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知ってお得な準中型運転免許について

準中型運転免許は2017年3月、免許制度が改正され、新しく導入された免許です。
それまで2トントラックは普通自動車運転免許で運転することができました。つまり、2トントラックを運転する仕事は、中型運転免許や大型運転免許がなくても普通運転免許があれば、行うことができたのです。しかし、2017年3月以降に取得した普通免許では2トントラックを運転できなくなりました。
一方、4トントラック、6トントラックなどの中型自動車を運転するための免許として中型運転免許があります。ただ、中型運転免許は20歳以上で、普通自動車免許などを取得して2年以上経っていないと取得できません。そのため、高校を卒業してすぐの人は中型トラックの運転手になれませんでした。
ところが、コンビニや飲食店などに食品を運ぶトラックドライバーは、長年人手不足が続いています。この配送トラックの多くは車両総重量が5トンを超えていたので、高校を卒業したばかりの、20歳未満で運転経験もない若者がそうしたトラックのドライバーになることはできませんでした。
そこで考え出されたのが、この準中型自動車免許です。

巷で話題の準中型運転免許とは?

準中型運転免許で2トントラックと3トントラックが運転できます。

整理してみましょう。2017年3月以降の免許で運転できるのは
普通自動車免許 最大積載量2トン未満 車両総重量3.5トン未満
準中型自動車免許 最大積載量4.5トン未満 車両総重量7.5トン未満
中型自動車免許 最大積載量6.5トン未満 車両総重量11トン未満
大型自動車免許 最大積載量6.5トン以上 車両総重量11トン以上
となりました。

つまり準中型免許で車両総重量が5トンを超える配送トラックを運転できるのです。ちなみにそれまでの普通自動車は最大積載量は3トン未満でしたが、車両総重量も5トン未満なので、ギリギリ5トンを超える配送トラックは運転できなかったのです。

準中型免許を取得するのに必要な条件とは?

準中型免許は普通自動車免許同様、18歳以上であれば、運転経験が全くない人も取得することができます。ちなみに、もちろん準中型免許を持っていれば、いわゆる普通自動車も運転できます。ですから、一生涯普通自動車しか乗らないと神や仏に誓いを立てているなら別ですが、もしかしてでも、2トン以上のトラックを運転するかもしれなくもない人で、これから免許を取ろうという人は、準中型免許にしたほうが良いですよ。普通自動車免許を取って、その後、急に2トン車に乗りたくなったとしたら、改めて準中型、もしくは20歳以上になって免許歴も2年を経て中型免許を取ることになります。
ちなみに準中型免許の取得試験には、普通自動車免許にはない深視力の検査があります。深視力とは、遠近感の判断能力のことです。

ちなみに大型免許と中型免許と普通免許がどういうものかを簡単に説明します

・普通自動車免許第一種AT限定
普通自動車のAT限定車を運転したい人のみが取得する資格で、取得費用に25万円~30万円のお金がかかります。今はほとんどの車がAT車なので、高級車を乗り回したいIT関連の実業家も専業主婦も、AT限定の普通免許のみで困ることはほとんどありません。ただ、AT限定免許だと、MT限定のスポーツカーに乗れなかったり、MT免許が必要な仕事に就くことはできません。また、2017年3月以降に取得した免許では2トントラックを運転することももちろんできません。

・普通自動車免許第一種
普通自動車免許第一種は、普通自動車のMT車とAT車の両方を運転したい人が取得する資格で、取得費用に30万円~40万円のお金がかかります。今はAT車が主流なので、わざわざ高い金を払って普通自動車免許第一種を取得する人は少ないようです。普通自動車免許第一種を所持していれば、MT限定のスポーツカーに乗れたり、MT免許が必要な仕事に就けるメリットもありますが、2017年3月以降に取得した免許では、やはり2トントラックは運転できません。

・中型自動車免許
中型自動車免許は、4トントラックを運転する人が取得する資格で、取得費用に15万円~20万円のお金がかかります。中型免許を取得すれば、中距離トラック運転手に高い確率で採用され、日々の生活で中型トラックを運転することができます。

・大型自動車免許
大型自動車免許は、11トン以上の重さを誇る大型トラックを運転する人が取得する資格で、取得費用に20万円~36万円のお金がかかります。大型免許を取得すれば、大型トラック運転手に高い確率で採用され、日々の生活で大型トラックを運転することができます。

準中型免許取得で運転できる車の種類

準中型免許で運転できるのは、2トントラックや3トントラックです。そのため、一般的な2トントラックや、ゴミ収集車、ユニック付きトラック、保冷車、高所作業車、散水車など、2トントラック規格で車両総重量が5トンを超える特装車、それに車両総重量が7.5トンを超えない3トントラックを運転できます。

準中型免許を取得する方法

準中型免許の取得は普通自動車免許の取得法とほぼ同じです。教習所に申し込み、簡単な適正検査を受け、基礎的な学科教習、技能教習を受けます。それから仮免許の学科試験、修了検定試験を受け、合格すれば仮免許を取得できます。その後は路上教習、専門的な学科教習を受けます。これらを修了すると、路上での実地試験による卒業検定に進み、合格すると卒業。そして運転免許センターで学科テストと適正試験をクリアすれば、免許が交付されます。ちなみに教習は9か月以内に終わらせなければいけません。

準中型免許を取得するのにかかる時間

準中型免許の学科教習は41時限、技能教習は27時限で、普通自動車免許が学科34時限、技能26時限なので、それより長いです。合宿免許の場合、普通自動車免許は最短16日間ですが、準中型免許は最短18日間になっています。

準中型免許を取得するのにかかる費用

教習所に通うのに必要な金額は、おおまかには35万円~40万円となっています。普通自動車免許を所持しているともっと安くなります。ただ、普通自動車免許でもAT限定の場合、それを解除しなければならないので、そのための費用が5万円~10万円かかります。また、地域や季節などによって変動があります。取得の意志がある人は、通う地域の教習所の料金をいろいろ調べてみましょう。

準中型免許を取得しておいたほうがいい理由

1. 運送関係以外でも小型トラックを運転することがあるから
準中型免許で運転できる2トントラックは、運送会社だけで活躍しているわけではありません。建築や電気、設備関係の仕事、製造業でも2トントラックはよく使われています。自分で2トントラックを運転できたほうが、仕事をスムーズに行うことができます。

2. 大型自動車免許へ多少近道になるから
大型自動車免許は21歳以上、免許期間3年以上で取得できるので、18歳で準中型免許を取得しておけば、3年経てばすぐに挑戦できます。普通自動車免許取得でも条件は同じですが、今から免許を取得しようと思うなら、準中型免許で2トントラックの運転を経験しておいたほうが、大型トラックも運転しやすいかもしれませんよ。

3. 普通自動車免許は不要だから
前述した通り、準中型免許で普通自動車も運転できます。その上で、運転できる車の幅が広がり、それが仕事でも有利になる可能性もあります。

終わりに
準中型免許を取得して将来の選択肢を広めておきましょう。

女性トラックドライバーとして後悔しないために

2014年から国土交通省が「トラガール促進プロジェクト」をスタートさせ、女性のトラックドライバーを増やす取り組みを始めています。そのため、女性が働ける職場環境を整え、女性ドライバーを積極的に採用している企業が徐々に増え、女性のトラックドライバーが増えてきています。
とは言え、まだまだ「男社会」のトラック業界なので、トラックドライバーに占める女性の割合は少ないのが現状です。圧倒的な「男社会」の中では、やはり女性は働きにくいのかもしれません。一体、男性と女性とは根本的な身体の構造以外、そんなに大きく違うものなのでしょうか? 女性っぽい男性もいますし、男性っぽい女性もいます。男性らしさ、女性らしさって何なのでしょう? それはもしかして単なる幻想かもしれません。単に身体の構造が違うだけで、それによって社会性、精神性にも差異があると、思い込んでしまっているだけかもしれません!
誰もがそんな哲学的な考察に浸ってしまう昨今ですが、女性トラックドライバーは確実に社会から必要とされています。ただ、「男社会」のトラック業界ゆえの女性の苦労もあります。ただでさえ「労働時間が長い」「休めない」「労働環境が劣悪」「ドレイのように働かされる」「荒くれ男たちが働いている」「給料が低い」「汚い」「危険」などの悪いイメージがつきまとうのがトラックドライバーという仕事です。そんなトラックドライバーの世界に果敢にも飛び込んだ女性トラックドライバーが、飛び込んだことを後悔しないためのコツ10選を紹介します。サラッと読んで心の片隅にでも留めておいてください。

