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トラックドライバーが思わず泣きたくなる瞬間(とき)

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思わず涙が‥

日ごろ、マッチョな荒くれ者のイメージを持たれがちなトラックドライバーですが、トラックドライバーだって生きているから悲しいときもあります。でも、悲しくたって、苦しくたって、運転席では平気なのです。
トラックドライバーにも繊細な面があるわけです。失敗したり、ミスすれば、人知れず枕を濡らす夜もあります。物流を支えることで日本経済に貢献している、国家レベルで守られなければならない、尊い職業であるトラックドライバーの人たちを街で見掛けたら、そんなことにも思いを馳せて、優しいまなざしを向けましょう。人がもっと優しいまなざしを持てたら、社会はもっとマシになるのじゃないでしょうか。
今回は、むくつけき男たちと思われているトラックドライバーがちょいと涙する事柄をご紹介しまする。もらい涙を流してあげてください。

1. 荷崩れを起こしたとき

トラックドライバーの仕事は荷を安全に確実に時間通りに届けることです。そのため、荷崩れなんかを起こさないようにしっかり積みます。必要があれば、ロープでしっかりくくります。
なおかつ、運転も急発進だの急な加速だの急ブレーキだの、あぶなかしい運転は厳禁で、ていねい、慎重な運転を心掛けます。トラックドライバーとはそういうものです。
しかし、特にトラックドライバーの仕事にまだ慣れていない新人のころは、しっかり安定するように荷を積めなかったり、思わず急ブレーキをかけてしまうような、読みの浅い運転をしてしまいます。
それで荷が少し崩れていたり、傾いていても、無事であればまだいいのですが、へこんだり、つぶれたり、損傷があれば、泣くしかありません。積み直すのに時間もロスしますし、自腹で損害を弁償する場合もあります。

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崩れそう

2. トラックをこすったとき

トラックドライバーにとってトラックは大事な商売道具。いえ、道具というより相棒だと言い張るトラックドライバーもいます。
1人が基本の仕事中、トラックを運転しながらトラックに話しかけるトラックドライバーもいるとかいないとか。
そんなトラックドライバーは仕事で荷を運ぶため、あらゆる道を行きます。ギリギリ通れそうな狭い道、ギリギリくぐれそうな高架下、ギリギリ停めれそうな駐車スペースなどにもトラックを乗り入れることがあります。ベテランドライバーなりゃこそ、ギリギリをすり抜ける神業を見せてくれたりします。
しかし、トラックの運転に慣れていない新人や、徹夜明けで疲れている中堅なんかは、思わずトラックを高架や塀や壁や看板などでこすってしまいます。ほぼ間違いなく、トラックの車体にが残ります。傷は男の勲章だなんて言っていられません。涙が頬をつたう思いです。

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こすりそう

3. 遅刻したとき

トラックドライバーの仕事は荷を安全に確実に時間通りに届けることです。この「時間通り」はとても重要です。
「時間通り」を守るため、トラックドライバーは深夜の国道をひた走り、荷の届け先が開くまで、道路沿いにトラックを停めて仮眠したりします。本音を言えば、寝るときはやはり布団で寝たいです。
この状況を改善するため、行政からも荷主に「なんとかしようよ」というお達しが出されています。まあ、こういった改善がすぐには実現しないのも世の常ですが、徐々にでも改善されていくことを期待します。そうしなければ、深刻なトラックドライバー不足は永遠に解決されません。
とにかく、そうやって必死に「時間通り」を守るトラックドライバーですから、何らかの事情で納品時間に遅れるようなことがあれば、マジ泣きたくなります。その前に全身脱力です。

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急げ!

