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タクシードライバーになる、若さゆえのメリット

口やかましい昭和な上司

サラリーマンの世界は、昔から年功序列でした。
つまり、大きな成果を上げれば出世もしますが、大きな成果を上げなくてもゆっくり昇進し、給料も徐々に上がっていくわけです。
一方、欧米は早めに実力主義を取り入れ、キャリアがなくても成果を上げればどんどん収入が増える働き方ができるようになっています。例えば派遣社員も、日本では企業に都合の良いシステムになっていますが、欧米では労働者のためのシステムであり、正社員より収入が高いそうです。
それはともかく、日本でも古くから実力主義を取り入れて「やればやっただけ稼げる仕事」となっていたのがタクシードライバーです。
そのためか、もともと高齢化の進んでいたタクシー業界ですが、ここのところ若い人からも注目されていると言います。それだけ、タクシードライバーという職業に、若い人にとって魅力があるに違いありません。
せっかく大企業に入社したのに、昭和オヤジな上司にアイデアを提案しても「企画提案なんて10年早い。今はもっと経験を積め」なんて言われ、仕事への意欲を無くす若い人も多いと聞きます。
しかし、タクシードライバーの世界は、ドライバー1人1人がいわば個人事業主のようなものです。上司や先輩はアドバイスもしてくれて、相談にも乗ってくれますし、ドライバーとしてデビューするまでは厳しく指導しますが、デビューしてからは仕事に関して細かくアレコレは言いません。

1. 若手は大歓迎

日本でも少子高齢化が進み、どの業界でも若い人のなり手が減少しています。もちろん、タクシードライバーも高齢化が進み、若い人が少なくなっています。
もともと、タクシードライバーのような職業ドライバーは、無事故・無違反であること、つまり運転歴を重視し、運転歴の浅い若い人を敬遠していたこともあります。
しかし、そうして高齢化が進み過ぎてしまったこともあり、今は「なるべく長く勤めてくれる若い人」にモーレツなラブコールを送るようになったわけです。「モーレツ」「ラブコール」もいささか古い言い回しですが。
そんなわけで、若くて、運転歴が浅くても就職のハードルは低くなっています。さらに入社後には、タクシードライバーになるために必要な第二種運転免許の取得を支援してくれます。

ウエルカム

2. 実力主義

タクシードライバーの給与は歩合制になっていることが多いです。その歩合率はタクシー会社によって異なりますが、5割~6割くらいが多いと言われています。
年収の平均は約300万円ですが、中には年収1000万円近く稼いでいる人もいるようです。これこそ、つまり実力主義の世界というわけです。
タクシードライバーはいかにお客さんを多く乗せるかで、収入が変わってきます。そしてお客さんをたくさん見つけ、乗せられるかどうかは、タクシードライバー自身の工夫と努力の積み重ね次第なのです。

たくさん稼ぐ

3. 新人でも稼げる

タクシードライバーの仕事は実力主義なので、稼ぐか稼がないかに年齢は関係ありません。デビューしたての新人が中堅ドライバーと同じくらいの売り上げを稼ぐことも決して珍しくはありません。
もちろん、経験によって「お客さんを見つけやすい穴場」とか「常連客を獲得する接客術」を身に着ける人もいます。
しかし、新人でも意欲があって研究熱心で、工夫と努力を重ねれば、「お客さんを見つけやすい穴場」や「常連客を獲得する接客術」を身に着けることはできます。

たっぷり稼ぐ

4. プライベートが充実

タクシードライバーには隔日勤務という特殊な勤務形態があります。早朝から翌朝まで約21時間勤務し、翌丸1日を休み、月に12日間くらい勤務して18日間くらいは休むという働き方です。
1回の勤務時間が長いので、このために「タクシードライバーは過酷な仕事」と言われてしまうのですが、それだけ勤務時間が長いと稼げる時間帯も勤務でき、多くのタクシードライバーが隔日勤務で仕事をしています。また、慣れるとそれほどキツくないとも言います。
そんなわけで、月に18日間も休みとなっているタクシードライバーが多いわけです。プライベートが充実しまくっています。思い切り趣味を楽しむこともできれば、家族との時間を持つことも思うがまま、思わぬパパです。古いオヤジギャグですが。
忘年会はスルーしたいし、飲みニケーションも真っ平で、毎日の残業なんて「意味不明」という、何が何でもプライベートを優先したい若い人には、まさに最適な職業です。

飲みニケーション

5. 起業資金が貯まる

タクシードライバーは「やればやっただけ稼げる仕事」と言われています。
とにかく、集中してとことん稼ぐことができます。ですから、他のことはある程度我慢してとにかくお金を貯め、以前からの念願だった起業や、お笑い芸人目指して上京するといった、夢の実現へのチャレンジも可能です。
実際、そういう夢や目標のためにタクシードライバーになったという人も多いそうです。

起業は計画的に

6. 理不尽な上司はいない

一般的な企業、特に大企業ともなると、チームで大きなプロジェクトを進めます。仮に1人が病気か何かで休むことになってもプロジェクトが止まってしまわないように、どの作業も「誰でもできるもの」になっています。
こうした仕事では「抜け駆け」「単独プレイ」はできません。もちろん、単独プレイをさせないよう、常に上司の目が光っています。
タクシードライバーは基本的に「単独」の仕事です。もちろん、同じタクシー会社の社員は皆が同じ会社の看板を背負い、誰かが信用を落とすような仕事をすれば、それが会社全体の信用を落とすという覚悟がなければいけません。
しかし、プロのタクシードライバーとしてどう行動するか、つまりどう仕事するかはドライバー1人1人の裁量に任されています。もちろん、いろいろハラスメントしてくる上司や先輩は、基本的に運転席の横にはいません。

理不尽な上司

7. 体力的に安心

タクシードライバーは、重い荷物の積み下ろしをするわけではありませんが、やはり体力仕事と言っていいでしょう。
重い荷物の積み下ろしも、お客さんの荷物をトランクに入れるときには行いまずが、毎回あるわけではありません。
それでも勤務時間が長いだけに、勤務明けには相当な疲労がたまっていると言います。運転席に座っているという、同じ姿勢を長時間続けるので、腰痛や肩こりは職業病にもなっています。
しかし、当然ですが、体力は若い人のほうが回復も早いものです。

体力に自信アリ

8. お客さんもうれしい

タクシードライバーの仕事は体力仕事です。
ただ、現状は高齢化が進み、シニア世代に近いように見えるタクシードライバーを街中でもよく見掛けます。
そのため、たまたま乗ったタクシーのドライバーが若かったりすると、お客さんも少しうれしいような気がします。新人であれば「すみません、新人なのでまだ慣れないところもあります」と言われても「かまへん、かまへん」と、にわか関西人になって答えてしまいそうです。

