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2024年問題解決!トラックドライバーの労働制限対抗策

2024年

2024年問題とは、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働が月間45時間、年間960時間に制限されることで起こるいろいろな問題のことです。
時間外労働とは、1日8時間1週40時間という法定労働時間を超える労働時間のことです。
つまり、2024年4月からトラックドライバーは今までのような長時間労働をしてはいけない、というわけです。
何だか良さそうは話にも聞こえます。トラックドライバーと言えば「長時間労働で仕事がキツイ」という悪いイメージが付きものですが、長時間労働が制限されれば「キツイ仕事」じゃなくなるわけですから。
ところが、そう単純でもないようです。
トラックドライバーには長距離輸送の仕事があります。青森から大阪まで荷を運ぶとしたら、どうしても長時間かかります。それだけ運転しっ放しということはありませんが、その往復の時間は勤務時間なので、労働時間と見なされます。
2024年4月からは、長距離のトラックドライバーも従来通りの仕事のやり方ができなくなります。労働時間を短くしなければいけません。
そうすると、どんな問題が起こるでしょう。
トラックドライバーの給料は歩合制になっていることが多いので、労働時間が減れば、当然収入が減ります。ただでさえ物価高が調子づいている昨今、収入が減れば生活は苦しくなります。
運送会社も、長距離の仕事を多くは受けられなくなります。トラックドライバーは不足気味なので、長距離の仕事を多く受けつつ、1人のトラックドライバーの労働時間が長時間にならないようにするというのは難しいからです。
長距離の仕事を多く受けられなくなった運送会社は売り上げが減ります。
運送会社に荷を運んでもらおうとする荷主も困ります。運送会社が荷の輸送を受けてくれなければ、自社の商品を物流させることができなくなります。
同じ理屈で工場に部品が届かなければ、工場の生産はストップします。
こうして荷を発送できず、荷を受け取ることもできなくなれば、一般庶民も困ってしまいます。
これは大問題です。




1. デジタル化を導入

トラックドライバーが長時間働けなくなったわけですから、仕事の効率化を図るしかありません。生産性を上げるのです。
これまで長時間かかっていた作業を短時間で終わるようにします。同じ仕事をしても短時間で終われば、時間外労働も年間960時間を超えないでしょう。
まずは、これまで紙を使っていた伝票などもすべてデジタル化します。トラックドライバーの運行管理などもデジタル化して効率化します。
例えば、これまでトラックドライバーの勤務時間が長かった原因の1つに「荷待ち時間」がありました。荷を届け先に届けても、すぐに下ろすことができず、前に着いたトラックの荷下ろしなどが終わるまで待っていなきゃいけなかったのです。ただ待っているだけで勤務時間が長くなっていたなんて、考えなくてもムダです。
細かいムダを1つ1つなくしていけば、トラックドライバーの勤務時間も結構短くなるかもしれません。

デジタル

2. パレットを活用

作業の効率化の手段はデジタル化だけではありません。
トラックに荷を積んだり、下ろしたりする際、1つ1つ手作業で行うより、いくつかまとめてパレットに乗せ、そのままフォークリフトなどで積んだり下ろしたほうが効率的です。
もし、トラックドライバーが荷の積み下ろしをしなくてはいけないときでも、トラックドライバーの足腰への負担が減って一石二鳥です。

パレット

3. 中継輸送を導入

中継輸送とは、1つの行程を1人のトラックドライバーが輸送するのではなく、1つの行程を複数人のドライバーで分担する輸送方法です。集荷エリアと納品エリアの中間地点に中継拠点を置き、輸送を分担します。
1人のトラックドライバーの輸送距離が減るので、1人のトラックドライバーの勤務時間を短縮できます。
トラックドライバーの給料が減る問題は解決できないかもしれませんが、会社の売り上げを減らすことはなくなりそうです、が、会社ではより多くのトラックドライバーを雇用しなければならなくなり、その分、人件費がかかり、やはり会社としての利益も減る可能性が高いです。
困ったことです。

複数で分担

4. 他社との連携

中継輸送実現のネックとなるのが人材の確保です。
しかし、多くの国民、というか多くの政治家が薄々気付いてはいますが、問題として先送りしがちで、忘れたいとさえ思っている少子化によって日本の労働人口が減っている昨今、もちろんトラックドライバーも不足がちです。そんなわけで、運送会社としても気軽に中継輸送なんてできません。
そこで考えなければいけないのが他社との連携です。
つまり、1社で1行程を複数のドライバーに分担させようとすると、何人もトラックドライバーが必要になりますが、納品エリア周辺に拠点を持つ別会社のトラックドライバーと輸送を分担すれば、トラックドライバーを増やす必要がなくなるわけです。
もちろん、その場合は、その別会社と運送費を折半しなければいけません。その代わり、別会社が請け負う他の輸送も分担すれば、うまく売り上げを減らさずに済むでしょう。
また、従来は運ぶ荷が少ない場合、小さいトラックで対応していたかもしれませんが、今後は他社と連携し、大型トラックに複数の荷主の荷を積めば、人件費も燃料費も効率化できるはずです。

他社と連携

5. 労働環境の改善

会社としていくら作業の効率化を図っても、トラックドライバーが減っては1人のトラックドライバーの負担は増すばかりです。たとえトラックドライバーの数が減らなくても、今は物流量、すなわち仕事量がどんどん増加の傾向にありますから、トラックドライバーの長時間勤務もやむなしの状況に大きな変化はないかもしれません。
何だかんだ言って、遅かれ早かれトラックドライバーには増えてほしいものです。
そのためにも労働環境の改善が必要です。デジタル化などの効率化を進めるとともに、育児支援や有給休暇の整備、福利厚生の充実など労働環境の改善を図り、人材を確保して育成・定着を図っていかなければいけません。