1. 「男に負けない」と意気込む
トラック業界は長年「男の世界」「男社会」としてやってきました。女性トラックドライバーはまだまだこの世界では新参者だと言えます。女性トラックドライバーはいわば“開拓者”です。「フロンティアスピリット」が必要です。どの世界でも同じですが、新参者、開拓者は先駆者として既存勢力から見下されたりします。排除しようという抵抗に遭ったりもします。それは理不尽なものです。これを跳ね返す意気込みがないと、辛いばかりになってしまうかもしれません。実際、トラックドライバーの仕事には体力的に厳しいこともあります。そんなときにくじけたら「しょせん、女には向かない仕事なのさ」だなんて言われてしまいます。キツイ仕事も「負けないわ」と思って歯を食いしばりましょう。

2. 甘えるところは甘える
とは言え、まだまだ少なく、珍しい存在の女性トラックドライバーは、経営者も大切にします。荷を下ろす先の従業員も親切に対応します。そもそも男性のトラックドライバーは、ほとんどの人が真面目なので、少ない女性ドライバーにていねいに接します。人の親切は素直に受け入れ、感謝しましょう。「孤独な仕事」でもあるトラックドライバーの仕事は過酷なこともありますが、無理して我慢ばかりしていては心身を壊してしまうかもしれません。自分も人に親切にするだけの心の余裕を持ちましょう。親切と感謝で満たされれば、その会社の雰囲気は温かい、良いものになり、そんな会社が増えれば世界は平和になるはずです。

3. 仲間をつくる
まだまだ少ない女性トラックドライバー同士、横のつながりを大切にしましょう。会社の枠を越えたつながりを持つことも大事です。女性トラックドライバーには、男性ドライバーにはない、女性トラックドライバーならではの悩み、不安もあるはずです。それを分かち合う仲間がいると、安心して働くこともできます。もちろん、仲間付き合いが派閥になって足の引っ張り合いをするような愚行につながるなら必要ありませんよ。それに、男性でも女性トラックドライバーに本当に共感できる人は“仲間”です。

4. ファンをつくる
女性のトラックドライバーは会社や配達先から歓迎されています。女性トラックドライバーは希少な存在であり、女性の運転のほうが細やかでていねいで、より安全運転に気をつかっていると評価されているからです。社内や荷主に「やはり女性トラックドライバーは仕事がていねいで良いなあ」と思わせましょう。そういった、直接関わる人たちだけではなく、例えば一般の運転手や歩行者にも「あのトラックはていねいな運転だけど、どんな人が運転しているのだろう? おおっ、女性が運転しているではないか。あの女性はなんと素晴らしいトラックドライバーなのだろう」と思わせれば、女性トラックドライバーこそがトラックドライバー世界の主役になります。そうなれば、女性トラックドライバーはその仕事が楽しくて仕方なくなるでしょう。

5. 運転技術を磨く
一般的に「女性は運転が下手」などという偏見がまかり通っています。男性にも運転が不得意な人がいるのと同様、女性にも運転が得意な人はいます。しかし、そうした偏見があるのも事実なので、女性トラックドライバーが下手な運転をしようものなら「それ見たことか」と炎上です。もちろん事故などを起こしては元も子もありません。トラックの運転は普通車の運転とは違い、運転技術の習得にはそれなりの経験が必要ですが、そんなトラックを乗りこなして偏見をはねのけましょう。

6. 身体を鍛える
トラックドライバーの仕事は体力的に大変です。荷の積み下ろしを手作業で行う仕事もあり得ます。とても重い荷物もあります。重い荷物の積み下ろし作業によって腰を痛めてしまうこともあるほどです。軽い荷物でも数が多ければ、何度も何度もやらなければならず、やはり大変です。体力仕事を末永く続けられるように、日ごろから体を鍛えましょう。女性総合格闘家のジーナ・カラーノほどの男前な筋肉をつける必要はありませんが、ほどほどに筋肉があったほうが何かと便利です。

7. 会社をきちんと選ぶ
トラックドライバーに限ったことではありませんが、入社後に「会社の雰囲気になじめない」「人間関係が最悪」といった悩みを抱く人もいます。いくら「“1人で仕事”が基本」のトラックドライバーという稼業でも、会社の雰囲気が気になる人には大きな要素です。ただ、これはシンプルに「会社が悪い」というより「会社と合わない」ということもあります。もちろん、会社が合うか合わないかは、実際に入社してみないと分からないかもしれません。しかし、入社前に分かることもたくさんあります。「合わない」会社に就職してしまわないように、できるだけ多くの情報を集めて備えましょう。会社を探すときも、ドライバー専門の求人サイトの活用をオススメします。「女性スタッフ多し」とか「女性用設備も完備」などの情報が見つかるかも。

8. プロ意識を持つ
何によらず、仕事は厳しいものです。「何もしなくても大金を稼げるおいしい仕事」なんてものは滅多にありません。よそから見たら「何もしなくても大金を稼げるおいしい仕事」に見えても、案外、他人には分からない苦労があるのが世の常です。そして諸行無常も世の常。今日はうまく行ったことが、明日は最悪な事態に直面してうまく行かなくなるなんてことも、毎朝顔を洗うような「当たり前」のこととして起こります。そんな困難を乗り越えて行くのが大人です。プロです。困難にぶち当たってもくじけず、プロのトラックドライバーとして「安全に時間厳守で荷を届ける」という仕事をやり遂げましょう。それがプロとしての「当たり前」です。そんな「当たり前」のことをしても誰も誉めてくれないかもしれません。それでも給料は入ります。それに、そういった「当たり前」を何年も積み重ねると、ゆくゆくは「一流のプロ」として評価されるでしょう。

9. 私生活を充実させる
繰り返しますが、仕事は厳しいものです。良いこともあれば、悪いことも起こります。悪いことが起こったときには負の感情に支配されてしまうかもしれません。負の感情の積み重ねはストレスになります。これを回避するために、負の感情はできるだけ解消させていくに限ります。私生活を充実させ、仕事と私生活のメリハリをつけるのも効果的です。例えば、運転は好きだし、仕事も愛しているものの、トラックドライバーの仕事はオシャレもできないのが残念ポイントと思っているのなら、休みの日は思い切りオシャレを楽しむのです。仕事は人生の一部ですが、全部ではありません。

10. すべてを疑う
ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏は「教科書に書いてあることをすべて信じてはいけない。疑うことが大事」と言いました。長年、「男の仕事」だったトラックドライバーの業界も「男に都合の良い世界」になっているかもしれません。「男社会」の常識を疑ってみましょう。とは言え、疑うことは否定することではありません。「男社会」で当たり前だったことに「こうしたらもっと良い世界になるんじゃね」という疑問を投げかけるのです。長年経験を積み重ねてきたベテランの男性ドライバーを否定すれば反発が起こります。いさかいが起こります。そうではなく、疑問を投げかけ、少しずつでも「女性も働きやすい世界」に、そして「誰もが働きやすい世界」に変えていきましょう。また、「すべてを信じてはいけない。疑うことが大事」というとき、まず疑わなければいけないのは「自分」です。自分を疑うとき、耳を傾けるべきは「他人の意見」です。そして「疑う」とは「否定」することではないので、もちろん「自分」を「否定」する必要はありません。「他人の意見」を聞いて「自分」をより良いほうへ変えていけば良いのです。

