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ルート配送ドライバーの仕事が過酷な理由10選

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ルート配送ドライバーの仕事は、毎日決められた場所にトラックで商品を配送することです。毎日決められた順序でトラックを走らせ、スーパーやコンビ二、企業、個人などに商品や製品を届けます。毎日これを繰り返します。収入は、経営状態が良い運送会社で月収20万円~35万円と賞与1回~2回、経営状態があまり良くない会社で月収16万円~20万円と賞与なしとなっています。

そんなルート配送ドライバーは人手不足が続いています。2017年3月までに取得した普通自動車免許があれば2トントラックを運転でき、ルート配送ドライバーとして働くハードルはそれほど高くありません。しかも人手不足状態なので、業界としては「配送ドライバーになりたい」という人はいつでも歓迎であり、そのためルート配送ドライバーの仕事は「誰でもなれる仕事」になっています。
世間には「ルート配送ドライバーの業界はブラックばかり」なんて、口さがないことを言う人もいます。しかし、ルート配送ドライバーとして仕事をしている人がいるからこそ、日本経済が回っています。一般庶民の生活が成り立っているのです。そんなブラックな現状で働いている人たちを敬い、応援するのが、その人たちのおかげで暮らしていられる庶民の務めじゃないでしょうか。

今回は、ルート配送ドライバーの過酷な面を紹介します。しっかり仕事の大変さを理解し、ルート配送ドライバーたちをねぎらう心を持ちましょう。また、これからルート配送ドライバーになろうという人たちには、こうした過酷な面も覚悟し、なってから後悔しないようにしてほしいです。
あらかじめ覚悟しておけば、案外「それほどキツくないじゃん」なんて思えるかもしれませんよ。試してみて。

1. 毎日同じことの繰り返し

ルート配送ドライバーの仕事は、毎日決められた場所に、決まった順序で商品を配送することです。毎日毎日、これの繰り返しです。今日は繁華街を回ったら、明日は野山を走り、翌日は海岸線を走る、なんてことはありません。いわゆるルーチンワークです。
そのため「毎日違ったドキドキがないと生きてる実感がないの、ワタシ」と乙女なハートを持つ人には耐えがたい仕事かもしれません。しかし、毎日同じことしてりゃいいなんて楽過ぎると考える人には、過酷でも何でもありません。
それに「一見何の変哲もない日常」にも、何かしらの変化が潜んでいるものです。街頭の木々は季節ごとに違った色彩を見せますし、街行く人々も日々違った表情を見せます。
そんな些細な変化に気づけば、毎日同じことの繰り返しの中でも、人生のときめきを見つけられるかもしれません。

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誰も気づかないところに喜びを

2. 残業がしんどい

ルート配送ドライバーの仕事は、毎日決められた場所を回ることであり、毎日の仕事量はほぼ決まっています。そのため、勤務時間も一定で残業もなく、プライベートな時間を充実させられるようになっています。
ですが、繁忙期には残業があるところもあります。また、会社によってはしょっちゅう残業があるところもあります。つまり、下請け、孫請けになると、安い仕事を数多くこなして何とかやっていこうとするので、その負担がドライバーにのしかかりがちなのです。
そんな場合、残業代が出ないようなところは避けましょう。また、絶対に残業は嫌だという人は、残業がない会社を選ぶことです。
きちんと残業代が残業に見合った額だけ出るなら、そこでガッツリ稼ぎたいという人は、ガッツリ稼げる会社を見つけましょう。
残業を過酷なものとしないためには、ドライバー専門の求人サイトでしっかり希望に合った会社を見つけることです。

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「早く帰りたいよ~」

3. 収入はほぼ一定

長距離の大型トラックドライバーは、仕事がキツければキツいほど、多くの給料をもらえます。ルート配送ドライバーは毎日同じ仕事なので、今月の給料が先月の1.5倍になるなんてことはまずありません。今月は先月よりも一層真面目にトラックを運転したのに、給料がちっとも上がらない、なんてこともあります。というか、それが普通です。
ガッツリ稼げるときはガッツリ稼ぎたいと考える人は、長距離のトラックドライバーになることをオススメします。
しかし、ルート配送ドライバーは、月によって給料が下がることもほぼありません。年収700万円になることはなくとも、毎年年収400万円を維持することはできるでしょう。
ギャンブラーには向いていませんが、堅実にコツコツとお金を稼ぎたい人には過酷ではないと言えます。