育休

6. モーダルシフトを導入

モーダルシフトは、トラックによる輸送を船舶輸送鉄道輸送に切り替えることです。つまり、港や駅までトラックで運び、そこから荷の届け先近くの港や駅まで船、鉄道で運び、港や駅からまたトラックで運ぶわけです。
「他社との連携」と同じですが、連携するのは同業他社ではなく、船舶輸送の会社や鉄道会社です。
モーダルシフトはもともと、船や鉄道より二酸化炭素を多く排出するトラックの使用を減らすことで、二酸化炭素排出を削減することが大きな目的でもあるそうです。トラックドライバーの長時間労働を減らすと同時に、環境問題への対策にもなるわけです。

貨物船

7. 瞬間移動装置を発明

作業の効率化、中継輸送、モーダルシフトの導入ままならないなら、もう瞬間移動装置を発明するしかありません。大型のどこでもドアみたいなものです。トラックもトラックドライバーも必要ありませんし、荷の移動に関わる従業員の勤務時間も長時間にならずに済むはずです。
作業の効率化、中継輸送、モーダルシフトの導入ができないなら、頑張って発明してください。
ただ、人の瞬間移動は簡単に試してはいけません。装置にハエでもまぎれ込んでいたら大変なことになりますよ。

瞬間移動装置?

8. 消費者が我慢

2024年4月からトラックドライバーの長時間労働が不可能になります。運送会社や荷主が何も対策を講じないと、当日配送やら翌日配送といった便利なサービスも不可能になるでしょう。
消費者も我慢を覚えるしかありません。
それがイヤなら、いっそ自分がトラックドライバーになってしまいましょう。何かの足しにはなるかもしれません。

我慢

最後に

2024年4月はもうそこまで迫っています。上記のような対策は、すでに関係各所が講じているはずですが、さてさていかなるさまにあいなりますか。それは次回の講釈で。

これは公爵

もしも、ある日突然、それまでなりたいと思ったこともなかったトラックドライバーになってしまったら

朝目覚めると

ある朝目覚めたら、なぜか突然トラックドライバーになっていました。家族に説明しても誰も分かってくれません。「何言ってるの。学校を卒業してからずっとトラックドライバーじゃない」なんて言われてしまいます。
自分の持ち物を調べると、取得した覚えのない大型運転免許がカードケースに入っていました。
キツネにつままれたような気持ちで家を出ると、足が自然と動き、気がついたら運送会社にたどり着きます。
何だかずっとここに勤めていたような気がしてきました。

なんてことが実際に起こるはずはありません。…ありませんよね。

でも、もし…。


1. 戸惑う

ある日を境に、まるで他人の人生と入れ替わったようなことになるのですから、相当戸惑います。「そうか、トラックドライバーになった夢を見ているのか」なんて考え、トラックドライバーとしての現実を、なかなか受け入れることができません。
しかし、会社の上司や同僚など、周囲の人たちはトラックドライバーとして自然と受け入れてくれていますし、そのまま馴染んでいます。
「もしかしたら、本当はトラックドライバーのほうが本当の自分で、今までは、トラックドライバーじゃないという夢を見ていたのかも」なんて思い始めます。

戸惑う

2. 仕事を覚えよう

逃げ出すわけにもいかず、トラックドライバーとして働くことにします。
ハンドルを握ってみると、なぜかスイスイとトラックを運転できます。しかし、どういう順番でどんな作業をすれば良いのか、とにかく仕事を覚えるしかありません。
同僚に「こうするんだったっけ?」とか、少しずつ聞きながら仕事を進めていくと、どういうわけか体が自然と動きます。
やってみると、意外と簡単です。

「簡単じゃん」

3. 交通ルールを頭に叩き込む

こうしてトラックを運転して街に出ます。
大型トラックなので死角が多いし、右折や左折、バックのときの車体感覚も普通自動車とは違いますが、苦労しないでやってのけました。
運転はできるのですが、「トラックドライバーはやはり安全運転を最優先しないといけない」という気持ちが沸き起こりました。
安全運転のためには、とにかく交通ルール交通マナーをしっかり守らなければいけません。交通ルール交通マナーは、トラックドライバーだけではなく、普通自動車のドライバーも厳重に守らなければいけないものだと、改めて思いました。

しっかり覚える

4. 好奇心を持つ

というわけでトラックドライバーになってしまったわけですが、自分の意志でなったわけではないからと言って、イヤイヤ仕事をしていては、せっかくの人生がもったないです。
そこで、好奇心を持って仕事をやり遂げ、その中で仕事のやりがい醍醐味楽しみを見つけることしました。

好奇心を持って

5. やりがいを見つける

何ごとも好奇心を持って見回すと、新しい発見刺激的な出会いがあるものです。
トラックドライバーの仕事は、トラックを運転して荷を届けるという、言ってみれば単純作業ですが、安全運転に気を使わなければならず、気をゆるめることはできません。大変、ちゃー大変ですが、それだけに1日の仕事をやり遂げたときの「今日も1日無事だった」という充実感は半端ありません。
それだけではなく、荷の届け先で「ごくろうさま」とか「ありがとう」とか声をかけられることもあり、そうした積み重ねが仕事のやりがいにもなったりします。

「やったあ」の積み重ねがやりがいに

6. 上司や同僚を頼りにする

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。
仕事の大半はトラックの運転ですが、ハンドルを握るトラックドライバーの横には上司も同僚もいません。
しかし、職場自体は和気あいあいとした雰囲気で、上司も同僚も相談には気軽に応じてくれます。
ハンドルを握っているときは「1人きり」ですが、トラックドライバーとしては決して「1人きり」ではないと分かると、とても安心した気分で仕事できるんです。