「もうええわ」

9. 変化にも柔軟対応

タクシードライバーの仕事は「お客さんを安全に、快適に、迅速に目的地へ運ぶこと」ですが、道路上では想定外のトラブルも起こります。
また、タクシードライバーの仕事にもいろいろなサービスがあります。観光タクシー、介護タクシー、キッズタクシーなどです。コロナ禍では飲食の出前サービスも行いました。
こうした変化や、想定外の事態、未経験のサービスへの挑戦も、若い人のほうが柔軟に取り組めるかもしれません。
それに、タクシーの運転は第二種運転免許が必要なだけに、普通自動車を普通に運転するのとはやはり違います。普通の運転に自分なりのクセがついてしまった中高年者より、運転歴の浅い若い人のほうが、タクシーならではの運転を身に着けやすいかもしれません。

子どもを安全に運ぶことも

10. 記憶力も十分

タクシードライバーにとって記憶力は大切です。道を覚えることはタクシードライバーにとって基本中の基本ですし、お客さんの顔を覚えることでそのお客さんが常連になってくれるかもしれませんし、人の流れなどのいろいろな情報が頭に入っているほうが仕事をスムーズに行えます。
そして記憶力は年齢とともに減少していくので、若い人のほうが絶対的に有利だと言えます。

記憶容量にはまだ余裕アリ

トラック運転手の仕事が楽しい理由

多様性

トラック運転手はここのところ人手不足が続いています。
トラック運転手の仕事が「拘束時間が長くて過酷」というイメージが広がっていることも、この人手不足の原因の1つになっているようです。
確かに拘束時間が長い仕事もトラック運転手にはありますし、それを過酷だと考える人もいるでしょう。
しかし、そんなトラック運転手の仕事を、やりがいを持ってイキイキとやっている人がいるのも事実です。要するに価値観は人それぞれです。日本は同調圧力がすさまじく、なかなか多様性が認められない傾向にありますが、やはりどうしても人間は「人それぞれ」なものです。いくら同調圧力が強くても、人の多様性を消せるわけはないのです。
つまり、誰もがうらやむIT実業家になるなんて1億円積まれてもイヤだという人がいれば、どうしてもトラック運転手になりたい人だっているわけです。
何を「楽しい」と思うかは人それぞれですから。

1. やればやっただけ稼げる

トラック運転手の仕事は歩合制であることが多く、荷物を運べば運ぶだけ収入がアップするようになっています。
昭和の昔は年収1千万円以上稼ぐ強者もいたとかいないとか。そんな時代を「うらやましい」と思う人もいるかもしれませんが、代わりに過酷さも今以上だったとも言います。
ちなみに今なら、小型トラックの仕事で平均年収は約380万円、中型トラックの平均年収は約400万円、大型トラックの平均年収は約480万円と言われています。
どれだけ働いても、それほど働かなかった月と大差ない給料で平気な人はそれで良いですが、モヤモヤしている人はトラック運転手に転職すると良いかもしれません。荷を運びながら「この仕事でこれだけ懐に金が入る」と思ってニヤニヤできる人にとっては、この上もなく楽しい仕事です。

稼いでいる実感

2. 仕事中は1人が基本

トラック運転手の仕事は基本的に1人で行います。運転席の横には上司も同僚もいません。上司が仕事の進行状況を1時間おきに確認に来たりもしませんし、同僚が雑談を交わしに来ることもなく、取引先から仕様の急な変更を言ってくる連絡もありません。
誰にもわずらわされることなく仕事に集中できます。
そのため、職場での人間関係によるストレスも少ない仕事です。
できるだけ1日の大半を1人きりで過ごしたいと思っている人にとって、これほど快適な仕事は陶芸家くらいではないでしょうか。特別な才能と血のにじむような努力が必要な陶芸家と違って、トラック運転手はトラックの運転免許さえあればできるので、これはとってもお得です。

陶芸家

3. 仕事中も音楽は聞きたい放題

トラック運転手の仕事は基本的に1人で行うので、安全運転に集中さえできれば、運転席で何をやるのも自由です。周囲に人がいないのですから。
とは言え、公道を走るからには公衆道徳は守らなければいけませんし、とにかく安全運転の妨げになるようなことはできません。
しかし、好きな音楽は聞きたい放題です。今は職場で音楽を流しているところもなくはないですが、同僚がいる以上、自分の好きな音楽ばかり流すわけにはいきません。
その点、トラック車内なら誰に遠慮することなく、好きな音楽だけを聞きまくれます。グラムロックでもJポップでも演歌でもヘヴィメタでもパンクロックでもバロック音楽でも都々逸でも構いません。
聞くだけじゃなく、自分で歌っても構いません。ジャイアン級のオンチでも遠慮はいりません。

歌いたい放題

4. 自分のタイミングで休憩できる

オフィス、工場などの場合、昼食時間や休憩時間はその職場で一律に決められていることが多いものです。
しかし、くどいようですが基本的に1人で仕事するトラック運転手は、食事も休憩も自分の好きなタイミングでできます。
要するに、強制されたり、指示されずに自分のペースで仕事できるわけです。
指示されなければ動けないし、指示を待って動くほうが楽でいいという「指示待ち人間」には楽しくないですが、指図されるのがストレスになる人にとっては楽しい仕事です。

休憩

5. 仕事はたくさんある

トラック輸送は物流の中でも大きなウェイトを占めている一方、業界としては人手不足が続いています。
そのため、トラック運転手の求人もとても多いのが原状です。
さらにトラック運転手の仕事は専門的な技能を要する専門職ですから、経験を積み重ね、資格を増やすことでキャリアアップも可能です。今の仕事に「やり切った感」を感じたら、別の、もっと条件の良い会社に移ることも、人手不足が続いているだけに比較的容易です。
自分で会社や仕事を選ぶことも、他の業界に比べて容易なので、仕事も楽しくできます。

転職

6. 車の運転好きには天職

トラック運転手のような職業ドライバーの仕事に就く多くの人は、もともと「車の運転が好き」という人だったりします。
「好きなこと」を仕事にできるので、つまり1日の大半の時間をその「好きなこと」をして過ごすことができるので、1日の大半を「好きなこと」ができる満足感とともに過ごせます。好きでもないことをして1日の大半を過ごしている人に比べ、何と幸せなことでしょう。

天職

7. 長距離の仕事なら旅行気分

トラック運転手の仕事にもいろいろなものがありますが、中でも長距離のトラックの仕事の場合、文字通り、遠方に荷を運びます。
遠方の中には、観光地もあります。観光地ではなくても、日常の生活エリアとは違った風景の地方に行きます。その土地ならではの風景、食べ物、特産品があります。
仕事とは言え、普段の生活では見ない風景、食べ物、特産品に触れるチャンスもあります。旅行好きな人にとっては、それだけでも楽しくなります。

