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トラック専門サイト

もしもある日突然、タクシードライバーになりたくなったら

ひらめき

人生、何があるか分かりません。今まで思ってもみなかったことが突然、頭の中でひらめくかもしれません。
「マンガやドラマじゃあるまいし、そんなことあるわけないじゃん」なんて思っていても、あるかもしれないのです。それが人生の不思議です。縁は異なもの味なものです。袖振り合うも多生の縁です。
もちろん、そんなマンガチックなことが一生起こらない人もいます。起こっていても気付かないだけかもしれませんが。
とにかく、それまでIT実業家としてバリバリ活躍していた人が、ある日突然、タクシードライバーになりたくなることだって、絶対にないとは言い切れないわけです。剣呑、剣呑。


1. 運転免許を取得

タクシードライバーはじめ、ドライバーに欠かせないのが運転免許です。タクシードライバーになるには第二種運転免許が必要ですが、まずは第一種運転免許を取得しましょう。
第二種運転免許は、お客さんから直接代金を受け取って車に乗せて走るために必要な免許です。
大型バスの運転手は第二種大型自動車運転免許を持っています。タクシードライバーが通常運転するのは普通自動車なので、タクシードライバーは第二種普通自動車運転免許を持っていないとできません。
多くのタクシー会社は、入社後にこの第二種運転免許を取得すれば良いので、求人に応募する前に慌てて第二種運転免許を取得する必要はありません。
ただ、第二種運転免許を取得するには3年以上の運転歴が必要なので、ある日突然、タクシードライバーになりたくなったという人は、とりあえず急いで第一種運転免許を取得し、3年間待ちましょう。

免許が必要

2. ネットで検索

タクシードライバーという仕事について勉強しましょう。
具体的な仕事の内容、必要な準備、良いこと、悪いこと、適性、給料事情、休日、現状、将来性など、前もって知っておきたいことはたくさんありますが、多くのことはネット検索すると出てきます。
タクシードライバーになるには、第二種運転免許の取得が必要ですし、社内研修も経験しなければいけません。つまり、入社してすぐにタクシードライバーとして仕事ができるわけではないのです。その間の給料がどうなるかも気になるところです。

調べる

3. 求人サイトをチェック

タクシードライバーのおおざっぱななり方がある程度分かったところで、次は求人サイトをチェックしてみましょう。できれば、ドライバー専門の求人サイトをチェックすると良いでしょう。専門サイトだけに、いろいろな会社の求人を比較できますし、知りたいことも具体的に書かれています。
タクシードライバーが働くのはタクシー会社です。会社によって待遇も違いますし、社風も違えば社内の雰囲気も違います。
また、単にタクシードライバーになりたいだけではなく、子どもの送り迎えを行うキッズタクシーや、身体障害者が利用する福祉タクシーのドライバーになりたい場合、そういったサービスを行っている会社を探す必要があります。

社内の雰囲気

4. 自分の気持ちを整理

ある日突然、タクシードライバーになりたくなったものの、自分の気持ちを整理して、自分がどんなタクシードライバーになりたいのか、どんな会社で働きたいのかを明確にしてみましょう。そうやって気持ちを整理すると、どんな会社の求人に応募すべきか、ハッキリしてくるはずです。
また、ネットで検索し、求人サイトをチェックしてタクシードライバーの仕事を具体的にイメージできるようにもなってきているはずなので、自分がタクシードライバーに向いているかどうか、改めて考えてみることも必要です。

整理整頓

5. 合う会社を探す

タクシードライバーとしてどんな風に働きたいのかがハッキリしたら、求人サイトで自分に合う会社を探しましょう。
大手の会社なら福利厚生はしっかりしていますが、規則も厳しいかもしれません。小さい会社は自由度が高いかもしれませんが、福利厚生は薄いかもしれません。もちろん、実際に通勤するとなると、会社の場所も重要な要素です。しっかり確認しましょう。

所在地も確認

6. 気になる会社をチェック

ここでなら思い切り働けるかも、ここで働いたら楽しいかも、何よりもここの給料体系は魅力的かもなど、気になる会社をチェックしましょう。
気になる会社をチェックしたら、1つ1つの会社について、さらに詳しく調べてみましょう。ネットで会社のホームページを見たり、口コミを検索するのも良いでしょう。街で実際にその会社のタクシーに乗ってみて、どんな人がタクシードライバーとして働いているのか、確認してみるのも良いかもしれません。
会社まで行ってみて、職場の雰囲気を見てみるのも、会社を知る1つの方法です。

タクシーを利用

7. 気になる求人に応募

気になる会社から、実際に働いてみたい会社を絞り込めたら、求人に応募しましょう。
無理して絞り込まず、気になるところに片っ端から応募し、とりあえず入社試験を受けるなり、面接に臨むのも良いです。
実際に会社の人、人事担当者、経営者と会ってみると、ネットで知れる以上のことが分かります。

オンライン面接

8. 覚悟を決める

求人に応募し、面接に臨むことになったら、面接に備えて準備しなければいけません。すなわち、アピールポイントを整理し、清潔な身だしなみを整えます。
準備ができたら覚悟を固めましょう。
面接は会社と採用希望者のお互いがお互いを知るためのものなので、会社が「来てほしい」と思ってもこちらが「遠慮します」という結果になることもあります。
それでも、もしお互いの相性が良ければ、いよいよタクシードライバーになるための第1歩を踏み出すことになります。
タクシードライバーは、何となく漫然とタクシーを運転していても、思うように収入を伸ばすことはできません。いかに多くのお客さんを乗せるか、工夫と努力を重ね、お客さんに快適に過ごしてもらうにも工夫と努力を重ねなければいけません。
その覚悟を固めましょう。

第1歩

もしも、トラックドライバーという仕事に迷いが生まれたら

迷う


人生に迷いはつきものです。生きていれば誰だって迷います。
トラックドライバーだってそうです。「配送先に早く行くには、下道を行ったほうが良いか、思い切って高速に乗ったほうが良いか」といった細かいことから「そろそろ体力的にキツくなったから長距離の仕事から近距離の仕事に変わったほうが良いかな。いや、もう少し続けても良いかな」といった大きな迷いまで、さまざまあるでしょう。
そもそもトラックドライバーになるときも「A社に入るかB社に入るか」で迷ったかもしれません。
それに「このままトラックドライバーの仕事を続けて良いのかどうか」ということで迷っている人もいるのではないでしょうか。


