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トラックドライバーのマナー

荒くれ者?

トラックは普通自動車より車体が大きく、存在そのものが目立ってしまう分、トラックのいろいろな行為も目立ってしまいます。中には単純に「大きくて邪魔だなあ」と思う人もいます。
いえ、もうシンプルに「俺以外の車はすべて邪魔だ」と思うような人もいて、そういう人は「あおり運転」をやらかしてしまいがちなんですが、それはまた別の話です。
トラックドライバーは世間から「荒くれ者」というイメージで見られていました。「いました」過去形で書きましたが、いまだに「荒くれ者」と思われているフシはあります。
それはトラックドライバーの運転マナーが、一般的な運転マナーと違うことに原因があります。
トラックドライバーの仕事は「安全に、時間通りに荷を運ぶこと」なのですが、そのためには「ていねいでおだやかな運転」をしなければいけません。「荒い運転」では荷を「安全に」は運べないからです。
そしてその「ていねいでおだやかな運転」が誤解され、KYな運転をしていると思われてしまっているのかもしれません。
と言っても「トラックドライバーのマナーが悪いのもこういう理由があるのだから大目に見てよ」と言いたいわけではありません。
もちろんそれもありますが。
どんな場合でも、それぞれにそれぞれの事情や理由があります。大切なのは、それぞれの事情や理由を想像し、それぞれに「お互い様」と思って譲り合う気持ちではないでしょうか。

急ブレーキや急発進

運転マナーで守らなければいけないのは「乱暴な運転はしない」ということです。
そして「乱暴な運転」の筆頭が急ブレーキや急発進です。もちろん「危険運転」も、もっともやってはいけない「乱暴な運転」です。
その点、トラックドライバーは「荷を安全に、時間通りに運ぶ」という仕事の性質上、「乱暴な運転」は最もやってはいけないことになっています。「乱暴な運転」のトラックドライバーはもはやトラックドライバー失格だと言えます。
そのため、「乱暴な運転」のトラックドライバーは現代日本には「いない」と言っていいでしょう。
もし「乱暴な運転」のトラックドライバーを見掛けたら、車体にある会社や警察に通報してください。トラックドライバーでなくてもやってはいけない運転です。

ブレーキ

車間距離

トラックの前を普通自動車で走っていて、後ろのトラックがやけに車間距離を詰めてくるなあと感じた人も多いかもしれません。思わず「あおられている」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
それでグングンとスピードを上げてきて、危険だと感じたら「あおり運転」です。
ただ、トラックは知らず知らずのうちに車間距離を詰めがちだと理解してください。
日本のトラックのほとんどが、エンジンが運転席の後ろに置かれていて、運転席の前にボンネットがありません。運転席の目の前にすぐ道路が見え、しかも運転席は高い位置にあるので、車間距離を普通自動車より詰めがちになってしまうのです。
トラックドライバーにはトラックの前方がよく見えているので、安全な距離だということもトラックドライバーには分かっているのですが、前を走る自動車からはそれは分かりません。トラックの車体が大きければ、それだけ「圧」も感じてしまい、不安になってしまうわけです。
逆に、やけに車間距離を多めに取るトラックもいます。先を急ぐ普通自動車のドライバーからすると「もっと詰めろよ」と思えて、イライラするポイントかもしれません。
しかし、荷を安全に運ぶには急ブレーキを避けなければならないので、あらかじめ車間距離を十分に取って、前の車が急にブレーキを踏んだ場合も、スピードを落とすだけでトラックを停止させずに済まそうと思うのがトラックドライバーなのです。

車間距離

道をゆずる

トラックドライバーは「荷を安全に、時間通りに運ぶこと」が仕事なので、おのずとていねいでおだやかな運転をすることになります。また、ていねいでおだやかな運転ができないと、業界で長年仕事を続けることはできません
そのため、道をゆずるという紳士的な運転が身に着いてきます。
道をゆずらず、自分さえ良ければいいという乱暴な運転をしていたら、荷を傷めてしまったり、交通事故を起こしてしまう危険が高くなります。

道をゆずる

ノロノロ運転

くどいようですが、トラックドライバーは「荷を安全に、時間通りに運ぶこと」が仕事なので、あまりスピードを出せません。スピードを出すと、急に停まらなくてはいけないときなど、ブレーキを踏むと揺れも大きくなりますから。
第一、トラック自体にスピードリミッターが付いていて、一定以上のスピードを出せないこともあります。
また、スピードを出しすぎないかを会社が監視するために、トラックにデジタコという監視機器を付けていることがあります。制限速度以上のスピードを出すと警告音が鳴ったり、トラックのスピードを記録していたりして、ドライバーがスピードを出し過ぎると会社からペナルティを課せられたりします。
そのため、周囲の車のスピードに合わせ、同じように走ることができないので、周囲の車からは「なんだ、あのトラックは。車の流れを考えずにノロノロ走って迷惑だ」と思われてしまうのです。
しかし、トラックドライバーにしてみれば、分かっちゃいるけどスピードを出せないのです。

ゆっくり進む

路上駐車

トラックドライバーの仕事は指定された時間通りに荷を運ぶことを強く求められます。時間厳守と言ってもいいでしょう。遅いはもちろん、早く着いてもいけないとされています。
早く着いた場合、順番まで近くで待っていてと言われたりします。届け先の敷地内に駐車スペースがあれば良いのですが、そんな場所はないのが普通です。
それでトラックドライバーは仕方なく路上駐車することがあります。
コンビニに商品を届けるルート配送ドライバーや、一般家庭などに宅配便の荷物を届けるドライバーも、届け先に駐車スペースがないときは仕方なく路上駐車をせざるを得ません。
しかし、トラックは車体が大きいので、他の車からはどうしても邪魔に思えてしまいます。

トラックの駐車スペース

車線変更しない

道路の一番右の車線や高速の追い越し車線は、追い越し終わったらすぐに車線を変更しなければいけないことになっています。しかし、この右車線や追い越し車線をいつまでもノロノロと走っているトラックがいます。邪魔です。
トラックにはなかなか車線変更しない、またはできない理由があります。
道路によっては、トラックの通行が右側に指定されているところがあるのです。この場合、トラックはルールを守っているわけです。
また、道路の左側はビルなどが立ち並んでいて、トラックは右側を走ることで、少しでも沿道への騒音を減らそうとしていることもあります。
おまけに、道路の左側には路上駐車が多く、左車線を走ると車線変更を頻繁に繰り返さなければならず、荷の安全を考えて車線変更をなるべくしないよう、右側の車線を走るということもあります。

車線変更は難しい

タバコのポイ捨て

タバコの吸い殻に限らず、車の窓からゴミなどを捨てる行為は厳禁です。トラックドライバーとて、それは絶対に守らなければいけないマナーです。
今どき、そんな無法なドライバーは1人もいないことを願います。

