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トラックドライバーに思わずムカつくとき

ふざけろ!

トラックドライバーは世間から「荒くれ者」のイメージで見られがちです。
とは言え、トラック輸送は人々の生活に無くてはならないものです。それだけトラックドライバーは社会貢献度の高い仕事をしているにも関わらず、世間的に悪く思われがちなのです。
基本的には、多くのトラックドライバーが真面目にルールとマナーを守って仕事をしています。ルールとマナーをしっかり守らなければ、仕事ができないからです。もし、実際に多くのトラックドライバーが真面目にルールとマナーを守らず、多くのトラックドライバーがルールとマナーを破りがちであれば、日本の物流に支障が出るでしょう。

しかし、どれくらいの割合かは分かりませんが、ルールとマナーを守らないトラックドライバーもいます。そんなトラックドライバーを「物流を担っているのだから大目に見て」なんて言いません。そんな、いわゆる悪質なトラックドライバーは駆逐されるべきです。
悪質なトラックドライバーだけではありません。悪質な一般ドライバーも悪質なタクシードライバーも悪質なアナウンサーも悪質な教師も悪質な政治家も悪質な企業経営者も悪質な警察も、すべて駆逐されるべきです。

とにかく、悪質なトラックドライバーが実在することは確かです。また、特に大型トラックは大きいだけに目立ち、ちょっとしたことでもとても強く印象に残ります。
一般ドライバーにも「悪質なトラックドライバーばかりではなく、多くのトラックドライバーは真面目で礼儀正しい」と分かってほしいのと同時に、トラックドライバーももう一度襟を正し、トラックドライバーのマナー向上に一層努めてほしいものです。お互いさまということで。

1. 何台も連なって走っているとき

トラックは普通自動車より大きい分、普通自動車のドライバーからは存在そのものがやはり「邪魔」と思われてしまいます。大きいので視界を妨げますし、あの半分くらいの大きさなら道路ももっと空くかもしれないなんて思ってしまいます。
もちろん、トラックは必要があって大きいので「大きいから邪魔」なんていうのは難クセ、言いがかりです。
それでも、そんなトラックが何台も連なって走っているところに遭遇すると、余計に道が混んでいるように思え、しかも視界が悪くなるので、腹の底にどんより重たいものが沈んでいくのを感じてしまいます。
トラックが連なるのは偶然で、トラックドライバーのせいじゃないと分かっちゃいるんですが。

何台も連なる

2. 目の前を走っているとき

トラックは一般の車からするとノロノロ走っているように感じることがあります。
トラックは荷を積んでいると運転も慎重になり、こまめに加速したり、ブレーキを使ったりはしませんし、なるべく一定のスピードで走ろうとします。
また、大型トラックにはリミッター(速度抑制装置)が付いていて時速90km以上出せないようになっています。そのため、高速道路ではノロノロ走行だと思われてしまいます。
こんなトラックの後ろについたら、多くの一般ドライバーが「アチャー」と思います。

目の前に大型車

3. 後ろから迫ってきたとき

トラックの後ろについてしまったときも「アチャ―」と思いますが、後ろにつかれてしまったときも何やら「圧」を感じて、決して爽快な気分にはなりません。
これもトラックが大きいからです。
また、トラックは運転席の位置が高く、しかも日本のトラックはキャブオーバー型が多く、トラックドライバーの中にはつい車間距離を詰めてしまう人がいます。
キャブオーバーは、エンジンの上に運転席がある構造の車です。ちなみに運転席の前方に突き出たところにエンジンがあるのがボンネット型です。
キャブオーバー型は、やはり普通自動車とは車間距離の感覚が違ってしまうためについ車間距離を詰めがちで、後ろから不必要に「圧」をかけてしまうことがあります。決して「あおっている」わけではありません。
トラックドライバーも、特に荷を積んでいるときはブレーキを踏んでから完全に止まるまでに距離が長くなるので、むしろ車間距離はたっぷりと取ったほうが良いでしょう。

後ろから大型車

4. コンビニの前などで停車しているとき

トラックドライバーの仕事の中に、ルート配送というものがあります。コンビニや路面店などに商品を配送するのが主な仕事です。
そういう店舗は交通量の多い街中に点在していたりするので、トラックが店舗の前に停車してしまうと、他の車の邪魔になることがよくあります。
トラックドライバーは時間内に担当しているすべての店舗に商品を配送しなければならず、効率的に仕事をしようとすると、やはり店舗の前にトラックをつけることになります。広い駐車場がある店は良いのですが、駐車場がなかったり、狭かったりする店もあります。すると、どうしても、邪魔とは分かっていても店舗前の路上に停車することになります。
店舗への配送を仕事としているトラックが、余裕を持って店舗近くの駐車場にトラックを停めることができ、ゆっくりと商品を店舗へ運べる、そんな日本になることを願ってやみません。

