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ドライバーのためのストレス解消法

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連鎖

人はストレスがたまると攻撃的になります。
そして車の運転は、このストレスがたまりやすい1面を持っています。
そもそも車の運転は、人力では出せないスピードによる爽快感、大型機械を操る面白さ、車窓を流れる景色を眺める非日常性を感じる楽しさ、遠距離を短時間で移動できる利便性などがあり、本来は運転する人を心地良くさせるものです。
しかし、その一方で常に交通事故のリスクがあり、運転の心地良さを阻害する渋滞、車を自在に操る心地良さを邪魔する他の車の存在などがあり、それがストレスとなるのです。

車の運転はときとしてストレスをためてしまうものですが、もともとストレスの多い生活をしている人が運転すると、そのストレスが積み重なって、危険運転、あおり運転をやらかしてしまいかねません。
危険運転、あおり運転をやらかさなくても、ストレスが原因で注意力が減退し、それで交通事故を起こしてしまうかもしれません。
交通事故のリスクによってストレスを感じ、そのストレスで交通事故を起こしてしまっては、何が何やらです。まさしく「負の連鎖」というやつです。

そこで今回は、ドライバーが本来楽しいはずの車の運転をしっかり楽しみ、事故や危険運転につながるような「ストレスを発散できるはずな方法」をご紹介します。
これを読む前にまず「運転は楽しい、運転は楽しい」と自分に言い聞かせましょう。とは言え、「本来楽しいはずの俺の運転を邪魔するヤツは許さん」という思い上がりはイケマセン

1. 好きな音楽を聞く

職業ドライバーの場合、お客さんを乗せるドライバー以外の人は、1人で車に乗ることが多く、車を運転している仕事中は比較的自由気ままに過ごせます。もちろん、安全運転に集中しなければいけませんが。
そんなとき、気持ちをリラックスさせるのに有効なのが、好きな音楽を聞くことです。しっとりと女心を歌い上げる演歌でも、ノリの良いジャズでも、壮大な世界観を表現する交響曲でも、子どものころに親しんだアニメ主題歌でも、テンションが上がるヒップホップでも、とにかく好きな音楽です。浪曲でも構いません。
とは言え、あまりボリュームを上げ過ぎ、周囲の音が聞こえず、安全運転への意識が薄れてはいけません。

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音楽を聞く

2. 好きな歌を歌う

好きな音楽を聞くついで、と言うと何ですが、自分で歌ってみるのもいいでしょう。ただ、これも1人で車に乗っているドライバーにオススメのストレス発散法です。
もちろん、恋人が横にいる一般ドライバーなら、その恋人とデュエットするということはありますので、まあ勝手にやってください。
とにかく、歌を歌うということは自然と深呼吸することになり、これは健康にも良いのだそうです。また、大声で歌うなら、大声を出すこともストレス発散になります。
音楽を鳴らしながら歌うもよし、アカペラで歌うもよし、音を外そうがどうしようが、気にしないで歌いましょう。運転席に1人なら、浄瑠璃を語っても誰も文句は言いません。

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歌を歌う

3. 休憩を大事にする

車の運転は安全運転に集中しなければならず、精神的に疲れます。そして精神的に疲れてくると、感じるストレスも倍増されてしまいます。
疲労を回復させ、気持ちをリセットするために、時折車を停めて休憩しましょう。

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休憩

4. 時々ストレッチをする

車を停めて休憩を取ることにしたら、なるべく運転席から降りましょう。大いに気分転換になります。リラックスできます。
さらに手足や腰を伸ばし、できればストレッチをしましょう。長時間、運転姿勢でいると血行不良になり、それが元で腰痛や肩こりになる可能性が高くなります。
目玉を意識的に動かすことで目の筋肉をほぐすことも、ストレスの軽減になります。

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ストレッチ

5. 好きなものを食べる

食べることに関心の薄い人にはあまり効果的ではありませんが、好きなものを食べることもストレス発散になります。
ストレスは「我慢すること」から生まれることが多いので、その「我慢」のタガを外すことで発散されるわけです。
また、玄米、豚肉、ウナギなどに含まれるビタミンB1、ブロッコリー、レモン、ピーマンなどに含まれるビタミンC、小魚、チーズ、小松菜などに含まれるカルシウムなど、イライラを鎮める栄養もあるようです。それらが含まれた食品を取ると、ストレス解消になるかもしれません。
とは言え、さすがに「ずっと食べてる」わけにはいきません。そこで「食べる」代わりにガムをかむのもオススメです。そもそも「かむ」という動作は脳を活性化させるらしく、ミント系のガムなら気分もリフレッシュでき、よりストレス解消になるでしょう。
それにガムなら、食べ過ぎて眠くなる心配もありません。

