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未経験でも転職を怖がらなくてもいい職業

いろいろ経験積んでいそうな人


どんな仕事でも、まず未経験から始めます。
「経験者優遇」と求人で謳っている会社は、未経験者にとって敷居が高いものです。しかし、その会社に応募する経験者も、最初は未経験者だったわけで、どこかの会社で経験を積んで経験者になりました。
人材育成に時間をかける余裕のある会社に、学校を卒業したばかりの人がこぞって入社して経験を積んで経験者となり、そこを辞めて他の会社に経験者として転職します。
しかし、世の中には未経験からの転職を歓迎する会社もあります。求人に「未経験者OK」「経験不問」と書かれています。
そうした会社は、人手不足が続いている会社か、経験に関係なく誰でも始められるスキルでできる仕事です。
とは言え、やはり少しでも若いほうが歓迎されやすかったりはします。若いほうが新しい仕事への適応力が高いということもありますし、若ければ若いほど、採用後に長く働いてくれることを期待できるからです。
ただ、転職するからにはやはり「自分に合うかどうか」は大事です。また、未経験者にもしっかり研修などを行う、ホワイトな労働環境かどうかも見極めることが大切です。

1. 営業

営業はいわば、戦国時代の「足軽」みたいなものかもしれません。
人とコミュニケーションさえ取れれば、特別「上手なコミュニケーション」ではなくても、それなりに格好がつきます。営業として好成績を上げられるかどうかは別の話で、とにかく「質より量」を求められがちです。
職人的技術を身に着ける才能や、驚くほどの知識を必要とされる学力も問われないので、自分がそういう「特別な力」と無縁だと思い込んでいる人たちにとって敷居の低い職種でもあります。
しかし、実際は商品やサービスを提案して契約に結び付ける営業力は、高い技術を必要とします。それで挫折して辞めていく若者も多く、そのため、多くの営業職を抱える会社は「経験不問」と掲げてしょっちゅう求人を出すことになります。

営業トークが武器

2. ライター

日本語の文章さえ書ければなれると考えられているのがライターです。
実際、そんなものです。ただ、それで生活できるかどうかは、また別の話です。
今はネットの普及で雑誌などの紙媒体が減り、編集部などから高い文章力を買われて仕事をする機会はめっきり減りました。替わってWebライターの仕事は増えましたが、高い文章力を求められることは少なく、その分、高い収入も望めません
いっそ、コツコツと文学賞に応募して文学作家になるか、SNSなどで作品を発信して人気作家になるほうが良いかもしれません。多大な努力と才能が必要ですが。

原稿を書く

3. 介護職

ものすごい人材不足から「未経験者OK」がムチャクチャ多いのが介護職です。
介護職には介護福祉士など、資格が必要な職種もありますが、介護施設などでは資格がなくても就ける仕事があります。とりあえず働き始め、働きながら資格を取って仕事の幅を広げていく人も多いです。
最も初心者向けの資格である介護職員初任者研修資格は1か月くらいで、ほぼ誰でも取得できます。

介護の仕事は大変

4. トラック運転手

これも長年の人手不足から未経験者にも広く門戸を開いている業界です。
大型トラックの運転には大型運転免許、中型トラックなら中型運転免許が必要ですが、普通自動車運転免許さえ持っていれば、入社してから中型、大型の免許の取得を支援してくれる会社も多いです。
「経験不問」の会社で職歴や学歴を問われることはありませんが、もちろん職業ドライバーとして経験を積んでいる人のほうが優遇はされます。また、ドライバーとして事故や違反が多いと、採用は難しくなります。

トラックを運転

5. タクシー運転手

これまた長年の人手不足から未経験者にも広く門戸を開いている業界です。
タクシーを運転するには普通自動車運転免許の第一種運転免許の他、第二種運転免許も必要になります。これもトラック運転手の中型、大型同様、第一種運転免許さえ持っていれば、入社後に第二種運転免許の取得は支援してくれる会社もあります。
こちらも「経験不問」の会社で職歴や学歴を問われることはありませんが、もちろん職業ドライバーとして経験を積んでいる人のほうが優遇はされます。また、ドライバーとして事故や違反が多いと、採用は難しくなります。

タクシー

6. プログラマー

専門的な知識や技術を必要とされる仕事ですが、人材不足のために未経験者の積極的な採用を行っている会社が多いのがIT業界です。業界の急成長に人材の供給が追い付いていないようです。
IT業界は新規のベンチャー企業も多いので、すぐに高収入は難しいかもしれませんが、成功すればヤバいです。逆に会社が失敗すればキツイです。
プログラマーと並んでシステムエンジニアも「未経験OK」となっている会社が多いようです。どちらも専門性が高いので、その会社の研修制度の充実も必要ですし、本人の適性も重要です。

パソコンでの作業が仕事

7. 販売職

誰でもできると思われがちという点では営業職と近いのが販売職です。ショップの店員や、会社の販売部の従業員がこれに当たります。
基本は接客なので、接客がとにかく苦手だという人には向きません。
また、専門性が高くないと思われがちなので、すぐには高収入は望めませんが、頑張って売り上げをガンガン上げれば収入もドンドン上がったりします。それにはやはり技術や知識の積み重ねが必要とされるでしょう。

花を販売する店員

8. 製造業

専門的な技術を求められる職種もありますが、未経験者もOKな単純作業の職種もあります。
ここでスキルを身に着けてキャリアアップを図ることもできます。
製品や商品を製造する仕事なので、何かしらの作業に従事する体力仕事でもあります。そこに適性かあるかどうかも出てきますが、体力に自信のない人でもできる軽作業があります。
ひと口に製造業と言っても、仕事の種類は幅広いので、内容や条件などを細かく確認すると良いでしょう。

工場勤務

9. 事務

事務職も専門的な知識などを求められる職場もありますが、未経験可という求人も多くなっています。
もちろん、最低限パソコン操作ができないと厳しいかもしれませんが。
また、Office系ソフトのスキルを証明するMOS資格や、簿記検定、秘書検定などの資格・検定合格の実績を積み、キャリアアップを図る道もあります。

オフィスで事務仕事

10. 警備員

警備員は病院やショッピングセンターといった施設などで異常がないかを見回るのが主な仕事です。
映画じゃないんですから、普通はテロリストにもゾンビにも遭遇せず、定期的に施設内を歩き回り、チェック項目を点検してチェック用紙に記入し、後は警備室で監視モニターを眺めるくらいが作業内容です。
それほど専門性が高いというわけではなく、そのため、誰でもできる低収入の仕事と見られがちです。しかし、異常がないかを地道に確認する責任感、夜勤もあるので体力も求められ、やはり適正の有無は大きいでしょう。
また、現金輸送車の警備といった、強めのプレッシャーがある仕事もあります。

体力仕事でもある警備員

トラック運転手のストレス

強いストレス

人生にストレスはつきものです。
ストレスの全くない人はいないでしょう。
ただ、個人差はあります。全く同じ状況に置かれた人間でも、その人のもともとの性格などによって、強いストレスを感じる人もいれば、あまりストレスを意識しない人もいます。
また、ストレスにもいろいろな種類があります。代表的なストレスと言えば、人間関係のストレスです。職場の上司が苦手だったり、同僚と一緒にいると疲れる、後輩に対していつもイライラしてしまうといったことは、それほど珍しくはありません。同じ職場内の人間関係が良好でも、取引先の担当者と相性が悪いと、これもかなり大きなストレスになります。
一方、トラック運転手は「人間関係によるストレスが少ない職業」と言われています。
しかし、人生にストレスはつきものです。ストレスの全くない仕事なんてないのです。「人間関係によるストレスが少ない」としても、まだ他のストレスがあるので油断はできません。

