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長距離トラック運転手の必需品

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天にも昇る心地

トラック運転手の中でも、長距離の仕事は拘束時間が長く、キツイと言われています。キツイ分、他のトラック運転手の仕事より給与も多いのですが、それでも、そのキツさはできるだけ軽減するに限ります。
仕事がキツイことで疲れがたまると、それが安全運転にも影響を与えかねないからです。
それだけに、長い拘束時間をできるだけ快適に過ごすための工夫が必要になります。どうせ仕事をするなら、少しでも楽しく仕事しないともったいありません。また、快適に過ごすということが疲れをなるべくためないことにもつながります。
というわけで、長距離トラック運転手はこれがないと仕事にならないものと、これがあったほうが仕事しやすいもの必需品としてトラックに持ち込みます。



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1. お風呂セット・着替え

長距離トラックの運転手は、一度荷を積んで出発すると2~3日、よほど遠距離だと1週間以上、家に帰れないこともあります。その場合でも、一般的なビジネスマンの出張のようにホテルなどに泊まるわけではありません。基本的にはトラック車内で寝ることが多く、たまにトラック運転手のための休憩施設の仮眠スペースで寝ることがあるくらいです。
当然、風呂に入れるタイミングもそれほど多くはありません。高速道路のサービスエリアやガソリンスタンドなどのシャワー、または運送会社などのお風呂を使います。
最低限、ボディタオル、ボディソープ、シャンプー、ヒゲ剃り、歯ブラシセットは持っていたいものです。
もちろん、お風呂に入るのですから着替えも用意しておきましょう。

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入浴セット(イメージ)


2. 布団

長距離トラックの運転手は基本的にトラック車内で寝ることになりますので、そのときに布団があると、より疲れも取りやすくなります。
もちろん、人間、その気になれば布団がなくても寝ることはできますが、リラックスできるかどうかは気持ち次第というところも大きいので、やはり布団くらいは用意しましょう。
ちなみに、長距離の仕事はほとんどが大型トラックを使い、また、ほとんどの大型トラックには運転席の後ろに寝るためのスペースがついています。

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布団類


3. インバーター

お風呂は施設などのものを使い、寝るのは布団さえあれば何とかなるような気がします。
さらに車内の環境を快適にするには、やはり家電を使えるようにしたくなります。そのときに必要になるのがインバーターです。
インバーターは、トラックの電源から取れる電圧(DC24V)を、家電も使える電圧(AC100V)に変えてくれるものです。通常はシガーライターのソケットに差し込むタイプになっています。
このインバーターがあれば、スマホやノートパソコンなどの充電もできます。

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スマホの充電

4. デコデコ

家電だけではなく、いわゆるカー製品として販売されている電化製品も使えたら、車内はより便利で快適になります。
しかし、トラックの電圧は24Vで、カー製品の電圧は12Vなので、これまたそのままでは使えません。そこで必要になるのが、コンバーター(デコデコ)というわけです。トラックの電源から取れる電圧(DC24V)を、カー製品も使える電圧(DC12V)に変えてくれるものです。
デコデコがあれば、車載用冷蔵庫などを使うことができます。

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電圧計


5. ポータブルテレビ

休憩時間や就寝前などに、あるとうれしいのがテレビです。今はスマホなどでも気軽に動画を楽しむことはできますが、やはり、たとえ小さくても少なくともスマホの画面より大きなテレビでニュースやバラエティ番組などを見ると、気分転換にもなります。
ただ、どうせ車内に置くなら、テレビも見れて、DVDなども再生できるタイプにしたほうが良いかもしれません。より幅広く、いろいろなコンテンツを楽しむことができます。
ちなみに家庭のコンセントにつなげるACアダプターと、車載用DCアダプターの両方が付いていたりするものもあります。

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かなり古いポータブルテレビ


6. 冷蔵庫

いつでも冷たい飲み物を飲むのに、夏場は特に冷蔵庫が必要です。
冷たい飲み物を飲みたくなったとき、その都度コンビニや自動販売機を探すのでは非効率です。また、コンビニや自動販売機がないような場所を長時間走ることもあり得ます。やはり、すぐに冷たい飲み物を手にできるようにするには、これを置いておきたいものです。
家で作った麦茶などを空きペットボトルに入れ、これで持ち運ぶと、家計の節約にもなります。
それに飲み物だけではなく、ケーキなどの食べ物も入れておくことができ、車内生活が一気に便利になります。
家電ならインバータ―、車載用ならデコデコが活躍します。

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冷えた飲み物も欲しくなります



7. ハンドルカバー

長時間ハンドルを握って運転していると、結構手汗が気になってきます。気がつくと、ハンドルがベタベタしているように感じたりもします。
また、大型トラックのハンドルは意外と細いものもあるので、カバーをすると多少厚みも増し、握りやすくなるということもあります。
装飾品と考えても、カラフルなカバーを選べば、それを付けることで運転席の雰囲気も変わるかもしれません。

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シックなハンドル


8. 作業用手袋・安全靴

トラック運転手が車内で過ごすときではなく、荷の積み下ろしなど、トラックを降りて作業するときに、必ず身に着けておくべきものが作業用手袋と安全靴です。きちんとした会社であれば、トラック運転手に義務付けているはずです。
作業用手袋は手や指の傷を防止するため、また、荷を落としてしまうことを防止するために必要です。
安全靴は鋼板が入っていて、万が一、足の上に重い荷物が落ちても、骨折などのダメージを軽くしてくれます。

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作業用手袋


9. 炊飯器

長距離トラックの運転手ともなれば、ファミリーレストランかコンビニ弁当ばかりになりがちです。そればかりになると出費がかさみます。
そんなとき、あると便利なのが車載用の炊飯器です。家電でもインバータ―があれば使えます。どこでも炊き立てを食べられます。自宅を遠く離れた異郷の地で炊き立てご飯を食べると、改めて炊き立ての美味しさを実感できるはずです。

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昔ながらの炊飯

10. 目覚まし時計

トラック車内で睡眠を取ることも多いトラック運転手にとって、絶対に欠かせないのが目覚ましです。何しろ、時間厳守の仕事ですから。
目覚まし機能はスマホにも付いているので、よほど神経が細かく、必ず決めた時間には目覚めてしまうという人は「念のための」スマホの目覚まし機能だけでも十分かもしれません。
しかし、やはりトラック車内は自宅とは環境が違いますし、仕事中は就寝時間や起床時間も「毎日同じ」というわけにはいかないかもしれません。目覚まし専用の機器を準備しておいたほうが安心です。

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目覚まし時計


最後に

上記の他、車内の整理整頓のための掃除機、シャンプー後のためのドライヤー、ちょっとした切り傷などのための救急箱、交通安全のためのお守り、栄養ドリンク、イヤホン、ポケットWi-Fi、消臭剤、加湿器、レインコートなどが、あると便利かもしれません。

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レインコート