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トラックドライバーに思わずムカつくとき

ふざけろ!

トラックドライバーは世間から「荒くれ者」のイメージで見られがちです。
とは言え、トラック輸送は人々の生活に無くてはならないものです。それだけトラックドライバーは社会貢献度の高い仕事をしているにも関わらず、世間的に悪く思われがちなのです。
基本的には、多くのトラックドライバーが真面目にルールとマナーを守って仕事をしています。ルールとマナーをしっかり守らなければ、仕事ができないからです。もし、実際に多くのトラックドライバーが真面目にルールとマナーを守らず、多くのトラックドライバーがルールとマナーを破りがちであれば、日本の物流に支障が出るでしょう。

しかし、どれくらいの割合かは分かりませんが、ルールとマナーを守らないトラックドライバーもいます。そんなトラックドライバーを「物流を担っているのだから大目に見て」なんて言いません。そんな、いわゆる悪質なトラックドライバーは駆逐されるべきです。
悪質なトラックドライバーだけではありません。悪質な一般ドライバーも悪質なタクシードライバーも悪質なアナウンサーも悪質な教師も悪質な政治家も悪質な企業経営者も悪質な警察も、すべて駆逐されるべきです。

とにかく、悪質なトラックドライバーが実在することは確かです。また、特に大型トラックは大きいだけに目立ち、ちょっとしたことでもとても強く印象に残ります。
一般ドライバーにも「悪質なトラックドライバーばかりではなく、多くのトラックドライバーは真面目で礼儀正しい」と分かってほしいのと同時に、トラックドライバーももう一度襟を正し、トラックドライバーのマナー向上に一層努めてほしいものです。お互いさまということで。

1. 何台も連なって走っているとき

トラックは普通自動車より大きい分、普通自動車のドライバーからは存在そのものがやはり「邪魔」と思われてしまいます。大きいので視界を妨げますし、あの半分くらいの大きさなら道路ももっと空くかもしれないなんて思ってしまいます。
もちろん、トラックは必要があって大きいので「大きいから邪魔」なんていうのは難クセ、言いがかりです。
それでも、そんなトラックが何台も連なって走っているところに遭遇すると、余計に道が混んでいるように思え、しかも視界が悪くなるので、腹の底にどんより重たいものが沈んでいくのを感じてしまいます。
トラックが連なるのは偶然で、トラックドライバーのせいじゃないと分かっちゃいるんですが。

何台も連なる

2. 目の前を走っているとき

トラックは一般の車からするとノロノロ走っているように感じることがあります。
トラックは荷を積んでいると運転も慎重になり、こまめに加速したり、ブレーキを使ったりはしませんし、なるべく一定のスピードで走ろうとします。
また、大型トラックにはリミッター(速度抑制装置)が付いていて時速90km以上出せないようになっています。そのため、高速道路ではノロノロ走行だと思われてしまいます。
こんなトラックの後ろについたら、多くの一般ドライバーが「アチャー」と思います。

目の前に大型車

3. 後ろから迫ってきたとき

トラックの後ろについてしまったときも「アチャ―」と思いますが、後ろにつかれてしまったときも何やら「圧」を感じて、決して爽快な気分にはなりません。
これもトラックが大きいからです。
また、トラックは運転席の位置が高く、しかも日本のトラックはキャブオーバー型が多く、トラックドライバーの中にはつい車間距離を詰めてしまう人がいます。
キャブオーバーは、エンジンの上に運転席がある構造の車です。ちなみに運転席の前方に突き出たところにエンジンがあるのがボンネット型です。
キャブオーバー型は、やはり普通自動車とは車間距離の感覚が違ってしまうためについ車間距離を詰めがちで、後ろから不必要に「圧」をかけてしまうことがあります。決して「あおっている」わけではありません。
トラックドライバーも、特に荷を積んでいるときはブレーキを踏んでから完全に止まるまでに距離が長くなるので、むしろ車間距離はたっぷりと取ったほうが良いでしょう。