これもダメ

アイドリング

トラックドライバーはやむなく路上駐車をすることがあります。荷の届け先で路上駐車をすることもありますし、それ以外でもあります。
トラックドライバーは4時間運転したら30分は休憩を取らなければいけないことになっています。そうでなくても、トラックドライバーはいかに「時間通りに」荷を届けるかということを最優先に考えなければならず、そのために休憩時間はなかなか自分の都合では取れません。
そのため、トラックを駐車できるスペースの確保が難しいのです。そもそもトラックを駐車できるスペースが少ないからです。
そんなわけで、やむなく路上駐車をすることがあります。
そして、それが暑い真夏だったりすると、熱中症を避けるためにどうしてもアイドリングしたままの駐車になってしまうわけです。

やむを得ずアイドリング

トラックドライバーはガラが悪いのか

昔は、トラックドライバーと言えばガラが悪い荒くれ者と思われていました。どちらかと言うと、そういうトラックドライバーが多かったのも事実です。
しかし、それは昭和の時代の話です。
昭和の時代にはトラックドライバー以外にも、ガラが悪い荒くれ者の多い職業はいろいろありました。
時は流れ、今は令和です。トラックドライバーにガラの悪い荒くれ者はほとんどいなくなりました。トラックドライバーはその仕事の性質上、真面目でおだやかな人ではないと通用しないからです。
とは言え、もしかしたらゼロではなく、ガラの悪いトラックドライバーもまだいるかもしれません。
しかしそれは「トラックドライバーだから」ではなく、その人個人の特性です。
実際、ガラが悪いと言えば、ガラが悪い政治家、ガラが悪い芸能人だっているわけですから、本当に人それぞれです。

ガラが悪い人

タクシードライバーという仕事の醍醐味

「過酷なことが俺のやりがい」と言う人もいるかも

タクシードライバーの仕事はサービス業、接客業であることから、タクシードライバーを見下す人がいます。
それでもやはり、タクシードライバーをはじめとした接客業には、接客好きを引き付ける「仕事の醍醐味」があります。
人の好みはそれぞれなので、仕事に対する向き不向きもそれぞれです。仕事は収入を確保するために必要なもので、もちろん、中には「仕事をしないで遊んで暮らせるなら、仕事なんかしたくない」という人もいるでしょうけど、それでもやはり、人が職業を選ぶときに考えるのは、収入だけではありません
自分が望む収入に加え、向き不向き、適正の有無、勤務地など、いろいろな要素を合わせ、総合的に考えて選ぶはずです。
その中で、収入を最も優先的に考える人もいれば、向き不向きを最優先に考える人もいるでしょう。さあ、あなたはどちら?

とにかく、職業を考えるとき、その仕事をして楽しいかどうか、どんな楽しさがあるかを考える人もいるでしょう。


1. 社会の裏側を知ったような気分になれる

タクシーにはさまざまなお客さんが乗ってきます。大企業の社長さん、中小企業の営業職、買い物帰りの高齢者、職業も年齢も性別さえも不詳な人物、夜の飲食店の人など、都会であれば、タクシー車内はまさに「都会の縮図」状態です。
もしかして、他人には言えない業界裏話なんかも耳に入ってしまうかもしれません。

裏通り

2. 昼食

タクシードライバーはお客さん次第でいろいろな場所に行きます。どこでどんな食事を取るかは、なかなかタクシードライバー自身の都合で決められるものではありません。
昼どきにどんな場所にいるかはお客さん次第ですから、もしかしたら飲食店のない、山の中で昼どきになるかもしれません。
そんなタクシードライバーですから、ラーメン激戦区でちょうど昼どきになるかもしれません。「そろそろ昼食にしようかな」と思ってふと見ると、目の前に以前から気になっていたカレー屋さんがあるかもしれません。
食べることを人生の楽しみと考えている人にとっては、毎日、どこで昼食を食べることになるのか、ワクワクできることは仕事の醍醐味の1つになるでしょう。毎日決まった場所のオフィスに通勤する人は、昼食の場所も毎日、限られた店数から選ばなければいけないのですから、比べたらタクシードライバーのほうが楽しい食生活になるはずです。

食べるは楽しみ。でも口臭には気をつけて

3. 知識が増える

タクシードライバーに限ったことではありませんが、毎日の仕事がルーティンワークではない職業では、毎日いろいろ新しいことに出合うかもしれません。それを意識できるかどうかは、本人の気持ち次第ですが。
タクシードライバーであれば、道の知識はどんどん増えていきます。道の知識が増えなければ、仕事になりませんから。
知識として増えるのは、道だけではなく、街の建物、人の流れ、イベント情報、四季の変化などについての知識もあります。こうした知識が増えていってこそ「稼げるタクシードライバー」になれるので、タクシードライバーとして収入を増やしたい人は、必死に毎日学んでいきます。
知識が増えると、効率的に仕事できるようになり、人生も豊かになったような気がします。

地図に詳しくなる

4. 努力しただけ収入が増える

努力を重ねて知識が増えると、効率的に仕事できるようになり、収入も増えます
タクシードライバーとしてできる努力は、知識を増やすことだけではありません。そうやって得た知識、情報を駆使して戦略を立て、計画的にタクシーを運転するのも「稼げるタクシードライバー」になるための努力の1つです。
そうやって、必要な努力を重ねていくと、収入はどんどん増えます
もちろん、収入が増えること自体もタクシードライバーの仕事の醍醐味ですし、努力が報われたと実感できることも大きな醍醐味となります。

収入が増えるとやはりうれしい

5. 人生が深まる

タクシードライバーは接客業でもありますから、人を観察する力が必要です。長年、タクシードライバーとして仕事をすれば、そういう観察力が身に着いてきます。
こうなってくると、社会の裏側も知った気になり、街に関する知識も相当増え、なんか人生が深まったような気分が味わえます。
ここまで来たら、いっそ、悟りの境地に達してみましょう。
お客さんの暴言や横柄な態度も余裕で受け入れ、常に弱者にも強者にも優しく、ていねいに接し、酔客の愚痴にも親身になって耳を傾けられるような境地です。
つまり、人として高みに達するのです。仕事の醍醐味なんか、どうでも良くなるかもしれません。