1. 交通事故のリスク

トラック運転手に限らず、あらゆるドライバーが常にさらさているのが「いつ交通事故に巻き込まれるかもしれん」もしくは「いつ交通事故を起こしてしまうかもしれん」ことによるストレスです。
「俺様は抜群のドライブテクニックを持っているので、交通事故なんかに巻き込まれるわけもないし、ましてや交通事故を起こすわけもない」なんて思っている人が一番ヤブナイです。ヤブナイってのは「危なくてヤバい」ってことです。
道路上は常に危険がいっぱいです。道路を走っているのは自分の車だけではありません。他の車が予想外の動きをするかもしれませんし、バイク、自転車は本当に厄介ですし、歩行者が横断歩道でもないのにいきなり道路を横断するかもしれません。
それだけではなく、雨や風などの天候によっても危険度は違ってきます。
さらに、自分なりのルールを決めているような「俺様」な運転をしていることで「あおり運転」「危険運転」をしてしまうと、交通事故のリスクは急上昇です。

ヤブナイ天候

2. 時間厳守

トラック運転手の仕事では、荷を届ける時間が決められています。ある程度、余裕のあるスケジュールなら良いのですが、これがきつかったりすると「遅れたらまずい」というストレスが重くのしかかってきます。
もともとスケジュールには余裕があったはずなのに、荷積みに予想以上に時間がかかったとか、途中で道に迷ったとかのミスで、気が付いたらギリギリのスケジュールになっていた、なんてこともあります。特に新人のときはそういうことが起こりがちです。
遅刻するとペナルティを課せられることもあったりして、この「遅れたらまずい」のストレスは、学生時代の「寝坊した! 遅刻する」での「廊下に立たされるかも」のストレスなんて吹き飛ぶほどです。

時間には厳しい

3. 荷の安全

世間ではトラック運転手に対して「荒くれ者」のイメージがあり、「運転が荒っぽい」などと信じて疑わない向きもあるようですが、実際はトラック運転手ほどていねいでおだやかな運転をする人はいないかもしれないくらいです。
と言うのも、トラック運転手は荷を安全に運ばなければいけないからです。運んでいる途中で荷が損傷したりしたら、トラック運転手自身が弁償しなければいけないケースもあるので、そりゃもうていねいになります。
そのため、急ブレーキや急発進、急な加速、急なハンドル操作はできません。これをしないように、常に気をつけて運転しているわけですから、結構なストレスです。
そんなことを知らない他のドライバーから軽くあおられたり、急に割り込まれたり、クラクションを鳴らされたりしたらたまりません。

損傷

4. 渋滞

車は本来、人力では出せないスピードを出して好きなところへ行ける乗り物です。スピードと自由なところに爽快感があるのです。
これを阻害されると、仕事で車を運転していようが、プライベートで運転していようが、かなりのストレスになります。「こうしたい」「こうあるべき」と頭に思い浮かべる自分と現実とのギャップが離れているほど、ストレスとなるのです。他には例えば「眠たいのに眠れない」とか。
車を運転するスピードと自由を阻害されてついやってしまうのが「あおり運転」です。
それはともかく、車を運転するスピードと自由を阻害する要因の1つが渋滞です。
トラック運転手であれば、スピードと自由の阻害もそうですが、渋滞によって「遅刻するかも」という恐怖が倍増されて大きなストレスになります。

身動き取れない渋滞

5. 相性の悪い荷主

トラック運転手は「人間関係によるストレスが少ない職業」と言われていますが、全くないわけではありません。代表例が荷主との相性が悪い場合です。
荷主はトラック運転手が勤務する会社にとって「お得意様」なので、理不尽なことを言われても強く反発できません。あからさまに逆らったりしません。
また、日本にはどういうわけか、サービスを受けて対価を払う側はサービスを提供する側に横柄な態度だったり、威張り散らしても良いというような風潮が根付いています。本来は対等であるはずなのに、オカシナ話です。
荷主の担当者があまりにも理不尽であれば、トラック運転手も1人で抱えて悩まず、上司に相談して会社としてきちんと対応してもらいましょう。

合わない人もいる

6. 相性の悪い配車担当

対人関係の相性は社外だけではなく社内にもあります。
トラック運転手はあまり同僚と一緒に長く過ごすことはありませんが、こじれると厄介なのが配車担当者との関係です。配車担当者はトラック運転手に仕事を割り振る担当なので、きちんとトラック運転手の適性に応じて仕事を割り振ってくれれば良いのですが、そこに個人的な感情が入ると面倒です。
とは言え、トラック運転手は人手不足が続き、求人を出している会社は多いので、今の会社の仕事に不満が強ければ、他の会社を探したほうがいいかもしれません。

合わない人とはやはり合わない

7. 腰痛

トラック運転手の「車を運転する上での爽快感」であるスピードと自由を阻害してしまうものの1つに、運転手自身の体調不良があります。ハンドルを握っていて、体のどこかが痛かったりしては、爽快感に身をゆだねることなんてできませんから。
そんなトラック運転手の職業病と言えるのが腰痛です。
トラック運転手は仕事の大半をトラックの運転に費やしますが、長時間、運転席で同じ姿勢を続けることで血行不良となり、腰痛になると言われています。
人間、やはり腰が肝心で、腰に力が入らないといざというときに瞬発力も出ません。これは結構なストレスです。

イタタ

8. 長時間の拘束

トラック運転手の仕事にはいろいろな種類がありますが、トラック運転手と聞いてすぐにイメージするのは長距離トラックの運転かもしれません。
そして長距離トラックの運転手の仕事が過酷だと言われる要因になっているのが、拘束時間の長さです。何しろ、一度仕事で家を出ると2日~3日、長くて1週間くらいは家に帰れません。
自分のベッドで眠ることもできず、自宅の自分の部屋に並べたガンプラを眺めることもできないのです。これはかなりのストレスです。
まさしく「自分のベッドで眠りたい」「並べたガンプラを眺めたい」という願望と現実とのギャップによるストレスです。

ベッドで眠る

9. 荷待ち時間

トラック運転手の拘束時間を長くしている要因の1つが荷待ち時間です。
荷を時間通りに届けたはいいが、前のトラックの荷下ろしが終わっていないのでそれを待つ時間や、渋滞を避けて深夜にトラックを走らせ、届け先に明け方到着し、そこの営業が始まるまで待つ時間です。
ここのところ、トラック運転手の人手不足を解消するため、トラック運転手の労働環境を改善していこうという取り組みが行政の旗振りによって始まっています。こうしたムダに思える荷待ち時間も減らす傾向にありますが、なかなかすぐにはうまくできないようです。

荷の積み下ろし

10. 孤独感

トラック運転手は「人間関係によるストレスが少ない職業」と言われています。トラック運転手は基本的に1人で仕事をするからです。仕事中、運転席の隣には上司も同僚もお得意様もいません。
このことで逆に孤独感にさいなまされるトラック運転手もいるかもしれません。職場に同僚がいれば、愚痴をこぼしたり、他愛ない雑談をすることもできますが、トラック運転手はふと誰かに何かをしゃべりたくなっても、聞いてくれる相手はいませんから。
在宅勤務が増えた時期、普段は職場で同僚に囲まれて仕事していた人たちが、在宅での仕事で周囲に誰もいなくなったことで孤立感がストレスになったようですが、トラック運転手は日常が孤立感で満たされています。

寂しい

最後に

人生にストレスはつきものです。ストレスの全くない仕事なんてないのです。
それでも「人間関係によるストレスが少ない」分、トラック運転手は他の職業に比べてマシかもしれません。

