自動車

2. ゲームの主人公になる

ゲームの中にはカーレースのゲームもあります。また、ゾンビなんかを撃ちまくるシューティングゲームもあります。
運転席でハンドルを握っていると、目の前の景色は後ろに流れ続けます。この感覚を生かして、レースゲームやシューティングゲームの主人公になったつもりになりましょう。前方の車や対向車、歩行者を空想の中で撃っても良いでしょう。バイクや自転車は日ごろから近くに来るとビクビクしなきゃいけない相手なので、勝手に点数をつけて高得点に設定すれば、ストレスも減るかもしれません。
もちろん、レースゲームという空想にハマってスピードを出し過ぎたり、シューティングゲームの点数の計算なんかはしてはいけません。計算に気を取られると危険ですから。

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ゲームの中に入り込む

3. RPGの登場人物になる

これも要するにゲームの主人公ですが、特にRPGに絞り込んでの空想です。
RPGは旅に出るような設定が主流なので、トラックで移動しているトラック運転手にとっては空想しやすい対象なのではないでしょうか。
荷を積んで、下ろしてという作業もアイテムを見つけてゲットしたり、使って無くなったりというゲーム上の状況に当てはめることができます。
RPGは旅の仲間を増やすこともできますから、これは空想で勝手に設定しましょう。1人孤独な仕事がにぎやかになるでしょう。

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RPGの登場人物?

4. タクシー運転手になる

どうせハンドルを握っているのですから、トラック運転手以外の職業ドライバーになったつもりになりましょう。
例えばタクシー運転手です。タクシーですから、運んでいるのは商品や製品や部品などではなく、です。人を乗せているつもりになって、その人が快適に過ごせるような、ていねいで慎重な運転をするのです。気分転換もできて安全運転を厳守できるので、これぞ一石二鳥。
大型トラックの運転手なら、バスの運転手になったつもりになると、より現実味を帯びた空想になります。現実的過ぎて、空想している感じが薄くなるかもしれませんが、「毎度ご乗車ありがとうございます」なんて車内アナウンスをしてみると、いかにも空想っぽくなります。

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バス運転手

5. YouTuberになったつもりになる

トラック運転手の副業としてオススメなのが、仕事の合間にブログなんかを書いたり、YouTubeに動画をアップしてアフィリエイトで稼ぐことです。
ですが、ブログを書くのも面倒だし、動画を撮ってアップするのも面倒だという人もいるでしょう。
しかし、空想でやるならカンタンです。一文にもなりませんが。
トラックを運転して道路を走っているという状況を生かし、旅に出て各地の様子をリポートしている風なYouTuberになってみましょう。やってみて「YouTuberも意外と楽しいな」と気づけば、実際にYouTuberになるのも良いのではないでしょうか。内容にもよりますが、もしかしたら収入にも結び付くかもしれません。

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自撮りで動画を撮影

6. 大型ロボットを操縦する

大型トラックは車体が大きい分、死角が多く、角を曲がるときも周囲を巻き込んでしまう危険が高いので、普通自動車より運転が難しいと言われています。
しかし、それだけにその大きな機械を自在に操る醍醐味も大きいと言っていいでしょう。
せっかく「大きな機械」を自在に操っているのですから、いっそ巨大ロボットを操縦していると空想しましょう。
巨大ロボットを操って、怪獣が暴れる現場に駆け付ける空想も楽しいですし、敵国のロボット軍団が集まる戦場にはせ参じるのも気分が上がるかもしれません。

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ロボット

7. 観光スポットに行った気になる

長距離トラックの運転手は仕事で観光地に行くこともあります。
しかし、長距離トラックの運転手でなければ、トラックで行く先は日常的に勝手知ったる地域ですし、長距離トラックの運転手であっても行き先が必ずしも観光地とは限りません。
それなら空想で、仕事で行った先を勝手に観光スポットだと思い込みましょう。昔は観光スポットでも何でもなかった工業地帯が、船から眺める夜景スポットとして注目される世の中です。どんな場所でも気持ち次第で「見るべきスポット」になったりするものです。

