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立派なプロのトラックドライバーである理由となる10箇条

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トラックを運転できる免許とやる気さえあれば、誰でもトラックドライバーとなれる、かもしれません。トラックドライバーとして働き、それで収入を得るようになると、すなわちプロドライバーになれたということです。
しかし、それだけでは「立派なプロ」というわけではありません。人は20歳になれば法的には成人とみなされますが、それでもまだ「あいつ、子どもだな」と思われる人もいるでしょ。同じように、プロのトラックドライバーになったとしても成長が見られなければ「あいつ、まだまだシロートだな」なんて侮られかねません。

そこで今回は、どっからどう見ても「立派なプロ」のトラックドライバーと見なされる10箇条を紹介します。目安として、自分に当てはめてみましょう。何か良いことあるかも。


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1. 時間の管理ができる

トラックドライバーの仕事は何よりも時間管理が大切です。決められた時間に届け先に荷を届けるのは基本中の基本。「立派なプロ」どころか、普通に「プロ」として当然守らなければいけない条件です。
しかし、「立派なプロ」であれば、届け先までの距離、道路状況なども計算に入れ、より効率的な時間配分ができなければいけません。
もちろん、道路では何が起こるか分かりません。突発的なアクシデントも回避して納品時間を守れるようになれば、皆から「ヤツはプロ中のプロだぜ」と称されるかも。

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時間厳守

2. 1人で過ごすことを苦痛に思わない

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。
例えば分かれ道にさしかかったときです。「右に行けば最短ルートだが、道が混むかもしれない。左は少し遠回りだが、混むことはまずありえない。右に行くか、左に行くか」と迷っても、相談できる相手は横にいません。それくらいのことは自分で判断する、それがプロです。
仕事中の決断は自分1人でしなければいけません。

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孤独な仕事

3. 肉体的にタフ

トラックドライバーの仕事には体力が必要です。
長時間、車を運転するのは肉体的な疲労になりますし、仕事によっては荷役作業が人力になります。疲れの蓄積で運転がままならなくなり、事故を起こしてはプロどころか普通にドライバーとして失格です。
トラックドライバーとして余裕で仕事を続けるために、日ごろから鍛えてタフな体をつくってこそ、「立派なプロ」と言えるでしょう。

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ここまでする必要はないけど

4. 精神的にタフ

トラックドライバーの仕事は基本的に孤独で、しかも体力が必要です。
そんな毎日に慣れ、いつも冷静で、余裕の笑みを浮かべられるくらい、精神的に強くなりましょう。
ほかの車に突然追い抜かれても、前の車がトロトロ走っていても「しょうがないなあ」と笑っていられるくらいでなくては「立派なプロ」とは言えません。間違っても、カチンときて危険運転をしてはいけません。
どんな状況でも、安全運転を守れないようでは、プロどころか普通にドライバーとして失格です。

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こんな感じ

5. 料理ができる

トラックドライバーは食事が不規則になりがちで、栄養バランスも偏りがちです。長距離のトラックドライバーであれば、飲食店での食事やコンビニの弁当などが連続しがちです。
そうした食事でも栄養のコントロールができなければ、健康を維持し、トラックドライバーの仕事を続けることが難しくなります。
短距離のトラックドライバーは、自分で弁当を作って栄養管理できるようにしたいものです。奥さんに作ってもらうのもアリですが、自分で作って、ついでに奥さんの分までお弁当を作ると、夫の株も上がりますよ。
長距離トラックのドライバーの場合、トラックに自炊アイテムを持ち込むことができる人はそれも試しましょう。
外食でも、自分で栄養バランスを考えた料理をできるくらいの知識があれば、栄養バランスを考えたメニューを選べるはずです。

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料理もお手のもの

6. 人に穏やかな印象を与えられる

トラックドライバーは基本的に1人で仕事します。とは言え、全く誰とも会わないわけではありません。
朝の点呼のときには運送会社の人間と会いますし、荷の届け先でもその会社の担当者とやりとりします。自分の会社の人間に対しても、取引先の会社の担当者に対しても、すれ違う車のドライバーに対しても、道行く歩行者に対しても「あのトラックドライバーはなんと穏やかな人でしょう」と思われるようになりましょう。
「立派なプロ」どころか、この殺伐した世の中に舞い降りた天使のような人、すなわち「立派な人」と言われるかもしれません。

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こんな感じかな

7. 清潔な身なり

トラックドライバーは「むさくるしい荒くれ男たち」というイメージで見られています。
「むさくるしくても仕事さえちゃんとできればいいじゃん」という意見もあるでしょう。しかし、それでは「普通のプロ」です。「むさくるしい」イメージのトラックドライバーが清潔な身なりで現れれば、人を感動させられるかもしれません。
「立派なプロ」とは、人の心を動かせる人、つまり人を感動させることのできる人なのです。

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身だなしなみが大切

8. 自分を過信しない

トラックドライバーは、安全運転は絶対に守らなければいけません。過剰に高等な運転技術は必要ありませんが、事故を招かない運転技術、冷静な判断力は必要です。
そのためには自分を過信しないことです。例えば、目の前に明らかに上手ではない運転の車が走っていても「俺の華麗な運転テクニックを邪魔するヤツめ!」なんて怒りを燃えたぎらせては、危険運転に陥りかねません。
そんなおごりは捨てて謙虚に、冷静に自分の運転に集中できてこそ「立派なプロドライバー」と言えるでしょう。

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危険は冒さない

9. 努力を積み重ねる向上心がある

トラックドライバーは基本的に毎日、同じ仕事の繰り返しです。ルート配送の仕事はまさに毎日同じ時間に同じルートを走りますし、長距離のトラックドライバーも、場所や時間は違えど、やることは毎回同じです。今週は秋田に荷を届けるけど、来週はずっと会議に出席するなんてことはほとんどないでしょう。
しかし、繰り返しの仕事にも技術の習得、仕事の効率の向上など、鍛錬できることはあります。仕事で鍛錬を欠かさない人は、人間的にも向上します。
また、クレーン運転士免許や玉掛けの資格を取得し、仕事の幅を広げて収入を増やしているトラックドライバーもいます。

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修行のような日々

10. 周囲に助けを求めることができる

トラックドライバーは基本的に1人で仕事します。とは言え、困ったときには素直に誰かに助けを求めましょう。それが「大人」というものです。
何でもかんでも1人で背負い込むのがカッコ良く見えるかもしれませんが、本当に「立派なプロ」は自分の見栄なんかは気にしません。
もちろん、事故など、きちんと会社に報告して相談しなければいけないこともあります。迅速に報告、相談を行い、「立派な大人」として対処してこそ「立派なプロ」です。

