人生、何があるか分かりません。今まで思ってもみなかったことが突然、頭の中でひらめくかもしれません。
「マンガやドラマじゃあるまいし、そんなことあるわけないじゃん」なんて思っていても、あるかもしれないのです。それが人生の不思議です。縁は異なもの味なものです。袖振り合うも多生の縁です。
もちろん、そんなマンガチックなことが一生起こらない人もいます。起こっていても気付かないだけかもしれませんが。
とにかく、それまでIT実業家としてバリバリ活躍していた人が、ある日突然、タクシードライバーになりたくなることだって、絶対にないとは言い切れないわけです。剣呑、剣呑。
1. 運転免許を取得
タクシードライバーはじめ、ドライバーに欠かせないのが運転免許です。タクシードライバーになるには第二種運転免許が必要ですが、まずは第一種運転免許を取得しましょう。
第二種運転免許は、お客さんから直接代金を受け取って車に乗せて走るために必要な免許です。
大型バスの運転手は第二種大型自動車運転免許を持っています。タクシードライバーが通常運転するのは普通自動車なので、タクシードライバーは第二種普通自動車運転免許を持っていないとできません。
多くのタクシー会社は、入社後にこの第二種運転免許を取得すれば良いので、求人に応募する前に慌てて第二種運転免許を取得する必要はありません。
ただ、第二種運転免許を取得するには3年以上の運転歴が必要なので、ある日突然、タクシードライバーになりたくなったという人は、とりあえず急いで第一種運転免許を取得し、3年間待ちましょう。
2. ネットで検索
タクシードライバーという仕事について勉強しましょう。
具体的な仕事の内容、必要な準備、良いこと、悪いこと、適性、給料事情、休日、現状、将来性など、前もって知っておきたいことはたくさんありますが、多くのことはネット検索すると出てきます。
タクシードライバーになるには、第二種運転免許の取得が必要ですし、社内研修も経験しなければいけません。つまり、入社してすぐにタクシードライバーとして仕事ができるわけではないのです。その間の給料がどうなるかも気になるところです。
3. 求人サイトをチェック
タクシードライバーのおおざっぱななり方がある程度分かったところで、次は求人サイトをチェックしてみましょう。できれば、ドライバー専門の求人サイトをチェックすると良いでしょう。専門サイトだけに、いろいろな会社の求人を比較できますし、知りたいことも具体的に書かれています。
タクシードライバーが働くのはタクシー会社です。会社によって待遇も違いますし、社風も違えば社内の雰囲気も違います。
また、単にタクシードライバーになりたいだけではなく、子どもの送り迎えを行うキッズタクシーや、身体障害者が利用する福祉タクシーのドライバーになりたい場合、そういったサービスを行っている会社を探す必要があります。
4. 自分の気持ちを整理
ある日突然、タクシードライバーになりたくなったものの、自分の気持ちを整理して、自分がどんなタクシードライバーになりたいのか、どんな会社で働きたいのかを明確にしてみましょう。そうやって気持ちを整理すると、どんな会社の求人に応募すべきか、ハッキリしてくるはずです。
また、ネットで検索し、求人サイトをチェックしてタクシードライバーの仕事を具体的にイメージできるようにもなってきているはずなので、自分がタクシードライバーに向いているかどうか、改めて考えてみることも必要です。
5. 合う会社を探す
タクシードライバーとしてどんな風に働きたいのかがハッキリしたら、求人サイトで自分に合う会社を探しましょう。
大手の会社なら福利厚生はしっかりしていますが、規則も厳しいかもしれません。小さい会社は自由度が高いかもしれませんが、福利厚生は薄いかもしれません。もちろん、実際に通勤するとなると、会社の場所も重要な要素です。しっかり確認しましょう。
6. 気になる会社をチェック
ここでなら思い切り働けるかも、ここで働いたら楽しいかも、何よりもここの給料体系は魅力的かもなど、気になる会社をチェックしましょう。
気になる会社をチェックしたら、1つ1つの会社について、さらに詳しく調べてみましょう。ネットで会社のホームページを見たり、口コミを検索するのも良いでしょう。街で実際にその会社のタクシーに乗ってみて、どんな人がタクシードライバーとして働いているのか、確認してみるのも良いかもしれません。
会社まで行ってみて、職場の雰囲気を見てみるのも、会社を知る1つの方法です。
7. 気になる求人に応募
気になる会社から、実際に働いてみたい会社を絞り込めたら、求人に応募しましょう。
無理して絞り込まず、気になるところに片っ端から応募し、とりあえず入社試験を受けるなり、面接に臨むのも良いです。
実際に会社の人、人事担当者、経営者と会ってみると、ネットで知れる以上のことが分かります。
8. 覚悟を決める
求人に応募し、面接に臨むことになったら、面接に備えて準備しなければいけません。すなわち、アピールポイントを整理し、清潔な身だしなみを整えます。
準備ができたら覚悟を固めましょう。
面接は会社と採用希望者のお互いがお互いを知るためのものなので、会社が「来てほしい」と思ってもこちらが「遠慮します」という結果になることもあります。
それでも、もしお互いの相性が良ければ、いよいよタクシードライバーになるための第1歩を踏み出すことになります。
タクシードライバーは、何となく漫然とタクシーを運転していても、思うように収入を伸ばすことはできません。いかに多くのお客さんを乗せるか、工夫と努力を重ね、お客さんに快適に過ごしてもらうにも工夫と努力を重ねなければいけません。
その覚悟を固めましょう。