ストレス

トラックドライバーの給料事情

給料袋

トラックドライバーという仕事は「やればやっただけ稼げる仕事」だなんてよく言われます。トラックドライバーの多くが歩合制で働いているので、よく言えばそうなります。悪く言えば「やらなきゃやらないだけ稼ぎの下がる仕事」ということになります。
ちなみに、トラックドライバー全体では平均月収が20万円~35万円ほどで、平均年収は300万円~480万円くらいだそうです。これはあくまでも平均ですし、またひと口にトラックドライバーと言ってもさまざまな業種、会社があり、細かくはそれぞれ違います。ドライバーの年齢や経験、持っている資格などによっても違ってきます。

トラックドライバーはここのところ人手不足が続いていて、それを何とかしようと、労働環境の改善なども進められています。トラックドライバーこそ、物流を担うことで経済のみならず社会全体を支えている重要な存在なのですから、本来は政治家並みの高給であるべきなのですが、なぜかそうなっていません。政治の力で、給料をびっくりするくらい高額にすれば、人手不足も少しは解消されるはずなのですが。

1. 長距離トラック

日帰り不可能な遠方に荷を届けるのが長距離トラックドライバーの仕事です。そのため、ドライバーは2~3日、長いと1週間くらい家に帰れないこともあります。
休憩時間はもちろんありますが、拘束時間はかなり長いわけです。仕事の間は車中泊が多いです。
それだけ過酷な仕事と言えるので、トラックドライバーの中でも高給の仕事になっています。
具体的には平均年収480万円くらい、平均月収は40万円くらいです。
フォークリフト運転者の資格を持っていて、荷積み荷下ろしでフォークリフトを使う仕事をしたりすると、収入も増えます。長距離トラックドライバーの中には年収750万円を稼ぐ人もいるようです。

フォークリフト

2. 大型トラック

大型トラックを運転して荷を運ぶ仕事をします。
ちなみに、長距離トラックのほとんどが大型トラックですが、中には中型トラックで長距離の仕事をしているところもあります。また、大型トラックでも中距離、近距離の仕事があります。
大型トラックを運転するには大型自動車運転免許が必要で、その取得は中型免許や普通免許より難しいとされていて、その分、大型トラックでの仕事は中型トラックや小型トラックに比べて高給になっています。
具体的には平均年収450万円くらい、平均月収35万円くらいです。
この中には当然、長距離の仕事も含まれています。

大型トラック

3. 中型トラック

中型トラックは4トントラックなどで中距離、近距離に荷を運ぶ仕事をします。運転するには中型自動車運転免許が必要です。ただ、免許を取得した年によっては、普通運転免許でも運転できます。
平均年収は450万円~550万円、平均月収は30万円前後といったところです。
あまり家を空けたくないけど、しっかり稼ぎたいという人の多くが、中型トラックのドライバーとして働いています。
体力があり余っている若いころは長距離の仕事をして、中高年以上になって家庭を大事にしたくなり、体力的に無理をしないようにと考え、中型トラックに転身する人もいます。

中型トラック

4. 軽貨物配送ドライバー

軽貨物車で運送業務を行います。基本的には自分で車両を用意し、陸運局に届け出て黒地に黄色文字の黒ナンバーの交付を受け、業務委託という形で主に運送会社から仕事を請け負います。
運転するのは軽貨物車なので、必要な免許は普通運転免許です。
軽貨物配送ドライバーの募集広告には「月収50万円以上」、中には「月収100万円以上」なんてキャッチコピーが並んでいたりしますが、実際には車の維持費、ガソリン代はすべて自己負担で、事故も自己責任になります。社会保険も年金も、自分の収入から払います。
軽貨物配送ドライバーはいわば個人事業主であり、仕事を請け負う会社との契約によって収入もまちまちです。

軽トラック

5. セールスドライバー

セールスドライバーは配達、集荷、集金、さらには営業も行うドライバーで、よくあるのが「通販で買った商品を配達する宅配ドライバー」です。
ただ配達するだけではなく、通販を行っている店舗や会社と交渉して運送を請け負う契約を取るのも仕事です。
正社員の場合は年収300万円~年収400万円ほどと言われています。勤務先、勤務形態でも異なりますが、荷物をたくさん運ぶだけ、または契約本数を増やすだけ、給料が上がるようです。

宅配ドライバー

6. ルート配送

ルート配送ドライバーの仕事は、毎日決められた場所にトラックで商品を配送することです。コンビニのチェーン店を回って弁当や総菜などの商品を届けていく仕事と言うと、一番分かりやすいでしょう。
正社員なら月収20万円~40万円、ボーナス80万円~120万円と言われています。勤め先の会社によって違いますが、ルート配送ドライバーは、月によって給料が下がることもほぼありません。年収700万円になることはなくとも、毎年年収400万円を維持することはできるでしょう。

コンビニの商品棚

7. 引っ越し作業員兼ドライバー

求人では「引越しドライバー」とだけ載っている場合もありますが、必ず引越し作業もしなければなりません。
とは言え、引っ越し作業はもちろん1人で行うのではなく、数人、多ければ10数人で行います。
運転するのは大型、中型、小型など、荷物の量などによってトラックを使い分けることがあります。
1日に1軒から3軒ほどの引っ越しを担当します。北海道から関東までなど、長距離の引越しもあります。
収入は、正社員の場合、月給25万〜50万円くらい、年収448〜512万円くらいだそうです。

引っ越しトラック

8. ユニック車

ユニック車というのは、クレーンの付いたトラックのことです。ユニックというのは商品名で、これが全国に普及し、いつの間にかほかのメーカーの同様のトラックも「ユニック車」と呼ぶようになったそうです。
また、荷台がなく、運転席とは別にクレーンの操縦席がついているのはトラッククレーンと言って、また別です。
ユニック車の運転自体は、最大積載量に応じた中型免許、大型免許などがあればできますが、クレーンの操作も行う場合は、そのための資格も必要です。これも吊り上げ荷重によってどんなものが必要になるかが違ってきます。さらにクレーンに物をかけ外しできる玉かけの資格もあれば言うことありません。
荷の積み下ろしはクレーンを使うので、力仕事はほとんどありません。
収入は、運転するトラックの大きさなどによって違ってきますが、クレーン操作のための資格が必要な仕事ですから、その分、通常の中型トラック、大型トラックのドライバーより高収入になっています。

クレーン付きトラック

9. アームロール車

アームロール車とは、一般名称を脱着装置付コンテナ専用車と言い、コンテナを荷台に乗せたり、降ろしたりできるアームを備えたトラックのことです。ちなみに、アームロール車は商品名です。
主に工事現場、建築現場、工場などで出る産業廃棄物を処理場などに運ぶのに使われます。荷、つまりコンテナの積み下ろしは機械であるアームが行うので、力仕事はほぼありません。
アーム操作は運転席からリモコンで行います。運転するには、車自体の車両総重量によって中型か大型の運転免許が必要になります。
収入は、やはり運転する車の大きさによって違ってきます。力仕事がなく、過酷な仕事ではないので、通常のトラックドライバーと大きな差はないようです。

コンテナ

10. バルク車ドライバー

粉粒体の運搬に使用されるトラックのことをバルク車と言います。粉粒体とは粉や粒が集まったもののことで、運ぶのは具体的には石灰などの鉱産物、ポリエチレンなどの樹脂ペレット、グラニュー糖などの食品、または飼料などです。
バルク車は、正式には粉粒体運搬車と言います。一見、タンクローリーにも似ています。
手積み、手下ろしがないのが基本なので、腕力はあまり必要ではありません。運転には、車の大きさによって中型運転免許、大型運転免許が必要です。
収入は会社によって異なりますが、ほかのトラックの運転手と同程度のようです。

