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ここんとこ改めて注目された職業

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神話?

景気の動向やら流行などに関係なく、今年は経済的な打撃が各業界に及びました。
特に「人と接すること」「大勢の人を集めること」で利益を生む業界は大変なことになりました。「不況に強い」と言われる業界も、その「不況に強い」神話はほとんど当てにならない有り様だったのではないでしょうか。
そんな中で注目された働き方、仕事、業種があります。専門家なんかも口をそろえて「価値観を変えなければいけない時代」なんて言っています。
何によらず専門家というものは注目されたいがために少々大げさな言い方をするものですが、それでも「視点を変えてみること」は必要かもしれません。

1. 在宅勤務

「感染を避けるためには人との接触を減らす必要がある」ということで、全国的に「なるべく自宅にいるようにしよう」となって広まったのが在宅勤務です。
ただ、「慣例」大好きな日本人は、こういう「今までやってこなかった」ことを始めるのがとても苦手です。「今までやってこなかった」ことを始めるのが「面倒くさい」という気持ちも分からないではないですが、困ったことです。
とは言え、お金と時間をかけて通勤することが何と無駄なことだったかと、今さらながらに気付いた日本人も多いことでしょう。
その反面、在宅勤務が広まったことで独り暮らしの人は「孤立感に襲われた」とか、家族のいる人は「夫婦ゲンカが多くなった」とか。
つくづく、人間というのは「面倒くさい」ものです。

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オンラインで仕事

2. Uターン就職

通勤ラッシュにしろ、人気の飲食店にしろ、とにかく人が集まってしまうのが都会です。実際、感染者の判明数も都会になればなるほど多くなっています。
それなら地方に行けば良いってことで、地方出身者が故郷に帰るUターン就職が注目されるようになりました。
若いときは多くの人が「一度はきらびやかな都会で暮らしてみたい」と思うものです。ですが、例えば学校を卒業して仕事をするとなると、やはり故郷のために働きたいと考え、故郷に帰ってくるUターン就職は以前から注目されてはいましたが、ここのところそこに追い風が吹いたようです。
地方に住む人たちも、都会から帰ってくる人たちを寛容に受け入れましょう

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故郷(イメージ)

3. Iターン就職

地方出身者が故郷に帰って就職するのがUターン就職で、その地方で生まれ育ったわけではないのにその地方にやって来て就職するのがIターン就職です。
例えば、東京の葛飾柴又で生まれ育った人が、いきなり秋田県で就職したりします。
UターンにしろIターンにしろ、とにかく多くの人が集まって暮らす大都会に満腹感でいっぱいいっぱいになり、そこから抜け出したいという人の思いが、「人の密集を避けよう」という風潮とベストマッチしたわけです。
都会と地方の格差がないほうが、経済もかえって効率的かもしれないので、都会出身者を寛容に受け入れたほうが良いでしょう。

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大都会

4. 医療従事者

経済的打撃によって廃業、失業が増える中、産業として需要が高まり、従事者の疲弊が懸念されるまでになっているのが医療業界です。世間からも医療関係の充実が求められていますし、需要が高まる以前から人手不足に陥っていた業界なので、これを機に医療業界を目指す人が増えることが期待されています。
とは言え、医療業界は従事者にきちんとした専門知識が必要なので、医学大学の学費を安くするなど、医療業界を目指す人たちへの支援を行政がどんどん行うべきかもしれません。

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医療従事者

5. IT関係

在宅勤務が注目されるようになり、在宅勤務を円滑に行うためのリモートワークの普及が始まりました。要するにパソコンを活用してオンライン会議やら、オンラインなんちゃらをやるわけです。
これまで少しずつでも取り入れてきた企業にとっては低いハードルだった在宅勤務も、あまり進めていなかったアナログな企業では結構高いハードルとなっています。
そんなとき、今さらながら、IT関連をサポートする会社が注目されました。何せ、テレビのバラエティ番組までやたらと「リモート収録」「リモート出演」を多用する昨今です。
それで「そうか、今後新しく就職するならIT関連か」と、多くの人が思ってしまいました。
企業向けにリモートワークのシステムを提供する会社では、もちろんリモートワークなんてお茶の子さいさいです。今後は、いろいろな仕事が「対人不要」なリモートなんちゃらになっていくかもしれません。