タクシー運転手として稼ぐには

タクシー運転手は、たくさんの乗客を獲得できるようになれば、月収50万円~月収70万円の給与を得ることもでき、勤務形態によっては毎月の休日も18日くらいになる、おいしい仕事です。一般的に「やればやるだけ稼げる仕事」だと言われています。
それは、タクシー運転手の仕事が歩合制であることが多いからです。とは言え、ただ漫然とタクシーを走らせていては、乗客を拾うのも運次第になります。運次第の場合、たくさん乗客を拾える日もあれば、たくさん拾えない日もある、ということになります。これでは、たくさん稼げるかどうか分かったもんじゃありません。もちろん、ラッキーマンほどラッキーであれば、たくさん稼げるでしょうが、追手内洋一のようにツイていないのなら、全く稼げないでしょう。
運に頼らずにタクシー運転手として稼ぐには、押さえておかなければいけないポイントがあります。タクシー運転手は現在、慢性的な人手不足状態が続いていて、誰でもなれる職業になっています。つまり、稼ぐポイントを押さえていれば、誰もがたくさん稼ぐことができるわけです。
今回はその、タクシー運転手としてたくさん稼ぐために押さえるべきポイント10選を紹介します。タクシー運転手として稼ぎたい人は、話半分と思って心に留めておいてください。

1. 乗客を拾える場所、時間を把握する
タクシー運転手は、タクシーに多くの乗客を乗せることで多くの収入を得ることができます。ですが、ただ漫然とタクシーを運転しているだけでは、確実に多くの乗客を見つけることができるかどうかは分かりません。こちらから「乗客を見つけに行く」という積極的な行動が大切です。「タクシーに乗りたい」と思っている人がいつ、どこにいるかを知ることが、タクシー運転手にとって重要になります。今はアプリを使ってタクシーを呼ぶ利用者もいますが、それでもまだまだ街でタクシーを見つけて利用するのが一般的です。そんな利用者をなるべくたくさん見つけ、自分のタクシーに乗せれば、たくさん稼ぐことになります。タクシー利用者がいつ、どこにいるかを把握するには、情報の収集と分析が必要です。毎日、いろいろな時間にいろいろな場所に行ってみて、実際にタクシーの利用があるかどうか、人の流れを見て、統計を取っていきます。その情報の積み重ねで、「タクシーに乗りたい」と思っている人がいつ、どこにいるかが分かってきます。これには地道な情報収集の積み重ねが必要です。今日の情報が明日すぐに使えるとは限りません。そうした人の流れには季節、天気、気温なども影響します。長い時間をかけて根気よく情報を収集しましょう。また、街の情報にもアンテナを張っておきましょう。コンサートなどのイベントには人が集まります。イベントの終了時間にその会場に行けば、駅までタクシーを利用する人がいると考えられます。逆に花火大会のような、驚異的に人が集まるイベントやマラソン大会、パレードなどの場合は、車両通行が禁止になることもあります。そういうイベントには近づかないほうが得策です。

2. 常連客を確保する
タクシー利用者が「タクシーに乗りたい」と思ったときに、常に自分を指名してくれるようになれば、タクシー運転手としての収入が少しは安定します。そういう常連客が増えれば、収入はますます安定していきます。タクシーの乗客は「早く、快適に目的地まで運んでくれるタクシー」であれば、いつも利用したいと思います。そういう乗客を増やしましょう。そのためには、しっかりした接客術、安心できるていねいな運転技術、道路状況の幅広い情報収集術を身につけることが肝心です。

3. 効率化を図る
タクシー運転手として1人でも多くの乗客を乗せるには、勤務時間内の作業を効率化していかなければいけません。例えば、乗車賃の精算も段取り良く行えば、乗客もさっさとタクシーを降りるので、タクシー運転手はそれだけ早く次の乗客を乗せることができます。そうやって次々と乗客を乗せていけば、1回の勤務時間に、より多くの乗客を乗せることができ、よりたくさん稼ぐことができます。

4. 都会で走る
タクシー運転手が乗客を拾う方法は大まかに2通りあります。1つは付け待ち。駅なんかのタクシー乗り場で、タクシーが列をつくって乗客を乗せていく風景を見たことがあると思いますが、アレです。確実に乗客を乗せることができます。ただし「待っている時間」がもったないのでたくさん稼ぐには非効率的だという意見もあります。もう1つが流し。街をタクシーで走っていって、タクシーを拾う利用者を見つけて乗せる方法です。街中に「タクシーに乗りたい人」が多いと、たくさん稼ぐことができます。一般的に、人が集まり、外を歩いている人が多い都会や都心では「流し」、あまり人が外を歩いていない地方の町、田舎町では「付け待ち」が、乗客を得るには有利と言われています。どちらにしても「タクシーに乗りたい」と考えている人は、当然人口の多い都会に多いので、少しでもタクシー運転手として多く稼ぎたいと考えるのであれば、大都会で「流し」をすると良いでしょう。

5. 精神を鍛える
タクシー運転手の収入が歩合制である以上、売り上げは日によって上下しますし、そのため給料も月によって違ってきます。月によっては、思ったほどの給料にならないこともあります。また、タクシーはいろいろな人が利用します。さまざまな職業、さまざまな性格、さまざまな癖を持った人たちが平等に利用します。中には、タクシー運転手というだけで見下してきたり、高圧的な態度を取る人もいます。タクシー運転手に絡んでくる酔客もいます。タクシー運転手は、どんな乗客にもていねいに接し、安全運転で早く目的地にタクシーを走らせなければいけません。イヤな客だからと言ってわざと遠回りして、あくどく儲けようなんて考えてはいけません。稼ぎもお客も、思うようにならないこともあります。それでもくじけず、「明日は今日と違った別の日」と頭を切り替え、仕事にまい進する、そんな強い精神を持ちましょう。人生とはままならないものだと、覚悟することです。

6. 安全運転を遵守する
あらゆるプロドライバーが遵守しなければならないのが安全運転です。人を運ぶタクシー運転手はなおさらです。これができなければ、稼ぐも何もありません。間違って事故を起こしてしまうと、自分や他人の人生を狂わしてしまうかもしれません。

7. 副業を持つ
「副業? タクシー運転手として稼げるって言ったじゃん。副業ってタクシー運転手以外の仕事でしょ」と言うかもしれませんが、ここで言う「副業」は「タクシー運転手だからこそできる」副業のことです。例えば、ブログを書いて広告で収入を得るのもその1つ。タクシー運転手は基本的に1人で行う仕事で、そばに口うるさい上司も同僚もいません。その上、隔日勤務を選んだ場合、月に18日くらいの休日があります。タクシー運転手ならではの体験をブログにしり、電子書籍で出版すれば、うまく行けば副収入に結び付くかもしれません。

8. 歩合制の会社を選ぶ
タクシー運転手の仕事は歩合制であることが多いです。しかし、中には歩合制じゃないタクシー運転手の勤務もあります。また、タクシー運転手の歩合制は5割~6割が多いですが、中には2割~3割というところもあります。タクシー運転手として、より多くの乗客を乗せることでたくさんの収入を得たい場合、5割~6割の歩合制で働けるタクシー会社を選ばなければいけません。ドライバー専門の求人サイトを活用し、そういった「稼げる会社」を見つけましょう。

9. 人の動きを見逃さない
タクシー運転手として稼ぎを上げるためには、タクシーを探す通行人を見つけなければなりません。通行人は通常、歩道などを歩いています。一方、タクシー運転手は走るタクシーを運転しています。多くの歩行者はタクシーに比べてずっとゆっくり動いています。タクシーは時速40キロから時速60キロくらいで移動しています。ですが、タクシーに乗りたがっている人を的確に見つけなければいけません。ときには、車道に近づく人を見つけ、「タクシーに乗りたいのかな」と思って近づくと、車で迎えに来た彼氏を待っている女子だったりします。なるべく、確実にタクシーを呼び止めようとしている人を見つけるためには、注意深く通行人を観察しなければいけませんが、それに気を取られていたら交通事故を起こしてしまう危険も高くなります。また、ボヤボヤしてたらアタシは誰かのイイ娘になっちゃうヨというたとえの通り、ボヤボヤしていたらタクシーに乗りたがっている通行人を他のタクシーに奪われてしまいます。タクシーを利用したがっている通行人を的確に見つけるには、安全運転に注意しながら、ほどほどの注意を通行人にも払う必要があります。頑張ってください。

