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トラック運転手の夢

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男には夢があります。女にだってあります。トラック運転手にも、もちろん夢があります。
トラック運転手は「荒くれ男たちの仕事」とイメージされがちですが、実際はまじめで堅実な人たちが多いです。最近は女性のトラック運転手も、少しずつですが増えてきています。荒くれているわけではありません。
世の中に仕事はたくさんあり、それぞれ違いはありますが、きついこともあれば楽しいこともあるという点は同じでしょう。その中で誰もが、こんな将来、あんな将来を夢見ます。

今回はトラック運転手が秘かに夢見る「将来」「未来」をちょこっと紹介します。

1. トレーラー運転手にキャリアアップ

トラック運転手にはキャリアアップがないと思われているようですが、あります。
例えば、運転手として長年勤めた後、配車マンになり、さらに営業所の所長になるというキャリアアップがあります。
また、最初は2トントラックから始め、中型トラック、大型トラック、そしてトレーラーの運転手になるのもキャリアアップです。
ちなみに、車両総重量が750kgを超えるトレーラーを牽引する場合、牽引免許を取らなければなりません。また、牽引するのがタンクローリーで、危険物などを輸送するには、その輸送する物に対応した資格も必要になります。
トラックを運転するための免許も中型より大型の免許を取得して大型を運転するほうが給与は上がりますし、その他の免許・資格も、同じようにいろいろ持ってそれに応じた仕事をこなしたほうが給与アップにつながります。多くのトラック運転手がそうやってキャリアアップを目指します。

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トラクターでトレーラーを牽引

2. 独立起業

トラック運転手として仕事しながら、経験を積んで資金を貯め、独立起業を目指す人もいます。
最近、特に高齢者ドライバーの事故が社会的な問題になっていますが、トラック運転手も人によっては高齢者になってまで仕事を続けたくはないと考えます。
そこで自分が社長になり、経営者として運送会社の仕事をしようというわけです。業界での経験を積めば、結構現実的な夢だと思われます。
もちろん、全く別の業種での起業に挑戦する人もいます。

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今日から僕も起業家

3. 無事故無違反

何よりも日々の仕事をできるだけ安全に続けていくことだけを願って地道な努力を続ける人もいます。とにかく、トラック運転手の仕事を健全に続けていくには、この無事故無違反が何よりも大切です。
そのためには安全運転と健康管理が欠かせません。

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違反したり事故を起こすととんでもないです

4. 定年延長

トラック運転手が不足しています。そのため、国土交通省が「トラガール促進プロジェクト」を立ち上げて女性のトラック運転手を増やす取り組みを始めたり、運送会社が「高齢者の運転手もウェルカム」と打ち出したりしています。
実際、景気の先行きが不透明な現代社会において、誰もが「なるべく長く働いて、それなりの収入を確保したい」と考えています。
その一方、高齢者の自動車事故が社会問題にもなっていて、高齢になったら早めに免許を返納したほうが良いと言う風潮も生まれています。
ただ、「なるべく健康で働き続けたい」と願うトラック運転手は少なくありません。運送会社の定年延長は、そんなトラック運転手にとってはうれしい限りです。
とは言え、本来なら「誰もが60歳まで働けば、後は年金で悠々自適に暮らせる社会の実現」こそ、政治家の責任ではないのかとも思えます。一部の富裕層だけではなく、「誰もが」です。

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いつまでも健康に働きたい

5. 自前トラック

トラック運転手として運送会社などに雇われ、会社のトラックを運転するのではなく、自分でトラックを購入し、一人親方の自営業者として運送会社などと契約して仕事する人もいます。
1回の仕事のギャラは雇われ運転手より高く、また、まがりなりにも「親方」なので、より自由度が高いとも言えます。
とは言え、基本的には経費も自分持ちになるため、よほど多くの仕事をこなさないと、安定した収入は難しいと言います。また、運送会社などからの「信用」がないと、仕事を受けることも難しくなります。
それでも、個人事業主として頑張り、ゆくゆくは従業員を雇うまでになって経営者となることもできます。なかなか「大きな夢のある」選択ではあります。

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自分のトラックを持つ

6. 自動運転トラックの運転

近い未来には、AIが運転する自動運転トラックが物流を担い、人間のトラック運転手は不要になるなんてことも言われていたりします。
実際、いろいろなメーカーが自動運転トラックの開発に取り組んでいます。
とは言え、法的整備も含めれば「人間不要の自動運転トラック」が現実に公道を走るのは、まだまだ、結構まだまだ遠い未来のお話になるでしょう。
そうなるまでの過渡期には、人が乗ってAIを見守る自動運転トラックの時代が来るかもしれません。そうなると、トラック運転手の仕事はかなり楽になるでしょう。運転しなくてイイのですから。
そんな「楽チン」なトラック運転手になりたい人もいるのではないでしょうか。

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ロボットの運転手が登場?

7. マイホーム

これはトラック運転手に限らず、多くの人の夢かもしれません。結婚して子どもを持ち、マイホームを手に入れるというのは、典型的な「こんな風になりたい未来像」だったりします。
トラック運転手の平均年収は大体350~486万円で、最大年収は約650万円とも言われていますから、マイホームも決して「絵に描いた餅」ではありません。

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夢のマイホーム

8. 全国制覇

トラック運転手の中でも長距離の仕事をしていると、全国津々浦々、すべての都道府県に行ってみたいと思うようになる人もいるそうです。
中には「気がついたら全国制覇していた」という人もいます。
同じ仕事するなら、些細なことでも何か「目標」を持ったほうが続けられます。単に全国制覇するだけではもったいないので「全国各地のご当地ラーメンを制覇してやる」とか、さらに具体的な目標を持ったほうが良いかもしれません。

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全国のラーメンを制覇


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9. 晴耕雨読

晴耕雨読とは、晴れた日には田を耕し、雨が降ればのんびり読書にふけるといった意味で、わずらわしい世間から離れ、悠々自適の暮らしを送ることです。これもトラック運転手に限らず、多くの人が憧れる老後の在り方かもしれません。
田を耕すのはそれなりに労力も必要ですが、人間には毎日多少汗を流すことも必要なようです。

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田を耕す暮らし

10. 社会貢献

トラック運転手の仕事は物流の一端を担うことで経済を支える、社会に対して貢献度の高い仕事です。その一方でトラック運転手は平均年収が大体350~486万円で、最大年収は約650万円とも言われて「やればやっただけ稼げる仕事」にもなっています。
加えて運転席の隣にはうるさい上司も同僚もいないので、とにかく「人間関係にわずさわられず、たっぷり稼ぎたい」という人に人気の職業です。
加えて「たっぷり稼ぐながらも社会に貢献したい」という奇特な人もいます。そんな人はやはり、できるだけ長くトラック運転手の仕事を続けていくことが「夢」となっています。

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社会を支える存在