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新しいタクシー・ライフとは

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何度でも起き上がる

営業自粛やら外出自粛で、大きな打撃を受けたタクシー会社が続出した、この2020年
しかし、どの業界も、どの世界もそうですが、倒れてもそこから起き上がってくるのが人のサガです。長所の1つです。
困難があるなら、それに打ち勝つ工夫をするわけです。
タクシーは、運転できない高齢者や障がい者の足となり、終電を逃した人たちを自宅まで届け、重い荷物を持った人を目的地まで運んでくれる、社会貢献度の高い存在です。なくてはならないのです。
その一方、タクシー車内という密閉空間で人と人が密に接することから、万全の感染対策が必要という認識も生まれました。
さらに「対策が万全なら、むしろ不特定多数の見知らぬ人と同じ車内に詰め込まれる電車やバスより、よほど安全じゃね」と考える人も出てきて、今まで電車やバスを利用していた場所へ、タクシーで行く選択肢が重みを帯びてきています。
そんな、いろいろな事情や思惑が錯綜するタクシー業界ですが、世の中は諸行無常です。何でも変化していくものです。
もうすでに、こういう新しいやり方が始まっているタクシーについて、少しだけご紹介します。

1. 食事の配達もしてくれる

出前タクシー、配達タクシーといったタクシーによるサービスです。要するに、飲食店の料理をタクシーが運んでくれるのです。
営業自粛を要請された飲食店とタクシー会社が連携して始めたようです。タクシー業界にとっても、飲食業界にとっても、もちろん利用者にとってもありがたいサービスの登場です。誰が発案したのでしょうかねえ。
国土交通省が「特例」として期限付きで認めたようです。期限は最初は5月初旬くらいまででしたが、その後、秋までに延長されました。また今後はどうなるのでしょうか。

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出前と言えば

2. なるべく3人以上では利用しない

タクシー車内はどうしてもドライバーと利用者が密室で過ごす状況になってしまうので、東京ハイヤー・タクシー協会では利用者に向けて「タクシーからの7つのお願い」を出しています。
その1つが「できれば利用は2人までで」というものです。
タクシーは普通なら後部座席に3人、助手席に1人と、ドライバーを含むと5人は乗ることができます。となると密閉、密集、密接になってしまいます。これをぜひ避けたいというわけです。
乗るほうとしては、なるべく大人数で乗って乗車賃を割り勘にしたいところですが、やはりなるべく避けたほうが良いでしょう。
ちなみに、助手席利用も控えてほしいそうです。
「利用客にそんなに我慢を強いるなんて許せん! お客様は神様だぞ」なんて憤る人もいるかもしれませんね。仮に「お客様は神様だ」と言い張るなら、まず「神の力」で新型コロナウイルスを消し去ってください。そうしたら皆が神様の言うことを聞きます。
できないなら、ささいなことで無力な人間であるタクシードライバーに文句を言ってはいけません

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こんな乗り方はイケマセン

3. 換気をこまめに

これも「タクシーからの7つのお願い」の1つですが、換気のため走行中の窓開けに協力してほしいということです。
協力を拒む理由はありませんよね。
もちろん、体調がすぐれず「風に当たると気分が悪い」という人はその旨をドライバーに伝えましょう。
そうそう、感染症に類似の症状がある人の乗車も控えるようにと「お願い」に書かれています。

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窓の開閉

4. 車内では会話を少なめに

これも「タクシーからの7つのお願い」の1つです。飛沫感染を避けるために、車内ではなるべくしゃべらないことです。
もちろん、行き先のやり取りや精算など、どうしても話さなければならないことは別です。
そうそう、マスクの着用もしっかり「お願い」に入っていますし、ドライバーは当然マスクをしています。

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マスク

5. 荷物はできるだけ自分で運ぶ

これも「タクシーからの7つのお願い」の1つで、ドライバーによるドアサービスやトランクサービスを当面行わないそうです。接することをなるべく減らそうということですね。
ドアはタクシーでは自動開閉が基本なので、利用者にそれほど影響はないでしょう。
トランクサービスは、ドライバーがトランクを開け、荷物をその中に入れてくれるサービスですね。トランクは当面使えないわけです。
ただ、「必要な場合はドライバーに申し付けて」と添えられているので、ある程度の融通は利くようです。

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トランク

6. 料金はトレーでやりとり

これも「タクシーからの7つのお願い」の1つで、しかもスーパーなどでも実践されていることです。人と人との直接の接触を避けようということで、トレーを介したやり取りになります。
ただ、両者ともお金には触れるわけで、お金にウイルスが付着してたらどうするねんという疑惑は残ります。しかし、ドライバーはほとんど手袋をしていますから信用しましょう。
それに、そこまで細かく言い出したら、本当に家から1歩も出られません。スーパーで買い物もできません。

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トレーに乗ったクッキー

7. キャッシュレス決済

それでも、どうしても他人が触ったお金に触れたくないという人に普及しつつあるのが、キャッシュレス決済です。スマホにダウンロードしたアプリで料金の支払いができ、現金のやり取りより短時間でできるので、効率的でもあります。
スマホにあまり頼らない生活を送る人向きではありませんが。
そうそう、これは「タクシーからの7つのお願い」の中の「料金はトレーで」に含まれる「提案」です。

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アプリを活用

8. 透明ビニールなどで仕切りを設置

これもスーパーやコンビニなどでも見掛ける工夫です。
店員と利用客はどうしても近づいてやり取りしなければいけないので、なるべく飛沫がお互いにかからないように、両者の間に仕切りを設けたわけです。マスクをして、さらに仕切りがあるので、安全面はかなり向上したと言えます。

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ビニールシートで仕切り

9. 買い物代行

買い物難民という言葉があるように、高齢者など、自力でスーパーなどに行けない人が増えているのが現代の日本です。
それで買い物代行というサービスが始まりました。タクシー会社でも、以前からこの買い物代行サービスを行うところが出始めていたのですが、外出自粛の要請で、需要が一気に増えたと言われています。
もともとタクシー業界では、単にお客さんを乗せて運ぶだけではなく、観光タクシー、福祉タクシー、キッズタクシーなど、何かの専門的ノウハウや知識を身に着けた「専門職タクシー」とも言えるサービスが増えていました。タクシーも進化してきているのです。

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お買い物

10. さらなる進化

以前から取り組みが続けられているのが、ドローンによる「空飛ぶタクシー」の開発です。「5年後に実用化」といった、景気のイイ話も聞こえてきました。
何にせよ、楽しみにタクシーの進化を見守りましょう。物事は最悪を覚悟しつつ最善を尽くし、明るい未来を思い描くに越したことはありません。楽観視することで、事態は明るい方向に進みます。