後ろから大型車

4. コンビニの前などで停車しているとき

トラックドライバーの仕事の中に、ルート配送というものがあります。コンビニや路面店などに商品を配送するのが主な仕事です。
そういう店舗は交通量の多い街中に点在していたりするので、トラックが店舗の前に停車してしまうと、他の車の邪魔になることがよくあります。
トラックドライバーは時間内に担当しているすべての店舗に商品を配送しなければならず、効率的に仕事をしようとすると、やはり店舗の前にトラックをつけることになります。広い駐車場がある店は良いのですが、駐車場がなかったり、狭かったりする店もあります。すると、どうしても、邪魔とは分かっていても店舗前の路上に停車することになります。
店舗への配送を仕事としているトラックが、余裕を持って店舗近くの駐車場にトラックを停めることができ、ゆっくりと商品を店舗へ運べる、そんな日本になることを願ってやみません。

街中で停車

5. 住宅街で路上駐車しているとき

トラックは商品配送のために駐車や停車をするだけではなく、荷を下ろすまでのいわゆる荷待ち時間休憩時間にも路上駐車していることがあります。それは街中だけではなく、住宅街でも起こります。
真夏であれば、エアコンを停めないためにエンジンもかけっぱなしだったりします。
邪魔だし、迷惑でもあります。
一方、トラックドライバーのほうも「好きで迷惑かけたいわけじゃない」という言い分があります。
荷待ちは取引先からの無茶ブリですし、休憩も法律によって決められています。「じゃあ、せめて場所を選べよ」って話ですが、トラックドライバー個人には選択肢も限られていて、それこそ好きでその場所を選んでいるわけではないという事情があります。
日本の物流のためにも、業界や、また行政により良い解決策を期待してやみません。

閑静な住宅街

6. 横断歩道の上で停車したとき

トラックに限らず、歩行者からすると赤信号にひっかかって横断歩道上に停車する車は邪魔で迷惑です。内心「運転が下手なヤツ」とあざ笑いながら車をよけて横断歩道を渡ります。
普通自動車でも邪魔には変わりありませんが、大きなトラックになると、歩行者用の信号が見えなくなったりして余計に邪魔です。
とは言え、横断歩道を渡るのに1時間もかかるわけじゃなく、しかも1日の中で「横断歩道の上の車が邪魔」と舌打ちする時間もほんの数十秒です。気にしないと思えば気にしないようにもできます。
ちなみに、とかく時間に縛られているトラックドライバーは、少しでも信号に停められたくないと思ってハンドルを握っています。ですから、気がつくと横断歩道の上でトラックを停めることになってしまうという事情も、分からないではないです。

横断歩道

7. 必要以上に車間距離を取っているとき

日本のトラックはキャブオーバー型が多く、キャブオーバー型は普通自動車とは前方を見る感覚が違うため、トラックドライバーの中にはつい車間距離を詰めてしまう人がいます。
その一方、車間距離をかなり長く空けるトラックドライバーもいます。
大きなトラックは普通自動車より重く、それだけにブレーキを踏んでからしっかり停まるまでの距離が長くなります。荷を積んでいるとさらに長くなります。
また、トラックが急にブレーキを踏んだりすると荷崩れを起こす危険もあります。
そのため、トラックドライバーは前の車が急に停まったりしても十分余裕を持って、ゆっくり停まれるように車間距離を空けます。
それで周囲の車に「もっと詰めろよ」なんて思われてしまうわけです。
しかし、トラックドライバーは理由があって車間距離を十分に取っているので、空いているからと言ってむやみにトラックの前に割り込んだりしないようにしましょう。

十分な車間距離

8. マナーが悪い

シンプルにマナーが悪いトラックドライバーもいます。
中には「トラックドライバーは学歴が低く、頭が悪いヤツばかり」なんて悪口を言う人もいます。しかし、頭が悪くてもそこそこの学歴の人もいますし、学歴が低くてもとても頭の良い人もいます。
それに、トラックドライバーにもいろいろな人がいます。
また、学歴が低く、頭が悪いからと言って、それが何だと言うのでしょう。
ただ、そうだからと言ってマナーを守らなくていいわけではありません、学歴が高かろうが低かろうが、マナーやルールはしっかり守らなければいけません。
それでも、イチイチ学歴がどうとか言われないために、すべてのトラックドライバーがルールやマナーを守るようにしましょう。そして業界全体が、トラックドライバー1人1人がきちんとルールやマナーを守れるような労働環境にしていきましょう。