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助け合ってこそ

長距離トラックの運転手の仕事が素晴らしい理由10選

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長距離トラックの運転は、ほかのトラックの仕事よりも長距離を走るだけあって拘束時間も長く、トラック運転手の仕事の中でも特に「過酷」というイメージがあります。そんな「過酷」なところばかりが強調されているからか、人手不足に陥っています。
しかし、トラック運転手という仕事の素晴らしさに気付いている人もいて、日本の物流は何とか「生きて」います。そう、私たちがネット通販で商品をゲットできるのも、スーパーで遠方の食材を購入できるのも、トラック運転手が仕事してくれているおかげなのです。

とは言え、トラック運転手はそんな風に「他人の幸せに尽くすだけの仕事」なのでしょうか。いいえ、違います。その他にも「やりがい」を感じるポイントのある「素晴らしい仕事」なんです。

そんなわけで今回は、特に長距離トラックの運転手の仕事に絞り、その仕事が素晴らしい理由10選を紹介します。


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1. トラック運転手の中でも収入が良い

トラック運転手の平均年収は約400万円だと言われていて、IT実業家並みというわけにはいきませんが、一般的なサラリーマンと比べれば忖度のない、じゃなくて遜色のない収入です。
中でも長距離のトラック運転手は大型トラックを運転することもあって、より収入が良いと言われています。より専門性が高い分、給料が良いわけですね。
それに長距離を走るので拘束時間も長くなり、それが給料にも反映されます。長距離トラックの運転手の年収は400万円~750万円というデータもあります。

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結構稼げる

2. 労働環境の改善が進んでいる

トラック運転手には「労働環境が劣悪」「ドレイのように働かされる」「荒くれ男たちが働いている」といった悪いイメージがあり、それもあって人手不足になっています。
そんなイメージを払拭しようという取り組みが始まっていて、労働環境の改善が進んでいる会社もあります。また、トラックの自動運転システムの開発が進んでいますが、自動運転システムの運転を眺めていればいいだけの「楽な仕事」をできるようになるのは、長距離トラックの運転手ということです。

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王様気分とまではいかないけれど

3. 仕事の大半が「運転すること」

とはいえ、現状ではトラック運転手の仕事の大半は運転することであり、長距離を走るトラックの運転手の場合、1日の大半を「運転すること」で過ごします。「運転するくらいなら上司におべっか使ってサラリーマンやってたほうがましだ」という人には苦痛ですが「運転大好き」という人にとってはまさに極楽浄土。

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好きなことを好きなだけ

4. 人間関係のストレスから解放される

運転席の横にはうるさい上司もうっとおしい同僚もいません。上司と部下の板挟みになることもなければ、接待ゴルフで取引先のお偉いさんにわざと負ける必要もありません。長時間の勤務の中で取引先の担当者とやりとりするのはほんの短い時間です。
一般のサラリーマンから転職した多くの長距離トラック運転手が「人間関係のストレスがなくなってスッキリした」と証言しています。

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こんなことはほとんどありません

5. 孤独を味わえる

勤務時間中、ほとんど人と接することのない長距離トラックの運転手は孤独です。3日間くらい、長いと5日間は家に帰れないという仕事も珍しくありません。しかし、スマホやタブレットでどこにいても誰かとつながることができる今の時代、「誰とも接しない孤独」が味わえるって貴重です。
それに数日間、妻と会えないことで、かえって久しぶりに会ったときに思いが燃えるってこともあります。
または「亭主元気で留守が良い」が家庭の平和の秘訣だったりします。

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亭主元気で留守が良い

6. 地方のグルメを味わえるかもしれない

長距離トラックの運転手のメリットとしてよく言われるのがコレ。長距離トラックの仕事にも慣れれば、行った先の地方の名物、名所を楽しむこともできるようになるでしょう。
ゆっくり時間が取れなくでも、コンビニでその地方限定の弁当だのカップ麺だのは購入できるかもしれません。
そういった地方特有のお土産を買って帰れば、日ごろ寂しい思いをしている奥さんの不満も減るはずです。

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おいしい料理を食べまくる

7. 安全運転さえ守れば自由

前述したように、長距離を走る長い時間、運転手の横には上司も同僚も、それにもちろん奥さんもいません。しっかり安全に運転さえできれば、運転手は自由です。好きな音楽を聞いてもいいですし、カラオケを聞きながら歌も歌えます。
荷待ち時間に、駐車した車内で仮眠を取ったり、英会話や落語などのしっかり内容を聞く系の動画、それこそドラマや映画などの動画を見るのもOKです。
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8. 大型のトラックは乗り心地が良い

大型トラックは運転席が高くて視界が良く、車内も広々としています。それに、そんな大型の機械を自在に動かしていると思うと、気持ちも良いものです。
また、多くの長距離トラックの運転手が、長時間の運転でも疲労しにくいように、自分に合ったクッションなどを持ち込んで車内の快適性を高めています。

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これはやりすぎ

9. 仕事がしんどいので達成感もパない

長距離トラックの運転手には過酷なところもあります。長距離を長時間運転するので、精神的にも疲れます。
しかし、マラソンと同じで、どんな仕事にもゴールがあります。その達成感も、マラソンを走り切ったようなレベルと言っても良いんじゃないでしょうか。

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ゴールを目指せ!

10. 定年延長のある会社もある

人手不足が続くトラック業界はまだ60歳定年の会社が多いようですが、希望者の定年延長とか、退職者の再雇用を取り入れている会社も増えています。
もちろん安全運転遵守のトラック運転手という仕事は、体力も集中力も衰えてなおできる仕事ではありませんが、そういったものがまだある内は、できるだけ長く働けるという選択肢があったほうが良いじゃないですか。そうでしょ。

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生涯現役!