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工業地帯

8. 心霊スポットに行った気になる

某タクシー会社が夏になると「心霊タクシー」を走らせるように、ちょっとだけドキドキ、ヒヤヒヤしたいという需要から「心霊スポットに行ってみたい」気持ちは多くの人が持っているようです。
とは言え、実際に心霊スポットに行くのはやはり怖いものです。
それなら、空想で今走っている道路を勝手に「心霊スポット巡りの道中」だと思ってみましょう。それこそ、運転がより慎重になるかもしれません。くれぐれも、空想なのに怖くなって、早く通り過ぎようとしてスピードを出し過ぎないように。そんなにスピードを出すと、いつの間にあなたの足元に、ホラ…。

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出そうな道

9. 政治を批判する

運転とは関係なく、普段はあまり考えないことを考えてみるのも良いかもしれません。
自らの生活を振り返り、満たされないと思ったら、その満たされない思いの原因を探ってみましょう。結局、「政治が悪い」という結論に落ち着くでしょう。政治家は大企業の経営者のことは優先しますが、庶民がどうなろうが無関心ですから、庶民が困っていることのほとんどは政治家のせいだと言い切ってもイイと、言えなくもないような気がして仕方ない今日この頃です。
ただし、この空想を突き詰めるのは、トラックを停めて休憩するときにしましょう。怒りに我を忘れて運転すると危険です。

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政治には常に批判的に

10. 模範的運転手になりきる

普段とは違う者になりきるのが空想です。職業ドライバーの一翼を担うトラック運転手全員が目指すのは、やはりていねいでおだやかで、環境にも優しいエコドライブに取り組み、交通ルールと交通マナーをしっかり守る模範的なプロドライバーです。
そのプロ中のプロになりきってハンドルを握りましょう。「なりきる」という気持ちが肝心です。落語家の桂枝雀師匠「おかしなことがなくても積極的に笑おうという気持ちが大切で、何もなくても笑っていれば、そのうち自然とおかしく思えてくる」と言っていますから。

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模範的な運転を

最後に

くどいようですが、安全運転の邪魔にならないよう、空想に集中し過ぎないように注意を。集中するなら安全運転に集中しましょう!

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安全運転に集中して力こぶれ!

交通事故を起こしやすい人

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天候の悪化も交通事故の可能性を高めます


車を運転する人は誰もが、交通事故を起こしたくない、交通事故に遭いたくないと思っているはずです。少なくとも一般常識のある人は交通事故を起こしたくない、交通事故に遭いたくないと思っています。
交通事故の原因にはさまざまなものがあります。天候も影響しますし、車両の不調も大いに関係します。しかし、何と言っても重要なのが、運転する人の意識ではないでしょうか。気のゆるみやストレス、体調不良などによって正しい判断を迅速に行うことが困難になり、運転を誤って事故を起こしてしまうわけです。
そのため、一般常識があって、交通事故を起こしたくない、交通事故に遭いたくないと思っている人でも、ときに交通事故を起こしたり、交通事故に遭ってしまいます。
ちなみに、もし交通事故のことを気にせず運転している人がいたら、ぜひその思いを改めてほしいものです。

1. 感情的になりやすい人

運転中に感情を乱したらオシマイです。
分かりやすいのは怒りでカーッとなってしまうことです。また、運転していると、思わずイラっとなってしまうこともいろいろあったりします。
そもそも車は、好きなように望む場所へ、人間が普通は出せないスピードで運んでくれる便利なものです。そのスピードが爽快感をもたらします。
そのため、この便利さ爽快感を阻害するもの、渋滞や他の車の想定外の動きなどに遭遇すると、思わずイラっとします。これは人間ならば、ある意味仕方ないと言えるのですが、イラっときても早めに平静な精神状態に戻れば、あまり問題はないでしょう。
ただ、感情的になりやすい人はイラっとくる回数も多く、また、イラっとしてイライラし始めると、その状態が長く続いてしまいます。そうすると、事故を起こさないようにしようという理性が失われ、冷静な判断ができず、そのため事故を起こしてしまうことになります。
感情的になりやすい人は、あおり運転、危険運転をしてしまう危険も高いです。気をつけましょう。
怒るだけではなく、大きな悲しみの感情に襲われたときも冷静な判断は難しくなるので、運転は控えたほうがいいでしょう。