旅行

8. 過酷なところが減っている

トラック運転手の仕事は「拘束時間が長くて過酷」と言われています。そのため、人手不足が続いているようです。
世の中、そんなに「過酷じゃない仕事」ってあったっけ?と思わなくもないですが、ただ、日本社会を支えているトラック運転手のなり手がいないとマズいってことで、行政もトラック運転手の人手不足解消に乗り出しています。
で、トラック運転手の仕事が「過酷だから」人手が不足しているなら「過酷じゃないようにすりゃいいんじゃね」ってことで、トラック運転手の労働環境の改善が行われています。
とは言え、お上がやることなので、どこか現実に即していなかったり、「そううまくいくかよ」なところもありますが、「何もやらないよりはマシ」のたとえもある通り、少しずつ改善も進んでいます。

過酷な労働環境

9. Mな人には心地良い

トラック運転手の仕事は「拘束時間が長くて過酷」と言われています。
しかし、世の中にはいろいろな人がいて、それぞれの価値観を持っています。中には「仕事はできるだけ過酷なほうが良い」という人もいます。
自分をとことん追い込むことで人間的に成長できると考え、その高みを目指す人や、理屈抜きに過酷な状況に我が身を置きたい人は「仕事はできるだけ過酷なほうが良い」と考えるでしょう。
トラック運転手の仕事には確かに拘束時間が長い仕事もあり、またスケジュールなどがキツく、過酷と言える仕事もあります。しかし、「仕事はできるだけ過酷なほうが良い」という人は、過酷だからこそイキイキと仕事するでしょう。

過酷なほど燃える

10. 慣れると楽

世の中には「楽で楽で仕方がない」という仕事は滅多にありません。どんな仕事でもどこか「過酷」です。
それでも、人間とは不思議なもので、過酷な状況にもそのうち慣れてきます。慣れてくると、それほど過酷とは思わなくなります。
もし、いつまでも過酷と感じ続ける仕事なら、恐らく「合っていない」と思います。心や体を壊す前にスッパリ辞めたほうがいいでしょう。

慣れてくると平気

11. 肝心なのは楽しむ気持ち

世の中には「楽で楽で仕方がない」という仕事は滅多にありません。しかし、続けていくうちに慣れてきますし、慣れてこれば気持ちに余裕も生まれます。余裕ができれば、その仕事に自分なりの「楽しさ」を見つけましょう。
仕事には人生の多くの時間を費やします。少しでも「楽しさ」がないと、そこに多くの時間を費やすのがもったいないです。
また、何の変哲もないことにでも、人は工夫次第で「楽しさ」を発見できるはずです。
人は苦しいと、その苦しさばかりに気をとられてしまいます。しかし、物事には2面性があり、何でも「悪い面」があれば「良い面」もあります。
「積極的に楽しむ」という気持ちで仕事に「楽しさ」を探せば、きっと「楽しさ」が見つかります。

楽しい

タクシードライバーに必要な気の持ち方

おいしい生活

タクシードライバーは、お客さんをたくさん乗せることができれば月収50万円~月収70万円の給与を得ることもでき、「やればやるだけ稼げる仕事」だと言われています。勤務形態によっては毎月の休日も18日くらいにもなります。
簡単に言うと「おいしい仕事」です。
タクシードライバーには早朝から20時間近く勤務し、翌日を丸1日休む隔日勤務という特殊な勤務形態があり、給与も歩合制になっているので、休みが多いのに高収入を実現できるのです。
とは言え、ただ漫然とタクシーを走らせていても、そんな「おいしい仕事」とはなりません。コロナ禍でタクシー業界も厳しい状況となったようですが、タクシーが社会に必要な存在である限り、むざむざとつぶされはしません。


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1. 負けん気

タクシードライバーは積極的にお客さんを見つける工夫をし、それを続ける努力をしなければ、たくさん稼ぐことはできません。
しかし、晴れの日もあれば雨の日もあるように、どうしてもお客さんが見つからないときもあります。大事なのはそこであきらめない、強い気持ちです。
「あきらめない。負けない」と自分に言い聞かせ、工夫と努力を続ければ、運気も変わります。
また、同じタクシー会社内で同僚ドライバーをライバルと考え「ライバルよりたくさん稼ぐぞ」という気持ちで仕事に取り組むのも良いでしょう。

ライバル

2. 譲る気持ち

タクシードライバーは仕事の大半は、タクシーを運転することです。当然、安全運転でなければいけません。
普段の運転もそうですが、お客さんを乗せているときは、お客さんの安全、快適性を第一に考える必要もあります。自己中心的な運転では、危険運転につながる可能性が増すばかりか、お客さんの快適性も損ないます。
慎重に、ていねいに、おだやかに、譲る気持ちを持って運転しましょう。

譲る

3. 謙虚さ

タクシードライバーの仕事は接客業でもあります。タクシーの利用者には、タクシー車内で快適に過ごしてもらわなくてはいけません。
接客と言ってもバーやスナックのママさんのように会話で楽しませればいいというわけではありません。タクシーに乗るお客さんの多くは、タクシー車内ではなるべく静かに過ごしたいと考えています。むしろタクシードライバーのおしゃべりは、お客さんの快適さを削ぐことになります。
タクシードライバーは基本的に1人で仕事をしますから、お客さんを乗せていないときはたった1人なので孤独です。お客さんを乗せれば会話を楽しみたいと思うかもしれません。
しかし、そこは行き先を聞いたりするなどの必要な会話以外はあまり話さず、お客さんに静かに過ごしてもらうことも大切なのです。
また、お客さんの中にはタクシードライバーとの会話を楽しみたいという人もいます。会話を楽しみたいと言っても、大抵の場合、タクシードライバーの話を聞きたいというより、自分の話を聞いてほしいという気持ちが強いものです。
会話を楽しみたいお客さんの場合、タクシードライバーはあまり自分のことばかりを話すのではなく、適度に話題を振るなどしてお客さんの気持ちを盛り上げ、会話を弾ませる必要があります。

静かに過ごしたい

4. 世話焼き

タクシーを利用する多くのお客さんは、タクシー車内では静かに過ごしたいと思っています。
ただ、中には「普通じゃない」お客さんもいます。高齢だったり、持病があったり、その他の原因があって、タクシー車内で体調を崩すお客さんもいます。
そうしたときはもちろん黙っているのではなく、お客さんに体調を尋ね、必要があれば医療機関に連れて行かなければいけません。
タクシードライバーはお客さんに余計な会話を求めてはいけませんが、お客さんの様子は常に気にして、何か異変を察知したらそれに対処しなければいけないのです。

体調悪そう

5. 察する心

タクシーの多くのお客さんは、車内で静かに過ごしたいと思っていますが、中にはタクシードライバーとの会話を楽しみたいという人もいます。タクシードライバーは、お客さんが静かに過ごしたいようなら余計な会話はせず、お客さんが会話を楽しみたいようなら適度に話しかけたり話題を振って会話を盛り上げなければいけません。
タクシードライバーがお客さんに快適に過ごしてもらうのに必要なのは、その場を読む術です。お客さんの気持ちを察することです。
経験豊富で有能なタクシードライバーは、乗ってきたお客さんとの「どこまでですか?」のやりとりで、そのお客さんが車内でどう過ごしたいかを察すると言います。

