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トラックドライバーの謎

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UFO


残念ながら、世の中にはまだ解明されていないが溢れています。
UFOやUMAの正体、バミューダ魔の三角地帯、切り裂きジャック事件やケネディ大統領暗殺事件の真相など、今もハッキリした答えは出ていません。それに、なぜ海水は塩水なのでしょうか、なぜ郵便ポストは赤いのでしょうか…。


1. ノロノロ運転

せっかく高速道路を走っているのに、目の前のトラックがやけにノロノロ走っていてイライラしたことがあるなんて人もいるのではないでしょうか。
多くの人が「やはり車体が大きくて重いからスピードが出ないんだ」とか「載せている荷が重くてスピードが出ないんだ」と思ってしまいますが、実はトラックは法律で制限速度が時速80kmと決まっている上、速度抑制装置も付けられていて、実際に時速90km以上出せないようになっているのです。「じゃあ、高速なんか走るなよ」と思う人もいるかもしれませんが、時速80kmでも十分速く、一般道ではなかなか出せない速度なので、1分を争う仕事をしているトラックドライバーにとっては高速道路を使えるものなら使いたいわけです。
それにトラックドライバーは荷を安全に運ばなければいけないので、むやみに加速もできず、どうしてもノロノロ運転しているように見えてしまうのです。
ですから、トラックが少しくらいノロノロ運転しているように見えても「かまへん、かまへん」度量の広いところを見せましょう。

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ゆっくり進む

2. 車間距離を空け過ぎ

トラックは前方を走る車との間の距離を、かなり大きく空けていることがあります。もっと詰めてくれれば、こちらももっと先へ進めるのに、と考えてしまうとイライラしてきます。
だからと言って、その空いているところに急に割り込むのはやめましょう。危険が危ないです。また、多少車間距離を空け過ぎていても「かまへん、かまへん」と、それを許容できる度量の広さを見せつけちゃってください。
トラックには荷を積んでいるので、荷を積んでいないときより重くなります。すると、ブレーキをかけてからしっかり停まるまでの距離が長くなります。つまり、トラックの前の車が急ブレーキをかけた場合、トラックドライバーが慌ててブレーキを踏んだとしても、しっかり停まるまでの距離が長いため、前方の車にぶつけてしまう可能性が高くなるわけです。
そもそもトラックは急ブレーキを嫌います。荷崩れを起こさないためです。ですから、前方の車が急ブレーキをかけても慌てずに対応できるよう、あらかじめ車間距離を空けておくのです。

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車間距離には注意を

3. 車間距離を詰め過ぎ

その一方、後方のトラックがやけに車間距離を詰めてくるなあ、と感じることもあります。トラックは車体が大きいだけに威圧感があり、そんなトラックが後方から迫ってくると焦ってしまいます。
日本のトラックはキャブオーバーと言って、エンジンの上に運転席があるタイプが多く、運転席から前方の視界を遮るものがありません。そのため、前方の車にもつい近づき過ぎてしまうのです。つまり、近づいてしまっても、目の前にはある程度、距離が空いているように見えるので、安心して近づいてしまうわけです。
ただ、今は後方から普通に接近しても相手に威圧感を与えてしまうと「あおられている」誤解されてしまう危険もあるので、むやみに車間距離を詰めるトラックドライバーも激減しているはずです。

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キャブオーバー

4. どこで寝るのか

トラックドライバーの仕事の中でも長距離の仕事では、2~3日、長いと1週間くらいは家に帰れません。それではその間、トラックドライバーはどこで寝ているのでしょう?
多くのトラックドライバーが運転席の後ろにある寝台で寝ています。長距離の仕事に使われるのは大型トラックが多く、その大型トラックの多くには寝台が付いているわけです。
トラックドライバーのなり手が減ってきている現状を考えると、トラックドライバーが仕事先で睡眠を取るとき、高級ホテルに宿泊できるくらい、労働環境を改善すると、なり手が激増するのではないかと妄想しますが。

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ホテルに宿泊

5. 腰が痛くなる

トラックドライバーの職業病として挙げられるのが腰痛です。長時間、運転席で同じ姿勢で座り続けることが原因の1つになっています。また、荷の積み下ろしをトラックドライバーが手作業で行う場合も、荷を持つと腰に負担がかかるため、腰痛になりやすくなるとも言われています。
長時間、同じ姿勢で座りっ放しでいると、筋肉が緊張しっ放しになって血流も悪くなり、腰が痛くなるようです。同じように肩こりにもなりがちです。
対策としては、体型に合ったクッションを使ったり、休憩時になるべくストレッチを行って血流をよくすることが推奨されています。

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ストレッチ

6. 力仕事じゃないのに疲れる

トラックドライバーの仕事は体力仕事だと言われています。
しかし、実際には「車の運転」ではあまりカロリーを消費しないとも言われています。つまり、ハンドル操作、アクセル操作などではあまり筋力を使わないわけです。
それでも、トラックドライバーの仕事は疲労の原因になります。それは、何も筋力を使うからではないのです。
車の運転という行為では、常に安全運転に気持ちを集中させます。周囲の状況を確認し、交通標識も確認し、信号も確認し、車の流れも注意します。しかもトラックドライバーの場合、荷の安全も考え、急ブレーキや急なハンドル操作もしないように注意します。
そりゃ疲れます。

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安全運転に集中

7. エンジンつけっぱで休憩

コンビニなどの駐車場で、エンジンをつけたまま運転席で仮眠を取っているトラックドライバーを見掛けることがあります。エンジンをつけたままだと、エンジン音もありますし、排気ガスを出し続けるので「迷惑」「邪魔」と、つい思ってしまいます。
ただ、真夏や真冬の場合、エアコンを使うためにやむなくエンジンをつけっぱにしてあるという事情も、トラックドライバー側にはあります。
また、要冷蔵や要冷凍の品を運ぶ冷蔵冷凍車の中には、庫内の温度調節のためにエンジンを切ることができないものもあります。エンジンを切ってしまうと、それに連動している冷却装置が止まってしまうわけです。
これも「かまへん、かまへん」度量の広いところを見せましょう。「なんで俺だけが度量の広いところを見せなきゃならんのだ」と怒る、度量の狭い人もいるかもしれません。しかし、そもそも世の中は不公平なものですし、ここで度量の広さを見せていると、きっと来世で良いことが待っている、はずです。

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エンジン

8. 過酷なのに続ける

トラックドライバーは腰痛肩こりに悩まされたり、何日もゆっくり布団で眠ることができない日が続いたり、過酷なことがいろいろあります。それでも、多くのトラックドライバーが今日もいろいろな多くの荷を載せてトラックを走らせています。
理由は人それぞれでしょう。「稼げるから」「自分に合っているから」「やりがい」「何となく」「好きだから」といったことかもしれません。
今日も、運ぶ荷がある限り、トラックドライバーは荷を運びます。

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たくさん稼げる