悟りの境地

6. 臨機応変な対応が身に着く

タクシードライバーの仕事は、単にタクシーを運転してさえいればいいというものではありません。
すなわち、そのタクシー自体が普通の車とは違うわけです。
他の車もたくさん走る道路上でタクシーを運転しながら、まずタクシーを利用したがっている人を見つけなければいけません。ベテランになると、手を挙げる前にその人がタクシーに乗りたがっているかどうか分かると言いますから、安全運転に注意しながらもよほどの観察眼がなければできません。
そうしていち早くタクシーを利用したい人を見つけると、他のタクシーに先を越されることもなくなりますから、この観察眼は重要です。
そして、あくまでも安全運転、つまり他の車の流れに注意しつつ、タクシーを利用したい人の近くにタクシーを寄せ、迅速にドアの開閉を操作し、お客さんを乗せたら接客対応をしながら迅速に、安全に再び車の流れに乗らなければいけません。
お客さんを降ろすときも、迅速に精算などを済ませ、安全にお客さんを降ろし、安全に再び車の流れに乗ります。
こうした複数の動作を同時に行うには、臨機応変な判断力が必要です。
また、お客さんは1人1人、それぞれですから、その接客にも臨機応変な対応が求められます。
タクシードライバーとして経験を積むと、臨機応変な対応力が相当高まるでしょう。自分が「デキる人」になったような気にもなります。

デキる人

7. 運不運を実感できる

タクシードライバーとして収入を上げるには本人の努力が必要であり、さまざまなトラブルにも臨機応変な対応力が必要です。
思った以上に稼げたとか、今日は何もトラブルが起こらずに無事に終わったと実感できる日もあります。毎日同じ作業の繰り返しではない仕事なので、心の底から「今日はツイてた」と実感できる日もあるかもしれません。
逆に、戦略にも間違いはなかったし、努力も続けていたはずなのに、何もかもが裏目に出て、うまくいかなかったと落ち込む日もあるでしょう。
タクシードライバーに限らず、ツイている日、ツイていない日はあります。タクシードライバーの仕事はルーティンワークでない分、そうした運不運も実感しやすいかもしれません。
できれば、そんな運不運を楽しめる境地になりたいものです。

ラッキー7

8. マイペースで働ける

タクシードライバーは基本的に1人で仕事をします。
どこでいつ休憩を取って食事をするか、どのあたりでタクシーを走らせてお客さんを見つけるか、仕事のやり方は自分で選べます。仕事のペースも自分次第です。
ある意味、タクシードライバーは自由度が高く、気ままな仕事だとも言えます。自由を愛する人にとっては、この点こそ「タクシードライバーをやる醍醐味だよなあ」となります。

気まま

9. 特殊な仕事をしている

他の仕事より自由度が高いだけではなく、タクシードライバーにはいろいろ他の職業にはない、特殊な面があります。
早朝から翌朝まで仕事し、その後、丸1日休むという勤務を月に12日間ほど続ける隔日勤務という勤務体制も、かなり特殊です。
また、タクシードライバーの仕事は社会貢献度も高いので、タクシードライバーは「他の人がやらない」「他の人にはできない」特殊な仕事をしつつ、大きく社会貢献しているという優越感、満足感を得られます。

特殊部隊の特殊任務

10. 毎日無事に終わったと実感する

タクシードライバーに限ったことではありませんが、人生にはいろいろなことが起こります。
仕事上のことでは、人はさまざまなトラブルを想定し、備え、覚悟もしますが、ときには想定外のことも起こります。タクシードライバーは、お客さんの要望によっては、今まで走ったことのない街を走り、知らなかった道を行くこともあります。そこでは想定外のことに出くわす可能性も高くなります。
仕事だけではなく、自然災害、政府の緊急事態宣言など、人の力だけではどうにもできないことも起こります。
それだけ、人生は想定外、予想外、予定していなかったことが起こるものなのです。
それでも、1日は終わり、また新しい1日が始まります。
悪いことが起きたり、良いことが起きたり、毎日いろいろな日々が続きますが、続くということは、とりあえずその日は無事に終わるということです。これは奇跡的なことです。
毎日無事に終わることは「当たり前」ではないわけです。毎日奇跡を体験できる、この醍醐味を思い切り感じましょう。

まずは生き残ること


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賢い人の職業

古代エジプトの知恵の神

人はなぜか、賢いか頭が悪いかということに重く価値を置きます。
ある人は「頭が悪いと幸せな人生を送れない」なんて言います。本当でしょうか? 根拠となるデータはあるのでしょうか。なんてことを言うと「それが分からないなんて頭が悪い証拠」と言われそうです。
もしかしたら、単なるイメージかもしれません。「賢い人」と言うと、スマートにお金をたくさん稼いで、高級マンションで優雅に暮らしていそうです。
それとも、自分を「あまり賢くない」と思っている人が「もう少し賢かったら、もっとスマートに生きて、今ごろ成功者になっているのになあ」と思うあまり、社会的に成功している人をうらやんで「賢い」と思っているかもしれません。その社会的成功者に関してあまりよく知らないので、おおざっぱに「賢い」とくくってしまうわけです。
賢い人と頭が悪い人が共同で作業をすると、頭が悪い人の理解が遅く、作業が手間取るので賢い人はイライラします。それでつい感情的に、頭が悪い人を見下してしまいます。賢いからって、物事を何でも知性的に判断できるわけではないのかもしれません。
賢い人に向いている職業とは何でしょう?


1. プロドライバー

プロドライバーの中で、例えばトラックドライバーはトラックを運転して荷を安全に、時間通りに運ぶだけで年収400万円から800万円以上を稼げる、世にもおいしい仕事です。賢い人ならきっと選ぶ、楽にたくさん稼げる仕事です。
実際、賢くないとできないとも言えます。トラックドライバーは荷を効率的に荷台に積み、時間に遅れないように効率的にトラックを走らせなければいけません。それも、荷を傷つけてはいけないのでていねいに運転する必要があります。
また、トラックを走らせる道路には、他のさまざまな事情の車が同時に走っていますから、予想外のトラブルが起こったりもします。それでもトラックドライバーは臨機応変にトラブルをできるだけ回避して、荷を時間までに安全に運ばなければいけません。そういうトラブルがなくても、休憩や食事のタイミングを見つけるなど、臨機応変に瞬時に判断しなければいけないことは多いものです。
さらにトラックの運転は普通自動車の運転より難しく、高度な技能を要します。やはり賢くないとできない仕事ではないでしょうか。
同じプロドライバーのタクシードライバーは、接客もしなければいけないので、これまた賢くないとできそうにありません。それにタクシードライバーは「人の命をあずかる職業」でもありますが、他にも医者、パイロットなど、「人の命をあずかる職業」は賢くないと務まりません。

トラックドライバー

2. マグロ漁師

遠洋漁業でマグロを取るマグロ漁師は、長期間海の上で過ごさなければいけない、過酷な面があるため、かなりの高給取りになっています。年収は約1000万円にもなる人がいると言います。
長期間、陸に上がらないのでお金を使うこともあまりありません。みるみるうちに大金持ちです。しかし、作業はマグロを取るだけなので、何度も司法試験にチャレンジするとか、毎回選挙に命を賭ける必要もありません。なかなかおいしい仕事です。
「大金持ちになりたい」と思う賢い人が選ぶ仕事と言えるでしょう。