1. 初心に戻ってみる

トラックドライバーに限らず、人生でも仕事でも何か迷いが生まれたら、初心に戻ってみることです。
仕事に迷いが出てきたということは、仕事に慣れ、毎日を漫然と仕事して過ごすようになったからです。「こんなに(うれしいとか楽しいという)刺激がないまま生活していて良いのだろうか」というわけです。
初心に戻ってみましょう。
トラックドライバーという仕事には常に交通事故のリスクがあります。荷を届ける時間厳守という仕事が多いです。運送中に荷を破損させないよう、ていねいで慎重な運転を心掛ける必要もあります。
漫然とできる仕事ではないことを思い出すでしょう。そのツラさから、いっそ転職してしまおうかと決心するかもしれません。
それとも、そのツライ仕事をやり遂げたときの達成感を思い出し、もう少し続けてみようと思うかもしれません。

キラキラしていたころに戻る

2. 得意なことを思い出してみる

トラックドライバーは職業ドライバーの1つなので、そもそもトラックドライバーになったのは「運転が得意」だったからもしれません。加えて「接客が得意」「人とコミュニケーションを取るのが得意」であれば、きっとタクシードライバーになっていたでしょう。
とにかく「運転が得意」だったことを思い出せば、トラックドライバーという仕事があながち間違った選択ではなかったことに気付くのではないでしょうか。
迷いも吹っ切れるかもしれません。

運転が得意だった

3. 好きなことを思い出してみる

トラックドライバーは職業ドライバーの1つなので、そもそもトラックドライバーになったのは「車が好き」「運転が好き」だったからもしれません。加えて「接客が好き」「人とコミュニケーションを取るのが好き」であれば、きっとタクシードライバーになっていたでしょう。
「好き」「得意」は違います。「好き」だからといって、相思相愛とは限りません。すなわち、「好き」だからと言って「得意」とは限らないわけです。
それでも「好き」であり続けていれば、最初は「不得意」でも少しずつ上達していく可能性はあります。
第一、「好き」を仕事にできているのはとても幸運なことです。「野球が好き」という人が野球選手になったり、球団を運営する会社に就職したり、野球雑誌で記事を書いたり、野球に関わる仕事をするようなものです。
そんな幸運を噛みしめれば、迷いも消え去るのではないでしょうか。

運転が好きだった

4. トラックドライバー以外の仕事を想像してみる

「トラックドライバーの仕事を続けて良いのかどうか」ということで迷っているのであれば、「トラックドライバーじゃない仕事をしている自分」を想像してみましょう。
そもそも、トラックドライバーになるときも「トラックドライバーとして仕事をしている自分」を想像してみたはずです。それで「しっくりきた」からトラックドライバーになったはずです。
「トラックドライバーじゃない仕事をしている自分」を想像して「しっくりきた」ら、転職しましょう。「しっくりこなかった」ら、トラックドライバーを続けましょう。

トラックドライバー以外の仕事

5. 先輩に相談してみる

人生や仕事に迷ったとき、1人で考えていても答えはなかなか出ないかもしれません。ここは誰か「頼れる人」に相談してみると良いでしょう。
先輩でも良いです。職場の先輩、学生時代の先輩、人生の先輩と思える近所のおじさんなど、誰でも良いです。頼もしい親戚の叔父さん、両親、友人、兄弟姉妹に相談するのも良いでしょう。
ただ、最終的に決断するのは自分自身です。

「相談に乗ってくれ」

6. 生活費を考えてみる

何にせよ、収入がないと生活できませんから、お金は大事です。
トラックドライバーを辞めることにしても、すぐ来月から生活に困るようなら、少しは我慢してトラックドライバーを続けるべきです。
トラックドライバーを辞めてもしばらく生活に困らないなら、すぐにでも辞めても構わないでしょう。
トラックドライバーを続けようがどうしようが、一生涯困らないだけの資産がある人は、まあ好きにすれば良いです。

金はない

7. 人生設計を考えてみる

トラックドライバーを辞めるとして、今の自分の年齢や経験を考え、次にどんな仕事に就くかを考えてみましょう。
どうやら生活の質を落とすことになりそうなら、トラックドライバーを続けてみたほうが良いかもしれません。
トラックドライバーとしていろいろな資格を取って収入を増やすキャリアアップを考えられるのであれば、これまた続けると良いかもしれないと言えます。
トラックドライバーとしていろいろな資格を取ってキャリアップして収入を増やしたが、これ以上先のキャリアを考えられないのであれば、スパッと辞めたほうが良いのかも。

人生設計を考える

8. 世間体を考えてみる

トラックドライバーを辞めるとして、しばらくの間は無職という状態でブラブラするとします。
近所の人たちは「無職ですって。やあね」とか「何か仕事をしくじったのかな」とか、アレコレとあることないことを噂するでしょう。
そんな騒音は全く気にならないというのであれば、トラックドライバーをスパッと辞めても構わないでしょう。
そんな世間体が悪いことは絶対に避けたい、耐えられないという人は、トラックドライバーを続けてみたほうが良いかもしれません。

「失業したんですって」「あらやだ」

9. 損得を考えてみる

世の中のことは何でもかんでも損得で判断するという人がいます。「メリット」「デメリット」を天秤にかけるわけです。
トラックドライバーを続けるメリットと言えば「今まで続けてきた、慣れている仕事を続けるので、余計なドキドキや緊張がない」「先のキャリアがある程度読める」「仕事は基本的に1人で行うのが、やはり気が楽」などでしょうか。
一方、デメリットと言えば「このまま歳を取ると体力的にツラいかも」「交通事故のリスクからずっと逃れられない」「飽きてきた」などがあるかもしれません。
メリット、デメリットを挙げてみて、メリットが多ければトラックドライバーの仕事を続け、デメリットが多ければ、辞めるわけです。明らかにメリットよりデメリットのほうが多いのに続ける決心をしたとしたら、ロマンチストです。明らかにメリットのほうが多いのに辞める決心をしたとしたら、チャレンジャーです。

秤にかける

10. 自分の心の声を聞いてみる

生活費や人生設計、損得を考えてみて判断するのは、きわめて合理的です。そのとき、その場の一時的な感情で行動したり、何か言ってしまったり、書き込んでしまうのではなく、論理的に考え、論理的に行動したり、言ったり書いたりするほうが、理性的です。
感情のままに行動すると、多くの場合は後で後悔したりします。
ただ、世の中にはいくら論理的に考えても合理的な答えが出ないこともあります。論理的に考える材料が足りないと、そんなことになります。
いくら論理的に考えても合理的な答えが出ないときは、自分の心の声に耳を傾けてみましょう。

耳を傾ける

最後に

何にせよ、最後に決めるのは自分自身です。他人に自分の人生を任せてはいけません。うまくいかなかったときに他人のせいにして、他人をうらむことになります。うらみを抱えた人は幸せにはなりませんからね。