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カッとなった人

2. せっかちな人

とにかく先へ先へ行きたいというせっかちな人も危険です。関西で言うところの「いらち」です。
こういう人は急いで先へ行きたいので、前にノロノロ運転の車があったりすると、イライラします。
気持ちが焦ってしまうので、判断を誤ったり、ハンドル操作やアクセル・ブレーキ操作を誤ってしまうかもしれません。

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先を急ぐ車

3. 自己中心的な人

いわゆる「オレ様」な人です。こういう人は、自分なりの運転に関するルールを自分勝手につくり上げ、そのオレ様ルールを守っていないと自分勝手に判断した他の運転手に不当な怒りを感じ、その自分勝手な正義に基づいて他の運転手を理不尽に罰しようとして、あおり運転や危険運転をしてしまいます。
こうしたあおり運転や危険運転をされた側の運転手の冷静な判断安全な運転のおかげで、交通事故につながらないこともありますが、あおり運転や危険運転のために人命を落とす事件も起きています。

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オレ様な人

4. 見栄っ張りな人

見栄っ張りな人は、周囲から「より良い存在」として見られたい、称賛されたいと思ってしまいます。そのため、同乗者がいるときに慎重な運転をして「臆病なヤツ」なんて思われたくないというだけのことで、スピード違反をしてしまう可能性があります。とても危険です。
自分を強く見せたいがために「俺は命知らずなんだぜ」なんて言って無謀な運転する人もいるかもしれません。

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命知らず

5. おっちょこちょい

うっかりアクセルとブレーキを踏み間違えてしまう人です。
そんな極端な人はいないかもしれませんが、駐車場に停めるときに柱や隣の車、壁などに思わずぶつけてしまう人はいます。根っから不器用な人です。
もちろん、駐車場でぶつけるだけならまだ「かわいい」とも言えます。できれば、自分は「おっちょこちょい」と自覚し、慎重な運転を心掛けてくれると世界平和に一歩前進です。
そして、そのうっかりがたとえ些細でも、事故につながらないよう祈るばかりです。

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うっかり

6. 負けず嫌いな人

周囲に自分より運転がうまいと感じる人がいたり、運転中に自分の車より高級そうな車が走っているのを見掛けたり、何か競争心に火をつけるようなことがあると、思わず冷静な判断ができなくなる人は危険です。
負けず嫌い自体は、特別に悪いことでも何でもありません。怖いのは負けず嫌いによって冷静な判断ができなくなることです。冷静な判断ができなくなり、誰かを「負かしたい」自分勝手に思ってしまうと、無理なハンドル操作やスピードの出し過ぎをしてしまい、それによって事故を起こしてしまうかもしれません。

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勝ち負けを競う

7. 自信過剰な人

安全運転に必要なのはていねいでおだやかな運転です。それには慎重さが欠かせません。
自信過剰な人は、自分にはできないこと、自分には難しいことに対して「できる」と根拠もなく思ってしまい、自分にできないことや難しいことをやってしまう可能性があります。
例えば、無理な追い越しです。運よく、無事に追い越しできればいいのですが、できなければ大惨事です。

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大惨事

8. 傲慢な人

これも「オレ様」な人です。ただ、単に自己中心的なだけではなく、自分は他の者たちより偉い、特別な存在だと自分勝手に思い込んでいる人です。
こういう人は、他の車に道を譲ったりしません。運よく、常識と良識を持つ人が傲慢な人の思惑通り、道を譲ってくれると問題も起こらないかもしれませんが、傲慢な人同士がお互いに譲らないと、事故を起こしてしまう危険があります。
偉いかどうかは他人が判断することです。それに、仮に「偉かった」からと言って、それが何だと言うのでしょう。偉いから優遇されるべきだと言うのでしょうか。本当に「偉い人」は自分の優遇を望むのではなく、自ら他人を優遇してあげるのではないでしょうか。

