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トラック運転手必須の安全意識

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危険だからこそ安全第一

人々の生活や産業を支えるため、トラックはさまざまな荷を積んで走ります。トラックが荷を積んで走らないと、人々の生活も産業も破綻してしまいます。
とは言え、道路を車が走るとき、必ず「交通事故の危険」というものがあります。トラック運転手に限らず、あらゆる運転手のちょっとした気のゆるみから、交通事故が起こり、それが人命に関わる事故になってしまう可能性があるわけです。
そんな事故にトラック運転手が遭遇したとき、両方に非がある場合や、相手側に非がある場合でも、相手が歩行者や自転車だったりすると、トラック運転手側が大きな責任を問われるケースがあります。理不尽なようですが、法律上そうなっています。
交通事故は絶対に避けなければいけないのです。
また、トラック運転手の危険は道路上にあるだけではありません。

1. 安全運転第一

あらゆる運転手が常に肝に銘じなければいけないのは「安全運転意識」です。
遅刻しようが何しようが、第一に優先しなければいけないのは安全運転です。ましてや「自尊心を傷つけられた」だの「運転を邪魔された」だのなんてことは、それこそ何の意味も価値もありません
「体調が悪かった」とか「車両の調子が悪かった」も言い訳にはなりません。日ごろの体調管理と車両整備は運転手の義務ですし、どちらかでも不調の場合はそれを改善するか、仕事を休止しなければなりません。

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車両整備は大切

2. 人に優しく

交通事故で一番恐ろしいのは人命に関わる事故です。これを回避するために大切なのは、やはり「人に優しく」という気持ちではないでしょうか。
車道は車が走る場所になっていて、運転手が見るのは「走る車」です。しかし、どの車にも当然ですが必ず「人」が乗っています。つまり、車道も「人」でいっぱいなのです。
この人たちに優しくしようと思えば、運転も安全を強く意識したものになります。また、人に優しくしようと思えば、譲ったり、待ったりすることも余裕ででき、世間からも「交通マナーを守る」存在として見なされ、信頼を得ることができるでしょう。

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優しく

3. モノにも優しく

トラックは荷を運びます。この荷を安全に運ぶこともトラック運転手の仕事です。
「安全に」運ばなければいけません。配送先に着いたら荷が破損していた、なんてことになってはいけないわけです。
そのため、タクシー運転手がお客さんを快適に運ぶように、ていねいでおだやかな運転でなければいけません。
ていねいでおだやかな運転を心掛けることは、安全運転につながります。荷の安全を考えれば、スピードを出し過ぎたり、危険な運転はできません。
もちろん、道路近くの標識や塀、壁、柵などに車体をぶつけるような運転も危険です。そういったモノにも「当てたり、こすらないように」という優しさが必要です。

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こすらないように

4. 危険予知

仕事における事故を減らすために有効なのが「危険予知」です。作業をするとき、そこで起こり得る危険を予想し、対策を考え、実行することが重要なわけです。
実際、全日本トラック協会でも、危険の予知から目標設定までを行う「危険予知トレーニング」を推奨しています。
平成21年度に発行された全日本トラック協会の「危険予知トレーニング」では、荷の積み下ろし作業における危険が取り上げられています。トラック運転手に起こり得る危険は交通事故だけではないのです。
それに、危険予知の考え方はいろいろな作業に通用します。

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荷積み

5. 安全教育の重視

「危険予知トレーニング」以外にも、全日本トラック協会ではさまざまなマニュアルなどの刊行物を出しています。
もちろん、安全運転に関するものも多数あります。
この他、県のトラック協会でも安全運転の研修を開いたり、安全教育に取り組んでいます。
安全運転に関する研修や講習に参加し、マニュアルやリーフレットを読んでも、その場限りで忘れてしまっては意味がありません。後から思い返したり、読み返したり、内容を頭や体にしっかり刻み込むことが必要です。

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学ぶことは大事

6. 「慣れ」に注意

研修に参加し、安全運転に関するリーフレットを読んだだけで安心してはいけません。それを体に染み込ませるくらいの気持ちが必要です。
ベテランのトラック運転手は特に「俺はベテランだから大丈夫」という自信過剰は慎まなければいけません。人間、慣れたときが一番危険とも言われています。「慣れ」から来る「油断」が危ないわけです。「油断一秒、怪我一生」とはよく言ったものですが、怪我だけで済まなかったら大変です。
もちろん、「ベテランの俺様の運転を邪魔するヤツは許さない」といった「俺様」な思い込みは禁物です。

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油断大敵

7. 無理しない

「慣れ」から油断してしまうことも危険ですし、自分を過信して「これくらい大丈夫」と思って無理をしてしまうこともかなり危険です。
「多少寝不足だけど大丈夫」とか「少し体がだるいけど大丈夫」とか「ブレーキの利きが少し悪いけど大丈夫」とか、体調でも車両の状態でも、決して無理をせず、万全を期すことが必要です。

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寝不足

8. 最悪を覚悟する

物事には必ずメリットとデメリットがあります。政権が無理矢理押し通そうとする政策にも、もちろんメリットがあるから政権は押し通そうとするのですが、デメリットをきちんと説明しないので国民は不安に思います。デメリットをきちんと説明し、その対策も言ってくれれば不安は減るでしょう。デメリットを言わないので「こりゃ、デメリットの対策なんか考えていないんだな」と思ってしまい、不安が膨れ上がるのです。
運転手がどれだけ対策を考え、安全運転を意識しても、交通事故はゼロにはならないかもしれません。どれだけ安全運転を意識しても、それでも「もしかしたら交通事故が起きる」かもしれません。

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不安を押し殺す人

9. 最善を尽くす

交通事故を無くす努力は長年続けられてきました。しかし、相変わらずゼロにはなっていません。
だからと言って、努力を怠ってはいけません。あきらめてはいけません。
交通事故を無くす努力をし尽くして、なお努力を重ね、安全運転を続けなくてはいけません。
どれだけ安全運転を意識しても、それでも「もしかしたら交通事故が起きる」かもしれないということを想定し、想定外の交通事故のことも考え、危険回避に努めましょう。

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あきらめない

10. 最後に

トラック運転手が意識しなければいけない「安全」には、安全運転もありますし、荷の積み下ろし作業などで起こる事故に対する安全意識もあります。
あらゆる職業でいろいろな危険が想定されます。どんな職業でも事故や事件なんかないほうが良いのです。