おまけ

「トラック運転手の仕事は社会貢献できるから素晴らしい」なんてもったいぶって言うつもりはなかったのですが、やはりこれは評価したいポイントです。

トラック運転手として交通事故を避けるための方法

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ネットのニュース検索で「トラック運転手」をかけると、毎日、決まって交通事故のニュースがヒットします。毎日です。知らない人が見ると「トラック運転手は乱暴な人が多い」と思ってしまいかねません。街でたまたま怖そうな印象のトラック運転手を見ると「さもありなん」と思えてきます。
しかし、ほとんどのトラック運転手が「事故を起こすまい」と思い、安全運転を念頭に仕事しています。「ちょっとぐらい事故しても構わない」なんて思っているトラック運転手なんてほとんどいません。悲しいことに、それでも事故は起きてしまいます。ただ「思う」だけではなく、安全運転に向かって意識的に努力しなければいけないのです。

また、事故には、100%トラック運転手側に非がある事故、相手側に非がある事故、両方に非がある事故、自然災害などによる、人の力だけでは避けがたい事故などがあります。両方に非がある場合や、相手側に非がある場合でも、その相手が歩行者や自転車だったり、トラック運転手側が大きな責任を問われるケースがあります。理不尽なようですが、法律上そうなっています。

トラック運転手の交通事故の原因で多いのが、居眠り運転、わき見運転、だろう運転です。この3つを避ければ、交通事故も減るはずで、トラック業界でもそうした交通事故を防止するための対策に取り組んでいます。
居眠り運転には、運転中に完全に寝落ちしてしまうケースもあれば、睡魔に襲われてついついウトウトしてしまうというケースもあります。
わき見運転は、言い換えると前方不注意ですね。運転しながらスマホをいじったりしているとわき見運転になります。
だろう運転とは、例えば見通しの悪い交差点に近づいたとき「たぶん、侵入車両は来ないだろう」と、安易な予測で運転を続けることです。常に最悪を予測しながら最善の運転をすることが肝心です。

さて、トラック運転手として交通事故を避けるための具体策を紹介します。

体調管理を徹底する

運転手にとって、安全運転に意識を集中できないことが最も危険です。意識を集中できなくなる要因としては「睡眠不足」「過労」「慣れ」「高齢」などがあります。
「睡眠不足」や「過労」は、無理な運行スケジュール、会社側の労務管理も問題になってきます。健康状態を維持できる体調管理が困難な職場であれば、会社に改善を要求したり、会社を移るなどして自分を守る必要があります。

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睡眠不足は禁物!

自分を過信しない

トラック運転手として経験を積めば積むほど、ついつい自分を過信して油断し、安全運転への意識が薄くなるかもしれません。
「慣れ」は気のゆるみにつながります。「このところ好調だな」と思うときほど、改めて安全運転を意識しましょう。
また、今はトラック運転手の人手不足が続いていることから、定年延長や再雇用も活発になっています。一方、高齢ドライバーの交通事故は社会問題になってきています。少しでも、ほんの少しでも衰えを感じた高齢ドライバーは、自分を見つめなおしてみましょう。
また、日常では衰えを感じなくても、自分を過信しないことです。

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自信過剰は禁物

冷静さを忘れずに

「慣れ」「高齢」にも注意が必要ですが、日ごろから自分の運転技術を過信しないことも大切です。「このくらいの間隔なら追い越しできる」と安直に判断してしまわず、常に冷静に判断しなければいけません。
また、たとえ自分が無理な追い越しをされたと感じたり、運行スケジュールにストレスを感じても、焦ったり、憤ったりせず、冷静な運転を心掛けましょう。
納品は時間厳守が基本ですが、遅れそうだからと焦って事故を起こすより、落ち着いて先方に遅れる旨の連絡をするなど、無理せず冷静に対処してください。

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クールに

周囲の確認

運転席が普通乗用車より高い位置にある大型トラックの場合、運転席から遠くの位置を見やすい反面、トラックの間近な場所は見えにくくなります。
また、大型トラックは内輪差が大きいことから、左折時に自転車やバイク、また歩行者に接触する危険もあります。特に子どもは体が小さいだけに余計に運転席から見えにくいので、トラック周囲に子どもや自転車がいないか、常に気を配らなければいけません。
サイドミラーやアンダーミラーなどで、死角にも十分注意しましょう。

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確認が大事

車両点検を万全に

例えば、不適切な空気圧でのタイヤの使用は、タイヤの摩耗、車両性能の低下を招き、燃費も悪くなります。車両性能の低下は事故にもつながります。ブレーキが利かなかったり、利きが悪かったりすると一大事です。
どこのトラック会社も車両点検は徹底しているはずですが、これもやはり気のゆるみは厳禁。

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車両点検は徹底的に

車内をきちんと整頓

運転中のスマホ操作はわき見運転につながるのでやめましょう。同じように、運転中にスケジュールなどの書類を確認したり、地図を見るのも厳禁です。そうした行為はトラックを停車して、行わなければなりません。
また、車内にゴミなどが散乱していると、運転の妨げにならないとも限りません。
普段から車内はきちんと片づけて整理整頓しておきましょう。

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ながらスマホは厳禁!

安全装備も

トラックにも自動ブレーキなどの安全装備が開発されています。これをきちんと取り付けているかどうかはトラック運転手と言うより、会社側の取り組みですが。
それでも、やはりできるだけ、そうした安全装備を取り付けているトラックを用意している会社を選びましょう。
ドライブレコーダーも、自分の仕事を監視されているみたいで抵抗感があるかもしれませんが、何かのときには運転手を守るものでもあります。

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自動ブレーキも必要かも

ヒヤリハットを参考に

ヒヤリハットとは、重大な事故にはならなかったものの、そうなってもおかしくない「ヒヤッとしてハッとした」突発的な事象やミスのことです。
会社によっては従業員のヒヤリハット事例をまとめ、その対策を講じているところもありますし、トラック運転手のヒヤリハット事例は数多くあります。
こうした事例を他人事とせず、我が身に置き換え、分析し、危険予防に役立てましょう。

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ヒヤッとしてハッ

交通安全の啓蒙に貢献する

交通事故には、トラック運転手側の責任となる以外のケースもあります。子どもたち、自転車利用者にも、もっと交通安全の意識を高めてもらえると交通事故の件数も減るはずです。
全国のトラック協会では、そうした交通安全の啓蒙にも力を入れています。

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子どもたちに安全教育を

もう一度、安全運転をしっかり意識

交通事故にはさまざまな要因、原因があります。しかし、運転手の意識、努力で少しでも減らすことができます。「安全運転を意識しない」とか「飲酒運転してしまう」とか「スピード違反する」とか「無理な追い越し・追い抜き」「危険な車間距離」などはもってのほかです。
もう一度、安全運転をしっかり意識しましょう。
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トラック運転手のメリット10選

