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トラック運転手の採用面接でアピールすべきこと

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面接

トラック運転手はここのところ人手不足が続いています。
高齢化が進み、若者のなり手が減っています。
長距離のトラック運転手でも昔は可能だった年収1000万円を実現させるのが難しくなり、若い人にとってトラック運転手は魅力的とは言えない仕事になってきたかもしれません。
実際は運送会社も労働環境の改善を進めているところもあり、世間に広まっているイメージほど「過酷な仕事」ではなくなっていないこともありません。
また、トラック運転手の求人はいつも出ていて、トラック運転手という仕事に就くハードルは低いと言われています。かと言って、誰でもトラック運転手になれるわけではないようです。

トラック運転手を雇用する会社としては「運転好きな人」は大前提であり、以外にも「できるだけ長く働き続けてくれる人」「社会人としての常識、マナーを持っている人」「責任感のある人」「交通事故や違反のない人」を求めています。
トラック運転手は仕事ではスーツを着ることは滅多にありませんが、採用面接のときにはスーツを着ていったほうが好ましいでしょう。服装も髪型も社会人の常識として清潔さが求められます。履歴書も手書きであれば読みやすく、きれいな字で書かなければいけませんし、遅刻は当然厳禁です。トラック運転手は時間厳守の仕事なので、時間には特に厳しいです。

もちろん、面接を受ける会社のことは事前によく調べ、仕事内容や雇用条件などもきちんと理解しつつ、不明な点は面接時に確認するようにしましょう。
いわゆる面接マナーに関しては、他の業種と何ら変わりません。

その上で、こういうことをアピールすると、より面接官の心に響くだろうはずのポイントがあります。ざっくり言うと「この会社でいつまでも働き続けたいという意欲があります」ということです。
これを伝えるために押さえておきたい具体的な項目があります。これをすべてアピールしなければいけないということはないのですが、たくさんあると有利です。
何よりも大切なのは、自身のやる気と社会人としての常識です。面接担当者が「この人と一緒に働きたい」と思ってくれるかどうかです。それはどんな仕事でも同じです。
もちろん、人間同士なので相性もあります。相性が悪ければ、その会社をあきらめて次を当たりましょう。

1. 運転好き

トラック運転手の仕事はトラックを運転することだけではありませんが、トラックを運転することが仕事の大半ではあります。長時間、トラックを運転することになります。
そのため、トラック、つまり車を運転するのが苦手で、車を運転するくらいならライオンに追い掛けられるほうがマシという人には向いていませんし、そんな人がトラック運転手になっても長続きをしないことは火を見るより明らかです。疑いの余地はありません。

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運転

2. 車好き

子どものころからトラック運転手になりたいと思っていたなんて言うと、トラック運転手という仕事への思いをアピールすることになり、効果的です。
トラック運転手そのものへの憧れがなかったとしても、かなり昔から車好きだったと伝えられれば、運転好きという言葉にも信ぴょう性が加わります。
また、父親や親戚にトラック運転手の人がいたと言うのであれば、仕事への理解があるということのアピールになります。

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子どものころから車好き

3. 運転歴

いくら運転好きでも、スピード好きで事故や違反を繰り返していては、採用は難しいでしょう。トラック運転手のような職業ドライバーになるのであれば、日ごろから無事故無違反を心掛けましょう。
また、日ごろ、どんな車をどれくらいの頻度で、どれくらいの時間、運転しているのかも面接時に質問されるポイントです。すぐに答えられるようにしておきましょう。
トラックの運転には準中型運転免許、中型運転免許、大型運転免許が必要ですが、それらが無くても採用してくれて、採用後に取得を支援してくれる会社もあります。
しかし、面接時にすでに大型運転免許などを持っていて、その運転実績もあれば、より採用されやすくなります。

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免許

4. 稼ぎたい気持ち

最近、結婚したので家族を守るためにたくさん稼げる仕事を続けたいなど、仕事を長続きさせたい根拠として「たくさん稼ぎたい」気持ちをアピールすることは大切です。
トラック業界では、より大変な仕事のほうが給与がより高くなっています。面接担当者も「この人はたくさん稼ぐために、多少大変な仕事も受けてくれるだろう」と期待できるわけです。
その「たくさん稼ぎたい」根拠が「家族ため」とか「マイホームのため」といった現実的なことだと、なおアピールできます。「遊びたいから」も全くダメなわけじゃないですが「この人はいざとなったら仕事より遊びを優先させるかも」と思われてしまうかもしれません。

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たくさん稼ぎたい

5. 長く続けたい気持ち

トラック運転手を雇用する運送会社などは、とにかく若い人にたくさん入社してもらい、長く働いて経験を積み、ベテランとなってバリバリ働いてほしいと考えています。
そのため、ある程度お金を貯めたらすぐに辞めてしまうように思える人の採用はためらいます。
もし、トラック運転手としてお金を貯めた後、独立起業したいなんて野望があるなら、面接時にはそれは胸の奥にそっとしまっておきましょう。
「御社で一人前のドライバーに育てていただき、自分も後進を育てられるようになりたいです」くらいは言ったほうがいいかもしれません。

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ベテラン

6. 健康

トラック運転手にとって健康は重要です。
健康なりゃこそ、安全運転に集中でき、また仕事を長く続けることができるからです。
持病などがあると採用は難しくなりますが、医師の治療を受けていて、トラック運転手として働いてもOKだという診断書などがあれば、不可能ではありません。
どんな職業を目指す場合でも、日ごろから健康管理、体力づくりには努めておきましょう。

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体を鍛えよう

7. 社会人としてのマナー

トラック運転手に限らず、どんな仕事に就く場合でも、社会人となるからには社会人としてのマナーは身に着けておきたいものです。
しかし、初めてウナギ料理を食べる前にウナギの味をリポートしろと言われても無理なわけで、つまり、身に着けていないことは発揮しようがありません。ここは世間に広く出回っている「面接時のマナー」をよく調べ、予習しておくほかありません。
ざっくり言うと、明るく、はっきりあいさつすること、敬語を適切に使うこと、身だしなみを清潔しておくこと、時間をきちんと守ることです。
多少ぎこちなくても、若ければ大目に見てくれます。緊張もあるでしょうから、言い間違えたり、多少の失敗は気にしないことです。
敬語は使い慣れていないと、とんだ使い間違いをしてしまうので、これも必要最低限の、ていねいな言葉遣いができれば問題はないでしょう。もちろん、なれなれしい態度、乱暴な言葉遣いは絶対NGです。

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ウナギのかば焼き

8. 覚悟

これまたどんな仕事も同じですが、社会人として責任感を持って仕事をするという覚悟が求められます。
トラック運転手の仕事は平均年収が400万円台「やればやっただけ稼げる」と言われながらも「拘束時間が長く、過酷」とも言われています。
トラック運転手の仕事に限らず、個人差はありますが、どんな仕事でも過酷な面はあります。苦しく思える時期も必ず来ます。そんな辛い時期を乗り越えて仕事を続けてほしいと、会社は思っています。
ですから、過酷なことも乗り越えて見せるという覚悟があれば、面接担当者の心に響くはずです。
とは言え、フグ料理を食べる前にフグの味をリポートしろというのは無理なわけで、トラック運転手の過酷さも体験してみなけりゃ分かりません。体験する前に「乗り切って見せます」と言ったところで「何も知らないくせに、何を言ってんだか」と思われてしまいます。
ですからこの「覚悟」だけは、採用面接でアピールすることと言うより、採用が決まったときに必要な心構え、なのかもしれません。

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フグ刺し