頼れる上司

7. 後輩を育てる

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をしますが、後輩に仕事を教えるときは横に後輩を乗せたりもします。
後輩に仕事を教えるときは、いきなり上級者向けのことを教えても理解が追いつかないかもしれないので、まずは基本からです。
基本を説明していると、自分にとっても「基本のおさらい」になり、仕事に対する理解がさらに進むような気がしますし、今まで気がつかなったことを発見できたりもします。

教える

8. 家族を持つ

突然、トラックドライバーになって、最初は戸惑ったものの、仕事にも会社にも慣れ、仕事を楽しんでできるようにもなり、責任感も備わったような気がします。
この辺で自分自身の家族を持つのも良いかな、なんて思います。

家族

9. 家を買う

家族を持ったからには、マイホームを買ってしまおう!なんて考えます。
トラックドライバーは荷を運ぶことで人々の生活や企業の事業活動を支えます。社会になくてはならない仕事です。かなり安定した仕事だと言えるでしょう。
責任感も家族もあるし、運送ドライバーという安定した仕事もしているので、これはマイホームを持つにはなかなかなタイミングではないかと思えました。

マイホーム

10. 上を目指す

家族を持ち、家も持ったので、このままトラックドライバーとして仕事をし続ける覚悟のようなものができた気がします。
続けるからには上を目指そうと思います。キャリアアップです。
けん引免許や玉掛け作業車、危険物取扱者資格、運行管理者など、トラックドライバーにはいろいろなキャリアアップの道があります。

上を目指す

そんなある朝

目覚めると、なぜか女性弁護士になっていました。一体どういうことでしょうねえ?

弁護士

感情制御が重要! あおり運転・危険運転をやってしまわないために

怒る

一時期、テレビ番組などでもいろいろ取り上げられて話題になった、あおり運転・危険運転。最近はあまりテレビ番組で取り上げられることがなくなったようですが、あおり運転・危険運転がなくなったわけではありません。
あおり運転・危険運転は他人を攻撃したい衝動が抑えられないときにやってしまう行動です。誰も冷静に考え、計画的にあおり運転・危険運転なんてしません。
そりゃそうです。冷静に考えれば、法律違反である、あおり運転・危険運転なんかをしても何の得もなく、むしろ犯罪者になってしまうというリスクしかないことはすぐに分かります。そんなあおり運転・危険運転をするからには、頭に血が上って冷静に考えられなくなっているわけです。
なぜ、頭に血が上るかというと、それはほとんど怒りの感情に身体が支配されてしまっているからと言えます。
怒りが抑えられなくなると、無謀な行動に出てしまい、多くの場合は後々後悔したりします。その1つがあおり運転・危険運転です。
どんなドライバーも、あおり運転・危険運転をしてしまわないまでも、冷静さを失うと無謀な運転してしまう可能性があります。
とは言え、人は感情を持つ生き物で、怒りもその感情の1つなので、「何があっても怒らないようにする」なんてことは相当難しいです。
しかし、あきらめてはいけません。難しいので、それだけ挑みがいがあるというものです。
特にトラックドライバーやタクシードライバーのような職業ドライバーは、一般のドライバーより運転している時間が長いので、うまく感情をコントルールして、無事故無違反を続けたいものです。



1. 忘れる

怒るということは、怒りの感情を呼び起こす「何かのできごと」があったわけです。例えば、前に急に割り込まれたとか、そういう「できごと」です。
怒ると、その「できごと」で頭が支配されてしまいます。「何しやがる!」とか「危ないじゃないか!」といった乱暴な言葉が頭の中を渦巻きます。
その「できごと」について考えるのをやめましょう。忘れるのです。
なぜって? 目の前にはその「できごと」の後にもいろいろなことが起こっているはずです。信号が変わったり、赤信号で止まったら目の前を幼稚園児の一団が横断歩道を渡ったり、目の前に夕焼けが広がったり、いろいろな光景が現れては通り過ぎていきます。過ぎ去った「できごと」にいつまでもとらわれている場合ではありません。運転しているときは、目の前で次々と起こる新しい「できごと」に常に注意を払わなければいけないのです。

忘れる

2. 怒りの原因を考える

怒りの原因となった「できごと」を忘れても、怒りの感情だけは残るかもしれません。
何が怒りの原因となったのか、振り返って思い出してみましょう。怒りの原因を考えてみましょう。
もしかすると、そんなに怒るほどのことでもなかったことに、気付くかもしれません。少なくとも、他人の人生を狂わせることで自分の人生を狂わせるほどのことではなかったはずです。
怒りの原因をつくった相手の人生を狂わせずにいられない? こちらは悪くないのだから、どこでだって申し開きができるですって? 法律はそんなに甘くはないですよ。特に庶民には。

考える

3. 深呼吸する

怒りの感情がなかなか消えない人は、深呼吸しましょう。気持ちが落ち着くはずです。

深呼吸

4. アロマテラピーする

ただ深呼吸するのではなく、アロマテラピーを用いると効果が倍増するはずです。
アロマテラピーはエッセンシャルオイルなどの香りによって心身を健康な状態にする手法です。ストレス解消に効果的なオイルなどを使うと良いでしょう。

エッセンシャルオイル

5. 6秒我慢する

怒りの感情は、6秒間で収まるのだそうです。
ですから、カチン!と来ても、6秒間我慢すれば気持ちは収まるわけです。

我慢する

6. 数を数える

怒りの感情が6秒間で収まるわけはない! そんな簡単にはいかないという人もいるかもしれません。
そんな人は念のために「1、2、3、4」と、実際に数えてみましょう。6秒で収まらなかったら、収まるまで数えてください。