グラニュー糖

11. パッカー車

パッカー車とは主にゴミ収集に使われる、トラックに似た車両のことで、ゴミを自動的に荷箱に押し込み、圧縮する装置を備えている機械式収集車です。一般にはゴミ収集車、業界ではパッカー車、法的には塵芥車と言われています。
求人でゴミ収集車運転手と出ていたら、恐らくこのパッカー車の運転手のことです。パッカー車ドライバーと書かれている場合もあります。
収集物の積み込み法によって回転板式、圧縮版式、荷箱回転式があるので、応募する際は求人内容をよく読みましょう。
基本的には決まったルートを回るので、残業もほとんどなく、日曜、祝日はきちんと休める職場が多いです。
言わばゴミ収集作業員なのですが、平均年収は300万円~500万円程度だと言われています。

ゴミ収集作業

12. タンクローリー

タンクローリーは、重油やガソリンといった燃料、液体、LPガスや高圧ガスなどの気体、シロップや小麦粉といった食品類などを運搬するための特種用途自動車です。
多くのタンクローリーは大型車なので、運転には大型運転免許が必要ですが、中型、小型のタンクローリーもあります。また、けん引タイプの車両の場合はけん引免許も必要です。
さらに、運ぶものが劇薬、石油や液化ガスなどの危険物の場合、危険物取扱者の資格取得も必要です。高圧ガスを運搬する場合も、特別な講習を受けるか「高圧ガス製造保安責任者」の資格が必要になります。
収入は、車の大きさ、運ぶものの内容などによっても大きく異なりますが、危険物取扱者などの資格を持っていると、その分、一般的なトラックドライバーよりは高収入になります。
大まかに言うと、年収は350万円~650万円のようです。幅広いです。

タンクローリー

トラック運転手の食事事情

食事は楽しい


トラック運転手の仕事は体力仕事です。そのため、食事はとても大切です。
大切という前に、やはり食事は人生における大いなる楽しみの1つでもあります。
人は、起きている大半の時間を仕事に費やしてしまいます。しかし、食事は楽しみであると同時に、生きていく上で必要なこともであるので、勤務時間内とは言え、当然食事の時間があります。
一般的なオフィスに勤める人は、社員一律で食事時間が決められていたりします。昼食はお昼の12時から午後1時までと設定されていることが多いです。
しかし、トラック運転手はそもそも基本的に1人で仕事をしますし、たいてい昼食の時間も決められていません。
オフィス勤めであれば、社員食堂、近所のレストランなど、何しろ通うオフィスの場所は毎日同じなので、昼食時間も毎日同じであれば、自然と食事内容もルーティーンになってきます。
一方、ルート配送のトラック運転手でなければ、いつ、どこで食事するか、日によってバラバラだったりします。

そんなトラック運転手は毎日、どこでどんな食事をしているのでしょうか。勤務地や仕事の内容によっても違いますが、さぞいろいろな珍しいものを食べているに違いありません。

1. コンビニ弁当

トラック運転手の仕事にもいろいろな種類がありますが、食事として、おしなべて利用が多いのがコンビニ弁当ではないでしょうか。
とにかくいろいろな地域、場所に点在していますし、なんだかんだ言って24時間営業の店舗は多いですし、その名の通り、コンビニエンスです。
また、ひと口にコンビニ弁当と言っても、食事になるメニューは多彩。いわゆる弁当から、おにぎり、総菜、サラダ、デザート、パン類と、いろいろあります。コンビニは駐車場もありますから、トラック運転手は休憩時間にコンビニにサッと寄って好きなものをサッと買って、弁当ならコンビニに常備の電子レンジで温め、そのまま駐車場に停めたトラック車内でサッと食べてしまえます。
おにぎりやサンドイッチなどを片手で持って食べながら、地図で行き先を再度確認するなんてこともできます。

コンビニ弁当

2. カップ麺

トラック運転手の仕事では荷の到着時間を厳守しなければいけないので、トラック運転手は走れるときにはとにかくトラックを走らせます。その合間合間に休憩したり、食事をします。
そのため、飲食店に寄ったりするのが難しいこともあります。コンビニに寄っても、時間帯によっては弁当が少なかったりします。
そのため、長距離の仕事をしているトラック運転手が車内にカップ麺などのインスタント食品を常備していることも多いようです。
それにカップ麺なら、コンビニにも売っていますし、そこで湯を入れることもできます。また、長距離のトラック運転手の中には湯沸かし器を車内に常備している人もいます。
それに今はカップ麺も種類が豊富で、味もかなりなものです。とは言え、ときには昔ながらの、いかにもカップ麺という味も良いものです。
ちなみに、カップ麺とおにぎりという取り合わせも悪くありません。

カップ麺

3. ファミレス

トラック運転手が多く走る産業道路沿いに多く点在し、駐車場も完備している上に、値段もリーズナブルでメニューも豊富なファミリーレストランは、トラック運転手にとってとてもありがたい存在です。
車内で食べるコンビニ弁当ではなく、ちゃんとテーブルで食べたいとき、食べられる余裕があるときに利用しがちです。
職人気質な店主が1人で調理する飲食店より、サッと手早くメニューが出てくるイメージのあるファミレスは、とにかく時間のないトラック運転手がよく利用します。

鳥の照り焼き定食

4. ファーストフード

ファミレス同様に、産業道路沿いに多く立ち並び、駐車場もあり、リーズナブルなので、トラック運転手にとってありがたい存在になっているのが、ハンバーガーなどのファーストフードショップです。
ドライブスルーなんてのもあって、トラックを降りずに買えたりでき、手早く食事を済ませたいトラック運転手にはもってこいです。
それにハンバーガーはやはり肉料理なので、ガッツリ食べたいトラック運転手のハートを鷲づかんでもいます。
節約したいときは安いバーガーにしたり、贅沢したいときにはダブルやプレミアムなメニューも選べます。

ハンバーガー

5. チェーン店

牛丼、ラーメンなどのチェーン店も産業道路沿いに多く、まさにトラック運転手のために存在しているかのように並んでいます。
もちろん駐車場もあり、リーズナブルな店も多く、また、牛丼にしろラーメンにしろ、ガッツリ食べたいという要求も満たしてくれます。短時間でサッと食べられるメニューでもあります。
牛丼系ならテイクアウトもできます。
ラーメン店であれば、こってり系を好むトラック運転手が多いようです。贅沢したいときなら、チャーシューもドーンと乗せます。

牛丼

6. サービスエリア&道の駅

長距離の仕事をしているトラック運転手が愛用しているのがサービスエリアや道の駅のレストランです。
もちろん駐車場も完備していますし、特にサービスエリアはトラック運転手の利用を想定しているので、注文するとメニューもサッと出てきます。その土地の名物もありますし、唐揚げ定食、焼肉定食、カツ丼などのガッツリ系も充実しています。
道の駅も同様に、土地の名物からガッツリ系までそろい、トラック運転手たちを喜ばせています。

唐揚げ丼

7. 手作り弁当

何かと外食が多くなってしまうのがトラック運転手です。そして外食ばかりになると、どうしても好きな料理、それもガッツリ系が多くなり、偏った食事になってしまいます。
そのため、奥さんが健康面に気を使い、手作り弁当を用意してくれる、幸運なトラック運転手もいます。
自分自身で健康面を気遣い、手作り弁当を自分で作る、意識の高いトラック運転手もいます。
ただ、1度仕事で家を出ると2~3日、長くて1週間くらい家に帰れない長距離の仕事をしているトラック運転手が手作り弁当を持って行けるのは、仕事の初日の1日だけですが。
また、料理が好きで自分で作る人の中には、好きなものばかりを入れて、結局外食同様に偏った食事になってしまう人もいるかもしれません。