ルールを守って

最後に

くどいようですが、残念ながら悪質なトラックドライバーは実在します
ただ「人の振り見て我が振り直せ」なんてことわざもあります。他人の悪いところばかりが気になる人は、案外、自分が誰かに迷惑をかけていても気づかなかったりします。もしかしたら自分の行動の「至らぬ点」に気付くと、他人のこともあまり気にならなくなるかもしれません。

我が身を顧みる

トラックドライバーの愛

「愛」は必要


人生には「愛」が必要だと、映画やドラマではよく言われます。

どんな仕事にもやりがいがあります。世の中には「そんなもん俺の仕事にはねえよ」という人もいるかもしれません。やりがいを見つけられている人は幸せなのかもしれません。
そこにやりがいを見つけられるかどうかは、いかにその仕事に「思い」を込めているかにもよるでしょう。「思い」とは「うまくやってやろう」という目標、目的意識です。目標目的意識があると、それが達成できたときの充実感を味わうことができます。「やりがい」は、その充実感を重ねていくことですから。
この仕事への「思い」「愛」でもあるのです。

1. 荷

トラックドライバーの仕事にもいろいろありますが、ほとんどの仕事での共通点は「荷を運ぶこと」と言っていいでしょう。
どんなトラックドライバーも荷を安全に運ばなければいけません。中には、全神経を集中してていねいに運ばなければいけない荷もあります。1つ1つの荷を「幼い我が子」くらいに考え、万難を排して安全に運ぶことがトラックドライバーの責務です。荷に対し、我が子に注ぐのと同じくらいの「愛」があれば、その責務を果たせるはずです。

大事な荷

2. 取り引き先

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので、人間関係によるストレスの少ない仕事だと言われています。
だからと言って、人と接することがないわけじゃありません。
荷を積む場所の担当者や、荷を下ろす先の担当者とやり取りします。宅配便のドライバーなら、荷を届けた先の個人とやり取りすることもあります。
営業職も兼任するセールスドライバーは別ですが、シンプルに配送だけを行うトラックドライバーは、そうした取り引き先や個人のお客さんと深い付き合いをすることはありませんが、それでも運送会社のとして、会社の看板を背負って、明るくハキハキとしたあいさつなどをしなければいけません。
外部の人とのやり取りでも、相手に対する「愛」、つまり、相手を思いやる気持ちがあれば、きちんとしたあいさつができ、スムーズにやり取りできるでしょう。

きちんとしたあいさつを

3. 勤務先

トラックドライバーは、会社の外で取り引き先とやり取りするときだけではなく、トラックを走らせているときも自社の看板を背負っていると自覚しなければいけません。街を走るトラックは大勢に見られています。乱暴な運転やルールを守らない運転をしてはいけません。自社だけではなく、荷の持ち主、つまり取り引き先の社会的信用にも関わってきます。
自社の看板を背負うということは、トラックドライバー1人1人が自社の信用を守る行動をしなければいけないということです。取り引き先だけではなく、自分の勤務先に対する責任も、勤務先への「愛」があれば、すんなり持てるのではないでしょうか。

看板

4. 同僚

勤務先への「愛」は、具体的にはともに働く同僚たちへの「愛」です。1人のトラックドライバーの信用が集まって会社の信用となります。逆に言うと、1人のトラックドライバーが信用を落とせば、会社の信用が落ち、他のドライバーたちの信用を落としてしまうことにもなりかねません。
同僚たちも守らなければという責任感があれば、ルールマナーを守って仕事できるはずです。

仲間たち

5. 家族

トラックドライバーは荷を守ることで取り引き先の信用、自社の信用を守ります。そうやって自分の責務を果たします。
トラックドライバーは自分の責務を果たして無事に仕事をやり遂げることで収入を得ます。この収入で家族ともども生活することになります。「家族のために」と思えば、仕事でツライことがあっても乗り切ることができるかもしれません。

家族

6. 地域

トラックドライバーは生活必需品や工業製品、部品などを運ぶことで人々の生活、経済を支え、社会に貢献しています。トラックドライバー自身に「社会に貢献している」「地域に貢献している」という意識は薄いとしても、実際には貢献しまくっています。
貢献しているという意識は薄くても、少しでも社会や地元に役立っていると思えば、それはやりがいになるでしょう。さらに地域に役立ちたいと強く思えば、やりがいは大きくなるはずです。

