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起こったら怖い! トラックドライバーのヒヤリハット事例

ヒヤリ!

ヒヤリハットとは、重大な事故や災害になり得る、危険なことが起こったものの、幸い無事だったことを指します。
結局無事だったことで、つい報告を怠りがちですが、ヒヤリハット事例の報告はとても重要です。ヒヤリハット事例を収集して分析することで、適切な対策を取り、事故を未然に防ぐことができるからです。
そのため、運送会社などではヒヤリハット事例の報告をルール化しているところもあります。
振り返ってみると、「あれこそヒヤリハットだった」なんて思えることが結構多いかもしれません。




1. 荷台に乗るとき、滑った

雨が降って道路などが濡れていると、その濡れたところを歩いたときに靴の底に雨水が付き、そのまま荷台に乗ろうとして滑ってしまう、なんてことがあります。荷台は少し高い位置にあるので、足を踏み外して転んだりしたら大変です。
荷台で滑ってバランスを崩した際に積んであった荷に接触し、荷崩れを起こすこともあり得ます。要注意です。
荷台ではなく、運転席の昇り降りにも注意が必要です。

滑る

2. 右折時にぶつけられそうになった

例えば、南から北に向かっていて十字路で右折し、東に進む際、西から東に向かって走っていた車と衝突しかけた、なんてことがあります。右折するときに念を入れて周囲を確認しなければいけなかったわけです。
十字路はやはり、とてもヒヤリハットが起きやすい場所のようです。
十字路は四方から車が向かってきますし、予測しにくい車両や歩行者の動きもあります。信号の変化、右折・左折車両の動き、歩行者や自転車の動きに注意しなければ、事故を起こすことになってしまいます。
右折するとき、十字路に進入してくる車に注意しなければいけないなんて、基本中の基本だからと、あなどってはいけません。中には猛スピードで突っ込んでくる車もあるかもしれません。
さらに、交通量が多くなる時間帯、天候不良の日といった悪条件も考慮しなければいけません。

自転車にも注意

3. 前方の車のランプが切れていて追突しかけた

トラックに限らず車は、右折するときや左折するとき、スピードを落とすときにはランプ表示で後続の車にそれを知らせます。
中には、うっかり右折・左折の表示を忘れるドライバーもいます。ブレーキランプが切れていることに気付いていないドライバーもいます。
前方の車がスピードを落とすと思っていなかったとき、急にスピードを落とすとこちらはビックリします。ビックリして追突してしまうこともあり得ます。
やはり日ごろから前方の車とは十分に車間距離を取り、前方の車の急な減速にも余裕を持って対処できるようにしておきましょう。

追突注意

4. カーブを曲がるときに荷崩れを起こした

荷台に荷を積んだとき、しっかり固定させておかないと、カーブを曲がったときなどの遠心力で荷崩れを起こしてしまうかもしれません。荷の固定がゆるければ、カーブに入る前に荷崩れを起こしてしまう危険もあります。
また、例えば荷を荷台の中でも片方ばかりに積み上げてしまうと、カーブのときにトラックが横転してしまうかもしれません。

荷崩れ

5. 前方の車に接近し過ぎて接触しそうになった

車間距離を十分に取っていないと、前方の車が急停止したときに接触しそうになったりして危ないです。
また、例えば、前方にトラックが走っていて、その荷台が高いので前の信号の色を確認できず、いつの間にか赤になっていたのに減速せずに走っていたら、実は赤信号で焦った!なんてこともあり得ます。

車間距離は十分に

6. 人や自転車が急に飛び出してきて驚いた

試験を受けて免許を交付され、ハンドルを握っているドライバーと違い、歩行者や自転車は交通ルールを無視した、予想外の動きをすることがあります。特に高齢者と子どもは要注意です。雨の日、夜間など、視界不良のときはさらなる注意が必要です。
また、例えば前方の車が歩行者や自転車の予想外の動きに対応して急な減速やハンドル操作をすることもあります。冷静かつ迅速に対応しなければ危険です。

飛び出し注意

7. 前方の車が急停止してぶつかりかけた

前方の車はとにかく要注意です。
前方の車がトラックでそのさらに前方を確認しにくい、前方の車のランプが切れているといった場合だけではありません。
普段交通量が少ない道路では急に人や猫などの動物が道路を横切ることもあります。それを見た前方の車が急ブレーキをかけると、後続の車のドライバーはビックリしてしまいます。
やはり、前方の車とは十分に車間距離を取るしかないようです。

車間距離に注意

8. 車線変更して他の車と接触しそうになった

隣の車線に移ろうとしたとき、後方から猛スピードで追い上げてきた車がぶつかりそうになることがあります。
ミラーの角度などから、車がいるのに気づかずに車線変更してしまうケースもあります。
もちろん、無理な車線変更は慎まなければいけません。

猛スピード

最後に

荷台での事例はトラックドライバーならではのヒヤリハットですが、他はトラックに限らず、ほとんどのドライバーが気をつけなければならないことです。

ハッ

なぜトラックドライバーの求人に若者が集まらないのか

なぜ?

トラックドライバーはこのところ人手不足が続いているそうです。特に若いなり手が減ったようです。



1. 少子高齢化だから

トラックドライバーに限らず、いろいろな職業で人手不足が起きています。なかなか若い人材が集まりません。
それと言うのも、そもそも若い人が少なくなっているからのようです。いわゆる少子高齢化というやつです。
ちなみに2023年の日本の出生数は前年比5.1%減の75万8631人だったそうです。8年連続で減少し、過去最少を更新しているとか。
この人たちが労働者となるまでまだ約20年あるわけですが、それまでどの業界でも若いなり手は増えようがなさそうです。

減少

2. 交通事故が怖いから

トラックドライバーは職業ドライバーの1つですが、職業ドライバーに付きものなのが交通事故のリスクです。今の若い人安定志向とともに安全志向安心志向が強いので、交通事故という、最悪人命にも関わるリスクのある職業をどうしても避けたがります。
交通事故は年齢に関係なく、誰もが避けたいので、これはある意味仕方ないかもしれません。

