タクシードライバーの給料は歩合制が導入されていて平均年収は300万円台ですが、中には月給50万円以上、年収1000万円以上を稼いでいる猛者もいます。
仕事の仕方、地域などによって大きく変わるのがタクシードライバーの収入です。とは言え、ただ漫然とタクシーを運転しているだけでは、相当な強運でもなければたくさん稼ぐことはできませんし、幸運はそれほど長続きしません。
1. 横に上司がいないからとサボるかどうか
タクシードライバーはデビューしてすぐの頃は、運転席の横に先輩が乗り、指導したり、仕事振りをチェックしたりしますが、その期間が終わると1人きりです。自分の努力と裁量でお客さんを乗せます。
お客さんも乗せず、完全に1人きりでタクシーに乗っていると、気持ちは楽です。緊張はあまりありません。
だからと言って、そのままお客さんを乗せられないと、たくさんの給料はもらえません。稼げるタクシードライバーは、工夫と努力を重ねて多くのお客さんを乗せられるようにしなければいけません。
2. 人を不快にする外見がどうか
タクシードライバーは接客業でもあるので、お客さんに好感を持たれることは大切です。好感を持たれると、常連さんになってくれるかもしれません。常連さんが増えると、安定した高収入の確保にもつながる可能性があります。
お客さんに好感を持たれるかどうかは、外見も影響します。
とは言え、外見は人によって好き嫌いもありますし、実際、お客さんもタクシードライバーの顔かたちや姿をそこまでよく見ているわけでもありません。
もちろん、明らかなイケメンや美人は、その見た目だけで常連さんになってくれるお客さんもいるかもしれませんが、イケメンや美人じゃないからと言ってあきらめる必要はないわけです。
外見で気にしなければいけないのは清潔感です。タクシードライバーは会社ごとの制服や帽子を着用していることが多いですが、そういうユニフォームがきれいかどうか、髪や身だしなみが不潔じゃないかどうか、そこをお客さんも見ています。気をつけましょう。
3. 自営業という認識があるかどうか
タクシードライバーは上司の指示でタクシーを走らせ、お客さんを乗せるわけではありません。自分でタクシーを走らせ、お客さんを見つけます。
個人タクシーではなく、タクシー会社の社員としてタクシーを走らせているタクシードライバーも、意識は自営業として仕事をすべきです。
もちろん、なかなかお客さんを見つけられなければ、どうすれば良いのかという相談に乗ってくれる先輩や上司もいるでしょう。しかし、まずは自分で考え、工夫して努力するように仕事しなければ、たくさん稼ぐことはできません。
仕事は「やらされている」のではなく「積極的に自分からやっている」ものだと考える必要があるわけです。
4. 運転がうまいかどうか
タクシードライバーがお客さんから気に入られるかどうかには、タクシーの運転がうまいかどうかも大きく影響します。
タクシーのお客さんはタクシーに快適な乗り心地を求めます。タクシードライバーはお客さんに快適な乗り心地を提供しながらタクシーを走らせなければいけないわけです。かなり難しいです。
しかし、もし乗り心地に最上級の快適さを感じてくれれば、そのお客さんは常連さんになってくれるかもしれません。
5. 目的地へのルートを聞くかどうか
タクシードライバーはお客さんを快適に目的地まで運ばなければいけません。
快適だからと言って、ゆっくり走っていては「タクシーを利用して実感したい利便性」を損ないますし、周囲の車には迷惑です。快適に、そして迅速に目的地まで運ぶ必要があるわけです。
もちろん、道に迷うなんてことは、絶対にやってはいけません。
だからと言って、しょっちゅうお客さんに道を聞いていては、お客さんにはストレスになります。
目的地を聞いただけで、そこへの最短ルートをたどり、迅速に目的地まで着くことができれば、その仕事振りをお客さんに気に入ってもらえるでしょう。
6. 仕事を楽しんでいるかどうか
タクシードライバーがたくさん稼ぐには工夫と努力の積み重ねが必要ですし、お客さんを快適に運べる技量もなければいけません。
結構大変な仕事です。
大変だからとイヤイヤ仕事をしていては長続きせず、たくさん稼ぐことはできません。また、イヤイヤ仕事しているとミスをしてしまったり、トラブルを引き寄せたりもします。
工夫と努力を積み重ね、仕事がうまくいったときの達成感を喜んだり、お客さんからねぎらいの言葉をかけてもらったことで喜んだりして、仕事を楽しむようにすると、仕事も長続きします。明るい未来が見えてくるかもしれません。
7. 全力で仕事しているかどうか
タクシードライバーは常に安全運転を心掛けなければいけません。気を許すと交通事故のリスクが高くなり、もし交通事故に遭ったりしては、「たくさん稼ぐ」どころではありません。時間とお金を取られるばかりか、健康を損ねたり、人命にも関わります。仕事を続けられなくなる可能性もあります。
どんなときも気を抜かず、安全運転に集中して全力で仕事しなければ、たくさん稼ぐことなんてできやしません。
8. 接客力があるかどうか
タクシードライバーは接客業でもあります。お客さんに快適だと感じてもらうために、接客術を駆使する必要があります。
とは言え、お笑い芸人のようなトーク力が必要なのではありません。大事なのは、むしろ「聞く力」です。
多くのお客さんはタクシー車内で、できるだけ静かに過ごしたいと考えています。タクシードライバーと会話したいという場合も、タクシードライバーの話を聞きたいというより、自分の話を聞いてほしい気持ちが強かったりします。
もちろん、地元ならではの「あまり知られていないおいしいお店」とか「あまり知られていない名所」みたいなものを上手に紹介できる話芸があれば、それに越したことはありません。そういうものを求めているお客さんは喜ぶでしょう。
どちらにしろ、お客さんを見て、車内でどう過ごしたいと思っているかを見極めることが必要です。
9. 愛想が良いかどうか
タクシードライバーは接客業でもあるので、見た目の印象は大切です。とは言え、人相が良いかどうかはあまり関係ありません。大切なのは愛想良くすることです。
ネット上でもたまに「たまたま乗ったタクシーのドライバーが無愛想で、二度とその会社のタクシーを利用したくなくなった」などの書き込みが見られます。
人相が悪かったりするのは仕方ないことですが、どんな人でも愛想良くすることはできます。無愛想だとかなりの高確率で相手に悪い印象を与えますが、愛想が良ければ好印象を持ってもらえる可能性も爆上がりです。
好印象を持ってくれたお客さんは、もしかしたら常連さんになってくれるかもしれません。そうなりゃしめたもんです。
10. 車内が清潔かどうか
車内が清潔かどうかも、お客さんの印象を大きく左右します。
もちろん、清潔なほうが良いのです。
車内にゴミがあったり、変な臭いがしたりすると、お客さんはかなりの高確率で悪い印象を持ち、常連化への道のりは無限の彼方へ吹き飛ぶでしょう。