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立派なプロのトラックドライバーである理由となる10箇条

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トラックを運転できる免許とやる気さえあれば、誰でもトラックドライバーとなれる、かもしれません。トラックドライバーとして働き、それで収入を得るようになると、すなわちプロドライバーになれたということです。
しかし、それだけでは「立派なプロ」というわけではありません。人は20歳になれば法的には成人とみなされますが、それでもまだ「あいつ、子どもだな」と思われる人もいるでしょ。同じように、プロのトラックドライバーになったとしても成長が見られなければ「あいつ、まだまだシロートだな」なんて侮られかねません。

そこで今回は、どっからどう見ても「立派なプロ」のトラックドライバーと見なされる10箇条を紹介します。目安として、自分に当てはめてみましょう。何か良いことあるかも。


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1. 時間の管理ができる

トラックドライバーの仕事は何よりも時間管理が大切です。決められた時間に届け先に荷を届けるのは基本中の基本。「立派なプロ」どころか、普通に「プロ」として当然守らなければいけない条件です。
しかし、「立派なプロ」であれば、届け先までの距離、道路状況なども計算に入れ、より効率的な時間配分ができなければいけません。
もちろん、道路では何が起こるか分かりません。突発的なアクシデントも回避して納品時間を守れるようになれば、皆から「ヤツはプロ中のプロだぜ」と称されるかも。

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時間厳守

2. 1人で過ごすことを苦痛に思わない

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。
例えば分かれ道にさしかかったときです。「右に行けば最短ルートだが、道が混むかもしれない。左は少し遠回りだが、混むことはまずありえない。右に行くか、左に行くか」と迷っても、相談できる相手は横にいません。それくらいのことは自分で判断する、それがプロです。
仕事中の決断は自分1人でしなければいけません。

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孤独な仕事

3. 肉体的にタフ

トラックドライバーの仕事には体力が必要です。
長時間、車を運転するのは肉体的な疲労になりますし、仕事によっては荷役作業が人力になります。疲れの蓄積で運転がままならなくなり、事故を起こしてはプロどころか普通にドライバーとして失格です。
トラックドライバーとして余裕で仕事を続けるために、日ごろから鍛えてタフな体をつくってこそ、「立派なプロ」と言えるでしょう。

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ここまでする必要はないけど

4. 精神的にタフ

トラックドライバーの仕事は基本的に孤独で、しかも体力が必要です。
そんな毎日に慣れ、いつも冷静で、余裕の笑みを浮かべられるくらい、精神的に強くなりましょう。
ほかの車に突然追い抜かれても、前の車がトロトロ走っていても「しょうがないなあ」と笑っていられるくらいでなくては「立派なプロ」とは言えません。間違っても、カチンときて危険運転をしてはいけません。
どんな状況でも、安全運転を守れないようでは、プロどころか普通にドライバーとして失格です。

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こんな感じ

5. 料理ができる

トラックドライバーは食事が不規則になりがちで、栄養バランスも偏りがちです。長距離のトラックドライバーであれば、飲食店での食事やコンビニの弁当などが連続しがちです。
そうした食事でも栄養のコントロールができなければ、健康を維持し、トラックドライバーの仕事を続けることが難しくなります。
短距離のトラックドライバーは、自分で弁当を作って栄養管理できるようにしたいものです。奥さんに作ってもらうのもアリですが、自分で作って、ついでに奥さんの分までお弁当を作ると、夫の株も上がりますよ。
長距離トラックのドライバーの場合、トラックに自炊アイテムを持ち込むことができる人はそれも試しましょう。
外食でも、自分で栄養バランスを考えた料理をできるくらいの知識があれば、栄養バランスを考えたメニューを選べるはずです。

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料理もお手のもの

6. 人に穏やかな印象を与えられる

トラックドライバーは基本的に1人で仕事します。とは言え、全く誰とも会わないわけではありません。
朝の点呼のときには運送会社の人間と会いますし、荷の届け先でもその会社の担当者とやりとりします。自分の会社の人間に対しても、取引先の会社の担当者に対しても、すれ違う車のドライバーに対しても、道行く歩行者に対しても「あのトラックドライバーはなんと穏やかな人でしょう」と思われるようになりましょう。
「立派なプロ」どころか、この殺伐した世の中に舞い降りた天使のような人、すなわち「立派な人」と言われるかもしれません。

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こんな感じかな

7. 清潔な身なり

トラックドライバーは「むさくるしい荒くれ男たち」というイメージで見られています。
「むさくるしくても仕事さえちゃんとできればいいじゃん」という意見もあるでしょう。しかし、それでは「普通のプロ」です。「むさくるしい」イメージのトラックドライバーが清潔な身なりで現れれば、人を感動させられるかもしれません。
「立派なプロ」とは、人の心を動かせる人、つまり人を感動させることのできる人なのです。

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身だなしなみが大切

8. 自分を過信しない

トラックドライバーは、安全運転は絶対に守らなければいけません。過剰に高等な運転技術は必要ありませんが、事故を招かない運転技術、冷静な判断力は必要です。
そのためには自分を過信しないことです。例えば、目の前に明らかに上手ではない運転の車が走っていても「俺の華麗な運転テクニックを邪魔するヤツめ!」なんて怒りを燃えたぎらせては、危険運転に陥りかねません。
そんなおごりは捨てて謙虚に、冷静に自分の運転に集中できてこそ「立派なプロドライバー」と言えるでしょう。

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危険は冒さない

9. 努力を積み重ねる向上心がある

トラックドライバーは基本的に毎日、同じ仕事の繰り返しです。ルート配送の仕事はまさに毎日同じ時間に同じルートを走りますし、長距離のトラックドライバーも、場所や時間は違えど、やることは毎回同じです。今週は秋田に荷を届けるけど、来週はずっと会議に出席するなんてことはほとんどないでしょう。
しかし、繰り返しの仕事にも技術の習得、仕事の効率の向上など、鍛錬できることはあります。仕事で鍛錬を欠かさない人は、人間的にも向上します。
また、クレーン運転士免許や玉掛けの資格を取得し、仕事の幅を広げて収入を増やしているトラックドライバーもいます。

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修行のような日々

10. 周囲に助けを求めることができる

トラックドライバーは基本的に1人で仕事します。とは言え、困ったときには素直に誰かに助けを求めましょう。それが「大人」というものです。
何でもかんでも1人で背負い込むのがカッコ良く見えるかもしれませんが、本当に「立派なプロ」は自分の見栄なんかは気にしません。
もちろん、事故など、きちんと会社に報告して相談しなければいけないこともあります。迅速に報告、相談を行い、「立派な大人」として対処してこそ「立派なプロ」です。

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助け合ってこそ