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ここのところトラック運転手の人手不足が続いています。トラック運転手という仕事に対して「労働時間が長い」「休めない」「労働環境が劣悪」などの悪いイメージが蔓延しているからだと思います。そうした悪いイメージは根も葉もない噂に過ぎないと言っても良いでしょう。ただ、そんなイメージが広がる以上、全く根拠がないとも言い切れないところが、恐ろしいところ。火のないところに煙が立たないと言われるゆえん。
つまり、トラック運転手という仕事には「こりゃ確かに過酷だわい」と言いたくなる「デメリット」があるわけです。

「デメリット」があるということは「メリット」もあります。それはどの仕事でも同じでしょう。人気職業ランキングの上位に名を連ねるプロスポーツ選手やパティシエ、ゲームクリエイター、医師だって「メリット」もあれば「デメリット」もあります。

今回は今さらながらに、トラック運転手という仕事の主なメリットを10個に絞ってご紹介します。SNSで拡散してトラック運転手を増やし、日本経済を回して世界平和を実現しましょう。


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1. 収入が良い

トラック運転手の平均年収は約400万円だと言われています。も少し具体的に言うと、長距離のトラック運転手が年収400万円~750万円、中型トラックの運転手が年収450万円~550万円だそうです。
40歳前後のサラリーマンの平均年収が400万円くらいらしいので同額です。決して他人様から「底辺職」だなどと見下されるいわれはこれっぽちだってありゃしません。

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たくさん稼げる!

2. 1人で気まま

トラック運転手は基本的に「1人でトラックを運転すること」が仕事のほとんどの時間を占めます。旅客機の操縦は操縦士と副操縦士が行い、コックピットには通信士もいますが、トラックの運転席には1人で座ります。横にはうるさい上司もうっとおしい同僚もいません。人とコミュニケーションを取るのが苦手な人にとっては、こんなにすがすがしい職場もないのじゃないでしょうか。
最低限、安全運転に注意を払っていれば、妄想していようが音楽を聞いていようが、自由です。また、バス運転手はあらかじめ決められた道を走らなければいけませんが、トラック運転手は決められた時間に目的地に着きさえすれば、どの道を走ろうが自由です。

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気まま

3. 仕事で遠くに行ける

長距離のトラック運転手であれば、仕事で旅行並みに遠方に行きます。時間に余裕があれば、その地方のご当地グルメを楽しんだり、その土地ならではの景色を眺めることもできます。
そういう時間がなかったとしても、そこで土地勘ができれば、プライベートで旅行に行ったときも便利です。

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名物グルメも食べまくり

4. 誰でもなれる

トラック運転手は人手不足状態が続いていますから、業界としては運転免許とやる気さえあれば誰でもウエルカムなところがあります。求人もシーズンに関係なく、しょっちゅう出ています。
トラック運転手になるには、難解な試験を突破する学力も、ありあまるほどの財力も、千里を見通す眼力も、たぐいまれなる美貌も、心臓病患者を手術する神の手も必要ありません。

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こんな才能は不要

5. 日本経済を支えられる

物流を支えるトラック運転手の仕事は、社会に貢献する、意義の高い仕事です。まさに社会インフラを担うと言っても良いでしょう。
「人の役に立ちたい」という思いから医療関係や福祉関係の仕事に従事する人もいますが、トラック運転手も同じような役割を果たしています。自らの仕事に誇りを持てるのが、トラック運転手です。

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縁の下の力持ち

6. 人から感謝される

今や多くの人たちが通販を利用しています。今日ポチッた商品が翌日には届いたりします。それもトラック運転手のおかげです。スーパーやコンビニに商品が並ぶのもトラック運転手のおかげです。
まさしく、現代人の生活が成り立っているのはトラック運転手が仕事をしてくれるおかげなのです。トラック運転手こそ、人々から感謝されるべき仕事です。

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お店に商品が並ぶのもトラック運転手のおかげ

7. 仕事が安定している

トラック運転手は物流を支える、日本経済にとって重要な仕事です。なくなる、ってことはまずないでしょう。
また、たとえ入社した会社が自分に合わなかったとしても、転職先はたくさんあります。多くの運送会社が頻繁に求人しています。
トラック運転手として経験を積んで行けば、トラック運転手として食いっぱぐれることはまずないでしょう。そのためには無事故無違反を肝に銘じて仕事をしなければいけませんが。

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安定

8. 運転好きには天職

トラック運転手の仕事はトラックを運転することだけではありませんが、仕事の大半はトラックを運転することです。そのため、トラック運転手は「運転は苦手」「運転したくない」「運転するくらいなら運転されたほうがいい」という人には向かない仕事です。
しかし、「運転好き」という人にとっては、その「好きなこと」を仕事にできるので、これは「マンガが好き」という人がマンガを読んでお金をもらうようなものです。

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車の運転が主な仕事

9. たくましくなる

トラック運転手は体力仕事でもあります。勤務時間の大半を運転しているので、消費カロリーは少ないものの疲れます。さらに荷の積み下ろしが手作業の場合は筋力も必要です。
そんな仕事を続けていると、自然と肉体的にたくましくなります。

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気づけばマッチョに

10. 人の目を気にしなくなる

トラック運転手は世間からはあまり良くないイメージを持たれています。中には、明らかにトラック運転手を見下すような輩もいます。
トラック運転手になると、もしかしたら周囲にそんな人間が出てくるかもしれません。
しかし、トラック運転手を仕事として選んだ以上、責任を持って仕事しなければいけません。生活費を稼がなければいけません。世間のイメージがどうとか言っている場合じゃありません。
そんな風に、精神的にたくましくなるでしょう。肉体的にも精神的にもたくましくなったら、人として一段上の高みに到達したと、言えなくもないような気がします。

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頂上に到達



セールスドライバーに向いている人ってどんな人?