幸せな人

もしも、女性トラックドライバーがドーンと増えたら

活躍する女性

このところいろいろな原因が組み合わさって、いろいろな業界で人手不足が巻き起こっています。
物流・運送業界も同様で、人々の生活や企業の活動を支え、社会になくてはならない重要な職業であるトラックドライバーも不足がちとなっています。
そこで政府も「トラガール促進プロジェクト」なるものに予算を割き、これまでごく少数だった女性トラックドライバーの増加に力を入れ、人手不足を少しでも解消しようとしているようです。
このプロジェクトはもう何年も前から進められているのですが、なかなかドーンとは効果を上げていません。
しかし、もしドーンと効果を上げ、女性トラックドライバーがドーンと増えたら、どうなることでしょう。


1. ワクワクする

もともとトラックドライバーは「男の仕事」であり、トラックドライバーの職場は「男の世界」でした。
いえ、ほとんどの職業は男性のもので、「男性は外で働き、女性は家の仕事をする」のが常識でした。そこに「男女平等」「女性の社会進出」が登場し、今は夫婦がともに外で働くことがかなり普及しています。
それにしては「トラガール促進プロジェクト」によって女性トラックドライバーがドーンと増えてこなかったのは、やはり「男の世界」というイメージがあまりに強烈だからでしょうか。
そんな女性トラックドライバーがドーンと増えれば、何だかよく分かりませんが、ワクワクドキドキします。

ワクワクする

2. 送料が減る、かも

トラックドライバーが減少している今は、送料が高騰する危険をはらんでいます。つまり、少ないトラックドライバーで大量の仕事をしなければいけないので、人件費が高騰するわけです。サンマが不漁だとサンマの小売価格は高くなり、キャベツが不作だとキャベツの小売価格も高くなります。人件費が高騰すれば、送料も上げなければいけなくなるのです。もう「送料無料!」なんて無邪気に言ってられません。
ですから逆に、女性トラックドライバーがドーンと増え、そのおかげでトラックドライバー全体の数が増えれば、人件費を抑え、送料も抑えることができるようになるわけです。

送料?

3. 就業のハードルが上がる

もともとトラックドライバーは「学歴不要」ではあったものの経験者が優遇され、未経験者には就業のハードルが高い職業でした。
それがトラックドライバー不足の中、就業のハードルを下げて多くの人にトラックドライバーになってもらおうと、「年齢不問」「経験不問」を謳うようになったのです。
しかし、女性トラックドライバーがドーンと増え、そのおかげでトラックドライバー全体の数が増えれば、もはや「年齢不問」「経験不問」と謳う必要がないわけです。
もともとトラックドライバーは高い技能を必要とする専門職で、誰でも簡単にできる仕事ではなかったのです。就業のハードルも再び上がるでしょう。

求人の募集に並ぶ人たち

4. 評価が上がる

女性トラックドライバーには繊細な仕事、すなわちていねいな運転きめ細やかな心配りが期待されています。
女性トラックドライバーがドーンと増え、その期待通りの活躍をすれば、トラックドライバーに対する評価が爆上がりするでしょう。
「男の世界」だった職業に就いた女性たちの心意気に対する評価も爆上がりです。女性トラックドライバーは善男全女の憧れの存在になり、モテモテです。
女性トラックドライバーがますます増えるかもしれません。

拍手喝采

5. 皆が免許を取る

このところ、昭和の昔に比べ、運転免許を取得しようという若い人が減っているそうです。車を運転する楽しさへの関心が薄れているのかもしれません。それもあってトラックドライバーのなり手が減っているということもあるのではないでしょうか。
しかし、女性トラックドライバーがドーンと増え、その仕事振り心意気エベレストよりも高く評価されれば、女性トラックドライバーは善男全女の憧れの存在になり、大勢が我先にと運転免許取得に殺到するかもしれません。

運転免許

6. 男性トラックドライバーも増える

女性トラックドライバーがドーンと増え、その仕事振り心意気エベレストよりも高く評価されて女性トラックドライバーが善男全女の憧れの存在になれば、性別に関係なくトラックドライバーになろうという人が増えるのではないでしょうか。
「女性トラックドライバーばかりにモテさせておくものか」という熱い人々が多く決起してくれることを期待して止みません。

男たち

7. 高齢ドライバーが減る

トラックドライバーは若いなり手が減ると同時に、高齢ドライバーが増えています。
若いなり手が減り、トラックドライバーが少なくなっていっても、ネットショップの普及などによって仕事量は激増しているので、運送会社も定年延長定年後再雇用などで高齢ドライバーの活躍に期待するしかないわけです。
物流・運送業界が高齢ドライバーと同時に期待しているのが女性トラックドライバーの増加ですが、「もしも」の世界ではない現実世界では、残念ながらあまり増加していないので、高齢ドライバーへの期待もそのままです。
しかし、もしも女性トラックドライバーがドーンと増えれば高齢ドライバーに期待しなくても良いわけです。
もちろん、高齢者にも健康なうちはできるだけ活躍してほしいのですが、本来は高齢になれば誰でも、働かなくても悠々自適な生活ができるようになるのが政治家の責任
女性トラックドライバーがドーンと増えれば、きちんと政治家に責任を果たしてもらいましょ。

悠々自適

8. トラガール促進プロジェクト終結

政府が旗を振って進めているトラガール促進プロジェクトは、女性トラックドライバーを増やすための取り組みですから、女性トラックドライバーがドーンと増えれば続ける必要はなくなります。
必要のないことに予算をかけるのは、やめましょう。

予算

9. 社会が変わる

「男の世界」感が強かったトラックドライバーに女性がドーンと増えれば、他の業界でも同様のことが起こるかもしれません。
一番望まれるのは女性政治家がドーンと増えることですが、あらゆる職業で多くの女性が活躍し、多くの男性が家事をこなし、何かの作業を行うのに男性も女性も関係ないという価値観が普及することもあり得ます。
社会は変わります。良いほうに。

より良い社会に

10. 日本は平和になる

あらゆる職業で女性が思い切り活躍し、性別に関係なく、本当の意味で誰もが平等になれば、もしかすると日本も平和な国になるかもしれません。

平和な日本

最後に

日本が平和になる第1歩は、1人でも多くの女性がトラックドライバーになることなのかもしれません。

1歩

もしも、トラックドライバーが〇〇だったら

「トラックドライバーって?」

トラックドライバーのイメージはと言うと、「礼儀正しい」「意外と優しい」「繊細」「思いやりがある」「たくましい」「カッコ良い」といったプラスのものから「運転が荒い」「怖い」「短気そう」「ガラが悪い」といったマイナスなものまでさまざまあるようです。
しかし、職業をあるイメージでくくってしまうのは不毛なことです。トラックドライバーにもいろいろな人がいるはずですから、礼儀正しい人も優しい人もたくましい人もいるでしょうし、カッコ悪い人、運転が荒い人、短気な人もいるでしょう。
どんな職業だってそうです。教師、医師、警察官、美容師、中小企業診断士、殺陣師、大道芸人にもいろいろな人がいるでしょう。
その職業に就くすべての人が、1つのイメージにくくれてしまったら大変なことになるかもしれません。



1. もし無責任だったら

トラックドライバーが皆無責任なら、ネットショップで注文した商品も、届いたり届かなかったり、また届いたとしても1年くらいかかったり、大混乱です。きっとネットショップはどこもまともに営業を続けることができなくなります。
ネットショップだけではありません。スーパーマーケットやコンビニにも商品が並んだり並ばなかったり。それに工場では部品が届いたり届かなかったりで生産スケジュールがグダグダです。
きっと、日本社会はメチャラクチャラです。
それだけ、実際のトラックドライバーは責任感を持ち、日々の業務に励んでいるということです。トラックドライバーの責任感に感謝しましょう!