心の中にアンテナを

6. 諦観

タクシードライバーの基本は安全運転です。そして安全運転を重視するなら、ときとして必要なのが「あきらめること」です。
タクシードライバーは道路でタクシーを走らせながらお客さんを見つけ、安全にお客さんのところにタクシーを寄せてお客さんを乗せます。
しかし、せっかくお客さんを見つけても、そこからお客さんのそばにタクシーを寄せようとすると車の流れを邪魔してしまい、それが危険なときもあります。
そんなときは無理をせず、見つけたお客さんもあきらめる判断が必要です。

車の流れ

7. まめ

タクシードライバーがたくさんお客さんを見つけ、収入をアップさせるためには、営業エリアでの人の流れをつかみ、タクシーを利用しそうな人がいるであろうところに行かなければいけません。できればそこには、ライバルとなる他のタクシーがあまり来ないことが望ましいです。
そんな場所を見つけるには、多くの情報を得なければいけません。そうした情報収集、収集した情報の分析をまめに続けなければ収入アップを実現することは難しいでしょう。

「豆」

8. 先を読む

タクシードライバーが収集した情報を分析するとき、必要なのが先を予想する力です。
たとえば、週末に営業エリア内で大きなイベントがあるとき。
大きなイベントがあるので、人が集まってタクシーを利用してくれるのか、イベントのタイプから推測してそれほどタクシー利用者が増えるとも言えないのか、タクシー利用者が増えるかもしれないが、交通渋滞が起きて、決して売り上げアップにはつながらないのか、さまざまな推測ができます。
そこから自分なりに一番確実そうな先読みをしなければいけません。
また、そういった先読みだけではなく、日ごろの運転でも、先の道路状況を読むことで安全運転が可能になります。タクシーの運転でも先を読むことは大切です。

先を読むと言っても占いじゃありません

9. 引くべきときは引く

安全運転にとって必要なのは冷静な判断です。
とっさのときにも冷静な判断ができれば、交通事故を回避できる可能性も高まります。焦ってパニクり、ハンドル操作を誤ったら大変です。
運転するときには近視眼的ならず、1歩引いた視点で全体を見て、冷静な判断で運転しなければいけません。たとえ他の車にあおられたからと言って「やられたらやり返す!」などと考えてはいけません。

引くとき

10. 見栄

「見栄」と言っても「見栄を張る」ということではありません。タクシードライバーは接客業でもあるので「見栄えを気にしなければいけない」ということです。
つまり、お客さんから見てだらしない恰好、不潔な恰好ではいけないのです。タクシードライバーには清潔感のある身だしなみが求められます。

これはやり過ぎ

トラックドライバーのマナー

荒くれ者?

トラックは普通自動車より車体が大きく、存在そのものが目立ってしまう分、トラックのいろいろな行為も目立ってしまいます。中には単純に「大きくて邪魔だなあ」と思う人もいます。
いえ、もうシンプルに「俺以外の車はすべて邪魔だ」と思うような人もいて、そういう人は「あおり運転」をやらかしてしまいがちなんですが、それはまた別の話です。
トラックドライバーは世間から「荒くれ者」というイメージで見られていました。「いました」過去形で書きましたが、いまだに「荒くれ者」と思われているフシはあります。
それはトラックドライバーの運転マナーが、一般的な運転マナーと違うことに原因があります。
トラックドライバーの仕事は「安全に、時間通りに荷を運ぶこと」なのですが、そのためには「ていねいでおだやかな運転」をしなければいけません。「荒い運転」では荷を「安全に」は運べないからです。
そしてその「ていねいでおだやかな運転」が誤解され、KYな運転をしていると思われてしまっているのかもしれません。
と言っても「トラックドライバーのマナーが悪いのもこういう理由があるのだから大目に見てよ」と言いたいわけではありません。
もちろんそれもありますが。
どんな場合でも、それぞれにそれぞれの事情や理由があります。大切なのは、それぞれの事情や理由を想像し、それぞれに「お互い様」と思って譲り合う気持ちではないでしょうか。

急ブレーキや急発進

運転マナーで守らなければいけないのは「乱暴な運転はしない」ということです。
そして「乱暴な運転」の筆頭が急ブレーキや急発進です。もちろん「危険運転」も、もっともやってはいけない「乱暴な運転」です。
その点、トラックドライバーは「荷を安全に、時間通りに運ぶ」という仕事の性質上、「乱暴な運転」は最もやってはいけないことになっています。「乱暴な運転」のトラックドライバーはもはやトラックドライバー失格だと言えます。
そのため、「乱暴な運転」のトラックドライバーは現代日本には「いない」と言っていいでしょう。
もし「乱暴な運転」のトラックドライバーを見掛けたら、車体にある会社や警察に通報してください。トラックドライバーでなくてもやってはいけない運転です。

ブレーキ

車間距離

トラックの前を普通自動車で走っていて、後ろのトラックがやけに車間距離を詰めてくるなあと感じた人も多いかもしれません。思わず「あおられている」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
それでグングンとスピードを上げてきて、危険だと感じたら「あおり運転」です。
ただ、トラックは知らず知らずのうちに車間距離を詰めがちだと理解してください。
日本のトラックのほとんどが、エンジンが運転席の後ろに置かれていて、運転席の前にボンネットがありません。運転席の目の前にすぐ道路が見え、しかも運転席は高い位置にあるので、車間距離を普通自動車より詰めがちになってしまうのです。
トラックドライバーにはトラックの前方がよく見えているので、安全な距離だということもトラックドライバーには分かっているのですが、前を走る自動車からはそれは分かりません。トラックの車体が大きければ、それだけ「圧」も感じてしまい、不安になってしまうわけです。
逆に、やけに車間距離を多めに取るトラックもいます。先を急ぐ普通自動車のドライバーからすると「もっと詰めろよ」と思えて、イライラするポイントかもしれません。
しかし、荷を安全に運ぶには急ブレーキを避けなければならないので、あらかじめ車間距離を十分に取って、前の車が急にブレーキを踏んだ場合も、スピードを落とすだけでトラックを停止させずに済まそうと思うのがトラックドライバーなのです。

車間距離

道をゆずる

トラックドライバーは「荷を安全に、時間通りに運ぶこと」が仕事なので、おのずとていねいでおだやかな運転をすることになります。また、ていねいでおだやかな運転ができないと、業界で長年仕事を続けることはできません
そのため、道をゆずるという紳士的な運転が身に着いてきます。
道をゆずらず、自分さえ良ければいいという乱暴な運転をしていたら、荷を傷めてしまったり、交通事故を起こしてしまう危険が高くなります。