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オレ様な人 その2

9. 危機意識の欠ける人

世の中には「オレ様が交通事故なんて起こすわけはない」と、根拠もなく勝手に思い込んでいる人がいます。しかし、くどいようですが、交通事故は車を運転するすべての人に起こり得ることです。確率が高いか低いかは運転手や車の状態、天候、地域性などによってバラバラですが、少なくとも可能性はあらゆる運転手にあります。
だからこそ、あらゆる運転手が安全運転を意識しなければいけないのです。
「オレ様は交通事故なんて絶対に起こさない。実際、今までウン十年も運転しているが、交通事故は起こさなかったし、遭わなかった」という人もいるでしょう。しかし、それは単に運が良かった、ツイてたからです。

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ギャンブルにはツキも必要

10. 無謀な人

交通事故のことを気にせず運転している人はゼロではないかもしれません。つまり「オレ様が交通事故なんて起こすわけはない」という危機意識の欠如ではなく、「交通事故を起こしても構わない」と思っている人です。
こういう人には、できれば運転をやめてほしいのですが、自由国家である日本ではそんな強制はできません。そういう人も交通事故に遭えば考えを改めるかもしれませんが、意外とそういう人に限って交通事故に遭わずに過ごしている可能性もあります。しかし、それはやはり運が良いからに過ぎません。くわばら、くわばら

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くわばら、くわばら

最後に

日本は自由国家なので、たとえ「交通事故を起こしやすい人」であっても、その人に車の運転をやめるように強制することはできません。と言いますか、強制してはいけないのです。
もし、上記の項目を見て、自分がどれかに当てはまると思った人は、自分が「交通事故を起こしやすいかもしれない」自覚を持ちましょう。運転が慎重になるかもしれません。

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慎重に

プロ中のプロと言える一流のタクシードライバーとは

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プロフェッショナル

タクシー業界は人手不足でもあり、求人広告はいつも出ています。
また、タクシードライバーとして働くのに必要な資格と言えば二種運転免許くらいで、並外れた学歴も豊富な財力も人もうらやむ美貌も必要ありません。最近は年齢の上限も上がっているようです。
つまり、比較的に誰もがなりやすい職業となっています。しかも、タクシードライバーの給与は歩合制となっていて、お客さんを乗せれば乗せただけ、給与も上がる、やればやっただけ稼げる職業でもあります。ひそかに人気職業になっているなんて話も聞きます。
確かに「誰でも就きやすい職業」かもしれません。しかし、タクシー会社に就職してドライバーとしてデビューしただけでは「立派なプロ」とは言えません。接客業でもあるタクシードライバーは、なりたての新人はやはり緊張して焦ってしまい、うっかりミスもするものです。
こうした新人特有の緊張や失敗を克服して「立派なプロ」となってこそ、本当にタクシードライバーという仕事が「やればやるだけ稼げる職業」となるのです。

そこで今回は、どっからどう見ても「立派なプロ」と言えるタクシードライバーと見なされる10箇条を紹介します。目安として、自分に当てはめてみるのも一興かと。


1. 道に迷わない

タクシードライバーの仕事は、ほぼ初対面のお客さんが指定する場所までそのお客さんを運ぶことです。行きつけの場所に行く偶然はあまりありません。ましてや、タクシードライバーになりたてのころは、ほぼ毎回初めての場所に行くことになります。
もちろん、タクシードライバーとしてデビューする前の研修期間に地理を覚えることになりますが、緊張激しい新人の場合、覚えたてのことが頭から抜け落ちることもあります。本当に知らない場所を指定されることもあります。
これはもちろん、タクシードライバーとして経験を積むことで、克服していくことです。
それでも、道に迷ってしまうこともあるかもしれません。そしてタクシードライバーが道を知らなかったり、道に迷うと、お客さんは高確率で激怒します。
そんなことにならないよう、一流のタクシードライバーになるため、1本でも多くの道を覚えましょう。オフの日でも、マイカーで営業エリアから車で行ける地域を隅々まで走ってみるなど、努力するしかありません。