俺知~らない

2. もしのんきだったら

トラックドライバーが皆のんきなら、ネットショップで注文した商品も、待たされた挙句にようやく届く、というような事態に陥ります。スーパーマーケットやコンビニでも商品がなかなか並ばないかもしれません。ビジネスマンはコンビニで昼食を気軽には買えなくなるわけです。昼食にありつけなかったビジネスマンの仕事の意欲は激減します。それに工場では部品がこれまたなかなか届かず、生産スケジュールがグダグダです。日本の経済は衰退するしかありません。
きっと、日本社会は大混乱です。
そんなトラックドライバーは全員クビにしろ? トラックドライバーは人手不足ですから、全員クビにしたらいよいよ社会活動はすべてストップです。
しかし、実際は毎日、荷はきちんと遅れずに届きます。のんきなトラックドライバーもいるかもしれませんが、仕事に支障をきたすことはないわけです。
これがもし、トラックドライバー全員がのんきであれば、全体ののんき性が強まり、日本社会の混乱を巻き起こさないとも限らないと考えると、恐ろしいですね。

のんきそうな人

3. もしひ弱だったら

トラックドライバーはタフでマッチョで、頼りがいがあるように思われがちです。
しかし、もしトラックドライバーがひ弱だったら、体力的にきついトラックドライバーの仕事をやり遂げるのは無理かもしれません。
もしかしたら、何とか長時間、トラックを運転し続けることはできるかもしれませんが、荷の積み下ろしはできないでしょう。1つの荷を1回積んだり下ろすことはできても、それを一度に何度も繰り返したり、一度に複数の荷を積んだり下ろしたりは無理です。
もともと荷の積み下ろしはトラックドライバーの仕事ではなく、サービスとして始めたのが慣習化したそうですから、トラックドライバーの業務には荷の積み下ろしは一切行わないことを明確にする必要があります。やろうと思ってもできないのですから仕方ありません。
宅配便の配達もそうです。家、もしくは事務所などの近くに宅配便トラックが来たら、そこの住人なり従業員に出てきてもらいます。トラックドライバーが荷台の扉を開けますから、住人か従業員は自分宛ての荷を自分で見つけて受け取るわけです。
それに、長時間の運転は不可能ではありませんが、それが元で病気になったら元も子もないですから、やはりトラックドライバーは1台に2人で乗り、交代制にするしかないでしょう。

弱そう

4. もし方向オンチだったら

トラックドライバーは道に迷うことなく、決められた時間までに荷を届けるのが仕事です。そんなトラックドライバーが方向オンチだとしたら、道に迷いまくってなかなか荷が届かないということになります。
こうなると、荷を届ける時間を決めること自体が無意味になってしまいます。
そんなわけで、荷の運送を頼んだ人は、忍耐強く荷の到着を待つしかありません。大丈夫です。トラックドライバーは方向オンチであっても強い責任感を持っていますから、どんなに道に迷おうとも必ず荷を届けます。
トラックドライバーが方向オンチなら、自動運転システムを早く実用化し、黙っていてもトラックが目的地に届くようにするしかないでしょう。そうしなければ、日本人は皆、どんどん忍耐強くなっていきます。

「迷った…」

5. もしレーサーみたいだったら

トラックドライバーには本来、レーサーのような運転技術は必要ありません。トラックドライバーは必要以上にトラックのスピードを上げることはなく、荷を安全に運べば良いのですから。
そんなトラックドライバーがレーサー並みの運転技術を持っていたら、ついつい猛スピードでトラックを運転してしまうかもしれません。
しかし、そんな運転をしたら、荷は無事ではないでしょう。荷を受け取る人たちは、荷がダメージを受けている可能性を受け入れなくてはなりません。その代わり、遅配はありません。
ただ、トラックドライバーが街中でレーサーのようにトラックを運転したら、スピード違反危険運転などで逮捕されてしまいそうです。

レーサー

6. もしおしゃべりだったら

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。トラックドライバーの仕事の大半はトラックの運転ですが、トラックを運転している間中、トラックドライバーは1人きりです。話し相手はいません。
そんなトラックドライバーがおしゃべりだったとしたら、しゃべりたいのにしゃべる相手がいないことでストレスがたまるでしょう。
しかし、ストレスがたまるとなおさらしゃべりたくなり、やはりおしゃべりしてしまうかもしれません。話し相手は目の前にいませんから、スマホを活用するでしょう。
運転中のスマホ操作は道路交通法違反になるので、絶対にやってはいけませんが、スマホのハンズフリー機能を使えばおしゃべりできます。
とは言え、ハンズフリー機能を使うための操作を運転しながら行えば違反行為になりますし、ハンズフリーのためのイヤホンやヘッドフォンを装着しての運転を条例で禁止している市町村もあります。
やはり、運転中にはおしゃべりできないと思ったほうが良いでしょう。
こうなりゃ、愛車であるトラックを心の中で擬人化し、仕事の相棒と見立て、トラック相手にひとり言を言うしかありません。
それでも、思わず熱中して運転がおろそかにならないよう気をつける必要があります。

おしゃべり

7. もし最強だったら

トラックドライバーが勤める運送会社は、中小・零細企業が中心です。中小・零細企業なので下請け仕事も多いようですが、トラックドライバーがもし、この世の中で一番強かったら、下請けだからと言って腰を低くばかりはしていられません。それまで無理を言われて引っ込めていた道理を通し、かかる経費は1円もサービスせず、余裕を持って仕事をします。
世間では、トラックドライバーと言えば「余裕」と答えるようになるでしょう。
最強余裕もあるのですから、何なら警察の危険な逮捕をサポートしても良いかもしれません。もし、自衛隊が海外派遣されるなら、その護衛をしても良いかもしれません。
凶器を持った誰かがどこかに立てこもったら、警察に代わってトラックドライバーがそいつを捕まえても良いでしょう。
トラックドライバーには誰も逆らえないのです。

強い!