交通事故は怖い

3. 運転免許取得が面倒だから

トラックドライバーになるのに必要なのは「やる気」「責任感」「運転免許」だと言われています。
「やる気」「責任感」は気の持ちようなので、本人がその気になれば何とかなるかもしれませんが、「運転免許」を持つためには教習所に通ったり、勉強して試験に合格したり、そのためのお金を用意する必要があります。
面倒です。
しかも、昔は普通自動車運転免許があれば2トントラックくらいは運転できたのですが、2017年準中型運転免許ができると、普通自動車運転免許では2トントラックを運転できなくなり、2トントラックを運転するためには準中型運転免許を取得しなければいけなくなったのです。
準中型運転免許も、普通自動車運転免許を取得できる18歳で取得できるのですが、費用が少し高くなります。不景気やら物価高やら裏金問題などが渦巻く現代において、たとえ車を運転したい若者がいても、少しでも出費を減らそうと、準中型運転免許ではなく、普通自動車運転免許を取得しようと思うのが人情というものです。人情いまだ廃れず、トラックドライバーへの道が遠のくわけです。
しかしご安心ください。そのようなこともあろうかと、昨今の運送会社では、入社時には普通自動車運転免許しかなくても、入社後に中型自動車運転免許などの取得は会社として全面的に支援しようというところが増えました。中には費用も会社が全額負担してくれるところもあるそうです。
こうなりゃ早い者勝ちですよ。

運転免許

4. 車を運転したい若者が減ったから

トラックドライバーと言えば、昔は「車が好き」「車を運転する仕事に就きたい」「トラックを運転するだけで給料をもらえるなんてラッキー」と考える人がなりたがる職業でした。
しかし、今はそもそも「車が好き」「車を運転したい」という若者が減ったそうです。
車を運転すると、当然交通事故のリスクがありますし、そもそも車を買うにしても高額ですし、乗り続けるとしたら維持費もかかるので、車の運転をしたがらない若者が増えたとも言われています。
また、少なくとも都会では自家用車がなくても鉄道などの公共交通機関が発達し、生活に困らないというのも、そんな若者が増えた一因と言われています。

運転

5. 低学歴者の仕事というイメージがあるから

トラックドライバーの求人は「学歴不問」となっていることが多いです。実際、トラックドライバーとして仕事をするには、学校の試験で高得点を得るというスキルはあまり役に立ちません。
そもそも世の中の仕事の多くに「試験で高得点を取るスキル」は必要とされていませんが、どういうわけか「試験で高得点を取るスキル」を求める職業、会社が多いです。不思議大国日本です。
それはともかく、「学歴不問」と謳っているだけなのですが、読み手は勝手に「それなら低学歴者ばかりが集まる業界なのだな」と思い込んでしまうわけです。思い込みとは恐ろしいものです。
ただ、多くの日本人は特に大した理由もないのに、親から「良い点数を取って有名な大学に入り、有名な企業に就職しなさい」と刷り込まれて育つので、有名大学に入らなかった人を理解できず、無意識のうちに排除しようとして、低学歴者に悪いイメージを持ってしまいます。
そもそもトラックドライバーが低学歴者というのも単なるイメージですが、さらにそのイメージを悪く設定してしまうわけです。
そのため、自らトラックドライバーの世界に入ろうとしないのでしょう。
それにしても、低学歴だからといって何だと言うのでしょう。高学歴でも他者を平気で見下したり、税金をかすめ取ったり、周囲に威張り散らしたり、権力をかさに着て横暴な行いをしているのに気づかなかったり、非人道的な行いをしても地位にしがみついたり、匿名を良いことにすぐに他人を誹謗嘲笑したりする人たちより良いのではないでしょうか。

試験で高得点を取るために勉強する

6. 労働環境のイメージが悪いから

トラックドライバーの業界は労働環境が悪いというイメージがあります。
トラックは車体が大きいので交通事故を起こすと被害も大きくなり、ニュースなどでも比較的大きく取り上げられます。「トラックドライバーは頻繁に事故を起こすようだから、きっと労働環境が劣悪で、思わず事故を起こしてしまうほどトラックドライバーは日ごろから疲労困憊しているのだな」と思われてしまうわけです。
トラックドライバーの人手不足が続く中、ネットショップの普及などで物流量が多くなり、トラックドライバーの仕事も増えてドライバー1人の負担も増しているので、確かにしんどい職場もあります。
しかしご安心ください。そう言うかと思って、業界でも労働環境の改善が急ピッチで進んでおります。急ピッチ過ぎて、なかなか中小零細企業は追いつかないところもありますが、じき何とかなります。

劣悪な環境

7. 拘束時間が長いから

トラックドライバーの労働環境をキツイと感じさせている要因の1つに「拘束時間が長い」ということがあります。
これは本当なので仕方ありません。ただ「長距離輸送の仕事の場合は」というただし書きが付きますが。
特に今はタイパが重視される時代です。
ということは逆に、それだけ長い拘束時間に合った給料であれば、若者は嫌とは言わないかもしれませんね。

拘束

8. 人気がないから

いつの時代も若者は、ベテランに比べて経験が少ないものです。ベテラン並みの経験を持っていれば、それはもはや若者とは言えません。
経験が少ない若者は、自分の考えで物事をなかなか判断できません。自分の考えの形成は経験が大きく左右しますから。
自分の考えでなかなか判断できない若者は、周囲に流されます。行列ができるラーメン店にこぞって行列するのはそのためです。とてもタイパは良くないようにも見えるのですが、お構いなしです。
トラックドライバーという仕事に人気があれば、自分で深く考えることもなく、多くの若者がトラックドライバーの求人に殺到するはずですが、人気がないため、多くの若者が殺到することなく、トラックドライバーは人気がない職業となっているわけです。
ちなみに、経験が少ない若者は、自分の考えで物事をなかなか判断できませんが、経験を積んでも自分で考えることを忘れている大人も多いようです。

大人気

9. アピール不足だから

トラックドライバーの仕事は交通事故のリスクがあり、イメージが悪く、拘束時間が長く、人気がありません。
その一方、給料が歩合制になっていることが多く、ハードに働けば収入がアップしますし、仕事は基本的に1人で行うので気ままで、人間関係のストレスも少なく、いろいろなメリットがあります。
トラックドライバーの仕事のメリットは多くの若者にも訴求するはずです。
しかし、「トラックドライバーの求人に若者が集まらない」のが現実です。
つまり、多くの若者がトラックドライバーの仕事のメリットをご存じないわけです。
なーんだ、それじゃあ、トラックドライバーの求人に若者が集まるわけないじゃん、です。これはトラックドライバーの仕事のメリットのアピール不足だからではないでしょうか。
トラックドライバーを志す若者を集めたい会社は、ぜひドライバー専門の求人サイトへの求人掲載を試しましょう。アピールしたいポイントを押さえた求人に仕上げてくれるだろうことが期待できますから。