4. インターチェンジを通り過ぎたとき

これはいわゆるトラックドライバーの失敗あるあるです。
長距離の仕事で高速道路を使うと、本当に、明らかな理由は全く不明で、無意識に降りるべきインターチェンジを通り過ぎてしまうことがあります。通り過ぎたとたん、ハッと我に返り、次のインターチェンジでUターンします。
何とか時間のロスを取り返せればいいのですが、最悪遅刻です。

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高速道路

5. トラックが故障したとき

トラックドライバーはトラックを運転することだけが仕事ではありません。運転に支障が起きないよう、トラックをしっかり点検することも大切な仕事です。
しかし、この点検でうっかり不具合を見落としてしまうと、悲劇が訪れることがあります。エンジンオイルの十分な確認を怠り、仕事中にエンストを起こすことにもなりかねません。
他にもタイヤの空気圧など、チェック項目は多岐に渡ります。そして仕事中にトラックの不具合から運行が困難になると、単なる遅刻では済まなくなることもあり得ます。

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厄介なエンジントラブル

6. 道に迷ったとき

トラックドライバーは仕事で「初めて訪れる場所」に行くことがあります。もちろん、仕事の準備として地図などで道順をしっかり確認します。また、今やスマホの地図アプリで、いつでも自分の位置や道順を確認することもできます。
それでも道に迷ってしまうことがあります。うっかりして曲がるタイミングを間違えたり、また方向音痴な人は方角を間違えることもあります。
それに早く気づいて正しいルートに早く戻れれば、泣くこともないのですが、全く知らない土地では完全な迷子になることもあります。さすがに情けなくて泣けてきます。

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迷った‥

7. 荷物をフォークリフトの爪で串刺しにしたとき

これもトラックドライバーの失敗あるあるの1つです。
トラックドライバーの仕事の1つが荷の積み下ろしですが、フォークリフトを使うと効率的に行うことができます。トラックドライバーの仕事の効率化として、荷をフォークリフトで積み下ろしできるような、パレット輸送を奨励する動きもあるようです。
そのフォークリフトを操作するには、そのための講習を受けなければいけません。講習を受けて操作をしっかり習得しても、うっかり荷物を破損させてしまうこともあるようです。

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難しいフォークリフトの操作

8. 狭い道で身動きができなくなったとき

トラックの車体感覚をしっかり自分のものにしていない新人がやりがちなのが、コレです。
これくらい大丈夫だろうと細い道に入り込んだら、カーブがかなりきつく、このまま進めないとあきらめたとき、後ろから運転に自信のなさそうな女性の高齢者が運転する自動車が迫ってきたら、もうお手上げです。
トラックドライバーの中には、細い路地にはまって身動きできなくなり、クレーン車に救出されたという人もいるそうです。くわばら、くわばら。

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こんな道で対向車が来たら‥

9. ネットでトラックドライバーの悪口を見たとき

トラックドライバーを「他にまともに仕事ができなかったクズが就く底辺職の仕事」だなんて言うがいます。平気でネットにそんな書き込みをする人間もいます。悲しくなります。小学生なら「バカって言うヤツがバカなんだよ」と叫んで泣きながら母親の胸に飛び込むところです。
しかし、トラックドライバーは立派な大人です。プロです。心で泣いても顔では笑い、今日もそんな輩も含めた多くの人たちのためにトラックを走らせ、荷を運びます。
そんな健気なトラックドライバーを思うと、涙がこぼれませんか。

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心で泣く

10. 荷の届け先に感謝されたとき

トラックドライバーは物流を支えることで日本経済を守る、社会貢献度がエベレスト級に高い仕事です。
それを分かっている人は、常日頃からトラックドライバーに感謝の気持ちを持っています。宅配便を届けるセールスドライバーに、直接感謝を伝える人もいます。
感謝されたドライバーも、そのときは「どうも」と照れながらそっけない態度を取るかもしれませんが、運転席に戻ると、感動の涙を流しているかも、です。
誰もがそんな、当たり前の日常に対して素直に感謝できる日が来れば、世の中は明るく平和になるかもしれません。

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感謝の祈りを捧げましょう