街中で停車

5. 住宅街で路上駐車しているとき

トラックは商品配送のために駐車や停車をするだけではなく、荷を下ろすまでのいわゆる荷待ち時間休憩時間にも路上駐車していることがあります。それは街中だけではなく、住宅街でも起こります。
真夏であれば、エアコンを停めないためにエンジンもかけっぱなしだったりします。
邪魔だし、迷惑でもあります。
一方、トラックドライバーのほうも「好きで迷惑かけたいわけじゃない」という言い分があります。
荷待ちは取引先からの無茶ブリですし、休憩も法律によって決められています。「じゃあ、せめて場所を選べよ」って話ですが、トラックドライバー個人には選択肢も限られていて、それこそ好きでその場所を選んでいるわけではないという事情があります。
日本の物流のためにも、業界や、また行政により良い解決策を期待してやみません。

閑静な住宅街

6. 横断歩道の上で停車したとき

トラックに限らず、歩行者からすると赤信号にひっかかって横断歩道上に停車する車は邪魔で迷惑です。内心「運転が下手なヤツ」とあざ笑いながら車をよけて横断歩道を渡ります。
普通自動車でも邪魔には変わりありませんが、大きなトラックになると、歩行者用の信号が見えなくなったりして余計に邪魔です。
とは言え、横断歩道を渡るのに1時間もかかるわけじゃなく、しかも1日の中で「横断歩道の上の車が邪魔」と舌打ちする時間もほんの数十秒です。気にしないと思えば気にしないようにもできます。
ちなみに、とかく時間に縛られているトラックドライバーは、少しでも信号に停められたくないと思ってハンドルを握っています。ですから、気がつくと横断歩道の上でトラックを停めることになってしまうという事情も、分からないではないです。

横断歩道

7. 必要以上に車間距離を取っているとき

日本のトラックはキャブオーバー型が多く、キャブオーバー型は普通自動車とは前方を見る感覚が違うため、トラックドライバーの中にはつい車間距離を詰めてしまう人がいます。
その一方、車間距離をかなり長く空けるトラックドライバーもいます。
大きなトラックは普通自動車より重く、それだけにブレーキを踏んでからしっかり停まるまでの距離が長くなります。荷を積んでいるとさらに長くなります。
また、トラックが急にブレーキを踏んだりすると荷崩れを起こす危険もあります。
そのため、トラックドライバーは前の車が急に停まったりしても十分余裕を持って、ゆっくり停まれるように車間距離を空けます。
それで周囲の車に「もっと詰めろよ」なんて思われてしまうわけです。
しかし、トラックドライバーは理由があって車間距離を十分に取っているので、空いているからと言ってむやみにトラックの前に割り込んだりしないようにしましょう。

十分な車間距離

8. マナーが悪い

シンプルにマナーが悪いトラックドライバーもいます。
中には「トラックドライバーは学歴が低く、頭が悪いヤツばかり」なんて悪口を言う人もいます。しかし、頭が悪くてもそこそこの学歴の人もいますし、学歴が低くてもとても頭の良い人もいます。
それに、トラックドライバーにもいろいろな人がいます。
また、学歴が低く、頭が悪いからと言って、それが何だと言うのでしょう。
ただ、そうだからと言ってマナーを守らなくていいわけではありません、学歴が高かろうが低かろうが、マナーやルールはしっかり守らなければいけません。
それでも、イチイチ学歴がどうとか言われないために、すべてのトラックドライバーがルールやマナーを守るようにしましょう。そして業界全体が、トラックドライバー1人1人がきちんとルールやマナーを守れるような労働環境にしていきましょう。

ルールを守って

最後に

くどいようですが、残念ながら悪質なトラックドライバーは実在します
ただ「人の振り見て我が振り直せ」なんてことわざもあります。他人の悪いところばかりが気になる人は、案外、自分が誰かに迷惑をかけていても気づかなかったりします。もしかしたら自分の行動の「至らぬ点」に気付くと、他人のこともあまり気にならなくなるかもしれません。

我が身を顧みる