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セールスドライバーは配達、集荷、集金、さらには営業も行うドライバーです。活躍する場は、例えば通販の配達です。今は多くの国民が通販を利用しているので、そんな国民の生活に貢献しているのがセールスドライバーだと言えます。通販を行っている店舗や会社と交渉して「ウチが運送を請け負いますよ」と契約するのも仕事です。

収入は、正社員の場合は年収300万円~年収400万円ほどと言われています。勤務先、勤務形態でも異なりますが、正社員であれば「基本給+歩合給」となっていることも多く、荷物をたくさん運ぶだけ、または契約本数を増やすだけ、給料が上がるようです。

ただ、ほかのプロドライバー同様、セールスドライバーも人手不足が続いています。通販は件数も多く、しかも中には冷凍品やら時間指定やら厄介な荷がある上、再配達なんてことも日常茶飯事で、セールスドライバーは食事している時間もないほど「キツイ仕事」と言われています。
そんなわけでセールスドライバーは人手不足が続いているようですが、それだけにいつも求人広告が出ています。運転免許、それも中型以上ならなお良いですが、それとやる気さえあれば、誰にでも就職のチャンスがあるわけです。

しっかりした収入を求めていて、セールスドライバーという職業に少しでも興味があり、下記項目の多くに当てはまる人は、セールスドライバーの求人に応じてみましょう。人生の新しい可能性が開けるかもしれませんよ。
もちろんその際は、ドライバー専門の求人サイトで、納得できる職場環境の会社を探しましょう。

1. 接客が得意な人

セールスドライバーはその名の通り、営業職でもあります。店や企業と契約を結ぶことも仕事です。また、契約本数を増やすことが収入を増やすことにもなりますから、この仕事は重要です。
営業であるからには、自社のサービスを的確にプレゼンし、相手の気持ちを引き付けなければなりません。そのための話術も重要になります。
話術と言っても、別にお笑い芸人やアナウンサー、ホストクラブのホストのような話術が求められるわけではありません。朴訥な話術でも、相手に好感を抱かせると、契約がうまくまとまる可能性も高くなります。

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接客のコツを学ぼう

2. 苦境に立つと燃える人

セールスドライバーの仕事はキツイです。1日に100件以上荷物を届けることもあります。
さらに繁忙期なんてものがあります。お中元やお歳暮の時期、6月~8月、11月~年末年始がかなり忙しくなります。それでも元気よく、明るく荷物を届けたいものです。
それだけに、苦しいことがあると逆に気持ちが奮い立つくらいの人のほうが、この仕事に向いていると言えます。

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苦しければ苦しいほど燃える!

3. 単純な仕事ではなく、フクザツな仕事にやりがいを感じる人

セールスドライバーを単なる「運転手」「運び屋」と思うのは大間違いです。一般的なトラックドライバーは主に「荷物を届ける」だけが仕事ですが、それ以上にいろいろいろやることがあるのがセールスドライバーです。
集荷、営業、集金、クレーム対応など、作業は多岐に渡ります。逆に言うと「ただ荷物を届けるだけの単純な仕事じゃつまらん」と考える、野心的な人にとっては、いろいろな作業をこなすセールスドライバーの仕事はうってつけです。
いろいろな作業をモタモタやっていてはいつまでも仕事が終わらないので、これを的確に、なおかつスピーディにこなさなければいけません。それだけのことをこなすセールスドライバーの仕事を1人前にできるようになれば、職業人としての能力の高さを証明できることにもなります。その積み重ねで、社内で出世することも、人間的な成長を自覚することもできるでしょう。

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「何でもやります!」

4. 体力に自信のある人

セールスドライバーは1日に100件以上荷物を届けることもある上、エレベーターのないマンションの最上階に、飲料の入った段ボールを運ぶこともあるでしょう。こうした仕事を元気よく明るくこなすには、筋力、気力、体力が必要です。
今は体力に自信がなくても、若ければ、仕事をしているうちに体力もついていくかもしれないので、あきらめないで!

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体を鍛えろ!

5. 日ごろから体を鍛える人

運転席に座っていることも多いプロドライバーは、セールスドライバーに限らず腰痛になりがちです。いわんや、重い荷物を持ち運ぶことのあるセールスドライバーをや、です。
腰痛対策としては、体にフィットしたクッションを腰に当てるなどの方法や、腰への負担が減る荷物の持ち方の習得などがあります。加えて、日ごろから体を鍛えると、なお効果的です。
セールスドライバーは体力仕事でもあるので、体を鍛えておくと仕事での疲れも軽減でき、それによってストレスも減って、より安全運転に集中できるでしょう。

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腰痛対策は万全に

6. 運転が好きな人

セールスドライバーもプロドライバーなので「運転が好き」は大前提です。「運転が苦手」「運転が苦痛」という人は避けたほうがいいでしょう。
「運転が不得意」という人は「好きこそものの上手なれ」ということわざを信じて精進しましょう。
ただ「運転が好き」と言っても、好きなあまり、「運転は楽しい」という思いにとらわれないようにしなければいけません。「俺の楽しい運転を邪魔するヤツは許さない」と思い上がると、あおり運転をするような危険な輩に成り下がってしまいます。

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運転が好き!

7. 安全運転を遵守できる冷静な人

あらゆるドライバーが徹底しなければいけないのが安全運転です。いわんや、プロドライバーをや。
とは言うものの、急いでいるのに前を走る車がチンタラしていたり、早く仕事を終わらせて家に帰り、ゆっくり寝たいのに渋滞にはまったり、荷物を届けた先の人が不愛想な上にドアを閉め際に舌打ちなんかをして、知らず知らずのうちにイライラしてくるのが人間というもの。
そんなときでも冷静沈着で、怒りを運転にぶつけたりせず、いつもと変わらぬ安全運転を。

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いつも冷静に

8. ノルマをやりがいに思える人

営業所によっては営業ノルマがあるところもあります。ノルマを達成できないと、苦しい思いをします。心が折れたりもします。給料も上がりません。
しかし、ノルマを達成すると、自己の能力の高さを自己認識できる上、給料もアップするので、こんなにうれしいことはありません。
ノルマとは目標です。目標を掲げ、これに向かって努力することで人は高みに到達できます。世の中の多くの営業職が、この高みを目指して奮闘しています。

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高みを目指せ!

9. 残業を気にしない人

職場にもよりますが、セールスドライバーは労働時間や残業時間が長いことが多いです。
荷の仕分け方、トラックへの効率的な積み込み方、配達先や集荷先への道順など、作業手順をしっかり身に着けていない新人は、ベテランドライバーの倍くらいの時間がかかってしまいがちです。
それに、ベテランにも残業はあります。「セールスドライバーには残業がつきもの」と覚悟するしかありません。せめて、それ相応の残業代が出る会社を探しましょう。

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気にしない

10. イメージにこだわらない人

セールスドライバーのようなトラックドライバーの仕事は、近年では労働環境の改善も進んでいる現状があるにも関わらず「労働時間が長い」「休めない」「労働環境が劣悪」「ドレイのように働かされる」などのイメージがついてしまっています。
こうしたマイナスイメージが世間に広まってしまっているようですが、不特定多数の考えをそう簡単にどうにかできるわけじゃありません。それはそれ、ってことで、セールスドライバーという仕事に興味があるなら、その自分の心に従うべきです。

