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ビジネスマンがトラック運転手に転職する理由

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ルンルン気分

トラック運転手の仕事にはさまざまなメリットがあります。デメリットもありますが、メリットもちゃんとあります。
そして人と仕事、人と会社には相性があります。はたから見て「あの人は仕事が楽しそうでイイなあ」なんてうらやましく思っても、実は本人は嫌々仕事しているかもしれません。「あの人はなぜ、あんな辛い仕事をしているんだろう」と不思議に思っていたとしても、もしかすると本人はルンルン気分(死語)で仕事しているかもしれません。
人は高い給与に惹かれ、そこそこ大きな会社に就職しようとします。とにかく必死に就職します。若いとなおさらです。若いうちは「みんなが高い給与の大きな会社を目指すから自分も」と、相性、つまり「合う」「合わない」をあまり考えずに就職先を選んでしまいます。
大きな会社に就職してからも、あまり物事を深く考えず「大きな会社で高い給料をもらっている自分は勝ち組。自分は偉い」なんて思っている人はそのままその会社に居続けます。
一方「なんか、それって違くね」と気付いた人は、さっさと転職を考えます。「みんながそうするから」ではなく「自分はこうしたいから」を考えるようになるわけです。

そうして転職を決意した人の中には、トラック運転手になって、ルンルン気分(2回目)で仕事している人もいます。今回は、そんなルンルン気分(くどい)の理由、ではなく、トラック運転手への転職理由をゆるく10個選んでみました。

1. 会社での人間関係に疲れた

大企業は同僚も多く、そこには当然「合わない」人もいます。「合わない」人と一緒に仕事をしなければいけないのは、とかく疲れます。仕事なので、一緒にいなければいけない時間も長く、余計に疲れます。
同僚だけではなく、上司の存在も大きいです。
やたらと昔の成功話を自慢してくる上司。自分のミスを部下のせいにする上司。部下の手柄を横取りする上司。パワハラ、セクハラが日常茶飯事の上司。とにかく偉そうに威張る上司。昨日言ったことと今日の発言が全然違う上司。どれも最悪です。相当疲れます。
そんな職場に居続けると、後輩や部下もできます。
まだ仕事も覚えていないのに自己主張ばかりする後輩。口先ばかり達者な後輩。こちらから指示を出さないと何もしない後輩。タメ口で話してくる後輩。どれも最悪です。滅法疲れます。
こんな会社での人間関係に疲れた人は、わずらわしい人間関係のない職場に移りたいと心底願います。
それで見つけたのがトラック運転手です。トラック運転手の仕事の大半は「1人でトラックを運転すること」なので、人間関係が全くないとは言いませんが、わずらわしい人間関係は「ほとんどない」とは言えます。

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疲れた

2. 学歴ではなく実力で稼ぎたくなった

今はそれなりの規模の企業でも成果主義、実力主義が広まっていますが、中には相変わらず年功序列で給料が上がるところもあります。学歴偏重主義が生き残っている企業もあります。
思うように力を発揮できない人も、とにかく地道にコツコツ働いていれば給料が上がるので、それはそれで必要な制度です。特別大きな成果を出せなくても、地味に働き続ける存在も企業には必要です。
しかし、中には「俺のほうが実力があり、成果を上げているのに、アイツのほうが学歴が俺より良いってだけで出世が早く、給料も上がっているなんて!」と、ムカつく人もいます。やればやっただけ稼げる職場で仕事をしたいと考えます。
それで見つけたのがトラック運転手です。トラック運転手の給与は固定給+歩合給+諸手当、もしくは日給+歩合給+諸手当であることが多く「やればやっただけ稼げる仕事」であり「やらなければやらないだけ稼ぎの減る仕事」になっています。
とにかく「何をどうしても毎月同じ給与」ではないのです。働きに応じて給与を稼ぎたいと思っている多くの人が、トラック運転手になります。

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がっつり稼ぐ

3. 職歴を問われずに転職したかった

転職のきっかけはいろいろあります。やむを得ない事情で一度退職し、少ししてから再び就職活動を始めるという人もいます。
以前勤めていた会社が、退職者の復職に広く門戸を開けている場合、復職する人もいるでしょう。そうじゃない会社もあります。また、退職時の事情から復職しにくい人もいるでしょう。
そんなとき、前職の経験を問わず、誰でも歓迎という業界がトラック運転手の業界です。運転免許さえ持っていれば、トラックを運転するための免許取得を支援してくれる会社まであります。普通免許で2トントラックの運転から始められる場合もあります。
トラック運転手の業界は長年人手不足状態が続いていて、交通事故を起こしたことがあるという人でもない限り、やる気さえあればトラック運転手として就職できるハードルは低いと言えます。

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免許さえあれば

4. 起業するためにできるだけ稼ぎたかった

大企業でビジネスマンとして経験を積むうち、自ら起業したいと考えるようになる、骨のある若者もいます。
しかし、若気の至り、若いがゆえに給料は結構遊びに使ったりして、起業のための資金が手元にありません。どうせ今の会社は辞める気満々なので、早めに辞めて、資金を貯めるために一時、何か他の仕事をしようと思ったとき、ちょうど良いのがトラック運転手の仕事だと気づきます。
トラック運転手はやればやっただけ稼げる仕事ですし、人手不足なので求人も多くて「こういう働き方をしたい」という要望に合わせて会社を探しやすくなっていますから。

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資金を集める

5. 運転好きだった

子どもころから車が好きで、運転免許を取得できる年齢になると同時に免許も取得し、車の運転を楽しみますが、就職は周囲の流れに乗ってしまい、給料は高いもののあまり面白みを感じられない会社に入ります。
「仕事が楽しくない」と感じながらも、母親から「仕事はそういうもの。楽しみは趣味として休みにあればいいのよ」なんて言われ、その気になって仕事を続けます。しかし、楽しそうに仕事している同僚もいて、何か「違うな」という心のしこりが残ります。
そんなしこりがたまりにたまってきて「俺は何がしたかったんだ?」とようやく考え始めます。そこで「ずっと好きだった車の運転を仕事にしたい! トラック運転手に、俺はなる!」と気づくのです。

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運転が楽しい!