漁師

3. 政治家

「賢い人が選ぶ職業」と言うより、「賢い人になってほしい職業」かもしれません。
政治家が賢ければ、時代感覚がズレた失言もしないでしょうし、国民に自粛を強いていることを平気でやってしまわないでしょうし、政治資金も私的に流用しないでしょうし、意地を張って外国と敵対しないでしょうし、隣国を悪く言って、何でもかんでもその隣国のせいにしないでしょうし、仲良くしている大企業だけが得するようなことはしないでしょうし、責任を取ると言う割りに具体的に何もしない、ってこともないでしょうし、政治そのものよりも何よりも選挙にだけ一所懸命になったりしないでしょうし、目先の損得だけで判断しないでしょうし、何よりも世界全体を平和にできるはずです。
「政治はきれいごとだけではできない」と言うかもしれませんが、賢ければ何とかできるはずです。

政治家

4. 医療関係

医者や看護師、薬剤師といった医療従事者は人の命を左右することもある職業です。
そのため、そういう仕事に就くためには難しい試験にも受からなければいけません。まさに賢くなければできない仕事です。

医者

5. ギャンブラー

例えば丁半バクチの胴元は、賭ける人が口々に言った丁、半を数え、集計して暗記し、目が出たらそれに応じてお金を渡します。最終的に胴元が損を出しても困りますし、頭が悪い人にはできそうもありません。
昔から「バクチ打ちはバカにはできない、利口はやらぬ」なんてことも言います。
利口がやらないというのは、大負けすることもあるからです。
ただ、遊び感覚で大金が入るのですから、これ以上「楽して稼げる仕事」はないかもしれません。
それに、賢ければ大負けしないのではないでしょうか。昔は「ギャンブルで蔵を建てた人はいない」なんて言ったようですが、それはギャンブルさせないための口実で、競馬でマンションを買ったという人もいるそうです。

ギャンブラー

6. 弁護士

弁護士になるには超難関と言われる司法試験に合格しなければならず、シンプルに頭が良くないと就けない仕事です。
もちろん、弁護士として複雑怪奇な現代の難事件や、入り組んだ人間関係の問題を解決に導くのは、賢くないとできそうにありません

弁護士

7. 教授

大学生たちに専門的な講義を行ったり、専門的な研究を行ったり、その論文を執筆するには、それなりに頭が良くないとできません。まさに頭脳によって収入を得るのが教授です。

大学教授

8. 経営者

経営者も「賢い人がなる職業」と言うより「賢い人になってほしい職業」です。
経営者は時代の先を読み、仕事の効率化を考え、人事に目を配り、会社を発展させていかなければいけません。細かいことへの目配りや、大局を俯瞰で見る視点も兼ね備え、責任を持って従業員の生活を支えなければいけません。
経営者が賢ければ、会社は長続きして発展し、従業員はイキイキと仕事できます。

社長

9. 落語家

落語家は高座に上がると、客席のお客さんを見て年齢層や雰囲気などから、その日のネタを決めたりすることもあります。賢くないと、お客さんに合ったネタを選ぶことはできないでしょう。
そもそも、幅広い選択肢を持つため、何十という噺を覚えておかなければいけません。まさに頭脳が頼りの仕事です。
全く肉体労働ではありません。動くと言うと、舞台の袖から真ん中の座布団があるところまで歩いて来るくらいです。後はしゃべっていればいいわけです。
そんな頭脳労働でありながら、落語のネタは長いと90分くらいのものありますが、短いと10分くらいで終わります。1日の労働時間がわずか10分くらいということもあるわけです。
そんなおいしい仕事を選ぶのですから、相当賢いと言えるのではないでしょうか。

落語家

10. 無職

本当に賢い人なら、働かなくても食べていける方法を見つけているはずです。

賢い人は働かない

いつまでも若々しく見えるトラックドライバー

みずみずしさも若さの証


人は年齢とともに老けていきます。それが自然なことです。
しかし、多くの人が、実際の年齢より若く見られたいと思っています。若さは活力、健康、美の象徴だからです。
活力健康は確かにその通りですが、は人それぞれのセンスで違うんですけどね。
とにかく、そんなわけで多くの人はCMに乗せられ、老化の象徴であるかのような薄毛を気にしたり、シワやたるみを隠そうと必死になります。若作りのファッションを身につけようとします。興味のないことまで知ったかぶり、無理して若い人の会話に入っていこうとします。
特に日本では若さを追求するあまり、ついには大人が幼く振舞ったり、幼さを追求するようにまでなっています。何が何やらです。
それはともかく、くわえタバコを欠かさない中年太りのオッサン集団と思われがちなトラックドライバーって、意外にも若々しく見られる要素にあふれているのです。

1. 長く現場で仕事できる

一般的な企業では、若いうちは第一線でバリバリ活躍できても、40歳も過ぎて役職に就くようになると、部下もでき、その教育やら指導やら管理やらが仕事の中心になっていきます。いわゆる「上司」という立場になり、ネットニュースなんかで「劣化するオッサン」なんて書かれる対象になります。実際には臭っていなくても「加齢臭がする」なんて言われかねません。
一方、トラックドライバーは年齢を重ねても現役です。バリバリです。年齢に応じて、最初は中型から始め、経験を積んで大型で長距離へ行くようになり、歳を取ったらまた中型で近場を回るというように、働き方を変えていくことはありますが、現役は現役です。いつまでも若々しくいられます。

上司

2. 人間関係のストレスが少ない

人は年齢とともに老けていきます。それが自然です。
また、精神的なストレスでも老けは進行します。これはあまり自然なこととは言えません。
トラックドライバーは1人で仕事をするのが基本で、トラックの運転中は運転席の横にいかつい上司意味深な同僚もいません。一度仕事に出ると2~3日、長いと1週間は家に戻らない長距離の仕事では、その中で1回か2回、荷を積む場所と荷を下ろすところで、そこの担当者と接するくらいで、後は食堂のおばちゃんと会話したりするくらいです。そのため、人間関係によるストレスがとても少ない仕事と言われています。
ストレスで老け込みたくないという人は、トラックドライバーになると良いでしょう。

ストレスは重くのしかかる

3. ファッションが自由

トラックドライバーは、仕事中の服装は自由という会社が多いです。
そうした会社では、荷役のときは基本的に作業服と安全靴が定番ファッションですが、運転中は自由です。運転に支障がなければ、ファッショナブルにおしゃれして過ごすのもアリです。
髪型が自由な会社もあります。茶髪、ピアスがOKな会社もあります。
くどいようですが、運転に支障が出るようなファッションはいけませんが、そうでなければ、オフのときだけではなく、仕事中でも好きなファッションで自由に自分を表現できます
若きIT実業家みたいな身なりでトラックを運転していても良いわけです。

ピアス

4. たっぷり稼げる

トラックドライバーは月収25万円~100万円の収入が可能な職業なので、収入面では大企業のビジネスマンにひけをとりません。そのため、ファッションにも美容にも健康にも若作りにも大企業のビジネスマン並みに、存分にお金をかけることができます。
高額な薄毛対策だってできるでしょう。
また、たっぷり稼いで生活にも余裕がある人は、生活の苦労によって老け込むこともありません。