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進化

普通免許で応募できるドライバー職

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運転が仕事

車の運転が好きだという人にとって、その「好き」を仕事にできるプロドライバーは魅力的な職業です。
また、世間には「仕事に役立つような専門技能や専門知識を何ひとつ持っていない。持っているのは普通自動車運転免許くらいだ。こんな俺でも就職できるところってあるのかな」なんて不安を抱えている人もいるかもしれません。
そんな人たちがしっかり稼ぎたいと思ったとき、ふと思うのが「プロドライバーはたくさん稼げそうだけど、普通免許だけで応募できるんかな」という疑問。もちろん、安心していいのです。タイトルに掲げてある通り、普通免許さえあれば応募できるドライバー職の求人はたくさんあります。
今回はそんなわけで、普通免許さえあれば応募できるドライバー職のいくつかを紹介します。こうした仕事では、多くが応募年齢、学歴を不問としているのも魅力です。
ただ、AT限定免許の場合は仕事も限定されてきます。求人内容をよく見て確認してください。

1. 軽自動車での配送業務

軽自動車を使って荷物を配送する仕事です。専門用語的には「軽貨物運送業」と言います。
使うのは軽自動車なので、普通免許で運転できます。
ただ、多くが業務委託という形で主に運送会社から仕事を請け負います。その場合、基本的には自分で車両を用意し、車の維持費、ガソリン代はすべて自己負担で、事故も自己責任になります。
運送業界はとかく人手不足が続き、軽貨物運送業の業務委託も求人が多い仕事ですが、求人内容をよく読み、条件をきちんと確認して始めましょう。
いわゆる個人事業主となるので、努力と苦労で高収入を実現できるかもしれません。また、使うのが軽自動車なので運ぶものも軽いもの、小さいものがメインです。

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軽自動車

2. ワンボックスカーでの配送業務

ワンボックスカーとは、トヨタハイエースや三菱デリカのような、広い車内空間を持つ箱型の車のことです。
乗用車なら10人乗りもあるワンボックスカーですが、10人乗りでも普通免許で運転できます。
このワンボックスカーで配送業務を行う会社があり、この場合、もちろん普通免許所持だけで応募できます。社員として採用している会社も多いです。
また、運ぶものも弁当、コピーのトナー、コピー用紙、通販の商品など、軽いもの、小さいものがメインです。

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ワンボックスカー

3. 代行運転のドライバー

運転代行とは、飲酒などの理由で運転ができなくなった人の代わりに運転し、目的地に送るサービスです。利用者の車と、利用者を迎えに行くための自社の車と、2台の車を運転するのでドライバー2人で仕事をします。
利用者の車を運転するドライバーは、料金を取ってお客さんを乗せるため、タクシー同様に第二種運転免許が必要ですが、自社の車を運転するドライバーは第一種普通免許だけで大丈夫です。
ただ、いつも仕事があるわけではなく、給与は時給や日給になっていることがほとんどです。

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代行運転

4. 霊柩車のドライバー

霊柩車はご遺体を運ぶ車のことで、これは普通免許で運転できます。霊柩車にご遺族が同乗する場合もありますが、同乗するご遺族からのそための乗車料金を徴収するわけではないので、タクシードライバーに必要な第二種運転免許は、霊柩車のドライバーには必要ありません。
霊柩車のドライバーになろうと思ったら、就職先は葬儀社か、霊柩車を扱っている運送会社になります。葬儀社の場合、運転以外に葬儀の準備なども業務に含まれることが多いです。運送会社の場合は、霊柩車以外の運転も業務に含まれることがあります。

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霊柩車

5. 小型トラックのドライバー

小型トラックとは2トントラック、3トントラックのことです。
2017年に準中型自動車免許制度が新設されて普通免許では運転できなくなりましたが、2017年より前に取得した普通免許なら、小型トラックを運転することができます。
小型トラックでの配送業務は多くの会社が正社員での求人を行っています。2017年より前に普通免許を取得した人は、すぐにでも応募しましょう。
また、会社によっては採用後に中型免許などの取得を経費会社持ちで支援してくれるところもあります。

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2017年より前なら

6. 中型~大型のトラックドライバー

中型トラックは4トントラック、6トントラックのことです。
これまた2007年に中型自動車免許制度が新設されるまでは、普通免許でも運転できました。2007年より前に普通免許を取得した人は、その普通免許を持っていさえすれば中型トラックドライバーの求人に応募できます。
また、会社によっては採用後に中型免許などの取得を経費会社持ちで支援してくれるところもあります。そうした会社では、入社時には普通免許だけの所持でも、中型、大型とキャリアアップして収入アップしていくことができます。

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ゆくゆくは大型へキャリアアップ

7. タクシードライバー

タクシーを運転するには第二種普通運転免許が必要です。
しかし、タクシー会社の中には、入社後に経費会社負担で第二種免許取得を支援してくれるところもあります。そうした会社では第一種普通免許さえ所持していれば応募できるようになっています。
第二種免許を取得しないと、タクシードライバーとしての仕事はできませんが、取得までの間も固定給が支給されるので安心です。

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タクシー

8. バス運転手

バスを運転するには第二種大型自動車運転免許が必要です。
ただ、これまた、入社後に経費会社負担で第二種大型免許取得を支援してくれる会社もあります。そうした会社では第一種普通免許さえ所持していれば応募できるようになっています。
第二種大型免許を取得しないと、バス運転手としての仕事はできませんが、取得までの間も固定給が支給されるので安心です。

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大型バス

最後に

何と便利な運転免許。今は第一種普通運転免許さえ取得しない若者が増えていると言いますが、免許証は身分証代わりにも使えてとても便利です。それに就職活動でもいろいろ役立ってくれるので、ぜひ早めに取っておきましょう。

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運転免許を取得しよう!

