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起こったら怖い! トラックドライバーのヒヤリハット事例

ヒヤリ!

ヒヤリハットとは、重大な事故や災害になり得る、危険なことが起こったものの、幸い無事だったことを指します。
結局無事だったことで、つい報告を怠りがちですが、ヒヤリハット事例の報告はとても重要です。ヒヤリハット事例を収集して分析することで、適切な対策を取り、事故を未然に防ぐことができるからです。
そのため、運送会社などではヒヤリハット事例の報告をルール化しているところもあります。
振り返ってみると、「あれこそヒヤリハットだった」なんて思えることが結構多いかもしれません。




1. 荷台に乗るとき、滑った

雨が降って道路などが濡れていると、その濡れたところを歩いたときに靴の底に雨水が付き、そのまま荷台に乗ろうとして滑ってしまう、なんてことがあります。荷台は少し高い位置にあるので、足を踏み外して転んだりしたら大変です。
荷台で滑ってバランスを崩した際に積んであった荷に接触し、荷崩れを起こすこともあり得ます。要注意です。
荷台ではなく、運転席の昇り降りにも注意が必要です。

滑る

2. 右折時にぶつけられそうになった

例えば、南から北に向かっていて十字路で右折し、東に進む際、西から東に向かって走っていた車と衝突しかけた、なんてことがあります。右折するときに念を入れて周囲を確認しなければいけなかったわけです。
十字路はやはり、とてもヒヤリハットが起きやすい場所のようです。
十字路は四方から車が向かってきますし、予測しにくい車両や歩行者の動きもあります。信号の変化、右折・左折車両の動き、歩行者や自転車の動きに注意しなければ、事故を起こすことになってしまいます。
右折するとき、十字路に進入してくる車に注意しなければいけないなんて、基本中の基本だからと、あなどってはいけません。中には猛スピードで突っ込んでくる車もあるかもしれません。
さらに、交通量が多くなる時間帯、天候不良の日といった悪条件も考慮しなければいけません。

自転車にも注意

3. 前方の車のランプが切れていて追突しかけた

トラックに限らず車は、右折するときや左折するとき、スピードを落とすときにはランプ表示で後続の車にそれを知らせます。
中には、うっかり右折・左折の表示を忘れるドライバーもいます。ブレーキランプが切れていることに気付いていないドライバーもいます。
前方の車がスピードを落とすと思っていなかったとき、急にスピードを落とすとこちらはビックリします。ビックリして追突してしまうこともあり得ます。
やはり日ごろから前方の車とは十分に車間距離を取り、前方の車の急な減速にも余裕を持って対処できるようにしておきましょう。

追突注意

4. カーブを曲がるときに荷崩れを起こした

荷台に荷を積んだとき、しっかり固定させておかないと、カーブを曲がったときなどの遠心力で荷崩れを起こしてしまうかもしれません。荷の固定がゆるければ、カーブに入る前に荷崩れを起こしてしまう危険もあります。
また、例えば荷を荷台の中でも片方ばかりに積み上げてしまうと、カーブのときにトラックが横転してしまうかもしれません。

荷崩れ

5. 前方の車に接近し過ぎて接触しそうになった

車間距離を十分に取っていないと、前方の車が急停止したときに接触しそうになったりして危ないです。
また、例えば、前方にトラックが走っていて、その荷台が高いので前の信号の色を確認できず、いつの間にか赤になっていたのに減速せずに走っていたら、実は赤信号で焦った!なんてこともあり得ます。

車間距離は十分に

6. 人や自転車が急に飛び出してきて驚いた

試験を受けて免許を交付され、ハンドルを握っているドライバーと違い、歩行者や自転車は交通ルールを無視した、予想外の動きをすることがあります。特に高齢者と子どもは要注意です。雨の日、夜間など、視界不良のときはさらなる注意が必要です。
また、例えば前方の車が歩行者や自転車の予想外の動きに対応して急な減速やハンドル操作をすることもあります。冷静かつ迅速に対応しなければ危険です。

飛び出し注意

7. 前方の車が急停止してぶつかりかけた

前方の車はとにかく要注意です。
前方の車がトラックでそのさらに前方を確認しにくい、前方の車のランプが切れているといった場合だけではありません。
普段交通量が少ない道路では急に人や猫などの動物が道路を横切ることもあります。それを見た前方の車が急ブレーキをかけると、後続の車のドライバーはビックリしてしまいます。
やはり、前方の車とは十分に車間距離を取るしかないようです。

車間距離に注意

8. 車線変更して他の車と接触しそうになった

隣の車線に移ろうとしたとき、後方から猛スピードで追い上げてきた車がぶつかりそうになることがあります。
ミラーの角度などから、車がいるのに気づかずに車線変更してしまうケースもあります。
もちろん、無理な車線変更は慎まなければいけません。

猛スピード

最後に

荷台での事例はトラックドライバーならではのヒヤリハットですが、他はトラックに限らず、ほとんどのドライバーが気をつけなければならないことです。

ハッ