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こだわらない

ルート配送ドライバーの仕事が過酷な理由10選

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ルート配送ドライバーの仕事は、毎日決められた場所にトラックで商品を配送することです。毎日決められた順序でトラックを走らせ、スーパーやコンビ二、企業、個人などに商品や製品を届けます。毎日これを繰り返します。収入は、経営状態が良い運送会社で月収20万円~35万円と賞与1回~2回、経営状態があまり良くない会社で月収16万円~20万円と賞与なしとなっています。

そんなルート配送ドライバーは人手不足が続いています。2017年3月までに取得した普通自動車免許があれば2トントラックを運転でき、ルート配送ドライバーとして働くハードルはそれほど高くありません。しかも人手不足状態なので、業界としては「配送ドライバーになりたい」という人はいつでも歓迎であり、そのためルート配送ドライバーの仕事は「誰でもなれる仕事」になっています。
世間には「ルート配送ドライバーの業界はブラックばかり」なんて、口さがないことを言う人もいます。しかし、ルート配送ドライバーとして仕事をしている人がいるからこそ、日本経済が回っています。一般庶民の生活が成り立っているのです。そんなブラックな現状で働いている人たちを敬い、応援するのが、その人たちのおかげで暮らしていられる庶民の務めじゃないでしょうか。

今回は、ルート配送ドライバーの過酷な面を紹介します。しっかり仕事の大変さを理解し、ルート配送ドライバーたちをねぎらう心を持ちましょう。また、これからルート配送ドライバーになろうという人たちには、こうした過酷な面も覚悟し、なってから後悔しないようにしてほしいです。
あらかじめ覚悟しておけば、案外「それほどキツくないじゃん」なんて思えるかもしれませんよ。試してみて。

1. 毎日同じことの繰り返し

ルート配送ドライバーの仕事は、毎日決められた場所に、決まった順序で商品を配送することです。毎日毎日、これの繰り返しです。今日は繁華街を回ったら、明日は野山を走り、翌日は海岸線を走る、なんてことはありません。いわゆるルーチンワークです。
そのため「毎日違ったドキドキがないと生きてる実感がないの、ワタシ」と乙女なハートを持つ人には耐えがたい仕事かもしれません。しかし、毎日同じことしてりゃいいなんて楽過ぎると考える人には、過酷でも何でもありません。
それに「一見何の変哲もない日常」にも、何かしらの変化が潜んでいるものです。街頭の木々は季節ごとに違った色彩を見せますし、街行く人々も日々違った表情を見せます。
そんな些細な変化に気づけば、毎日同じことの繰り返しの中でも、人生のときめきを見つけられるかもしれません。

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誰も気づかないところに喜びを

2. 残業がしんどい

ルート配送ドライバーの仕事は、毎日決められた場所を回ることであり、毎日の仕事量はほぼ決まっています。そのため、勤務時間も一定で残業もなく、プライベートな時間を充実させられるようになっています。
ですが、繁忙期には残業があるところもあります。また、会社によってはしょっちゅう残業があるところもあります。つまり、下請け、孫請けになると、安い仕事を数多くこなして何とかやっていこうとするので、その負担がドライバーにのしかかりがちなのです。
そんな場合、残業代が出ないようなところは避けましょう。また、絶対に残業は嫌だという人は、残業がない会社を選ぶことです。
きちんと残業代が残業に見合った額だけ出るなら、そこでガッツリ稼ぎたいという人は、ガッツリ稼げる会社を見つけましょう。
残業を過酷なものとしないためには、ドライバー専門の求人サイトでしっかり希望に合った会社を見つけることです。

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「早く帰りたいよ~」

3. 収入はほぼ一定

長距離の大型トラックドライバーは、仕事がキツければキツいほど、多くの給料をもらえます。ルート配送ドライバーは毎日同じ仕事なので、今月の給料が先月の1.5倍になるなんてことはまずありません。今月は先月よりも一層真面目にトラックを運転したのに、給料がちっとも上がらない、なんてこともあります。というか、それが普通です。
ガッツリ稼げるときはガッツリ稼ぎたいと考える人は、長距離のトラックドライバーになることをオススメします。
しかし、ルート配送ドライバーは、月によって給料が下がることもほぼありません。年収700万円になることはなくとも、毎年年収400万円を維持することはできるでしょう。
ギャンブラーには向いていませんが、堅実にコツコツとお金を稼ぎたい人には過酷ではないと言えます。

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堅実に一歩一歩

4. 基本的に仕事は1人

ほとんどのトラックドライバーは仕事中は1人です。運転席の横には口うるさい上司も足を引っ張る同僚もいません。「1人で気ままにできる仕事」と言われています。話し相手がいないので、自分が乗るトラックを人に見立ててトラックに話しかけるドライバーもいるほどです。
そんな孤独に耐えられない人には、過酷な仕事です。
とは言え、荷の届け先では挨拶は欠かせませんし、伝票のやり取りなど、社会人として当然やるべき作業は礼儀正しくしなければいけません。全く1人で何でもかんでもできるわけじゃありません。
運転中は孤独かもそれませんが、人は必ず誰かとつながっています。要するにルート配送ドライバーは、人とのつながりをうっとうしいと思うほどにはつながっていない代わりに、あまりの孤独に精神を病むほど孤独でもない、ほどよい孤独を実感する仕事だと言えるかもしれません。

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ほどよい孤独

5. 運転する時間が長い

ルート配送ドライバーは勤務時間の多くを「運転する」という作業に費やします。運転が苦手という人には1ミリも向かない仕事です。
運転が好きという人でも、あまりに長い時間を運転席で座って過ごすことで、腰を痛めてしまうことが多くなります。
運動不足にもなりがちです。なおかつ、安全運転には気を使わなければならないので、精神的に疲れます。その点が過酷と言えば過酷です。
ルート配送ドライバーとして健全に働きたい人は、腰痛にならない工夫と、精神力の鍛錬が必要です。

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とにかくひたすら運転

6. 体力仕事

ルート配送ドライバーの仕事には荷の積み降ろしも含まれます。荷には軽いものもありますし、重すぎてフォークリフトなどを使う場合もあります。
そこそこ重い荷物を持って、ビルの最上階まで登らなければいけない仕事もあります。ビルの中にはエレベーターがついていないところもあります。さあ、どうしましょう? そんな力仕事に備え、日ごろから体を鍛えておきましょう。そうすれば、多少の体力仕事は苦でも何でもなくなります。

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体が資本!