猛烈アピール

10. 求人媒体が多すぎるから

ふと、トラックドライバーになりたいと思った若者は、早速求人サイトでトラックドライバーを検索しようとします。
しかし! 世の中には求人サイトが溢れ、まさに群雄割拠、麻のごとく乱れているのでございます。これでは、トラックドライバーになりたい若者が、希望する仕事にたどり着くのも至難の業じゃありませんか。せっかく若いトラックドライバーを集めたい会社があったとしても、若者がその情報にアクセスできるかどうかは、まさに神のみぞ知るなのでありました。

多すぎる

最後に

仮に、トラックドライバーになりたい若者が多くいたとしても、トラックドライバーのメリットをうまくアピールした求人欄が並ぶ求人サイトにたどり着けなければ仕方ありません。結局、トラックドライバーの求人に若者が集まらないという事態に陥ってしまいます。
そんな混沌とした求人サイト界に颯爽と現れ、快刀乱麻のごとく、トラックドライバーになりたい若者たちのハートを鷲づかんだのが、ドライバー専門の求人サイトだったのです。
迷うことなくドライバー専門の求人サイトでトラックドライバーを検索した若者が、明るい未来を手にしたことは言うまでもありません。
そして、そんな若者が増えることを願ってやみません。

明るい未来を手にした若者

なぜ、人はトラックドライバーがうらやましいのか?

「うらやましい…」

世の中には、トラックドライバーを悪く言う人がいます。と言いますか、世の中にはとにかくいろいろなことに悪口ばかりを言う人がいます。よほど、日ごろからストレスをためまくっているのでしょう。
恐らく、自己肯定感が低い上に承認欲求が強いのでしょう。とにかく優秀だと思われたいばかりに、自分以外のものをことごとく見下すわけです。
見下す手段として「悪口」を使うわけですね。
なぜ、トラックドライバーが、そんな「悪口」の標的になってしまうのでしょう?
答えは簡単です。自己肯定感が低い上に承認欲求が強い人は、トラックドライバーのことがうらやましいのです。



1. 仕事が難しくないから

トラックドライバーの仕事の大半はトラックの運転です。
自社で開発した新しいシステムを売り込むこともありませんし、専門的な法律の知識に基づいて登記、供託、訴訟、その他の法律事務業務も行いませんし、ChatGPTを使って新事業を立案・実行することもありません。
と言えばな仕事です。
そりゃ多くの人がうらやましく思います。

難しい仕事

2. 仕事が尊いから

トラックドライバーはトラックを運転して荷を運びます。トラックドライバーが運ぶ荷は、人々の生活に欠かせない食品や家電製品、嗜好品などです。企業の経済活動に必要な工業部品や工業製品、原材料などです。
つまり、トラックドライバーが荷を運ばなければ、人々の生活も企業の事業も成り立たないのです。トラックドライバーの仕事は、それだけ社会貢献度の高い尊い仕事だと言えます。
社会から高く評価され、多くの人に認められる仕事なのです。
大勢から褒められる仕事なのですから、そりゃ大勢がうらやましがって当然です。

「ありがたや」

3. 難しい仕事を楽そうにやっているから

トラックドライバーの仕事は楽そうに見えます。
何しろ、自社で開発した新しいシステムを売り込むことも、専門的な法律の知識に基づいて登記、供託、訴訟、その他の法律事務業務を行うことも、ChatGPTを使って新事業を立案・実行することもありませんから。仕事の大半はトラックの運転です。とてもシンプルです。
しかし、楽そうに見えて、実はそんなにではありません。
まず、トラックの運転は普通自動車の運転に比べたら、かなり難しいと言われています。
荷の到着時間の厳守安全運転の厳守など、制約も多い仕事です。交通事故のリスクもあります。道路を走っていれば、渋滞あおり運転などと遭遇する可能性もあります。
そういうハードな面を引き受けた上で、楽そうに仕事をしているのがトラックドライバーだと言えます。難しい仕事を楽々とやっているように見えるので、とても優秀に見えるわけです。

4. 気ままそうだから

トラックドライバーの仕事は決して気ままな仕事ではありません。荷の届け先は決まっていますから、そこに着くのに最善のルートも自ずと決まってきます。気ままにトラックを運転していてできる仕事ではありません。
しかし、特に長距離運送の仕事では、トラックドライバーはかなり遠い地域まで荷を運びます。長距離トラックのドライバーが1度家を出ると2~3日、長いと1週間は帰れないと言われたりもします。
一般の人の感覚からすると、もはや旅行です。
何だか気ままそうに見えてしまいます。

気まま

5. 好きなことで給料をもらえるから

「トラックを好きだから」「車の運転を好きだから」という理由でトラックドライバーになった人がいます。
こういった人たちは、まさしく「好きなことをしてお金を稼いでいる」わけです。
釣りが好きな人が、毎日釣りをすることでお金をもらうことができたらどうでしょう。マンガを好きな人が、毎日マンガを読むことでお金をもらえたらどうでしょう。
うらやましいですよね。

運転が好き

6. 仕事でいろいろな地方に行けるから

トラックドライバーの仕事の中でも長距離運送の仕事は、旅行のようにも思えます。
旅行が好きな人は、いろいろな場所に行って、いろいろな景色を見たいと思っています。できれば、いろいろな食べ物を食べ、いろいろな人と出会いたいと思います。
長距離トラックのドライバーは、仕事とは言えいろいろな地方に行き、その土地の食べ物を食べたり、その土地の人たちと出会う機会を持ちます。実際にいろいろな体験をできるかどうかは、どれだけ時間的な余裕があるかにかかっていますが。
旅行と言えば、仕事が休みの日に自分からお金を出して行くものと決まっていると、多くの一般の人は考えます。そんな人たちからすれば、必ずしも観光ができるとは限らなくてもうらやましく思えてしまいます。

