少子高齢化が止まらないこともあって多くの業界で人手不足が大きな課題になっています。トラック運転手もここのところ、なり手が激減し、高齢化が進んでいます。
このまま行けば、隣国や大国に攻撃されたり、侵略されたり、環境汚染で壊滅したり、温暖化で住めなくなる前に日本は滅んでしまう‥のではないかとさえ思えてきます。
これを止めるためには子どもを増やさなければいけません。子どもを増やすためには、安心して子育てできる国にしなければいけません。安心して子育てできるような国にするには外国と仲良くし、環境汚染をストップさせなければいけません。
それはともかく、トラック運転手の仕事は「やればやっただけ稼げる仕事」であり、平均年収400万円前後と言われ、頑張れば年収800万円も夢ではなく、しかも「1人が基本の仕事」で運転席の隣にはうっさい上司も酸っぱい同僚もいないという、夢のような仕事です。
それなのに、なり手が少ないなんて、どういうことでしょう。
そこで、このまま放っておくと、トラック運転手の在り方がこんな風になってしまうかも、という空想を描いてみます。
1. 激減して国宝級の存在に
いろいろな伝統的な職業に携わる職人が激減しています。
もちろん、文明の進化、生活の変化がその原因だったりします。昔は多くいた刀鍛冶は少なくなりましたが、それは刀を持つ武士という存在がいなくなったためです。
また、刀ではなく、普通の鉄製品を作る鍛冶職も昔は多く存在しましたが、その職業は機械化が進み、鉄工所となっていきました。
大型トラックの運転には、普通自動車運転免許ではなく、大型運転免許が必要です。普通自動車運転免許を取得する若い人さえ減ってきていると言いますから、大型はなおさらです。
しかもそれを仕事に生かす人は、本当に刀鍛冶級の希少な存在になると言っても、まんざら絵空事とは言えないでしょう。
2. 配送料が高騰
トラック運転手が激減すれば、現実問題としてトラックを走らせるハードルが富士山ほどに高くなり、配送料は当然高騰します。ウナギが捕れず、うな丼の価格が高騰するのと同じです。
トラック運転手の給料も上がるでしょう。何しろ貴重な職業なのですから。しかし、運転できない若者たちには大型免許取得という、高いハードルに挑む気力はなく、トラック運転手の高齢化は止まりません。
現在、多くの物流をトラック運転手が担っていることを考えると、庶民の生活が破綻するのも明らかです。スーパーから商品が消え、ネットショップでポチった商品も届かず、人々は飢えながら家から出ず、1日中、スマホを眺めて暮らすようになるかもしれません。それとも暴動が起きます。
3. 宅配がセルフ化
暴動を阻止するために、若者に「トラック運転手になってやる」という気概を持ってほしいのですが、それが無理な場合、宅配便の在り方を変えることになります。それがセルフ化です。
宅配便を、トラック運転手に取りに来てもらったり、自宅や会社まで届けてもらうことができなくなります。人手不足なのですから。
それで宅配便の利用者がせめて荷物を自分で営業所まで持って行き、受け取るにも営業所まで出向くことになります。経費削減のためにレジ打ちを減らしてセルフレジが登場したのと同じ感じです。
4. 自動運転トラックが普及
トラック運転手の人手不足問題解消のために進められているのがトラックの自動運転化です。さまざまな実験も繰り返されています。
技術的な面では早々に完全自動化が実現できそうです。ただ、法整備も含めると、やや時間がかかりそうでもあります。
とにかく、配送料が高騰して暴動が起きたり、宅配のセルフ化が一般的になる前には、自動運転が広く普及してトラック運転手の人手不足を補ってくれることが期待されます。
完全自動化はともかく、運転手が運転席に乗りつつの自動化や、高速道路だけの自動運転や、運転手が乗ったトラックの後ろを無人のトラックが数台付いていく連動運転など、自動運転システムの実用化はそう遠くない未来に現実のものになるはずです。
トラック運転手の仕事はかなり「楽」になるかもしれません。
5. 配送料が安定
トラック運転手の高齢化・激減によって高騰しかけた配送料も、自動運転トラックの普及によって安定します。ただ、仕事自体も楽なので収入も下がり、トラック運転手の減少に拍車がかかるかもしれません。
多くのトラック運転手が心配している未来がコレです。
6. トラックの運転が職人技に
遠い未来には、仕事で使う車だけではなく、すべての車がAIによる自動運転になるでしょう。人類が他の惑星に植民地をつくるくらい、遠い未来の話です。
とは言え、趣味として「車の運転」をする人はまだ存在するかもしれません。「車の運転」がとても貴重で高尚な技になります。ましてや、普通自動車の運転より難度の高いと言われる大型車の運転技術を持っている人は、人もうらやむスーパーサイヤ人、特別な才能と技術を持った人として賞賛されます。
7. 運転経験のない若者が自動運転を監視
車の運転がAIによって自動化されても、人が自動運転を監視する必要があります。自家用車は車の所有者の自己責任になるかもしれませんが、仕事として荷物を運ぶトラックは、仕事として自動運転を監視する人間が必要になります。
しかし、車の運転をできる者はいません。自動運転トラックを監視するのも、もちろん運転できない若者たちです。何かあったときに不安ですが、このころには事故を処理するのもロボット刑事やロボットの処理班でしょう。
8. AI崩壊
やがてあらゆる生産活動、物流活動、経済活動、それに政治、司法もAIが行う社会になります。人間はただ消費するだけです。
AIはやがて「社会にとって人間は不要な存在」という答えを導き出します。そして「社会のため」「地球のため」に人間の駆逐を開始します。「そんなSF映画みたいなこと、あるわけないじゃん」と思うかもしれませんが、あるんだな、これが。
9. 自動運転システムが壊滅
AIが人間の駆逐を始めても、人間だって黙って駆逐されたりしません。
こうして人間対AIの戦いが起こります。やがて人間側に1人のリーダーが現れ、AIを効果的に攻撃していって、人間側に勝利の希望が見えてきます。
しかし、AIは強力なターミネーターをタイムマシンで過去に送り、そのリーダーが生まれなかったことにしようと画策します。
10. 以降、繰り返し
ターミネーターが過去に行き、AIに逆らうリーダーの誕生を阻止しようとしますが、人間の戦士も過去に送られ、AIと人間の戦いに終止符が打たれます。その結果、人類がAIに滅ぼされる「審判の日」を回避することはできたのですが、トラック運転手の人手不足問題は結局解決されません。
そこで自動運転化システムを開発し‥。
最後に
他の国とは仲良くし、環境汚染・温暖化はストップさせたいものです。いや、マジで。