トラックドライバーという新しい生き方

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手洗い

2020年は世界中で、これまでの生活を見つめ直し、新しい生活に取り組まざるを得ない年になりました。
人によって、その大小はあります。また、受け止め方も違います。考えは人それぞれであり、誰かに強制されるものでもありません。
経済は世界中で大きく混乱しています。経済の混乱は当然、生活にも影響を与えます。働き方、人間関係に大きな変化を体験した人も多くいます。

特に、多くの人を集めて成り立つ業界と、それに付随する業界は大きな打撃を受けました。
医療や福祉に関わる業界は仕事が過酷になり、疲弊が深刻化したところも多くあります。
生活必需品に関わる業界でも、精神的な疲弊が問題になりました。

経済的な打撃により、多くの失業者も生み出しました。
一方、生活必需品を運ぶ物流業界は、ここ数年人手不足が続いている中、普段よりも仕事量が激増し、現場では過酷さが増していると言います。
とは言え、仕事があるということで、失業者たちが転職先として考え「トラックドライバーにでもなろう」と、「でも」付きの転職希望者が出てきているようです。
ただ、今まで人手不足だったので、本来であればもろ手を挙げて歓迎したいところですが、過酷さが増している時期には新人教育に時間を割いている余裕もなく、「もろ手を挙げての歓迎」はできないようです。

トラックドライバーの人手不足が続いているのは「拘束時間が長く、仕事が過酷な割りに給与が低い」というイメージが広がっているからと考えられます。同時に、一部のトラックドライバーのマナーが悪く、トラックドライバーが「マナーを守らない荒くれ者」と思われがちだからでもあります。
しかし、新しい生活に取り組まざるを得なくなった今、仕事を続け、人々の生活を守り続けるトラックドライバーたちへの感謝の気持ちが芽生え、トラックドライバーを見る目にも変化が生じ始めています。

これまで「トラックドライバーは底辺職」だなどと言う輩もいたわけですから、そうしたトラックドライバーに対する見方が変わったことは、素直に良いことと思いたいものです。
今回は、トラックドライバーの仕事を今一度見直し、その在り方を書き並べます。
トラックドライバーの仕事は確かに過酷な面もあり「でも」付きで気軽にできるものではないかもしれません。ただ、「過酷さ」にも個人差はあります。転職先として、じっくり考える価値は十分あります。

1. 仕事は1人が基本

外出自粛、リモートワーク、在宅勤務によって、1か所に大勢が集まって仕事をするという、昔ながらの働き方に大きな変化が訪れました。
事態が落ち着けば、元の働き方に戻るところもあるでしょうが、「別に1か所で仕事しなくても良くね」と気づいた人は、リモートワークとやらの活用を続けるはずです。
その是非はともかく、外出自粛、リモートワーク、在宅勤務によって「上司や同僚がそばにいる」という日常がなくなり、それによって「孤立感」を抱く人も増えたそうです。今はスマホがあり、どこでもいつでも誰かとつながることができるのに、と思わなくもないのですが、そこはやはり個人差というものでしょうか。
しかし、トラックドライバーはもともと1人で仕事をするのが基本です。多くのトラックドライバーは「トラックの運転」が仕事の大半であり、その「トラックの運転」中は、運転席の横には上司も同僚もいません。「孤立感」が気になる人には、最初から向かない仕事です。
しかし、トラックドライバーも、もちろんスマホくらい持ちますから、いつでもどこでも誰かとつながることができます。それより何より「仕事は1人が基本」であるがゆえ「自由で気まま」だと言えます。

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一匹狼

2. 経済が止まってもトラックは走る

トラック輸送は生活必需品を運ぶ、人々の生活になくてはならない仕事です。
他の業界が停滞しているときも、止めるわけにはいきません。
トラックが運ぶのは生活必需品だけではありません。個人がネットでポチった通販の商品を運ぶのもトラックです。外出自粛が広まると、通販の需要も高くなりました。トラック運転手は大忙しです。
とは言え、トラックドライバーの業界にもさまざまな仕事があり、仕事が激減しているところもあります。例えば、飲食店に関わる運送をしているトラックドライバーは、仕事が激減しました。
他にも業務を休止した業界に関わる輸送業務はなくなり、それを担っていた運送会社も仕事が激減しました。

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走る

3. 移動が制限されてもトラックは動く

人と人の接触を減らすため、県を越えての移動が制限されたときも、トラックはもちろん生活必需品や通販でポチった商品を運ぶため、県を越えました。
トラックドライバーが仕事をするからこそ、スーパーやコンビニに商品が並ぶわけです。観光名所に観光旅行で出掛けることが難しくなったときでも、トラックドライバーがいろいろな地方からご当地グルメなどを運んでくれました。
長距離トラックのドライバーの大活躍です。
そんな長距離トラックのドライバーに不当な罵詈雑言を浴びせる輩や、ドライバーの家族を不当に差別する輩もいたそうです。言語道断です。

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越える

4. やればやっただけ稼げる

トラックドライバーの仕事は歩合制であることが多く、つまり、やらなければ収入が減り、やればやっただけ稼げる仕事になっています。
一方、日本の多くの会社では古くから年功序列による給与制度が一般的でした。ですが近年、欧米型の実力主義に転換する会社も出てきているようです。
実力主義によるキャリア形成は「皆一緒」という年功序列型ではなく、個人主義と言うこともでき、年齢や経験に関係なく、成果を出した者がその成果に応じた、適正な報酬を得ることができるという面から、労働者側に立った考え方でもあります。
欧米型と言えば、欧米では派遣社員のほうが正社員より給与が高いのが一般的です。
また、日本でもリモートワークが広まり、皆が1か所で同じような働き方をするのではなく、場所は別々でもそこで個人個人がそれぞれの実力を発揮して上げる成果が見直されてくるかもしれません。

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たくさん稼ぐ

5. 家族と数日会わないことも

在宅勤務が広まり、家族との時間が増えたことで、家族との絆を深めた人がいる一方、お互いの負の面が見えてしまった人もいるようです。
長距離のトラックドライバーは仕事で家を出ると2~3日、長いと1週間近く家に帰れないことがあります。家族と長い時間会うことができないことでストレスがたまるという人は、長距離のトラックドライバーには向きません。
たまにしか会えないことで、よりお互いを思いやるようになる人には、長距離のトラックドライバーの仕事はオススメです。

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距離感

6. 転職してキャリアアップ

トラックドライバーは一般的な企業と違い、一般的な昇進はありません。
もちろん、役職が付いたり、経験を重ねて後進に仕事を教えるようになったり、重ねた経験によって給与が増えることがある会社もあります。
ただ、トラックドライバーの世界で、一番の明確なキャリアアップは、持っている資格を増やし、より難しい仕事、より大変な仕事を引き受けて給与を増やしていくことです。
資格と言うと、例えばトレーラートラックを運転できるけん引免許や、タンクローリーでガソリンなどを運ぶことができる危険物取扱者資格があります。
それまで勤めていた会社でトレーラートラックの仕事やガソリン輸送の仕事がない場合、そうした仕事をしている会社に転職します。
人手不足が続き、他の業界より比較的求人が多いのもトラックドライバーの業界ですから、転職先も比較的見つけやすいです。