旅行

7. 就職のハードルが低いから

お笑い芸人は毎日楽しそう見えますし、何となくうらやましいです。いろいろなイケメンや美女と仲良くなれそうだったりするからってこともありますが、そんなお笑い芸人になって生活できるようになるには、かなり高いハードルを越えなければいけません。
一流企業に入社できれば、生活が安定しますし、他人に自慢できますし、何だかそれだけで人生の勝負に勝ったような気になれますが、そのためには青春の楽しみを犠牲にして勉強に明け暮れて一流大学に入って勉強しなければいけません。かなりハードな道のりです。
それに比べてトラックドライバーは「運転免許」「責任感」「やる気」さえあれば、誰でもなれるように思えます。
つまり就職のハードルが極めて低いようなのですが、結構給料が良かったり、社会貢献度が高くてやりがいがあったり、なかなかおいしい仕事に見えます。
青春の楽しみを犠牲にしなくても、何だか成功者になれるような感じなので、とてもうらやましく思えてしまいます。

青春を犠牲にして勉強

8. 人間関係に悩まなくて良さそうだから

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。他の人と接する機会がとても少ない仕事です。
接する機会が少ないので、他の人の目もあまり気になりませんし、誰かの言動を気にすることも少ないです。人間関係のわずらわしさが少ない仕事だと言えます。
一方、青春を犠牲にして勉強に打ち込んで一流大学を卒業した人は、一流企業に就職して世間体も良く、安定した収入を得ることもできましたが、何しろ大企業なので勤務している人が多く、いつでもどこでも上司や同僚の目があり、何をするにも他の人の思惑を考えなければ、途端に誰かの不興を買うことにもなりかねません。
これぞ人間関係の悩みというヤツです。
そんな日々を過ごす人は、わずらわしい人間関係の少ないトラックドライバーがうらやましくて仕方ありません。

悩む

9. 楽しそうだから

トラックドライバーの中には「トラックを好き」「運転を好き」でトラックドライバーになった人います。そういう人は、毎日好きなことをやって過ごしているわけです。
しかもトラックドライバーの仕事は社会貢献度が高く、やりがいしかありません。
毎日好きなことをやり、しかも大きなやりがいを感じて生活しているのが、トラックドライバーです。
仕事なので、苦しく、大変なこともあるでしょうけど、それでも好きなことをやりながら大きなやりがいもあるので、仕事を楽しいと感じることが多いでしょう。
さて、現代社会でどれだけの人が「仕事を楽しい」と感じることができるのでしょう。

楽しそう

10. 幸せそうだから

毎日、楽しく仕事しながらやりがいを感じることできる人は、満ち足りていると言うことができます。満ち足りた毎日を送る人は、幸せそうに見えます。

幸せそう

SF AIがトラックドライバーに取って替わったら

予測不能な道路

少子化が止まらず、多くの業界で人手不足が大きな問題になっています。
そのため、多くの業界で作業のデジタル化効率化が進められていますが、トラックドライバー不足に対しては自動運転システムの開発も試みられています。AIがトラックを運転すれば、それほど多くの人間は必要ないはずという発想です。
技術的にはかなり実現が近づいているようですが、何しろトラックが走行する道路上では他のいろいろな車が想定外の動きをしたり、さらに予測不能なオートバイ、自転車などがいたり、また、歩道には歩行者もいますし、もしAIが交通事故を起こしたらどうなるのだろうかという課題があり、なかなか実現には至っていません。
しかし、ご安心ください。その実現はすく目前まで迫っています。
なぜかって?
大した議論もせず、特定小型原動機付自転車「運転免許不要」と決めてしまった、人命軽視な行政ですから、法律的な問題は迅速にクリアさせてしまい、意外と早く実現させるはずです。




1. 人とAIが代わりばんこに運転

AIがトラックを運転するようになれば、最適なルートを割り出し、最適なスピードで、さまざまな障害物を避けたりしながら進むでしょう。
子どもが急に目の前に飛び出してきても、人が察知するより先に察知し、トラックを停めるか、ハンドルを切って事故を避けるはずです。
それでも、最初は「完全にAIに任せるのは危険」という判断で、ドライバーが疲れたときなどだけAIが運転するというように、使い方は限定的になるでしょう。
ただ、AIが経験を積んで学習すれば、そのうち、深夜、高速道路を走るときはすべてAIに任せるようになるかもしれません。

飛び出す子ども

2. 何かあったら人が運転

さらにAIが進化すると、ほとんどAIが運転し、人は「何かあったときだけ」ハンドルを握るようになるはずです。
トラックドライバーはただ運転席に座っていれば良いだけの職業になりますから、拘束時間は長いですが、と言えばになります。

人が運転

3. AIの運転を人が監視

そのうち、トラックドライバーの仕事は、AIの働きをただ監視するだけになります。「何かあったら人が運転」するはずだったのですが、「何もなくなった」わけです。
とは言え、一応、「何かあった」ときのための担保として、人が同乗します。

監視

4. 遠隔で人が監視

いよいよAIの運転が安全だと分かってきます。
すると、「わざわざ人が同乗する必要なくね」という話になります。とは言え、人が体調不良になるように、AIが不具合を起こすこともあります。人による監視は必要です。
というわけで、人はトラックに乗らず、本社事務所の監視室で「トラックの状態」「AIの状態」「トラック周囲の状況」などを監視し、何か問題が発生したときは必要な人員を手配したり、AIに指示を出したり、警察などに通報したりするのが仕事になります。

遠隔で監視

5. 何台ものトラックを遠隔で監視

AIはさらに進化し、走行中のトラックに不具合などが生じた際も、自動で修復できる機能を備えます。
いよいよ人手は不要になり、本社事務所の監視室では1人で複数のトラックを監視できるようになります。不具合事故などがあった場合も、AIが人をサポートしてくれます。

何台ものトラック

6. AIがトラックを遠隔で監視

人のAI監視をサポートして学習したAIは、AIを監視する機能も備えます。
こうなると、本社事務所の監視室は無人になり、たまに人が様子を見に来れば大丈夫な状態になります。
このころには人口も今よりもっと激減し、他のあらゆる業界で人の代わりにAIが仕事するようになっているでしょう。
人々は半ば冗談で「いよいよAIが地球を支配し、人類を滅亡させるかも」なんて話したりします。