6秒数える

7. 上を見る

人が怒っているときは、視線は下を向くそうです。怒っているときだけではなく、感情を脳で処理しているときは大体下を向くのだとか。
ですから、怒りを鎮めるときには上を向いてみましょう。すると、感情を司る脳へのアクセスを断ち切ることができ、怒りも収まるのだそうです。

上を見る

8. 無理に喜ぶ

「人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなる」という言葉があります。んなわけない! 悲しいから泣くに決まっていると、真っ向から反論する人もいるかもしれません。
しかし、桂枝雀師匠も「おかしくなくても、ずっと笑い続けてごらんなさい。しまいに、おかしくておかしく仕方なくなる」と言っています。
つまり、喜ばしいことがなくても、意識的に口角を上げて笑い、「喜んでいる」という表情にすれば、その内、段々と喜びの感情があふれてくるわけです。

喜ぶ

9. 紙に書いて破る

まず、怒りの感情を紙に書き出します。何枚でも良いので、とにかく書きまくります。書くという、身体を動かすことを繰り返し、感情を発散させるわけです。書くのは、例えば誰かをののしる言葉でも良いでしょう。
ある程度書いたら、それを破ります。
そのうち、怒っていることがバカらしくなってきます。

まずは紙に書く

10. そもそもイライラしないようにする

普通、例えば急に割り込まれたくらいではカチンと来て怒ったり、怒った挙句、誰かにあおり運転・危険運転をしたりはしません。そんなことをする愚か者はごく一部のはずです。
しかし、実際には、人は突然怒りに感情を支配され、あおり運転・危険運転のようなことをしてしまいます。
それは、日ごろから気持ちの中にイライラの原因となるストレスをため込んでいるからです。割り込みは、単なる切っ掛けに過ぎません。
何度も言うようですが、怒ったあまりに無謀な行動に出ても、後で後悔するだけです。何にも良いことはありません。一瞬、気持ちがスッキリするかもしれませんが、それもほんの一瞬のことで、何だかモヤモヤした気持ちが残り、そのまま逮捕され、裁判で判決を言い渡される、なんてことになりかねません。
日ごろからイライラをためず、ストレスを発散させておくに越したことはありませんよ。

イライラしない

最後に

アロマテラピーしたり、紙に書いたりといった、運転しながらでは危険な行為は、運転中にはしてはいけません。一旦車を停めて、交通の流れの邪魔にならないようになったらやりましょう。また、紙に書いて破っても、それを窓からポイ捨てしてはいけません。

「ストップ!」

トラックドライバーの仕事が今どきのシニアにも魅力的な理由(ワケ)

高齢ドライバー

トラックドライバーは人手不足が続いている現状から、行政の旗振りで、女性や高齢者を物流・運送業界で積極的に採用していこうということになりました。
女性のトラックドライバーはなかなか増えていませんが、高齢者ドライバーは増えてきているようです。
高齢者の場合、高齢であるがゆえに健康面を心配し、さらにその健康面での不調からの交通事故リスクの増加を懸念する声も聞かれます。
また、本当はあらゆる国民が60歳以降は年金で悠々自適な生活を送れるような社会にするのが政治家の責務なのに、それを果たさない政治家に憤る声もあるようです。
それはそれとして、今どきの若者が昔の若者と違っていたように、今どきの高齢者も昔の高齢者とは違うようですよ、ここだけの話。



1. アクティブ

仕事や趣味などに積極的なシニア世代を「アクティブシニア」と呼ぶそうです。今どきのシニアから一番にイメージされるのが、この「アクティブシニア」ではないでしょうか。
昔は、60歳過ぎれば悠々自適に暮らしたいという人が多かったのですが、政治家の無責任さのせいで悠々自適な老後が遠のいたことのあきらめを「価値観の多様化」という言葉でうやむやにされ、「60歳を過ぎても積極的に仕事をしたいという人が増えている」と刷り込まれた結果と言える、のかもしれません。
それはともかく、積極的に働きたいなら、トラックドライバーの仕事はうってつけと言えます。トラックドライバーは体力仕事であり、体を使うので、トラックドライバーとして仕事をすると「仕事した!」という強い実感、充足感を得ることができます。

悠々自適の1例

2. 趣味にお金をかける

仕事や趣味などに積極的なシニア世代が「アクティブシニア」です。仕事をするとお金が入ってきますが、趣味は基本的にお金が出ていくものです。
お金がかかる趣味に熱中すると、ただでさえ年金で足りていないので、たくさん稼ぐ必要が出てきます。
そんなシニアには、まさにトラックドライバーの仕事がうってつけと言えるでしょう。トラックドライバーの給料は歩合制になっていることが多く、やればやっただけ稼げるからです。

趣味の1例

3. まめに情報収集

今どきのシニアは、まめに情報を収集して仕事や趣味などに熱中するそうです。今どきの若者はスマホのあらゆるアプリを駆使して情報収集に余念がないのですが、同じ時代を生きるシニアも、やることは一緒と言って良いでしょう。使うアプリなどはシニアのほうがずっと狭い範囲かもしれませんが。
今どきの若者はとにかくタイパを気にします。気にしなけりゃ気にしないで良いのですが、気にします。仕方ありません。
シニアにもタイパは大切です。60年以上も生きてきたのですから、時間が貴重だということは痛感しているはずですから。