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タンクローリー

7. 仕事を楽しむ

トラックドライバーの仕事はトラックの運転だけではありませんが、トラックの運転が仕事の大半を占めています。そのため「車の運転が苦手」という人には向かない仕事です。
逆に「車の運転が好き」という人にはなかなかオススメできる仕事です。何しろ、仕事の大半が車の運転なのですから、野球好きな人がプロの野球選手になるようなものです。
実際、トラックドライバーの中には、その仕事を好きでたまらないという人が多いようです。自分で自分の仕事を好きだと自覚できる人は、割合幸運です。

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運転が好き

8. 過酷さにも慣れる

子どものころからプロ野球選手になりたいと思って頑張り、大人になってプロ野球選手になると、待っているのは過酷な訓練です。日々の練習です。天才と言われた名選手も、人知れず、他人の数倍の練習を重ね、それだけの成果を出していたと言います。
トラックドライバーの仕事にも過酷なことはあります。他の、どの職業にもあります。
トラックドライバーは特に「過酷な割りに収入が低い」と言われがちですが、世の中に「ちょっとの働きでたくさん稼げる仕事」なんて滅多にありません。
また、過酷さの受け取り方は人によって違います。「車の運転」が苦手な人がトラックドライバーの仕事に就くと、仕事の大半の時間を「苦手なこと」に費やさなければならず、とても過酷だと感じます。
「車の運転」が大好きという人がトラックドライバーになると、ルンルン気分(死語)で仕事できるかもしれません。
また、人は長くそのことに従事していると「慣れる」ということもあります。

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ルンルン気分(死語)

9. 儲けているのはお金だけじゃない

トラックドライバーの仕事は「拘束時間が長く過酷」と言われがちです。
トラックドライバーの拘束時間を長くしている要因の1つが「荷待ち時間」です。簡単に言うと、トラックドライバーは荷を届けた先で、なかなか荷を下ろすことができずに待たされることが多いのです。
昨今、トラックドライバーの人手不足解消のため、労働環境の改善が行政の旗振りで進められていて、この荷待ち時間もどうにかしなければいけないと言われています。
また、トラックドライバーもこの「荷待ち時間」で読書したり、英会話講座の動画を視聴したりと、有効に活用するようにもなっています。
トラック輸送によって給与をもらうだけではなく、そこで生まれた時間を活用して「楽しむ」「学ぶ」など、それを自分の資源、資産に変えていこうという意識変革、発想の転換が起きているわけです。

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学ぶ

10. 責任感!

2020年は多くの人がトラックドライバーという仕事が、いかに社会貢献度の高い仕事かということを実感した年でもあります。
もともとトラックドライバーの仕事は安全に荷を届けることなので、責任感を求められます。しっかりと荷を積んで荷崩れしないように固定し、輸送中に荷が破損したり傷んだりしないように、ていねいでおだやかな運転をしなければいけません。交通マナー、交通ルールを守らなければいけません。納品時間も厳守です。
責任感が強い人に、トラックドライバーの仕事はぜひオススメしたいです。

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重い責任

ドライバーのためのストレス解消法

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連鎖

人はストレスがたまると攻撃的になります。
そして車の運転は、このストレスがたまりやすい1面を持っています。
そもそも車の運転は、人力では出せないスピードによる爽快感、大型機械を操る面白さ、車窓を流れる景色を眺める非日常性を感じる楽しさ、遠距離を短時間で移動できる利便性などがあり、本来は運転する人を心地良くさせるものです。
しかし、その一方で常に交通事故のリスクがあり、運転の心地良さを阻害する渋滞、車を自在に操る心地良さを邪魔する他の車の存在などがあり、それがストレスとなるのです。

車の運転はときとしてストレスをためてしまうものですが、もともとストレスの多い生活をしている人が運転すると、そのストレスが積み重なって、危険運転、あおり運転をやらかしてしまいかねません。
危険運転、あおり運転をやらかさなくても、ストレスが原因で注意力が減退し、それで交通事故を起こしてしまうかもしれません。
交通事故のリスクによってストレスを感じ、そのストレスで交通事故を起こしてしまっては、何が何やらです。まさしく「負の連鎖」というやつです。

そこで今回は、ドライバーが本来楽しいはずの車の運転をしっかり楽しみ、事故や危険運転につながるような「ストレスを発散できるはずな方法」をご紹介します。
これを読む前にまず「運転は楽しい、運転は楽しい」と自分に言い聞かせましょう。とは言え、「本来楽しいはずの俺の運転を邪魔するヤツは許さん」という思い上がりはイケマセン

1. 好きな音楽を聞く

職業ドライバーの場合、お客さんを乗せるドライバー以外の人は、1人で車に乗ることが多く、車を運転している仕事中は比較的自由気ままに過ごせます。もちろん、安全運転に集中しなければいけませんが。
そんなとき、気持ちをリラックスさせるのに有効なのが、好きな音楽を聞くことです。しっとりと女心を歌い上げる演歌でも、ノリの良いジャズでも、壮大な世界観を表現する交響曲でも、子どものころに親しんだアニメ主題歌でも、テンションが上がるヒップホップでも、とにかく好きな音楽です。浪曲でも構いません。
とは言え、あまりボリュームを上げ過ぎ、周囲の音が聞こえず、安全運転への意識が薄れてはいけません。

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音楽を聞く

2. 好きな歌を歌う

好きな音楽を聞くついで、と言うと何ですが、自分で歌ってみるのもいいでしょう。ただ、これも1人で車に乗っているドライバーにオススメのストレス発散法です。
もちろん、恋人が横にいる一般ドライバーなら、その恋人とデュエットするということはありますので、まあ勝手にやってください。
とにかく、歌を歌うということは自然と深呼吸することになり、これは健康にも良いのだそうです。また、大声で歌うなら、大声を出すこともストレス発散になります。
音楽を鳴らしながら歌うもよし、アカペラで歌うもよし、音を外そうがどうしようが、気にしないで歌いましょう。運転席に1人なら、浄瑠璃を語っても誰も文句は言いません。

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歌を歌う

3. 休憩を大事にする

車の運転は安全運転に集中しなければならず、精神的に疲れます。そして精神的に疲れてくると、感じるストレスも倍増されてしまいます。
疲労を回復させ、気持ちをリセットするために、時折車を停めて休憩しましょう。

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休憩

4. 時々ストレッチをする

車を停めて休憩を取ることにしたら、なるべく運転席から降りましょう。大いに気分転換になります。リラックスできます。
さらに手足や腰を伸ばし、できればストレッチをしましょう。長時間、運転姿勢でいると血行不良になり、それが元で腰痛や肩こりになる可能性が高くなります。
目玉を意識的に動かすことで目の筋肉をほぐすことも、ストレスの軽減になります。