たっぷり稼ぐ

5. 健康管理に気を使う

何だかんだ言ってトラックドライバーは体力仕事です。安全運転のためにも健康管理は欠かせません。
長距離トラックのドライバーは外食がちになるので、放っておくと栄養バランスが偏ります。ですから、食事にも案外気をつけます。
体力維持のためにトレーニングジムに通うドライバーもいますし、仕事で筋肉を使い、自然と筋力が付いたドライバーもいます。
仕事の必要上、健康管理に気をつけ、体を鍛えているドライバーは、自然といつまでも若々しい肉体を保つことになります。

ジムで鍛える

6. たくましい

体力仕事を無事にやり続けるため、トラックドライバーは自然とたくましくなります。肉体的にも精神的にもたくましくなります。
引っ越しトラックのドライバーは、トラックの運転だけではなく、たくさんある引っ越し荷物の運搬と積み下ろしもテキパキと行うので、実に頼りがいがあるように見えます。
荷積みや荷下ろしで筋肉を使うトラックドライバーは、筋肉もついていきます。いわゆるマッチョになります。
マッチョな高齢者もいますが、マッチョじゃない高齢者に比べ、たとえその高齢者よりさらに高齢でも、マッチョな分、若く見えたりするものです。筋肉ってスゴイですね。

筋肉

7. 全体的に年齢層が高い

トラックドライバーは若い人のなり手が少なく、全体的に年齢層が高くなっています。そのため、他の業界では「もう若手とは言えないんじゃね」という30代でも、相対的にまだまだ若手と見なされることもあります。
周囲に10代、20代が多い場所では、30代にもなるともはやベテランと見なされるかもしれません。そこでは周囲からもベテランとして扱われるでしょう。
しかし、トラックドライバーの業界では、30代でもまだ「若手」と見なされれば、当然、周囲からも「若い」として扱われます。20代で入社してしばらくは「若手」だったりしたら、本人もその気になって、いつまでも若い気分でいられるでしょう。
人間、気の持ちようです。気が若ければ、いつまでも若々しくいられるはずです。

まだまだ若手、かも

8. セールスドライバーはさわやか

セールスドライバーの主な仕事は配達、集荷、集金、営業です。イメージしやすいのは、通販の宅配でしょう。通販の商品を個人や企業、店舗などに配達し、また荷物を集め、その料金の精算も行い、さらに、企業などから運送業務の契約を取り付けます。
大手宅配便会社では、CMなどで「さわやかなセールスドライバー」のイメージを打ち出しています。そのため、何となく宅配便を届けるのは「宅配便のお兄さん」というイメージが広まっています。おじさんじゃありません。

宅配便のお兄さん

9. 仕事が楽しいから

トラックドライバーの仕事は、車の運転が好きな人にとってはとても楽しいものです。
仕事中は1人が基本なので、トラックの運転中に好きな音楽も聞きたい放題です。歌っても構いません。
勤務時間が長い仕事もありますが、休憩時間はきちんとあります。その休憩時間には昼寝もできますし、ゲームやったり、動画見たりして過ごすのもOK。
そんな風に、毎日を楽しく仕事していれば、いつまでも若々しくいられるはずです。

歌う

10. 規則正しい生活

トラックドライバーは工場に部品を届けたり、物流センターから製品や商品を発送する仕事をします。つまり、荷の届け先の都合の良い時間に合わせて仕事をします。そのため、夜勤でもない限り、出社も朝早くなり、その分、起床時間も早朝になります。
出社が早ければ当然、退社時間も早い時間帯になります。家に帰ったドライバーは、翌日の出勤に備えて早く寝ます。
こうしてトラックドライバーは早寝早起きの規則正しい生活を送ることになります。
昔の人は「早起き三両、宵寝は五両」なんて言いましたが、早寝早起きはそれだけだとしたものです。
規則正しい生活は健康にとても良いとされています。前述しましたが、健康な肉体はやはり、若さの証拠となります。

早起きして朝のジョギング

気ままに(見えて)たくさん稼げる職業

気まま

世の中には「座っているだけでチャリンチャリンとお金が入ってくる仕事」なんてものはありません。
しかし、ものは考えようです。そして考え方は人それぞれです。
多くの若い人がテレビタレントを見て「カメラの前で雑談しているだけでお金がもらえるんだから、なんて気楽でおいしい仕事なんだ」と思いますが、人前に出ることが何より苦手な人にとってはテレビタレントほど苦痛を伴う仕事はありません。
一方、過酷な状況が何よりも好ましいと思える人にとっては、命懸けで消火活動を行い、体力的にもとてつもなく過酷な消防隊員の仕事が、それこそ「楽にたくさん稼げる」と思えるかもしれないわけです。もちろん、これはかなり極端な例ですが。
ちなみに日本での平均年収は約420万円~440万円だそうです。
医師は高収入の代表で、800万円以上の年収だと言われています。しかし、人の命に関わる職業なので、明らかに「気まま」とは言えません。
つまり、実際にはほとんどの仕事は「気まま」だけどたくさんは稼げない仕事と、明らかに「気まま」とは言えないけどたくさん稼げる仕事に大別されるのです。

以上は、前もっての言い訳です。
今回は、結構気楽に働きつつ、それでも結構稼げる仕事をいくつか紹介します。でも、何を「気が楽」と思うか、どれだけで「たくさん稼げた」と思うかには個人差があります。その辺を割り引いて「そういう人もいるかもなー」という視線でお読みください。
実際に仕事に就いてみての「気ままじゃないやんけ」とか「それほど稼げないぞ」なんて苦情は一切受け付けません。

1. YouTuber

「楽そうだから」と小学生の「なりたい職業ランキングトップ」を獲得しているYouTuber。1日に1回~数回、動画をアップさえすりゃいいのだから、これほど気ままで気楽な仕事はありません。
というか、もはや仕事と言って良いのかどうか。
何しろ、上司も同僚も通勤も必要ありません。学歴やら専門知識、熟練の技術も不要です。
ただ、たくさん稼げるかどうかには熟考が必要です。とにかく、毎回何万という人が視聴してくれる動画をアップし続けないと、収入を伸ばすことはできないのですから。

「楽そう」

2. 大学講師

大学教授になりたい人の多くが、教授になる前に講師として大学で講義したりします。中には、専門分野での知識がとても豊富だからと、本業を持っている人が招かれて大学講師をすることもあります。
それでも担当講義が多ければ、年収700万円以上になるようです。
そもそも大学で専門分野を研究し続ける人は、その専門分野に対する興味がとてつもなく強く、その興味の追求を仕事にできてお金をもらえるのですから「興味が強いもの」、つまり「好き」を仕事にできていると言えます。
お金のためにやりたくもない仕事をしている公務員などから見ると、とても「気まま」な仕事に見えるでしょう。