道をゆずる

ノロノロ運転

くどいようですが、トラックドライバーは「荷を安全に、時間通りに運ぶこと」が仕事なので、あまりスピードを出せません。スピードを出すと、急に停まらなくてはいけないときなど、ブレーキを踏むと揺れも大きくなりますから。
第一、トラック自体にスピードリミッターが付いていて、一定以上のスピードを出せないこともあります。
また、スピードを出しすぎないかを会社が監視するために、トラックにデジタコという監視機器を付けていることがあります。制限速度以上のスピードを出すと警告音が鳴ったり、トラックのスピードを記録していたりして、ドライバーがスピードを出し過ぎると会社からペナルティを課せられたりします。
そのため、周囲の車のスピードに合わせ、同じように走ることができないので、周囲の車からは「なんだ、あのトラックは。車の流れを考えずにノロノロ走って迷惑だ」と思われてしまうのです。
しかし、トラックドライバーにしてみれば、分かっちゃいるけどスピードを出せないのです。

ゆっくり進む

路上駐車

トラックドライバーの仕事は指定された時間通りに荷を運ぶことを強く求められます。時間厳守と言ってもいいでしょう。遅いはもちろん、早く着いてもいけないとされています。
早く着いた場合、順番まで近くで待っていてと言われたりします。届け先の敷地内に駐車スペースがあれば良いのですが、そんな場所はないのが普通です。
それでトラックドライバーは仕方なく路上駐車することがあります。
コンビニに商品を届けるルート配送ドライバーや、一般家庭などに宅配便の荷物を届けるドライバーも、届け先に駐車スペースがないときは仕方なく路上駐車をせざるを得ません。
しかし、トラックは車体が大きいので、他の車からはどうしても邪魔に思えてしまいます。

トラックの駐車スペース

車線変更しない

道路の一番右の車線や高速の追い越し車線は、追い越し終わったらすぐに車線を変更しなければいけないことになっています。しかし、この右車線や追い越し車線をいつまでもノロノロと走っているトラックがいます。邪魔です。
トラックにはなかなか車線変更しない、またはできない理由があります。
道路によっては、トラックの通行が右側に指定されているところがあるのです。この場合、トラックはルールを守っているわけです。
また、道路の左側はビルなどが立ち並んでいて、トラックは右側を走ることで、少しでも沿道への騒音を減らそうとしていることもあります。
おまけに、道路の左側には路上駐車が多く、左車線を走ると車線変更を頻繁に繰り返さなければならず、荷の安全を考えて車線変更をなるべくしないよう、右側の車線を走るということもあります。

車線変更は難しい

タバコのポイ捨て

タバコの吸い殻に限らず、車の窓からゴミなどを捨てる行為は厳禁です。トラックドライバーとて、それは絶対に守らなければいけないマナーです。
今どき、そんな無法なドライバーは1人もいないことを願います。

これもダメ

アイドリング

トラックドライバーはやむなく路上駐車をすることがあります。荷の届け先で路上駐車をすることもありますし、それ以外でもあります。
トラックドライバーは4時間運転したら30分は休憩を取らなければいけないことになっています。そうでなくても、トラックドライバーはいかに「時間通りに」荷を届けるかということを最優先に考えなければならず、そのために休憩時間はなかなか自分の都合では取れません。
そのため、トラックを駐車できるスペースの確保が難しいのです。そもそもトラックを駐車できるスペースが少ないからです。
そんなわけで、やむなく路上駐車をすることがあります。
そして、それが暑い真夏だったりすると、熱中症を避けるためにどうしてもアイドリングしたままの駐車になってしまうわけです。

やむを得ずアイドリング

トラックドライバーはガラが悪いのか

昔は、トラックドライバーと言えばガラが悪い荒くれ者と思われていました。どちらかと言うと、そういうトラックドライバーが多かったのも事実です。
しかし、それは昭和の時代の話です。
昭和の時代にはトラックドライバー以外にも、ガラが悪い荒くれ者の多い職業はいろいろありました。
時は流れ、今は令和です。トラックドライバーにガラの悪い荒くれ者はほとんどいなくなりました。トラックドライバーはその仕事の性質上、真面目でおだやかな人ではないと通用しないからです。
とは言え、もしかしたらゼロではなく、ガラの悪いトラックドライバーもまだいるかもしれません。
しかしそれは「トラックドライバーだから」ではなく、その人個人の特性です。
実際、ガラが悪いと言えば、ガラが悪い政治家、ガラが悪い芸能人だっているわけですから、本当に人それぞれです。

ガラが悪い人

タクシードライバーという仕事の醍醐味

「過酷なことが俺のやりがい」と言う人もいるかも

タクシードライバーの仕事はサービス業、接客業であることから、タクシードライバーを見下す人がいます。
それでもやはり、タクシードライバーをはじめとした接客業には、接客好きを引き付ける「仕事の醍醐味」があります。
人の好みはそれぞれなので、仕事に対する向き不向きもそれぞれです。仕事は収入を確保するために必要なもので、もちろん、中には「仕事をしないで遊んで暮らせるなら、仕事なんかしたくない」という人もいるでしょうけど、それでもやはり、人が職業を選ぶときに考えるのは、収入だけではありません
自分が望む収入に加え、向き不向き、適正の有無、勤務地など、いろいろな要素を合わせ、総合的に考えて選ぶはずです。
その中で、収入を最も優先的に考える人もいれば、向き不向きを最優先に考える人もいるでしょう。さあ、あなたはどちら?

とにかく、職業を考えるとき、その仕事をして楽しいかどうか、どんな楽しさがあるかを考える人もいるでしょう。


1. 社会の裏側を知ったような気分になれる

タクシーにはさまざまなお客さんが乗ってきます。大企業の社長さん、中小企業の営業職、買い物帰りの高齢者、職業も年齢も性別さえも不詳な人物、夜の飲食店の人など、都会であれば、タクシー車内はまさに「都会の縮図」状態です。
もしかして、他人には言えない業界裏話なんかも耳に入ってしまうかもしれません。

裏通り

2. 昼食

タクシードライバーはお客さん次第でいろいろな場所に行きます。どこでどんな食事を取るかは、なかなかタクシードライバー自身の都合で決められるものではありません。
昼どきにどんな場所にいるかはお客さん次第ですから、もしかしたら飲食店のない、山の中で昼どきになるかもしれません。
そんなタクシードライバーですから、ラーメン激戦区でちょうど昼どきになるかもしれません。「そろそろ昼食にしようかな」と思ってふと見ると、目の前に以前から気になっていたカレー屋さんがあるかもしれません。
食べることを人生の楽しみと考えている人にとっては、毎日、どこで昼食を食べることになるのか、ワクワクできることは仕事の醍醐味の1つになるでしょう。毎日決まった場所のオフィスに通勤する人は、昼食の場所も毎日、限られた店数から選ばなければいけないのですから、比べたらタクシードライバーのほうが楽しい食生活になるはずです。