10. 道を覚える
タクシー運転手は「乗客を安全に早く、快適に目的地まで運ぶ」のが仕事です。この「早く」の実現に欠かせないのが、目的までの最適な道順の把握です。とは言え、目的地までの道順は、乗客を乗せた場所とその目的地によって違ってきます。当然です。さらに「最適な道順」となれば、その日、その時間の道路状況によって違ってくることもあります。そのように日々の条件によって刻々と変化する状況とともに道路をきちんと把握するためには、少なくとも自分がタクシーを走らせる地域の綿密な道路マップを頭に叩き込み、道路状況に対する情報収集のアンテナも張っておかなければなりません。これができなければ、乗客を目的地まで運ぶのに時間がかかってしまい、その日の勤務時間内に乗せるお客の数が減り、しかもその乗客からは次に指名されることもなくなってしまいます。タクシー運転手としてたくさん稼ぐ見込みが極端に減ってしまうのです。タクシー運転手としてたくさん稼ぎたい人は、自分がタクシーを走らせる地域の道路を熟知し、道路状況も絶えず把握できるようにしておきましょう。

タクシー運転手という仕事が過酷な理由10選

タクシー運転手の人手不足が続いています。確かにタクシー運転手の平均年収は300万円台で、決して高額とは言えません。ただし、タクシー運転手の給料は歩合制が基本になっていて、稼いでいる人は年収1000万円以上を得ていると言います。たくさんのお客様を獲得できるようになれば、月収50万円~月収70万円の給与を得ることもでき、しかも勤務形態によっては毎月の休日も18日くらいになります。
「世にもおいしい仕事」と思える要素も多く、人手不足と言いながら、人気職業にもなりつつあります。特に東京近郊では、来年の東京オリンピックで見物客が東京に押し寄せ、タクシー需要が高まり、タクシー運転手はガッポガッポと儲かるに違いないだの、東京オリンピック招致を成功させた日本の「おもてなし精神」を体現するタクシー運転手は素敵な仕事に違いないだのといった、タクシー運転手という仕事へのポジティブな評価も高まっているようです。
だからこそあえて、タクシー運転手という仕事の過酷な面を紹介します。「物事にはすべて2面性がある」というのが世のならい。タクシー運転手には「おいしい要素」もたくさんありますが、過酷な要素もそれなりにあります。いざタクシー運転手になって「こんなはずじゃなかった」なんて後悔しないために、あらかじめタクシー運転手という仕事の過酷な面を知っておくのも、結構良いことではないでしょうか。

1. 世間から「タクシー運転手は底辺の仕事」と思われている
タクシー運転手は近年、人気職業にもなりつつありますが、その一方でなかなかイメージが良くない仕事でもあります。中には「タクシー運転手は、他にできる仕事のないヤツが就く、底辺の仕事」だなんて言いふらす不埒な輩も実在します。タクシー運転手は自動車が運転できれば、基本的には誰でもできる仕事であり、底知れない財力と学力が必要な医師だの、ほとばしるほどの勉強への意欲が試される弁護士だの、類まれなる美貌が必要なモデルだのとは違います。また、タクシーに乗って、割りと近くの行き先を告げると舌打ちするような、不埒なタクシー運転手もいますし、道に迷ったり、高速道路で出口を通り過ぎたり、イライラさせてくれるタクシー運転手がたまにはいます。人間は認識能力の低い生き物なので、1部の例から全体を判断します。警官は全員容疑者を脅して自白を強要すると思われていますし、すべての芸能人はヤクをやって暴力団と付き合いがあると思われていますし、政治家と言ったらイコール汚職も不倫も当たり前と思われています。教師は1人残らず組織を守るためにいじめの実態を隠蔽すると思われています。タクシー運転手も例外ではなく、誰でもなれるし、ろくでもないヤツばかりと思われています。人間の認識なんてそんなものです。しかし、あなただけは、多くの警官が真剣に治安を守ろうと努め、多くの芸能人が真面目に芸事の精進に努め、多くの政治家が寝る間も惜しんで国家の発展に取り組み、多くの教師が熱心に教育に取り組んでいることを知っているはずです。タクシー運転手の悪いイメージも、気にしないに限ります。

2. 20時間労働が当たり前
タクシー運転手には隔日勤務という、なかなか他にはない、特殊な勤務形態があります。隔日勤務とは、朝から翌日の深夜までほぼ1日近く勤務し、そこから丸1日休むという勤務です。これを月に12日間くらいこなし、後の18日間くらいが休みになります。朝から翌日の深夜までの勤務時間は20時間以上になります。そのため「タクシー運転手という仕事はやたらと勤務時間が長い」と言われています。事実です。ただし、それだけではありません。長時間勤務がイヤなら、隔日勤務という勤務形態を選ばなければいいのです。普通の昼勤務を選択すればいいのです。しかし、タクシー運転手としてガッツリ稼ぎたいのであれば、やはりこの隔日勤務のほうが確実です。タクシーの利用が増えるのは、終電後の深夜帯ですから、タクシー運転手にとって一番の稼ぎどきを得るには、深夜勤務は欠かせません。ちなみに、この深夜勤務のみを選択することもできます。また、20時間以上の勤務と言っても、休憩することもできます。勤務時間の中で3時間は休憩を自由にとって良い会社が多いようです。また、上記のように、月で考えると18日くらいが休日になるので、プライベートをかなり充実させることができます。20時間以上勤務は過酷かもしれませんが、休憩も休日もちゃんと取れるので、慣れれば何でもない、というタクシー運転手が多いそうです。

3. 歩合制
タクシー運転手の給料は歩合制が多いです。その内容は、乗客が支払う乗車賃の5割から6割がタクシー運転手の取り分というものです。当然、乗客の支払う乗車賃が多ければ多いほど、タクシー運転手の給料は多くなります。つまり、なるべくお客を乗せたくない、なるべくなまけたいと思っている人にとっては、1日タクシーを運転しているのに、恐ろしく低い給料しかもらえないので、過酷だ、という結論に達してしまいます。「タクシー運転手は誰でもたくさん稼げる、気楽な仕事じゃないじゃん」と、不満を言うことになります。タクシー運転手は確かに誰でもなれますが、たくさん稼ぐには相当の努力が必要です。勘違いしてはいけません。スーパーのレジ打ちは、なまけ者も真剣に努力する人も時給計算で同じ給料になるかもしれませんが、歩合制の営業職やタクシー運転手はそういうわけにはいきません。バラエティ番組で愚にもつかないコメントをしゃべっているだけで大金を稼いでいると思われがちな芸能人も、裏では芸能界で生き残るための涙ぐましい努力をしています。タクシー運転手も似たようなものです。そして、タクシー運転手が地道な努力の積み重ねと工夫で、たくさん稼げる仕事だというのも事実です。年収1000万円以上を得ている人もいると言います。歩合制はタクシー運転手という仕事を過酷にしている要因かもしれませんが、同時に「おいしい仕事」にしている要因でもあるのです。

4. 不確定要素が多い
タクシー運転手は、乗客をなるべく迅速に、かつ安全に、かつ快適に目的地まで運ぶのが仕事です。しかし、乗客のタイプ、天気、道路状況などによって、その仕事を遂行する難易度が違ってきます。そのときそのときの状況に応じて、臨機応変に対応しなければなりません。そういう対応をするためのアドリブ力、機知というものを駆使する必要があります。それができない人にとっては、タクシー運転手の仕事は過酷と思えるでしょう。しかし、そうした対応には「慣れ」もあります。経験値を増やしていけば、いろいろな状況に対応できるタクシー運転手になれるはずです。