スマホで情報収集

4. 健康意識が高い

今どきのシニアは健康意識も高いそうです。と言いますか、高い健康意識を持って生活してきたおかげで、仕事や趣味などに積極的でいられるのかもしれません。
そんな状態を今後も維持しようと、健康意識はますます向上するでしょう。
そしてトラックドライバーにとっても健康であることはとても重要です。健康を損ね、体調悪化を招くと、たとえ若くても交通事故リスクが高くなり、トラックドライバーの仕事を続けることの難度が上がります。
トラックドライバーになるなら、シニアもより一層の健康意識の向上が望まれます。

健康維持に余念がない

5. 慎重

今どきのシニアは慎重なようです。健康意識が高く、デジタルを使って情報を収集して行動しますが、その情報の信頼性をとても重視するのだとか。
今は情報が氾濫している時代ですから、これまでの長い人生経験から、それらの情報を鵜呑みにして良いのかどうか、しっかり吟味するわけです。
トラックドライバーにとって渋滞、天候などの正確な情報の収集はとても大事ですし、運転にも慎重さが求められます。
やはりトラックドライバーという仕事とシニアは相性が良いのではないでしょうか。

しっかり吟味

6. オタクティブ

アクティブシニアの進化系かとも言われているのがオタクティブシニアです。オタク気質でファッション感度が高く、こだわりを持った、購買力の高いシニアのことだそうです。
オタクティブシニアはITリテラシーが高く、多くの情報を収集して、特に「懐かしいコンテンツ」に目がないと言われています。昭和の昔に流行したアイテムを、今どきの高機能で復活させたりすると、それがヒットに結びつくようです。
物流の仕事もトラックも昭和の昔から存在するものですし、昭和の人気シリーズ映画「トラック野郎」なんかはオタクティブシニアの心に訴えるものもあるでしょう。
自分が実際にトラック野郎になるなら、まさに今!かもしれません。

昭和レトロ

7. 若い

今どきのシニアであるオタクティブシニアは仕事や趣味などに積極的でITリテラシーや健康意識が高いそうなので、ひと言でまとめると「若い」です。
体力仕事であるトラックドライバーに求められるのも「若さ」なので、今どきシニアにはやはりトラックドライバーの仕事がうってつけだと言えます。

若い!

8. 倹約しがち

少し前のシニアは時間とお金に余裕があり、孫にもたっぷりお金をかけるなんて言われましたが、今どきのシニアは物価高もあってお金にそれほど余裕もなく、そのため積極的に仕事をしないと、積極的に趣味を楽しみ、健康を維持できるお金がありません。
結果として倹約しがちになります。
トラックドライバーも労働環境改善のため、仕事の効率化が大きな課題になっていますから、倹約精神は有効です。仕事の効率化経費削減にもつながり、その結果、トラックドライバーの給料が増える可能性もあるのですから。

お金がない

9. 引きこもりがち

アクティブシニアと言っても、外に出るばかりがアクティブだということではないようです。それこそITリテラシーが高いと、外出せずとも家の中で十分アクティブに趣味を楽しめるのかもしれません。
特にコロナ禍以降、引きこもりがちなシニアが増えたと言われています。
引きこもると、人との交流も少なくなります。
トラックドライバーと言えば、基本的に1人で仕事をします。そのため、人間関係によるストレスが少ないと言われる一方、孤立感がマイナス面として指摘されたりもします。ただ、1人きりが気楽で良いと考える人たちからは、圧倒的な支持を得ているわけですが、引きごもりがちで1人きりにも慣れているシニアなら、基本的に1人で仕事をすることぐらい、わけもないのではないでしょうか。

引きこもりがち

10. 変わらない意識

シニアの定義は「60歳以上」とも「65歳以上」とも言われていますが、60歳なら60歳でも、人は60歳になった途端に「シニアになった」なんて自覚をしたりはしません。59歳だった自分と60歳になった自分に、どこも違いを見い出せないと言う人がほとんどでしょう。
世間から「シニア」だと言われても、若いころから意識は続いています。ただ、体が思うように動かなかったり、同じ年代の友人知人の訃報を聞いたりすると、「もう若くない」と思い知らされるだけです。
若いころからの意識は連続しているのに、子どものころの志、感動は、シニアになっていると忘れているものです。
人間とは、おかしなものです。

若いつもり

最後に

健康で運転が好きなら、シニアでも若者でも、一度トラックドライバーになってみましょう。新しい喜びの発見があるかもしれません。

喜びもひとしお

高齢でもトラック運転手の仕事ができる理由

まだまだこれから

今はいろいろな業界で人手不足になっています。そのため、今さらながら女性の活躍推進に取り組んだり、定年後再雇用定年延長の導入なども進められています。
つまり、高齢になっても元気なうちはバリバリ働こうということです。
トラック運転手も人手不足なので、今や60代も珍しくはありません。もちろん、安全運転をしっかり守るために「健康状態が良好」が絶対的な条件にはなっていますが。

1. 人手が不足しているから

トラック運転手は若いなり手が少なく、人手不足になっています。そのため、とにかく働いてくれる人には積極的に働いてもらおうという状況です。
そこで、もともと少なかった女性のトラック運転手を増やそうという「トラガール促進プロジェクト」なる取り組みも発動されました。
そんな流れで、健康な高齢者にもどんどんトラックを運転してもらおうとなったのです。

女性の運転手にも増えてほしい

2. 筋力は必要ないから

高齢者にもどんどん働いてもらおうという社会になりましたが、やはり高齢者は若者のように体は動きません。ですから、スポーツ選手は30代や40代で現役を引退するわけですが、トラック運転手はスポーツ選手ほどの運動能力を必要としません。
トラック運転手は体力仕事とは言われていますが、筋力仕事ではないのです。車の運転によるカロリー消費量はそれほど多くはないと言われています。
健康な高齢者であれば、若いころよりは衰えているはずの運動能力でも、トラックを安全に運転することに支障がないわけです。