食べるは楽しみ。でも口臭には気をつけて

3. 知識が増える

タクシードライバーに限ったことではありませんが、毎日の仕事がルーティンワークではない職業では、毎日いろいろ新しいことに出合うかもしれません。それを意識できるかどうかは、本人の気持ち次第ですが。
タクシードライバーであれば、道の知識はどんどん増えていきます。道の知識が増えなければ、仕事になりませんから。
知識として増えるのは、道だけではなく、街の建物、人の流れ、イベント情報、四季の変化などについての知識もあります。こうした知識が増えていってこそ「稼げるタクシードライバー」になれるので、タクシードライバーとして収入を増やしたい人は、必死に毎日学んでいきます。
知識が増えると、効率的に仕事できるようになり、人生も豊かになったような気がします。

地図に詳しくなる

4. 努力しただけ収入が増える

努力を重ねて知識が増えると、効率的に仕事できるようになり、収入も増えます
タクシードライバーとしてできる努力は、知識を増やすことだけではありません。そうやって得た知識、情報を駆使して戦略を立て、計画的にタクシーを運転するのも「稼げるタクシードライバー」になるための努力の1つです。
そうやって、必要な努力を重ねていくと、収入はどんどん増えます
もちろん、収入が増えること自体もタクシードライバーの仕事の醍醐味ですし、努力が報われたと実感できることも大きな醍醐味となります。

収入が増えるとやはりうれしい

5. 人生が深まる

タクシードライバーは接客業でもありますから、人を観察する力が必要です。長年、タクシードライバーとして仕事をすれば、そういう観察力が身に着いてきます。
こうなってくると、社会の裏側も知った気になり、街に関する知識も相当増え、なんか人生が深まったような気分が味わえます。
ここまで来たら、いっそ、悟りの境地に達してみましょう。
お客さんの暴言や横柄な態度も余裕で受け入れ、常に弱者にも強者にも優しく、ていねいに接し、酔客の愚痴にも親身になって耳を傾けられるような境地です。
つまり、人として高みに達するのです。仕事の醍醐味なんか、どうでも良くなるかもしれません。

悟りの境地

6. 臨機応変な対応が身に着く

タクシードライバーの仕事は、単にタクシーを運転してさえいればいいというものではありません。
すなわち、そのタクシー自体が普通の車とは違うわけです。
他の車もたくさん走る道路上でタクシーを運転しながら、まずタクシーを利用したがっている人を見つけなければいけません。ベテランになると、手を挙げる前にその人がタクシーに乗りたがっているかどうか分かると言いますから、安全運転に注意しながらもよほどの観察眼がなければできません。
そうしていち早くタクシーを利用したい人を見つけると、他のタクシーに先を越されることもなくなりますから、この観察眼は重要です。
そして、あくまでも安全運転、つまり他の車の流れに注意しつつ、タクシーを利用したい人の近くにタクシーを寄せ、迅速にドアの開閉を操作し、お客さんを乗せたら接客対応をしながら迅速に、安全に再び車の流れに乗らなければいけません。
お客さんを降ろすときも、迅速に精算などを済ませ、安全にお客さんを降ろし、安全に再び車の流れに乗ります。
こうした複数の動作を同時に行うには、臨機応変な判断力が必要です。
また、お客さんは1人1人、それぞれですから、その接客にも臨機応変な対応が求められます。
タクシードライバーとして経験を積むと、臨機応変な対応力が相当高まるでしょう。自分が「デキる人」になったような気にもなります。

デキる人

7. 運不運を実感できる

タクシードライバーとして収入を上げるには本人の努力が必要であり、さまざまなトラブルにも臨機応変な対応力が必要です。
思った以上に稼げたとか、今日は何もトラブルが起こらずに無事に終わったと実感できる日もあります。毎日同じ作業の繰り返しではない仕事なので、心の底から「今日はツイてた」と実感できる日もあるかもしれません。
逆に、戦略にも間違いはなかったし、努力も続けていたはずなのに、何もかもが裏目に出て、うまくいかなかったと落ち込む日もあるでしょう。
タクシードライバーに限らず、ツイている日、ツイていない日はあります。タクシードライバーの仕事はルーティンワークでない分、そうした運不運も実感しやすいかもしれません。
できれば、そんな運不運を楽しめる境地になりたいものです。

ラッキー7

8. マイペースで働ける

タクシードライバーは基本的に1人で仕事をします。
どこでいつ休憩を取って食事をするか、どのあたりでタクシーを走らせてお客さんを見つけるか、仕事のやり方は自分で選べます。仕事のペースも自分次第です。
ある意味、タクシードライバーは自由度が高く、気ままな仕事だとも言えます。自由を愛する人にとっては、この点こそ「タクシードライバーをやる醍醐味だよなあ」となります。

気まま

9. 特殊な仕事をしている

他の仕事より自由度が高いだけではなく、タクシードライバーにはいろいろ他の職業にはない、特殊な面があります。
早朝から翌朝まで仕事し、その後、丸1日休むという勤務を月に12日間ほど続ける隔日勤務という勤務体制も、かなり特殊です。
また、タクシードライバーの仕事は社会貢献度も高いので、タクシードライバーは「他の人がやらない」「他の人にはできない」特殊な仕事をしつつ、大きく社会貢献しているという優越感、満足感を得られます。

特殊部隊の特殊任務

10. 毎日無事に終わったと実感する

タクシードライバーに限ったことではありませんが、人生にはいろいろなことが起こります。
仕事上のことでは、人はさまざまなトラブルを想定し、備え、覚悟もしますが、ときには想定外のことも起こります。タクシードライバーは、お客さんの要望によっては、今まで走ったことのない街を走り、知らなかった道を行くこともあります。そこでは想定外のことに出くわす可能性も高くなります。
仕事だけではなく、自然災害、政府の緊急事態宣言など、人の力だけではどうにもできないことも起こります。
それだけ、人生は想定外、予想外、予定していなかったことが起こるものなのです。
それでも、1日は終わり、また新しい1日が始まります。
悪いことが起きたり、良いことが起きたり、毎日いろいろな日々が続きますが、続くということは、とりあえずその日は無事に終わるということです。これは奇跡的なことです。
毎日無事に終わることは「当たり前」ではないわけです。毎日奇跡を体験できる、この醍醐味を思い切り感じましょう。

まずは生き残ること


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賢い人の職業

古代エジプトの知恵の神

人はなぜか、賢いか頭が悪いかということに重く価値を置きます。
ある人は「頭が悪いと幸せな人生を送れない」なんて言います。本当でしょうか? 根拠となるデータはあるのでしょうか。なんてことを言うと「それが分からないなんて頭が悪い証拠」と言われそうです。
もしかしたら、単なるイメージかもしれません。「賢い人」と言うと、スマートにお金をたくさん稼いで、高級マンションで優雅に暮らしていそうです。
それとも、自分を「あまり賢くない」と思っている人が「もう少し賢かったら、もっとスマートに生きて、今ごろ成功者になっているのになあ」と思うあまり、社会的に成功している人をうらやんで「賢い」と思っているかもしれません。その社会的成功者に関してあまりよく知らないので、おおざっぱに「賢い」とくくってしまうわけです。
賢い人と頭が悪い人が共同で作業をすると、頭が悪い人の理解が遅く、作業が手間取るので賢い人はイライラします。それでつい感情的に、頭が悪い人を見下してしまいます。賢いからって、物事を何でも知性的に判断できるわけではないのかもしれません。
賢い人に向いている職業とは何でしょう?