7. 意外と細かい神経を使う

ルート配送ドライバーも安全運転には細心の注意が必要です。
しかし、荷積みに予想以上の時間がかかって時間がないときに限って渋滞だったりします。人生なんてそんなものです。
ツイていないときはとことんツイていません。ツイていないからと言って乱暴な運転が許されるわけではありません。また、そんなツイていないことが連続して気持ちに余裕がなくなり、何ともピリピリしてイライラしても、取引先ではにこやかに、まるで一千万円の宝くじが当たったかのような笑顔で挨拶します。気持ちと態度に大きなギャップができ、本当に心が引き裂かれそうになったり、ならなかったりします。
運搬中も、荷物を傷めないように、ていねいに運転し、届けるときもそりゃもうていねいに扱います。そんなピリピリ、イライラに耐えられそうにないという人は、ヨガ教室にでも通うといいかもしれません。

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気持ちに余裕を持って我慢、我慢

8. 給料の低い会社もある

数ある運送会社の中にはブラックなところもあります。ブラックとまでいかなくても、業績が悪く、ドライバーに十分な報酬を払えないところもあります。万が一そんな会社に入ってしまったら「やはりルート配送ドライバーなんて過酷な仕事だった~」と後悔しまくることでしょう。
そんな会社はとっとと辞めてしまうことです。もちろん、そういう過酷な状況に自ら身を投じ、心身ともにおのれを鍛えようという、修行僧みたいな気持ちを持っている人は自己責任でどうぞ続けてください。しかし、そんな過酷な状況は絶対にイヤだという人は、ドライバー専門の求人サイトを活用し、業績の良い会社、従業員に好待遇の会社を探しましょう。

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給料には差もあります

9. 時間に厳しい

ルート配送ドライバーは時間厳守が鉄則です。
例えば、コンビニに弁当を届ける仕事の場合、ビジネスマンやビジネスウーマンたちがこぞって昼食を買いに来るお昼どき、コンビニに弁当が並んでいないとどうなるでしょう。バリバリ仕事して企業の業績を上げることに血眼になっているビジネスマンもビジネスウーマンも、昼食にありつけずに空腹を抱えたまま午後に突入し、あたかも耐熱仕様にしていないで大気圏に突入するロケットのように燃え尽き、仕事に集中できず、おかげで企業の事業はうまくいかず、日本経済はすぐにでも混乱してこの世は阿鼻叫喚の様相を呈するでしょう。
そんな事態にならないために、ルート配送ドライバーは時間厳守で荷を届けなければなりません。しかし、そんなときに限って渋滞していたり、前をノロノロ走る高級車がふさいでいたり、荷積みに時間がかかって、イライラしながら目的地へとトラックを運転することもあるのです。過酷と言えば過酷です。
ここは、そういうもんだと思って耐えるしかなさそうです。それとも、お寺へ行って座禅を組んでみましょう。

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時間厳守

10. 朝が早い

ルート配送ドライバーの勤務時間は朝が早いことが多いです。例えば、コンビニの朝早いお客に備えて配達したりします。早起きが苦手な人にとっては、とてつもなく過酷な仕事となるでしょう。
ですが、早起きが苦でも何でもない人にとっては、全然平気なはずです。さあ、あなたはどっち?

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グッドモーニング!

タクシードライバーを増やすには

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タクシードライバーの人手不足が続いています。タクシードライバーとして収入を上げるには隔日勤務といって、20時間近い勤務を月に12日間やるという特殊な勤務形態を取らねばならず、そのため「拘束時間が長くてキツイ」と思われています。
また、目に見える学力よりも安全運転意識や接客術といったものが重視されるために、受験勉強に苦労して高学歴をつかんで高収入を得ている連中から「学歴もないくせに高い収入を得やがって」とやっかまれ、そのため理不尽に悪いイメージをもたれています。
いまだに人を学歴で判断するような時代錯誤者に「タクシードライバーは学歴が低くてもなれる職業だから、タクシードライバーになったヤツは全員が学力が低いに違いない」なんて誤解されています。しかし、高学歴で政治家になった人でも頭の良くない人がいるように、タクシードライバーだって人それぞれです。何でもかんでも「ひとくくり」に判断するのはやめたいもの。

それはともかく、いつまでも「タクシードライバーが足りない」と嘆いてばかりいても仕方ありません。タクシードライバーの平均年収は300万円台で、決して高額とは言えませんが、年収1000万円以上を得ている人もいるそうです。前述した隔日勤務なら月に18日間くらいがお休みということです。誰が何と言おうと、メリットもたくさんある仕事です。
こんな素敵な職業に就く人が少ないなんて、もったいないです。

そこで今回は、効果があるかどうかはアレですが、タクシードライバーを増やすために思いつく、これぞという策をご紹介します。さ、シートベルトをしっかり締めて。


1. イメージアップを図る

タクシードライバーの仕事は「拘束時間が長い」「収入が低い」「社会の底辺」「リスクが高い」「しんどい」といったイメージが蔓延しています。事実であることもありますが、真実ではありません。
例えば、拘束時間が長い勤務形態もありますが、短い勤務形態もあります。収入は歩合制の会社が多いので、本人のやり方次第です。
とにかく悪いイメージが浸透しているので、イメージアップが必要です。
さわやかなタクシードライバーをPRするCMを流すとか、タクシー会社の経営者や従業員が小学校、中学校で職業に関する授業を行うとか、健全明朗なイメージを普及させましょう。もちろん社員研修の徹底、労働環境の改善も行い、マイナスイメージとなるニュースのネタにならないよう、中からの改革も行うのです。

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真実はどこに

2. 給料を上げる

職業や会社を選択するときにどうしても優先項目になるのが給料です。給料を上げることで「タクシードライバーになればそんなに稼げるのか」という意識が広く国民に根付き、タクシードライバーになりたいという人が増えるでしょう。
「タクシードライバーの給料は低い」と思われている要因に、タクシードライバーの給料は歩合制が多いということがあります。頑張る人は高収入になりますが、そうでないタクシードライバーもいるわけです。ですが、この歩合制が、1人1人が頑張って仕事をするモチベーションにもなります。そのため、むやみと給料定額制にすることも難しいものがあります。
歩合制のままタクシードライバーの給料を今より上げるには、タクシーの乗車賃を上げなければいけません。しかし、タクシーの乗車賃を上げると、タクシーの利用者も減ります。タクシーの利用者が減れば、タクシー台数も減らさざるを得なくなり、タクシードライバーの人手不足も解消されます。
また、乗車賃が上がってその分、タクシードライバーの給料に反映されますが、利用者の人数が減るので給料は激減するでしょう。タクシードライバーには、ある程度経済的に余裕のある人しかなれなくなります。タクシーの利用者は、それ以上に経済的に余裕のある人だけになります。
果たしてそれでいいのでしょうか。知恵熱が出てきました。

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儲かって笑いが止まらない!