8. もし高収入だったら

トラックドライバーの給料は歩合制になっていることが多く、やればやっただけ収入が上がる一方、あまり仕事できなかったら収入は上がりません。
しかしもし、トラックドライバーの給料が毎月同額で、それも政治家並みの額だったらどうでしょう。仕事をたくさんしようが、しなかろうが、とにかく高収入なのです。
きっと誰もがトラックドライバーになりたがるでしょう。中型運転免許大型運転免許を取ろうとして大勢が自動車教習所に殺到し、教習所は大いに儲かります。若い人は運転免許の取得に興味がない? どこの国の話?になるでしょう。
トラックドライバー不足問題は一瞬にして解決です。

収入

9. もし眉目秀麗だったら

トラックドライバーは今や40代~50代の男性が多いそうです。60代以上も珍しくありません。
つまり、おじさんが圧倒的に多いわけです。
そんなトラックドライバーが、おじさんはおじさんでも、眉目秀麗なおじさんばかりだったら、きっとモテまくるでしょう。
もしかしたら、そんなおじさんに会いたくて、運送会社に女性が押し掛けるかもしれません。同僚になりたくて女性トラックドライバーが激増する可能性もおろそかにはできますまい。
トラックドライバー不足問題は一瞬にして解決です。

ハンサムな人

10. もし世襲制だったら

多くの業界同様、トラックドライバーの業界も人手不足が続いています。
そんなトラックドライバーが世襲制になったら、とりあえず若いなり手を確保することはできます。
ただ、人手不足問題は解決するとは限りません。子どもがいないトラックドライバーだっていますから。
それに、いくら親がトラックドライバーでもどうしてもトラックドライバーになるのはイヤで、家出してしまう子が出てくるかもしれません。
そんな子を強制的に連れ帰り、イヤでもトラックドライバーにさせて物流を是が非でも守るようになったら、恐怖政治の始まりです。くわばら、くわばら。

「大きくなったらトラックドライバーだ」

最後に

トラックドライバーにもいろいろな人がいるでしょう。それを1つのイメージでくくってしまうのは、やはりナンセンスなのかもしれません。
「世襲制? 何をバカな」と思う人も多いかもしれませんが、中にはトラックドライバーという仕事を子どもに継がせようといろいろ試している人が絶対にいないとは言い切れません。

英才教育

ビジネスマンがトラックドライバーに転職するワケ

ビジネスマン

子どもは学校で優秀な成績を取ろうとします。本能的な競争心がそうさせるということもありますが、がやたらと「勉強しなさい」と言うからです。そしてがやたらと「勉強しなさい」と言うのは、「優秀な成績」進学への道につながるからです。それも高学歴進学への道です。
親が子どもに高学歴進学を求めるのは、「見栄」のためもあるかもしれませんが、有名大学に進学し、そのまま有名企業に就職してほしいと願うからです。
多くの人が「人類の幸福は有名企業就職にアリ」と考えているのかもしれません。
そんなわけで、多くの人があまり深く考えることもなく、大学を目指します。ただ、多くの大学は、単にテストで高得点を上げれば入学する資格を得られるので、楽に高得点を上げるコツをつかんだ人以外は、青春時代の貴重な時間の多くを、ただただテストで高得点を上げるために費やします。
そのため、テストで高得点を上げることに、過大な価値があると思い込みます。貴重な時間を費やすのですから、そこに大きな価値があると思いたがるのも仕方ないことかもしれません。
そうやって有名企業に就職したからと言って、人は幸せになれるとは限りません。
そんなことに気付いてしまった人は、ある日突然、トラックドライバーになったりします。トラックドライバーは昔から「学歴不問」の求人が多く、トラックドライバーになると、それまでの学歴偏重とは違う世界が開け、新鮮で魅力に感じるのかもしれません。





1. 人間関係にわずらわされたくなくなった

多くの会社は、事務所に従業員が集まって仕事をします。そこには上司、同僚、先輩、後輩などがいます。
また、ビジネスの多くはチームとして進めることになります。上司には根回しも必要ですし、先輩のことは立てなければいけませんし、手柄を横取りされないように同僚にも常に注意しなければいけませんし、後輩からパワハラなどで告発されないように気も使わなければいけません。
人間関係がわずらわしいです。
仕事そのものの難しさより、この人間関係のわずらわしさで神経をすり減らします。
この人間関係のわずらわしさから逃れようと、トラックドライバーに転職します。
トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので、人間関係のわずらわしさがとても少ないと言われているからです。

「わずらわしー!」

2. 転勤がイヤだった

わざわざ有名大学に入学して就職するような有名企業は、大抵大企業なので全国に支社があります。当然、転勤もあります。
入社を決めるときも、もちろん転勤の有無は確認しますが、他の就職希望先の企業がことごとく不採用で、転勤アリの会社にしか入社できなかったり、入社時には確かに「支社はそれぞれ現地採用で、基本的に転勤はない」と聞いていたのに、入社3年後くらいで転勤の辞令が出て、不服を言ったら「“基本的には”と断っただろ」と突っ返されたり、結局転勤することになります。
しかし、やはり転勤はイヤなので、トラックドライバーに転職するわけです。
もちろん、トラックドライバーが働く会社にも転勤が存在するところはありますが、支社のない中小・零細会社が多いので、「転勤のない会社」を見つけるのはとても簡単です。

「イヤだ…」

3. 異動がイヤだった

わざわざ有名大学に入学して就職するような有名企業は、大抵大企業なので、大抵いろいろな部署があります。メーカーでも第1生産部、第2生産部、第3生産部などがあり、それぞれ作業内容が違っていたりします。
入社して研修を経て配属された部署が、相性の良い上司や先輩ばかりで、とても居心地良く感じていたのに、突然異動を命じられ、渋々異動してみると、仕事内容もつまらなく、上司や先輩とも合わないと、心底イヤになります。
もしくは、上司が異動になり、新しく着任した上司がパワハラセクハラ当たり前のアナログ親父だったりしても、イヤになります。
それでトラックドライバーに転職します。トラックドライバーが働く会社にトラックドライバーとして入社すると、基本的にずっとトラックドライバーですから。