5. 接客が大変
乗客にはいろいろな人がいます。大企業の重役、田舎から出てきた高齢者、酔っぱらったサラリーマン、自国の製品を売り込みにきた外国人、観光客、水商売のお姉様、身体障がい者、芸能人と、あらゆる人たちが乗客になる可能性があります。こうした、さまざまな層の乗客を「快適に」目的地まで運ぶのがタクシー運転手です。それが「タクシー運転手は接客業」と言われるゆえんです。若い美女だけ快適に運び、高齢者や外国人はぞんざいに扱う、なんてことは許されません。どんな人でも、差別も偏見もなしに「快適に」運ばなければいけません。これがなかなか難しいのです。タクシー運転手とたくさんしゃべりたい人もいれば、なるべく会話したくない、「放っておいて」という人もいるでしょう。静かに過ごしたい人にタクシー運転手がベラベラ話しかけ続けると、乗客は快適に過ごすことができません。タクシー運転手は、そういうことに細かく神経を使わなければいけないので、それが面倒だと思う人にとっては過酷な仕事となります。しかし、この接客こそタクシー運転手という仕事の肝でもあります。乗客を快適に目的地まで届け、しかも「この運転手さんは運転もていねいだし、雰囲気も良くて、目的地までとても心地良く過ごすことができたなあ。次にタクシーを利用するときも、できればこの運転手さんにお願いしたい」と乗客に思われれば、その人は常連さん、お得意様になってくれるかもしれません。そんなお得意様がたくさんできれば、かなりな給料を得ることができます。また、乗客がタクシー運転手の仕事振りに感銘を受ければ、チップをくれるかもしれません。接客業に大きなやりがいを感じる人にとって、タクシー運転手は天職になるでしょう。

6. 乗客から見下される
世間の中には「タクシー運転手は底辺の仕事」と思っている人もいます。そんな人はタクシー運転手を明らかに見下しています。明らかに見下した態度で接してきます。スナックのママさんもいろいろなお客を相手にします。お客の中には、見るからに偉そうな態度の人もいます。スナックのママさんは、そんな偉そうな態度のお客にも機嫌よくお酒を飲んでもらうように努めます。タクシー運転手も同じようなものです。上記のように、タクシー運転手の仕事は接客業ですから。乗客が偉そうな態度でも、決して不快感をあらわにしてはいけません。そりゃ初めて会った他人にいきなり偉そうにされれば、理不尽に思うのが人情というもの。しかし、そんな気持ちをぐっと堪えなければいけません。もちろん、相手が暴力を行使してきたら法的対応も考慮すべきですが、それでなければ我慢しましょう。むしろ、そんな相手もうまくおだてて気分よくすれば、チップでもくれるかもしれません。

7. 酔客にからまれる
タクシー運転手を見下してくる乗客も、タクシー運転手にとっては厄介ですが、酔ってからんでくる乗客も相当厄介です。酔った勢いでワケの分からないことをのべつまくなししゃべりかけてくるだけなら、まだマシです。目的地まで正しいルートを走っているのに「道が違うぞ、コラ」なんて言いがかりをつけてきたり、ただ運転しているだけなのに「タクシー運転手のくせに偉そうなんだよ」と難くせをつけてきたり、「タクシー運転手のくせに生意気だぞ」とジャイアンみたいな文句を言ったりする酔客だと、へきえきとしますが、まだマシです。他にも、酔って女性とイチャイチャしたはずみで運転席を蹴っ飛ばしてきたり、運転手を口説いてきたりするとなかなか最悪ですが、まだマシです。しかし、車内で吐いたり、車内で眠ってしまって目的地に着いても起きてくれない酔客。これは始末に負えません。こんな酔客の相手をするタクシー運転手という仕事は、なるほど過酷です。しかし、これを避けることもできます。こうした酔客に遭遇しないためには、酔客が多い夜の繁華街を避ければ良いのです。酔客が乗ってくる可能性は低くなります。ただ、すべての酔客がからんでくるわけではありません。また、夜の繁華街は飲んで終電を逃した人が多いので、タクシー運転手としては稼ぎ場所の稼ぎどきです。それに、酔って気分の良くなった乗客は、チップを弾んでくれるかもしれません。

8. 出世がない
タクシー運転手はすべてが平社員です。何年勤めても基本的には課長、部長といった昇進はありません。仕事のやりがいを出世に求めている人には向かない仕事です。しかし「俺には肩書は要らない。肩書なんて窮屈なだけさっ、ふふふ」なんてうそぶく、ハードボイルドなアウトローには最適な仕事です。

9. おしゃれできない
多くのタクシー会社では、タクシー運転手の服装が決められています。中には制服の着用を義務付けているところもあります。タクシー運転手の制服と言えば、帽子、ネクタイ、ベスト、白手袋、革靴といったスタイルです。「あんなダザイ格好はゴメンだ」という人には向かない仕事です。しかし、毎日決まった服装なので、あれこれ悩まなくて楽と考える人や、タクシー運転手の制服をカッコ良いと思うファッション上級者、または「俺は見た目なんて気にしないさっ、ふふふ」とうそぶくフィルムノワール風味のミステリアスな人には最適な仕事です。

10. 仕事内容は毎日同じことの繰り返し
タクシー運転手は乗客をなるべく迅速に、かつ安全に、かつ快適に目的地まで運ぶのが仕事です。言ってみれば、この繰り返しによって給料を稼ぎます。乗せる、運ぶ、降ろす、乗せる、運ぶ、降ろす、乗せる、運ぶ、降ろすの繰り返しを毎日繰り返します。今日は乗せる、運ぶ、降ろすの繰り返しですが、次の勤務では開かずの金庫を30年振りに開けてみせる、なんてことはありません。もちろん、乗客は1人1人、皆違う人たちですし、目的地もそれに応じて違う場所です。とはいえ、大まかには、乗せるのは皆人間ですし、目的地も「南極まで」なんてことはまずないです。これが例えば、大きなプロジェクトを動かす商社マンなら、何か月もかけてプロジェクトを進める場合、今日は事務所で企画を書き、次の日は現場に調査に行き、また別の日は取り引き先で打ち合わせをすると、日によってやることは違ってきます。毎日毎日同じことの繰り返しに耐えられない人にとっては、タクシー運転手の仕事は過酷なものとなります。しかし、毎日毎日同じことをするにも、それを繰り返しと思わず、積み重ねと思う、職人気質の人にとっては、タクシー運転手ほどやりがいある仕事はそうなかなかないかもしれません。

終わりに
タクシー運転手の仕事には過酷な面もあります。しかし「しかし」と言える面もあります。物事を一方からだけで見ないで、いろいろな面から見ると、人生に対する視野も広がっていくはずです。

セールスドライバーの体験談

汗だくで働く人
セールスドライバーは配達、集荷、集金、さらには営業も行うドライバーです。営業と言っても、もちろん新製品の注文を取ったり、不動産を売るわけではありません。企業などと運送業務の契約を交わしたりします。
収入は、正社員の場合は年収300万円~年収400万円ほどと言われています。勤務先、勤務形態でも異なりますが、正社員であれば「基本給+歩合給」となっていることも多く、荷物をたくさん運ぶだけ、または契約本数を増やすだけ、給料が上がるようです。
活躍する場は、例えば通販の配達です。今はほとんどの国民が通販を利用していると思いますから、ほとんどの国民の生活に貢献しているのがセールスドライバーだと言えます。ちなみに、ほとんどの国民なので、すべての国民ではありません。もちろん通販を全く利用しない国民のことも忘れてはいませんよ。
何はともあれ、それだけ社会的貢献度が高く、やればやるだけ稼げる仕事でありながら、とても「キツイ仕事」だとも言われています。これは事実のようです。しかし、事実が必ずしも真実とは限りません。今回はセールスドライバーの体験談を紹介します。その中から真実の光を見つけてみませんか。ほら、よく言うじゃありませんか。真実はいつも1つだけ、とは限らない。