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迷路

2. 常に愛想良くできる

タクシードライバーの仕事は接客業でもあります。
その反面、「タクシーに乗ったらドライバーがとても無愛想だった」なんてネットの書き込みもチラホラ目にします。
もちろん、多くのタクシードライバーが誠意ある接客を心掛け、常にお客さんの快適さを考えているはずです。しかし、中には不埒なタクシードライバーもいますし、普段は愛想の良いタクシードライバーも疲れがたまれば、愛想よくしていられない精神状態になったりもします。また、横柄な態度のお客さんや、タクシードライバーに暴言を吐くお客さんにはイラっとすることもあるでしょう。タクシードライバーとて人間です。
それでも、常にお客さんの快適さを考えるのが「立派なプロ」です。もちろん、暴力をふるったり、凶器で脅すようなお客さんがいれば、警察に通報すべきですけど。

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接客業

3. 車線変更をスムーズにできる

タクシーに乗りたいと思う歩行者は、歩道にいることが多いです。そして空車っぽいタクシーを見つけると、手を挙げて合図します。
タクシードライバーは、歩道などから手を挙げて「停まって」と合図を送る人を見つけたら、タクシーを安全に歩道に寄せて停め、その人を乗せます。
右車線を走っていても、スムーズに左側の歩道に寄せなければいけません。もたもたしていると、他のタクシーがその人を乗せてしまうこともあります。また、他の車の走行を妨げることになり、やむなくその人を乗せるのをあきらめ、スルーすることになるかもしれません。
そうやってタクシーに乗りたい人をスルーすると「タクシーに無視された」と、その人の気持ちにモヤモヤを残すことにもなります。
乗せるときだけではなく、お客さんを降ろすときもスマートにタクシーを歩道に寄せ、お客さんを安全に降ろさなければいけません。
さまざまな道路状況の中でスムーズにタクシーの運転ができてこそ、本当にプロのタクシードライバーだと言えるのです。

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どんなときもうまく車線変更を

4. 健康管理ができる

健康管理はあらゆる職業ドライバーにとって重要です。体調不良は交通事故につながりかねないからです。
また、不特定多数のお客さんを乗せるタクシードライバーは、インフルエンザなどの感染リスクにも対処しなければいけません。
健康でなければ仕事でフルに自身の能力を発揮できないという意味では、あらゆる仕事で健康管理は大切です。

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健康管理は大切

5. 清潔さを大事にする

タクシードライバーは接客業でもあるので、お客さんが不快に感じないよう、髪型、服装、靴など、清潔な身だしなみを心掛けなければいけません。
もちろんタクシー車内も常に清潔に保つ必要があります。タバコ、ギョーザなどの臭いも要注意です。
今はタクシーの禁煙化が進んでいますが、例えば、車外でタバコを吸って運転席に座っても、後から乗ったお客さんがタバコの臭いを感じることもあります。
タクシードライバー自身がタバコを吸ったり、ギョーザなど臭いの強いものを食べたとしても、それを消すようにしましょう。
また、明らかにギョーザを食べたと分かるお客さんが乗ったとしても、そのお客さんが降りた後、臭いを消すようにしましょう。
そして当然、車内の清掃も日ごろからきちんとしなければいけません。お客さんが乗る座席だけではなく、運転席周辺も整理整頓しておかなければ、いざと言うとき、余計なものがあると運転の妨げになるかもしれません。

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清潔に

6. いつも冷静沈着

多くの職業で、いつも冷静沈着であることを心掛けていると、かなりのトラブルを克服することができます。
タクシードライバーは特に、車の運転を安全に行うためにこれがとても重要です。タクシーの運転には、いろいろなトラブルのタネがつきものだからです。
渋滞でイライラすることもあります。イラっとくるお客さんが乗ってくることもあります。そんなときに恐れたり、焦ったりして冷静は判断ができないと、無用なトラブルが起こりかねません。
いつも冷静沈着でいてこそ、道に迷わず、常に愛想よくでき、スムーズにお客さんの乗降もできるというものです。

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クールに

7. 工夫と努力を欠かさない

タクシードライバーの給与は歩合制であることが多く、お客さんをたくさん乗せた分だけ高い給与を得ることができます。
そのため、いかに多くのお客さんを乗せるかが、高収入を得るための鍵となります。
「タクシーに乗りたい」という人を見つけるには、営業エリアでの人の流れをつかまなければいけません。いわゆる情報戦なわけです。
そうした情報を収集し、そこでお客さんを乗せることができるかどうかの実証を繰り返してさらにデータとして蓄積し、そこからさらに実証を重ねます。
また、地域のイベント情報、人気スポット、人が集まる場所だけではなく時間などの情報にもアンテナを張ります。
つまり、タクシードライバーの仕事にはマーケティングが重要なのです。ただ漫然とタクシーを運転しているだけでは一流とは言えません。