「イヤだーッ!」

4. 通勤がイヤになった

多くの会社は、事務所に従業員が集まって仕事をします。そのため、自宅から会社まで通勤することになります。
通勤は、自宅近くの小学校に通う通学と違い、まず住宅街からオフィス街に行かなければいけないので鉄道かバスを使うことになります。鉄道やバスには、いろいろな会社に通勤する人、さらにはいろいろな学校に通学する人、それにその他の用事で移動する人たちが乗るので、満員になります。なかなかしんどいです。
ある日、このしんどさに気付くと、人はトラックドライバーに転職するわけです。
トラックドライバーは仕事によって出勤時間も違ってくるので、通勤ラッシュに該当しない時間帯を選ぶこともできます。
また、トラックドライバーが働く運送会社は、あまり一般的なビジネスマンが働く会社の集まるオフィス街にはないので、通勤ラッシュでもそれほどしんどく感じないで済むかもしれません。会社によっては、自家用車での通勤もできます。

通勤電車

5. 親の希望を一度は聞いて肩の荷を下ろした

青春時代の貴重な時間を費やし、一流大学に入って一流企業に就職しました。しかし、それは自分の意志だったというより、親の願った進路だったから、という人もいるのではないでしょうか。
一流企業に入ったものの、毎日好きでもない仕事を続けるのは嫌なものです。ふと「何のためにこんな嫌な思いを続けなければいけないのか?」と考えると「親のため」という以外の答えはありません。このままではいつか、親を恨みそうです。いえ、その前に身体を壊してしまうでしょう。
そんな思いに気付くと、人はトラックドライバーに転職するわけです。
そして「自分の好きなことができる」と思える、充実した毎日を送るようになります。親は怒り、泣き、戸惑いましたが、その内、分かってくれるでしょう。人生は親のためにあるわけではなく、自分のためにあるものです。
それに、一度は親の希望を聞いて一流企業に入ったのですから、親孝行も十分したと言えます。

肩の荷

6. 就職先が倒産した

青春時代の貴重な時間を費やし、一流大学に入って一流企業に就職しました。しかし、入社してほどなく、会社が倒産してしまいました。
おーまいがー! 倒産しないはずだから一流企業に入ったのに!
やはり現代社会では、経済の先行きは不透明で、全く先が読めません。いつ、何が起こっても全く不思議はないようです。
そんなわけで思いがけず失業してしまうと、人はトラックドライバーに転職します。トラックドライバーを採用したい会社は多く、いつでも多くの求人が出ていますから。
そしてトラックドライバーが働く物流・運送業界は、この先ずっとなくなることのない業界なので、たとえ運悪く就職先が倒産しても、すぐに新しい就職先が見つかり、職を失うことはなさそうなのです。

会社が倒産

7. 大きなミスをした

人は必ずミスを犯します。ミスを犯すと、人は落ち込みます。
「それはそれ」と考え、素早く切り替えることができる人は幸いですが、中には引きずる人もいます。仕事がイヤになっちゃう人もいます。
好きな仕事であれば、そこで歯を食いしばって続け、輝く明日を手に入れることもできたかもしれませんが、「好きとか嫌いではなく、皆がそうするので何となく」勉強して一流大学に入り、同じように一流企業に入っただけなので、仕事や会社への思い入れは全くありません。すなわち皆無です。
そんな風に、会社に行くのをイヤになっちゃうと、人はトラックドライバーに転職します。そういや車の運転を好きだったことを思い出すからです。
トラックドライバーになってもいろいろな苦難にブチ当たりますが、「好きな仕事」なので苦難を乗り越え、輝く明日を手に入れ、また苦難にブチ当たり、また乗り越えます。そんなこんなを繰り返して充実しまくった日々を送るのでした。

「なんてこった」

8. 「やり切った」と感じたから

一流企業に入る人が皆、親の希望をかなえるためだったり、世間の流れに従って何となくだったりするわけではありません。中には「この仕事がしたい!」というたぎる情熱を持て余し気味に入社する人もいます。
入社してからも、残業代ゼロやら休日出勤やら自宅に仕事を持ち帰ることやら、お構いなしに仕事しまくります。他人からワーカホリックなどと突っ込まれても全く意に介しません。
そして自ら進んで巨大プロジェクトの担当になり、まさに寝食を忘れて没頭し、そのプロジェクトを成功させて会社に大きな収益をもたらします。
会社としては、ぜひ引き続いて巨大プロジェクトを引っ張って活躍してほしいわけですが、本人は「燃え尽きたぜ、真っ白にな」という心境。
そんな風に、やりたかった仕事を「やり切った」と感じると、人はトラックドライバーに転職します。全く違う業界で、全く違うスキルを要求される仕事をしたくなるわけです。案外、よくあることかもしれません。

燃え尽きた

9. 自由になりたかった

偏見ですが、一流大学から入れる一流企業の多くは、チームワークで仕事をします。当然、わずらわしい人間関係が生じます。退社して自宅に戻っても、休日、遊びに出掛けても、そんなことにはお構いなしに仕事の電話がかかってきます。携帯電話を発明した人を絞め殺したくなったりします。
一流企業なので生活は安定しますが、毎日ががんじがらめに縛られている窮屈さを感じざるを得ません。
忙しい毎日を過ごす中、エレベーターで1人になると「ああ、自由になりたい」と、思わず声に出してつぶやきます。
そんな人はトラックドライバーに転職します。トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので、多くのことが自分の裁量に任されています。トラックの運転席は普通自動車より高い位置にあり、周囲から中までは見えにくいので、他人の視線を気にする必要が少なく、また、運転中は好きな音楽も聞きたい放題です。
そのため、自由になりたい多くの人がトラックドライバーになったりします。

「自由だー!」

10. 人生が短いことを悟った

天界で大暴れして釈迦如来に捕まった孫悟空は、五行山で500年間拘束されることになります。500年間です。何と長いことでしょう。人間であれば、数世代分にもなります。
そう考えると、人間の一生とはとても短いと分かります。
ちなみに孫悟空はその後、玄奘三蔵の弟子となってインドに取経の旅に出ますが、中国からインドに行って戻るまで14年かかっています。玄奘三蔵を待っていた唐の皇帝は「長かった」と言いますが、孫悟空にしてみればあっと言う間だったに違いありません。
それはともかく、人生の短さを悟ると、人は「生きているうちに自分の本当にしたいことをしないともったいない」と思い、「本当にしたいこと」を探し、やがてそれが「トラックドライバー」だったことに気付きます。
農業だった人は農業を始め、美容師だった人は美容師になり、料理人だった人は料理人になります。

悟った

最後に

中には、何の理由もなく、ある日突然トラックドライバーに転職する人もいるかもしれません。

トラックドライバー

もしも、仮に、万が一トラックの自動運転システムが実用化されなかったら

自動運転システム搭載自動車


巷では、自動運転システムの開発が進められています。いろいろ条件付きかもしれませんが、そろそろ実用化されるような勢いです。
人に代わってAIが車を運転してくれるので、こりゃです。
自動運転システムの搭載は、トラックドライバーが運転するトラックにも考えられています。搭載されたら、トラックドライバーも随分とできるわけです。
しかしもしも、その自動運転システムの実用化がうまくいかなかったら、どうなるんでしょうねえ。



