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路線バス運転士という仕事の口コミ

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路線バス運転士は、月収は約25万円から約30万円、年収は約300万円から約400万円と言われています。悪くない収入だと言えるでしょう。お客さんを乗せた大型バスを運転するには大型第二種自動車運転免許が必要です。大型免許にさらに二種なので、普通自動車第二種免許で仕事できるタクシードライバー、大型運転免許で仕事できるトラックドライバーより、さらに専門性の高い仕事とも言えます。まさにプロ中のプロだと大いに誇ることができると言っても過言ではありません。

路線バスは公共性の高い重要な仕事です。今後も消えることはないでしょう。その中で路線バス運転士の高齢化が進み、定年退職者が増えていて、どのバス会社でも常に求人を行っています。一般社団法人 女性バス運転手協会が設立されて女性バス運転手の増加に努めるほどです。
しかし、楽な仕事ではありませんし、安全運転と接客の、ともに高度な専門性が要求される仕事でもあります。

今回は、そんな路線バス運転士の口コミを紹介します。

1. 民間と公営がある

路線バス運転士の就職先には民間の会社と、市営交通などの公営の会社があります。
公営会社のほうが民間より収入は良くなっています。公営の場合、運転士も公務員となり、その分、身分も安定します。ですが、採用では一般常識などの筆記試験にも合格しなければならず、採用されるかどうかは民間よりシビアです。
ただ、公営バス会社には業務を民間会社に委託しているところもあり、そういった民間会社は他の民間会社より将来性が安定していると言えます。

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公務員

2. 大型第二種自動車運転免許が必要

お客さんを乗せた大型バスを運転するには大型第二種自動車運転免許が必要です。
公営のバス会社では、この大型第二種自動車運転免許の取得が入社の必須条件となっています。しかし、民間のバス会社には大型二種を取得していなくても採用し、入社後に指導して取得させることに取り組んでいるところもあります。
就職先を探すときには、採用条件を良く確認しましょう。

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専用の免許が必要

3. マイナスポイント

地方では生活に欠かせない「足」となっている路線バスですが、人口減少で過疎化の進む地域では利用者が激減し、廃線となってしまう路線も少なくありません。
また、大型二種の取得がそれほど容易ではないことから、バス運転士はトラック運転手ほどには「誰でもなれる職業」とはなっていません。それだけにチャレンジしがいがあります。

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これはマイナスドライバー

4. 路線バス運転士のやりがい

路線バスは庶民の生活を支える大切な交通手段です。通勤に利用するサラリーマン、通学に利用する学生たち、街に出掛ける高齢者らから感謝される存在です。そして、そんな人々の役に立っているということが路線バス運転士の「やりがい」になっています。
また、路線バス運転士は単に乗客を運ぶだけではなく、接客も重要な仕事の要素になっています。接客は大変ですが、おばあちゃんに「いつもありがとう」なんて声を掛けられると、結構うれしかったりします。
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5. 基本的に1人で仕事する

路線バス運転士は接客業ですが、タクシーのように密室でお客さんと2人きりで過ごすわけではありません。
昭和の昔は、路線バスには運転士のほかに車掌が乗り込み、乗客と切符のやりとりをしたものですが、それもはるか昔、遠い銀河の彼方のことです。
観光バスはバスガイドやツアーガイドが同乗することもありますが、路線バスは基本的に1人で仕事します。ときには面倒な乗客もいます。
それでも、路線バス運転士は大企業の管理職のように重役と部下との板挟みになる、人間関係によるストレスのない仕事だと言えます。

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こんなストレスはありません

6. 路線バス運転士の収入

路線バス運転士の収入は、月に約25万円から約30万円、1年で約300万円から約400万円と言われています。年齢、経験、もちろん会社によっても違いがあり、例えば20代では年収200万円台後半~300万円台となっています。
ただ、観光バスの場合は繁忙期があれば閑散期があるので、乗務する日が少なくなる時期は給与も下がるようです。それに比べれば路線バス運転士の収入は、年齢、経験、会社による違いはあれど、安定していると言えます。
大きな車を運転することで安定した収入を得て仕事をしたいと思っている人は、今すぐ路線バス運転士に転職すると良いでしょう。

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安定した収入

7. 基本的に残業はない

路線バスは毎日決められた時間に決められたルートを走るので、基本的にバス運転士の勤務時間が決められた時間を超過することはありません。つまり残業はほぼないと言ってもいいでしょう。
ただ、都会の道路では、ほかの車が急に割り込んできたり、自転車が不安定に走っていたり、予想できない事態も多いものです。運行スケジュールはある程度、渋滞予想に基づいて決められていますが、必ずしも予想通りにばかり行きません。
それでも極力スケジュール通りに、遅れず、早くなり過ぎずにバスを運行させなければいけません。だからこそ、残業がほぼない仕事と言い切れるのです。
そうした「遅れず、早くなり過ぎない」コツを身に着けていくことも、路線バス運転士の「やりがい」となるでしょう。

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こんなことはないでしょう

8. 道を覚えると楽

路線バス運転士は、渋滞にハマって運行スケジュールに遅れそうになったからと言って、抜け道に行ったりしてはいけません。工事や事故などで通行止めにならない限り、決められたルートを通ります。毎日同じことの繰り返しのほうが安心して仕事に集中できるという人にはうってつけです。
ルートを一度覚えてしまえば、タクシードライバーのように道に迷って乗客に嫌な顔をされたり、文句を言われたりすることはありません。

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道を覚えれば大丈夫

9. 路線バス運転士の1日

路線バス運転士は出社するとアルコールチェックを受け、車両の点検を行い、バスを運転しつつ料金の徴収も行い、運行を終えるとまた車両を点検し、車内の清掃、運賃の回収、業務報告などを行い、1日の業務を終えます。大まかにはそんな毎日の繰り返しです。
路線バス運転士の連続勤務は13日間と法律で決められていて、しかも翌日の勤務までは8時間以上空けなければなりません。
運転士自身も安全運転や車両整備には責任を持ちますが、制度も運転士が「働きすぎ」にならないように責任を持っていると言えます。
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10. 経験者は優遇

大型バスは大型トラック同様に車体も大きく、普通自動車の運転に慣れてしまうと、運転するにはそれなりのコツが必要になります。それだけに就職時にはトラックドライバー経験者が優遇されがちです。
第二種免許も必要なので、タクシードライバー経験者も優遇される傾向があります。もちろん、バス運転士として経験がある場合、就職時にそれは重要なメリットとなります。
それだけ経験がモノをいう仕事なので、経験者は未経験者より多少の優越感も味わえます。早めにバス運転士となって経験を積み、周囲から尊敬の目で見られましょう。

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経験者は有段者のようなもの