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アンテナ

8. あきらめない

とは言え、マーケティングをしっかり行えば絶対に大丈夫とも言い切れないのが、人生というものです。経済とはそういうものです。予測のつかない事態も起こり得ます。
タクシーに乗りたい人は、人が集まるところに行けば見つかりやすくなりますが、人が集まるところは渋滞になる可能性もあり、かえってタクシーの仕事の効率が悪くなるかもしれません。
また、情報を集めてその実証を繰り返している日々の中、なかなか成果を上げられない日もあるでしょう。そんな日が続くこともあるかもしれません。さらにそんなときに限って「タクシー業界の景気が悪化」だの「タクシードライバーの仕事はAIに取って替わられる」だの、ネットでマイナスな記事を目にするかもしれません。
くじけそうになるでしょう。しかし、雨の日ばかりじゃありません。日照りも永遠に続くわけじゃありません。
あきらめない、負けないと踏ん張り、工夫努力を続ければ、必ず道は開けます。そうしてあきらめなかった人が、一流のプロとなれるのです。

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雨の日

9. 臨機応変

タクシーの運転には、いろいろなトラブルのタネがつきものです。
多くのドライバーが「避けたい」と思う渋滞は、事前に情報を入手することも可能で、目的地への途中で発生しているなら、抜け道を考えることが正しい選択と言えるでしょう。
また、夜の繁華街でお客さんを乗せる場合、その人が酔っ払っていることはある程度予測できます。酔ってからまられるなどのトラブルはあらかじめ想定しておくと、対処も楽になるかもしれません。
しかし、乗せたお客さんが酒を飲んでいなくても傍若無人な人だったり、予測がつきにくいこともあります。
交通事故を避ける方策に「だろう運転」より「かもしれない運転」というものがあります。目の前の視界が悪い角があるとき、その角から急に子どもは飛び出してこない「だろう」と予想するのではなく、子どもが飛び出してくる「かもしれない」と考え、慎重に運転しようということです。
タクシードライバーの仕事も、一瞬先に何があるかは分かりません。「最悪を覚悟して最善を尽くす」を指針とすれば、たいていのトラブルは克服できるはずです。

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迷惑なお客もいます

10. 運転技術より安全運転

タクシードライバーは仕事として、多くの日数の長い時間、タクシーを運転します。
そのため、自然と運転技術が向上するということがあります。だからと言って、自信過剰は禁物です。
運転技術が上達したと自覚できれば、それはうれしいことかもしれませんし、それでよりスムーズな運転ができればお客さんの満足度も上がります。
しかし、それで自分の運転技術を誇示しようとしたり、周囲の車の運転を見下してイラっとしたりすると、安全運転をおろそかにしてしまうかもしれません。
運転技術は良ければ良いに越したことはありませんが、それより大事なのは無事故無違反を守ることです。おだやかで優しい運転です。

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事故は避けたい

最後に

タクシードライバーの仕事は接客業でもありますが、テレビに出てくるお笑い芸人やアナウンサーのような巧みな話術がなくても大丈夫です。たとえたどたどしいしゃべりでも、一所懸命ていねいに話せば、相手にちゃんと伝わります。

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お笑い芸人


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トラック運転手の仕事が「ラクで楽しい」理由10選

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ラクで楽しい

世の中に「ただ座っているだけでお金がチャリンチャリンと入ってくる仕事」はありません。
そう思うと、多少辛い仕事でも覚悟ができ、覚悟ができると辛いことも乗り越えられたりできるものです。だからって、「何でもかんでも我慢せえ」という話ではありません。
要するに「気の持ちよう」ということです。
ここのところ人手不足が続いているトラック運転手の仕事は「過酷で低収入」というイメージが広がっているようですが、実態は「ラクだなあ」「楽しいなあ」と思える面もあります。もちろん「辛い」「大変」という面もあります。しかし、「ラクだ」「楽しい」面に気持ちを集中すれば、案外、天職と思えたりもするものです。
また、どの職業もそうですが、会社によっても労働環境はずいぶんと違ってきます。トラック運転手の仕事には「ラクだ」「楽しい」と思える面も確実に存在するので、就職先としての会社を納得いくまで調べましょう。