1. トラックドライバーが足りなくなる

歯止めが利かないと言えば、片思いの相手を好きだという気持ちと、少子高齢化です。物価高だって歯止めが利いていないと言う人もいるかもしれませんが、政治家が真剣に、本気で取り組めば歯止めは利くはずです。
そんな歯止めの利かない少子化のため、多くの業界で人手不足が深刻になっています。まさしく人手不足の深刻化も歯止めが利いていないわけです。
物流・運送業界も同様で、トラックドライバー不足の深刻化も、ちっとも歯止めが利いていません。
そんなトラックドライバー不足歯止めをかける意味でも、トラックの自動運転システムの開発は始まりました。トラックに自動運転システムが搭載されれば、トラックドライバーの仕事は「世にも楽な仕事」となり、求職者が殺到するかもしれませんし、それよりも、自動運転システムがうまく活用されれば、トラックドライバーが少なくなっても全然平気なわけですから。
自動運転システムが実用化されなければ、トラックドライバー不足歯止めはかからず、深刻化は絶望的な状況を招くでしょう。
その状況を打開するには、在留資格を問わず、広く外国人に門戸を開くしかありません。しかし、日本は外国人にとっても魅力の低い国になっていますから、あまり効果は期待できません。

いつも不足がち

2. 人々が生活に困る

トラックドライバーは人々の生活に必要な荷を運びます。食料品、衣料品、嗜好品など、あらゆるものです。
自動運転システムが実用化されず、トラックドライバー不足が今以上に深刻化すれば、こうした荷の輸送にも支障が出てきます。
つまり、荷の到着が遅れるのはもちろん、不定期になり、スーパーにも商品が並んだり、並ばなかったりしますし、ネットショップでポチった商品が届くのも1年後なんてのは日常茶飯事で、それも「届いただけ幸運だった」なんてことになります。
スーパーに食品が並ばず、飲食店にも食材が届かないので、庶民はお金があっても食べることができないわけです。

「困った」

3. 企業が事業に困る

トラックドライバーは企業の事業展開に必要な荷を運びます。部品、機械、製品など、あらゆるものです。
自動運転システムが実用化されず、トラックドライバー不足が今以上に深刻化すれば、こうした荷の輸送にも支障が出てきます。事務所の備品さえ、補充できたり、できなかったり。

「困った」その2

4. 運送料が値上がりする

トラックドライバー不足が解消されなければ、企業は自社の従業員に荷を運ばせるでしょう。しかし、青春の輝きを犠牲にして一流大学に入り、一流企業に就職したような人たちは、自分たちを「勝ち組」と称し、中小企業や零細企業などを「負け組」だなんて見下し、トラックドライバーのような体力仕事に従事する人たちのことも見下しているので、「荷を運べ」なんて上司に言われても「意味が分からない」なんて言って会社を辞めてしまいます。
そうなると、やはり運送会社に荷の運送を依頼するしかありません。
しかし、運送会社の取り合いになりますから、当然、運送料は値上がりします。企業や庶民は、仕方なくバカ高い運送料を払うしかないのです。

Tシャツ1枚の送料

5. 物流が崩壊する

トラックドライバー不足が止まらず、その一方で物流の量が激増すれば、物流システムは崩壊します。事務所の備品さえ、補充できたり、できなかったり、です。
物流・運送会社でも、従業員であるトラックドライバーが極端に少ないのですから、仕事が回ろうはずがありません。

崩壊

6. 宅配が不可能になる

ネットショップでポチった商品が届くのも1年後なんてのは日常茶飯事で、それも「届いただけ幸運だった」なんてことになります。
荷をわざわざ1戸1戸に届けさせるなんて、極上の贅沢と言われるようになります。それも時間指定だの再配達なんてのはもってのほかとなります。
宅配は上級国民しか利用できない、庶民にとっては高嶺の花になるでしょう。
街で宅配トラックやスタッフを見掛けたら、それだけで「ラッキー」と言われるかもしれません。「幸運の宅配便」というわけです。

幸運の宅配便

7. 集配も不可能になる

宅配が不可能なので、集配も当然不可能になります。宅配を依頼したい上級国民でさえ、運送会社の営業所まで自ら荷を持って宅配の依頼に訪れなくてはなりません。

自ら荷を持ち込む

8. 外国人を雇用する

とにかく、人のトラックドライバーが不足し、人の代わりにトラックを運転すべき自動運転システムも開発に失敗したのですから、人々は大いなる不便を強いられることになります。今さら文句を言ってもどうしようもありません。
ただ、国民も機械もトラックを運転しないなら、外国人を雇用するという手がまだ残っています。
とにかく外国人にトラックを運転してもらいましょう。在留資格はこの際、問いません。そういう条件を付けている余裕は、すでにないのです。「トラックドライバーとして働くために日本に来たい」という外国人を、もろ手を挙げて歓迎しましょう。もちろん、費用はすべて日本が持ちます。給料、待遇も破格の条件を用意します。

外国人

9. 外国人から見放される

在留資格を問わず、日本語学習や日本での免許取得の費用、日本への渡航費などはすべて日本政府、または企業が持ち、なおかつできるだけの厚待遇で外国人を迎え、トラックドライバーになってもらいます。
しかし、蓋を開けてみると、外国人はほとんど集まりません。
結局、日本人にある外国人差別意識、経営者にある「人件費は一番に削るべき費用」といった意識が、外国人に見放される要因となったようです。

外国人その2

10. 信仰に目覚める

人は絶望に直面すると、信仰に目覚める人も出てきます。日本は庶民の生活も企業の事業活動も滞るので、不安に駆られて信仰に目覚める人が多く現れるかもしれません。
信仰を持つことは決して悪いことではありません。しかし、人の弱みに付け込む人も出てくるかもしれないので、注意は必要です。

信仰

最後に

今のところ、自動運転システムの開発はトラックドライバー不足問題の対策として、かなり有効な手段として考えられています。
しかし、プラン2も用意しておいたほうが良いのかもしれません。

「プラン2で行くか」

トラックドライバーが政治家に向いている理由

政治家

トラックドライバーは、荷を運ぶことで日本社会を支える、社会貢献度の高い仕事でもあります。
また、給料が歩合制になっていることが多く、たくさん働けばたくさん給料を稼げる仕事とも言われがちです。
しかし、2024年4月から時間外労働が制限され、たくさん稼ぎたくてもたくさん働けなくなりました。それでトラックドライバーは人手不足になっているというのに、収入が減ったのでトラックドライバーからの転職を考える人も増えました。
トラックドライバーが転職するとすると、どんな仕事が向いているでしょうか。
案外、政治家が良いかもしれません。



