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タクシードライバーという仕事の醍醐味

「過酷なことが俺のやりがい」と言う人もいるかも

タクシードライバーの仕事はサービス業、接客業であることから、タクシードライバーを見下す人がいます。
それでもやはり、タクシードライバーをはじめとした接客業には、接客好きを引き付ける「仕事の醍醐味」があります。
人の好みはそれぞれなので、仕事に対する向き不向きもそれぞれです。仕事は収入を確保するために必要なもので、もちろん、中には「仕事をしないで遊んで暮らせるなら、仕事なんかしたくない」という人もいるでしょうけど、それでもやはり、人が職業を選ぶときに考えるのは、収入だけではありません
自分が望む収入に加え、向き不向き、適正の有無、勤務地など、いろいろな要素を合わせ、総合的に考えて選ぶはずです。
その中で、収入を最も優先的に考える人もいれば、向き不向きを最優先に考える人もいるでしょう。さあ、あなたはどちら?

とにかく、職業を考えるとき、その仕事をして楽しいかどうか、どんな楽しさがあるかを考える人もいるでしょう。


1. 社会の裏側を知ったような気分になれる

タクシーにはさまざまなお客さんが乗ってきます。大企業の社長さん、中小企業の営業職、買い物帰りの高齢者、職業も年齢も性別さえも不詳な人物、夜の飲食店の人など、都会であれば、タクシー車内はまさに「都会の縮図」状態です。
もしかして、他人には言えない業界裏話なんかも耳に入ってしまうかもしれません。

裏通り

2. 昼食

タクシードライバーはお客さん次第でいろいろな場所に行きます。どこでどんな食事を取るかは、なかなかタクシードライバー自身の都合で決められるものではありません。
昼どきにどんな場所にいるかはお客さん次第ですから、もしかしたら飲食店のない、山の中で昼どきになるかもしれません。
そんなタクシードライバーですから、ラーメン激戦区でちょうど昼どきになるかもしれません。「そろそろ昼食にしようかな」と思ってふと見ると、目の前に以前から気になっていたカレー屋さんがあるかもしれません。
食べることを人生の楽しみと考えている人にとっては、毎日、どこで昼食を食べることになるのか、ワクワクできることは仕事の醍醐味の1つになるでしょう。毎日決まった場所のオフィスに通勤する人は、昼食の場所も毎日、限られた店数から選ばなければいけないのですから、比べたらタクシードライバーのほうが楽しい食生活になるはずです。

食べるは楽しみ。でも口臭には気をつけて

3. 知識が増える

タクシードライバーに限ったことではありませんが、毎日の仕事がルーティンワークではない職業では、毎日いろいろ新しいことに出合うかもしれません。それを意識できるかどうかは、本人の気持ち次第ですが。
タクシードライバーであれば、道の知識はどんどん増えていきます。道の知識が増えなければ、仕事になりませんから。
知識として増えるのは、道だけではなく、街の建物、人の流れ、イベント情報、四季の変化などについての知識もあります。こうした知識が増えていってこそ「稼げるタクシードライバー」になれるので、タクシードライバーとして収入を増やしたい人は、必死に毎日学んでいきます。
知識が増えると、効率的に仕事できるようになり、人生も豊かになったような気がします。

地図に詳しくなる

4. 努力しただけ収入が増える

努力を重ねて知識が増えると、効率的に仕事できるようになり、収入も増えます
タクシードライバーとしてできる努力は、知識を増やすことだけではありません。そうやって得た知識、情報を駆使して戦略を立て、計画的にタクシーを運転するのも「稼げるタクシードライバー」になるための努力の1つです。
そうやって、必要な努力を重ねていくと、収入はどんどん増えます
もちろん、収入が増えること自体もタクシードライバーの仕事の醍醐味ですし、努力が報われたと実感できることも大きな醍醐味となります。

収入が増えるとやはりうれしい

5. 人生が深まる

タクシードライバーは接客業でもありますから、人を観察する力が必要です。長年、タクシードライバーとして仕事をすれば、そういう観察力が身に着いてきます。
こうなってくると、社会の裏側も知った気になり、街に関する知識も相当増え、なんか人生が深まったような気分が味わえます。
ここまで来たら、いっそ、悟りの境地に達してみましょう。
お客さんの暴言や横柄な態度も余裕で受け入れ、常に弱者にも強者にも優しく、ていねいに接し、酔客の愚痴にも親身になって耳を傾けられるような境地です。
つまり、人として高みに達するのです。仕事の醍醐味なんか、どうでも良くなるかもしれません。