1. 運転が主な仕事だから

トラック運転手に限らず、あらゆる職業ドライバーの主な仕事は「車の運転」です。「車の運転」が大好きという人なら、その好きなことをやっていることで収入を得られるのですから、こんな楽しいことはありません。
「絵を描く」のが好きな人が画家になったり、「歌を歌う」のが好きな人が歌手になったりするのと同じです。ただ、画家や歌手で生活していこうとすると、結構大変ですが、トラック運転手は確実に収入になるので、むしろ画家や歌手より素敵な仕事なのかもしれません。
そこまで「車の運転」が好きではないという人にとっても、要するに「車の運転してりゃお金になる」と思えば、こんな「ラク」な仕事はないのじゃないでしょうか。
もちろん「車の運転は苦手」とか「苦痛」という人には向かない仕事です。

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仕事の大半は運転

2. 仕事中は1人が基本だから

トラック運転手の仕事は「1人が基本」です。運転席の隣には誰もいません。自宅の自室で1人で過ごしているのと、ほぼ変わらない状態です。
そう考えると、とてつもなく「気楽」な状態だと言えます。好きなときにオナラもでき、鼻をほじることもできます。
もちろん、運転席の窓はガラス張りなので、見ようと思えば外から見ることはできます。しかし、運転席の運転手が何をしているか、真剣に見ている人なんてほとんどいません。しかも、大型トラックなら運転席の位置が高く、たとえ横に自動車がいても、トラック運転手の顔を見ることはできません。

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1人が基本

3. 音楽聞いたり、タバコ吸ったり自由にできるから

くどいようですが、トラック運転手の仕事は「1人が基本」です。安全運転さえしっかりしていれば、運転席は自由な空間です。自由な空間で過ごせるのだから、これは「楽しい仕事」だと言えるでしょう。
好きな音楽も聞きたい放題ですし、タバコだって吸えます。ここが、同じ職業ドライバーでも、お客さんを乗せるタクシー運転手やバス運転手とは違う点です。もちろん、一般的な企業では、オフィスで音楽を自由に聞きまくったりはできませんし、最近はオフィスを禁煙にしている会社も増えています。
とは言え、タバコの吸い過ぎは健康に良くないので気をつけましょう。

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吸い過ぎ注意

4. 休憩をしっかり取れるから

トラック運転手の仕事は拘束時間が長くて過酷だと言われがちですが、実際は法令によってしっかり休憩時間が決められています。しっかり休憩を取らないと、疲労が交通事故を招きかねないからです。
具体的には4時間ごとに30分は休憩しないといけないことになっています。
さらに、トラック運転手の拘束時間には休憩時間も含まれていて、1日13時間までとなっています。状況によって1日最大16時間まで認められますが、15時間以上の拘束は週に2回までです。
また、勤務が終わって次の勤務に就くまで8時間の休息を取らなければいけないことになっています。
これだけしっかり心身を休めることができるので、それほど「過酷」とは言えないでしょう。

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休憩時間

5. 休みもしっかりあるから

トラック運転手には休憩時間、休息時間とは別に休日もあります。
法的にトラック運転手は24時間の休日に加えて8時間の休息を取らなければいけないことになっています。24時間プラス8時間なので32時間です。
どんな仕事でも1週間に1日以上の休みを取らなければいけません。法律上の義務です。
これに加えて、会社の制度としての休日もあります。
こうした安全運転のための休憩時間、休息時間、休日の確保を適切に行わせていない会社はブラック企業です。
ただ、近年はトラック運転手は人手不足が深刻化しているので、休日出勤しなければならないケースも増えています。とは言え、この休日出勤も「2週間に1日まで」というルールがあります。

