車の運転が好きだという人にとって、その「好き」を仕事にできるプロドライバーは魅力的な職業です。
また、世間には「仕事に役立つような専門技能や専門知識を何ひとつ持っていない。持っているのは普通自動車運転免許くらいだ。こんな俺でも就職できるところってあるのかな」なんて不安を抱えている人もいるかもしれません。
そんな人たちがしっかり稼ぎたいと思ったとき、ふと思うのが「プロドライバーはたくさん稼げそうだけど、普通免許だけで応募できるんかな」という疑問。もちろん、安心していいのです。タイトルに掲げてある通り、普通免許さえあれば応募できるドライバー職の求人はたくさんあります。
今回はそんなわけで、普通免許さえあれば応募できるドライバー職のいくつかを紹介します。こうした仕事では、多くが応募年齢、学歴を不問としているのも魅力です。
ただ、AT限定免許の場合は仕事も限定されてきます。求人内容をよく見て確認してください。
1. 軽自動車での配送業務
軽自動車を使って荷物を配送する仕事です。専門用語的には「軽貨物運送業」と言います。
使うのは軽自動車なので、普通免許で運転できます。
ただ、多くが業務委託という形で主に運送会社から仕事を請け負います。その場合、基本的には自分で車両を用意し、車の維持費、ガソリン代はすべて自己負担で、事故も自己責任になります。
運送業界はとかく人手不足が続き、軽貨物運送業の業務委託も求人が多い仕事ですが、求人内容をよく読み、条件をきちんと確認して始めましょう。
いわゆる個人事業主となるので、努力と苦労で高収入を実現できるかもしれません。また、使うのが軽自動車なので運ぶものも軽いもの、小さいものがメインです。
2. ワンボックスカーでの配送業務
ワンボックスカーとは、トヨタハイエースや三菱デリカのような、広い車内空間を持つ箱型の車のことです。
乗用車なら10人乗りもあるワンボックスカーですが、10人乗りでも普通免許で運転できます。
このワンボックスカーで配送業務を行う会社があり、この場合、もちろん普通免許所持だけで応募できます。社員として採用している会社も多いです。
また、運ぶものも弁当、コピーのトナー、コピー用紙、通販の商品など、軽いもの、小さいものがメインです。
3. 代行運転のドライバー
運転代行とは、飲酒などの理由で運転ができなくなった人の代わりに運転し、目的地に送るサービスです。利用者の車と、利用者を迎えに行くための自社の車と、2台の車を運転するのでドライバー2人で仕事をします。
利用者の車を運転するドライバーは、料金を取ってお客さんを乗せるため、タクシー同様に第二種運転免許が必要ですが、自社の車を運転するドライバーは第一種普通免許だけで大丈夫です。
ただ、いつも仕事があるわけではなく、給与は時給や日給になっていることがほとんどです。
4. 霊柩車のドライバー
霊柩車はご遺体を運ぶ車のことで、これは普通免許で運転できます。霊柩車にご遺族が同乗する場合もありますが、同乗するご遺族からのそための乗車料金を徴収するわけではないので、タクシードライバーに必要な第二種運転免許は、霊柩車のドライバーには必要ありません。
霊柩車のドライバーになろうと思ったら、就職先は葬儀社か、霊柩車を扱っている運送会社になります。葬儀社の場合、運転以外に葬儀の準備なども業務に含まれることが多いです。運送会社の場合は、霊柩車以外の運転も業務に含まれることがあります。
5. 小型トラックのドライバー
小型トラックとは2トントラック、3トントラックのことです。
2017年に準中型自動車免許制度が新設されて普通免許では運転できなくなりましたが、2017年より前に取得した普通免許なら、小型トラックを運転することができます。
小型トラックでの配送業務は多くの会社が正社員での求人を行っています。2017年より前に普通免許を取得した人は、すぐにでも応募しましょう。
また、会社によっては採用後に中型免許などの取得を経費会社持ちで支援してくれるところもあります。
6. 中型~大型のトラックドライバー
中型トラックは4トントラック、6トントラックのことです。
これまた2007年に中型自動車免許制度が新設されるまでは、普通免許でも運転できました。2007年より前に普通免許を取得した人は、その普通免許を持っていさえすれば中型トラックドライバーの求人に応募できます。
また、会社によっては採用後に中型免許などの取得を経費会社持ちで支援してくれるところもあります。そうした会社では、入社時には普通免許だけの所持でも、中型、大型とキャリアアップして収入アップしていくことができます。
7. タクシードライバー
タクシーを運転するには第二種普通運転免許が必要です。
しかし、タクシー会社の中には、入社後に経費会社負担で第二種免許取得を支援してくれるところもあります。そうした会社では第一種普通免許さえ所持していれば応募できるようになっています。
第二種免許を取得しないと、タクシードライバーとしての仕事はできませんが、取得までの間も固定給が支給されるので安心です。
8. バス運転手
バスを運転するには第二種大型自動車運転免許が必要です。
ただ、これまた、入社後に経費会社負担で第二種大型免許取得を支援してくれる会社もあります。そうした会社では第一種普通免許さえ所持していれば応募できるようになっています。
第二種大型免許を取得しないと、バス運転手としての仕事はできませんが、取得までの間も固定給が支給されるので安心です。
最後に
何と便利な運転免許。今は第一種普通運転免許さえ取得しない若者が増えていると言いますが、免許証は身分証代わりにも使えてとても便利です。それに就職活動でもいろいろ役立ってくれるので、ぜひ早めに取っておきましょう。