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タクシードライバーと聞いてイメージすることって

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人はイメージを重視します。イメージ、つまり見栄えです。「映え~!」なんて言ってはしゃぐくらいですから、日本人は特にその傾向が強いのでしょうか。
コミュニケーションでも「第1印象は大事」と言われます。人は第1印象に強く支配され、その後、長く第1印象が心に残るらしいです。
けど、そういうことが分かっているのですから、そろそろイメージ優先、第1印象に支配される、から脱却しましょう。イメージやら第1印象にばかり惑わされないで、本質を見ましょう。
そんなわけで、今回は世間一般のタクシードライバーに対する勝手なイメージを集めてみました。皆さんも「確かにタクシードライバーをこんな風に思ってた」と、思い当たるかもしれませんが、あくまでもイメージですので、実態からは離れている場合もございます。今日から、タクシードライバーの本質を見ようと心掛けてください。好奇心って、大事ですよ、ふふふ。


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1. 低収入

「中高年で転職してタクシードライバーになる」と思われがちなタクシードライバーは、勤続年数を重ねて昇給するサラリーマンと違って、中高年でいきなりタクシードライバーになるのですから、一概に低収入と見られています。
しかし、タクシードライバーの収入は歩合制となっていることが多く、やればやっただけ稼げます。実際、タクシードライバーは年収250~300万円、月収23~25万円と言われ、特に稼いでいる人は年収400万円以上とも言われています。
つまり、中高年でいきなり商社のサラリーマンからタクシードライバーになっても、それまでと同じくらい、もしくはそれまで以上の収入を得られたりするのです。もちろん、やらなければやらないだけ収入も減りますけど。それでも、それまでより自由は得られます。

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やればやるだけ稼げる

2. 過酷で辛い

多くのタクシードライバーは勤務時間が長く、その長い勤務時間中はずっとタクシーを運転します。
運ぶのは「人」であり、もちろん世の中にはいろいろな「人」がいて、中にはタクシードライバーに暴言を吐いたり、酔って吐いたりするお客さんもいます。
そんなわけで多くの人が「タクシードライバーは過酷で辛い仕事」だと思っています。これはある意味、事実です。
いろいろなお客さんがいて大変なこともありますが、いろいろなお客さんがいて感謝されたり、チップをもらったり、うれしいこともあります。これも事実です。まあ、運不運と言いますか。

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過酷!

3. 低学歴

「タクシードライバーは学歴がなくて、他に仕事がないヤツが就く底辺職」などと偉そうにのたまう輩が実在します。そんなタクシードライバーもいるかもしれませんが、そんなタクシードライバーばかりではありません。
ただ、タクシードライバーになるのに、特に高い学歴は必要ありません。それで「タクシードライバーは低学歴」というイメージができたのかもしれません。
でも、高学歴のタクシードライバーもいます。高学歴で会社を経営していたが、事業に失敗してタクシードライバーになった人もいます。偏差値高めの大学を出て、起業するための資金稼ぎにとりあえずタクシードライバーをやっている人もいます。学術的興味で有名大学で学んだけど、その仕事が好きでタクシードライバーになった人もいます。人それぞれです。

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大学を卒業して

4. 高齢者ばかり

「たまにタクシーに乗ると、たいていおじいちゃんが運転している」という人が多いです。
タクシー業界に限らず、多くのドライバー業界、いえ、あらゆる業界で人材の高齢化が進んでいます。日本は若い労働力が減少するばかりで、その分、高齢化が進む一方です。
そんなわけで、政府は企業に「女性をもっと活躍させろ」とか「高齢者を雇え」とか「障がい者を雇え」と言います。外国人の雇用も広めようとしています。
そのうち、外国人のタクシードライバーももっと増えるかもしれません。

