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未経験でも転職を怖がらなくてもいい職業

いろいろ経験積んでいそうな人


どんな仕事でも、まず未経験から始めます。
「経験者優遇」と求人で謳っている会社は、未経験者にとって敷居が高いものです。しかし、その会社に応募する経験者も、最初は未経験者だったわけで、どこかの会社で経験を積んで経験者になりました。
人材育成に時間をかける余裕のある会社に、学校を卒業したばかりの人がこぞって入社して経験を積んで経験者となり、そこを辞めて他の会社に経験者として転職します。
しかし、世の中には未経験からの転職を歓迎する会社もあります。求人に「未経験者OK」「経験不問」と書かれています。
そうした会社は、人手不足が続いている会社か、経験に関係なく誰でも始められるスキルでできる仕事です。
とは言え、やはり少しでも若いほうが歓迎されやすかったりはします。若いほうが新しい仕事への適応力が高いということもありますし、若ければ若いほど、採用後に長く働いてくれることを期待できるからです。
ただ、転職するからにはやはり「自分に合うかどうか」は大事です。また、未経験者にもしっかり研修などを行う、ホワイトな労働環境かどうかも見極めることが大切です。

1. 営業

営業はいわば、戦国時代の「足軽」みたいなものかもしれません。
人とコミュニケーションさえ取れれば、特別「上手なコミュニケーション」ではなくても、それなりに格好がつきます。営業として好成績を上げられるかどうかは別の話で、とにかく「質より量」を求められがちです。
職人的技術を身に着ける才能や、驚くほどの知識を必要とされる学力も問われないので、自分がそういう「特別な力」と無縁だと思い込んでいる人たちにとって敷居の低い職種でもあります。
しかし、実際は商品やサービスを提案して契約に結び付ける営業力は、高い技術を必要とします。それで挫折して辞めていく若者も多く、そのため、多くの営業職を抱える会社は「経験不問」と掲げてしょっちゅう求人を出すことになります。

営業トークが武器

2. ライター

日本語の文章さえ書ければなれると考えられているのがライターです。
実際、そんなものです。ただ、それで生活できるかどうかは、また別の話です。
今はネットの普及で雑誌などの紙媒体が減り、編集部などから高い文章力を買われて仕事をする機会はめっきり減りました。替わってWebライターの仕事は増えましたが、高い文章力を求められることは少なく、その分、高い収入も望めません
いっそ、コツコツと文学賞に応募して文学作家になるか、SNSなどで作品を発信して人気作家になるほうが良いかもしれません。多大な努力と才能が必要ですが。

原稿を書く

3. 介護職

ものすごい人材不足から「未経験者OK」がムチャクチャ多いのが介護職です。
介護職には介護福祉士など、資格が必要な職種もありますが、介護施設などでは資格がなくても就ける仕事があります。とりあえず働き始め、働きながら資格を取って仕事の幅を広げていく人も多いです。
最も初心者向けの資格である介護職員初任者研修資格は1か月くらいで、ほぼ誰でも取得できます。

介護の仕事は大変

4. トラック運転手

これも長年の人手不足から未経験者にも広く門戸を開いている業界です。
大型トラックの運転には大型運転免許、中型トラックなら中型運転免許が必要ですが、普通自動車運転免許さえ持っていれば、入社してから中型、大型の免許の取得を支援してくれる会社も多いです。
「経験不問」の会社で職歴や学歴を問われることはありませんが、もちろん職業ドライバーとして経験を積んでいる人のほうが優遇はされます。また、ドライバーとして事故や違反が多いと、採用は難しくなります。

トラックを運転

5. タクシー運転手

これまた長年の人手不足から未経験者にも広く門戸を開いている業界です。
タクシーを運転するには普通自動車運転免許の第一種運転免許の他、第二種運転免許も必要になります。これもトラック運転手の中型、大型同様、第一種運転免許さえ持っていれば、入社後に第二種運転免許の取得は支援してくれる会社もあります。
こちらも「経験不問」の会社で職歴や学歴を問われることはありませんが、もちろん職業ドライバーとして経験を積んでいる人のほうが優遇はされます。また、ドライバーとして事故や違反が多いと、採用は難しくなります。

タクシー

6. プログラマー

専門的な知識や技術を必要とされる仕事ですが、人材不足のために未経験者の積極的な採用を行っている会社が多いのがIT業界です。業界の急成長に人材の供給が追い付いていないようです。
IT業界は新規のベンチャー企業も多いので、すぐに高収入は難しいかもしれませんが、成功すればヤバいです。逆に会社が失敗すればキツイです。
プログラマーと並んでシステムエンジニアも「未経験OK」となっている会社が多いようです。どちらも専門性が高いので、その会社の研修制度の充実も必要ですし、本人の適性も重要です。

パソコンでの作業が仕事

7. 販売職

誰でもできると思われがちという点では営業職と近いのが販売職です。ショップの店員や、会社の販売部の従業員がこれに当たります。
基本は接客なので、接客がとにかく苦手だという人には向きません。
また、専門性が高くないと思われがちなので、すぐには高収入は望めませんが、頑張って売り上げをガンガン上げれば収入もドンドン上がったりします。それにはやはり技術や知識の積み重ねが必要とされるでしょう。

花を販売する店員

8. 製造業

専門的な技術を求められる職種もありますが、未経験者もOKな単純作業の職種もあります。
ここでスキルを身に着けてキャリアアップを図ることもできます。
製品や商品を製造する仕事なので、何かしらの作業に従事する体力仕事でもあります。そこに適性かあるかどうかも出てきますが、体力に自信のない人でもできる軽作業があります。
ひと口に製造業と言っても、仕事の種類は幅広いので、内容や条件などを細かく確認すると良いでしょう。

工場勤務

9. 事務

事務職も専門的な知識などを求められる職場もありますが、未経験可という求人も多くなっています。
もちろん、最低限パソコン操作ができないと厳しいかもしれませんが。
また、Office系ソフトのスキルを証明するMOS資格や、簿記検定、秘書検定などの資格・検定合格の実績を積み、キャリアアップを図る道もあります。

オフィスで事務仕事

10. 警備員

警備員は病院やショッピングセンターといった施設などで異常がないかを見回るのが主な仕事です。
映画じゃないんですから、普通はテロリストにもゾンビにも遭遇せず、定期的に施設内を歩き回り、チェック項目を点検してチェック用紙に記入し、後は警備室で監視モニターを眺めるくらいが作業内容です。
それほど専門性が高いというわけではなく、そのため、誰でもできる低収入の仕事と見られがちです。しかし、異常がないかを地道に確認する責任感、夜勤もあるので体力も求められ、やはり適正の有無は大きいでしょう。
また、現金輸送車の警備といった、強めのプレッシャーがある仕事もあります。

体力仕事でもある警備員