物流が生活や経済を支える

7. 仕事

仕事に対して大きなやりがいを持てるようになれば、仕事が楽しくなります。仕事への「愛」が生まれます。
逆に、仕事に対する「愛」があり、仕事を大切にやるようになれば、大きなやりがいを感じ、仕事が楽しくなります。
仕事を大切に思うと、荷を大切にし、取り引き先にもていねいに接し、同僚たちともうまく付き合えます。

トラックの運転が仕事

8. トラック

トラックドライバーの仕事の相棒はトラックです。
トラックドライバーの中には、自分のトラックに名前を付けて、仕事中にも「今日も頼むぜ」と、トラックに呼び掛けたりする人もいるそうです。
トラックドライバーが運転するトラックは万全な状態でなければなりません。トラックに不備があれば、交通事故を起こすリスクが高まります。
トラックに「愛」を注ぎ、整備を怠らず、大切に乗ってこそ、トラックドライバーとしての仕事を全うできるのではないでしょうか。

車両整備は大事

トラックドライバーの憎しみ

可愛さ余って憎さ百倍


映画やドラマではよく「人生には愛が必要だ」とかなんとか言われますが、人生において「愛」とワンセットになっているのが「憎しみ」です。「愛憎」なんて言います。
性質は真逆のようにも思えますが「愛」「憎しみ」は両方とも、強い感情であるところが共通です。「強い」ので、無意識のうちに抱えてしまうわけです。
日本には「可愛さ余って憎さ百倍」なんて言葉もあります。
仕事に対する「思い」が強いと「愛」と同時に「憎しみ」も湧くのかもしれません。

1. 無茶なスケジュール

トラックドライバーの仕事は「長時間勤務で過酷」と言われがちですが、その「過酷」と言われる理由の1つが、結構きついスケジュールだということは事実のようです。
と言っても、スピード違反をしないと実行が無理なスケジュールなんてのは映画やドラマの中だけの話で、長距離の仕事でも現実には、目的地への到着時間から逆算して出発するようになっています。計算通りなら問題はありません。
ただ、そこに想定外のトラブル、例えば荷積みに予想以上に時間がかかったり、渋滞に巻き込まれたり、何か忘れ物をして途中で引き返したりといったトラブルが起こり、焦りながらハンドルを握ることもあります。
もちろん、スピード違反はしません。それに荷の安全を考え、ていねいでおだやかな運転を心掛けます。
そうしているうちに疲労がたまると、いつの間にかスケジュールに対してメラメラと憎みが湧き上がってくるとか、こないとか。

時間は大事

2. 交通事故

トラックドライバーが何よりも忌み嫌うのが交通事故です。交通事故を起こしても、巻き込まれても、時間を取られ、もしかしたらお金も取られ、最悪人命にも関わります。人生を変えられてしまう可能性もあります。
トラックは普通自動車より大きい分、普通自動車とぶつかったときは、普通自動車のほうが被害が大きくなりがちです。何かを壊したりしたときも、被害額が大きくなりがちです。
こうした場合、賠償金をドライバーに自腹で負担させる会社も少なくありません。つまり、いろいろなケースがありますが、トラックドライバーに負担させる会社が多いのです。
また、相手に非があってもトラックドライバーが加害者扱いされてしまうことが多いです。

事故は避けたい

3. 交通違反

スピード違反、違反駐車、飲酒運転、危険運転、無免許運転など、道路交通法に違反すると、これまた時間やお金を取られることになります。
こうした違反によって運転免許の違反点数が基準を超えると、運転免許の取り消しなどにもなります。
トラックを運転することで収入を得ているトラックドライバーにとっては大問題です。もちろん、飲酒運転や危険運転は絶対にしてはいけませんが、ついスピードを上げ過ぎたり、注意不足で駐停車禁止の場所にトラックを停めたり、うっかりやってしまうこともあるかもしれません。
そんな「うっかり」な自分を憎むしかありません。