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休日

6. 旅行気分を味わえるから

トラック運転手の仕事の中でも長距離トラックの場合、普段の生活圏から離れ、遠方に行くことになるので、これはもうちょっとした旅行です。
一般的なビジネスマンでも出張がありますが、これと同じようなものです。旅行好きな人にとっては、見慣れない風景を楽しむ絶好のチャンスです。きっとこの仕事を「楽しい」と思えるでしょう。
ただ、ビジネスマンの出張が主に鉄道や飛行機を使うのと違って、トラック運転手は自分で運転します。しっかり道を間違えないように気をつけなければいけません。
道を覚えるのが苦手という人は、近場で決められたルートを回るルート配送トラックの仕事を選びましょう。

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観光旅行

7. ご当地グルメを食べることができるから

見知らぬ土地に行く長距離トラックの運転手は、その土地土地のご当地グルメを味わう機会もできます。ご当地グルメをいろいろ味わいたい人にとっては「楽しい仕事」だと言えるに違いありません。
もちろん、仕事のスケジュールがきつくて、それほどしょっちゅうご当地の名物を満喫はできないかもしれません。逆に、ご当地名物をしっかり体験したいからと、効率的な仕事を心掛けるようになるかもしれません。
また、比較的スケジュールがきつくないないときは、その地方に行く楽しみが倍増するでしょう。

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ご当地グルメ

8. やればやっただけ稼げるから

自由やご当地グルメより、人生で大事なことは何より「お金」だと考えている人もいるでしょう。
トラック運転手の仕事は「やればやっただけ稼げる仕事」になっています。最近は荷積み荷下ろしにもフォークリフトを使うなど、あまり筋力を必要としない仕事も多くなっていますが、そうした作業を人力で行う仕事もまだまだあります。しかし、トラック運転手の仕事は、キツイ仕事のほうが給与が良かったりします。
さらに中型トラックより大型トラック、大型トラックよりトレーラーと、運転するための免許が高度になる分、給与が上がり、また運ぶ荷が危険物だったりすると危険物取扱者免許が必要で、それでさらに給与は上がります。
ラクではありませんが、それだけ稼ぎが上がれば、「お金」に最上級の価値観を置いている人にとっては「楽しい仕事」となること請け合いです。

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たっぷり稼げる

9. 出世や派閥とは無縁だから

一方、人生を何より「気楽にのほほんと」過ごしたい人もいます。
一般的な大企業であれば、誰もが出世しようとあくせく働き、ことあらば他人を蹴落とそうと必死になり、心休まるときはありません。いつ自分が蹴落とされるかを考えると、誰も信用できずいつも不安です。
昔は大企業であれば年功序列が当たり前で、黙っていれば出世もできました。力を持つ派閥に入っていれば、その力で他人より出世することもできました。
ですが、今は実力主義が主流です。自分なりの努力と工夫を重ね、あくせく働き、独自の成果を出さないと出世は望めません。心身ともに疲弊します。
一方、トラック運転手は部長職だの出世だのが基本的にはありません。もちろん、中には独立して起業し、自ら経営者になる人もいますが、その気なれば生涯、現場で働き続けることができます。しかも今はトラック運転手は人手不足になっていて、定年を延長している会社も多くなっています。
「気楽にのほほんと」働き続けることも可能なわけです。のんびりとトラック運転手人生を楽しみたい人にとって、こんな気楽なことはないでしょう。

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気楽

10. 社会貢献がやりがいになるから

仕事の意義を社会貢献に求める人もいます。トラック運転手は物流を支えることで日本経済を支える仕事なので、これほど立派に社会貢献できる仕事はないでしょう。
トラック運転手が荷を運ばなければ、各地の工場で操業がストップするだけではなく、スーパーやコンビニに商品が並ばず、ネットショップやメルカリで購入した商品だって手元には届かないのです。
トラック運転手は日本社会を支えているとも言えます。「社会に貢献している」という達成感は仕事に対する大きなやりがいとなります。やりがいとは充実感であり、人は充実感があると楽しさや幸福を感じることができるのです。

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充実

最後に

大切なのは「ラクで楽しい」仕事を見つけることではなく、仕事の中に「ラクで楽しいこと」を見つけることです。

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探せば見つかるはず