1. セールスドライバーの仕事は2トントラックや4トントラックの運転が中心です。2トントラックは普通自動車免許で運転できるので、とても気軽に挑むことができました。普通のトラックドライバーは、中型、大型とトラックの大きさをレベルアップしていくことでキャリアアップにもつながりますが、セールスドライバーはそういうものではありません。自分にはやはりセールスドライバーが合っていると思いました。(40代 男性)

2. 若さに任せて体力勝負でとにかく稼ぎたかったのでセールスドライバーになりました。仕事は確かにキツイですが、覚悟して入社したので、とにかく貯金が増えるのがうれしくてたまりません。体力が持つ限りは、このまま走り続けたいです。営業ノルマをプレッシャーに感じる人もいるみたいですが、僕はダメもとと思ってやっているので、ダメでもあまりへこんだりせず、ストレスもそれほどたまりません。僕みたいに、あまり深く考えない人に向いているかも。(20代 男性)

3. 入社する前から言われていましたが、お中元、お歳暮の時期がやはり大変です。連日残業です。でも、それだけのことはあって、この時期は収入も普段より増えます。それを励みに頑張ります。それに、入社する前は「お客様から感謝されることがセールスドライバーのやりがいになるって言うけど、本当にそんなことあんの?」と「キレイごとを疑う賢いオレ」を装っていましたが、実際に配達先の人に感謝されることってあるんですよね。真夏に汗だくになって荷物を届けると、そこの奥様から「大変ね、暑いのに。ご苦労様」と、冷たいウーロン茶をいただいたりすると、本物の感動に襲われますよ。(30代 男性)

冷たいウーロン茶

4. 再配達がとにかくしんどいです。昼間は8割くらいが不在なんじゃないかと思ったりします。まるでゴーストタウンかと思いますが、往来には人もいるので、何だか「キツネにつままれた」ような気がします。ところで「つままれる」って何のことでしょう? ちなみに私は、知り合いの家に荷物を届けたりするのが何だか気まずいので、自分の住んでいるエリアから少し離れたエリアの営業所に勤めています。そういう人って案外多いそうです。(20代 女性)

キツネって化かす?

5. セールスドライバーの仕事は体力勝負だ。それが辛くて辞めたくなったことも何度かある。俺にとって特に辛いのは、エレベーターのない団地やアパートへの重い荷物の配達。お米10キロの配達なんて本当に破壊力がハンパない。しかし、そのおかげでだいぶ鍛えられた気もする。ただ、重い荷物の配達のある現場仕事はそんなに長くは続けられないな。俺もそろそろセンター長とか、キャリアアップのお年頃かもしれない。(30代 男性)

6. 荷物を運ぶだけのトラックドライバーと違って、セールスドライバーは集金やら営業やら、いろいろな業務をこなさなきゃいけないのが辛い、と一般的にはよく言われている。ただ、俺は車の運転も好きだが、同時に営業職も天職だと思っているので、セールスドライバーの仕事は楽しいと思える。荷物を運んだりするのはしんどいけど。(20代 男性)

7. セールスドライバーの仕事をしていて「もおヤダ」「耐えられない!」と叫びたくなるのは、お客様からのクレームです。もちろん、こちらはスピーディに、なおかつとってもていねいにお届けしていますよ。いくらそうやってていねいにお届けしても「傷が付いている」とかクレームが来たりするんです。まさに「言いがかり」「難くせ」というやつ。でも先輩に相談したら「自分のミスにはきちんと向き合って、悪ところは直し、お客様には誠意を持って対応しなさい。でも、あまり細かいことは気にしないで。細かいことを引きずらないように」とアドバイスされました。(20代 女性)

8. セールスドライバーは取引先の会社でも、荷物を届ける1軒1軒の個人宅でも、やはり笑顔が大切だ。力仕事で大変なので、最初のうちはいかにもしんどそうな、暗い表情だったので、お客様のクレームにも打ちのめされたりしたけど「どんなときも笑顔で」を心掛けるようになったら、クレームも減った気がする。逆にお客様から「ご苦労様」と声を掛けられることが増えた。(30代 女性)

笑顔

9. 時間指定の荷物が多いときは特に大変です。しかも、時間指定しているのに不在って、どおゆうこと?ってことも少なくありません。時間が迫っていて焦っているときに限って道が混んでいる、届け先が初めてのところでなかなか見つからないと、もうヒヤヒヤドキドキです。これは何年やっても慣れません。(30代 男性)

10. 私が若いころ、ですからもう20年も前ですが、セールスドライバーの仕事は「3年くらいやってお金を貯めて、それから辞めて起業でもする」ための仕事だなんて言われていました。20代だった私もそのつもりで始め、「長く続けるつもりはないけど、今はとにかく一所懸命やる」という思いでガムシャラに働きました。気が付いたら20年経っていました。(40代 女性)

女性のトラックドライバーに増えてほしい理由10選

国土交通省が2014年から「トラガール促進プロジェクト」をスタートさせ、女性のトラックドライバーを増やす取り組みを始めています。女性が働ける職場環境を整え、女性ドライバーを積極的に採用している企業もあります。
とはいえ、業界全体ではトラックドライバーの人材不足は続いていて、上記の取り組みによって多少は女性トラックドライバーが増えているとはいえ、まだまだです。もしかしたら、女性トラックドライバーの年収が、男性トラックドライバーのそれより100万円以上低いという現状も、女性トラックドライバーの増加に今ひとつ拍車がかからない原因になっているかもしれません。そうじゃないかもしれません。
でも業界の皆さん、ここは頑張って男女格差をなくしましょう。格差を減らすだけじゃいけません。なくしましょう。
女性のトラックドライバー、いわゆるトラガールに増えてほしいのです。それにはちゃんと理由もあります。というわけで今回は、女性のトラックドライバーに増えてほしい理由10選を紹介します。

1. 運転がていねい
女性のトラックドライバーは確実に増えていて、しかも業界でとても高く評価されています。高い評価の理由の筆頭が「運転がていねい」なんです。そもそも「トラックドライバーは運転が乱暴」という、間違った、悪いイメージがあります。間違ったイメージですが、中にはそういう男性ドライバーがいないこともなくはないのです。しかし、女性のトラックドライバーはたいてい神経がこまやかで、ていねいな運転をします。安全運転ですし、荷物にも優しく、環境にも優しいエコな運転です。一般的に女性ドライバーは「運転が危なっかしい」というイメージもありますが、さすがにプロドライバーになっている女性にはそんな人はいません。

2. 雰囲気を和らげてくれる
トラックドライバーは運転中は1人です。横に口うるさい上司や同僚はいません。「1人で気軽に仕事をしたい」という人は、よくトラックドライバーになります。同じプロドライバーでも、接客業の一面も持つタクシードライバーとはそこが違います。とはいえ、トラックドライバーが全く誰とも顔を合わせないわけではありません。営業所、本社、事務所に顔を出せば同僚がいますし、ドライバーによってはドライブインなどでドライバー仲間と会食することもありますし、何よりも荷の届け先の担当者とはあいさつをかわします。宅配便のドライバーなら1日に何十人もの届け先の人に受け取りのサインやハンコをお願いします。こういうとき、人はどういうわけか、男性より女性からあいさつされたり、サインやハンコをお願いされたほうが、気持ちがゆるんじゃったりするものなのです。不思議なものです。実際、女性トラックドライバーが多い会社では「社内が明るくなった」とか「取り引き先とのやりとりがスムーズになった」などの声が上がっています。ただでさえ「トラックドライバーはどうしていかつい男の人ばかりなの?」という声が上がりがちです。「トラックドライバーはコワモテの男たちばかり」というイメージもまかり通っています。女性トラックドライバーが増えれば、そんなイメージも消え去ることが期待できます。