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ストレッチ

5. 好きなものを食べる

食べることに関心の薄い人にはあまり効果的ではありませんが、好きなものを食べることもストレス発散になります。
ストレスは「我慢すること」から生まれることが多いので、その「我慢」のタガを外すことで発散されるわけです。
また、玄米、豚肉、ウナギなどに含まれるビタミンB1、ブロッコリー、レモン、ピーマンなどに含まれるビタミンC、小魚、チーズ、小松菜などに含まれるカルシウムなど、イライラを鎮める栄養もあるようです。それらが含まれた食品を取ると、ストレス解消になるかもしれません。
とは言え、さすがに「ずっと食べてる」わけにはいきません。そこで「食べる」代わりにガムをかむのもオススメです。そもそも「かむ」という動作は脳を活性化させるらしく、ミント系のガムなら気分もリフレッシュでき、よりストレス解消になるでしょう。
それにガムなら、食べ過ぎて眠くなる心配もありません。

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食べるは楽しみ

6. 好みの芳香剤を置く

香りによってイライラを鎮めることもできます。いわゆるアロマテラピー効果です。
アロマテラピーは、エッセンシャルオイルや植物などの芳香を利用した療法として、古くから伝わるものです。ミントなら気分もリフレッシュでき、よりストレス解消になるでしょう。
香りは「合う」「合わない」がありますので、くれぐれも「合わない」香りを使わないようにしましょう。「合わない」香りの場合、かえってストレスが増すことになります。
また、これも車の中に1人だけというドライバーにオススメできるものです。同乗者がいる場合、やはり「合う」「合わない」がありますので避けましょう。

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ミント

7. ストレス緩和のツボを押す

そこを押すと、ストレス解消に効くというツボがあります。
イラスト入りでそうしたツボを紹介するサイトなどもあるので、調べて試してみると良いかもしれません。
例えば、人差し指と親指の骨が合わさっているあたり、手の甲のへこんでいるところにあるツボは、ストレス解消の他にも便秘や下痢などにも良いようです。

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足ツボ

8. 誰かと話す

「したいことができない」状態が続くと、その我慢していることがストレスとなり、イライラしてしまいます。
人は普通に生活していても、ふと思うことがあり、厄介なことにその「思ったこと」「頭に浮かんだこと」を誰かに伝えたくなります。その「思ったこと」「頭に浮かんだこと」が、全然重要ではなく、まさに「どーでもいいこと」であっても、誰かに伝えたいという欲求は収まりません。
こうして人は誰かと雑談をするわけです。Twitterに書き込むのです。内容は本当に「どーでもいいこと」「しょーもないこと」です。
今は幸い、直接顔を会わせなくてもSNSやらいろいろ人に何かを伝えるツールがたくさんあります。何かを誰かに伝えたくなったら、我慢せずに発信しましょう。
ただ、悪口雑言や毒をまき散らすのは止めましょう。社会的に迷惑だからということもありますが、それより発信する本人にも毒が作用するからです。
もし、悪口雑言をまき散らしたくなったとしたら、それはもうすでにかなりストレスがたまっている証拠です。まずは、悪口雑言をまき散らす以外の方法でストレスを解消したほうが良いでしょう。

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話す

9. 妄想する

人は「やりたいこと」を我慢すると、ストレスがたまります。
かと言って「やりたいこと」を無制限にやってしまうと、法を犯すことになったり、後々自分にとって大きな不利益が襲い掛かってきます。
想像力を駆使して、我慢によるストレスを発散せましょう。すなわち、妄想です。
トラックドライバーなど、職業ドライバーであれば休憩中にでも、好きなこと、したいことを妄想して悦に入りましょう。気分転換にもなります。必要なのは想像力です。
落語なんかを聞くと、想像力が培われます。

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落語

10. そもそもストレスをためない

ストレスの原因をつくらないこと、ストレスの原因を回避することも大切です。
渋滞はストレスの大きな原因になり得るので、事前に情報を集めるなどの工夫をしましょう。抜け道、裏道の情報も普段から調べておくことが大事です。
それから、できるだけ時間に余裕を持って行動しましょう。時間に余裕がないと、前の車がノロノロ運転しているくらいでイラっとしてしまいます。「ノロノロ運転していたっていいじゃないか」と思えるくらい、時間にも気持ちにも余裕を持ちましょう。
とは言え、いろいろなことが重なり、どうしても時間に余裕がなくなってしまうこともあります。
そんなときは「遅れる」ことを「覚悟」しましょう。世の中には「覚悟」さえすれば、そうやって腹をくくれば乗り越えられることもあります。腹をくくれば、気持ちが落ち着き、適切な対処法が思い浮かぶはずです。
他にも自分なりに、ストレスをためない方法、ストレスを回避する方法をいろいろ考えましょう。想像力があれば思いつきます、きっと。

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最後に

ものすごいスピードで車を飛ばせば、ストレス発散になりますが、決してやってはいけません。
どうしても猛スピードを体感したければ、それができる体感型ゲームに興じるか、頑張ってカーレーサーになりましょう。

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カーレーサー

あおり運転対策8選

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一時期、連日のようにテレビのワイドショー番組を騒がせた、あおり運転。冷静に考えれば、全く誰の得にもならない危険な運転を、そのときの一瞬の怒りに任せてやってしまい、悲劇的な結果を生んでしまう、世にも恐ろしい行為です。
ほとんどの人が、悪質なあまりテレビに取り上げられるあおり運転を見知ってしまうので、あおり運転をしてしまうのはとてつもない極悪人だと思い込んでしまいますが、そうではありません。「ついカッとして」は誰にでもあり得るのです。
と、誰もがそんな自戒を込めて日々ハンドルを握れば、あおり運転も少しは減るのじゃあないかと思います。
そこで今回は、あおり運転の被害者にも加害者にもならないために、あおり運転対策法をいくつか紹介します。コレを読んだら、内容を意識下に潜ませ、何かのときに思い出せるようにすると良いかもしれません。

1. 車間距離を十分空ける

まず、あおり運転道路交通法違反で、言わば犯罪行為だと言っておきます。危険運転致死傷罪や刑法の暴行罪に問われることもあります。
ハンドルを握るからには安全運転を遵守しなければなりません。自動車とはそれほど「危険な乗り物」なのだと意識しましょう。
安全運転のために「車間距離を十分に空けなければいけない」ことは基本中の基本です。
あおり運転の延長とも言える危険運転に、相手の車の前方に出ていきなり減速するという行為があります。こういった場合も、車間距離を十分に取っていれば、最悪なケースを免れる可能性が高くなります。

