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トラックドライバーのイライラ

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イライラがたまった人

トラックドライバーに限らず、あらゆるドライバーにイライラは禁物です。
それは別に「イライラするのは体に悪いから」なんてことではありません。
いえ、それもあります。イライラするのは、つまり何かしらのストレスを抱えているからです。そのことが分かるので、イライラするということはやはり人が自分の身を守るための本能の働きなのかもしれません。
それはともかく、人はイライラすると冷静な判断力を失って、危険な行動に出てしまうことがあります。車の運転には絶えず交通事故の危険がありますが、イライラすることでこの危険が増してしまう可能性も高いわけです。こりゃやはり、特に運転中はイライラしないに越したことはありません。
しかし、運転中は運転に神経を集中させているだけに、精神的に緊張状態にあります。これがストレスになり、イライラしやすい精神状態でもあるのです。
そして道路上は、そんなドライバーをさらにイライラさせる、つまり自分の意志では制御できない、さまざまなことが起こります。そのため、放っておくと余計イライラがつのります。
運転中にイライラがつのると、キレやすくなります。攻撃的になります。攻撃的になると、それが危険運転につながるってこともあります。危険運転は、もちろん交通事故を起こしかねません。交通事故を起こさないまでも、警察に捕まるかもしれません。
ハンドルを握るからには、まずは「イライラは禁物」と肝に銘じましょう。

1. 雨

トラックドライバーにとって、は晴れの日よりも厄介です。視界は悪くなり、荷を濡らす危険が出てくるからです。
人は自分の思い通りに行かないことが重なると、イライラします。中には、1つでも思い通りに行かないと感情を爆発させる人もいます。そんな人は周囲から「赤ちゃんみたい」と思われますが、そう思われるのでますます感情的になります。始末が悪いです。
それはともかく、雨は自然現象なのでもちろん自分じゃ何ともできず、イライラしない人でも憂鬱にはなります。
ただ、雨が降らないと水不足になって大変です。そんなことを考え、心を落ち着かせましょう。

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雨は厄介

2. 渋滞

ドライバーにとってイライラの一番の原因かもしれないのが、渋滞です。
とにかく、出したいスピードを出せないのですから。本来、10分で着くような距離を進むのに30分くらいかかってしまいます。ヒマで他に何もすることがなく、ヒマつぶしにドライブでもしようと思って車を走らせている人だってイライラしますから、決められた時間までに荷を届けなければいけないトラックドライバーのイライラは並大抵ではありません
だからこそ、なるべく渋滞を回避するような工夫、渋滞にハマりそうになったら、それを回避する抜け道や裏道の情報が大切になるのです。
そうした工夫や情報があっても、ハマるときにはハマってしまうのが渋滞の恐ろしさです。確実に時間に遅れそうだと分かったら、早めに自分の会社なり、届け先に連絡を入れましょう。そうして腹をくくれば、イライラも収まるはずです。

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渋滞はしんどい

3. あおられる

道路ではいろいろな人がいろいろな事情で車を走らせています。中には、こちらから見ると「あおってきている」と感じられる運転をする人もいます。
明らかなあおり運転にも遭遇する可能性もあります。イラっとするどころか、恐怖を感じることでしょう。
ちなみに、あおり運転をした人がたまに「こっちのほうがあおられた」と主張し、あおり運転の被害者に対して「あいつのほうが悪い」だなんて言ったりしますが「あおられたらあおっていい」なんて法はありません
危険なあおり運転をされたと思ったら警察に通報しましょう。
ただ、周囲の車のちょっとした「場の空気を読まない運転」に、あおられたと感じてイラっとすることは、それほど珍しくはありません。
乱暴な言い方ですが、イチイチそんなことにイライラしないでください。トラックドライバーなら、トラックという大きな車に乗っているのですから、多少下手に思える周囲の車の運転にも「かまへん、かまへん」と寛容になり、少し大きな気持ちでハンドルを握りましょう

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恐怖を感じる

4. 自転車やバイク

車の流れを意に介さないKYな運転にもイラっとしますが、同じくイライラするのが車道を走る自転車やバイクです。
自転車は車道を走るとき、1台の車として走るのではなく、車の脇を走ったりします。多くのバイクは、きちんと1台の車として走りますが、スピードが出ないスクーターなんかは、自転車みたいに車の脇を通ることもあります。
2輪車はとにかく不安定に見えて、いつ倒れてくるかも分からないという不安な気持ちにさせつつ、車の横を走るので、本当にイラっとします。
渋滞で、車が思うように進めないときなど、平気で車の脇を走り抜けていくのも、かなりイラっとします。
自転車に乗る人やスクーターに乗る人が交通マナーとルールを守るような法整備ができるまで、辛抱強く待つしかありません。くれぐれも自警活動は行わないように