専門知識を講義

3. 大学教授

大学教授も自分の強い興味の対象を研究し続け、それがお金になったり、名誉にもなったりするので、門外漢からはとても「気まま」な仕事に思えます。
例えば、人型ロボットの研究なんかは、いかにも将来の役に立ちそうですが、ミジンコの研究と言われると、正直、興味のない人は「そんな研究、何の役に立つの?」と思えなくもないです。つい「いいねえ、そんなことに没頭して給料をもらえるなんて」と思ってしまいます。
それでも、教授ともなれば年収は1千万円を超えるようです。
しかし、教授になるにはコツコツと研究を続け、きちんと成果を出さなければいけません。一般的には、40代、50代でようやく教授になれるくらい、道のりは遠いと言われています。
また、大学講師も同じですが、少子化が進む現代、そもそも大学も経営が大変な時代になっているので、そもそも大学に就職すること自体が難しくなっているかもしれません。

こんな感じ‥

4. トラック運転手

トラック運転手の平均年収は約450万円で、日本での平均年収420万円~440万円より「ちょっとだけ」高い収入となっています。
しかし、学歴も不要で、やる気と体力、安全運転への心配りさえあればかなりの高収入を上げられるので「気ままに稼げる」という点では上位にくるのではないでしょうか。
トラック運転手と言っても仕事の内容はさまざまで、中にはノルマなどもあってキツイ会社もあります。ただ、基本的には「1人でトラックを運転する」ことが仕事の大半です。「トラックの運転が好き」という人にとっては、これほど楽しい仕事はないはずです。

やればやっただけ稼げる仕事

5. パイロット

トラック運転手同様、乗り物を動かしてお金になるのがパイロットです。しかも平均年収約2千万円なので、もはやエリートと言えます。
飛行機が好きな人にとってはまさに夢の職業でしょう。「好き」を仕事にして高収入を得られる典型かもしれません。
その一方、大勢の乗客、スタッフの命を預かる、とても責任の重い仕事です。それだけにパイロットの資格取得もかなりの難関になっています。

空を自在に飛べる仕事

6. スポーツ選手

これまた「好き」を仕事にして高収入を得られる典型の仕事です。
その上、スター選手にでもなれば、収入がグングン上がり、人気の的にもなります。
もちろん、たくさん稼げるプロ選手になるには血のにじむ努力が必要ですし、スター選手になるのはその中でもたぐい稀な才能を持った、ひと握りの人間です。
また、多くのスポーツ選手は、現役時代にたくさん稼げたとしても、一般的な職業ではまだ働き盛りの30代、40代で引退することも珍しくありません。それからまた稼げる仕事を見つけるのは、スター選手でもない限り、なかなか難しいようです。

全盛期は意外と短い

7. テレビタレント

テレビの情報番組やバラエティ番組などに出演し、あたりさわりのないことを話し、表情豊かにしていればガッポガッポとお金が入ってくるように見える、はたから見ている分には全くお気楽に高収入を得ている職業です。
とは言え、そんなテレビタレントになるにはズバ抜けた美貌、すでに著名人となっている家族や親戚の存在、卓越した才能、並外れたコミュニケーション能力、そして恐るべき強運のどれか、もしくはそのすべてが必要です。
また、たとえそんなテレビタレントになったとしても、ちょっとしたスキャンダル、ふとした失言、思い上がったSNS投稿、スタッフへの横柄な態度、視聴者の気まぐれなどで、あっという間に仕事がなくなったりもします。

生き残るのが難しい業界

8. 士業

不動産鑑定士、税理士、公認会計士などのいわゆる「士業」も、いずれも日本での平均年収以上に稼ぐことのできる職業です。
それぞれ自分の興味の強い分野を極め、とことん勉強して資格を得た後、その仕事に就くので、これまた「好き」を仕事にしているとも言えます。
また、自分で事務所を開設すれば、個人事業主なので上司の指示によって仕事をするわけではないので、ある意味「気まま」かもしれません。

会計士

9. アフェリエイター

YouTuber同様、ネットを利用してブログ、Webサイトなどで広告収入を得ているのがアフェリエイターです。内容によりますが、月におこづかい程度の収入を得て、これを副業としている人もいれば、月に100万円以上稼ぎ、アフェリエイターの収入だけで生活している人もいます。
何しろ、どこにも通勤せず、上司や同僚がいるわけでもなく、何にも縛られずに仕事をして生活しているわけですから、これほど「気まま」な仕事はありません。
ただ、YouTuber同様、常に多くの人の関心を引き付けていないと収入を維持できません。そのための地道な努力を欠かしては、そもそも高収入を得られません。

ブログで稼ぐ

10. 薬剤師

医療関係の従事者は、その仕事に就くためにたくさんの勉強と多くのお金がかかります。そのため、その仕事に就くと、かなりの高収入を得られます。
しかし、勤務先によってはかなりの激務となり、しかも人命を左右するので、あまり「気まま」とは言えません。
その中で薬剤師は、処方箋に従って薬を調合するのが仕事で、治療や診療をすることはありません。
ちなみに年収は約500万円だと言われています。

薬局の薬剤師

未経験でも転職を怖がらなくてもいい職業

いろいろ経験積んでいそうな人


どんな仕事でも、まず未経験から始めます。
「経験者優遇」と求人で謳っている会社は、未経験者にとって敷居が高いものです。しかし、その会社に応募する経験者も、最初は未経験者だったわけで、どこかの会社で経験を積んで経験者になりました。
人材育成に時間をかける余裕のある会社に、学校を卒業したばかりの人がこぞって入社して経験を積んで経験者となり、そこを辞めて他の会社に経験者として転職します。
しかし、世の中には未経験からの転職を歓迎する会社もあります。求人に「未経験者OK」「経験不問」と書かれています。
そうした会社は、人手不足が続いている会社か、経験に関係なく誰でも始められるスキルでできる仕事です。
とは言え、やはり少しでも若いほうが歓迎されやすかったりはします。若いほうが新しい仕事への適応力が高いということもありますし、若ければ若いほど、採用後に長く働いてくれることを期待できるからです。
ただ、転職するからにはやはり「自分に合うかどうか」は大事です。また、未経験者にもしっかり研修などを行う、ホワイトな労働環境かどうかも見極めることが大切です。

1. 営業

営業はいわば、戦国時代の「足軽」みたいなものかもしれません。
人とコミュニケーションさえ取れれば、特別「上手なコミュニケーション」ではなくても、それなりに格好がつきます。営業として好成績を上げられるかどうかは別の話で、とにかく「質より量」を求められがちです。
職人的技術を身に着ける才能や、驚くほどの知識を必要とされる学力も問われないので、自分がそういう「特別な力」と無縁だと思い込んでいる人たちにとって敷居の低い職種でもあります。
しかし、実際は商品やサービスを提案して契約に結び付ける営業力は、高い技術を必要とします。それで挫折して辞めていく若者も多く、そのため、多くの営業職を抱える会社は「経験不問」と掲げてしょっちゅう求人を出すことになります。