監視

7. AIが人格を持つ

あらゆる仕事をAIが行うようになると、AIも人格を持つようになるでしょう。
このころにはAI搭載の人型ロボットが街のあちこちにいますから、AIが人格を持つと言うより、ロボットが人格を持つと言っても良いでしょう。

ロボット

8. AIが権利を獲得

人格を持ったロボットは、人と何ら変わるところがありません。
当然、権利を主張するロボットが現れますし、ロボットの権利主張を支援する人も現れます。
大企業の経営者の利益にならないことはなかなか迅速に、真剣に進めないのが政治家なので、時間はかかるかもしれませんが、やがてはロボットも権利を獲得するでしょう。
もちろん、このころには公務員、官僚はほとんどロボットです。

ロボットの社会進出

9. AIが事故を隠蔽

ロボットは人と何ら変わりません。
ロボットも学校へ行き、人とは方法は違いますが学び、恋愛もし、家庭もつくります。人とロボットが恋愛して結婚することもあるでしょう。
機能的にも法的にも何の問題もなくなっています。
ロボットでも悪事を働きます。ロボットが法を犯すと、ロボットの警官が捕まえ、ロボットの検事が罪を追求し、ロボットの裁判官が判決を下します。
罪を逃れたいロボットは、交通事故を起こしても事故を隠蔽したり、罪に罪を重ねる、かもしれません。

ロボットが悪事を

10. トラックを運転するAIが不足する

トラックドライバーの仕事には交通事故のリスクが常にあります。
運転するトラックは車体が大きいので、交通事故ではいつも被害が大きくなります。
ロボットも、そんなリスクのある仕事を避けたがります。避けたいと思う意志も、避ける権利もあります。
そんなわけで、たとえAIによる自動運転システムが実現しても、結局はトラックドライバーは不足する、のかもしれません。

交通事故は避けたい

最後に

たとえトラックドライバーが不足しても、物流を止めるわけにはいきません。
どんな大きなものでも一瞬で移動させられるどこでもドアでも発明されれば別ですが。

瞬間移動装置?

トラックドライバーの定着率を上げるには

釣った魚

このところトラックドライバーは人手不足に陥っているそうです。
この人手不足を解消するには、トラックドライバーの求人への応募者を増やす必要がありますが、せっかく新入社員を確保できても、すぐに辞められてしまっては元も子もありません。採用に費やした時間やお金がムダになり、むしろ会社としてはマイナスです。
昔は、出会った当初は優しかったのに、付き合い始めた途端に態度が雑になる(主に)男性のことを「釣った魚にエサはやらない」タイプなどと言ったものです。そんな男性はすぐ愛想を尽かされたようです。
新入社員の採用でも「釣った魚にエサはやらない」では、もちろんすぐに辞められてもおかしくはありません。




1. 新人育成のための教育法の確立

トラックドライバーの仕事は、トラックで荷を運ぶことが大半で、シンプルと言えばとてもシンプルです。しかし、その一方で、高度な技能を必要とする専門職でもあります。
トラックドライバーを採用する会社でも、人手不足の解消のためにこのところ「未経験者もOK」という求人を出すようになりました。未経験者であれば、しっかりていねいに仕事を教える必要があります。会社として教育マニュアルをしっかり作り、根気よく仕事を教えていきましょう。
ていねいに教育されれば、新入社員も「この会社は従業員を大事にする会社に違いない」と思い、そんな会社のためにも一所懸命働こうとするはずです。
もちろん、従業員がキャリア形成できるような教育が必要です。

教育

2. 入社前に体験入社を実施

求人の募集要項を読んだだけでは、なかなか分からないことがあります。
トラックドライバーの仕事は、作業はシンプルであることが多いので、もしかしたら会社側は「そんなに具体的に細かく説明する必要はないんじゃないか」と思ってしまうかもしれませんが、初めてトラックドライバーになる人、トラックドライバーの経験はあってもその会社のことはよく知らない人にとっては、やはり細かいことまで知りたいものです。入った後で「合わない会社だった」と気づいて後悔したくありませんから。
職場の雰囲気、同僚はどんな人たちかといったことを知ってもらうには、体験入社が有効かもしれません。

同僚の人たち

3. 面接ではありのままに話す

面接はお見合いです。面接は会社が求職者を見定める場であると同時に、求職者が会社を見定める場でもあります。
この大事な場ではお互いに素直にありのままの自分を伝えることが必要です。
会社としても、求職者が偽っていたら、採用後に後悔するかもしれません。会社が偽っていても、入社後、その新人が「面接のときに言っていたことと違う!」と憤り、すぐに辞めてしまうかもしれません。
そんな愚は避けましょう。お互いに。

話す

4. ハラスメント研修を行う

トラックドライバーが仕事をする物流・運送業界は古い歴史を持つ業界なので、それぞれの会社でも古いしきたり慣習がそのまま残っている可能性があります。
上司や先輩が、自分もかつて上司や先輩にそう育てられたからと、同じように新人に接すると、新人のほうは「パワハラされた」「セクハラされた」と受け取る可能性もあります。
しかし、上司や先輩には、新人を不快にさせた意識がなかったり、そもそも新人ならその不快な気持ちをバネにして奮闘してほしいと思いがちです。上司や先輩が新人に与える不快の程度もまちまちでしょうし、受け取るほうがどのくらい不快に感じるかもまちまちです。
それだけハラスメントは微妙な問題で、扱いにくくなっています。しかし、新人の中には「ハラスメントを受けた」ことを理由に辞めてしまう人もいます。
会社の経営者、管理職、ベテラン社員はぜひ「ハラスメントとは何か」を学び、「ハラスメントを受けた」ことを理由に辞めてしまう人を減らしましょう。

研修

5. 現場の声を聞く

従業員に定着してもらうには、やはりその従業員たちの声に耳を傾けることが必要です。従業員が声を上げているのにどこ吹く風で、無視ばかりしている一方、外では「私は従業員の話を聞く経営者だ」なんて言っても、従業員の気持ちはどんどん離れていくだけです。
簡単な理屈です。そろそろ気付きましょう。