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交通事故は避けたい

トラック運転手の採用面接でアピールすべきこと

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面接

トラック運転手はここのところ人手不足が続いています。
高齢化が進み、若者のなり手が減っています。
長距離のトラック運転手でも昔は可能だった年収1000万円を実現させるのが難しくなり、若い人にとってトラック運転手は魅力的とは言えない仕事になってきたかもしれません。
実際は運送会社も労働環境の改善を進めているところもあり、世間に広まっているイメージほど「過酷な仕事」ではなくなっていないこともありません。
また、トラック運転手の求人はいつも出ていて、トラック運転手という仕事に就くハードルは低いと言われています。かと言って、誰でもトラック運転手になれるわけではないようです。

トラック運転手を雇用する会社としては「運転好きな人」は大前提であり、以外にも「できるだけ長く働き続けてくれる人」「社会人としての常識、マナーを持っている人」「責任感のある人」「交通事故や違反のない人」を求めています。
トラック運転手は仕事ではスーツを着ることは滅多にありませんが、採用面接のときにはスーツを着ていったほうが好ましいでしょう。服装も髪型も社会人の常識として清潔さが求められます。履歴書も手書きであれば読みやすく、きれいな字で書かなければいけませんし、遅刻は当然厳禁です。トラック運転手は時間厳守の仕事なので、時間には特に厳しいです。

もちろん、面接を受ける会社のことは事前によく調べ、仕事内容や雇用条件などもきちんと理解しつつ、不明な点は面接時に確認するようにしましょう。
いわゆる面接マナーに関しては、他の業種と何ら変わりません。

その上で、こういうことをアピールすると、より面接官の心に響くだろうはずのポイントがあります。ざっくり言うと「この会社でいつまでも働き続けたいという意欲があります」ということです。
これを伝えるために押さえておきたい具体的な項目があります。これをすべてアピールしなければいけないということはないのですが、たくさんあると有利です。
何よりも大切なのは、自身のやる気と社会人としての常識です。面接担当者が「この人と一緒に働きたい」と思ってくれるかどうかです。それはどんな仕事でも同じです。
もちろん、人間同士なので相性もあります。相性が悪ければ、その会社をあきらめて次を当たりましょう。

1. 運転好き

トラック運転手の仕事はトラックを運転することだけではありませんが、トラックを運転することが仕事の大半ではあります。長時間、トラックを運転することになります。
そのため、トラック、つまり車を運転するのが苦手で、車を運転するくらいならライオンに追い掛けられるほうがマシという人には向いていませんし、そんな人がトラック運転手になっても長続きをしないことは火を見るより明らかです。疑いの余地はありません。

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運転

2. 車好き

子どものころからトラック運転手になりたいと思っていたなんて言うと、トラック運転手という仕事への思いをアピールすることになり、効果的です。
トラック運転手そのものへの憧れがなかったとしても、かなり昔から車好きだったと伝えられれば、運転好きという言葉にも信ぴょう性が加わります。
また、父親や親戚にトラック運転手の人がいたと言うのであれば、仕事への理解があるということのアピールになります。

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子どものころから車好き

3. 運転歴

いくら運転好きでも、スピード好きで事故や違反を繰り返していては、採用は難しいでしょう。トラック運転手のような職業ドライバーになるのであれば、日ごろから無事故無違反を心掛けましょう。
また、日ごろ、どんな車をどれくらいの頻度で、どれくらいの時間、運転しているのかも面接時に質問されるポイントです。すぐに答えられるようにしておきましょう。
トラックの運転には準中型運転免許、中型運転免許、大型運転免許が必要ですが、それらが無くても採用してくれて、採用後に取得を支援してくれる会社もあります。
しかし、面接時にすでに大型運転免許などを持っていて、その運転実績もあれば、より採用されやすくなります。

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免許

4. 稼ぎたい気持ち

最近、結婚したので家族を守るためにたくさん稼げる仕事を続けたいなど、仕事を長続きさせたい根拠として「たくさん稼ぎたい」気持ちをアピールすることは大切です。
トラック業界では、より大変な仕事のほうが給与がより高くなっています。面接担当者も「この人はたくさん稼ぐために、多少大変な仕事も受けてくれるだろう」と期待できるわけです。
その「たくさん稼ぎたい」根拠が「家族ため」とか「マイホームのため」といった現実的なことだと、なおアピールできます。「遊びたいから」も全くダメなわけじゃないですが「この人はいざとなったら仕事より遊びを優先させるかも」と思われてしまうかもしれません。

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たくさん稼ぎたい

5. 長く続けたい気持ち

トラック運転手を雇用する運送会社などは、とにかく若い人にたくさん入社してもらい、長く働いて経験を積み、ベテランとなってバリバリ働いてほしいと考えています。
そのため、ある程度お金を貯めたらすぐに辞めてしまうように思える人の採用はためらいます。
もし、トラック運転手としてお金を貯めた後、独立起業したいなんて野望があるなら、面接時にはそれは胸の奥にそっとしまっておきましょう。
「御社で一人前のドライバーに育てていただき、自分も後進を育てられるようになりたいです」くらいは言ったほうがいいかもしれません。

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ベテラン

6. 健康

トラック運転手にとって健康は重要です。
健康なりゃこそ、安全運転に集中でき、また仕事を長く続けることができるからです。
持病などがあると採用は難しくなりますが、医師の治療を受けていて、トラック運転手として働いてもOKだという診断書などがあれば、不可能ではありません。
どんな職業を目指す場合でも、日ごろから健康管理、体力づくりには努めておきましょう。

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体を鍛えよう

7. 社会人としてのマナー

トラック運転手に限らず、どんな仕事に就く場合でも、社会人となるからには社会人としてのマナーは身に着けておきたいものです。
しかし、初めてウナギ料理を食べる前にウナギの味をリポートしろと言われても無理なわけで、つまり、身に着けていないことは発揮しようがありません。ここは世間に広く出回っている「面接時のマナー」をよく調べ、予習しておくほかありません。
ざっくり言うと、明るく、はっきりあいさつすること、敬語を適切に使うこと、身だしなみを清潔しておくこと、時間をきちんと守ることです。
多少ぎこちなくても、若ければ大目に見てくれます。緊張もあるでしょうから、言い間違えたり、多少の失敗は気にしないことです。
敬語は使い慣れていないと、とんだ使い間違いをしてしまうので、これも必要最低限の、ていねいな言葉遣いができれば問題はないでしょう。もちろん、なれなれしい態度、乱暴な言葉遣いは絶対NGです。