営業トークが武器

2. ライター

日本語の文章さえ書ければなれると考えられているのがライターです。
実際、そんなものです。ただ、それで生活できるかどうかは、また別の話です。
今はネットの普及で雑誌などの紙媒体が減り、編集部などから高い文章力を買われて仕事をする機会はめっきり減りました。替わってWebライターの仕事は増えましたが、高い文章力を求められることは少なく、その分、高い収入も望めません
いっそ、コツコツと文学賞に応募して文学作家になるか、SNSなどで作品を発信して人気作家になるほうが良いかもしれません。多大な努力と才能が必要ですが。

原稿を書く

3. 介護職

ものすごい人材不足から「未経験者OK」がムチャクチャ多いのが介護職です。
介護職には介護福祉士など、資格が必要な職種もありますが、介護施設などでは資格がなくても就ける仕事があります。とりあえず働き始め、働きながら資格を取って仕事の幅を広げていく人も多いです。
最も初心者向けの資格である介護職員初任者研修資格は1か月くらいで、ほぼ誰でも取得できます。

介護の仕事は大変

4. トラック運転手

これも長年の人手不足から未経験者にも広く門戸を開いている業界です。
大型トラックの運転には大型運転免許、中型トラックなら中型運転免許が必要ですが、普通自動車運転免許さえ持っていれば、入社してから中型、大型の免許の取得を支援してくれる会社も多いです。
「経験不問」の会社で職歴や学歴を問われることはありませんが、もちろん職業ドライバーとして経験を積んでいる人のほうが優遇はされます。また、ドライバーとして事故や違反が多いと、採用は難しくなります。

トラックを運転

5. タクシー運転手

これまた長年の人手不足から未経験者にも広く門戸を開いている業界です。
タクシーを運転するには普通自動車運転免許の第一種運転免許の他、第二種運転免許も必要になります。これもトラック運転手の中型、大型同様、第一種運転免許さえ持っていれば、入社後に第二種運転免許の取得は支援してくれる会社もあります。
こちらも「経験不問」の会社で職歴や学歴を問われることはありませんが、もちろん職業ドライバーとして経験を積んでいる人のほうが優遇はされます。また、ドライバーとして事故や違反が多いと、採用は難しくなります。

タクシー

6. プログラマー

専門的な知識や技術を必要とされる仕事ですが、人材不足のために未経験者の積極的な採用を行っている会社が多いのがIT業界です。業界の急成長に人材の供給が追い付いていないようです。
IT業界は新規のベンチャー企業も多いので、すぐに高収入は難しいかもしれませんが、成功すればヤバいです。逆に会社が失敗すればキツイです。
プログラマーと並んでシステムエンジニアも「未経験OK」となっている会社が多いようです。どちらも専門性が高いので、その会社の研修制度の充実も必要ですし、本人の適性も重要です。

パソコンでの作業が仕事

7. 販売職

誰でもできると思われがちという点では営業職と近いのが販売職です。ショップの店員や、会社の販売部の従業員がこれに当たります。
基本は接客なので、接客がとにかく苦手だという人には向きません。
また、専門性が高くないと思われがちなので、すぐには高収入は望めませんが、頑張って売り上げをガンガン上げれば収入もドンドン上がったりします。それにはやはり技術や知識の積み重ねが必要とされるでしょう。

花を販売する店員

8. 製造業

専門的な技術を求められる職種もありますが、未経験者もOKな単純作業の職種もあります。
ここでスキルを身に着けてキャリアアップを図ることもできます。
製品や商品を製造する仕事なので、何かしらの作業に従事する体力仕事でもあります。そこに適性かあるかどうかも出てきますが、体力に自信のない人でもできる軽作業があります。
ひと口に製造業と言っても、仕事の種類は幅広いので、内容や条件などを細かく確認すると良いでしょう。

工場勤務

9. 事務

事務職も専門的な知識などを求められる職場もありますが、未経験可という求人も多くなっています。
もちろん、最低限パソコン操作ができないと厳しいかもしれませんが。
また、Office系ソフトのスキルを証明するMOS資格や、簿記検定、秘書検定などの資格・検定合格の実績を積み、キャリアアップを図る道もあります。

オフィスで事務仕事

10. 警備員

警備員は病院やショッピングセンターといった施設などで異常がないかを見回るのが主な仕事です。
映画じゃないんですから、普通はテロリストにもゾンビにも遭遇せず、定期的に施設内を歩き回り、チェック項目を点検してチェック用紙に記入し、後は警備室で監視モニターを眺めるくらいが作業内容です。
それほど専門性が高いというわけではなく、そのため、誰でもできる低収入の仕事と見られがちです。しかし、異常がないかを地道に確認する責任感、夜勤もあるので体力も求められ、やはり適正の有無は大きいでしょう。
また、現金輸送車の警備といった、強めのプレッシャーがある仕事もあります。

体力仕事でもある警備員

トラック運転手のストレス

強いストレス

人生にストレスはつきものです。
ストレスの全くない人はいないでしょう。
ただ、個人差はあります。全く同じ状況に置かれた人間でも、その人のもともとの性格などによって、強いストレスを感じる人もいれば、あまりストレスを意識しない人もいます。
また、ストレスにもいろいろな種類があります。代表的なストレスと言えば、人間関係のストレスです。職場の上司が苦手だったり、同僚と一緒にいると疲れる、後輩に対していつもイライラしてしまうといったことは、それほど珍しくはありません。同じ職場内の人間関係が良好でも、取引先の担当者と相性が悪いと、これもかなり大きなストレスになります。
一方、トラック運転手は「人間関係によるストレスが少ない職業」と言われています。
しかし、人生にストレスはつきものです。ストレスの全くない仕事なんてないのです。「人間関係によるストレスが少ない」としても、まだ他のストレスがあるので油断はできません。

1. 交通事故のリスク

トラック運転手に限らず、あらゆるドライバーが常にさらさているのが「いつ交通事故に巻き込まれるかもしれん」もしくは「いつ交通事故を起こしてしまうかもしれん」ことによるストレスです。
「俺様は抜群のドライブテクニックを持っているので、交通事故なんかに巻き込まれるわけもないし、ましてや交通事故を起こすわけもない」なんて思っている人が一番ヤブナイです。ヤブナイってのは「危なくてヤバい」ってことです。
道路上は常に危険がいっぱいです。道路を走っているのは自分の車だけではありません。他の車が予想外の動きをするかもしれませんし、バイク、自転車は本当に厄介ですし、歩行者が横断歩道でもないのにいきなり道路を横断するかもしれません。
それだけではなく、雨や風などの天候によっても危険度は違ってきます。
さらに、自分なりのルールを決めているような「俺様」な運転をしていることで「あおり運転」「危険運転」をしてしまうと、交通事故のリスクは急上昇です。