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車間距離は詰めないように

2. 気持ちにも余裕を持つ

車間距離にも余裕を持ちつつ、気持ちにも余裕を持ちましょう。
時間厳守の仕事をしていて、焦る気持ちも分からないではないですが、それが危険運転に発展して事故でも起こしてしまっては、時間厳守もヘッタクレもありません。
「オレが事故なんか起こすわきゃない」という「オレ様」な気持ちもきっぱり切り捨て、活火山に投げ込んで焼却するか、深海の海底に埋めてしまいましょう。どうしても「オレ様」な気持ちを捨てきれない人は、誰も住んでいない惑星に移住したほうが良いかもしれません。どれだけ運転技術が優れていても、交通事故は運転技術以外の要因があって起こることがあります。
世の中には自分よりも高級車に乗っているから許せない、「前に入れてあげたのにハザードランプの点灯合図がない」などという理由でイラッとする人もいるそうです。よほど日ごろのストレスがたまっているに違いありません。そんな人は「人間関係によるストレスがほとんどない」と言われるトラック運転手への転職をおススメします。
とにかく、世の中、怒りの沸点が低い人ばかりだと覚悟し、日ごろから「思いやり&ゆずりあい」の気持ちを持って運転しましょう。たとえ、のっぴきならない事情があっても「急な割り込み」「頻繁な車線変更」などは控えたほうが、あおり運転の被害者にも加害者にもならない確率が高くなります。

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火山

3. 後ろを適宜確認する

気持ちに余裕がないと、ついいろいろな確認を怠ってしまいます。これは運転に限らず、です。
車を運転しているときも、うっかり後方確認を怠っていると、後続車が連なっているのに気づかなかったりします。後続車の中にはイライラがつのり、つい危険運転に手を出してしまう人も出てきてしまうかもしれません。
また、後方不注意で車線変更なんかしたら、それはもう危険運転になってしまいます。
それこそ、のっぴきならない事情があって、どうしても低速運転しなきゃならないのであっても、きちんと周囲の車に合わせた速度で走らせなければいけません。「法定速度を守っているんだから低速でも構わないだろ」と思う人もいるかもしれませんが、安全運転の観点から言えば、それは間違いです。
もし、のっぴきならない事情でどうしても低速運転を続けなければならないなら、後続車が何台も連なった場合、路肩などに車を停めて道を譲りましょう。
また、夜間のハイビームランプがミラーに写ってまぶしいからと、キレる人もいるそうです。対向車がいるときは当然ですが、前を走る車がいるときもすぐにロービームに切り替えましょう。

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後続車がずらり

4. 追い越し車線を走らない

あおり運転で一番多いのが、追い越し車線を走る車をあおることだそうです。
車線が2本以上ある場合、日本では左端が走行車線、右端が追い越し車線になります。追い越し車線は文字通り、追い越しのために使う車線で、追い越したらすみやかに走行車線に戻らなければいけません。戻らないと道路交通法違反になります。
これを知ってか知らずか、追い越し車線を低速で走る車にイライラがつのり、あおってしまう、というのが世にはびこるあおり運転の構図だそうです。
世の中には「あおり運転はあおられるほうにも責任がある」なんて言う人がいますが、もちろん、追い越し車線を低速走行しているからと言って、その車をあおって良い理由にはなりません。追い越し車線を低速走行している車がいるくらいでイライラをつのらせるというのは、よほど日ごろからストレスをためているに違いありません。
あおり運転で逮捕された人が「こっちが先にあおられた」みたいなことを言っていましたが「だから?」です。「やられたからやり返す」という発想は法治国家に住む大人の発想ではありません。あおられたからって、それがあおって良い理由にはなりません。
しかし、追い越し車線を長々と走ることが道路交通法違反であるのも事実です。なるべく追い越し車線は走らないのが得策です。

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そもそも無理な追い越しは厳禁

5. 警察に通報する

あおられたからって、それであおり返して良いわけではありません。あおられたら交番に駆け込んだり、近くの安全な場所に退避し、警察に通報しましょう。

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がっつり警察を頼ろう

6. あおり運転防止グッズを備える

世の中には、あおり運転の抑止が期待できる「あおり運転防止グッズ」が登場しています。
代表的なのが「ドライブレコーダー搭載」表示ステッカーです。実際にドライブレコーダーを搭載していなくても、他の運転手に「ドライブレコーダーを搭載している」と思わせるわけです。何かにイラっとして「あおってやる」と思いかけた運転手に「ドライブレコーダーを搭載しているのか。警察に通報して証拠として録画データを提出する気満々だな」と思わせるのが最終的な狙いです。
実際にドライブレコーダーを搭載するより安く済みます。念押しで、ダミーのドライブレコーダーを搭載するのも効果的です。これも安価です。

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ダミーでも構いません

7. ドライブレコーダーを搭載する

「ドライブレコーダー搭載」表示ステッカーあおり運転の抑止にはなりますが、実際にあおり運転に遭遇してしまったときには、やはり本物のドライブレコーダーがあると有利です。便利です。
ドライブレコーダーがなくても、せめてスマホであおり運転の証拠となる動画を録画しておきましょう。
もちろん、本物のドライブレコーダーを搭載する場合も「ドライブレコーダー搭載」表示ステッカーを貼るのは忘れずに。

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できれば本物を

8. せまいニッポン、そんなに急いでどこへ行く

車の運転は楽しいものです。車という機械を自在に操る醍醐味があり、しかもスピードを上げると心地良い疾走感を味わうことができます。
ただ、楽しいあまり「オレ様の楽しい運転を邪魔するヤツは許せない」といった思い上がりが沸き起こってしまうこともあります。
「運転は仕事。決して楽しみで運転しているわけじゃない」という職業ドライバーも、納品時間に追われるあまり、気持ちに余裕がなくなり「オレ様の仕事を邪魔するヤツは許さない」と思ってしまうかもしれません。
「せまいニッポン、そんなに急いでどこへ行く」は、古い古い交通安全標語ですが、仕事で車を運転する人も、プライベートで運転する人も「少しくらい遅れても事故を起こしたり、警察に捕まったり、人命を危険にさらすよりマシ」と考え、あおったりあおられたりしない、交通安全に留意した運転を心掛けましょう。

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運転は楽しいけど

最後に

誰もが「何様」でもないんです。

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トラック運転手が仕事を辞めたいと思う瞬間(とき)