スピードの出し過ぎに注意

4. マナー違反

ほとんどのトラックドライバーが、荷を安全に運ぶためにていねいでおだやかな運転をしています。
しかし、荒っぽい運転をしてしまうトラックドライバーもいます。
そんな荒っぽいトラックドライバーが少数でもいるせいで、トラックドライバーは世間から「荒くれ者」と思われがちです。ですから、真面目なトラックドライバーであればこそ、トラックの荒っぽい運転や、ゴミのポイ捨てなどのマナー違反を見ると、メラメラと憎しみが湧き上がってきます。
トラックドライバーはプロのドライバーなのですから、他のドライバーの模範となるようなドライバーになりましょう。

ポイ捨て禁止

5. 渋滞

トラックドライバーの仕事の多くは、荷を届ける時間が決められています。多くのトラックドライバーは、決められた時間になるべくピッタリに着こうとして、工夫してトラックを運転しています。時間が大まかににしか指定されていない宅配便のドライバーも、きちんと指定時間内に仕事を終わらせようと、やはり工夫してトラックを運転しています。
そんな中、渋滞にハマってしまうと、渋滞を呪うしかできません。
トラックドライバーにもいろいろな仕事があり、ドライバー自身もいろいろなタイプの人がいますから、渋滞も想定してトラックを運転している人もいるでしょう。渋滞をうまく回避できている人もいるはずです。
それでも、想定外の渋滞にハマってしまい、イライラを募らせているトラックドライバーもいるはずです。

渋滞は避けたい

6. 偏見

人は弱いものです。「偏見や差別はダメ」と分かっていても、知らず知らずのうちに誰かを偏見の目で見てしまいます。
そしてトラックドライバーも、その偏見にさらされてしまうことがあります。
それは、確かに荒っぽいトラックドライバーが一部に実在するからですが、真面目にていねいな仕事を続けている多くのトラックドライバーにとっては「トラックドライバーなんて荒くれ者だ」と決めつけられるのは心外です。
しかし、そんなトラックドライバーも誰かを偏見で見ているかもしれません。自分が偏見だと感じたら、自分も他人に偏見の目を向けることをやめましょう。回り回って、いつか世の中から偏見が消えるかもしれません。

多様性

7. 差別

他人への偏見を表面に出すと差別になります。
トラックドライバーを荒くれ者と見ている人が、それを発信すると、それは差別になり、それを目にしたトラックドライバーはイヤ~な気持ちになります。心を傷つけられたのです。
コロナ禍では「コロナを運ぶな」と、心ない言葉をぶつけられたトラックドライバーもいます。「コロナなんか運んでねえよ」と、正論でも言い返さなかったのは、それだけトラックドライバーが大人だったからでしょう。

差別反対

8. 送料無料

コロナ禍による外出を控えようという風潮もあって、需要が伸びたのが通販です。
そして通販の謳い文句でたまに見かけるのが「送料無料」です。とにかく「無料」を喜ぶ庶民へのアピールだと思われます。
しかし、通販ショップの従業員が消費者のところまで自社のトラックで商品を運ぶなら「送料無料」も可能ですが、現実には運送会社に発注しているので「無料」はあり得ません。実態は「送料ショップ負担」「商品代金は送料込み」が正確です。
ただ「送料込み」は庶民が喜ばないので使わないでしょうから、やはり「送料ショップ負担」が良いかもしれません。
とにかく「送料無料」なんて言われると、トラックドライバーは自分たちの仕事が「無料」だと言われたみたいで、イヤ~な気持ちになります。

輸送にはお金がかかる

優遇されるトラック運転手

美形

世の中は不公平で理不尽なものです。社会の制度や法律が、ある程度は不公平や理不尽を是正してくれますが、あくまでも「ある程度」です。
誰が見ても「すごい美形」に生まれた人は、多くの人が優遇します。それを見て「すごい美形」じゃない人「ずるい! 不公平だ!」と言うでしょう。だからと言って、「すごい美形」じゃない人がいきなり「すごい美形」になるのは無理です。整形手術だって限界がありますし、第一、お金が相当かかります。