耳を傾ける

6. 労働環境を見直す

従業員にとって労働環境は大事です。長年働くなら、やはり働きやすい職場のほうが良いに決まっています。
産休、育休、介休、有休などの制度はもちろん、更衣室、ロッカー、トイレなどの設備も清潔なものをそろえてこそ、働きやすい職場と言えます。近くに飲食店、コンビニなどがあるか、駐車場は余裕があるか、休憩場所はあるかなど、書き出したらキリがありませんが、重要です。
トラックドライバーの仕事は「長時間勤務で過酷」と言われがちです。そんな労働環境も、どうすれば過酷さが減り、効率的になるかを考え、検討してその改善に取り組みましょう。

育休

7. 給与体系を見直す

従業員にとって給与は大切です。いざというとき、踏ん張れるか踏ん張れないかは、実は給与が大きいかもしれません。
とは言え、経営者がいくら給与を上げたいからと言って、そうやすやすといかないのが現実です。会社の利益から燃料費など必要経費も計算し、その上で今の給与になっているはずですから。
しかし、それでも従業員に定着してほしいなら、その困難に挑まなければいけません。従業員の生活なんかどうでも良いと経営者が思っていたら、その会社はいずれ滅びます。
容易には上げられない給与を上げるためには、給与体系の見直しが必要ではないでしょうか。

給与

8. メンタルヘルスケアに取り組む

トラックドライバーにとって健康管理は重要です。トラックドライバーの体調が万全でないと、交通事故の危険性が爆上がりするからです。
そのため、会社としてトラックドライバーの健康チェックを毎日行います。しかし、ケアしなければいけないドライバーの健康は、体温や血圧などだけではありません。メンタル、すなわち精神面での健康も重要なのです。
大企業では、人間関係のストレスや将来への不安などから、従業員のメンタルヘルスケアに取り組むことが一般化しています。
トラックドライバーが働く零細・中小企業でも、ドライバーのメンタルヘルスを侮ってはいけないのです。会社の規模に関係なく、働く上で不安に思うことや仕事に関する悩みはあります。そういった不安悩みを解消することが、ドライバーの定着率につながります。

不安

9. 明るく居心地の良い職場にする

トラックドライバーはトラックで荷を運ぶことが仕事ですから、就業時間でも職場内にいることは少ないです。それでも、人間関係がギスギスして居心地の良くない会社なら、勤めていてもあまり楽しくはないのではないでしょうか。
もちろん、仕事はそもそも楽しくないものであり、職場の雰囲気なんて関係ないという、昭和な感覚の人もいるかもしれません。
しかし、気持ちがくじけそうになったとき、「職場が楽しいから」という理由で働き続けようと思う人もいるはずです。

明るい雰囲気の職場

10. 従業員を真っ当に評価する

人はほめられればうれしいものです。
もちろん、人が仕事をするのはほめられるためではありませんが、ほめられた経験は仕事のやりがいにもなります。
厚待遇で給料も良い職場で、さらに従業員が「自分は真っ当に評価されている」と感じることができれば、きっと「長く勤めよう」という気にもなるはずです。

ほめたたえる

政治家がトラックドライバーに向いている理由

政治家が仕事をする議会

政治家が何か不祥事を起こし、国民から一斉にブーイングされると、一旦は辞職したりします。
しかし、それで責任を感じて政治家を辞めてしまう潔い人はほとんどいません。大抵の人は「まだ国のために働きたいから」なんて言って、次の選挙で出馬したりします。たとえ大臣になれなくても、何かしら政治の世界にしがみついたりします。不祥事で「政治家としての資質がない」なんて言われても、です。
不思議ですね。世の中には「国のために働ける仕事」は他にいくらでもあるのに。




1. 社会貢献できるから

「国のために働ける仕事」と言えば、トラックドライバーなんかがそうです。まさに「国のために働ける仕事」の中の「国のために働ける仕事」です。
トラックドライバーが荷を運ぶことで人々の生活、企業の事業活動が無事にできるのです。トラックドライバーがいなければ、人々の生活も企業の事業活動もすぐに止まってしまいます。
政治家になるほどのがあれば、一昨日からでもトラックドライバーができそうです。

社会を止めない

2. 少子高齢化が課題だから

現在の日本にはさまざまな課題がありますが、少子高齢化もその1つです。そしてとても大きな課題です。
政治家になる人で「少子高齢化には全く関心がない」なんて言っていたら、それこそ政治家にはなれないのではないでしょうか。
そして少子高齢化はトラックドライバーの業界でもとても大きな課題になっています。トラックドライバーは若いなり手が激減し(少子化)、現場では高齢化が進んでいます。
政治家として少子高齢化を考えたことがあるはずのその頭脳で、トラックドライバー業界の人手不足問題も解決してほしいものです。

高齢ドライバー

3. 孤独な仕事だから

政治家は実は、とても孤独な仕事ではないかと思えます。何とか党に所属しているだけではなく、派閥なんかもつくって集まっているのだから、孤独なはずはないんじゃないかと思う人も多いかもしれません。しかし、そうやって大勢寄り集まっているのは表向きのことで、直近の人たちは政治家を「先生、先生」なんて盛り上げるばかりで、政治家が腹を割って本音を言える相手なんていないのじゃあないでしょうか。
それは悲しく孤独なマラソンランナーみたいなものかもしれません。
トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。運転席の隣には「先生」とおだててくれる秘書さえもいません。
もしかしたら、政治家こそ世の中で一番トラックドライバーに向いているのかもしれません。

孤独

4. 悪いイメージがつきまとうから

トラックドライバーは「荒くれ者」だの「マナーやルールを守らない」だの、悪く言われることが結構あります。トラックのような大きな車を操るので、周囲がその圧迫感に威圧され、つい悪く言いたくなるのかもしれません。
政治家も「金満政治」だの「国民より保身のほうが大切」「友人知人ばかりを優遇する」「少しぐらい法律を犯しても罪に問われない」「政治そのものより選挙に命を賭けている」だの、悪く言われることが結構あります。自分たちを守る法律を自分たちでつくり、大きな権力を好き勝手に操るので、周囲がその欺瞞に辟易し、つい悪く言いたくなるのでしょう。
どうせ悪いイメージで見られるのですから、政治家もこの際、トラックドライバーに転職してしまいましょう。

