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トラック運転手は1人で仕事が基本

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1人でいるのは悪いことじゃない

トラック運転手は基本的に1人で仕事を行います。中には、荷の積み下ろし要員や運転の交代要員として助手席にもう1人乗せていたり、または研修のために新人を乗せていたりすることもありますが、基本的には1人です。
そのため、同僚がたくさんいる職場で働く職業に比べ、人間関係によるストレスが少ないなんて言われています。
そもそも、サッカーや野球をやるわけでもないのに、仕事を進めるのにどうしても同僚たちと一緒に同じ空間にいなければいけない理由は薄いんですけどね。もちろん、打ち合わせや相談ごとが多かったり、1つの製品を組み立てるのにどうしても数人の手が必要な職場は別です。
不必要に人員がだぶつかないトラック運転手の職場は、いわばとても効率的です。
それに、1人であることにはいろいろなメリットがあるのです。

1. 仲間に合わせて残業しない

チームワークで仕事を進める職場では、たとえ自分が担当する仕事が終わっても「定時で帰るのは気まずいムード」が漂います。あからさまに渋い顔をする上司もいます。
もちろん、今や「働き方改革」とやらもあり、残業しないで定時で帰ることが、一見推奨されています。その一方、「若い人は上司や先輩が残業していても平気で帰る」と、何やら批判的に言う意見もあります。
正解は、チームワークの仕事であれば、他の担当者の作業が終わらないと仕事全体が先に進まないので、後輩が自分の担当を終えて定時になり、終わっていない先輩が残業するムードだったら、先輩に「手伝うことありますか?」と声を掛ける、だそうです。
つまり、他人の仕事を手伝えるときに手伝っておけば、自分が助けてほしいときには他人が手伝ってくれるようになるわけです。
なかなか面倒くさいです。
しかし、トラック運転手ならそんな面倒はありません。残業するしないは、自分のやり方1つです。同僚に合わせて残業するなんてことはほぼありません。
とは言え、「他人の仕事を手伝えばいずれ自分も助けてくれる」はトラック運転手も同じなので「自分さえ良ければ」という考えは改めましょう。

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残業

2. 隣に上司がいない

トラック運転手は、運転席の横に口うるさい上司はいません。何をするにも上司に報告しなければいけなかったり、上司がアレコレと細かく指示してくることは、トラック運転手の仕事にはありません。
もちろん、仕事でミスしたり、どこかからクレームが来れば、上司から注意されたりはします。1つの仕事が終われば、報告もしなければいけません。しかし、そういう厄介な面も持つ上司という存在は、常にそばにいるわけではないのです。これはやはり気が楽です。
その代わり、仕事中は常に自分が現場の責任者です。自分で判断したことは自分で責任を取らなければいけません

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うるさい上司

3. 同僚もいない

トラック運転手は、運転席の横には口うるさい上司はいませんし、同輩や後輩もいません
大企業であれば、同じ職場に何人も人がいて、気にしなければ気にしないでもいいんですが、気になる人がいるとやはり気になってしまいます。
「気になる」のが「あの人、魅力的だなあ」であれば、ドラマのような恋の始まりかもしれませんが、「あの人の電話での話し方が気になる」とか「打ち合わせのときの態度が高飛車に見える」とか、マイナスな「気になる」もあります。そうなるとイライラが募ります。
相性が悪い人が職場にいると、かなり厄介です。これが俗に言う「人間関係によるストレス」です。

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うっとうしい同僚

4. ビロウなことも平気

トラック運転手は、運転席の横には誰もいませんから「他人の目」を気にする必要がありません。
そのため、仕事中の真昼間でも鼻をほじろうが、オナラやゲップをしようが、股間をかこうが自由です。
もちろん、他の車も行きかう道路を走っている場合、鼻をほじっているところを他の車の運転手に目撃される可能性はあります。可能性はありますが、そもそも他の車の運転手の顔を改めて見る人って、そんなにいません。よほど荒っぽい運転でもしたら「どんなヤツが運転しているんだ」と思って見るくらいです。
それに大型トラックであれば、運転席の位置が高いので普通自動車からは簡単には運転手の顔までは見えません。
第一、たとえ鼻をほじっているところを見られたからと言って、相手は同僚でも何でもない赤の他人ですし、見られたとしても一瞬のことなので、それほど気にする必要はないのです。
とは言え、公道を走っているからにはハレンチ過ぎることまではやってはいけませんよ。見つかって警察に通報されるかもしれませんから。