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ウナギのかば焼き

8. 覚悟

これまたどんな仕事も同じですが、社会人として責任感を持って仕事をするという覚悟が求められます。
トラック運転手の仕事は平均年収が400万円台「やればやっただけ稼げる」と言われながらも「拘束時間が長く、過酷」とも言われています。
トラック運転手の仕事に限らず、個人差はありますが、どんな仕事でも過酷な面はあります。苦しく思える時期も必ず来ます。そんな辛い時期を乗り越えて仕事を続けてほしいと、会社は思っています。
ですから、過酷なことも乗り越えて見せるという覚悟があれば、面接担当者の心に響くはずです。
とは言え、フグ料理を食べる前にフグの味をリポートしろというのは無理なわけで、トラック運転手の過酷さも体験してみなけりゃ分かりません。体験する前に「乗り切って見せます」と言ったところで「何も知らないくせに、何を言ってんだか」と思われてしまいます。
ですからこの「覚悟」だけは、採用面接でアピールすることと言うより、採用が決まったときに必要な心構え、なのかもしれません。

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フグ刺し

トラックドライバーの節約術

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節約しよう


トラックドライバーの給与は歩合制になっていることが多く、一部には「やればやっただけ稼げる仕事」と語り継がれている一方、ベテランのドライバーからは「昭和の昔ほど稼げなくなった」なんて愚痴も聞かれたりします。
純粋な人「どっちが本当だろう」と戸惑ってしまうことでしょう。
ただ、今はどんな職業でも少し先の状況もなかなか見通せない「世知辛い世の中」になっています。こんな時代だからこそ、トラックドライバーとて節約は大切だと言えるでしょう。


1. 弁当持参

トラックドライバーの仕事にもいろいろな種類がありますが、中でも長距離輸送の仕事をしているトラックドライバーは、一度会社を出ると2~3日、長いと1週間くらいは戻りません。
その間の食事は、ファミレス利用やコンビニ弁当が多くなります。しかもトラックドライバーは、トラックの運転でのカロリー消費量はそれほど多くはありませんが、基本的に体力仕事です。食事もガッツリ食べます。
そのため、自然と食費が結構かかります。
長距離仕事なので毎食は無理でも、せめて1日目の食事くらいは自宅で作った、もしくは家族に作ってもらった弁当を持参して外食費を浮かせましょう。
もちろん、栄養バランス費用を考えた弁当を作りましょう。
それに、長距離ではない、毎日帰れる仕事なら、弁当も毎日持参できます。工夫すればかなり節約できるはずです。

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弁当



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2. 自炊

長距離仕事の場合、毎食を持参弁当にするのは無理ですが、その代わりに自炊はできます。長距離トラックの仕事では大型トラックを使うことが多く、大型トラックの場合、自炊用具を持ち込むことができるからです。
特に、あると便利なのが車載用の炊飯器です。さらに湯沸かし器があると、レトルトカレーを温めたり、カップ麺を作ることもできます。家電でもインバータ―があれば使えます。
長距離トラックドライバーの中には、カセットコンロを活用してそれなりに本格的な料理をしている人もいます。もちろんカセットコンロを使う場合、火の扱い換気には十分注意しなければいけません。

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自分で調理

3. ペットボトル利用

トラックドライバーは長時間、トラック車内で過ごすので、脱水症にも気をつける必要があります。夏は熱中症にもなりかねません。
だからと言って、のどが渇く度にコンビニに寄ってドリンクを買うのは不経済です。
冬であれば、湯沸かし器でお茶やコーヒーを淹れるのも良いでしょう。
夏なら冷蔵庫をトラックに持ち込むと役立ちます。アイスボックスでも良いでしょう。そして、空のペットボトルに好きな飲み物を入れて、自宅から持って行きましょう。そうすればコンビニで買う必要がなく、節約になります。
スーパーであらかじめ安価なペットボトル入り飲料を買っておくのも良いですし、紙パックのドリンクを買っておいて、空のペットボトルに入れて持って行くのも良いです。紙パックのドリンクのほうが安かったりしますから。

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ペットボトルを活用

4. コンビニよりスーパー

急に何か飲みたくなったり、食べたくなったりしたときに便利なのがコンビニエンスストアです。
しかし、値段はスーパーマーケットほどには安くありません。いつでもオープンしていて、比較的店舗数が多いのが、コンビニの長所で、安さはやはりスーパーにかなわなかったりします。
逆にスーパーは、何か飲みたくなったり、食べたくなったりしたときにすぐに見つかるとは限りません。
ですが、長距離輸送の仕事やルート配送の仕事では、あらかじめその日のスケジュールやルートが分かりやすくなっています。「急な欲求」で買い物をしたりせず、スーパーの場所などを念頭に置き、計画的に動きましょう。
また、ドラックストアでも安価なドリンクや食品を売っています。

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スーパー

5. シャワーはガソリンスタンドで

長距離トラックの仕事では車中泊が基本です。そのため、風呂は道の駅の入浴施設や、銭湯、トラックドライバーのための休憩施設であるトラックステーションの入浴設備などを利用します。
そんな中、一部のガソリンスタンドにはシャワー室が備わっていて、そこを使うことができます。実はガソリンスタンドのシャワーは無料で使うことができるので、大いに節約になります。
主にトラックドライバーのための設備なので、シャワー室があるガソリンスタンドには大型車のための駐車スペースがあります。
ただ、給油しないと利用できなかったりするのでご注意を。

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シャワー

6. エコドライブ

エコドライブ、すなわち環境負荷を少なくする運転をすると、燃費向上になり、ガソリン代などの経費削減につながります。
燃料費は経費なので、トラックドライバー自身が負担するわけではありませんが、経費が減れば会社の利益が増え、増えた利益が従業員に還元されることを考えると、回り回ってドライバー自身のための節約になります。