1. プロドライバー

プロドライバーの中で、例えばトラックドライバーはトラックを運転して荷を安全に、時間通りに運ぶだけで年収400万円から800万円以上を稼げる、世にもおいしい仕事です。賢い人ならきっと選ぶ、楽にたくさん稼げる仕事です。
実際、賢くないとできないとも言えます。トラックドライバーは荷を効率的に荷台に積み、時間に遅れないように効率的にトラックを走らせなければいけません。それも、荷を傷つけてはいけないのでていねいに運転する必要があります。
また、トラックを走らせる道路には、他のさまざまな事情の車が同時に走っていますから、予想外のトラブルが起こったりもします。それでもトラックドライバーは臨機応変にトラブルをできるだけ回避して、荷を時間までに安全に運ばなければいけません。そういうトラブルがなくても、休憩や食事のタイミングを見つけるなど、臨機応変に瞬時に判断しなければいけないことは多いものです。
さらにトラックの運転は普通自動車の運転より難しく、高度な技能を要します。やはり賢くないとできない仕事ではないでしょうか。
同じプロドライバーのタクシードライバーは、接客もしなければいけないので、これまた賢くないとできそうにありません。それにタクシードライバーは「人の命をあずかる職業」でもありますが、他にも医者、パイロットなど、「人の命をあずかる職業」は賢くないと務まりません。

トラックドライバー

2. マグロ漁師

遠洋漁業でマグロを取るマグロ漁師は、長期間海の上で過ごさなければいけない、過酷な面があるため、かなりの高給取りになっています。年収は約1000万円にもなる人がいると言います。
長期間、陸に上がらないのでお金を使うこともあまりありません。みるみるうちに大金持ちです。しかし、作業はマグロを取るだけなので、何度も司法試験にチャレンジするとか、毎回選挙に命を賭ける必要もありません。なかなかおいしい仕事です。
「大金持ちになりたい」と思う賢い人が選ぶ仕事と言えるでしょう。

漁師

3. 政治家

「賢い人が選ぶ職業」と言うより、「賢い人になってほしい職業」かもしれません。
政治家が賢ければ、時代感覚がズレた失言もしないでしょうし、国民に自粛を強いていることを平気でやってしまわないでしょうし、政治資金も私的に流用しないでしょうし、意地を張って外国と敵対しないでしょうし、隣国を悪く言って、何でもかんでもその隣国のせいにしないでしょうし、仲良くしている大企業だけが得するようなことはしないでしょうし、責任を取ると言う割りに具体的に何もしない、ってこともないでしょうし、政治そのものよりも何よりも選挙にだけ一所懸命になったりしないでしょうし、目先の損得だけで判断しないでしょうし、何よりも世界全体を平和にできるはずです。
「政治はきれいごとだけではできない」と言うかもしれませんが、賢ければ何とかできるはずです。

政治家

4. 医療関係

医者や看護師、薬剤師といった医療従事者は人の命を左右することもある職業です。
そのため、そういう仕事に就くためには難しい試験にも受からなければいけません。まさに賢くなければできない仕事です。

医者

5. ギャンブラー

例えば丁半バクチの胴元は、賭ける人が口々に言った丁、半を数え、集計して暗記し、目が出たらそれに応じてお金を渡します。最終的に胴元が損を出しても困りますし、頭が悪い人にはできそうもありません。
昔から「バクチ打ちはバカにはできない、利口はやらぬ」なんてことも言います。
利口がやらないというのは、大負けすることもあるからです。
ただ、遊び感覚で大金が入るのですから、これ以上「楽して稼げる仕事」はないかもしれません。
それに、賢ければ大負けしないのではないでしょうか。昔は「ギャンブルで蔵を建てた人はいない」なんて言ったようですが、それはギャンブルさせないための口実で、競馬でマンションを買ったという人もいるそうです。

ギャンブラー

6. 弁護士

弁護士になるには超難関と言われる司法試験に合格しなければならず、シンプルに頭が良くないと就けない仕事です。
もちろん、弁護士として複雑怪奇な現代の難事件や、入り組んだ人間関係の問題を解決に導くのは、賢くないとできそうにありません

弁護士

7. 教授

大学生たちに専門的な講義を行ったり、専門的な研究を行ったり、その論文を執筆するには、それなりに頭が良くないとできません。まさに頭脳によって収入を得るのが教授です。

大学教授

8. 経営者

経営者も「賢い人がなる職業」と言うより「賢い人になってほしい職業」です。
経営者は時代の先を読み、仕事の効率化を考え、人事に目を配り、会社を発展させていかなければいけません。細かいことへの目配りや、大局を俯瞰で見る視点も兼ね備え、責任を持って従業員の生活を支えなければいけません。
経営者が賢ければ、会社は長続きして発展し、従業員はイキイキと仕事できます。

社長

9. 落語家

落語家は高座に上がると、客席のお客さんを見て年齢層や雰囲気などから、その日のネタを決めたりすることもあります。賢くないと、お客さんに合ったネタを選ぶことはできないでしょう。
そもそも、幅広い選択肢を持つため、何十という噺を覚えておかなければいけません。まさに頭脳が頼りの仕事です。
全く肉体労働ではありません。動くと言うと、舞台の袖から真ん中の座布団があるところまで歩いて来るくらいです。後はしゃべっていればいいわけです。
そんな頭脳労働でありながら、落語のネタは長いと90分くらいのものありますが、短いと10分くらいで終わります。1日の労働時間がわずか10分くらいということもあるわけです。
そんなおいしい仕事を選ぶのですから、相当賢いと言えるのではないでしょうか。

落語家

10. 無職

本当に賢い人なら、働かなくても食べていける方法を見つけているはずです。

賢い人は働かない

いつまでも若々しく見えるトラックドライバー

みずみずしさも若さの証


人は年齢とともに老けていきます。それが自然なことです。
しかし、多くの人が、実際の年齢より若く見られたいと思っています。若さは活力、健康、美の象徴だからです。
活力健康は確かにその通りですが、は人それぞれのセンスで違うんですけどね。
とにかく、そんなわけで多くの人はCMに乗せられ、老化の象徴であるかのような薄毛を気にしたり、シワやたるみを隠そうと必死になります。若作りのファッションを身につけようとします。興味のないことまで知ったかぶり、無理して若い人の会話に入っていこうとします。
特に日本では若さを追求するあまり、ついには大人が幼く振舞ったり、幼さを追求するようにまでなっています。何が何やらです。
それはともかく、くわえタバコを欠かさない中年太りのオッサン集団と思われがちなトラックドライバーって、意外にも若々しく見られる要素にあふれているのです。