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プログラマー

6. 情報通信関係

情報通信と言えば、テレビなどの放送業も入ります。テレビ業界は一時期、新番組の収録がストップし、危機に陥ったかのようにも見えましたが、何とか乗り切ったようです。
それより、今後の仕事として見ると、情報通信関係で強みを発揮するのはやはりインターネット付随サービス業でしょう。
在宅勤務で家にいる時間が増えた人たちは、外出して買い物することも控えました。それで、家の中でポチって買い物するネットショッピングの需要が高まりました。パソコンやスマホの画面を眺めて過ごす時間も増えました。
ネットショッピングサイトの運営会社、アプリなどの提供会社こそ、インターネット付随サービス会社の一例です。

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アプリ

7. インフラ関係

インフラとは生活や産業を支えるもののことです。
人が外出せず、人との接触を減らすようになっても、どうしても生活に必要なインフラは減らしたりできません。
大々的なロックダウンが行われた欧米でも、インフラ関係の企業だけは企業活動を止めませんでした。
インフラとは上下水道や電気・ガス、電話、通信、鉄道などの事業です。

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電力も大切なインフラ

8. スーパー関係

スーパーなど、生活必需品を扱う店舗も、広い意味ではインフラです。
早い話が、人は食べないと生きていきません。
皮肉な話ですが、マスクを外して話しながら食事する飲食店は営業自粛を求められ、経営が苦しくなる店が多く出た一方、食品を売るスーパーなどにはお客が殺到し、従業員が疲弊する事態にもなりました。
理屈としては、人と接触しなければかなり安全なはずです。それなのに、強制力のない自粛要請に従わなかった店が非難されたり、スーパーには密集したり、何が何やらです。

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商品が並ぶスーパー

9. トラックドライバー

飲食店への営業自粛によって、飲食店に食材を運ぶトラックドライバーの仕事は激減しましたが、在宅が増えたことでネットショッピングの需要が高まり、ネットでポチった商品を運ぶトラックドライバーの仕事は激増しました。スーパーに商品を運ぶトラックドライバーも忙しくなりました。
飲食店以外でも営業自粛の影響は大きく、大勢の失業者を生むことになってしまいました。そんな中、トラックドライバーに転職しようという人も出てきたそうです。
ただ、トラックドライバーは「トラックドライバーにでもなろうか」と「でも」付きで転職してやっていけるほど甘い世界ではなく、しかも仕事が減った会社もあり、また、仕事が増えた会社では新入社員に仕事を教えているヒマもないほど、という話も聞きます。
とは言え、トラックドライバーはここのところ人手不足が続いていますから、転職先として考えるのは悪いことではありません。そのときは、慎重に会社を選んだほうがいいでしょう。

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需要が高まる宅配ドライバー

10. YouTuber

もともと小学生から絶大な人気を得てきたYouTuber。動画をサイトにアップするという、リモート出演と似たり寄ったりな露出の仕方は、最近はテレビ業界からも歓迎され、ますます需要が増えているようです。
もちろん、YouTuberなら人と接する機会も少なくて済む仕事なので、今の時代にはうってつけかもしれません。舞台に立った経験のある多くのお笑い芸人は、拍手や笑いなどの生の反応がないとやりにくいようですが、YouTuberは「いいね」さえ多く集まればいいので問題ありません。
食べていけるかどうかは分かりませんが。

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YouTuberは人気を得るのが難しい

最後に

何があっても強いのは、やはり公務員でしょうか。儲ける必要はないですし、国民の生活に欠かせない種類の仕事ですし。

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警察官も公務員