3. 古い価値観を変える
トラック業界は長年「男社会」でした。そもそも「外に出て働く」のは有史以来、長い間「男の役割」でした。しかし「そりゃもう古いって」という声とともに、そんなカビの生えた、古臭い価値観は捨て去ることになったわけです。そりゃそうです。「外の仕事」と言えば「狩り」だった時代は、肉体的に外での活動での耐性に優れていた男性こそ「狩り」にふさわしかったかもしれませんが、そのころとは人口も比べ物になりません。人口が増え、男性も女性も多様になり、ひ弱な男性もいればたくましい女性もいるので、性による役割分担なんて何の意味もなくなりました。それより、いまだに「外で働くのは男性であって、その活動に優れている男性のほうが女性より優れている」なんて愚かにもほどがある勘違いをして、むやみに威張り散らす愚劣な男が存在するほうが問題です。そんなバカを根絶するためにも、女性にはどんどんいろいろな分野に進出してほしいものです。その1つがトラックドライバーです。

4. 外国人材を投入できない
今年から改正入管難民法の施行で外国人材の受け入れが拡大していきます。少子高齢化で進む労働者の減少に歯止めをかけるため、外国人に日本で働いてもらえる機会を増やしちゃおうという政策なわけです。ただし、これが適用される業種は介護、外食、建設、ビルクリーニング、農業(派遣可)、飲食料品製造、宿泊、素材加工、造船・舶用工業、漁業(派遣可)、自動車整備、産業機械製造、電気・電子情報関連、航空の14業種です。つまり、トラックドライバーは含まれません。そもそも改正入管難民法は、人手不足にあえいでいる業界に、その人手不足を解消してもらおうと、それまで労働者層にほとんどいなかった外国人に参加してもらうことになったための法律です。それから外れたトラック業界は、外国人材を当てにできません。ですから、女性に頑張っていただきたいと、そういうわけです。

5. 何はともあれ、ドライバーは社会に必要
トラックドライバーは長年、人手不足が続いています。しかし、通販業界は目覚ましく発展しています。トラックドライバーは高齢化で従事者の減少が進み、その逆にトラック輸送の需要は増加していっているわけです。トラック輸送がなければ、日本社会は破綻してしまいかねません。男だろうが女だろうが、新人だろうがベテランだろうが、老いも若きもとにかくトラックドライバーには増えてもらわないと、多くの日本国民が困ってしまうわけです。今回のお題は「女性のトラックドライバーに増えてほしい」ですけど、何も「女性のトラックドライバーだけに」増えてほしいのではなく、「女性のトラックドライバーにも」増えてほしい、ということなのです。

6. 少子高齢化に歯止めをかける
トラックドライバーにはいろいろな勤務形態があります。何日も家に帰れない長距離のトラックドライバーだけがトラックドライバーではありません。毎日決められた時間に決められたルートを回るルート配送ドライバーという仕事もあります。中には、短い時間の勤務で終わる仕事もあり、育児にひと段落した、あるいは育児をしながら働きたい、といった女性、もしくは男性にとって働きやすい職業でもあります。トラックドライバーが、仕事と育児の両立ができる職業だと気付いた女性がトラックドライバーとして働き始めたら、安心して育児ができると考え、それで少子高齢化に歯止めがかかるかもしれません。

7. 労働環境の改善につながる
これまで「男の世界」だったトラック業界に女性が進出することで、女性が働きやすい環境に改善していく会社が増えています。女性のための更衣室を設置したり、女性用トイレを増設したりしています。細やかな気配りが得意な女性は、労働環境の改善を提案してくれたりもします。それによって、女性にとってだけ、より良い環境ではなく、男女ともにとってより良い環境になったりもしています。「世界を変える」のはまさに女性の力なのかもしれませんよ。

8. 政府の方針なので
2015年、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」が制定されました。いわゆる女性活躍推進法です。これによってあらゆる企業が女性の活躍推進に向けた努力をしなきゃならんことになりました。トラック業界とて例外ではありません。しのごの言わず、やらなければいけないことはやらなければいけないのです。「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」とはよく言ったものです。

9. 女性に届けてほしいものもある
上記のように、トラックドライバーの必要性が高まっているのは、物流の需要が膨大になっているからです。物流の需要が膨大なのは、通販の発展のためです。現代社会では、いろいろなものがスマホ画面やパソコン画面をポチるだけで、そこそこ早めに届きます。女性の中には、なるべくコソっと届けてほしいものもあります。できれば女性に届けてほしいものもあったりします。

10. ギャップ萌え
くどいようですが、トラック業界は長年「野郎たちのむさ苦しい世界」とイメージされてきました。実際、重いものの荷積み、荷下ろしもあって、マッチョなタフガイの仕事だったりしました。そんな世界に女性が飛び込んでみたりしてみなさいよ、あなた。マッチョでむさ苦しい世界に舞い降りた1羽のシラサギ?みたいなイメージのギャップが生まれて仕方ありません。あくまでもイメージです。マッチョな女性もいますから。しかし、バカな男はこういうバカな妄想に弱いのです。

トラック運転手の主人公が印象的に登場する洋画10選

トラック運転手は月収30万円~月収80万円とも、年収400万円~年収700万円とも言われる、高給を稼げる職業です。それだけではなく、完全週休2日で年間休日110日という、今どきの若者が大喜びな、ワーク・ライフ・バランスも良い仕事となっています。つまり、やればやるだけ稼げてプライベートも充実させられる仕事です。
それなのに、ああ、それなのに! ここのところトラック運転手のなり手が激減していると言うじゃありませんか、あーた。
これはゆゆしき問題です。この問題の原因の1つは「トラック運転手はイメージが悪い」からとも言われています。
1970年代、日本では「トラック野郎」という映画のシリーズが大ヒットしました。主人公は情に厚く、純情なトラック運転手ですが、腹巻き、ダボシャツというチンピラスタイルで、普段は言葉遣いも乱暴です。この主人公が、当時はトラック運転手のイメージとして普及しましたから、今なおそれを引きずっていると言えなくもないような気がしてならないような、そうでもないような。
そんなわけで、ここでは外国映画におけるトラック運転手を紹介します。それでトラック運転手に対するイメージを少しでも広げていただければと思います。
アメリカ映画が多いですが、フランス映画、イギリス映画もあります。
アメリカには、今は失われているようですが、開拓精神が受け継がれてきました。(自分にとって)未知の世界をガンガン開拓していく精神を尊重してきたわけです。1940年代から1950年代にはそれが西部劇で描かれていました。その後、西部劇は廃れましたが、広大な大陸を大きなトラックで突き進む姿に、開拓精神の名残りが反映されていたと言っても「言い過ぎ!」と横やりを入れてくる人も多くはないでしょう。

★ 爆走トラック'76
1975年のアメリカ・カナダ合作映画。日本公開が翌76年なので、タイトルは「76」になっています。監督はジョナサン・カプランで、主演のジャン=マイケル・ヴィンセントがトラック運転手を演じています。兵役を終えて故郷に戻り、大型トラックの運転手として働き始めた主人公が、禁制品の運搬を断ったことからトラブルに巻き込まれていくアクション映画です。田舎の町の話なので、禁制品の運搬を依頼してくる悪徳運送会社はかなりの巨大な力を行使できます。この巨悪にヒーローが単身立ち向かっていくというのが、話の肝なわけです。開拓精神を受け継ぐトラック運転手は、西部劇のヒーローとも重なり、また、高層ビルが立ち並ぶ大都会ではなく、地方の田舎町が舞台になっているところからも、雰囲気はやはり西部劇。トラックによる迫力のカーアクションもあります。