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高齢ドライバー

5. 休めない

多くのタクシードライバーは勤務時間が長く、その長い勤務時間中はずっとタクシーを運転します。それで「タクシードライバーは休みも少ない」と思う人がいます。
ただ、長くない勤務時間を選択することもできます。また、長い勤務時間での勤務形態を選択すると、休みも多いです。これまた事実です。
タクシードライバーには隔日勤務という特殊な勤務形態があり、これだと約20時間勤務した翌日は丸1日休みで、この約20時間勤務を月に12日間くらいやり、後の18日間くらいは休みになります。もちろん、20時間勤務中にも休憩時間はあります。

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休暇中

6. おしゃべり

タクシードライバーの仕事は接客業でもあり、そのためよくしゃべると思う人がいます。
多くのタクシードライバーは勤務時間が長く、しかもお客さんを乗せていないときはずっと1人きりです。孤独です。それでひさしぶりにお客さんを乗せると、つい過剰に話しかけてしまう、というタクシードライバーもいることはいます。
しかし、それも人によりけりです。おしゃべりが好きなタクシードライバーもいれば、無口なタクシードライバーもいるし、必要なおしゃべりを的確に話してくれる「ちょうどいい」タクシードライバーもいます。
タクシーに乗るたびに、たまたま無口なタクシードライバーに遭遇すると「タクシードライバーは無愛想なんだ」と思ってしまいます。

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無愛想な人

7. 誰でもできる

漫然とタクシードライバーの働きを見ていると「タクシーを運転するだけで給与をもらえるんだから、あんな仕事なら誰でもできる」と思ってしまいます。
確かに医者や弁護士になるよりは、広く誰にでもできる仕事です。
ただ、タクシードライバーになるには第二種運転免許が必要です。車を運転できれば誰でもなれるというわけではありません。とは言え、入社後に第二種運転免許の取得を支援してくれるタクシー会社もあります。
また、タクシードライバーの仕事は、ただ運転していればいいわけではなく、お客さんを見つけて安全に乗せ、メーター操作を行い、お客さんを迅速に、快適に、安全に目的地まで運び、精算を行い、安全に降車してもらうという動作を、スムーズに行わなければいけません。違う動作を同時に行わなければいけません。慣れれば何でもないことですが、慣れるまでは大変です。

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タクシードライバーは実はマルチプレーヤー

8. 紳士か無礼かどちらか

タクシードライバーの仕事は接客業でもあります。タクシードライバーとしてタクシー会社に入社すると、この接客についても研修でとことん学びます。タクシードライバーになる人も、自分の接客術を向上させたいという意欲を持っていることが多いです。
そんなわけで、多くのお客さんはタクシーに心地良く乗れるわけです。
とは言え、中にはそれができていない人、向上心のないタクシードライバーもいます。悲しいことです。
ですから、あるタクシーに乗ると、とても心地良く過ごすことができたのに、他のタクシーではとても不快な思いをした、と言う人もいるのです。業界としてタクシードライバーのマナー向上を徹底してほしいところです。

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紳士かも

9. おいしい店に詳しい

テレビ番組やネット記事でたまに「タクシードライバーが紹介する地元グルメ」なんてのは目にします。それで「タクシードライバーはグルメな店に詳しいんだな」と多くの人が思います。さらに「地元のいろいろなことに詳しい」とも思ってしまいます。
確かにタクシードライバーはいろいろなお客さんを乗せるので、いろいろな情報を耳にする機会もたくさんあります。お客さんを乗せていろいろな場所に行くので、地理や店舗情報も知らず知らずのうちに頭に入っているかもしれません。
また、タクシー会社の中には、観光タクシーと言って、特に観光スポットなどに詳しいタクシードライバーを売りにしていたりします。
ただ、実際はすべてのタクシードライバーが地元情報に詳しいわけではありません。たまたま、今日タクシードライバーになったばかりの新人は、地理にも詳しくない可能性があります。

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ご当地グルメに詳しい人も

10. 制服がダサい

ファッションは感じ方も人それぞれですから、何とも言えません。けど、ネクタイして白手袋していると、何かていねいに運転してくれそうで安心できます。

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ファッションも人それぞれ