6. 楽しい仕事をしたかった

世間に名の知られた一流企業だということと、給料が良いってことだけで就職した人もいるでしょう。
しかし、一流企業だけに忙しさもパなく、毎日残業で終電での帰宅が日常になったりします。そのうち、働き方改革で残業はなくなったものの、仕事量が減ったわけではないので、仕事を自宅に持ち帰る日々。
そんな職場ですから雰囲気もピリピリしていて、有給休暇も自分から取りたいとは言い出せません。
もともとその会社の仕事がしたくて入社したわけではなく、ただ社名と給料に惹かれて入社しただけなので、仕事はもちろんつまりません。
そこでハタと、もっと楽しい仕事をしたいと気づきます。もっと楽しくてやりがいのある仕事って何だろうと考えたとき、物流を支えることで日本経済に貢献し、多くの人々から喜ばれるトラック運転手の仕事に気づくのです。
社会貢献できる仕事は他にもありますが、それまでビジネスマンとして、数字だのマーケティングの専門用語に囲まれて仕事をしてきたので、ただトラックを運転しているだけでたくさん稼げるトラック運転手の仕事が「楽そうでいいや」と思えてしまったのです。

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楽そう

7. 自由な仕事をしたかった

上司は面倒見がよく、同僚も気の合う連中で、なかなか良い職場だと思える環境で仕事をしている人もいるはずです。
周囲の人たちは良い人たちなので、人間関係によるストレスは少ないのですが、とにかく何をやるにも上司の決裁が必要なことに何かイラついてきます。また、仕事自体もチームワークを必要するもので、確かに仕事仲間は気の合う連中ではあるのですが「俺1人の力量でもやれることはあるはずだ」との思いが募ってきます。
要するに、仕事を自己裁量で自由にできないもどかしさです。
そんな人にとって魅力的に思えるのがトラック運転手やタクシー運転手の仕事です。行き先は決まっていても、どのルートを行くかを決めるのは運転手自身です。休憩のタイミングも食事のタイミングも自分で決められます。
タクシー運転手は乗客の言う通りにタクシーを走らせなければいけないことが多いですが、トラック運転手はかなり自由です。

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自由落下

8. いつまでも第一線で働きたくなった

大企業であれば、年齢、経験を積み重ねていくと昇進し、階級が上がっていきます。階級が上になればなるほど、実際の仕事は部下に任せて、自分は部下を指導したり、育成することが主な仕事になっていきます。
もちろん、それはとても重要な仕事です。まさに年齢と経験を積み重ねた者だけができる仕事です。
しかし、中にはいつまでも第一線で仕事をしたいという人もいます。
トラック運転手やタクシー運転手はなり手が不足していることもあり、シニア世代でも働ける仕事となっています。管理職を目指す人もいますが、いつまでも第一線で働くこともできます。
どれだけ稼ぐかは、どれだけ効率的に働くかにもかかっています。どれだけ効率的に働けるか、これまで他業種で懸命に仕事してきた人なら、そこで培った経験を生かすこともできるでしょう。

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元気はつらつなシニア

9. きちんとした労働環境で働きたかった

一流企業では福利厚生はしっかりしています。ただ、毎日残業ばかりだと思ってたら働き方改革で残業ができなくなり、仕事を自宅に持ち帰るようになったものの、自宅での仕事なので当然残業代は出ず、収入が減ったような気がします。いえ、気がするだけでなく、確実に減ったのです。自宅での作業を含めると仕事量は同一なのに、収入が減ったのです。こんな、べらぼうなことってあるでしょうか。
きちんと仕事をしただけ給料に反映される仕事をしたいと考える人は多いはずです。
トラック運転手の仕事は、勤務時間内だけです。「でも、トラック運転手って勤務時間が長いでしょ」という人もいるかもしれませんが、ルート配送トラックの仕事など、長時間勤務ではないトラック運転手の仕事もあります。
「でも、トラック運転手の会社って福利厚生がきちんとしていないでしょ」という人もいるかもしれませんが、それは誤解です。きちんとした会社も多いです。また、今はトラック運転手の労働環境も改善が進んでいます。転職するなら、求人サイトでしっかり確認してみましょう。

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こういう残業はなくなったものの

10. 未知の業界を体験したくなった

トラック運転手の仕事は「長時間勤務で過酷な割りに給与が低い」だの「他の仕事に失敗したヤツが就く底辺職」などと言う輩がいて、世間的に悪いイメージもあります。
ただそれは、トラック運転手の仕事をよく知らない人のやっかみだったりします。やはり、専門職と言うのは、外からではなかなかうかがい知れないものがあるのです。
そんなわけで、実は実態について詳しくは知られていないのがトラック運転手の業界です。その割りに、良くないイメージだけが広がっているようです。
しかし、それだけに「じゃあ、実際はどうなんだ?」と疑問に思う人も出てきます。悪いイメージだけじゃなく、メリットや仕事の魅力も耳に入ってくると、ますます知りたくなるのが人情というものです。
そんな好奇心が限界を突破した人は、実際にトラック運転手として働いてみると良いでしょう。

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未知の世界