少子化が止まらないせいもあり、多くの業界で人手不足が深刻化しています。
今現在、特に人手不足だと感じていない会社は、今の従業員を天からの贈り物と思って大事にしましょう。
人間関係のストレスが少なく、給料が歩合制なので「やればやっただけ稼げる」と揶揄され、「世にもおいしい仕事」と注目されるトラックドライバーも、人手不足だったりするそうなので、そりゃもう深刻具合が分かろうというものです。
でも、手をこまねいていてはいけませんぞ。
1. 仕事に見合った給料にする
トラックドライバーの給料は歩合制なことが多く「やればやっただけ稼げる」と言われたりするそうです。実際は年収300万円~700万円と言われていて、年収700万円なら何となく「おいしい仕事」と言うのも納得できそうな、年収300万円ならそうでもないような、フクザツな気持ちになります。
ただ、今より物価も安い昭和の昔には年収1000万円も珍しくなかったなんて話も聞きますから、業界参入の規制緩和のせいで価格破壊が起こったのだから政治家の失策で昔ほど稼げなくなったというのが事実のようです。
トラックドライバーの仕事にもいろいろな種類があり、中でも長距離の仕事は長いと1週間くらいは家に帰れません。いわば「過酷」と言える仕事です。
それなら、その「過酷さ」に見合った給料であれば、多くの人がトラックドライバーになりたがるはずです。
仕事に見合った給料にしましょう。
2. 経営の合理化を図る
とにかく会社経営でもかなりの出費となるのが人件費です。ですから、世の経営者はこぞって人件費を削りたがるのですが、会社は人材があってこその存在なので、その人材をないがしろにしては本末転倒というものです。
まずは経営を見直し、人件費以外を削ることを考えましょう。経営の合理化を図り、何としてでも賃金アップを図るのです。
3. 仕事の合理化を図る
トラックドライバーの給料を仕事に見合ったものにするには「過酷さ」を減らす取り組みも必要です。
物流・運送業界は昔ながらの慣習が残っているところも多く、さまざまな事務書類のデジタル化が進んでいない会社も多いそうです。
トラックドライバーの作業も見直し、合理化、効率化できるところは進めて「過酷さ」を減らしましょう。
4. 見た目に気を配る
トラックドライバーは体力仕事でもありますし、着る物が窮屈だったりすると運転に差し支えます。宅配便のドライバーは会社からユニフォームを支給されてはいますが、それでもヨレヨレになりがちです。
やはり業界の外から職業を見るとき、清潔感は重視します。トラックドライバーも常に清潔感があるよう、見た目に気を配ると、若い人が見ても「あんな仕事に就きたい」と思わせられるのではないでしょうか。
5. 女性採用に力を入れる
トラックドライバーはもともと「男の世界」と思われ、実際、圧倒的に男性ドライバーが多かったようです。
そんな中、トラックドライバーの人手不足が大きな問題になってくると、やはり一番に目をつけられたのが「女性の積極的採用」です。
ですが、これがなかなかうまくいきません。
だからと言って、物事はあきらめたら終わりです。女性にアピールしても反応が薄いからもういいや、ではなく、あきらめずに粘り強くアピールを続けましょう。
6. シフトを工夫する
女性の積極的採用を成功させるには、ただアピールしているだけではいけません。多くの女性たちが「働きたい」と思えるような魅力的な職業、魅力的な職場にしていかなくてはいけません。
そのためには女性用更衣室や女性用トイレを増やしたり、男性ドライバーや経営陣の意識改革を断行することも必要です。
また、育児中の女性が就職しやすいよう、世界からマタハラをなくし、世界中で男性の育児参加を促進する必要もあります。「日本からなくす」「日本中で促進する」なんて、ケチケチした考えではいけません。世界を変えるのです。
ただ、世界はそんなに簡単には変わりませんから、まずは育児中の女性が働きやすいよう、シフトを工夫するところから始めましょう。育児中の女性は子どもの急な発病などで急に欠勤せぜるを得なくなることもあります。そんなときでも仕事に穴を空けないようにする工夫が必要なのです。
そうした工夫を面倒がっていては、いつでもたっても世界を変えることはできず、世界を変えられなければ人手も集まらず、会社経営の未来は暗いままとなります。
7. 他社と連携する
トラックドライバー不足対策としてドライバーを増やす算段をするだけではなく、少ないドライバーでうまく仕事を回す算段もすると効果的でしょう。
シフトの工夫もその1つですが、他社と連携し、同じ地域への配送をまとめて行ったり、遠方への配送でドライバーを交代するシステムを構築するなどの工夫をしましょう。
8. 効果的な求人媒体を使う
トラックドライバーを増やす手段として、多くの会社が求人サイトを利用しているはずです。
ドライバーを増やすなら、やはりドライバー専門の求人サイトを利用したほうが効果的です。ドライバー専門の求人サイトなら、利用者も比較検討しやすいよう、細かく、ていねいに会社の情報が載っているはずです。また、会社ならではの特長も、専門ライターが書いてくれるのでとても分かりやすいです。
9. 人材教育に力を入れる
効果的な求人媒体を活用して人を集めても、うまく育ってくれることがなく、退職者が相次ぐようでは、トラックドライバー不足はいつまでも解消されません。
人材教育に力を入れ、安全運転を守る、責任感のあるトラックドライバーを育てましょう。
10. 選挙に行く
少子化が止まらなかったり、物価高が止まらなかったり、増税が止まらなかったり、円安が止まらなかったり、人間不信が広まったり、世界平和が実現しなかったり、宇宙開発が進まなかったり、そもそもトラックドライバーの低収入を招いたり、今のトラックドライバー不足は政治家にも大きく責任があるようです。
選挙に行って、明るい未来を実現してくれる政治家を選びましょう。