手作り弁当

8. ご当地グルメ

長距離トラックの運転手の仕事のメリットとしてよく挙げられるのが「ご当地グルメを食べられること」です。
ただ、実際には時間に余裕がなかったり、荷の届け先周囲にご当地グルメの店がなかったり、必ずしもすべての長距離トラックの運転手が「ご当地グルメを食べられる」わけではないようです。
しかし、時間をやりくりし、なるべく行った先のご当地グルメを堪能してくるトラック運転手もいます。それを楽しみの1つにして、仕事に一所懸命取り組んでいるわけです。

ご当地ラーメン

9. 自炊

外食やコンビニ弁当などに飽きてしまったという長距離トラックの運転手の中には、トラック車内で自炊を試みる人もいます。外食を続けるより自炊にしたほうが、食費が安くつくということもあります。
そのための車内で使える調理器具を持ち込むわけです。
炊飯器とガスコンロがあれば、今や種類も豊富にいろいろ発売されているレトルトカレーだって楽しめます。カップ麺より袋麺のほうが経済的ですしね。

インスタント麺

10. 行きつけの店

ファミレスやサービスエリアを行きつけの店にしているトラック運転手は多いでしょう。長距離トラックの運転手なら三重県亀山市を通るなら必ずご当地グルメ、みそ焼きうどんの店に寄ることにしているという人もいるかもしれません。
ファミレスやご当地グルメ、チェーン店ではなくても、その店の近くに行ったら必ず寄る店を、頭の中にいくつかインプットしているトラック運転手がいます。ルート配送のドライバーなど、毎日通る道、通る時間がほぼ同じというトラック運転手は、駐車場もちゃんと備えている郊外に、そんな行きつけの店が決まっていることもあるでしょう。

行きつけの店のトンカツ

人手不足が続く職業


人気の花形職業

少子高齢化に歯止めがかかりません。
そのため、いろいろな業界で人手不足が広まっています。これから就職しようという若者の数が減っているのですから、当然、就職しようという若者が行きわたらない業界も出てきます。
若者に人気のある職業には、若者が集まります。ただ、そういう職業でも就職希望者のすべてが仕事に就けるわけではありません。企業のほうでも「求める人材」の条件があります。
分かりやすく言うと、いくらプロ野球選手になりたくても、どんなに努力しても野球が下手ではプロ選手にはなれないわけです。
そんなわけで、希望する職業で働けない若者も出てきます。そういう若者は他の職業に方向を変えたり、その職業に向けて自分の適性を高める努力を続けたりします。
方向転換した若者が向かうのは「次に就きたい職業」です。そうして若者はある程度、いろいろな業界に分散していきます。
若者が多かった時代であれば、そうやって分散してあらゆる職業に人材が広まっていきました。しかし、少子高齢化時代でもともとの若者の数が少ないので、広まりきらず人手不足の職業が多く出てしまうわけです。

もちろん、人気がある職業が偉く、人気のない職業は地位が低いわけではありません。
ですから、最初から人気のない職業を自ら志す若者もいます。
また、少子高齢化で人手不足が広がっている現代社会でも、なかなか就職先が決まらず、悶々としている若者もいます。
これまた、優秀な人物だからとか、優秀じゃないからとかではなく、「タイミング」とか「合う」「合わない」といったことが原因だったりします。

今回は、人手不足が続いていると言われている職業を紹介します。新卒でも転職でも、これらの職業は「狙い目」というわけです。
給与は、同じ業種でも就職先、また仕事によってまちまちですが、人手不足が続いているだけにチャンスは転がっています。新しい自分を見つける、今がその「タイミング」かもしれません。

1. 建設・建築関係

昔から肉体労働の代表のように言われてきた業界です。実際、現場仕事は体力勝負です。
ただ、建物を作っていったり、逆に取り壊していく過程はとても面白いものです。また、最初は無資格でも飛び込むことができ、そこから専門的スキルを培い、各種資格を取っていくこともできます。キャリアアップの道も幅広く、将来性のある業界だと言えます。
携わる建設物、建築物は個人住宅のように私的なものから、公共施設のように公共性のあるものまであり、とにかく社会貢献度が高い仕事です。

モノづくりの面白さがある仕事

2. 医療関係

医師は、職業の中でもエリート感が強く、多くの若者が目指しているはずですが、医師になるハードルが高く、誰でもなれる職業ではありません。また、医師になったとしても、分野や勤務先によってはものすごい激務が待ち構えているようです。
医療関係での人手不足と言えば、看護師のようです。看護師になるには国家資格を得なければならず、それだけに決して給料も安くないはずですが、医療現場は365日、24時間休むわけにはいかず、それだけにどうしても激務になり、なり手が減っています。激務のあまり、給料がそれに見合っていないとも思ってしまいます。
しかし、病気やケガなどで不安、悩みを抱える患者さんとその家族を支えることにもなる仕事なので、そのやりがいはとてつもなく大きいと言ってもいいでしょう。

人命に関わる仕事

3. 介護業界

少子高齢化で、世の中でも特に求められている仕事の1つです。
高齢者が増えているので、元気で活発な高齢者も増えているわけですが、身体の自由が利かなくなってきた高齢者も同じように増えていて、そうした高齢者の補助、介助などを行うのも介護の仕事の大事な部分ですから。
介護職の中でも初心者向けの資格である介護職員初任者研修は1か月ほどの講習で取得でき、比較的取得が簡単です。初心者にも働き始めるハードルは低い業界ですが、仕事はかなりハードです。しかも、どういうわけか給与もそれほど高給ではありません。
ますます高齢者が増えている今、介護職の給料も政治家並みにすべきなのですが。
とにかく、まさに現代日本で最も必要性の高い職業であり、また、あらゆる人たちから尊敬されてしかるべき職業だと言えます。

介護職

4. 販売業

もともと学生のバイト先、主婦のパート先として人気のあった職場です。
あまり深い専門的知識やスキルを必要としない仕事だったのがその要因と思われます。そのため、バイト代、パート代も低かったのがこの仕事です。
しかし、その給与の低さからなり手が減っていったようです。学生バイトの代名詞とも言うことができたコンビニ店員の仕事も、今や外国人が主流になっています。
ただ、洋服が好きなので洋服店で、ケーキが好きなのでケーキ店で働きたいという人は、仕事がとても楽しいと思います。

接客サービスの仕事

5. 飲食業

これも販売業同様、学生のバイト先、主婦のパート先として人気がありました。
いわゆる単純な肉体労働とも言える仕事なので、給与は決して高くありません。販売業もそうですが、お客さんのために何かする、いわゆるサービス業の人気が下がっているかもしれません。自分自身が日ごろからサービス業を低く見ていて、自分がその「低い地位」に就きたくないと思ってしまうのでしょうかねえ。そんな地位の低い、高いなんて存在しないのに。
それで近年は敬遠されがちにもなってきたようですが、単純だからこそのやりやすさ、まかないが食べられることもあるなどの楽しさもあります。
また、料理人、シェフ、パティシェなどは人気職業ですが、修業が大変で、その仕事に就くまで遠い道のりだったりします。

