トラックマン

トラック専門サイト

タクシー運転手の交通事故の原因

ハンドルを握る


どんな運転手にも交通事故は起こしてほしくありません。タクシー運転手も同じです。
基本的にタクシー運転手は、普段からお客さんをいかに安全に、快適に運ぶかということに心を砕いてハンドルを握っていますから、いつも安全運転です。
とは言え、道路を走っているからには、交通事故のリスクもゼロではありません。実際、タクシーの交通事故も起きています。

健康問題

タクシー運転手のように、車を運転する頻度の高い職業ドライバーに健康管理はとても大切です。タクシー会社も毎日、その日乗務する運転手の健康チェックを行っています。
しかし、チェックしたときには異常がなくても、運転中に突然、意識を失ったりして衝突事故などを起こすことがあります。
そういう急な発作を起こす運転手は、高齢者に多いと言います。そして、他の業界同様、タクシー運転手は高齢化が進んでいて、65歳以上のタクシー運転手も珍しくはありません。

体調が悪いときは休もう

二種免許の理解不足

他の業界同様、タクシー運転手は人手不足が続いていて、年齢・経験不問の求人も多くなっています。そのため、40代、50代になってからタクシー運転手に転職してきた人も増えています。
それまで第一種運転免許で車を運転してきたころのクセが抜けず、第二種運転免許に求められる、より安全を重視した運転ができずに事故を起こしてしまうようです。
第二種運転免許が求める、お客さんを乗せての運転では、急ブレーキ急なハンドル操作などをしてはいけません。しかし、以前の運転のクセでつい急ブレーキをしてしまい、お客さんからクレームを言われ、そのため、気持ちに焦りが出て、事故を起こしてしまうこともあります。タクシー業務になかなかなじめず、お客さんをなかなか乗せられず、収入が思うように伸びないことで焦りが出てしまうこともあるようです。

荒っぽい運転は厳禁

焦り

タクシー運転手に限ったことではありませんが、人は気持ちが焦ると、なかなか集中することができなくなります。
運転手の場合、安全運転に集中できなくなるわけです。
タクシー運転手は、タクシーに友人や知人、家族を乗せて走るわけではなく、通常はほぼ初対面の人を乗せることになります。その中で、そのお客さんの快適な乗り心地を考えなければいけないので、ちょっと強めにブレーキを踏んだりすると、お客さんを不快にさせたのではないかと不安になり、焦ってしまうこともあります。
また、お客さんを乗せていないときは、お客さんをいち早く見つけ、いち早く乗せようと必死になります。ようやく見つけたお客さんを他のタクシーに取られそうになると、思わず焦ってしまいます
気持ちが焦ると、つい冷静な判断ができなくなり、それで交通事故を起こしてしまうリスクが高くなります。

気持ちはいつも平静に

お客さんとのやりとり

運転手は、とにかく車の運転中は安全運転に集中しなければいけません。
ただ、タクシー運転手はタクシーの運転だけが業務ではなく、お客さんを安全に乗せ、目的地に着いたら精算し、お客さんを安全に降ろします。精算はタクシーを停めてから行うので、基本的には十分安全ですが、交通量が多いときなどは、お客さんを乗せるために歩道にタクシーを寄せたり、下ろすために再び歩道に寄せたり、さらにその後、車の流れに戻ることが結構難しかったりはします。慣れないと、焦ってしまって、その焦りが事故につながることもあるかもしれません。
しかし、それ以上に危険なのが、例えば酔ったお客さんにからまれたりすることです。軽く絡んでくるくらいでしたら、慣れたタクシー運転手は心得ているので、かわせるでしょう。これがしつこかったり、悪質だったりすると、安全運転の邪魔になってしまいます。
もちろん、殴ってきたり、蹴飛ばしてくるほど悪質な場合は、タクシー運転手も警察に通報します。

暴力反対

死角の見落とし

大型バスや大型トラックは死角が多く、それだけにミラーもフル活用して十分に周囲を確認して運転しなければいけません。一方、タクシーなど、普通自動車には死角がないかと言うとそんなことはありません。
タクシーにもルームミラー、ドアミラーが付いていますが、ミラーにも死角があります。フロントガラスやバックガラスの死角に子どもが入り込むこともあり得ます。お客さんを乗せたり、下ろしたりと、タクシー運転手にはいろいろ気を配らなければいけないことがありますが、そればかりに気を取られ、周囲の確認を怠ってはいけません。

十分確認を

安全運転意識の低下

タクシー運転手は運転手としてデビューする前の研修でもしっかり安全運転を身に付けますし、その後もほとんどのタクシー運転手が安全運転を心掛けて仕事をします。タクシー運転手も交通事故を起こして時間やお金を取られ、人命を危険にさらし、仕事まで奪われることは避けたいものです。
しかし、タクシー運転手の中には、仕事に慣れてそれまで無事故だったことから自分の技能を過信し、安全運転に対する意識が低くなってしまっている人もいるかもしれません。事故は、そういう油断から起きてしまったりすることを忘れてはいけません。

安全運転をいつも意識しよう

最後に

タクシー運転手もそうでない人も、車を運転するからには十分に安全運転を心掛けましょう。油断は禁物です。「焦り」「慣れ」も大敵です。それから日々の健康管理も忘れてはいけません。
めんどうくさい? 何しろ「安全」がかかっているのですから、めんどうがってはいけません。

油断は禁物



f:id:truckman:20190709135527p:plain