ヤブナイ天候

2. 時間厳守

トラック運転手の仕事では、荷を届ける時間が決められています。ある程度、余裕のあるスケジュールなら良いのですが、これがきつかったりすると「遅れたらまずい」というストレスが重くのしかかってきます。
もともとスケジュールには余裕があったはずなのに、荷積みに予想以上に時間がかかったとか、途中で道に迷ったとかのミスで、気が付いたらギリギリのスケジュールになっていた、なんてこともあります。特に新人のときはそういうことが起こりがちです。
遅刻するとペナルティを課せられることもあったりして、この「遅れたらまずい」のストレスは、学生時代の「寝坊した! 遅刻する」での「廊下に立たされるかも」のストレスなんて吹き飛ぶほどです。

時間には厳しい

3. 荷の安全

世間ではトラック運転手に対して「荒くれ者」のイメージがあり、「運転が荒っぽい」などと信じて疑わない向きもあるようですが、実際はトラック運転手ほどていねいでおだやかな運転をする人はいないかもしれないくらいです。
と言うのも、トラック運転手は荷を安全に運ばなければいけないからです。運んでいる途中で荷が損傷したりしたら、トラック運転手自身が弁償しなければいけないケースもあるので、そりゃもうていねいになります。
そのため、急ブレーキや急発進、急な加速、急なハンドル操作はできません。これをしないように、常に気をつけて運転しているわけですから、結構なストレスです。
そんなことを知らない他のドライバーから軽くあおられたり、急に割り込まれたり、クラクションを鳴らされたりしたらたまりません。

損傷

4. 渋滞

車は本来、人力では出せないスピードを出して好きなところへ行ける乗り物です。スピードと自由なところに爽快感があるのです。
これを阻害されると、仕事で車を運転していようが、プライベートで運転していようが、かなりのストレスになります。「こうしたい」「こうあるべき」と頭に思い浮かべる自分と現実とのギャップが離れているほど、ストレスとなるのです。他には例えば「眠たいのに眠れない」とか。
車を運転するスピードと自由を阻害されてついやってしまうのが「あおり運転」です。
それはともかく、車を運転するスピードと自由を阻害する要因の1つが渋滞です。
トラック運転手であれば、スピードと自由の阻害もそうですが、渋滞によって「遅刻するかも」という恐怖が倍増されて大きなストレスになります。

身動き取れない渋滞

5. 相性の悪い荷主

トラック運転手は「人間関係によるストレスが少ない職業」と言われていますが、全くないわけではありません。代表例が荷主との相性が悪い場合です。
荷主はトラック運転手が勤務する会社にとって「お得意様」なので、理不尽なことを言われても強く反発できません。あからさまに逆らったりしません。
また、日本にはどういうわけか、サービスを受けて対価を払う側はサービスを提供する側に横柄な態度だったり、威張り散らしても良いというような風潮が根付いています。本来は対等であるはずなのに、オカシナ話です。
荷主の担当者があまりにも理不尽であれば、トラック運転手も1人で抱えて悩まず、上司に相談して会社としてきちんと対応してもらいましょう。

合わない人もいる

6. 相性の悪い配車担当

対人関係の相性は社外だけではなく社内にもあります。
トラック運転手はあまり同僚と一緒に長く過ごすことはありませんが、こじれると厄介なのが配車担当者との関係です。配車担当者はトラック運転手に仕事を割り振る担当なので、きちんとトラック運転手の適性に応じて仕事を割り振ってくれれば良いのですが、そこに個人的な感情が入ると面倒です。
とは言え、トラック運転手は人手不足が続き、求人を出している会社は多いので、今の会社の仕事に不満が強ければ、他の会社を探したほうがいいかもしれません。

合わない人とはやはり合わない

7. 腰痛

トラック運転手の「車を運転する上での爽快感」であるスピードと自由を阻害してしまうものの1つに、運転手自身の体調不良があります。ハンドルを握っていて、体のどこかが痛かったりしては、爽快感に身をゆだねることなんてできませんから。
そんなトラック運転手の職業病と言えるのが腰痛です。
トラック運転手は仕事の大半をトラックの運転に費やしますが、長時間、運転席で同じ姿勢を続けることで血行不良となり、腰痛になると言われています。
人間、やはり腰が肝心で、腰に力が入らないといざというときに瞬発力も出ません。これは結構なストレスです。

イタタ

8. 長時間の拘束

トラック運転手の仕事にはいろいろな種類がありますが、トラック運転手と聞いてすぐにイメージするのは長距離トラックの運転かもしれません。
そして長距離トラックの運転手の仕事が過酷だと言われる要因になっているのが、拘束時間の長さです。何しろ、一度仕事で家を出ると2日~3日、長くて1週間くらいは家に帰れません。
自分のベッドで眠ることもできず、自宅の自分の部屋に並べたガンプラを眺めることもできないのです。これはかなりのストレスです。
まさしく「自分のベッドで眠りたい」「並べたガンプラを眺めたい」という願望と現実とのギャップによるストレスです。

ベッドで眠る

9. 荷待ち時間

トラック運転手の拘束時間を長くしている要因の1つが荷待ち時間です。
荷を時間通りに届けたはいいが、前のトラックの荷下ろしが終わっていないのでそれを待つ時間や、渋滞を避けて深夜にトラックを走らせ、届け先に明け方到着し、そこの営業が始まるまで待つ時間です。
ここのところ、トラック運転手の人手不足を解消するため、トラック運転手の労働環境を改善していこうという取り組みが行政の旗振りによって始まっています。こうしたムダに思える荷待ち時間も減らす傾向にありますが、なかなかすぐにはうまくできないようです。

荷の積み下ろし

10. 孤独感

トラック運転手は「人間関係によるストレスが少ない職業」と言われています。トラック運転手は基本的に1人で仕事をするからです。仕事中、運転席の隣には上司も同僚もお得意様もいません。
このことで逆に孤独感にさいなまされるトラック運転手もいるかもしれません。職場に同僚がいれば、愚痴をこぼしたり、他愛ない雑談をすることもできますが、トラック運転手はふと誰かに何かをしゃべりたくなっても、聞いてくれる相手はいませんから。
在宅勤務が増えた時期、普段は職場で同僚に囲まれて仕事していた人たちが、在宅での仕事で周囲に誰もいなくなったことで孤立感がストレスになったようですが、トラック運転手は日常が孤立感で満たされています。

寂しい

最後に

人生にストレスはつきものです。ストレスの全くない仕事なんてないのです。
それでも「人間関係によるストレスが少ない」分、トラック運転手は他の職業に比べてマシかもしれません。

ストレス