1. 長く現場で仕事できる

一般的な企業では、若いうちは第一線でバリバリ活躍できても、40歳も過ぎて役職に就くようになると、部下もでき、その教育やら指導やら管理やらが仕事の中心になっていきます。いわゆる「上司」という立場になり、ネットニュースなんかで「劣化するオッサン」なんて書かれる対象になります。実際には臭っていなくても「加齢臭がする」なんて言われかねません。
一方、トラックドライバーは年齢を重ねても現役です。バリバリです。年齢に応じて、最初は中型から始め、経験を積んで大型で長距離へ行くようになり、歳を取ったらまた中型で近場を回るというように、働き方を変えていくことはありますが、現役は現役です。いつまでも若々しくいられます。

上司

2. 人間関係のストレスが少ない

人は年齢とともに老けていきます。それが自然です。
また、精神的なストレスでも老けは進行します。これはあまり自然なこととは言えません。
トラックドライバーは1人で仕事をするのが基本で、トラックの運転中は運転席の横にいかつい上司意味深な同僚もいません。一度仕事に出ると2~3日、長いと1週間は家に戻らない長距離の仕事では、その中で1回か2回、荷を積む場所と荷を下ろすところで、そこの担当者と接するくらいで、後は食堂のおばちゃんと会話したりするくらいです。そのため、人間関係によるストレスがとても少ない仕事と言われています。
ストレスで老け込みたくないという人は、トラックドライバーになると良いでしょう。

ストレスは重くのしかかる

3. ファッションが自由

トラックドライバーは、仕事中の服装は自由という会社が多いです。
そうした会社では、荷役のときは基本的に作業服と安全靴が定番ファッションですが、運転中は自由です。運転に支障がなければ、ファッショナブルにおしゃれして過ごすのもアリです。
髪型が自由な会社もあります。茶髪、ピアスがOKな会社もあります。
くどいようですが、運転に支障が出るようなファッションはいけませんが、そうでなければ、オフのときだけではなく、仕事中でも好きなファッションで自由に自分を表現できます
若きIT実業家みたいな身なりでトラックを運転していても良いわけです。

ピアス

4. たっぷり稼げる

トラックドライバーは月収25万円~100万円の収入が可能な職業なので、収入面では大企業のビジネスマンにひけをとりません。そのため、ファッションにも美容にも健康にも若作りにも大企業のビジネスマン並みに、存分にお金をかけることができます。
高額な薄毛対策だってできるでしょう。
また、たっぷり稼いで生活にも余裕がある人は、生活の苦労によって老け込むこともありません。

たっぷり稼ぐ

5. 健康管理に気を使う

何だかんだ言ってトラックドライバーは体力仕事です。安全運転のためにも健康管理は欠かせません。
長距離トラックのドライバーは外食がちになるので、放っておくと栄養バランスが偏ります。ですから、食事にも案外気をつけます。
体力維持のためにトレーニングジムに通うドライバーもいますし、仕事で筋肉を使い、自然と筋力が付いたドライバーもいます。
仕事の必要上、健康管理に気をつけ、体を鍛えているドライバーは、自然といつまでも若々しい肉体を保つことになります。

ジムで鍛える

6. たくましい

体力仕事を無事にやり続けるため、トラックドライバーは自然とたくましくなります。肉体的にも精神的にもたくましくなります。
引っ越しトラックのドライバーは、トラックの運転だけではなく、たくさんある引っ越し荷物の運搬と積み下ろしもテキパキと行うので、実に頼りがいがあるように見えます。
荷積みや荷下ろしで筋肉を使うトラックドライバーは、筋肉もついていきます。いわゆるマッチョになります。
マッチョな高齢者もいますが、マッチョじゃない高齢者に比べ、たとえその高齢者よりさらに高齢でも、マッチョな分、若く見えたりするものです。筋肉ってスゴイですね。

筋肉

7. 全体的に年齢層が高い

トラックドライバーは若い人のなり手が少なく、全体的に年齢層が高くなっています。そのため、他の業界では「もう若手とは言えないんじゃね」という30代でも、相対的にまだまだ若手と見なされることもあります。
周囲に10代、20代が多い場所では、30代にもなるともはやベテランと見なされるかもしれません。そこでは周囲からもベテランとして扱われるでしょう。
しかし、トラックドライバーの業界では、30代でもまだ「若手」と見なされれば、当然、周囲からも「若い」として扱われます。20代で入社してしばらくは「若手」だったりしたら、本人もその気になって、いつまでも若い気分でいられるでしょう。
人間、気の持ちようです。気が若ければ、いつまでも若々しくいられるはずです。

まだまだ若手、かも

8. セールスドライバーはさわやか

セールスドライバーの主な仕事は配達、集荷、集金、営業です。イメージしやすいのは、通販の宅配でしょう。通販の商品を個人や企業、店舗などに配達し、また荷物を集め、その料金の精算も行い、さらに、企業などから運送業務の契約を取り付けます。
大手宅配便会社では、CMなどで「さわやかなセールスドライバー」のイメージを打ち出しています。そのため、何となく宅配便を届けるのは「宅配便のお兄さん」というイメージが広まっています。おじさんじゃありません。

宅配便のお兄さん

9. 仕事が楽しいから

トラックドライバーの仕事は、車の運転が好きな人にとってはとても楽しいものです。
仕事中は1人が基本なので、トラックの運転中に好きな音楽も聞きたい放題です。歌っても構いません。
勤務時間が長い仕事もありますが、休憩時間はきちんとあります。その休憩時間には昼寝もできますし、ゲームやったり、動画見たりして過ごすのもOK。
そんな風に、毎日を楽しく仕事していれば、いつまでも若々しくいられるはずです。

歌う

10. 規則正しい生活

トラックドライバーは工場に部品を届けたり、物流センターから製品や商品を発送する仕事をします。つまり、荷の届け先の都合の良い時間に合わせて仕事をします。そのため、夜勤でもない限り、出社も朝早くなり、その分、起床時間も早朝になります。
出社が早ければ当然、退社時間も早い時間帯になります。家に帰ったドライバーは、翌日の出勤に備えて早く寝ます。
こうしてトラックドライバーは早寝早起きの規則正しい生活を送ることになります。
昔の人は「早起き三両、宵寝は五両」なんて言いましたが、早寝早起きはそれだけだとしたものです。
規則正しい生活は健康にとても良いとされています。前述しましたが、健康な肉体はやはり、若さの証拠となります。

早起きして朝のジョギング