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トラックドライバーがちょっと自慢したいこと

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トラックドライバーは平均年収が約350万円~486万円で、最大年収は約650万円とまで言われています。そこそこな企業でそこそこな給料をもらう一般的なサラリーマンと比べても遜色ない収入です。
その割に一部で「底辺職」などと言われ、イメージが悪く、ここのところ人手不足が続いています。ま、人手不足は他のいろいろな業界でも似たような状況なのですが。

それはともかく、世間からいくら悪いイメージを持たれようが、今日も多くのトラックドライバーが誇りと自信を持って仕事して、日本の物流を支えています。人々の生活を支えています。
それだけにトラックドライバーにも、ささやかに自慢したいことの1つや2つや3つや‥10はあるのです。

1. 給料

トラックドライバーの仕事は「やればやっただけ稼げる」と言われ、昭和の昔には年収1000万円という猛者もいたそうです。
時代が変わり、さすがにそこまで稼ぐのは難しくなりましたが、それでも平均年収が約350万円~486万円で、最大年収は約650万円とまで言われています。これは自慢しても良い金額ではないでしょうか、えへんぷい。

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たくさん稼げる

2. 1人で気まま

トラックドライバーの仕事は「1人が基本」です。運転するトラックの運転席の隣には脂ぎった上司も、甘酸っぱい同僚もいません。
そのため、対人関係によるストレスはあまりありません
「あまり」というだけで、皆無というわけではありません。配車担当とソリが合わなかったり、荷主の担当者と相性が悪かったりして、それがストレスになることもあります。
とは言え、上司からのプレッシャー、同僚の足の引っ張り、クライアントからの無茶な要求と、人間関係のストレスに囲まれるサラリーマンに比べたら、物の数ではありません。

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ヤッター!

3. 自由

トラックドライバーの仕事は「1人が基本」です。運転するトラックの運転席の隣にはゴマ塩頭の上司も、極彩色の同僚もいません。
トラックドライバーの仕事は「安全に、時間通りに、確実に荷を届けること」であり、それさえ守れば、どの道を通ろうが、他に誰もいない運転席で音楽を聞こうが自由です。仕組まれた自由に誰も気づかなくても平気です。
走るトラックの運転席で「俺は自由だーッ!」と叫んでもいいわけです。分刻みのスケジュールで動かなければいけない政治家がうらやましく思うレベルの自由度ではないでしょうか。

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「自由だーッ!」

4. 世界を見下ろす

大型トラックは車体が大きく、運転席は普通自動車に比べてかなり高い位置にあります。その運転席に座ると、普通自動車の運転席からは見えないくらい遠くまで見渡すことができます。
また、横を通る普通自動車なんかを見下ろすこともできます。思わず偉くなった気持ちがしてきます。
だからこそ、トラックドライバーにはそんな気持ちを押し殺し、謙虚な気持ちで冷静に安全運転に徹することが求められます。

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こんな感じ?

5. 巧みな運転技術

トラックは車体が大きく、車体の周囲に目が届きにくくなっています。また道を曲がるときも予想外の動きをするので、普通自動車と同じ感覚では運転できません。トレーラーはさらに運転が難しくなります。
そんな難しい運転技術を身に着け、大型トラックを操るのがトラックドライバーです。それだけの技術を持っているということは自慢してもいいのではないでしょうか。
もちろん自分の運転技術を過信し、思い上がって「俺の運転を邪魔するヤツは許さん」などと勘違いするようになると、危険なあおり運転をしてしまいかねません。気をつけましょう。

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こんな運転はしませんが

6. トラックのカスタマイズ

長距離のトラックドライバーは、長時間トラックの運転席で過ごすので、運転席をなるべく「快適な空間」にしようとします。くつろいで仮眠を取れるように窓にカーテンを付けたり、長時間の運転が少しでも楽になるように、自分に合ったクッションを探して持ち込みます。
その他、お気に入りのハンドルカバーやシフトカバーを装着したりします。加湿器や空気清浄機を持ち込む人もいます。
また、さすがに1970年代の映画「トラック野郎」シリーズのように電飾をつけまくるトラックドライバーは激減しましたが、それでもトラックの設備をカスタマイズする人はいます。
そういう自分なりの「こだわり」は、トラックドライバー仲間についつい自慢したくなります。

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運転席を自分好みに

7. 地理に詳しい

仕事によって全国各地に行くのが長距離のトラックドライバーです。近距離のトラックドライバーも、比較的近い地域で、これも仕事によっていろいろなところに行きます
ルート配送ドライバーは毎日同じルートを走ります。同じルートですが、渋滞があればそれを回避する必要から、抜け道、裏道には詳しくなります。
トラックドライバーは仕事によって、いろいろな地域の道に詳しくなったり、同じ地域内で抜け道、裏道に詳しくなったりします。とにかく道には詳しくなります。何せ、毎日道を走っているのですから。
まさにプロドライバーは「道のプロ」と言ってもいいでしょう。トラックドライバーになりたてのころは「地理オンチ」でも、仕事をしているうちに詳しくなるそうです。

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必要な地図は頭の中

8. マッチョに

トラックドライバーの仕事は体力仕事でもあります。荷積み荷下ろしが手作業の場合、相当な筋力も使います。
荷積み荷下ろしが手作業の仕事のほうが、フォークリフトなどを使っての作業より大変な分、ギャラが良いとも言います。そのため、自ら進んで手作業の仕事をやりたがるトラックドライバーも少なくありません。
そういう手作業を続けていると、自然と筋肉がついていきます。
そうでなくても、長時間運転席に座り、安全運転に集中するのはとても疲れます。それでもその仕事を続けるにもやはり体力が必要です。また、長時間同じ姿勢で座っていることで腰痛にもなりがちです。
そんなわけで日ごろから体を鍛えるトラックドライバーは少なくありません。
トラックドライバーが自分の筋肉を自慢に思っていても不思議ではありませんよね。

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体を鍛える

9. エコドライブ

ガソリンを燃やして走行する自動車は、環境に負荷をかける存在です。そこで、なるべく環境への負荷を減らす運転をしようじゃないか、という運動が始まりました。それがエコドライブ普及推進の運動です。日本トラック協会も、この普及推進に参加しています。
それで各地方のトラック協会や、各地の自治体などがエコドライブコンテストを開催し、ドライバーのエコドライブ習得を促進したりしています。
エコドライブは環境に優しいだけではなく、燃費の良い走りを実現することで経費削減も実現するので、エコドライブを習得したトラックドライバーは、まさにプロドライバーの鑑と言ってもいいでしょう。これは自慢できます。

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エコな取り組み

10. 無事故無違反

トラックドライバーを「荒くれ者」と思っている人もいるかもしれません。「荒くれ者」と呼ばれてもおかしくないトラックドライバーも、もしかしたらいるかもしれません。
しかし、ほとんどのトラックドライバーは真面目で、堅実に、けなげに安全運転を遵守し、地道に仕事を続けています。ほとんどのトラックドライバーが「生涯無事故無違反」を目指しています。誰だって事故や違反などとは関わりたくありません。
とは言え、間違いを起こさない人間はいません。小さな事故、小さな違反をしてしまうトラックドライバーは少なくないでしょう。その中で、本当に「無事故無違反」を貫いているトラックドライバーは大威張りでそれを自慢しても良いでしょう。

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安全です