★ コンボイ
1978年のアメリカ映画。監督はサム・ペキンパーで、主演のクリス・クリストファーソンがトラック運転手を演じています。コンボイというのは「運送船団」のことで、トラックが集団で走ることを指しています。もともと同名のカントリーソングがあり、それを元にして作られた映画です。クリス・クリストファーソンは俳優としても活躍していますが、もともとはロック、カントリー&ウエスタンの歌手でもあります。「コンボイ」って歌は別の歌手の歌ですが。物語は、トラック運転手の主人公とその仲間たちが保安官とトラブルを起こし、騒動がどんどん大きくなっていくというもの。保安官を演じるアーネスト・ボーグナインは、西部劇でも悪役を演じたりした、なかなか顔面力の強い俳優です。

★ ダーティファイター
1978年のアメリカ映画。監督はジェームズ・ファーゴで、主演は「ダーティハリー」のクリント・イーストウッドなのでこんな邦題になっていますが、決して「ダーティハリー」ライクな作品ではなく、恋とケンカに夢中なトラック運転手の奮闘を描いたアクションコメディです。イーストウッド演じるトラック運転手がカントリー歌手にホレて、旅に出た彼女を追って行った先々で、ストリートファイトに興じたりする、そんな映画。主人公はオラウータンを相棒として助手席に乗せています。いくら何でも日本じゃできませんわ。カントリーソングが詰まったサントラアルバムもヒット。1980年には続編「ダーティファイター 燃えよ鉄拳」も作られ、主題歌を有名なカントリー歌手グレン・キャンベルが歌い、またR&B歌手レイ・チャールズとイーストウッドがデュエットしたカントリーソングもあり、やはりアルバムがヒットしました。

★ ゴースト・ハンターズ
1986年のアメリカ映画。監督はジョン・カーペンターで、主演のカート・ラッセルがトラック運転手を演じとらっせるでかんわ。「ゴーストバスターズ」みたいなタイトルですがこれは邦題で、原題は「Big Trouble in Little China」。トラック運転手の主人公が、サンフランシスコのチャイナタウンで、強大な魔力を得ようとする中国の妖怪と戦うファンタジーアクションです。トラックを使ったアクションがないわけではありませんが、魔術だのカンフーだのの強烈な印象の前には少々かすんでしまいます。

★ 地獄特急
1957年のイギリス映画でモノクロ作品。監督はサイ・レイカー・エンドフィールドで、主演はスタンリー・ベイカーです。主人公が運転手として勤める運送会社は、言ってみればブラック企業で、土砂置き場と建築現場を1日最低8往復しないとクビだ!みたいなことを言います。それで運転手たちは何往復できるかを競っていて、いつもトップの運転手が威張っています。主人公は新入りながら、イタリア人の運転手と仲良くなり、その協力もあって、トップドライバーの往復数に迫っていきます。ちなみに、主人公たちが運転しているのは、厳密にはダンプカーです。広大な大陸を大型トラックがゆうゆうと進むアメリカ映画と違って、細い田舎道をダンプがギュンギュンと飛ばしていく描写はかなりな迫力。アーミージャンパーを着こなす、濃い目のハンサム、スタンリー・ベイカーがカッコよく、地味であまり知られていない作品ですが傑作です。

★ やくざ特急
1957年のイギリス映画でモノクロ作品。監督はミュージカル大作「チキ・チキ・バン・バン」なんかも撮ったケン・ヒューズで、主演はハリウッド俳優のヴィクター・マチュアです。マチュア演じる主人公は、イギリス人の妻の希望でイギリスで暮らし始めた、アメリカ人のトラック運転手。運送会社が荷抜きをしていることを知ってしまい、倉庫に監禁されますが、一味のボスの愛人に助けられます。本当はアメリカに帰りたかった主人公なので、最近少し夫婦仲に暗雲が立ち込めていて、このセクシーな愛人にヨロめいていきます。というわけで映画としてはメロドラマ風味のサスペンスに仕上がっていて、クライマックスでは主人公、一味のボス、その愛人の3人が同じトラックで密輸品を港に運びます。途中、トラックが川にはまり、抜け出すために主人公はタイヤを1本外します。もともと右側4、左も4で合計8本のタイヤで走っていたので、1本くらいなくても平気なんですね、トラックって。肩パット付きのジャケットを着こなす、濃すぎる顔面のヴィクター・マチュアが、分厚い胸に逆三角形のマッチョな体格でカッコいいオッサン振りを発揮しています。

★ オーバー・ザ・トップ
1987年のアメリカ映画。監督はメナヘム・ゴーランで、主演はシルヴェスター・スタローンです。主人公はトラック運転手で、10年振りに会った息子を連れてニューヨークからカリフォルニアまでトラックで旅をします。少年の母親が入院する、カリフォルニアの病院に行くための旅です。車中泊をしながらの大陸横断は、いかにも“アメリカのトラック運転手”のイメージそのもの。ただ、本作はそれ以上に、主人公が取り組むアームレスリングと、10年振りに会って徐々に心を通わすようになる父子のドラマが強く印象を残します。ちなみにスタローンは「フィスト」という映画で全米長距離トラック協会の若きリーダーを演じていますが、映画としては労働争議を描いた社会派な印象を残しています。

★ ヘッドライト
1956年のフランス映画でモノクロ作品。監督はアンリ・ヴェルヌイユで、主演はフランス映画が誇る名優ジャン・ギャバン。もちろん宇宙刑事じゃありません。パリの下町で妻子と暮らす中年のトラック運転手が、長距離の仕事で仮眠をとった宿で働く20歳のウェイトレスと恋に落ちる、しみじみと味わうべきメロドラマです。ジャン・ギャバンは人生のわびさびを繊細に表現する名優なので日本人からも愛されていて、本作は1986年に日本で「道」というタイトルでリメイクされました。ちなみに1954年のイタリア映画「道」も日本人にとても愛されているので、「ヘッドライト」の日本版が「道」というのはちょっとややこしいです。

★ 太陽の下の10万ドル
1964年のフランス映画。監督は「ヘッドライト」のアンリ・ヴェルヌイユで、主演はジャン=ポール・ベルモンドとリノ・ヴァンチュラという、これまたフランス映画を代表する名優2人。リノ・ヴァンチュラはイタリア出身ですが。モロッコからナイジェリアへ10万ドルの武器を運ぶ仕事を巡る、2人のトラック運転手の意地を掛けた追いつ追われつを描くサスペンスアクションです。おいしいが危険な仕事を1人占めする若いベルモンドと、それを追う中年のヴァンチュラの駆け引き、執念が見どころとなっています。トラックは主に砂漠を走るのでスピード感はあまりありませんが、迫力はいっぱいです。ま、それよりも、若く軽妙なベルモンドと、貫禄があって渋いヴァンチュラを楽しみましょう。

★ 激突
1971年のアメリカ映画。監督はスティーヴン・スピルバーグで、主演はデニス・ウィーバーですが、そのデニス・ウィーバーはトラック運転手ではありません。乗用車を運転する主人公が何気なく大型トラックを追い越したことから、大型トラックが執拗に主人公を追い回し、激突しようと迫ってくる、ホラー風味満点のサスペンスアクションです。アメリカではテレビムービーとして制作されましたが、日本やヨーロッパでは劇場公開されました。アメリカ大陸はだだっ広く、特に都心を離れた荒野の真ん中では、危険にさらされたら逃げるしか生き延びる方法はないということが、じわじわと胸を締め付けてきます。肝心の運転手の姿が全然出てこない演出も恐怖を駆り立てます。ちなみに、テレビ放映されたときの日本語吹き替えでは、穂積隆信が主人公を担当したヴァージョンはまさにテレビ放送史上に残したい傑作です。

このほか、日本映画「トラック野郎」シリーズがヒットした70年代には、テレビでは「爆走トラック!16トン」なんてアメリカのテレビドラマが日本でも放映されて人気となりました。中年と青年、2人のトラック運転手がアメリカ大陸を横断しつつ、いろいろな事件を解決していくというドラマでした。面白かったです。何にせよ、書き出してみると、知らないだけかもしれませんが、意外と最近の映画、ドラマがありません。聞けばアメリカでもトラック運転手は人手不足と聞きます。アメリカでも、映画やドラマの主人公になりにくい職業になっているのかもしれません。