よその子とゴーヤは育つのが早いと言いますが、同じように早いのが科学技術の進歩です。
Z世代には生まれたときに当たり前にあったスマホなんて、おじさん世代にとっては大人になってようやく手にできた「新しいツール」だったりします。
自動車もハイブリットだの衝突回避だの、おじさん世代には何が何やらな機能がどんどん開発されています。そういった新しさについていけないおじさんたちは「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」と言ってみたくなっているのではないでしょうか。
1. タイムマシン機能
トラックが、荷を運ぶ大型自動車であると同時に、指定した日時にタイムトラベルできるタイムマシンだったら、どんなに良いでしょう。
何しろトラックドライバーの仕事は時間厳守であることが多いです。しかし、「道路は生もの」と言いたくなるほど、道路状況はときに予測のつかないことがあります。「このままだと遅刻するう!」ってときに、時間をさかのぼって絶対に遅刻しない時間に戻れたらどんなに良いでしょう。
もちろん、歴史を変えてしまうような大掛かりなタイムトラベルは法律で禁じられていて、時間管理局が厳しく取り締まります。
2. 衝突回避機能
トラックドライバーが何よりも守らなければいけないのは安全運転です。交通事故は絶対に避けなければいけません。
そのため、交通事故を避けるための機能も各メーカーがいろいろ開発しています。例えば、前方に人やモノを察知したらアラーム音などでドライバーに危険を知らせる機能や、同じく人などを察知したらブレーキがかかって衝突被害を軽減する機能などです。
どのみち、今のところは「被害軽減」のための機能までしか開発は進んでいないようです。もちろん、企業秘密でもっとすごいものの開発は進めているかもしれませんが。
「こんなモノがあればいいな」の妄想として「絶対に衝突しない機能」、もしくは「衝突しても被害がゼロになる機能」の開発が待たれます。
「絶対に衝突しない機能」としては、例えば衝突する寸前、トラックが自動的にタイムトラベルして、別の時間に移動する機能なんかはどうでしょう。遅刻しないためのタイムマシン機能の応用です。
3. 小型化機能
トラックドライバーの秘かな悩みの1つが「休憩するためにトラックを停めるスペースが少ないこと」です。
トラックドライバーにとって、安全のためにも休憩は重要です。しかし、トラックを駐車できるスペースが少ないので、休憩したいときにすぐ休憩できないのです。
そこで開発が待たれるのが、トラックを小さくする装置です。トラックは普通自動車より大きいので、なかなか駐車場所がありません。それなら、大きなトラックを小さくしてしまえば良いわけです。もちろん、荷は一緒に縮みます。
できれば、ミニカーサイズまで縮小できると良いですね。トラックをポケットに入れて飲食店に入れます。
仮眠したい場合は、普通自動車サイズにしましょう。運転席に入れれば、何とか仮眠できるかもしれません。閉所恐怖症の人には難しいかもしれませんが。
4. 次元超越機能
トラックを小さくしたとき、トラックドライバーが中で快適に過ごすことができる機能があれば言うことありません。それが次元超越機能、すなわち見た目は小さくても中はやたらと広いという設計を可能にする機能です。
例えば、外見は軽自動車です。しかし、中は広々としていて10トントラックと同じくらいの荷を積むことができます。トラックドライバーは足を伸ばして仮眠を取ることも可能です。この次元超越機能が開発されれば、小型化機能は必要ありません。
5. 超スピード機能
トラックドライバーの仕事の醍醐味の1つは、やはりトラックの運転です。車の運転が好きだという人には、トラックドライバーの仕事は「好き」を仕事にできる点がうれしかったりします。
とは言え、トラックドライバーの仕事は荷を安全に運ぶことであり、安全運転は絶対に守らなければいけない義務です、運命です、宿命です。好き勝手にスピードを楽しむことはできません。車の運転でスピードを体験したいならレーサーになりましょう。
しかし、タイムマシン機能やら衝突回避機能が装備され、安全が絶対に確保されているなら、スピードを出しても良いかもしれません。この際だから、大型トラックでもレーシングカー並みにスピードを出せる機能を付けちゃいましょう。
6. 無振動機能
タイムマシン機能、衝突回避機能、超スピード機能が付いても、荷を安全に運ぶためにていねいでおだやかな運転は欠かせません。そこで、急ブレーキ、急加速、急なハンドル操作をしても全く荷台が揺れない機能も開発しちゃいましょう。無振動機能です。
しかし、これだけの機能が付いたトラックなら、運転免許の取得も相当な難関になるかもしれません。時間法の勉強も必須です。
7. 自動運転機能
タイムマシン機能、衝突回避機能、超スピード機能、無振動機能まで開発されれば、恐らく人と全く違わない人型ロボットも開発できるでしょう。
トラックの運転は完全にAIに任せても安心です。
8. 飛行機能
人型ロボットが普通に人の仕事を人に替わってやってくれる時代が到来です。
それだけ科学が発達すれば、宇宙開発も進んでいるに違いありません。宇宙開発が進んで人類は宇宙に進出です。もう地球上の狭い土地を巡って国同士が争う必要はありません。領土問題で揉めている土地も、お互いに譲り合ったりして、地球に平和が訪れるでしょう。そんなわけですから、各国首脳は軍備予算をとっとと宇宙開発に回しましょう。
そんな時代になれば、宇宙ステーションや他の惑星に荷を運ぶ宇宙トラックが登場します。トラックにも飛行機能が必要です。
地球上でも、道路じゃなくて空中を移動すれば渋滞もなくなり、便利です。
9. ワープ機能
今、トラックドライバーの長時間勤務は安全面、労働環境面から「どうにかしなきゃいけない」課題の1つになっています。
これが他の惑星に行くことになれば、超長距離トラックなので、通常航行では超長時間勤務になって大きな問題ともなります。運転はAIですが、トラックドライバーにとっては勤務時間に違いありませんから。
たとえ無人トラックでも、ロボットにも人権がある時代になっているかもしれません。
そこで、トラックにもワープ機能が必要になります。ワープ機能があれば、銀河系の外にだって、今のトラックの長距離感覚で行けちゃいます。
10. カラオケ機能
とうとう宇宙にまでトラックが飛び出しました。ただ、トラックドライバーは運送責任者としてトラックに乗るだけで、ほとんどの運転はAIが自動で行います。
トラックドライバーはヒマです。
ヒマつぶしができるカラオケ機器がトラックの標準装備になるかもしれません。
最後に
各メーカーとも、やるべきことはたくさんあります。明るい未来の実現を目指してガンバリましょう!