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トラックドライバーという名称を変えるとしたら

悪いイメージ

「こども庁」「こども家庭庁」になり、「思いやり予算」「同盟強靱化予算」になりました。より内容を具体的に伝えられるようにしようという意図なのか、むしろ実態を隠したいのかよく分かりませんが。
トラックドライバーは他の多くの業界同様、人手不足が大きな課題になっています。多くの業界で人手不足が起こるのは、少子化が要因の1つとなっています。
トラックドライバーの人手不足では、少子化以外に「イメージが悪いから」という要因も挙げられます。
このトラックドライバーに対する「悪いイメージ」を変えるために、トラックドライバーという名称を変えてみるのも良いかもしれません。




1. トラッカー

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という漫画を省略して「こち亀」と言ったりするように、名称を略して呼ぶことを好む人たちが一定数存在します。好まない人にしてみれば「何でも略せば良いってもんでもないだろ」と言いたくなるような省略もありますが、何にでも好き嫌いはあるものです。
それはともかく、トラックドライバーも言葉としては少々長いと言えなくもないので、略してみるのもイメージチェンジになるかもしれません。
例えばトラドラ
ちょっと発音しにくいですねえ。
それではトラバー
そそっかしい人に「トラバーユ」と間違われそうです。
トラッカーにしましょう。トラックっぽさが残されているので、トラックドライバーの略称として良さそうです。レース選手をレーサーと呼ぶような感じでしょうか。
おっと、忘れていました。「トラッカー」はすでにトラックドライバーを意味する言葉として使われているようです。

少々長い

2. 貨大運者

日本人は昔から、必要なことはすべて名称に乗せてしまいたい願望があるかのような名称を多く用いてきました。「国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構」「独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構」「独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構」「国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構」などがそうです。法人名から長いので、何をかいわんやですが。
こうした団体は、もちろん普段からこの名称をそのまま言ったりはしません。「国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構」「農研機構」と言うらしいです。「一般財団法人外国人材共生支援全国協会」というところは、英語にしてその頭文字を並べて「NAGOMi」と言うのだそうで、ここまでいくと「ワザと」やっているとしか思えません。
とにかく、トラックドライバーも同じように必要なことをすべて乗せてしまいましょう。
すなわち、貨物運送用大型四輪自動車運転者です。上記の団体名に比べると何か物足りないようにも思えてしまいます。
貨物運送用大型四輪自動車運転者では長いので「貨大運者」としておきましょうか。

全乗せ

3. トランスポーター

素直にカッコつけた英語にするのも良いかもしれません。「集団感染」をわざわざ「クラスター」と言うように、必要もないのに英語を使いたがる人も一定数いますから。
トラックドライバーは運送業者ですから、すなわちトランスポーターです。
しかし、これをタイトルにした映画があるせいか、何だか運び屋という感じです。
やはり今さらトランスポーターと言っても、誰もトラックドライバーのことだと思ってくれないかもしれません。

運び屋?

4. 運送家

トラックドライバーは高度な技能を必要とする専門職です。学歴不問経験不問の求人が多いせいで「誰でもなれる」と勘違いしている人が多いようですが、誰でもなれても、誰でも務まる仕事ではないわけです。
その技能を突き詰めれば、芸術と言って良いレベルです、なんて言い過ぎでしょうか。
映画監督を気取って映像作家なんて言うように、運送業者も気取って「運送家」と言って良いはずです。

陶芸家

5. 輸送屋

トラックドライバーの仕事を芸術だと言うと敷居も上がってしまうので、少し気軽に呼べるよう「輸送屋」ではどうでしょう。街で知り合いのトラックドライバーに会っても「よっ! 輸送屋」と気軽に声を掛けられそうです。

パン屋

6. ロジスティックスメシア

「仕事内容を分かりやすく伝える名称」という発想から少し離れましょう。
トラックドライバーは荷を運ぶことで社会に貢献する、なくてはならない職業です。その仕事によって社会を支え、人々を混迷から救っていると言えます。
まさに物流業界の救世主です。
しかし、物流救世主では少し大仰なので、気取って英語を使いロジスティックメシアとしましょう。すぐに伝わりにくいところもミソです。

救世主

7. ローリードライバー

トラックドライバーは英語です。ただ、トラックはアメリカ英語のようです。
日本人はとにかく新しい英語を使いたがりますから、このトラックをイギリス英語でトラックを意味するローリーに置き換えてみましょう。
日本語で良いところをわざわざ英語にするのも日本人の大きな特徴ですが、使い慣れた英語があるのに、わざわざ使い慣れていない英語に置き換えるのも日本人です。
トラックドライバーのことをローリードライバーと呼び、周囲の人を戸惑わせましょう。

イギリス

8. ショフール デ カミオン

「英語はもう飽き飽きだ」という向きには、フランス語はいかがでしょう?
ショフール デ カミオン。フランス語でトラックドライバーのことだそうです。

フランス

最後に

名称を変えても仕事内容が変わるわけではありません。それでも、少しは気分も変わるはずです。

「気分を変えよう!」