こんな筋肉は必要ない

3. 運転がていねいだから

若い人より反射神経も衰えていると自覚している高齢者は、慎重な運転を心掛けます。いざというときにとっさの行動が遅れる分、無茶な運転を控えるわけです。
また、中には歳を取るにつれて我慢ができなくなり、キレやすくなる人もいますが、やはり多くの高齢者は運動能力の衰えもあって、おだやかになります。こういった現象を指して「あの人、若いころは乱暴者だったのに、歳を取って丸くなったねえ」なんて言います。

おだやかな高齢者

4. 仕事の種類は選べるから

ひと口にトラック運転手と言っても、仕事の内容はいろいろです。
1度仕事に出ると2~3日、長いと1週間くらい家に帰れない長距離の仕事は、さすがに高齢者には体力的に難しいと言えますが、近場を回る仕事であれば大丈夫です。
働き盛りのときは長距離の仕事でガンガン稼いでいたトラック運転手も、歳を重ねると中距離や短距離の仕事に移り、仕事を続けているという人は多いです。引退するとコーチになるスポーツ選手のように、会社の管理職になっていくベテラン社員もいますが、スポーツ選手と違って現役で働ける年数はずっと長いわけです。
また、それまで勤めていた会社が長距離専門だったなら、短距離や中距離の仕事をしている他の会社に移ればいいのです。トラック業界全体が人手不足になっていますから、他の多くの会社で経験豊富なベテラン運転手は歓迎されます。

自分に合った働き方を

5. 高齢でも元気いっぱいだから

昭和の時代は会社勤務の定年は55歳だったそうです。今なら考えられません。
そんな時代から医療が進歩し、平均寿命が伸びました。60代、70代になってもまだまだ元気だという人が珍しくなくなりました。

元気な高齢者

6. 豊富な経験を生かせるから

高齢者には若い人より優れている点がいくつもあります。その1つが豊富な経験による判断、知恵です。
運転歴が長い高齢者の運転は、道路状況の読み方やハンドル操作も的確なので安心できます。
また、長いこと車の運転を続けていると、運転技術も向上します。車の運転自体には若さあふれる腕力は必要ないわけですから、続けているとそりゃうまくもなるわけです。
もちろん、トラック運転手のベテランであれば、その長い運転手歴の中で大型運転免許けん引免許などの資格を取っているはずなので、そういった免許保持者であることも仕事には有利になります。

ハンドル握る高齢者

7. 高齢者ウエルカムな会社が増えたから

本人が働きたくても、働かせてくれる会社がなければ働くことはできません。しかし、前述したように業界全体が人手不足になっていて、高齢者雇用を促進しようという流れになっています。ですから、定年を延長したり、定年後の再雇用を可能にしたり、高齢者が転職してくることを歓迎する会社も増えています。

歓迎

8. 業界として高齢者雇用が推進されているから

くどいようですが、業界全体が人手不足になっていて、高齢者雇用を促進しようという流れになっています。
少子高齢化で若い人の数が減っていて、いろいろな業界、いろいろな会社で若い人の取り合いになっているような状況です。「高齢者でもできる仕事」に関しては、高齢者にも働いてもらおうということになっているわけです。
さらに、年金を払う若い人が減り、年金を受け取る高齢者が増えている状況で、すなわち年金制度が崩壊しかけている、何ならすでに崩壊し始めている日本にあって、政府としても「国民にはなるべく自分の力でこの状況を何としかしてほしい」と考え、政治家が責任を放棄しているようなので、ますます高齢者の労働が求められているのかもしれません。

政治家には高齢者も多いけど

最後に

トラック運転手は何としてでも安全運転を守らなければいけません。そしてそれには、運転手の健康状態が良好であることが絶対に必要です。
高齢で仕事がデキると言っても、健康管理は若いころより一層、しっかりしなければいけません。

健康維持は大事

ホワイト企業とは? 良い働き方を実現する会社の特徴

搾取

世間にはブラック企業なるものが存在します。
ブラック企業というのは極端な長時間労働や過重労働、低賃金、パワハラやセクハラの横行などで、従業員を多くの面で搾取している企業のことだそうです。
一方、ブラック企業の反意語としてホワイト企業というものもあります。
ホワイト企業はワーク・ライフ・バランスが充実していて、ダイバーシティを推進していたり、働きやすい職場環境を実現している企業のことのようです。


1. 拘束時間が短い

トラックドライバーと言うと、イメージが「長時間勤務の仕事」となっています。
確かに長距離トラックの仕事の場合、一度会社を出ると2~3日、長いと10日間くらいは戻れません。その間には休憩時間もありますが、拘束時間であることには変わりません。
これがもしも、「従業員には長時間勤務をさせない」と固く決めている会社なら、長距離の仕事でも中継地点に交代のドライバーを用意して交代制にしたりするかもしれません。
もちろん、長距離じゃない仕事の場合も、無理な仕事は受けず、無理のない勤務時間を実現してくれるでしょう。

長時間勤務

2. 残業代をしっかりもらえる

もしも、働く会社がホワイト会社なら、極端な長時間勤務何日も連続する長時間勤務はさせないでしょう。
とは言え、たまには長時間勤務になってしまうこともあるはずです。そんなときは、当然、しっかり残業代が付きます。
「そんなの当たり前じゃん」と思う人が多いでしょうが、ブラック企業だと残業代が付かないなんてことが平然とまかり通るのです。

