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居眠り運転防止法

魔の時間帯?

トラックドライバーやタクシードライバーといった職業ドライバーだけではなく、あらゆるドライバーにとって恐ろしいのは交通事故です。交通事故は時間やお金を奪うだけではなく、被害が大きいと健康を長い期間に渡って損ねたり、最悪、人命にも関わります。
そんな交通事故を起こすきっかけの1つが居眠り運転です。
要するに、運転中に眠気に襲われ、そのまま意識が飛んでしまうことです。無意識に車を走らせることになるので、交通事故が起こっても何の不思議もありません。
そして、起きているときに眠気に襲われるなんてことは、誰にでも起こり得るので、油断はできません。
人間には眠くなりやすい時間帯があると言います。それが午後2時~4時です。
この時間帯は眠気のピークになるとかで「魔の時間帯」とも呼ばれています。眠気には周期があり、午後2時~4時にそのピークを迎えるわけです。
この午後2時~4時の時間帯は居眠り運転をしないよう、一層心掛ける必要があるようです。
ちなみに深夜から明け方にかけても眠気のピークなのだそうです。
もちろん、午後2時~4時以外の時間帯も居眠り運転にならないよう、安全運転に意識を集中させなければいけません。


1. しっかり眠る

運転席は本来「眠る場所」ではありません。
そんなところで眠くなるのですから、よほど体が眠りを欲しているのだと言えます。つまり、睡眠不足が「眠気に襲われる」原因になっているとも考えられます。
日ごろから、しっかり睡眠するようにしましょう。
睡眠は時間ではなく、質が大切だとも言われていますが、どちらにしろ「自分はしっかり睡眠できた」という思い込みがあれば、日中、眠気に襲われることも少なくなるかもしれません。

睡眠

2. こまめに休憩する

トラックドライバーやタクシードライバーのような職業ドライバーには、法的に休憩時間が決められています。
車の運転は精神的に疲れやすく、意外と疲れがたまるので、こまめに休憩して体力の回復に努めましょう。疲れていると、体は疲れから復活しようとして体を休めようとします。それで眠くなったりします。
それならそれで、きちんと車を停め、安全な場所で休憩して体を休めることです。
体力が回復すれば、安全運転に集中する気力を維持できるかもしれません。

休憩

3. 話す

寝ながら寝言を言う人はいますが、話しながら眠りに落ちる人はいません。
つまり、話している状態で眠る人はいないわけです。話していて眠る場合も、眠る直前には話すのをやめています。
運転中、ちょっと眠くなったと思ったら、話してみましょう。
独り言です。
それもなるべく大きな声で話しましょう。声が小さいと、既に眠る準備に入っていると言えます。大声で話すには「大声で話す」ことを意識する必要があるので、なかなか無意識な睡眠には入りにくいわけです。
本当に「話」である必要はありません。とにかく「大声」であれば良いので、「あいうえお」でも何でも、とにかく大声を出すようにしましょう。

「あいうえおー!」

4. 歌う

「大きな声」を出すということで、「大きな声で歌う」のも、眠気覚ましには効果的です。
むしろ、歌うほうが「大きな声」を出しやすいかもしれません。オススメです。

「♪あいうえお~」

5. 顔を洗う

顔を洗う場合、一般的に顔全体に水をかけます。顔の温度が一瞬、下がり、ハッとします。さらに2~3度、顔をパンパンと手で叩いてみるのも良いでしょう。
目が覚めます。

洗顔

6. 居眠り防止アイテムを使う

耳に装着しておくと、頭の傾きを察知してアラームが鳴る装置や、眠くなっときに装着すると軽い刺激で居眠りを妨げる装置など、検索するといろいろな居眠り防止アイテムが出てきます。
刺激の強いタブレットやガムもあります。
軽い眠気であれば、これらのアイテムで撃退できるかもしれません。

タブレット

7. 息を止めてみる

眠気を感じたら、少しの時間、息を止めてみるのも、眠気撃退の効果があるようです。
ただし、あまり長い時間、息を止めると、逆に体調が悪化するかもしれないので要注意だそうです。

息を止めてみる

8. ツボを押す

眠気を抑えるツボがあるそうです。
そういうツボはいくつもあるようで、ネットで検索するといろいろ出てきます。
例えば、中指の爪の生え際から2~3ミリほど下のところのツボを、ゆっくり深呼吸しながら30~60秒ほど押すと、眠気覚ましに良いそうです。

ツボを押す

9. 空気を入れ替える

人は体温が上がると、自然と眠くなるそうです。
そこで、眠気覚ましのため、窓を開けて空気を入れ替え、車内温度を少し下げると体温も下がり、眠気覚ましにも効果的だと言われています。
エアコンで温度を下げるのも良いのですが、空気を入れ替えると、気分もリフレッシュされて眠気が吹き飛ぶような気もします。

窓を開ける

10. 仮眠する

眠気は手強いです。そして、眠気に負けると、取り返しのつかない事態が起こる可能性もあります。
大声を出したり、居眠り防止アイテムを使ったり、眠気を抑えるツボを押して、一時的に眠気を撃退できたとしても、また少し経てば、再び眠気の魔の手は伸びてきます。
それをまた一時的に追い払っても、またやってきます。その繰り返しを続け、やがて気がついたときには、取り返しのつかないことになっていた、なんてことになるかもしれません。
眠気はそれだけ強敵で、またしつこいのです。
やはり、眠気に無理に勝とうと思わず、運転していた車を安全な場所に停め、エンジンを止め、少し座席を倒し、眠気に身をゆだねるのが一番です。
10分でも20分でも仮眠を取れば、眠気もしばらくは襲ってこないはずです。

仮眠