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タクシードライバーを増やすには

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タクシードライバーの人手不足が続いています。タクシードライバーとして収入を上げるには隔日勤務といって、20時間近い勤務を月に12日間やるという特殊な勤務形態を取らねばならず、そのため「拘束時間が長くてキツイ」と思われています。
また、目に見える学力よりも安全運転意識や接客術といったものが重視されるために、受験勉強に苦労して高学歴をつかんで高収入を得ている連中から「学歴もないくせに高い収入を得やがって」とやっかまれ、そのため理不尽に悪いイメージをもたれています。
いまだに人を学歴で判断するような時代錯誤者に「タクシードライバーは学歴が低くてもなれる職業だから、タクシードライバーになったヤツは全員が学力が低いに違いない」なんて誤解されています。しかし、高学歴で政治家になった人でも頭の良くない人がいるように、タクシードライバーだって人それぞれです。何でもかんでも「ひとくくり」に判断するのはやめたいもの。

それはともかく、いつまでも「タクシードライバーが足りない」と嘆いてばかりいても仕方ありません。タクシードライバーの平均年収は300万円台で、決して高額とは言えませんが、年収1000万円以上を得ている人もいるそうです。前述した隔日勤務なら月に18日間くらいがお休みということです。誰が何と言おうと、メリットもたくさんある仕事です。
こんな素敵な職業に就く人が少ないなんて、もったいないです。

そこで今回は、効果があるかどうかはアレですが、タクシードライバーを増やすために思いつく、これぞという策をご紹介します。さ、シートベルトをしっかり締めて。


1. イメージアップを図る

タクシードライバーの仕事は「拘束時間が長い」「収入が低い」「社会の底辺」「リスクが高い」「しんどい」といったイメージが蔓延しています。事実であることもありますが、真実ではありません。
例えば、拘束時間が長い勤務形態もありますが、短い勤務形態もあります。収入は歩合制の会社が多いので、本人のやり方次第です。
とにかく悪いイメージが浸透しているので、イメージアップが必要です。
さわやかなタクシードライバーをPRするCMを流すとか、タクシー会社の経営者や従業員が小学校、中学校で職業に関する授業を行うとか、健全明朗なイメージを普及させましょう。もちろん社員研修の徹底、労働環境の改善も行い、マイナスイメージとなるニュースのネタにならないよう、中からの改革も行うのです。

2. 給料を上げる

職業や会社を選択するときにどうしても優先項目になるのが給料です。給料を上げることで「タクシードライバーになればそんなに稼げるのか」という意識が広く国民に根付き、タクシードライバーになりたいという人が増えるでしょう。
「タクシードライバーの給料は低い」と思われている要因に、タクシードライバーの給料は歩合制が多いということがあります。頑張る人は高収入になりますが、そうでないタクシードライバーもいるわけです。ですが、この歩合制が、1人1人が頑張って仕事をするモチベーションにもなります。そのため、むやみと給料定額制にすることも難しいものがあります。
歩合制のままタクシードライバーの給料を今より上げるには、タクシーの乗車賃を上げなければいけません。しかし、タクシーの乗車賃を上げると、タクシーの利用者も減ります。タクシーの利用者が減れば、タクシー台数も減らさざるを得なくなり、タクシードライバーの人手不足も解消されます。
また、乗車賃が上がってその分、タクシードライバーの給料に反映されますが、利用者の人数が減るので給料は激減するでしょう。タクシードライバーには、ある程度経済的に余裕のある人しかなれなくなります。タクシーの利用者は、それ以上に経済的に余裕のある人だけになります。
果たしてそれでいいのでしょうか。知恵熱が出てきました。

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儲かって笑いが止まらない!

3. 国民の理解を深める

とにかくタクシードライバーは誤解されがちです。疲れているときにタクシーに乗ったら、むやみやたらと話しかけられた。不愛想で運転も乱暴なタクシードライバーがいた。タクシードライバーのくせに道を知らず、道に迷った。平気で以前乗せた芸能人のことを話す。
そんな風に、タクシードライバーによって気分を害した経験をした人がいるのも確かです。
しかし、誰も他人の職業についてなんか、正しく理解はしていません。そんなものです。それが大人気職業であれば、大した問題はありません。しかし、タクシードライバーの人手不足は社会的な問題とも言えます。「タクシードライバーが社会的に大切な仕事であるのに人手不足に陥っている」という現実を、広く国民に知ってもらうことが必要ではないでしょうか。