残業代

3. やればやっただけ稼げる

トラックドライバーの給与は歩合制になっていることが多く、そのため、トラックドライバーはあえて長距離トラックの仕事のような、過酷な仕事を引き受けるのです。
この歩合制を導入していることを理由に、残業代が出ない会社もあるようですが、歩合率が良ければ、残業代が出なくてもたくさん稼ぐことは可能かもしれません。
しかし、もしも残業代が出る上に歩合率も高いホワイト会社なら、トラックドライバーはたっぷり稼ぐことができるでしょう。

たっぷり稼げる

4. トラックやドライバーが多い

会社がホワイトであるためには、それなりに余裕が必要です。
ギリギリで経営している会社では、従業員のワーク・ライフ・バランスダイバーシティの推進まで取り組んでいる余裕がなかなかなかったりします。
しかし、従業員のワーク・ライフ・バランスダイバーシティの推進に取り組んでいるような会社には、自然と従業員が集まります。
従業員が集まるので多くの仕事を受けることができ、そのためにトラックも多く保有しています。

たくさんのトラック

5. 離職率が低い

従業員のワーク・ライフ・バランスダイバーシティの推進に取り組んでいるホワイト会社には従業員も多く集まり、また働きやすい職場環境になっているので会社を辞める人も少なくなります。ほとんどの従業員が、長く働き続けたいと考えます。

集まった人々

6. 社内やトラックがきれい

ホワイト会社では従業員も生き生きと仕事をします。自分の会社に誇りを持ちます。
社内清掃やトラックの洗車も、やらされている義務ではなく、自らの「きれいにしたい」という強い気持ちで行います。
とてもきれいになります。
また、ホワイト会社ではトラックの洗車に手当てを出すようなところもあるそうです。そんな会社では、ますます積極的に洗車します。

清潔なオフィス

7. 最新車種のトラックもある

車の機能は常に進化していて、トラックも同様です。
最新機能を搭載しているトラックは、安全性能が向上し、また効率的な運転ができるようにもなっています。
もしも、働く会社がホワイト会社なら、従業員の安全のためにそうした最新機能を搭載した最新トラックをそろえたり、運転による負担を減らすための最新設備も導入しているはずです。

衝撃緩和システム

8. 職場の雰囲気が明るい

ホワイト企業はとても働きやすい職場環境になっています。
職場は清潔で明るく、また、そんな職場で働く従業員も生き生きとしています。職場の雰囲気も明るくなるでしょう。

明るい職場

9. 荷主が無理を言わない

もしも、働く会社がホワイト会社なら、会社は従業員の働きやすさを優先してくれます。
トラックドライバーの仕事が過酷になってしまう要因に、本来はトラックドライバーの仕事ではない荷の積み下ろしをやらされることが慣習になっているということがあります。運送会社が荷主に対してサービスとしてやるわけです。
ですが、ホワイト会社では荷主との契約で、しっかりドライバーには荷役作業をさせないと決めます。
その他にも、トラックドライバーは荷の積み下ろしの現場で荷主の担当から無理を言われた場合、それを会社に報告すれば、きちんと対応してくれます。

「無理」

10. 事故対応がしっかりしている

トラックドライバーの仕事には、交通事故のリスク荷の破損事故というリスクが付きものです。もちろん、トラックドライバーとしてはそういった事故を回避すべく、安全運転を心掛け、ていねいでおだやかな運転をしなければいけません。荷台で荷崩れを起こさないよう、荷をしっかり固定させる必要もあります。
それでも、ミスは誰でもしてしまいます。
交通事故や荷の破損事故を起こしてしまうトラックドライバーもいます。
その場合、ブラック会社だとすべての責任をトラックドライバーに押し付け、事故に関わるすべての出費をトラックドライバーに支払わせるでしょう。
一方、もしも、働く会社がホワイト会社なら、法律に則ってトラックドライバーが負担すべきところは負担させつつ、会社が負担する部分はきちんと負担してくれます。

交通事故は避けたい

最後に

働きやすい職場環境を整えるために車種や設備を新しくしたり、従業員の待遇も手厚くするには、経済的な余裕も必要かもしれません。
しかし、逆に従業員の待遇を手厚くし、働きやすい環境を整えれば、多くの仕事を受け、業績を堅調に伸ばすことができ、そういう余裕も自然と生まれるのではないでしょうか。
もしも入社した会社がホワイト企業だったら。あなたはとてもラッキーです。その会社でできるだけ長く勤めましょう。

まだまだ余裕

娘からの衝撃の告白! ひとり娘がトラックドライバーと結婚したいと言い出したときに止める方法

会ってほしい人

ある日、可愛いひとり娘が「会ってほしい人がいるの」と言い出します。嫌な予感がします。
そんな動揺を悟られないように、努めて冷静を装い「どんな人?」と尋ねます。すると娘は「トラックドライバー」と答えます。
さあ、どうしましょう。


1. やんわりと反対する

まずはやんわりと反対しましょう。あくまでも「やんわりと」です。
「反対だ」なんて断言してはいけません。「賛成しかねるなあ」程度の言い方をして様子を見るわけです。
反対したい気持ちは山々です。何しろ相手はトラックドライバーです。理屈じゃありません。
しかし、ここで感情のままに「反対だ」なんて声を荒げると、娘さんはかえって意地になって結婚に向かってまっしぐらです。