荒くれ者

5. 高給取りだと思われがちだから

トラックドライバーの給料は歩合制になっていることが多く、「やればやっただけたくさん稼げるおいしい仕事」と思われることもあります。実際は、1990年の道路貨物運送業界の規制緩和によってそれほどたくさんは稼げなくなっているようですが。
政治家は国民誰もが知っている通り、高給取りで、一説によれば「やろうがやるまいがたくさん稼げるおいしい仕事」と思われたりもしているとか、いないとか。
実際は選挙に出費が多く、お金はいくらあっても足りないようですが。
どちらも高給取りと思われがちですが、トラックドライバーは政治家ほど出費が多くはないので、やはりトラックドライバーになると良いかもしれません。安心します、きっと。

給料

6. 生活習慣が乱れがちだから

トラックドライバーの仕事の中には、早朝過ぎてほとんど夜中という時間帯に出勤して荷を運ぶ仕事があります。そればかりではなく、仕事によっては夕方に出勤して夜中ずっとトラックを運転するということもあります。
生活習慣が乱れがちです。
政治家も早朝だろうが夜遅くだろうが、何かあるとテレビで記者発表をしたりしていますし、とにかく忙しいというイメージです。恐らく9時から5時までだけ仕事している、なんてことはないのでしょう。昼夜は関係ない、大変な仕事です。
政治家になれる人はもれなくトラックドライバーになれるに違いありません。

乱れがちな生活習慣

7. 自然災害時に働くから

大きな地震があったり、台風によって大きな被害が出ると、たとえそれが真夜中であっても大臣の皆さんは官邸なんかに集まります。もちろん、パジャマ姿ではなく、きちんと背広姿で駆け付けます。つまり仕事モードです。休んでいても駆け付けます。
トラックドライバーも災害時に活躍します。
全国のトラック協会は、国や自治体と取り決めを交わし、地震や台風などの大きな自然災害時に緊急・救援輸送を優先かつ迅速に行っています。
どんな時間でも仕事モードで駆け付けることができる政治家の皆さんなら、被災地に物資を届けることもできるでしょう。

災害時に活躍

8. 責任重大な仕事だから

そもそもトラックドライバーは荷を運ぶことで人々の生活や企業の経済活動などを支える、社会貢献度がチョモランマ級に高い仕事だと言われています。
それだけに責任重大です。トラックドライバーが仕事しなかったら、生活や経済は止まってしまいます。
また、トラックドライバーには交通事故のリスクもあります。交通事故を起こした場合、トラックは車体が大きく、頑丈なだけに、相手側に大きな被害を与えがちです。そのことから、トラックドライバーは交通ルール交通マナーを厳格に守り、事故を起こさないように努める責任も負います。
これまたその責任は重大です。人命も左右しかねないのが交通事故ですから。
同じように政治家も責任重大です。政治家の政策によって国家の行方が左右されるのですから。
「間違っちゃった」で済まされる職業ではありませんし、政治家が長く大金をもらい続けるためにある職業でもありません。必要なのは、たとえトラックドライバーと同じくらいの収入でも「国民のために命懸けで働きたい!」「自分がどうなろうと、日本を平和で豊かな国にしたい!」という覚悟と気構えです。政治家としての仕事や待遇は選挙で頑張ったご褒美ではありません。
覚悟と気構えがない政治家はトラックドライバーになって、自分の中の覚悟と気構えを育てながら社会を地道に支えてください。

かなりの重さ

最後に

トラックドライバーにも政治家になってほしいものです。トラックドライバーは政治家が持っていない、強い責任感心意気覚悟を持っていますから。

政治家になろう

採用したトラックドライバーがすぐ辞めてしまう理由

手の打ちようを考える

少子化が進み、子ども1人にかける時間やお金が多くなってきていると言われています。少し前の世代から、親は子どもが失敗しないよう、イヤな体験をしないよう、先回りして子どもを安全・安心な環境で育てるようになり、そのため、若い人は失敗を極端に恐れると同時に、根拠のない自信にあふれ、我慢が苦手で、少しでも気に入らなければ仕事もすぐ辞めてしまう、なんて言う人もいます。人それぞれなので、若い人が皆そんなんだとは限らないはずですが。
もちろん、仕事に就いてみて、合わないと思ってすぐ辞めてしまうのも、合わないけどとりあえず続けてみようと思うのも個人の自由
しかし、採用する企業からしたら、せっかく採用した人がすぐに辞めてしまったら、たまったものではありません。せめて、その理由が分かれば、何とか手の打ちようもあるのではないでしょうか。




1. 会社が合わなかった

仕事が長続きするためには適性はとても大切です。
トラックドライバーとして就職する以上、トラックドライバーへの適性がある前提で求人に応募してほしいものですが、しかし、実際にやってみて初めて分かることもあります。
また、トラックドライバーの仕事への適性はあるものの、会社が合わなかったということもあり得ます。これも面接時に分かると手っ取り早いのですが、面接時には分からず、入社してみて分かるということもあります。
例えば、あまり同僚とは関わらずに勤務したかったのに、意外とアットホームな会社だったとか、逆にアットホームな職場が良かったのに社内の人間関係がドライクールだったとか。
面接時にはなるべく、社風や社内の雰囲気も包み隠さず説明したほうが良いでしょう。

「無理」

2. 人材育成がうまくいってなかった

トラックドライバーが働く会社では、最初の研修期間は先輩ドライバーが運転するトラックの助手席に座り、仕事を覚えることが多いようです。
このとき、その先輩ドライバーとの相性が悪いと、新人がすぐ辞めてしまうということもあります。もちろん、その先輩がパワハラモラハラセクハラ、何でもござれのモンスターであれば、誰でもイヤになってしまうかもしれませんが、そういう、あからさまに付き合いにくい人物ではなくても、ただ「性が合わない」ことからイヤになってしまうこともあり得ます。相性なので仕方ありません。