1. 社会に貢献する仕事だから

トラックドライバーは社会貢献度の高い仕事です。トラックドライバーが荷を運ばなくては人々の生活も企業の活動も止まってしまいますから、トラックドライバーは荷を運ぶことで社会を支えていると言えます。
とは言え、「社会に貢献したいから」という理由でトラックドライバーになった人は少ないかもしれません。ただ、トラックドライバーとして仕事をしているうちに「社会貢献度の高い仕事」だということが仕事のやりがいになった人はいるでしょう。
そんな人は、転職しても社会貢献度の高い仕事に就こうと考える可能性はあります。
社会に貢献する、公共の利益に尽くす仕事には、政治家も含まれるはずです。トラックドライバーとして社会に貢献してきた男女が、政治家になって世のために働こうと考えるのは、とても自然な流れです。

自然の流れ

2. 責任感が必要な仕事だから

トラックドライバーの仕事は荷を安全に運ぶことです。
一見、簡単に思えますが、ドライバー仕事なので常に交通事故の危険がありますし、道路上では渋滞など、予測できないアクシデントなどが連続します。
すなわちトラックドライバーには、どんな状況でも仕事をやり抜き、社会のために荷を届けるという責任感が求められるのです。
国家の行方を左右するだけの責任を負うのが、本来の政治家です。保身のためだけに動き、選挙で当選することだけに一所懸命になり、その後の責任を果たそうとしないようではいけないのです。
何よりも責任感が必要な政治家の仕事は、トラックドライバーならやり遂げられるのではないでしょうか。

「責任は取る!」

3. ルールを守るから

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので、一見、自由気ままな職業だと思われがちですが、実際は交通ルールや業界のルール、社会人としてルールなど、守らなければいけないルールに囲まれて仕事をします。ルールを守らなければ、すぐにでも仕事ができなくなってしまいます。
それだけ厳しいルールの下で仕事をしています。
政治家は自分たちに都合の良いルールを自分たちでつくり、しかもそのルールさえ破っても平気ですが、本来、一番にルールを守らなければいけないのが政治家のはずです。そうでなくては国民にを示せません。
しっかりルールを守って仕事をするトラックドライバーこそ、政治家に向いていると言えるでしょう。

ルール厳守

4. マナーを守るから

トラックドライバーがルールとともに絶対に守らなければいけないのがマナーです。道路上では思いやり譲り合いの気持ちが必要なのです。それらがないと、道路は途端に地獄のさまを呈しおり候です。
政治家は周囲から「先生」などとおだてられ、すっかり勘違いしてしまってサービス業の人に横柄で高圧的な態度を取るような人もいるようですが、そんなことが許されるわけはありません。
トラックドライバーが政治家になれば、誰にでも礼儀正しく、思いやりの気持ちを持って紳士的に接するでしょう。

マナーを守って

5. 体力に自信があるから

トラックドライバーは体力仕事とも言われています。
トラックの運転で多くのカロリーを消費することはないようですが、それでも1日トラックを運転していると滅法疲れます。知らず知らず、体力を消耗しているようです。
政治家の中には、勤務中である国会の場でも平気でうたた寝している人もいますが、トラックドライバーは日ごろから睡魔を最大の敵として眠気対策に余念がありませんから、国会で平気でうたた寝することはないはずです。
体力には自信がありますから、真夜中の一大事でも一番に起きてきて緊急事態に対処するでしょう。

体力には自信アリ

6. 決断力があるから

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので、仕事中に近くに同僚などはいません。大きな問題が起これば、もちろん勤務先の会社などに連絡してどうすれば良いか相談したり、指示を仰ぎますが、小さいことなら自分で判断します。
そのため、トラックドライバーは決断力を身に付けます。
政治家は国にとって重大な事態に直面していても自分の保身や、自分に投票してくれる企業の経営者への忖度だけを考え、命懸けの決断をしたりはしません。結果、多くの国民が右往左往して困ってしまいます。
トラックドライバーは決断力があるので、いざとなったら素早く一番良い決断をし、その結果の責任は良かれ悪しかれ、すべて自分で負うでしょう。

「決断だーっ!」

7. 庶民感覚があるから

トラックドライバーは社会貢献度がエベレスト級に高いにも関わらず、地に足の着いた地道な仕事です。
その社会貢献度、仕事の重要性、仕事の過酷さにしてはそれほど多くの給料を得ていませんし、何の特権も持ちません。世間には、大きなトラックの威圧感にビビり、「偉そうにしている」と誤解している人もいるかもしれませんが、多くのトラックドライバーは、車体が大きいだけに極力周囲に迷惑をかけないよう、恐縮して仕事をしています。
ほとんどの政治家には庶民感覚なんてものはなく、生活の苦労も知りません。政治家が大切なのは交流のある経済界で地位のある人、恩を感じている政治家、あとはせいぜい後援会の人たちのことだけです。
庶民の中の庶民とも言えるトラックドライバーこそ、本当にあらゆる層の国民のための政治をできるのではないでしょうか。

一般庶民

8. 剛毅心あり訥弁ならざるから

明治時代の政治学者が、政治家の資質を8つ挙げたそうです。その5つ目が「剛毅心あり訥弁ならざるもの」です。これは強い意志を持ち、朗々と演説できるもののことのようです。
明治時代の政治家は皆さん、演説が得意だったらしいのでむべなるかなという感じです。
今の時代は、むしろつっかえつっかえ話す、つまり訥弁であるほうが親しみやすさを感じてくれるかもしれませんが、強い意志はトラックドライバーが必ず持っているものです。その強い意志で困難な仕事もやり遂げます。

演説

9. 廉潔心あり金銭に惑わざるから

政治家の資質の6つ目が「廉潔心あり金銭に惑わざるもの」です。つまり、金銭に関して潔白であるものということですが、税金で集めたお金はすべて自分たちのものと考え、使いたい放題の現代の政治家と違い、トラックドライバーはデジタコなどで運行状態を正確に記録されて管理され、それを基に給料を得ますから、自然と金銭に関しては潔白になります。

金銭に惑う

10. 信義に厚く正直なるものだから

政治家の資質の8つ目が「信義に厚く正直なるもの」です。読んだ通りのことです。国民のために一所懸命働くには信義に厚く、正直者でなければできないというわけです。
今の政治家は「自分たち」の利益のためには一所懸命になりますが、国民のことは二の次、三の次です。
もしかしたら、トラックドライバーではなくても政治家以外なら、どんな仕事の人も信義に厚く、正直に政治の仕事を全うできるかもしれません、と思えてきてしまいます。

ウソはつかない