やんわりと反対する

2. 寂しい思いをすると主張する

トラックドライバーは「長時間勤務で過酷」とよく言います。聞くところによると、一度家を出ると2~3日、長いと10日間くらいは戻らないそうです。
そんな人と結婚すると、きっと寂しい思いをします。「そんな寂しい思いをする姿を見たくない」なんて言えば、少しは考え直すかもしれませんよ。
もっとも、日帰りできるルート配送などの仕事もあって、反論される可能性はあります。
それに一般企業の会社員だと、連日残業だったり、家に仕事を持ち帰ったり、たまに家にいても「疲れた」と言ってゴロゴロしているばかりだったりもしますし。
誰と結婚しても結局は寂しい思いをするのが人生なのかもしれません。

寂しい思い

3. 相手の人格を否定してみる

トラックドライバーは「ルールやマナーを守らない荒くれ者ばかり」とよく言います。きっと娘さんの相手も無法者みたいな人かもしれません。
そんな荒くれ者は、きっとあおり運転危険運転をやらかしていずれ手が後ろに回るとか、きっと家庭内でも暴力を振るうようになるとか、ネットで誹謗中傷を繰り返して告訴されるとか、あることないこと、心配する振りして言いまくりましょう。もちろん、これこそ根拠のない誹謗中傷です。決してSNSで言いふらさず、娘さんに直接言うだけにしておいてください。
ただ、実際に会ってみると、ウブでいかにも真面目そうな、好感しか持てない好人物かもしれません。そんなときは内心で「世間の無責任なイメージは全く当てにならない」と反省しましょう。

無法者

4. 相手の育ちを否定してみる

ひとり娘が結婚相手にトラックドライバーを選んだだけで大騒ぎしているのですから、我が子が「トラックドライバーになる」と言い出したら、普通なら何としてでも絶対に止めるはずです。
しかし、実際には娘が結婚相手としてトラックドライバーを紹介しようとしています。トラックドライバーの親の顔が見たいものです。
というわけで、「きっと、育ったのはろくな環境じゃなかった」とか「我が家とは釣り合わないんじゃないか」とか、娘の相手の家庭に関して前時代的な偏見をズケズケと言ってみましょう。これも頭ごなしな言い方はいけません。あくまでも「心配している」風を装う必要があります。
ただ、実際に親に会ってみると、ほんのちょっと話しただけで立派な人柄だと分かるような人物で、地元でも信頼されている家柄だったりするかもしれません。
それ以前に、今どき「親がどうとか」で結婚を思いとどまるような娘だとしたら、育て方を間違ったと思って心配しなければいけません。むしろこちらが結婚を断られます。

荒んだ環境で育った

5. 低収入を心配してみせる

娘が結婚相手として紹介したのは、トラックドライバーでした。「結婚なんてもってのほか」と内心思ったものの、会ってみると相手は純朴な好人物で、親も信頼しかできない人格者でした。
しかし、ここで肩を落とす必要はありません。
トラックドライバーと言えば、驚くほどの低収入だと言われています。娘に貧乏な暮らしをさせたくないのが親心ですから、それを理由に結婚を渋っても、これはずいぶんと真っ当な主張のはずです。
実際、トラックドライバーの平均年収は400万円くらいだそうです。驚くほどの低収入ではありませんが、目が覚めるような高収入でもありません。
「低収入で生活に困るんじゃない?」と言ってみると、そこから話を結婚取りやめに持っていけるかもしれません。
ところが、娘さんは一流企業に勤めていて、実の親もビックリな高額収入を得ている可能性もあります。つまり、結婚相手がどれだけ低収入でも生活にはちっとも困らないわけです。
加えて、そのトラックドライバーも実は年収700万円以上を普通に稼いでいて、ときには1000万円に手が届く年もあったりして、もはや「低収入」を主張できる余地は残ってない、なんてこともあり得ます。気をつけて。

収入

6. 将来性を心配してみせる

トラックドライバーは人手不足が続いているそうです。そのため、対策として自動運転システムの開発が進められています。人手不足なので、人手がなくてもトラックが荷を運べるようにするわけです。
この開発が進んで自動運転システムが実現すれば、トラックドライバーは不要になります。つまり、トラックドライバーは全員失業です。
「トラックドライバーなんて将来性がない仕事だよ」と、心配してみせましょう。今さえ良ければ良いのが結婚ではありません。人生の先輩としての腕の見せどころ、知恵の回しどころです。
ただ、娘さんのほうも自動運転システムの開発なんて百も承知、二百も合点で、物流を担うトラックドライバーの仕事がそう簡単になくなったりしない現実を説明されるかもしれません。トラックドライバーが物流業界の仕事だということを考えると、確かにそう簡単にはなくなったりしません。
もしかすると、目からウロコが落ちるかもしれませんよ。

先を読めない未来

7. 世間体を心配してみせる

トラックドライバーの世間的なイメージはあまり良くありません。
「荒くれ者」「長時間勤務で過酷」「低収入」「将来性がない」なんて思われているわけですから。
もう残す手段もありませんから、ハッキリと「相手がトラックドライバーなんて世間体が悪い」と言ってしまいましょう。
ただ、もしかすると「そんなくだらないことで反対するなんて信じられない」とキレられ、親子の縁も切れられるかもしれませんが。
そうなると、もし、孫が生まれても会わせてもらえないかもしれません。

世間体が気になる

8. 断固として反対する

ここまで来たら最後の手段です。意地になって反対するしかありません。大人げなく、駄々をこねるのです。
娘さんは「ヤレヤレ」という顔をしてこちらを見つめるでしょう。
ゆっくり深呼吸をして、娘さんが生まれたときからここまでを思い出してみましょう。
おめでとうございます。ひとり娘は立派な大人の女性に成長したのです。自分の価値観を持ち、自分ので自分の人生を歩いて行ける大人です。
娘さんの結婚式に出席する「覚悟」を決めるしかありません。

断固反対