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排ガスを減らしてエコドライブしよう

7. 副収入

節約と言うより、時間の有効利用による収入アップを考えることも良いのではないでしょうか。
トラックドライバーも休憩時間はしっかり取らなければいけませんし、荷待ち時間もまだまだ長かったりします。
そうした「空いた時間」を利用し、アフィリエイトで収入を得るのもその1つの方法です。ブログを書き、そこに企業から提供された広告を掲載して、ブログの読者が広告から商品購入などを行うと、広告主から報酬が支払われることになります。
YouTubeに動画をアップし、収入につなげる手もあります。
もちろん、会社が副業を禁じている場合はこれらもできません。
また、どちらも創意工夫根気が必要で、簡単ではありませんが。

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副収入

8. 転職

転職も節約につながります。
転職と言っても、運送業界からスッパリ足を洗うということでありません。会社を移るのです。
トラック運送の会社にもいろいろあり、例えば長距離輸送の場合の高速道路利用料などが会社から支給されるところ、ドライバーが自腹で払うところなど、会社によって待遇は大きく違ったりします。
最初は業界のこともよく知らず、あまり待遇の良くない会社に入ってしまっても、経験を積み、業界の知識を得てからは、より待遇の良い会社に移って節約につなげるのは、アリです。
トラックドライバーは人手不足になっている業界なので、求人中の会社が多く、いろいろな会社から自分に合った職場を探し出すことはできるはずです。

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足を洗う

9. 禁酒禁煙

トラックドライバーの仕事の大半はトラックを運転することなので、他にやることがないからか、まだまだ「野郎どもの世界」だった昭和の昔の名残りなのか、喫煙者もいます。仕事が終わってからのアルコールを何よりも愛する人もいます。
そこで、これを一切辞めてしまうというのも、かなりの節約になります。
トラックドライバーに限ったことではありませんし、喫煙者やお酒好きには「余計なお世話」かもしれませんが。
どっちにしろ、タバコやお酒をたしなむにしてもほどほどにしておきましょう。それが健康的です。

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禁煙

10. 無事故無違反

出費の中でも一番「チクショー」という気持ちになるのが、予期せぬ臨時出費です。それも「うれしい出費」ならともかく「うれしくない出費」はキツイです。
そして「うれしくない臨時出費」の中でも一番イヤになるのは、違反金を取られたり、事故の後始末にかかる費用かもしれません。
仮に出費がないとしても、ドライバーとして無事故無違反を貫くにこしたことはありません。お金を取られなくても、時間を取られたりします。

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事故は避けたい

トラックドライバーの接客術

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無愛想


トラックドライバーは基本的に1人で仕事します。そのため、人間関係によるストレスの少ない仕事だと言われています。それで、人間関係にわずらわされたくない人がトラックドライバーになったりします。
確かに、トラックドライバーに人間関係のストレスは少ないです。ただ、他人と接することが全くないわけではありません。「少ない」だけです。
他人と接するからには、やはりコミュニケーションを上手に取ることが必要です。たまに、たまたまトラックドライバーと接することのあった人が「トラックドライバーってすごい無愛想だった。やはり荒くれ者に違いない」なんてことをSNSで発信したりします。たまたまだったのに、それですべてを判断してしまうわけです。人間にはそんな傾向があります。
もちろん、人間、そういつも愛想良くできるわけではありません。それでも、愛想は良いほうが愛想が悪いよりは良いです。トラックドライバーのイメージ向上にも貢献します。
トラックドライバーの仕事にもいろいろあります。例えばセールスドライバーは、ドライバーでありながら営業職でもあるので、当然接客術を求められます。
しかし、どんなトラックドライバーも、他社の人と全く関わらないわけではありません。そして、他社の人とやり取りをするからには、自分の会社の看板を背負い、自分の会社を代表する立場になります。やはり、多少の接客術は必要なのです。

1. 明るいあいさつ

どんなトラックドライバーもあいさつはします。出勤したときに自分の会社の上司や同僚にあいさつしますし、荷を積むところや荷を下ろすところでも、そこの担当者らにあいさつします。
あいさつは人間関係の基本だと、多くのビジネス関係の書籍で書かれていたりして、何だかウンザリしつつも、確かにその通りなので、納得せざるを得ません。
あいさつは明るく、はっきりとしましょう。相手に好印象を与えます。何なら、これさえちゃんとできれば、多少仕事でミスしても、周囲への気配りが足りなくても、何となく許せてしまう、かもしれません。

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愛想良くあいさつ

2. 運転マナー

トラックドライバーの仕事の大半はトラックを運転することなので、そこで他者と接すると言えば、道路の上でのことです。道路の上でのコミュニケーションは、やはり周囲の車との接し方ということです。もしくは歩行者らに対する接し方です。
ここで発揮されるのは、言葉ではなく、行動です。すなわち、運転マナーということになります。
接客の基本は、相手に心地良く思ってもらうことなので、つまり、周囲に心地良くなってもらえる運転を心掛けることが必要です。
道を譲るところでは譲り、強引な運転をしないように心掛けましょう。

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運転にもマナー

3. 身だしなみ

人と接するときに必要な接客術、コミュニケーションは会話だけではなく、行動で表現できます。そして身だしなみでも表現できます。基本は、相手に心地良くなってもらうことです。つまり、相手を不快にしないということです。
そのため、身だしなみもきちんとしていなくてはいけません。と言っても、洗練されたファッションで身を包むということではありません。大切なのは清潔感です。
トラックドライバーの仕事は体力仕事であり、普段は「多少、汚れても構わない作業着」でいることが多くなります。ですが、汚れがひどかったり、しわがひどくできてしまっているなら、人と接するときには着替えたほうがいいでしょう。
頭髪にも清潔感は必要です。長距離ドライバーの場合、毎日必ず風呂に入ることはできないかもしれませんが、シャワーだけでも浴びる機会があればなるべく利用し、洗髪もしましょう。

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カッコつける必要はありませんが

4. 気配り

トラックドライバーの仕事の大半はトラックの運転なので、人と直に接する時間は多くはありません。しかし、その短い時間で、相手に対する気配りを示すことができれば、時間が短いだけに印象も強く残るはずです。得意先での好感度を上げることにもなります。
もちろん、運転中、周囲の車などに対する気配りも大切です。周囲に気を配ることは安全運転にもつながります。