悟りの境地

6. 臨機応変な対応が身に着く

タクシードライバーの仕事は、単にタクシーを運転してさえいればいいというものではありません。
すなわち、そのタクシー自体が普通の車とは違うわけです。
他の車もたくさん走る道路上でタクシーを運転しながら、まずタクシーを利用したがっている人を見つけなければいけません。ベテランになると、手を挙げる前にその人がタクシーに乗りたがっているかどうか分かると言いますから、安全運転に注意しながらもよほどの観察眼がなければできません。
そうしていち早くタクシーを利用したい人を見つけると、他のタクシーに先を越されることもなくなりますから、この観察眼は重要です。
そして、あくまでも安全運転、つまり他の車の流れに注意しつつ、タクシーを利用したい人の近くにタクシーを寄せ、迅速にドアの開閉を操作し、お客さんを乗せたら接客対応をしながら迅速に、安全に再び車の流れに乗らなければいけません。
お客さんを降ろすときも、迅速に精算などを済ませ、安全にお客さんを降ろし、安全に再び車の流れに乗ります。
こうした複数の動作を同時に行うには、臨機応変な判断力が必要です。
また、お客さんは1人1人、それぞれですから、その接客にも臨機応変な対応が求められます。
タクシードライバーとして経験を積むと、臨機応変な対応力が相当高まるでしょう。自分が「デキる人」になったような気にもなります。

デキる人

7. 運不運を実感できる

タクシードライバーとして収入を上げるには本人の努力が必要であり、さまざまなトラブルにも臨機応変な対応力が必要です。
思った以上に稼げたとか、今日は何もトラブルが起こらずに無事に終わったと実感できる日もあります。毎日同じ作業の繰り返しではない仕事なので、心の底から「今日はツイてた」と実感できる日もあるかもしれません。
逆に、戦略にも間違いはなかったし、努力も続けていたはずなのに、何もかもが裏目に出て、うまくいかなかったと落ち込む日もあるでしょう。
タクシードライバーに限らず、ツイている日、ツイていない日はあります。タクシードライバーの仕事はルーティンワークでない分、そうした運不運も実感しやすいかもしれません。
できれば、そんな運不運を楽しめる境地になりたいものです。

ラッキー7

8. マイペースで働ける

タクシードライバーは基本的に1人で仕事をします。
どこでいつ休憩を取って食事をするか、どのあたりでタクシーを走らせてお客さんを見つけるか、仕事のやり方は自分で選べます。仕事のペースも自分次第です。
ある意味、タクシードライバーは自由度が高く、気ままな仕事だとも言えます。自由を愛する人にとっては、この点こそ「タクシードライバーをやる醍醐味だよなあ」となります。

気まま

9. 特殊な仕事をしている

他の仕事より自由度が高いだけではなく、タクシードライバーにはいろいろ他の職業にはない、特殊な面があります。
早朝から翌朝まで仕事し、その後、丸1日休むという勤務を月に12日間ほど続ける隔日勤務という勤務体制も、かなり特殊です。
また、タクシードライバーの仕事は社会貢献度も高いので、タクシードライバーは「他の人がやらない」「他の人にはできない」特殊な仕事をしつつ、大きく社会貢献しているという優越感、満足感を得られます。

特殊部隊の特殊任務

10. 毎日無事に終わったと実感する

タクシードライバーに限ったことではありませんが、人生にはいろいろなことが起こります。
仕事上のことでは、人はさまざまなトラブルを想定し、備え、覚悟もしますが、ときには想定外のことも起こります。タクシードライバーは、お客さんの要望によっては、今まで走ったことのない街を走り、知らなかった道を行くこともあります。そこでは想定外のことに出くわす可能性も高くなります。
仕事だけではなく、自然災害、政府の緊急事態宣言など、人の力だけではどうにもできないことも起こります。
それだけ、人生は想定外、予想外、予定していなかったことが起こるものなのです。
それでも、1日は終わり、また新しい1日が始まります。
悪いことが起きたり、良いことが起きたり、毎日いろいろな日々が続きますが、続くということは、とりあえずその日は無事に終わるということです。これは奇跡的なことです。
毎日無事に終わることは「当たり前」ではないわけです。毎日奇跡を体験できる、この醍醐味を思い切り感じましょう。

まずは生き残ること


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