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ビロウな話で恐縮ですが

5. 孤立感は関係ない

コロナ禍によって在宅勤務となる企業が多くなりました。それまで大勢が働く職場で仕事していた人が、自宅で1人で仕事をするようになったわけです。
これによって「孤立感を感じるようになった」なんてことを言い出す人まで出てきました。それまでとは環境が変化したので、確かに慣れないとそれがストレスになるのも仕方ないかもしれません。
ただ、トラック運転手であれば「孤立感? なんだそりゃ?」ってな感じでしょう。「1人で仕事」はトラック運転手にとって「当たり前の日常」に過ぎないのですから。

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リモートワーク

6. 孤独に慣れる

トラック運転手になろうと考える人には、人間関係によるストレスを抱えたくない、前職で人間関係に悩まされたという人もいます。そうした人にとって、トラック運転手の仕事はまさに天職になるでしょう。
それでも、トラック運転手の仕事を続けているうち、やはり「孤立感」とやら感じるようになるかもしれません。だからと言って、トラック運転手にはやらなければいけない作業があります。トラックの運転です。とにかくトラックを走らせ、荷を運ばなければトラック運転手の1日は終わりません。
一方、在宅勤務で「孤立感」に襲われる場合、「何も手につかない状態」になるかもしれません。逆に言うと、何も作業をしていない隙間に「孤立感」に襲われるのかもしれません。
トラック運転手はたとえ「孤立感」に襲われるときがあっても、目の前に「やるべき作業」があるので、それに「孤立感」もまぎれていくでしょう。
まぎれない人は、トラック運転手の仕事に合ってないのかも。

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とにかく運転

7. 好きな音楽聞き放題

トラック運転手の仕事は「荷を安全に、確実に、時間通りに届けること」です。それさえできれば、トラックを運転しながら何をしても構いません。
安全運転が大前提なので、安全運転の妨げにならないことなら何でもできるわけです。
安全運転を邪魔しないことで一番有効なのが「音楽を聞くこと」でしょう。周囲の状況の異変に気がつかないくらいの大音量でない限り、聞くのがヘビメタでも演歌でも何でも構いません。アニソンでも都々逸でもいいわけです。
もちろん、「見ることで楽しむ」動画はいけません。

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音楽を聞くのは楽しい

8. 歌いたい放題

トラック運転手は安全運転の邪魔にならなければ、運転しながら何をしても構いません。
もちろん、手を使わなければいけないゲームなどに興じるのはいけません。
その代わり、歌を歌うことなら問題ありません。音を外しまくろうが、ハレンチな替え歌だろうが、好きに歌ってください。
歌じゃなくて浄瑠璃を語っても良いです。
ただ、外に漏れると迷惑に感じる人もいるかもしれませんから、窓を開けっぱなしにして歌うのは避けましょう。

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歌うのも楽しい

9. 服装もある程度自由

トラック運転手は安全運転の邪魔にならなければ、運転しながら何をしても構いません。ファッションも安全運転の邪魔にならなければ自由だという会社もあります。
ただ、大企業のセールスドライバーなど、制服が決められているところもあります。
また、運転中の格好は安全運転の妨げにならないなら自由ですが、荷の届け先では「会社の顔」として担当者と応対しなければいけないので、清潔感のある身なりでなくてはいけません。荷の積み下ろしの作業をするなら、それに適した作業服や安全靴も必要です。
しかし、長距離のトラック運転手であれば、届け先の担当者に会わない日は、安全運転の妨げにならず、他の運転手が目撃して警察に通報されず、誰からも眉をひそめられないレベルであれば、格好は自由です。

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運転に向かない格好

10. タバコは止めておきましょう

トラック運転手は他の職業に比べて喫煙率が高いと言います。トラックに限らず、車の運転には渋滞などもあってストレスはつきものですから、そのイライラ解消のためにどうして喫煙本数が増えてしまうという見方もあります。
トラック運転手が運転席でどれだけタバコを吸っても、受動喫煙にならないので、誰にもどうこう言われる筋合いは、本来はありません。
ただ、宅配トラックの運転手が届けた荷物に「タバコの臭いが付いていて不快だった」などのクレームもあるようです。それに受動喫煙ではなく、能動喫煙にしても「吸い過ぎは健康に良くない」と言っています。トラック運転手が安全運転を続けるために健康は大切ですから、それを考えると喫煙は止めたほうが良いでしょう。

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禁煙しましょう