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車道を行く自転車

5. 前の車がノロノロ

渋滞というわけでもないのに、ノロノロ運転する車が前方にいると、思うようにスピードを出せない原因をつくっている相手がすぐ目の前に見えるだけに、イライラも募ります。
そんなときに限って追い越せなかったりすると、余計にイライラします。法定速度を律儀に守っているからノロノロ運転になってしまっているならまだしも、法定速度より遅く、しかもだからと言って、逆に法律違反なほど遅くもないときは、イライラどころか怒り心頭です。
けど、やはり怒りに任せて危険運転をしてしまっては、やはりこちらが負けです。何とか違う道に抜けるか、工夫して冷静に状況を打開しましょう
また、身軽な車から見ると、荷を積んだトラックは「何でノロノロ運転しているんだ!」と怒りを向けられがちです。もちろん、トラックドライバーは荷を安全に運ぶために、仕方なくノロノロ運転をせざるを得ないことがあります。周囲の車に対して申し訳ない気持ちにもなります。
ですから、他の車に対しても寛容な気持ちになりましょう。

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ノロノロ進む

6. トイレが近い

人は、行動が制限されるとイライラが募るものです。
そして運転中は、何かと行動が制限されます。中でも厄介なのが、トイレに行きたくなる事態です。どうしても起こってしまう、自然な生理現象だけに厄介なのです。
尿意や便意と同じく、睡魔も自然な生理現象ですが、睡魔がどうしても収まらないときは車を停めて仮眠を取ることで収めることができます。
しかし、尿意や便意は、車を停めることができても近くにトイレがなければ収めることはできません。そして、見つけたいときに容易に見つからないのがトイレというものです。
トラックドライバーであれば、こんなときのために簡易トイレを用意しておきましょう。実際に使わなくても、用意しているという安心感から、イライラは抑えることができるかもしれません。

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トイレが見つからない

7. きついスケジュール

トラックドライバーの仕事は荷を安全に、迅速に届けることです。荷を届ける時間は決められています。時間厳守です。
そのため、トラックドライバーは万難を排して時間を守ろうとします。それでも、ときとして仕事にはさまざまなトラブルも起こります。
荷積みに思った以上に時間がかかることもあります。渋滞まではいかなくても、想定したほどのスピードを出せないくらいに道が混み、そのせいで普段より多く赤信号に停められ、恐らく遅刻はしないかもしれないものの、かなりギリギリの時間に到着することになる、と思うと、なかなか平静ではいられなくなります。
「今日はツイてない」なんて、心の中で不運を呪いたくなります。
もともと、スケジュールがキツいということもあります。
しかし、最近はトラックドライバーの人手不足を解消するため、トラックドライバーの労働環境の改善も進んでいます。そうした取り組みによって、トラックドライバーがキツいスケジュールに苦しまなくてもいい世の中になるよう祈りましょう。

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時間厳守

8. 交通違反を目撃

道路ではいろいろなドライバーがいろいろな事情で車を走らせています。
中には、交通標識を守らなかったり、信号無視をするドライバーもいます。いけないことです。危険です。
しかし、だからと言ってこちらがイライラしてはいけません。間違っても「俺が奴らを罰してやる」なんて「俺様」になってはいけません。
他人の交通違反を見てイラっとするのは実は「俺が我慢して交通ルールを守っているのに、奴らはそれを破ってずるい」という感覚からです。「いや違う、俺の怒りは純粋な正義感だ」なんて言ってもダメです。「うらやましい」をごまかしているだけです。
交通違反を目撃したら「人の振り見て我が振り直せ」です。もちろん、違反が悪質なら警察に通報しましょう。しかし、自分は警察でも裁判官でもないことは忘れてはいけません。

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交通違反はいけませんが

9. 妻とケンカ

道路にはドライバーをイライラさせることがたくさんあります。
しかし、イライラするのは何もドライバーだけではありません。前述したように、人は自分の思うようにいかないとイライラします。そして、自分の思い通りにばかりいかないのが社会生活というもの、人生というものです。
例えば、朝、妻とケンカしてしまって、そのイライラを抱えたまま車を運転することだってあります。
家族は身近な存在であり、多少我がまま言っても平気だと思ってしまいます。それでお互いに自己主張が過ぎると、お互いにぶつかってケンカに発展し、でも出勤しなきゃならないので、お互いに不快感を解消せずに出勤してしまうことになります。日ごろからお互いの気持ちを思いやるようにして、なるべく不毛な争いにならないようにしましょう。
なんて、簡単にはいかないのが夫婦の間なんですけどね。

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夫婦ゲンカ?

10. なんとなく

人が大勢の他人と社会を構成して生きていくには、どうしてもイライラすることがあります。
身内との家庭生活でも同様なので、これはもう避けることはできません。どうしてもそれが嫌なら「貝になりたい」と願うしかありません。
イライラすることが多いので、何も理由が思い当たらないのに、とにかくイライラすることもあるくらいです。
なんとなくイライラするなあと感じたら、平静になれるような、気持ちがリラックスできる音楽を聞くとか、リラックスできる香りをかぐとか、リラックスできるものを食べるといった方法を試してみましょう。
おいしいプリンを食べるなんてのも良いかもしれません。プリンは人を幸せな気持ちにさせてくれますから。

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プリン