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食べるは楽しみ

6. 好みの芳香剤を置く

香りによってイライラを鎮めることもできます。いわゆるアロマテラピー効果です。
アロマテラピーは、エッセンシャルオイルや植物などの芳香を利用した療法として、古くから伝わるものです。ミントなら気分もリフレッシュでき、よりストレス解消になるでしょう。
香りは「合う」「合わない」がありますので、くれぐれも「合わない」香りを使わないようにしましょう。「合わない」香りの場合、かえってストレスが増すことになります。
また、これも車の中に1人だけというドライバーにオススメできるものです。同乗者がいる場合、やはり「合う」「合わない」がありますので避けましょう。

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ミント

7. ストレス緩和のツボを押す

そこを押すと、ストレス解消に効くというツボがあります。
イラスト入りでそうしたツボを紹介するサイトなどもあるので、調べて試してみると良いかもしれません。
例えば、人差し指と親指の骨が合わさっているあたり、手の甲のへこんでいるところにあるツボは、ストレス解消の他にも便秘や下痢などにも良いようです。

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足ツボ

8. 誰かと話す

「したいことができない」状態が続くと、その我慢していることがストレスとなり、イライラしてしまいます。
人は普通に生活していても、ふと思うことがあり、厄介なことにその「思ったこと」「頭に浮かんだこと」を誰かに伝えたくなります。その「思ったこと」「頭に浮かんだこと」が、全然重要ではなく、まさに「どーでもいいこと」であっても、誰かに伝えたいという欲求は収まりません。
こうして人は誰かと雑談をするわけです。Twitterに書き込むのです。内容は本当に「どーでもいいこと」「しょーもないこと」です。
今は幸い、直接顔を会わせなくてもSNSやらいろいろ人に何かを伝えるツールがたくさんあります。何かを誰かに伝えたくなったら、我慢せずに発信しましょう。
ただ、悪口雑言や毒をまき散らすのは止めましょう。社会的に迷惑だからということもありますが、それより発信する本人にも毒が作用するからです。
もし、悪口雑言をまき散らしたくなったとしたら、それはもうすでにかなりストレスがたまっている証拠です。まずは、悪口雑言をまき散らす以外の方法でストレスを解消したほうが良いでしょう。

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話す

9. 妄想する

人は「やりたいこと」を我慢すると、ストレスがたまります。
かと言って「やりたいこと」を無制限にやってしまうと、法を犯すことになったり、後々自分にとって大きな不利益が襲い掛かってきます。
想像力を駆使して、我慢によるストレスを発散せましょう。すなわち、妄想です。
トラックドライバーなど、職業ドライバーであれば休憩中にでも、好きなこと、したいことを妄想して悦に入りましょう。気分転換にもなります。必要なのは想像力です。
落語なんかを聞くと、想像力が培われます。

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落語

10. そもそもストレスをためない

ストレスの原因をつくらないこと、ストレスの原因を回避することも大切です。
渋滞はストレスの大きな原因になり得るので、事前に情報を集めるなどの工夫をしましょう。抜け道、裏道の情報も普段から調べておくことが大事です。
それから、できるだけ時間に余裕を持って行動しましょう。時間に余裕がないと、前の車がノロノロ運転しているくらいでイラっとしてしまいます。「ノロノロ運転していたっていいじゃないか」と思えるくらい、時間にも気持ちにも余裕を持ちましょう。
とは言え、いろいろなことが重なり、どうしても時間に余裕がなくなってしまうこともあります。
そんなときは「遅れる」ことを「覚悟」しましょう。世の中には「覚悟」さえすれば、そうやって腹をくくれば乗り越えられることもあります。腹をくくれば、気持ちが落ち着き、適切な対処法が思い浮かぶはずです。
他にも自分なりに、ストレスをためない方法、ストレスを回避する方法をいろいろ考えましょう。想像力があれば思いつきます、きっと。

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最後に

ものすごいスピードで車を飛ばせば、ストレス発散になりますが、決してやってはいけません。
どうしても猛スピードを体感したければ、それができる体感型ゲームに興じるか、頑張ってカーレーサーになりましょう。

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カーレーサー