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運転中も気配り

5. モラルを持つ

どんな職業にも言えることであり、職業に関係なく、職業の有無にも関係なく、すべての人に必要なのがモラルです。中には「俺は社会に関わりなく生きているからモラルなんて必要ない」なんて言う人もいますが、モラルがないと地球環境に負荷をかけてしまったりもしますから、やはりモラルは必要かもしれません。
モラルを持って行動することで、誰かを不快にすることも減ります。
トラックドライバーは、仕事の大半がトラックを運転することですが、意外とその行動を周囲から見られています。公道の場合は、特にそうです。
ですから、例えばタバコの吸い殻や空き缶などを窓から捨てたりすると、一気にトラックドライバーに対するイメージが下がります。トラックドライバーが勤める会社や、運ぶ荷の会社のイメージも下げることになりかねません。

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喫煙にもマナー

6. 簡潔で効率的に

トラックドライバーは、誰かと長時間接することが少ない職業です。くどいようですが、トラックの運転が仕事のメインなので、それ以外の作業はなるべく簡潔に済ませる必要があります。そのため、効率的に作業を行います。
営業職を兼ねるセールスドライバーも、営業トークはなるべく簡潔にしたほうが良いかもしれません。簡潔にするには、要点を分かりやすく話す必要があり、そのほうが相手にとっても聞きやすいかもしれないからです。
セールスドライバー以外のトラックドライバーも、コミュニケーションはなるべく簡潔で分かりやすくしたほうが、相手に好印象を与えるのではないでしょうか。

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時間を節約

7. コミュニケーションは大事

人間関係によるストレスが少ないと言われるトラックドライバーは、人間関係にわずらわされたくない人が就いたりする職業です。ただ、どんな職業でも人間関係が全くないわけではありません。トラックドライバーにも、人間関係はあります。
しかし、タクシードライバーや商社の営業職のように、成功するためには接客術やコミュニケーションを駆使しなければならないというわけでもありません。ただ、接客やコミュニケーションに自信のない人が、少しだけ心掛けてコミュニケーションを取るだけで、その少ない人間関係がよりスムーズになったりはします。

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コミュニケーション

8. 車両整備

トラックドライバーが身だしなみを清潔にするのと同様に、運転するトラックの身だしなみもきちんと整えてあげましょう。それがすなわち、トラックの車両整備清掃です。
トラックができるだけ静かに走行し、安全運転できるようにするには車両整備が欠かせませんし、周囲を不快にしないためにはトラックをきれいにしておくことも必要です。
もちろん、車内もきれいにしておきましょう。自分の身なりもトラックの中も外もきれいにしておくという心構えで仕事をすることが、仕事を無事に遂行することにつながります。
実際、車内が散らかっていると、いざというときにブレーキ操作などの邪魔になって交通事故を起こすことにもなりかねません。

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車両整備

トラックドライバーの仮眠術

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昼寝は大事

トラックドライバーにとって睡魔は大敵です。特に長時間勤務のトラックドライバーは疲労がたまりますから、適宜仮眠を取らなければいけません。
また、長距離の仕事の場合、ほとんどのトラックドライバーはトラック車内で睡眠を取ります。
トラックドライバーの大敵が睡魔だけに、睡眠はとても大切です。本格的な睡眠ではなくても、仮眠も同様に大切です。
トラックドライバーは日ごろから仕事の疲労をためず、十分な睡眠を取って仕事に臨むのが理想です。
とは言え、なかなか理想通りには行きません。それに、きちんと睡眠を取っていても睡魔が容赦なく襲ってくることがあります。そんなときはやはり仮眠が一番です。
ちなみに、トラックドライバーの勤務時間内の休憩時間は法的に決められていて、その休憩時間を利用して仮眠を取ります。
この仮眠の質が高ければ、トラックドライバーは睡魔を撃退できるだけではなく、効果的に体力を回復させることもできます。
もし、仮眠を取っているトラックドライバーを街で見掛けたら、温かい目で見てあげましょう

1. ハンドルにうっ伏す

手軽に、サッと睡魔を撃退してしまいたいとき、その場でハンドルに手を乗せたまま、その腕に下向き、または横向きに顔を乗せて仮眠します。学生時代、机を使ってやった居眠りと同じ要領です。
座ったままの姿勢なので、あまりしっかりとした睡眠にはならないかもしれません。しかし、運転を続け、うつらうつらとなって事故を起こすことは防げるでしょう。

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こんな感じ

2. 助手席に半身を投げ出す

長距離の仕事によく使われる大型トラックには、車内に仮眠室が設置されているものもありますが、2トントラックの場合は小さいので、さすがに仮眠室の設置はできません。
それでも、ハンドルにうっ伏して寝るより、もう少しまともに寝たいというときは、助手席に半身を投げ出します。トラックの場合、後部座席がないので、タクシードライバーが仮眠を取るときによくやるように、シートを後ろに倒して仮眠を取ることができません。
そこで運転席の横の助手席に体を投げ出すわけです。ただ、これまた2トントラックの場合、横幅はそれほど長くありませんから、体全体を伸ばすことはできません
1つの方法は、上半身を助手席のほうに置く方法です。足は運転席側に行きます。とは言え、運転席のドアにつかえますから、足を折り曲げるか、運転席の窓を開けて足先を外に出します。
もう1つは、逆に助手席に足を伸ばす方法です。この場合、上半身は運転席のドアにもたれさせます。つまり、上半身だけ起こしておくわけです。
どちらの場合でも、運転席と助手席の間が離れているので、そのままだと気持ち良く寝ることができません。そこでマットを持ち込み、運転席と助手席に敷いて、隙間をなくします。

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車窓から足

3. アイマスクをする

仮眠は睡魔に襲われたりしたときに取ることがあるので、当然、夜とは限りません。日差しの明るい真っ昼間に仮眠を取ることがあります。
また、夜だとしても、街中など、ネオンサインなどが多くて明るい場所で寝ることもあります。
そんなときにあると便利なのがアイマスクです。同時に耳栓をつけると完璧です。
もちろん、個人差もあり、多少、明るかったり、音が聞こえないと不安で眠れないという人もいます。
反対に、一切音も光も感じない状態でないと眠れない人もいます。人それぞれです。