4. 安全対策を万全にする

タクシードライバーの稼ぎどきと言えば、夜の繁華街です。終電を逃した酔客、気が大きくなった酔客が多くタクシーを利用してくれます。しかし、酔客はときにタクシードライバーにからんできたりします。中には蹴ったり、暴言を浴びせる不届き者もいます。タクシードライバーにとってはたまったものではありません。
ただでさえ、自動車という乗り物には交通事故という危険も付きものです。交通事故の多くは、運転手自身の気の持ちようで防げるものかもしれませんが、防げない事故もあります。
こうしたさまざまなリスクが、タクシードライバーになろうという人を躊躇させているかもしれません。事件や事故から車に乗る者の安全を守るシステムを万全にすれば、多くの人が安心してタクシードライバーになれるでしょう。
車の自動安全装置も進化していますが、もう一歩頑張って、ドライバーを守る画期的なツールを開発しましょう。それを着れば安全運転への意識がレベルアップし、未然に事故を回避でき、また身体への攻撃もかわせる一流の格闘術が身に着く、特殊なスーツなんかがあれば、タクシードライバーじゃなくったって着たくなるのが人情です。タクシードライバーならなおさらです。

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安全対策をバッチリ!

5. タクシーのデザインをカッコよくする

最近はタクシーにもさまざまなデザインのものが登場しています。2017年に登場したジャパンタクシーは、トールワゴンを元にしたなかなかなオシャレさんです。
しかし同時にジャパンタクシーはユニバーサルデザイン、つまり「誰もが乗りやすいデザイン」をコンセプトにしたタクシーでもありました。ま、その後いろいろな評価の声が上がりましたが。
ただ、タクシーにもいろいろなデザインがあってもいいはずです。車としてカッコよく、とにかく誰もが乗りたがるデザインのタクシーがあっても良いでしょう。そんなタクシーがあれば、タクシーに乗りたいという人も増えるでしょうし、タクシーを運転したいという人も増えるはずです。

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誰もが憧れるデザインに

6. タクシーの性能を高める

タクシードライバーになる人のほとんどが運転好きです。現在、自動車の性能もグングン進化していますから、そうした高性能車をタクシーにすれば、タクシーを運転したい人も増えるはずです。そんなタクシーに乗りたいという人も増えるかもしれません。
例えば、渋滞時に空を飛べるとか、巨大生物に襲われるとロボットにトランスフォームして戦えるとか、そんなタクシーがあれば楽しいじゃないですか。
眠たい人がいれば、車内が拡張してシートがふかふかのベッドになったり、大音響の動画が高画質で楽しめるモニターを設置してあるとか、快適さをとことん追求しても良いでしょう。夢見ることが技術の発展を産みます。

7. アイドルに演じてもらう

前述したイメージアップの手段の1つでもありますが、イケメンアイドルや美少女アイドルにタクシードライバーを演じてもらいましょう。それでCMだのドラマだの映画を作ります。若い人たちがタクシードライバーに憧れ、あんな風になりたいと思うでしょう。
また、イケメン好き、美少女好きが、もしかしてあんなタクシードライバーに出会えるかもと思って、どんどんタクシーを利用するようになるかもしれません。
最近、アメ車のカマロが、車離れの進む20代に人気だそうです。それは「トランスフォーマー」「ワイルドスピード」といった映画の力もあるとか。映画の力はあなどれません。カマロ人気に便乗して、いっそ、カマロをタクシーに使ってみましょう。

8. 政治家に頑張ってもらう

前述したように、タクシードライバーの給料を上げたり、さまざまなイメージアップの手段を講じるにも、多くのお金がかかります。法的な後押しも必要です。
ここは1つ、政治家の皆さんに頑張っていただいて、タクシー業界がそういった取り組みを実現できるように尽力してほしいものです。

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「先生、お願いします」

9. 第二種免許を撤廃する

タクシードライバーになるには普通自動車第一種運転免許のほかに普通自動車第二種運転免許が必要です。これがタクシードライバーになるときのハードルにもなっています。
第二種免許は有償で人を乗せるための免許であり、試験も第一種より厳しくなっています。これを撤廃すると、今までより一層タクシードライバーは「誰もがなりやすい職業」となります。その代わり、タクシードライバーのレベルは下がります。ただそれも、国民の多くが「タクシードライバーは社会の底辺だ」などとさげすんで、タクシードライバーのイメージをおとしめた結果なので、甘んじて受け入れるしかないでしょう。

10. 高齢者に我慢を強いる

少子高齢化が進んでいます。高齢者は自分で車を運転するのが困難になっていきます。さまざまな交通網が発達する都市部は構いませんが、交通網が発達していない地方では、高齢者が少しでも遠い場所に移動しようと思うと、車に頼らざるを得ません。自転車に乗る体力があれば別ですが、高齢者全員がそこまでの体力を保持しているとも限りません。
地方ではタクシードライバーが高収入を得るのは難しいのですが、社会的には地方にこそタクシードライバーは必要なのです。
しかし、タクシードライバーが減少している以上、高齢者にはなるべく外出を控えてもらうしか仕方なくなります。タクシードライバーを増やすことにはなりませんが、利用者が減れば「人手不足」という問題の解消にはなります。しかし、それで良いのでしょうか。