3. 国民の理解を深める

とにかくタクシードライバーは誤解されがちです。疲れているときにタクシーに乗ったら、むやみやたらと話しかけられた。不愛想で運転も乱暴なタクシードライバーがいた。タクシードライバーのくせに道を知らず、道に迷った。平気で以前乗せた芸能人のことを話す。
そんな風に、タクシードライバーによって気分を害した経験をした人がいるのも確かです。
しかし、誰も他人の職業についてなんか、正しく理解はしていません。そんなものです。それが大人気職業であれば、大した問題はありません。しかし、タクシードライバーの人手不足は社会的な問題とも言えます。「タクシードライバーが社会的に大切な仕事であるのに人手不足に陥っている」という現実を、広く国民に知ってもらうことが必要ではないでしょうか。

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大衆に知らしめよう

4. 安全対策を万全にする

タクシードライバーの稼ぎどきと言えば、夜の繁華街です。終電を逃した酔客、気が大きくなった酔客が多くタクシーを利用してくれます。しかし、酔客はときにタクシードライバーにからんできたりします。中には蹴ったり、暴言を浴びせる不届き者もいます。タクシードライバーにとってはたまったものではありません。
ただでさえ、自動車という乗り物には交通事故という危険も付きものです。交通事故の多くは、運転手自身の気の持ちようで防げるものかもしれませんが、防げない事故もあります。
こうしたさまざまなリスクが、タクシードライバーになろうという人を躊躇させているかもしれません。事件や事故から車に乗る者の安全を守るシステムを万全にすれば、多くの人が安心してタクシードライバーになれるでしょう。
車の自動安全装置も進化していますが、もう一歩頑張って、ドライバーを守る画期的なツールを開発しましょう。それを着れば安全運転への意識がレベルアップし、未然に事故を回避でき、また身体への攻撃もかわせる一流の格闘術が身に着く、特殊なスーツなんかがあれば、タクシードライバーじゃなくったって着たくなるのが人情です。タクシードライバーならなおさらです。

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安全対策をバッチリ!

5. タクシーのデザインをカッコよくする

最近はタクシーにもさまざまなデザインのものが登場しています。2017年に登場したジャパンタクシーは、トールワゴンを元にしたなかなかなオシャレさんです。
しかし同時にジャパンタクシーはユニバーサルデザイン、つまり「誰もが乗りやすいデザイン」をコンセプトにしたタクシーでもありました。ま、その後いろいろな評価の声が上がりましたが。
ただ、タクシーにもいろいろなデザインがあってもいいはずです。車としてカッコよく、とにかく誰もが乗りたがるデザインのタクシーがあっても良いでしょう。そんなタクシーがあれば、タクシーに乗りたいという人も増えるでしょうし、タクシーを運転したいという人も増えるはずです。

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誰もが憧れるデザインに

6. タクシーの性能を高める

タクシードライバーになる人のほとんどが運転好きです。現在、自動車の性能もグングン進化していますから、そうした高性能車をタクシーにすれば、タクシーを運転したい人も増えるはずです。そんなタクシーに乗りたいという人も増えるかもしれません。
例えば、渋滞時に空を飛べるとか、巨大生物に襲われるとロボットにトランスフォームして戦えるとか、そんなタクシーがあれば楽しいじゃないですか。
眠たい人がいれば、車内が拡張してシートがふかふかのベッドになったり、大音響の動画が高画質で楽しめるモニターを設置してあるとか、快適さをとことん追求しても良いでしょう。夢見ることが技術の発展を産みます。

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機能を進化させよう

7. アイドルに演じてもらう

前述したイメージアップの手段の1つでもありますが、イケメンアイドルや美少女アイドルにタクシードライバーを演じてもらいましょう。それでCMだのドラマだの映画を作ります。若い人たちがタクシードライバーに憧れ、あんな風になりたいと思うでしょう。
また、イケメン好き、美少女好きが、もしかしてあんなタクシードライバーに出会えるかもと思って、どんどんタクシーを利用するようになるかもしれません。
最近、アメ車のカマロが、車離れの進む20代に人気だそうです。それは「トランスフォーマー」「ワイルドスピード」といった映画の力もあるとか。映画の力はあなどれません。カマロ人気に便乗して、いっそ、カマロをタクシーに使ってみましょう。

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アイドルの出番

8. 政治家に頑張ってもらう

前述したように、タクシードライバーの給料を上げたり、さまざまなイメージアップの手段を講じるにも、多くのお金がかかります。法的な後押しも必要です。
ここは1つ、政治家の皆さんに頑張っていただいて、タクシー業界がそういった取り組みを実現できるように尽力してほしいものです。

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「先生、お願いします」

9. 第二種免許を撤廃する

タクシードライバーになるには普通自動車第一種運転免許のほかに普通自動車第二種運転免許が必要です。これがタクシードライバーになるときのハードルにもなっています。
第二種免許は有償で人を乗せるための免許であり、試験も第一種より厳しくなっています。これを撤廃すると、今までより一層タクシードライバーは「誰もがなりやすい職業」となります。その代わり、タクシードライバーのレベルは下がります。ただそれも、国民の多くが「タクシードライバーは社会の底辺だ」などとさげすんで、タクシードライバーのイメージをおとしめた結果なので、甘んじて受け入れるしかないでしょう。

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免許の撤廃

10. 高齢者に我慢を強いる

少子高齢化が進んでいます。高齢者は自分で車を運転するのが困難になっていきます。さまざまな交通網が発達する都市部は構いませんが、交通網が発達していない地方では、高齢者が少しでも遠い場所に移動しようと思うと、車に頼らざるを得ません。自転車に乗る体力があれば別ですが、高齢者全員がそこまでの体力を保持しているとも限りません。
地方ではタクシードライバーが高収入を得るのは難しいのですが、社会的には地方にこそタクシードライバーは必要なのです。
しかし、タクシードライバーが減少している以上、高齢者にはなるべく外出を控えてもらうしか仕方なくなります。タクシードライバーを増やすことにはなりませんが、利用者が減れば「人手不足」という問題の解消にはなります。しかし、それで良いのでしょうか。

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高齢者が我慢する?