飲食を提供する仕事

6. 運送業

トラック運転手の人手不足が深刻化しています。
通販の発展とともに輸送する荷が大量になり、しかも業界内での競争が激化したことで、トラック運転手の人件費がそのまま上がらずに仕事が増え、過酷な労働環境になった結果と考えられます。
そのため、行政も率先して労働環境の改善に取り組んでいます。
また、トラック運転手の仕事は「車の運転」が仕事の大半を占めるので、「車の運転」を好きな人にとっては、好きなことをやっていてお金が入ってくる、とても楽しい仕事だと言えます。

物流を支える仕事

7. IT業界

現代社会を象徴するようなIT業界ですが、意外と人手不足になっているようです。
具体的に人手不足になっているのはシステムエンジニアプログラマーです。専門性が高く、「向き」「不向き」があり、向いている人材と職場のマッチングがうまくできていないからかもしれません。
しかし、まだまだ成長著しい業界で、将来の伸びしろもたっぷりあります。この業界に飛び込んで知識と経験を培うには、今が絶好のチャンスとも言えます。

情報化社会を支える仕事

8. 保安関係

具体的には警備員です。
地味で目立たず、しかし立ちっぱなしだったり、歩き回ったりする体力仕事で、勤務先によっては夜勤もあり、また犯罪者と遭遇するリスクもある、いわば過酷な職場です。しかも、それほど高給でもありません。
俊敏な行動が要求される現場では若者も多く仕事していますが、施設の夜勤などでは高齢者も仕事に就いています。

安全を守る仕事

9. 外勤事務

外勤事務とは、外に出て仕事をする事務職のことです。具体的には、NHK受信料や電気、ガス、水道、新聞などの集金、調査票の記入依頼と回収、電気、ガス、水道などの検針といった仕事です。
基本的に歩き回って家庭を訪ねていくので体力仕事な上、集金先でごねられたり、トラブルに見舞われることもあって、しんどい面もあります。
ただ、仕事は基本的に1人で行い、自分のペースでできるので、その分、気は楽です。

ガスメーターなどを調べる、1人で行う仕事

10. 保育業界

夫婦共稼ぎが一般化し、両親が仕事に行っている間、子どもをどこに預けるかが大きな課題となっています。それだけ、世の中のニーズが高いのが、保育所で子どもたちを相手にする保育士です。
それだけニーズが高いのに、人材が定着しないのは、子どもを預かるという大変な責務なのにも関わらず、給与が見合ったものではない、という部分も大きいのです。
これはもちろん政治家の責任です。今こそ、政治家の給与を削ってでも保育士の給与をエベレストより高くすべきです。そうしなければ国は滅ぶでしょう。
つまり、保育士がいなければ保育園に安心して子どもを預けることができず、そのため、安心して子どもを産むのも躊躇し、少子化がますます進み、子孫ができなきゃその種が滅ぶのは至極当然な自然の摂理なので、滅ぶしかないわけです。
政治家の皆さん、頼みますよ。

国の将来を左右する仕事

他にも

機械製造、放送なんかも人手不足が言われているようです。

人手不足です

誤解されやすい職業

決めつけ!

人は、よく知らないのに「もしかしてこうなんじゃない?」という勝手な憶測をして、心の中で「そうだ、そうだ、そうに違いない」と決めつけてしまいます。勝手な憶測は「イメージ」とも言います。
もちろん、知らないことに対して「もしかして」というイメージを持つことはごく自然な対応であり、悪いことではありません。しかし、それが「単なるイメージ」だということはきちんと認識し、それが間違っているかもしれない可能性は常に念頭に置いておきましょう。そして、間違っていた場合は柔軟に対応しなければいけません。
特に職業選択のような、ひょっとすると人生を左右するかもしれない大切なものは、イメージだけで判断するのは危険です。良いイメージにも悪いイメージにも惑わされず、本当の姿を確かめましょう。大事なのは、その仕事に打ち込めるかどうか、楽しめるかどうかです。
もちろん、給与、待遇、職場の雰囲気も大事です。正しい情報を集めましょう。

1. YouTuber

ご存じ、小学生に最も人気のある職業がYouTuberです。
昭和の子どもは「テレビっ子」なんて呼ばれる世代がありました。要するにテレビが娯楽の王様となっていた時代は、テレビばかりに熱中する子どもたちをそう呼んだのです。「娯楽の王様」なんて言い方も古いですが。
ときは変わり、今の子どもはテレビより動画サイトです。動画サイトで見られる人気者に憧れるのは、とても真っ当な気もします。
しかし、子どもがYouTuberに憧れる理由は「楽そうだから」なので、テレビっ子の世代が野球選手やアイドル歌手に憧れたのとはちょっと違う気もします。
YouTuberは決して楽な職業ではありません。いえ、YouTuberがやっていること自体は「楽」なこともあります。しかし、YouTuberとして食べていくのは結構難しいです。大変です。
だからと言って「YouTuberなんてあきらめろ」なんて言いません。それでもせめて本業を持って、YouTuberは副業としてやるのが良いでしょう。

自撮り動画をアップ

2. タレント

いわゆるテレビタレントは、子どもから大人まで、幅広く大勢から「テレビに出て適当に笑ってしゃべって、人気俳優や美人モデルと仲良くなって、楽して稼いでおいしい職業だよな」と思われがちです。
もちろん、人気が出てそんな仕事ばかりになれば、ある意味「楽して稼いでおいしい職業」です。しかし、その「人気が出る」までがとても大変です。しかも「人気が出た」状態を維持し続けることもこれまた大変です。
テレビ番組で「適当に笑ってしゃべっている存在」なんて、視聴者からも番組の作り手からも「誰だって良い存在」です。つまり「替え」はいくらでもいるわけです。たとえ人気が出ても、2~3年もすればその人気も落ち、どの番組からも呼ばれなくなるでしょう。
これまた視聴者からは「あのタレント、最近見ないなあ」で終わりですが、タレント自身の人生はまだまだ続きます
人気が落ちたときにどうするか、絶えず考えていなければいけません。
人気があってお金があるうちに、何か事業を始めるのも良いでしょう。歌や演技などの勉強をして、仕事の幅を広げるのも良いかもしれません。もちろん、スキャンダルになりそうなことは絶対に避けなければいけません。ちょっとした気のゆるみも禁物です。

テレビタレント

3. お笑い芸人

お笑い芸人もテレビタレントと同じようなもので、やはり人気に左右されます。そしてこの「人気」というものはなかなか先が読めません。
昨日まで「ブサイク」だとばかりいじられていた芸人が、ある日を境に突然「大の人気者」になったりします。「モテない男ナンバーワン」だった芸人が「好感度ナンバーワン」になったりもします。
つまり「浮き沈み」というやつです。
しかし、お笑い芸人には単なるテレビタレントにはない強みがあります。それはです。
漫才なら漫才、コントならコントと、本業とも言うべき芸があるはずです。この芸を磨くことを怠らなければ、舞台に立つことはできるかもしれません。
ただ、今は芸よりキャラクターを求められる時代です。そしてこのキャラクターはとても飽きられやすいものです。キャラクター人気が主流の今の時代は、一発屋芸人を量産する時代と言ってもいいでしょう。
このキャラクター人気の時代を生き抜くには、人気キャラクターを生み出し続ける企画力が重視されます。
つまりお笑い芸人もプロデューサー的な思考が必要なのです。