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耳栓

4. カーテンを閉める

アイマスクと耳栓で外の世界を遮断するほどではないけど、やはり暗いほうが寝やすいという人は多いでしょう。
そんな人は、トラックの運転席の窓に車用カーテンを設置します。ほどよく暗くなって寝やすいです。トラック用仮眠カーテンとしていろいろなタイプが発売されているようです。サイズも違うので、自分のトラックに合ったものを選ばないと意味がありません。
値段もいろいろですが、遮光効果など、ちゃんと自分が求める機能がないと、これまた意味がありません。
また、トラックにカーテンレールが付いていない場合は、自分で設置する必要があります。それに、カーテンが開け閉めできるようにするにはカーテンランナーという部品も必要です。
そして、トラック用カーテンを設置する場合に一番気をつけなければいけないのは、停車中以外、カーテンを閉めてはいけないということです。当たり前と言えば当たり前です。

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日差しが強いと眠れません

5. 仮眠室を使う

4トントラック以上のトラックの場合、仮眠室が設置してあるものがあります。また、それだけのスペースがあれば後から仮眠室を設置することもできます。
トラックの仮眠室は、大型であれば運転席の後ろに付いているものもあります。運転席の上に付いているタイプもあります。トラックの運転席の上に、前方に向かって傾斜しつつ盛り上がっているものが乗っかっているものがありますが、あの部分の内部が仮眠室になっているわけです。
仮眠室は、人が横になって足を投げ出せるほどのスペースがあります。カプセルホテルや寝台列車の安い寝台くらいの感じです。多少、窮屈には感じるかもしれません。
どちらにしても、そのままでは床が硬くて眠れませんので、トラック用仮眠室用寝具セットをそろえる必要があります。

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オフィスの仮眠

6. タイマーをセット

トラックドライバーの仕事は時間に厳しいものです。休憩のための仮眠でも、そのまま寝過ぎてしまっては仕事に支障が出ます
睡魔を撃退するための仮眠の場合も、寝すぎては、本格的な睡眠に突入してしまって、やはり仕事に支障が出ます。
必要なときに必要な時間だけ眠るには、やはりタイマーが欠かせません。
ちなみに、睡魔を撃退する仮眠の場合、短すぎても効果的に睡魔を撃退できません。仮眠時間として推奨されているのは、約20分の仮眠です。

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目覚まし

7. 駐車スペースを探す

トラックドライバーが仮眠を取ったり、休憩するときにまずしなければいけないのは、トラックを停めることです。ところが、これが意外と難しいのです。
一番良いのは高速道路のサービスエリアの駐車場です。ここには大型車の駐車スペースもあり、多少長い時間停めていても誰も文句は言いません。
一方、世間には駐車禁止の場所がたくさんあります。そこにトラックを駐車させておくと、違反駐車になります。いくら睡魔を撃退したくても、違反駐車はダメです。
サービスエリアの駐車場以外では、荷の届け先の事業所の駐車場に、事業所の許可を得てトラックを停め、短時間、仮眠を取るトラックドライバーも多いようです。

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駐車できる場所

8. 車内用エアコン

トラック車内で仮眠を取る場合、夏であればやはり冷房が必要です。さもなきゃ熱中症にでもなってしまいます。いえ、その前に暑くてろくに休憩できないでしょう。
そこでエアコンを効かせるわけですが、トラックのエアコンを使うにはエンジンをかけっぱなしにしなければいけません。いわゆるアイドリング、すなわち空ぶかしです。
ですが、環境問題の観点から今はアイドリングストップが推奨されています。その上、エンジンが動いているので、周囲への騒音も気にしなければなりません。騒音やトラックの揺れで、ドライバー自身も眠れないかもしれません。
そこで使ってほしいのが、車内に持ち込んでアイドリングストップの状態でも使える車内用エアコンです。

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空ぶかしはやめましょう

9. 枕と毛布

暑い夏にはエアコンも必要ですが、頭は冷やしたくてもお腹や下半身が冷えすぎると健康を損ねる可能性もあります。それに冬はやはり毛布が必要です。
心地良い睡眠には寝具がなければいけません。毛布、枕は自分の好みに合ったものを用意しましょう。運転席で寝る場合も、仮眠室を利用する場合も、どちらにしても使います。

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枕があればどこでも眠れる人

10. 仮眠の準備

トラックドライバーの仕事をしていて、どうしてもまぶたを開いていられないから仮眠を取らなければいけないという状況もあったりします。そんなときは、ハンドルに頭を乗せた次の瞬間には眠りに落ちるかもしれません。
一方、今ちょうど休憩を取れるタイミングなので、後のことを考えて仮眠を取っておきたいと思う場面もあります。「さあ寝よう」と思っても、すぐには眠れないかもしれません。そんなときも、目をつぶって体を休めるだけでも、疲れはある程度取れます。
さらに、寝やすいような準備をすると、より質の高い休憩になるでしょう。
まず、仮眠であれば、直前の食事は控えたほうが良いそうです。満腹で寝ると、熟睡してしまうことがあるとか。
また、一度窓を開けて空気を入れ替えると、気分もリフレッシュして寝やすくなります。それからアイマスク、耳栓などを活用すると、寝やすくなるでしょう。

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窓を開ける


最後に

仮眠は休憩時に取るものなので、当然ではありますが、トラックはしっかり停車させなければいけません。注意しましょう。

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しっかり止めよう

トラックドライバーの荷待ち時間の過ごし方

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待つ

トラックドライバーの業界は近年、労働環境の改善が進んでいます。
「改善が進んでいる」ということは、もともと「改善」が必要な業界だったわけで、しかも現在も「改善が進んでいる」ので、すっかり改善できたわけではありません。
トラック輸送の歴史は古く、その分、古い慣習が今も残っているわけです。そしてこれが弊害となってトラックドライバーの人手不足が起こり、さらにそれが取沙汰されるようになってようやく改善が始まったのです。

「トラックドライバーの仕事は過酷」というイメージが広がっています。その要因の1つになっているのが、荷待ち時間です。
トラックドライバーは荷主、つまり荷の持ち主からジャストインタイムで荷を届けるように指示されます。
例えば、ある製品の部品を工場まで届ける場合、午前9時から組み立て作業を行うので、午前9時ぴったりに持って来いとなります。これがジャストインタイム生産システムというやつで「各工程に必要なものを、必要なときに、必要な量だけ供給する」というやり方です。なるほど、効率的なような気がします。
そのため、トラックドライバーは指定時間に遅刻が許されないばかりか、早く着き過ぎても待たされることになります。
さらに、時間ぴったりに着いても、そうやって集まってくる他のトラックもありますから、結局は待たされることになります。何しろ、荷を降ろすのも30分~1時間くらいはかかりますから。
これが世に言う「荷待ち時間」です。