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トラック運転手は「車の運転が好き」という人にとっては、その好きなことをしながら平均年収400万円前後を得られる「やればやっただけ稼げるおいしい仕事」であり、社内でのわずらわしい人間関係によるストレスもない「気ままな仕事」だと言えます。
「運転が好き」「稼ぎたい」と思いつつ「気ままに仕事したい」という人には、まさにうってつけの職業です。
とは言え、トラック運転手として思う存分働いている人も、ときには「辞めたい!」と思うことがあります。人生ってそんなもの。子どもたちが憧れる人気職業のプロスポーツ選手だって芸能人だって、そんなものです。人生は山アリ谷アリです。どんなことがあってもその職業にしがみついていたいなんてのは政治家サンくらいです。

今回は、トラック運転手が仕事を辞めたいと思う「きっかけ」をご紹介します。何かの参考になるんじゃないでしょうか。

1. 事故ったとき

事故に対する思いは「車の運転」を仕事とする者にとって共通の感覚ではないでしょうか。
もちろん、事故の程度によっては仕事への復帰が不可能になることもあります。ただ、そこまでいかなくても精神的に「運転が怖くなる」ということもあります。
自分に非がある場合はもちろんダメージも大きいですが、自分に非がなくてもダメージがあります。そればかりか、自分が当事者ではなくても、たまたま事故現場を目撃しただけでも、一瞬「転職」を考えてしまうようです。
何にせよ、日ごろから無事故無違反をしっかり心掛けましょう。

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事故は避けたいもの

2. 荷主の担当と相性が悪かったとき

トラック運転手は会社内の人間関係をストレスに感じることは少ないと言いますが、荷の届け先の対応に苦労することはあります。中には、荷主の対応を不合理だったり、理不尽に感じてしまうこともあります。
もちろん、そんな荷主ばかりではありません。しかし、たまにでも理不尽な対応をされると、やはりダメージとして感じてしまうのが人間です。

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合わない人もいるかも

3. 世間からディスられたとき

多くの人が、トラック運転手の仕事のおかげで便利な生活を享受できているのが現代社会です。ところがその一方で、多くの人がトラック運転手全体に対して悪いイメージを持ってしまっています。
何かの拍子に、その悪いイメージを感じ取ってしまうと、やはり仕事に対するモチベーションも下がってしまいます。
何があろうと「トラック運転手は社会貢献度の高い仕事」だということを忘れないようにしましょう。

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社会を支える仕事です

4. 体を壊したとき

トラック運転手は体力が必要な仕事です。
手作業での荷の積み下ろしのときには筋力も使います。長時間車を運転するのもかなり疲労する体力仕事です。
また、長時間同じ姿勢で運転席に座っていることで腰痛や肩こりに悩まされたりします。
この腰痛がひどくなったり、どこかケガをしたり、体を痛めて長時間の運転をきついと感じるようになると「辞めたい」と考えるものです。
日ごろからきちんと健康管理に注意し、長く働ける健康な体を維持しましょう。できれば体を鍛えましょう。
何にせよ「体が資本」です。

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ここまでじゃないけど体力仕事

5. 給料の良い会社を見つけたとき

これはトラック運転手という職業を辞めたいというより、会社を移りたいという思いです。
何の気なしに求人情報を見ていて、今の会社より「楽そうで給料や待遇が良さそう」な会社を見つけると、やはり「今の会社を辞めたい」の気持ちがムクムクと湧いてくるものです。
また、例えば高校時代の友人と再会し、その仕事や収入なんかを聞いて自分より良く思えちゃったりすると「トラック運転手を辞めたい」と思わなくもないです。

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うーん、うらやましい

6. 孤独を感じたとき

トラック運転手の仕事は基本的に1人で行います。トラックの運転席の横には上司も同僚も誰もいないことがほとんどです。
だから「自由気ままで良い」というメリットになっています。
その反面、ふと孤独を感じてしまうこともあります。まして、長距離の仕事では、数日間家に帰ることができず、家族にも会えなかったりするので、余計に「寂しい」という思いを募らせてしまいます。
とは言え、今は誰もがスマホでいつでもどこでもつながることができるので、そういったものがなかった昔ほどには孤独も感じなくなっているようです。

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寂しさMAX

7. 歳を取ったと感じたとき

トラック運転手は体力仕事です。人間、歳を取ると体力は衰えていきますので、体力的に衰えを感じてくると、トラック運転手の仕事を辛いと思うようになります。
トラック運転手は人手不足が続いていて、トラック運転手の定年を引き上げ、60代でも働ける会社が増えています。60代でもバリバリ働けるよう、日ごろから体力維持に努めましょう。

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人は皆、歳を取ります

8. 休日だったのに出勤になったとき

トラック運転手の仕事にも繁忙期のある職場があります。そんなときは休日出勤しなければならなくなったりします。
また、同僚が急に体を壊したりして欠勤になったとき、その穴埋めを頼まれることもあります。
そんなときはふと「転職」という言葉が頭に浮かびます。
ですが、「困ったときは助け合おう」とも言います。誰かを助けておくと、次に自分が困ったときには誰かが助けてくれるかもしれません。
また、繁忙期にたくさん働けば、その分、収入が増えます。モノは考えようと割り切ることも、ときには大事かも。

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助け合おう

9. 怖い目に遭ったとき

事故には至らなくても、あと少しで事故ってしまったかもという怖い経験をすると、やはり仕事が辛くなってしまいます。
また、あおり運転をされたり、トラックの横を自転車やバイクがすり抜けていったり、ヒヤッとするような体験も避けたいものです。大雨、大雪、土砂災害、水害など、自然災害にも大いに危険を感じてしまいます。
中には心霊体験のような、超自然的な怖い目に遭う人もいるとかいないとか。

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怖っ

10. 人生に迷いを感じたとき

トラック運転手に限らず、誰もが、どんな仕事に就いていようが、長い人生において一度は「迷い」を感じてしまうこともあります。そんなときふと「仕事を辞めたい」と思ってしまうかもしれません。
そんなときはじっくり考えましょう。より良い人生へのヒントが見つかるかもしれません。

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ときには迷うことも

トラックドライバーがちょっと自慢したいこと

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トラックドライバーは平均年収が約350万円~486万円で、最大年収は約650万円とまで言われています。そこそこな企業でそこそこな給料をもらう一般的なサラリーマンと比べても遜色ない収入です。
その割に一部で「底辺職」などと言われ、イメージが悪く、ここのところ人手不足が続いています。ま、人手不足は他のいろいろな業界でも似たような状況なのですが。

それはともかく、世間からいくら悪いイメージを持たれようが、今日も多くのトラックドライバーが誇りと自信を持って仕事して、日本の物流を支えています。人々の生活を支えています。
それだけにトラックドライバーにも、ささやかに自慢したいことの1つや2つや3つや‥10はあるのです。