アップダウンが激しい

4. プロスポーツ選手

YouTuberが小学生の人気職業となっても、やはり多くの子どもたちが憧れるのがスポーツ選手です。
カッコいいし、強そうだし、女の子にモテそうだし、お金を稼げそうだし、そりゃ憧れます。ただ憧れるだけではなく、プロのスポーツ選手になるのがどれだけ大変かも分かった上なので、努力も惜しみません。
さらにプロのスポーツ選手になってからも、良い成績を残し続けるために練習を怠らず、スキャンダルも起こさないように注意するのも大変だということも、多くの人が分かっていると思います。
ただ、スポーツ選手は現役として活躍できる期間が、サラリーマンなんかと比べてとても短いことも覚悟しておく必要があります。サラリーマンなら60歳から65歳くらいが定年で引退ですが、スポーツ選手は30代での引退も珍しくはありません
さあ、それからどうしましょう? 引退まで貯めたお金で悠々自適に暮らす? コーチや監督になる? テレビタレントになる?
それもアリでしょう。しかし、現実には多くの選手が、それまでとあまり関係のない職業に転職しています。それも覚悟しておく必要があるかもしれません。
もちろん、50歳までサラリーマンを続け、いきなり退職してラーメン屋を始める人もいますから、決して転職が悪いということではありません

スポーツ選手は選手寿命が短い

5. 美容師

華やかでおしゃれな仕事のように見えるのが美容師です。ハサミやクシより重いものを持たずに済みそうで楽そうに見え、指名される人気美容師にでもなればモテそうです。人気が出れば、テレビにも出られるかもしれません。
しかし、美容師は実は高い技術を必要とする専門職です。高い技術が必要なので、才能やら向き不向きの他にしんどい訓練も必要です。地道な努力を続けなければいけません。
さらに人気美容師となるには、接客もうまくなければいけません。
また、一見、体力は必要なさそうな仕事ですが、基本的に立ち仕事なので、かなりの体力仕事です。
華やかそうで実は地道な独力が必要な、高度な専門職と言うと、他にもパティシエなどがあります。

高度な技術が必要

6. トラックドライバー

カタカナ職業ですが、誰も「おしゃれな仕事」と勘違いはしていないでしょう。
ですが、「キツくて臭くて汚い」くらいに思っているかもしれません。
しかし、実際は物流を支える社会貢献度の高い仕事であり、ていねいでおだやかな安全運転を必要とされる紳士的な職業でもあります。また、歩合制で給与をもらっていて「やればやっただけ稼げる仕事」とも言われています。
最近は人手不足が続いていることもあり、トラックドライバーになるハードルはとても低く、さらに定年延長定年後再雇用の導入も進んでいて、老後も仕事を続けられる会社が多くなっています。
また、トラックの運転席では1人でいることが普通で、基本的に仕事中は上司や同僚と一緒に過ごすことはありません。「1人で気楽」な仕事だと言えます。
もちろん、仕事によっては長時間運転することで腰痛になりやすくなったり、ツライこともあります。それでも運転が好きで、仕事中はなるべく1人でいたい人にもうってつけの仕事だと言えます。

トラックの運転が主な仕事

7. タクシードライバー

タクシードライバーもまた「キツくて危険で窮屈」と思われがちな職業です。
そういう面があることも否定はできませんが、本人のやる気と工夫次第ガッツリ稼げる仕事でもあります。稼ぎやすい勤務と言われる隔日勤務は、1度の勤務時間は確かに長いですが、休日が月に18日間くらいあるので、趣味のない人は時間を持て余すくらいと言われています。
とにかく、本人の工夫次第でいくらでも醍醐味、やりがいが生まれるので、車の運転が好きで接客にも関心があるという人には最適な仕事です。
車の運転と接客が好きな人にはバス運転手も向いているかもしれません。

タクシーはたくさんお客さんを乗せると収入もアップする

8. アナウンサー

アナウンサーも最近は人気タレントと言うか、すっかり芸能人のような存在になってきました。
とは言え、人気アナウンサーは昔からいました。
それにもともとアナウンサーは、主にニュース原稿を読むのが仕事でした。いわば、とても地味な仕事でした。今もその重要な役割は、基本的には変わっていません。
しかし、視聴率が何よりも重視されるテレビ業界で、高視聴率獲得のため、芸能人のような人気アナウンサーの存在も、どのテレビ局にとっても必要なのです。
アナウンサーという職業の本来の仕事である、言葉で伝える使命感からその道に進むのか、芸能人の1ジャンルとして人気者になりたいからその道に進むのか、自分の方向性を見極めて進んだほうが良いかもしれません。
ちなみにアナウンサーの多くは、テレビ局の社員としてキャリアをスタートさせます。人気を得てフリーになる人も多いようですが、社員であれば、少なくとも福利厚生、給料は安定しています。

ニュースを伝えるアナウンサー

9. デザイナー

デザイナーと言ってもいろいろな分野があります。
ファッション、アート、ゲーム、広告、インテリア、Web、照明、建築、宝石、車など、さまざまです。さまざまですから、中には華やかに見える業界もあれば、地味に見える業界もあります。
ただ、仕事そのものは地味な作業の積み重ねと言って間違いないでしょう。知らない人は「ちゃちゃっとデザインして脚光を浴びて、おいしい仕事だなあ」と思うかもしれませんが、「ちゃちゃっとデザインして終わり」なんて仕事をしているデザイナーは皆無と言っていいでしょう。どの分野のデザイナーも、額に脂汗を流しながらアイデアをひねり出し、もがき苦しんでデザインを仕上げます。
徹夜が続くデザイナーもいるでしょう。社員なら残業代も出ますが、成果報酬で仕事を請け負うフリーのデザイナーは、いくら徹夜したって、その徹夜に対する手当は出ません。成果を出さないと評価されないわけです。

華やかなファッション業界

10. ライター

今やブログやら何やらで、誰もが好き勝手に文章を不特定多数に発信できる時代になりました。そのため、文章書くだけで収入になるライターなんて、簡単になれるし楽なんじゃねと、誰もが思います。
確かに誰もがライターになれます
とは言え、誰もが好き勝手に文章を不特定多数に発信できる時代なので、文章を書く能力に対する貨幣価値は大暴落しています。つまり、ライターになったところで、それでもらえる収入は微々たるものです。
ライターになるなら、極貧生活を覚悟しましょう。

Webライター

誤解されがちなトラックドライバー

平和な日本

ここのところトラックドライバーは人手不足が続いています。
トラックドライバーの仕事は過酷な割りに給料が少ないと思われているからです。ということは、たくさん給料を出せばこの問題は解消されるわけです。
そもそもトラックドライバーは物流を担うことで人々の生活、社会を支える、社会貢献度の高い仕事です。その重要性は国の命運を左右する政治家に匹敵するわけですから、給料も政治家並みにしてもいいのではないでしょうか。
給料が政治家並みになると、トラックドライバーには学歴も不要なので、トラックドライバーの求人には多くの人が殺到します。
こうして日本は平和になりました。めでたし、めでたし。

とはならないのが現実で、どうもトラックドライバーは間違ったイメージで見られがちです。誤解されがちです。
確かに、実際にルールやマナーを守らない悪質なドライバーもいます。しかし、そういう悪質な人はトラックドライバーに限らず、エリート商社マンにもエリート医師にもいます。
また、特に大型トラックは大型であるがゆえに圧迫感もあり、「邪魔」「偉そう」なんて思われているフシもあります。しかし、トラックは大型だからこそ、物流を担うことができるのだと理解しましょう。
トラックは大型だからこそ、普通自動車とは違うということも理解しましょう。
トラックドライバーは物流を担う必要から、どうしても労働時間が長くなりがちです。しかし、トラックドライバーの健康を考え、いろいろなルールが設定されています。このルールはトラックドライバーを守るものでありながら、トラックドライバー以外の人に理解されにくい行動をトラックドライバーに取らせてしまうこともあるのです。