そんなわけで国土交通省の旗振りで進めることになったのが、運送業界の労働環境を改善しようという「ホワイト物流推進運動」で、この中で荷主企業、納品先企業に対して「荷待ち時間の削減への取り組み」を要請しています。実際、改善も進んでいます。
ただ、今のところ、まだ荷待ち時間が完全に削減されたわけではありません。

そこで今回は、この荷待ち時間の過ごし方をいくつかご提案します。もちろん、ベテランのドライバーの人たちはすでに自分なりに工夫して過ごしているとは思いますが、老婆心ながら紹介いたします。あくまでも老婆心です。

1. 寝る

荷待ちは、夜通しトラックを走らせ、工場や倉庫、会社など、届け先が朝、始業する時間に合わせて到着して発生することが多いです。
その場合、トラックドライバーは徹夜してトラックを運転してきます。届け先に着く前に2~3時間は仮眠を取るとは思いますが、それでもまだ眠いかもしれません。そんな多くのトラックドライバーは、やはり目をつぶって疲れを取る時間にするようです。
もちろん、ここで爆睡して納品時間に遅れたりしたら何にもなりませんが。

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しばし寝る

2. 音楽を聞く

荷待ち時間は、扱いとしては業務上の拘束時間です。とは言え、ここで「これをやれ」という業務規程はありません。待っていればいいのです。
言い換えると「自由に過ごしていい」わけです。
というわけで、音楽好きな人は、好きな音楽を聞いて過ごしたりします。音楽はスマホでもラジオでも、ポータブルCDプレーヤーをトラックに持ち込んででも、いろいろ聞いて楽しむ方法があります。
カラオケを聞きながら自分で歌うのもアリです。

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音楽を楽しむ

3. 動画を見る

スマホがあれば、いろいろな動画を見ることもできます。ただ、スマホだと動画再生にも制限があったりして、それを気にしながらだと心行くまで楽しめないかもしれません。
そんな人は動画無制限にしておくか、DVDソフトを楽しめるポータブルDVDプレイヤーをトラックに持ち込んだりしましょう。
映画でもドラマでも、人気YouTuberの動画でも、音楽ライブ、ニュース、落語、文楽、能、狂言、オペラ、スポーツと、何でも楽しめます。日本語字幕はありませんが、日本では未公開のヨーロッパ映画だってアップされていたりします。

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動画も見られる

4. ゲームをする

スマホがあれば、ゲームもできます。
無料でダウンロードできるゲームアプリもあれば、有料アプリもあります。無料ゲームでも、課金システムでいろいろなアイテムなんかが手に入って、ゲームをより面白く楽しめたりもします。
ハマると、結構お金を使っちゃうことになるかもしれないので、気をつけて。

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ゲーム

5. SNSで交流する

これまたスマホがあれば、どこでも誰とでもつながることができる時代です。
チャットでもラインでもメールでもツィッターでも使い、家族、友人知人、ドライバー仲間、親戚、同窓生、ライバル、恋人と交流しましょう。もちろん、電話で通話するのもアリです。
昔ながらの無線をトラックに設置し、無線仲間と話すのも情緒があってイイでしょう。

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無線も

6. 読書する

スマホで電子書籍を読むこともできますし、もちろん、実際に紙の書籍を持参してページをめくるのも、とても素敵な時間の過ごし方です。
読むのは小説でもビジネス書でも法律書でも趣味の書でも辞典でもマンガでも何でもいいでしょう。
本を読むと、心が軽くなったり、逆に人生や社会に関して深く考えたり、ためになる知識を身に着けたり、教養を深めたりできます。
軽い読み物なら、音楽を聞きながらでも読めます。また、静かな曲を聞きながらなら、重い内容の本でもかえってその内容に入り込み、熟読できるかもしれません。

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本を読もう

7. 勉強する

ただ本を読むだけじゃなく、荷待ち時間を勉強時間とすると、とても有意義な時間の過ごし方になります。
外国語やビジネス、歴史、経済、医学など、本によっていろいろな勉強ができます。勉強すると、視野も広がり、人生の選択肢も増えます。
具体的に資格を取るための勉強をするのもいいでしょう。
勉強法は本を読むだけではありません。YouTubeでもいろいろな講座がアップされていますし、市販の英会話など各種講座のCD、DVDをポータブルプレイヤーで再生し、勉強することができます。
いろいろ勉強すれば、副収入を得る方法なんかが見つかるかもしれませんよ。

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勉強しよう

8. 瞑想する

エンターテイメントや勉強やら、そんな面倒なことはしたくないし、下手に眠って寝過ごすのも不安だという人は、瞑想してみるのもいいでしょう。
瞑想は、目を閉じて深く静かに呼吸し、無心になることです。
世の中にはさまざまな瞑想のやり方、瞑想の目的があるようですが、そういう面倒くさいことは脇に置き、とにかく心を静めるようにしましょう。
呼吸が整うことで健康維持に役立つ、かもしれませんし、冷静になることで安全運転に集中できる、かもしれませんし、悟りの境地に達して宇宙の真理が分かる、かもしれません。
周囲の雑音が聞こえなくなれば成功じゃないでしょうか。眠くなるかもしれませんが。

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目を閉じて心を落ち着ける

9. 妄想する

スマホが電池切れだったとか、いつも読んでいる本を忘れたとか、ポータブルプレイヤーが故障してたとか、荷待ち時間を有効に過ごすお役立ちアイテムが使えなかったとしても大丈夫です。
何も道具がなくても、人には妄想力があります。想像力と言ってもいいでしょう。
いろいろ妄想して過ごしましょう。いじめっ子だったかつての同級生をぶん殴るのを妄想したり、片思いのあの子に告白してOKしてもらったりするところを妄想してもいいです。今一番食べたい料理を食べるところ、好きなコミックを、好きな芸能人をキャスティングして映像化するところ、好きなドラマの主人公を自分が演じているところなど、妄想なので自分の思うがまま、いくらでも好きにできます。
妄想なのでお金もかからず、何の制限もありません。