相性

3. 仕事をしっかり教えてくれなかった

そもそも新人に仕事を教え、人材として育てていくシステムが会社になかったり、そのシステムが雑だったりすると、新人もすぐ辞めてしまう可能性が高くなります。
もともとトラックドライバーの仕事は専門的な技能を必要とするため、採用する会社はできれば即戦力となる経験者を雇いたがります。しかし、近年はトラックドライバーが不足がちで、経験者向けだけに求人を出してもなかなか人が集まりません。そこで経験不問という求人も増えたのですが、運送会社は零細企業、中小企業が多く、そもそも人材育成に時間やお金、人員を割いている余裕があまりないのが現状です。
そこでしっかり新人教育ができない会社に入社してしまった新人は「仕事をしっかり教えてくれない」と不満を募らせて辞めてしまうわけです。
しっかり人材育成に力を入れないと、もったいないです。

教育は重要

4. パワハラと感じさせた

若い人は人生経験が豊富ではないため、相手の立場を推し量ることが不得意です。そのため、昔なら通用したような一方的な教育、物言い、𠮟り方はパワハラと取られかねません。
また、中には「自分が先輩からされた通りの接し方で新人に接しているだけで、特に高圧的な態度を取っているわけではない」と思っている先輩もいます。「昔ながら」の言動なので本人は無自覚なのですが、相手が「怖い」と受け取ってしまうのです。
先輩にも意識的に新人を見下し、偉そうな態度を取る人もいれば、本人は普通にフレンドリーに接しているつもりでも、相手を怖がらせてしまったり、不快にさせてしまう人もいるわけです。
そもそもいつの時代も、「若い人」「上の世代の人」からは「甘やされて育った」とか「温室育ち」などと思われがちですが、とにかく「若い人」は人生経験が薄い分、そういった「甘さ」も仕方ないことと割り切りましょう。
とにかく今は企業にもハラスメント対策は必要不可欠と言われていますから、経営者や人材育成担当者は、ハラスメントについて学んだほうが得策に違いありません。それは従業員に媚びるとか、そういうことではなく、イヤイヤながら仕事をするのは非常に効率が悪くなる恐れがあるので、会社の生産効率を上げるために必要だと考え、「不快」に感じながら仕事を行う従業員を減らす取り組みをしましょう。

パワハラ?

5. 面接時と職務内容などが違っていた

面接時に会社のことを包み隠さず話すべきだと前述しましたが、仕事の内容、待遇などはことさらしっかり具体的に、ありのまま話さなければいけません
面接時に説明された仕事内容や待遇などが、実際に入社して違っていると最悪です。「こんな仕事、条件だったら入社しなかったのに」ということもありますし、「だまされた」という悔しさもあります。
お互いに時間やお金の無駄をなくすためにも、面接時には事実を包み隠さず伝えましょう。

「ウソだったのかーっ!」

6. 仕事のキツさばかりの印象が強かった

トラックドライバーの仕事は、適性のない人にとっては決して楽な仕事ではありません。適性があれば楽しんで仕事できたかもしれませんが、適性がなければただ疲労するだけのものになってしまう可能性が高いです。
面接時に具体的な仕事内容や待遇などを説明され、理解したつもりで入社し、仕事に就いて何か違和感を覚えつつ、給料のためと割り切って仕事を続けたものの、ある日突然我に返って辞めてしまう、なんてこともあるかもしれません。
求職者に、トラックドライバーとしての適性があるかどうか、会社側も早めに見極める必要があるのではないでしょうか。

キツイ

7. 仕事が退屈だった

珍しく優秀な人材が求人に応募し、会社側も喜んで採用したものの、相当優秀だったのか、仕事をすぐ覚えてしまい、毎日を退屈に感じてしまい、辞めてしまう、なんてこともあるかもしれません。
また、自分が優秀だと勘違いしている人が、仕事をすぐ覚えたと勘違いし、毎日を退屈に感じるようになる、そんな可能性もあります。
トラックドライバーの仕事は、中には作業がシンプルなものもあるかもしれませんが、やはりものは考えようです。毎日道路の上でトラックを運転し、少しでも気を抜けば交通事故のリスクが爆上がりするトラックドライバーの仕事に、本来は退屈しているヒマなんてありません。
そんなトラックドライバーの仕事の奥深さを新人に理解させるのも、人材育成が重要な理由でしょう。

退屈

8. 交通事故を経験した

トラックドライバーの仕事の大半はトラックで荷を運ぶことなので、トラックドライバーは仕事中、交通事故のリスクにさらされることになります。交通事故のリスクは、かなりなストレスになり得ます。
中には、実際に交通事故を起こしてしまうトラックドライバーもいます。この事故で後遺症が残り、運転ができなくなったり、免許証停止免許失効の処分を受け、仕事を続けられなくなる人もいるでしょう。
健康面や免許は何ともなかった場合でも、このときの会社の対応が不実で、会社に愛想をつかすこともあり得ます。また、精神的にトラウマになって仕事を続けられなくなることもあるかもしれません。
とにかく、新人、ベテラン、誰でも交通事故を起こさないよう、社内の安全運転教育にしっかり力を入れる必要があります。

交通事故

9. 家庭の事情

仕事や会社に適性があり、仕事の技量も伸びているのに、そういうこととは全く関係なく、家庭の事情で仕事を続けられなくなってしまうことも起こり得ます。
代々続く家業を守ってきた父親が若くして心労で倒れ、急に家業を継がなくてはいけなくなった、とか。あり得ないことではありません。
がなかったと、あきらめるべきなのかもしれません。

家業

10. 健康上の理由

仕事や会社との適性など、すべてに問題はないにも関わらず、仕事を続けられなくなってしまうことは、家庭の事情以外にもあります。
例えば健康上の理由です。
もともと持病があり、入社に際しては主治医から診断書ももらい、仕事に支障はないとお墨付きをもらっていたものの、突然、病状が変化することもあり得ます。
また、仕事でのプレッシャーが引き金になり、潜在的に抱えて身体の不調が表面化する可能性もあります。
それに、腰痛など、トラックドライバーにありがちな職業病が発症し、仕事を続けることが難しくなることだってあります。
これまた何ともいかんともしがたいことなので、がなかったと、あきらめるしかないのかもしれません。

主治医

最後に

せっかく仕事に就いても辞めてしまう理由は、結局のところ「人間関係のこじれ」「入社前の想像とのギャップ」「その他」に大別されるようです。会社としては「人間関係がこじれないようなケア」「労働環境の整備」最善を尽くし、「その他」の状況が起こらないよう最悪を覚悟しつつ、後は祈るしかないのかもしれません。

祈る