1. コロナは運ばない

新型コロナウイルスの感染が広がり始め、外出自粛が要請され始めたころ、生活や経済を支えるために県を越えての移動をやめなかったトラックドライバーに、一部の心ない人たち「コロナを運ぶな」なんて心ない言葉を浴びせました。ホント、心がありません。
長距離のトラックドライバーの子どもが、登校せずに自宅待機せよとの要請を学校から受けたなんてこともありました。
目に見えないウイルスは怖いです。そして恐怖は人を攻撃的にします
しかし、冷静に考えればトラックドライバーが運ぶのは製品や商品、部品などであって、何もウイルスを運んでいるわけではないなんてこともすぐ分かりそうなものです。
もちろん、感染リスクはあります。しかし、それを言うなら感染リスクはトラックドライバーだけではなく、あらゆる人にあるのです。

恐怖にかられた人

2. 駐車スペースが少ない

大型トラックは大型であるがゆえ、普通自動車のための駐車スペースには停めることができません。
それなのに、ああ、それなのに、サービスエリアなどでも大型車の駐車スペースはそれほど多くないのが原状です。そんな少ない駐車スペースに普通自動車が停まっていてトラックを停められなかったりすると、トラックドライバーは愕然とします。
トラックドライバーは法律によって4時間に30分は休憩しないといけないように決められているので、これは本当に困ります。
くれぐれも普通自動車を大型車の駐車スペースに停めないようにしましょう。ちなみに、障がい者用駐車スペースに健常者が車を停めるのもダメです。

駐車スペース

3. 車間距離

大型トラックは大型なので車体重量も重いです。荷を積んでいるとさらに重くなります。
そのため、制動距離、つまりブレーキを踏んでから停まるまでの距離も普通自動車より長くなります
トラックは前方の車との車間距離をかなり長めに空けて走ります。それは、何かのときに急には停まれないからです。
くれぐれも、トラックの前に入れそうだと思ってもむやみに入ったりしないでください。危険ですし、その行為によってトラックが急ブレーキを踏むことになると、トラックは荷崩れなどを起こし、大きな損害を被ります。

車間距離は長め

4. ノロノロ運転

大型トラックにはリミッター(速度抑制装置)が付いていて時速90km以上出せないようになっています。
そのため、高速道路では制限時速100kmで走る普通自動車からはどうしても「ノロノロ運転」に見えてしまいます。

ゆったり動く

5. 急ブレーキができない

車の運転で疲労の原因になるのが、こまめなハンドル操作やブレーキ、アクセル操作です。
長時間トラックを運転するトラックドライバーは、なるべく同じ速度で走り、こまめな操作を回避しようとします。それは疲労をためない工夫であり、また、急ブレーキや急なハンドル操作による荷崩れの危険を避けるためです。
荷を安全に運びたいので、急な加速もしません。
一般道でも、こうした運転で周囲の車には「ノロノロ運転をしている」と見られがちです。しかし、理由があってのことなのです。

急ブレーキ

6. エンジンを切れない

住宅街などで、トラックがエンジンを切らずに路駐していることがあります。
トラックは荷の配達や集配、荷待ちなど、それぞれざまざまな理由で路駐します。
トラック運転手は4時間に30分は休憩しないといけません。法律で決められているのです。
その一方、大型トラックを停められる駐車スペースは少なく、仕方なく路駐することになります。
しかも、やむなく路駐する間も、エンジンと連動した冷凍スペースを搭載している場合や、夏などでエアコンをつけなければドライバーが参ってしまう場合など、どうしてもエンジンを切れない事情もあるのです。

アイドリング

7. 車中泊が普通

長距離トラックのドライバーは、一度勤務に就くと2~3日、長いと1週間くらいは家に帰れません。2~3日では往復できない遠方に荷を運ぶ仕事もあるわけです。
それで、仕事で地方の町に行けてご当地グルメも食べられるなんて思われがちですが、意外と行った先の土地柄を楽しめる時間もそんなにはなかったりします。ご当地グルメを楽しめる飲食店に大型自動車の駐車スペースがなくて断念することもあります。
そうは言っても、何とか工夫してご当地グルメを楽しんでいるトラックドライバーもいます。
ただ、それでもほとんどのトラックドライバーは、ホテルやモーテルで宿泊するのではなく、トラック車内で泊まることになります。大型トラックには、ドライバーが寝るための寝台スペースが付いているものも多くあります。
それでは入浴はどうしているかというと、サービスエリアやガソリンスタンドのシャワー室を使ったり、トラックドライバー専用の休憩施設トラックステーションのシャワー室や風呂を使います。その他の入浴施設を使うこともあります。

シャワー

8. 労働時間のルール

ここのところ、労働者は働き方改革のせいで困っている人が増えていると聞きます。働き方改革が、労働環境を改善して労働者を助けるのではなく、経営者に都合の良い制度だからだという批判もありますが、それはまた別の話。
トラックドライバーにも、トラックドライバーの働きやすい労働環境を実現するためにいろいろなルールが設けられています。
4時間に30分は休憩しなければいけないというのもその1つです。また、労働時間も法律によって上限が設定されています。トラックドライバーの1日の拘束時間は原則的に13時間までになっていて、例外として拘束延長を認める場合でも最大16時間までです。拘束時間とは、労働時間と休憩時間を合わせた時間、つまり始業から終業までの時間のことです。
労働時間、拘束時間、休憩時間は法律で決められていますが、それによって仕事のスケジュールを変えられるわけではありません。一方、トラックドライバーには律儀な人が多いので、この法律を必死に守ろうとして、かえって無理して仕事をしてしまうこともあるわけです。

休憩

9. マナーを守る

トラックドライバーは「マナーやルールを守らない荒くれ者」と思われがちですが、実は真面目で責任感が強く、仕事熱心な人が多いのです。真面目で責任感が強く、仕事熱心ではないと務まらないのがトラックドライバーの仕事だとも言えます。
その証拠に、今日も物流は滞ることなく、スーパーやコンビニに商品が並び、自動車工場は出荷を止めず、ネットショップでポチったアダルトDVDも手元に届きます。
トラックドライバーは「マナーやルールを守らない荒くれ者」ばかりだとしたら、今ごろスーパーやコンビニに商品は並ばず、ネットショップでポチったエロゲーが手元に届くこともないでしょう。

お行儀よく

10. 収入は低くない

トラックドライバーの仕事は過酷な割りに給料が少ないと思われているようですが、実際は平均年収350万円~400万円代とも言われています。
拘束時間が長かったりする割りには低いと感じる人もいますが、普通のサラリーマンに比べると大きな差はないようにも思えます。
そんなことを言うと「同じくらいの給料なら、楽なサラリーマンのほうが良い」という人もいるでしょう。そう思う人はサラリーマンで良いと思います。
しかし、中には人間関係がわずらわしく、窮屈な背広は好きになれないけど、車の運転が好きで、人間関係にわずらわされないほうが良いと思う人もいます。そんな人はトラックドライバーが向いている、かもしれません。

やればやっただけ稼げる

最後に

トラック、特に大型トラックは普通自動車と違います。また、多くの人はトラックドライバーの労働環境まで知りません。
大型トラックは車体が大きくて圧迫感があるだけに目立ちます。それで大型トラックは物流を担い、生活や経済を支えるためにいろいろなものを運んでいます。多少「邪魔だなあ」「厄介だなあ」と感じながら大目に見ても、決してバチは当たらないでしょう。
ただ、日本人は「同調圧力」が強く、自分が我慢しているのに他人が優遇されているのを「不平等」と感じてそれを許さない不寛容な国民性があります。トラックドライバーだけ大目に見るなんて「不平等でずるい」と思うのでしたら、自分もトラックドライバーになって、その恩恵を被りましょう。

大きいトラック