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トラック運転手のテンションが上がる瞬間(とき)

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トラック運転手の仕事にはメリットや魅力がたくさんあります。
もちろんデメリットや不満な点もそれなりにあります。デメリットや不満点がメリットや魅力を上回っていると感じる人は、なるはやで転職したほうが良いかもしれません。

人生にはトラブルがつきものです。しかし、意外と「ヤッター!」とテンション上がる場面もやってきます。それを見逃してはいけません。
「その程度のことで俺が喜ぶと思うのか」なんて反発する人もいるかもしれません。しかし、些細な「喜び」を見逃していては、人生もとてもつまらないものになってしまいますよ。

トラック運転手の仕事も、悪い面ばかりを見るととても過酷で、ツライものに感じてしまうかもしれません。でも、毎日の仕事の中にも意外と些細な「ヤッター!」が見つかったりします。
同じ人生なら楽しまないともったいないです。同じ仕事なら楽しくやらないと損です。
テンション上がるってときは、素直にテンション上げましょう。上げ過ぎて痛いヤツになると周りに迷惑かもしれませんけど、心の中でガッツポーズ取るくらいなら誰も文句は言いません。

今回は、トラック運転手がテンション上げがちな瞬間を紹介します。瞬間と書いて「とき」と読みます。あまり深い意味はありませんが。

1. 曲がれそうにない角を曲がり切ったとき

大型トラックは狭い道には不向きです。しかも角を曲がらなきゃいけなかったりすると、かなり厄介です。
狭い道の角をうまく曲がるには、結構な運転の技量が問われます。あまり慣れていないと、何度も何度も、さらに何度もハンドルを切り返してようやく曲がり切る、なんてこともあります。
そんなときは不可能を成し遂げた気持ちにもなりますよ、きっと。

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狭~い道

2. 初めて大型車をうまく駐車できたとき

普通車の運転に慣れていると、大型トラックの運転をとても難しく感じます。
トラック運転手として仕事をするにあたり、2トントラックから4トントラック、いよいよ10トントラックとキャリアップしていくと、その運転技術を習得するたびにやはりうれしさを感じるものです。特に、こいつはなかなか難しそうなんて思っていた場所に、一発できれいに駐車できたりすると、思わず心の中でガッツポーズです。

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こっちの注射も厄介ですけど

3. トイレが見つかったとき

トラック運転手に限らず、多くのプロドライバーにとって運転中の生理現象は厄介です。中でも、尿意・便意はマジ勘弁ですが、人間であれば仕方ありません。
こんなときはコンビニを探すのが一番手っ取り早い対処法です。ただ、コンビニの中には大型トラックが停められなかったり、停められてもすでに他のトラックが停まっていたりと、すんなり問題が解決しないこともあります。その点はタクシーと違って本当に厄介。
それだけにドライブインだの大型ショッピングセンターだの、それなりに駐車場が広く、しかも空いていて、確実にトイレがありそうな施設が見つかったときのうれしさたるや、ベタな言い方をすると「盆と正月とクリスマスがいっぺんにやって来た」ってところです。

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トイレが見つかりゃひと安心

4. 渋滞を抜けたとき

トラック運転手に限らず、多くのプロドライバーにとって厄介なのが渋滞です。タクシードライバーも、乗客の冷たい視線が容赦なく注がれ、冷や汗タラ~リだったりします。
それだけに渋滞を抜けたときの爽快感は何物にも代えがたいと言います。あまり知られていない抜け道を使って渋滞から脱出すると、いかにもプロっぽくてますますテンションが上がります。「俺ってやるじゃん」と思います。

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渋滞はストレスもたまる

5. 荷物をきれいに積めたとき

トラックに積む荷がすべて同じ形、同じ大きさとは限りません。いろいろな荷を、数か所の届け先を回って届ける仕事もあります。
遠くの届け先から荷台の奥のほうに入れ、荷台のドア近くにくるにつれ、早く着く届け先で降ろす荷を置きます。
もちろん、ちょっと曲がったり、ブレーキをかけたくらいで荷崩れしないように、なるべく隙間なく積み込みます。
この荷積みがきれいにうまく行くと、内心のニヤニヤが止まりません。

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きれいに積み上げる

6. 楽な仕事が回ってきたとき

毎日同じルートを回るルート配送のトラックドライバーは別ですが、多くのトラックドライバーの仕事は会社の配車担当が決めます。配車担当の一存と言っても良いでしょう。
配車担当も人間なので、いじわるな人もいます。「配車担当に嫌われてキツイ仕事ばかり回される」なんて話もよく聞きます。
逆に、配車担当に気に入られ、割りと楽な仕事をしょっちゅう回してもらえる、なんてこともあるみたいです。何にせよ、社内でも社外でも愛想良くしたほうが良いみたいです。
ただ、楽な仕事よりハードな仕事のほうが給与も良かったりします。

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愛想よく

7. 徹夜で走り、無事に荷物を届けたとき

過酷な仕事をやり終えたときの達成感は、どの仕事でも同じだと思います。心地良い安堵とともにキラキラした充実感で満たされます。
タバコを吸う人なら、きっとたまらなくおいしい一服になるでしょう。コーヒー好きなら、たまらなくおいしい一杯になります。
この思いのために、多くの人がトラック運転手の仕事をしています。

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夜が明け、仕事が片付く

8. 感謝されるとき

トラック運転手の中でも、通販で注文した商品などを個別に届ける仕事をしている人だと、ごくまれに荷を届けた先の人に「ごくろうさま」とか「ありがとう」なんて声を掛けられることがあります。結構うれしいものです。
工場や倉庫に部品、製品などを届ける仕事でも、届け先の担当者からねぎらいの言葉をもらったりすると、何かうれしかったりします。たったひと言で気分が上がります。安いものです。
それでトラック運転手の気分が上がり、仕事に前向きになり、日本の物流がうまく回り、日本が平和になるなら、本当に安いものです。
皆さんもいろいろな人に感謝を伝えましょう。「ありがとう」を口グセにしましょう。世界は平和になります。

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感謝

9. 給料日

毎月もらえる給料で暮らしている人、すなわちサラリーマンにとって、やはり一番「やりがい」を感じるのは給料日ではないでしょうか。特にトラック運転手のように「やればやっただけ稼げる職業」は、給料日に「やっただけ」の成果が分かります。成果を実感できます。
ちなみに、昔々、サラリーマンは給料として直接現金を手渡しされていました。銀行振込の今より、給料の重みを実感できたと言います。

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やればやっただけ稼げる

10. 弁当に唐揚げと玉子焼き

トラック運転手の食事はファミレスやラーメン店、もしくはコンビニ弁当になりがちです。栄養が偏る可能性が高いと言えます。
それで手作り弁当を持参する人もいます。長距離の仕事の場合、初日だけですが、それでも連日コンビニ弁当になるよりは良いかもしれません。
とは言え、トラック運転手の仕事は体力勝負なところがあり、やはり食事はガッツリと肉がたくさん入っていたほうがうれしいと感じます。
ですから、奥さんが作ってくれた弁当に唐揚げが入っていると、テンション上がります。奥さんが作ってくれなくて、自分で弁当を作っている人も、弁当を開くときくらいは「どーせ自分で作った」と思わず「これは愛妻が作ってくれた弁当」と妄想して開けるとテンション上がるはずです。
ま、唐揚げというのは「たとえ」であって、よーするに好物が入っているとうれしいということです。ちなみに唐揚げ、玉子焼きは小学生に人気のおかずです。

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何はなくても唐揚げ