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トラックドライバーの接客術

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無愛想


トラックドライバーは基本的に1人で仕事します。そのため、人間関係によるストレスの少ない仕事だと言われています。それで、人間関係にわずらわされたくない人がトラックドライバーになったりします。
確かに、トラックドライバーに人間関係のストレスは少ないです。ただ、他人と接することが全くないわけではありません。「少ない」だけです。
他人と接するからには、やはりコミュニケーションを上手に取ることが必要です。たまに、たまたまトラックドライバーと接することのあった人が「トラックドライバーってすごい無愛想だった。やはり荒くれ者に違いない」なんてことをSNSで発信したりします。たまたまだったのに、それですべてを判断してしまうわけです。人間にはそんな傾向があります。
もちろん、人間、そういつも愛想良くできるわけではありません。それでも、愛想は良いほうが愛想が悪いよりは良いです。トラックドライバーのイメージ向上にも貢献します。
トラックドライバーの仕事にもいろいろあります。例えばセールスドライバーは、ドライバーでありながら営業職でもあるので、当然接客術を求められます。
しかし、どんなトラックドライバーも、他社の人と全く関わらないわけではありません。そして、他社の人とやり取りをするからには、自分の会社の看板を背負い、自分の会社を代表する立場になります。やはり、多少の接客術は必要なのです。

1. 明るいあいさつ

どんなトラックドライバーもあいさつはします。出勤したときに自分の会社の上司や同僚にあいさつしますし、荷を積むところや荷を下ろすところでも、そこの担当者らにあいさつします。
あいさつは人間関係の基本だと、多くのビジネス関係の書籍で書かれていたりして、何だかウンザリしつつも、確かにその通りなので、納得せざるを得ません。
あいさつは明るく、はっきりとしましょう。相手に好印象を与えます。何なら、これさえちゃんとできれば、多少仕事でミスしても、周囲への気配りが足りなくても、何となく許せてしまう、かもしれません。

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愛想良くあいさつ

2. 運転マナー

トラックドライバーの仕事の大半はトラックを運転することなので、そこで他者と接すると言えば、道路の上でのことです。道路の上でのコミュニケーションは、やはり周囲の車との接し方ということです。もしくは歩行者らに対する接し方です。
ここで発揮されるのは、言葉ではなく、行動です。すなわち、運転マナーということになります。
接客の基本は、相手に心地良く思ってもらうことなので、つまり、周囲に心地良くなってもらえる運転を心掛けることが必要です。
道を譲るところでは譲り、強引な運転をしないように心掛けましょう。

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運転にもマナー

3. 身だしなみ

人と接するときに必要な接客術、コミュニケーションは会話だけではなく、行動で表現できます。そして身だしなみでも表現できます。基本は、相手に心地良くなってもらうことです。つまり、相手を不快にしないということです。
そのため、身だしなみもきちんとしていなくてはいけません。と言っても、洗練されたファッションで身を包むということではありません。大切なのは清潔感です。
トラックドライバーの仕事は体力仕事であり、普段は「多少、汚れても構わない作業着」でいることが多くなります。ですが、汚れがひどかったり、しわがひどくできてしまっているなら、人と接するときには着替えたほうがいいでしょう。
頭髪にも清潔感は必要です。長距離ドライバーの場合、毎日必ず風呂に入ることはできないかもしれませんが、シャワーだけでも浴びる機会があればなるべく利用し、洗髪もしましょう。

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カッコつける必要はありませんが

4. 気配り

トラックドライバーの仕事の大半はトラックの運転なので、人と直に接する時間は多くはありません。しかし、その短い時間で、相手に対する気配りを示すことができれば、時間が短いだけに印象も強く残るはずです。得意先での好感度を上げることにもなります。
もちろん、運転中、周囲の車などに対する気配りも大切です。周囲に気を配ることは安全運転にもつながります。

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運転中も気配り

5. モラルを持つ

どんな職業にも言えることであり、職業に関係なく、職業の有無にも関係なく、すべての人に必要なのがモラルです。中には「俺は社会に関わりなく生きているからモラルなんて必要ない」なんて言う人もいますが、モラルがないと地球環境に負荷をかけてしまったりもしますから、やはりモラルは必要かもしれません。
モラルを持って行動することで、誰かを不快にすることも減ります。
トラックドライバーは、仕事の大半がトラックを運転することですが、意外とその行動を周囲から見られています。公道の場合は、特にそうです。
ですから、例えばタバコの吸い殻や空き缶などを窓から捨てたりすると、一気にトラックドライバーに対するイメージが下がります。トラックドライバーが勤める会社や、運ぶ荷の会社のイメージも下げることになりかねません。

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喫煙にもマナー

6. 簡潔で効率的に

トラックドライバーは、誰かと長時間接することが少ない職業です。くどいようですが、トラックの運転が仕事のメインなので、それ以外の作業はなるべく簡潔に済ませる必要があります。そのため、効率的に作業を行います。
営業職を兼ねるセールスドライバーも、営業トークはなるべく簡潔にしたほうが良いかもしれません。簡潔にするには、要点を分かりやすく話す必要があり、そのほうが相手にとっても聞きやすいかもしれないからです。
セールスドライバー以外のトラックドライバーも、コミュニケーションはなるべく簡潔で分かりやすくしたほうが、相手に好印象を与えるのではないでしょうか。

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時間を節約

7. コミュニケーションは大事

人間関係によるストレスが少ないと言われるトラックドライバーは、人間関係にわずらわされたくない人が就いたりする職業です。ただ、どんな職業でも人間関係が全くないわけではありません。トラックドライバーにも、人間関係はあります。
しかし、タクシードライバーや商社の営業職のように、成功するためには接客術やコミュニケーションを駆使しなければならないというわけでもありません。ただ、接客やコミュニケーションに自信のない人が、少しだけ心掛けてコミュニケーションを取るだけで、その少ない人間関係がよりスムーズになったりはします。

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コミュニケーション

8. 車両整備

トラックドライバーが身だしなみを清潔にするのと同様に、運転するトラックの身だしなみもきちんと整えてあげましょう。それがすなわち、トラックの車両整備清掃です。
トラックができるだけ静かに走行し、安全運転できるようにするには車両整備が欠かせませんし、周囲を不快にしないためにはトラックをきれいにしておくことも必要です。
もちろん、車内もきれいにしておきましょう。自分の身なりもトラックの中も外もきれいにしておくという心構えで仕事をすることが、仕事を無事に遂行することにつながります。
実際、車内が散らかっていると、いざというときにブレーキ操作などの邪魔になって交通事故を起こすことにもなりかねません。

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車両整備