1. 給料

トラックドライバーの仕事は「やればやっただけ稼げる」と言われ、昭和の昔には年収1000万円という猛者もいたそうです。
時代が変わり、さすがにそこまで稼ぐのは難しくなりましたが、それでも平均年収が約350万円~486万円で、最大年収は約650万円とまで言われています。これは自慢しても良い金額ではないでしょうか、えへんぷい。

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たくさん稼げる

2. 1人で気まま

トラックドライバーの仕事は「1人が基本」です。運転するトラックの運転席の隣には脂ぎった上司も、甘酸っぱい同僚もいません。
そのため、対人関係によるストレスはあまりありません
「あまり」というだけで、皆無というわけではありません。配車担当とソリが合わなかったり、荷主の担当者と相性が悪かったりして、それがストレスになることもあります。
とは言え、上司からのプレッシャー、同僚の足の引っ張り、クライアントからの無茶な要求と、人間関係のストレスに囲まれるサラリーマンに比べたら、物の数ではありません。

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ヤッター!

3. 自由

トラックドライバーの仕事は「1人が基本」です。運転するトラックの運転席の隣にはゴマ塩頭の上司も、極彩色の同僚もいません。
トラックドライバーの仕事は「安全に、時間通りに、確実に荷を届けること」であり、それさえ守れば、どの道を通ろうが、他に誰もいない運転席で音楽を聞こうが自由です。仕組まれた自由に誰も気づかなくても平気です。
走るトラックの運転席で「俺は自由だーッ!」と叫んでもいいわけです。分刻みのスケジュールで動かなければいけない政治家がうらやましく思うレベルの自由度ではないでしょうか。

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「自由だーッ!」

4. 世界を見下ろす

大型トラックは車体が大きく、運転席は普通自動車に比べてかなり高い位置にあります。その運転席に座ると、普通自動車の運転席からは見えないくらい遠くまで見渡すことができます。
また、横を通る普通自動車なんかを見下ろすこともできます。思わず偉くなった気持ちがしてきます。
だからこそ、トラックドライバーにはそんな気持ちを押し殺し、謙虚な気持ちで冷静に安全運転に徹することが求められます。

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こんな感じ?

5. 巧みな運転技術

トラックは車体が大きく、車体の周囲に目が届きにくくなっています。また道を曲がるときも予想外の動きをするので、普通自動車と同じ感覚では運転できません。トレーラーはさらに運転が難しくなります。
そんな難しい運転技術を身に着け、大型トラックを操るのがトラックドライバーです。それだけの技術を持っているということは自慢してもいいのではないでしょうか。
もちろん自分の運転技術を過信し、思い上がって「俺の運転を邪魔するヤツは許さん」などと勘違いするようになると、危険なあおり運転をしてしまいかねません。気をつけましょう。

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こんな運転はしませんが

6. トラックのカスタマイズ

長距離のトラックドライバーは、長時間トラックの運転席で過ごすので、運転席をなるべく「快適な空間」にしようとします。くつろいで仮眠を取れるように窓にカーテンを付けたり、長時間の運転が少しでも楽になるように、自分に合ったクッションを探して持ち込みます。
その他、お気に入りのハンドルカバーやシフトカバーを装着したりします。加湿器や空気清浄機を持ち込む人もいます。
また、さすがに1970年代の映画「トラック野郎」シリーズのように電飾をつけまくるトラックドライバーは激減しましたが、それでもトラックの設備をカスタマイズする人はいます。
そういう自分なりの「こだわり」は、トラックドライバー仲間についつい自慢したくなります。

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運転席を自分好みに

7. 地理に詳しい

仕事によって全国各地に行くのが長距離のトラックドライバーです。近距離のトラックドライバーも、比較的近い地域で、これも仕事によっていろいろなところに行きます
ルート配送ドライバーは毎日同じルートを走ります。同じルートですが、渋滞があればそれを回避する必要から、抜け道、裏道には詳しくなります。
トラックドライバーは仕事によって、いろいろな地域の道に詳しくなったり、同じ地域内で抜け道、裏道に詳しくなったりします。とにかく道には詳しくなります。何せ、毎日道を走っているのですから。
まさにプロドライバーは「道のプロ」と言ってもいいでしょう。トラックドライバーになりたてのころは「地理オンチ」でも、仕事をしているうちに詳しくなるそうです。

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必要な地図は頭の中

8. マッチョに

トラックドライバーの仕事は体力仕事でもあります。荷積み荷下ろしが手作業の場合、相当な筋力も使います。
荷積み荷下ろしが手作業の仕事のほうが、フォークリフトなどを使っての作業より大変な分、ギャラが良いとも言います。そのため、自ら進んで手作業の仕事をやりたがるトラックドライバーも少なくありません。
そういう手作業を続けていると、自然と筋肉がついていきます。
そうでなくても、長時間運転席に座り、安全運転に集中するのはとても疲れます。それでもその仕事を続けるにもやはり体力が必要です。また、長時間同じ姿勢で座っていることで腰痛にもなりがちです。
そんなわけで日ごろから体を鍛えるトラックドライバーは少なくありません。
トラックドライバーが自分の筋肉を自慢に思っていても不思議ではありませんよね。

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体を鍛える

9. エコドライブ

ガソリンを燃やして走行する自動車は、環境に負荷をかける存在です。そこで、なるべく環境への負荷を減らす運転をしようじゃないか、という運動が始まりました。それがエコドライブ普及推進の運動です。日本トラック協会も、この普及推進に参加しています。
それで各地方のトラック協会や、各地の自治体などがエコドライブコンテストを開催し、ドライバーのエコドライブ習得を促進したりしています。
エコドライブは環境に優しいだけではなく、燃費の良い走りを実現することで経費削減も実現するので、エコドライブを習得したトラックドライバーは、まさにプロドライバーの鑑と言ってもいいでしょう。これは自慢できます。

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エコな取り組み

10. 無事故無違反

トラックドライバーを「荒くれ者」と思っている人もいるかもしれません。「荒くれ者」と呼ばれてもおかしくないトラックドライバーも、もしかしたらいるかもしれません。
しかし、ほとんどのトラックドライバーは真面目で、堅実に、けなげに安全運転を遵守し、地道に仕事を続けています。ほとんどのトラックドライバーが「生涯無事故無違反」を目指しています。誰だって事故や違反などとは関わりたくありません。
とは言え、間違いを起こさない人間はいません。小さな事故、小さな違反をしてしまうトラックドライバーは少なくないでしょう。その中で、本当に「無事故無違反」を貫いているトラックドライバーは大威張りでそれを自慢しても良いでしょう。

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安全です