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堅実に一歩一歩

4. 基本的に仕事は1人

ほとんどのトラックドライバーは仕事中は1人です。運転席の横には口うるさい上司も足を引っ張る同僚もいません。「1人で気ままにできる仕事」と言われています。話し相手がいないので、自分が乗るトラックを人に見立ててトラックに話しかけるドライバーもいるほどです。
そんな孤独に耐えられない人には、過酷な仕事です。
とは言え、荷の届け先では挨拶は欠かせませんし、伝票のやり取りなど、社会人として当然やるべき作業は礼儀正しくしなければいけません。全く1人で何でもかんでもできるわけじゃありません。
運転中は孤独かもそれませんが、人は必ず誰かとつながっています。要するにルート配送ドライバーは、人とのつながりをうっとうしいと思うほどにはつながっていない代わりに、あまりの孤独に精神を病むほど孤独でもない、ほどよい孤独を実感する仕事だと言えるかもしれません。

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ほどよい孤独

5. 運転する時間が長い

ルート配送ドライバーは勤務時間の多くを「運転する」という作業に費やします。運転が苦手という人には1ミリも向かない仕事です。
運転が好きという人でも、あまりに長い時間を運転席で座って過ごすことで、腰を痛めてしまうことが多くなります。
運動不足にもなりがちです。なおかつ、安全運転には気を使わなければならないので、精神的に疲れます。その点が過酷と言えば過酷です。
ルート配送ドライバーとして健全に働きたい人は、腰痛にならない工夫と、精神力の鍛錬が必要です。

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とにかくひたすら運転

6. 体力仕事

ルート配送ドライバーの仕事には荷の積み降ろしも含まれます。荷には軽いものもありますし、重すぎてフォークリフトなどを使う場合もあります。
そこそこ重い荷物を持って、ビルの最上階まで登らなければいけない仕事もあります。ビルの中にはエレベーターがついていないところもあります。さあ、どうしましょう? そんな力仕事に備え、日ごろから体を鍛えておきましょう。そうすれば、多少の体力仕事は苦でも何でもなくなります。

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体が資本!

7. 意外と細かい神経を使う

ルート配送ドライバーも安全運転には細心の注意が必要です。
しかし、荷積みに予想以上の時間がかかって時間がないときに限って渋滞だったりします。人生なんてそんなものです。
ツイていないときはとことんツイていません。ツイていないからと言って乱暴な運転が許されるわけではありません。また、そんなツイていないことが連続して気持ちに余裕がなくなり、何ともピリピリしてイライラしても、取引先ではにこやかに、まるで一千万円の宝くじが当たったかのような笑顔で挨拶します。気持ちと態度に大きなギャップができ、本当に心が引き裂かれそうになったり、ならなかったりします。
運搬中も、荷物を傷めないように、ていねいに運転し、届けるときもそりゃもうていねいに扱います。そんなピリピリ、イライラに耐えられそうにないという人は、ヨガ教室にでも通うといいかもしれません。

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気持ちに余裕を持って我慢、我慢

8. 給料の低い会社もある

数ある運送会社の中にはブラックなところもあります。ブラックとまでいかなくても、業績が悪く、ドライバーに十分な報酬を払えないところもあります。万が一そんな会社に入ってしまったら「やはりルート配送ドライバーなんて過酷な仕事だった~」と後悔しまくることでしょう。
そんな会社はとっとと辞めてしまうことです。もちろん、そういう過酷な状況に自ら身を投じ、心身ともにおのれを鍛えようという、修行僧みたいな気持ちを持っている人は自己責任でどうぞ続けてください。しかし、そんな過酷な状況は絶対にイヤだという人は、ドライバー専門の求人サイトを活用し、業績の良い会社、従業員に好待遇の会社を探しましょう。

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給料には差もあります

9. 時間に厳しい

ルート配送ドライバーは時間厳守が鉄則です。
例えば、コンビニに弁当を届ける仕事の場合、ビジネスマンやビジネスウーマンたちがこぞって昼食を買いに来るお昼どき、コンビニに弁当が並んでいないとどうなるでしょう。バリバリ仕事して企業の業績を上げることに血眼になっているビジネスマンもビジネスウーマンも、昼食にありつけずに空腹を抱えたまま午後に突入し、あたかも耐熱仕様にしていないで大気圏に突入するロケットのように燃え尽き、仕事に集中できず、おかげで企業の事業はうまくいかず、日本経済はすぐにでも混乱してこの世は阿鼻叫喚の様相を呈するでしょう。
そんな事態にならないために、ルート配送ドライバーは時間厳守で荷を届けなければなりません。しかし、そんなときに限って渋滞していたり、前をノロノロ走る高級車がふさいでいたり、荷積みに時間がかかって、イライラしながら目的地へとトラックを運転することもあるのです。過酷と言えば過酷です。
ここは、そういうもんだと思って耐えるしかなさそうです。それとも、お寺へ行って座禅を組んでみましょう。

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時間厳守

10. 朝が早い

ルート配送ドライバーの勤務時間は朝が早いことが多いです。例えば、コンビニの朝早いお客に備えて配達したりします。早起きが苦手な人にとっては、とてつもなく過酷な仕事となるでしょう。
ですが、早起きが苦でも何でもない人にとっては、全然平気なはずです。さあ、あなたはどっち?

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グッドモーニング!