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空想の世界を妄想する

10. 何もしない

眠くもなく、スマホもあるし、本もあるし、ポータブルプレイヤーもあるし、想像力もあるけど、あえて何もしないという選択肢もあります。
いわゆる「ボーッと過ごす」のです。何かするのが面倒くさいという人にはうってつけです。実はとても贅沢な時間の過ごし方かも。

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ときの流れに身を任せる

こんなトラックドライバーはカッコ悪い

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頼りがいのある笑顔


歩合制で給与をもらい「やればやるだけ稼ぐ」身となり、大型自動車をスマートに運転し、身なりが清潔で、礼儀正しく、明るいあいさつができ、頼りがいがあり、親切なトラックドライバーはカッコ良いものです。恐らく、ほとんどのトラックドライバーが、その要素の多くに当てはまっているでしょう。
もちろん、世の中にはさまざまなトラックドライバーがいますから、運転技能に優れ、身なりも清潔で、頼りがいもあるものの、それほどたくさんは稼いでいないトラックドライバーもいるかもしれません。
それでも、運転技能に優れ、身なりも清潔で、頼りがいがあれば、十分カッコ良いと言えるでしょう。イケメンがどうとか、背が高いとか、若いとかは関係ありません。


1. 身なりが汚い

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので、勤務時間の大部分を1人で過ごします。
そのため、基本的には身なりがどんなでも構わないと言えば、構わないと言えます。特に服装に関する規定がない会社であれば、暑い夏場なんかにはアロハシャツでハンドルを握っても良いわけです。ウクレレでもあれば完璧です。
とは言え、どんな格好でも清潔感は大事です。これはトラックドライバーに限りません。
そしてトラックドライバーと言えども、荷の届け先などでは誰かと接することになります。そんなときに不潔な身なりではカッコ悪いです。
高級な服装かどうか、ファッショブルかどうかではなく、清潔感があるかどうかが、カッコ良さ、カッコ悪さの違いになります。

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汚い身なり

2. 運転が乱暴

トラックの中でも特に大型トラックは、大型なだけに周囲に対して威圧感があります。運転が乱暴な場合、周囲に車体をぶつけてしまう危険が高くなります。
さらに危険運転あおり運転をするようなトラックドライバーは最悪です。
周囲からは「大きなトラックに乗っているからって、自分まで大きくなったと勘違いしている」と見られます。とてもカッコ悪いです。

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乱暴な運転(?)

3. 言葉遣いが乱暴

言葉遣いは、ていねいでおだやかなほうが人に対して好印象を与えます。もちろん、ただていねいであればいいということではありません。多少、言葉遣いが荒くても、他人に対する心遣いが見えるなら「フレンドリーな人」と思われたりもします。
ただ、攻撃的な印象を与える言葉遣いは、やはり残念な印象を与えます。この人は自分に自信がないから、人から舐められることを過度に不安に思って必要以上に乱暴なことを言うのだと見られます。なかなかカッコ悪いです。
これはトラックドライバーに限りません。

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攻撃的

4. 交通違反が多い

トラックドライバーをはじめとした職業ドライバーには、ハンドルを握る時間も多い「プロ」として、無事故無違反に努める責任感がなくてはいけません。
交通違反が多い、つまり交通ルールを守らないなんて、これは「プロ」としてかなり恥ずかしいと言えるでしょう。とてもカッコ悪いです。

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交通ルールを守ろう

5. 運転が下手

車は、車体が大きくなれば大きくなるほど、運転が難しくなります。死角が増え、車体の左右への動きも大きくなりますから。
それだけにトラックは、運転技能の向上にも多少は時間がかかるでしょう。それでも、いつまで経っても必ずどこかにぶつけたり、こすったりしていては、これもかなりカッコ悪いと見られます。
特に中型免許、大型免許を取り立てのときは、熱心に練習しましょう。

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大きいと運転も難しい

6. 仕事が雑

これもトラックドライバーに限ったことではありませんが、仕事をスマートにする人はカッコ良いと見られますから、だとカッコ悪く見られるのも当然かもしれません。
人によって仕事の進め方にはそれぞれのやり方があります。中には、他の人より多少時間がかかってしまうという人もいるでしょう。トラックドライバーは時間厳守の仕事が多いので、効率的に、迅速に仕事をすることが求められます。それでも、早いからと言ってでは、カッコ悪いと見られても仕方ないかもしれません。

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7. 態度が横柄

運転や言葉遣いが乱暴な人は、世間や他人を怖がる小心者に見られます。つまり、「虚勢を張っている」と見られるわけです。力のある人、自信のある人は、自分の強さを誇示する必要はありませんから、謙虚にもなれるわけです。
態度も同様で、横柄な態度は周囲を不快にします。これはやはり、カッコ悪いと言えるでしょう。カッコ良いと、周囲を心地良くしますから。
これまたトラックドライバーに限らない話です。

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横柄

8. 不満をためている

トラックドライバーの仕事は、基本的に1人で行うことが多いので人間関係によるストレスが少なく、給与が歩合制であることが多いので「やればやっただけ稼げる仕事」とも言われ、人々の生活や経済に必要な荷を運ぶことで物流を支える、社会貢献度の高さからやりがいも大きな仕事にもなっています。
それだけで十分「カッコ良い仕事」と言えます。そんな充実した仕事をしているのに不満をため、いつも不機嫌そうにしているトラックドライバーは、あまりカッコ良くはありません。
もちろん、トラックドライバーに限らず、政治家でも芸能人でも清掃業者でも介護福祉士でもスーパーモデルでも、あらゆる職業の人、そして職業を持っていない人も何か不満を抱いているでしょう。
それでも、そんな不満をたくさんため、いつも不機嫌そうにし、周囲にも悪口雑言をまき散らしたり、ネットで誹謗中傷を拡散していたりすれば、これはやはりカッコ悪いと言えるのではないでしょうか。

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不機嫌

9. 度量がせまい

トラックドライバーに限らず、度量が広い人はカッコ良いと言えます。
度量がせまいと、これはやはりカッコ悪いでしょう。トラックドライバーで度量がせまいと、少しのことですぐに冷静さを失い、運転が乱暴になったり、危険運転あおり運転などをしてしまうことにもなりかねません。カッコ良い、カッコ悪いという以前に危険です。

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危険