振り返ってみましょう。
自分自身も他人を、外見ではなく中身で判断なんかしていないのではないでしょうか。人は他人をどうしても外見で判断しています。
人間ってそんなものです。それなら、いつまでも「人生は不公平だ」だなんて言って、ひがんだり、恨んだり、悩んだりしてしてたら人生がもったいないです。ここは「世の中は不公平で理不尽」と開き直り、誰かが優遇されたことなんてきれいさっぱり忘れ、明るく楽しく過ごしましょう。
仮に今「すごい美形」じゃなくて優遇もされないという人が、来世で「すごい美形」に生まれ変わったとしても「皆自分を外見だけで評価し、中身を見てくれない」と愚痴っている可能性もあります。ひがんだり恨んだりする人は、どんな外見になっても明るく楽しく生きることができないのかもしれません。
でも、どんな外見でも愛想を振りまいていれば、きっと誰かが優遇してくれます。
それともトラック運転手になりましょう。トラック運転手は実は、いろいろ世の中から優遇される職業なのですよ。

1. 労働環境は仕事によって違う

ひと口にトラック運転手と言っても、その仕事にはいろいろな種類があります。
勤務時間が長くて思う存分稼げる仕事もあれば、専門的知識や技術が必要でこれまたガッツリ稼げる仕事もあり、また、働きたい時間を選択して働きたい時間だけ働ける仕事大型免許も中型免許も要らない仕事と、いろいろです。
トラック運転手と言えば「勤務時間が長くて過酷」というイメージが広まっていますが、仕事によっては「残業もなく、力仕事もない仕事」もあります。もちろん「残業も多く、どうしても筋肉を使う作業が多い仕事」もあります。
要するに、選択肢が多いわけです。そしてどんな職業でも、選択肢は多いほうが良いのです。
その選択肢の中で「これは優遇されてる」と感じる仕事を選ぶことができます。

力仕事

2. 労働環境は会社によって違う

トラック運転手の仕事にいろいろな種類があるように、トラック運転手を雇う会社も実にたくさんあります。
会社によって仕事の内容も違いますし、同じ仕事の会社でも大きな規模の会社もあれば、小さな規模の会社もあります。もちろん、中くらいの規模の会社もあります。
労働環境は主に会社の規模によって左右されます。大きな会社は社内規定が細かく、上司も厳しいかもしれませんが、福利厚生はしっかりしています。小さな会社はアットホームで会社の雰囲気もほんわかしているかもしれませんが、福利厚生がゆるいかもしれません。また、社内の雰囲気がアットホームで、上司もていねいな大企業もあるでしょうし、社内がギスギスしている中小企業もあります。
これまた選択肢は多いので、どんな会社かしっかり確認することが大切です。

ホーム

3. 歳を取っても働ける

仕事のタイプや労働環境で「優遇されてる」と感じるかどうかは、個人個人の気の持ちようです。これはトラック運転手に限ったことではありません。
しかし、定年の延長が他の業界より進んでいるのは、トラック業界の特長でもあります。
トラック運転手はここのところ人手不足が続いているため、経験を重ねたベテランの活躍の場が広がっています。他の業界では、シニア世代ともなれば後進の指導役や、業務改善のアドバイザー的な役回りをすることになるパターンが多くなっていますが、トラック運転手なら現役でハンドルを握ることもできます。

ベテラン

4. 転職して収入アップ

トラック運転手は人手不足が続いていて、求人広告を出している会社も多く、転職は他の業界に比べても容易です。
そのため、とりあえず大型免許の取得を支援してくれる会社に入社して免許を取得して経験を重ね、その後待遇の良い会社に移ってまた経験を積み、さらにより待遇の良い会社に移って行くというキャリアアップが一般的になっています。
中距離の会社から長距離の会社に移り、さらにタンクローリーの会社に移って収入を増やし、高齢になったらまた短距離や中距離の会社に移って時間的に楽な仕事に変わるというトラック運転手もいます。
多くの人が転職は収入アップなど、より良い条件を求めて行おうとしますが、トラック運転手は求人している会社が多いため、他の業界より「収入アップのための転職」も容易になっています。

タンクローリー

5. 資格取得を支援

トラック運転手として収入の多い大型トラックを運転するには、大型運転免許が必要ですが、多くの会社では入社時にその免許を持っていなくても、入社後に取得を支援してくれます。
他にも、仕事をするのに有利なフォークリフト、けん引免許、危険物取扱者などの資格取得を支援してくれる会社もあります。
支援の仕方は、全額支給だったり、一部支給だったり、費用を貸してくれて給料から差し引きでの返済だったり、さまざまです。

フォークリフト

6. キャリアアップもある

一般的なサラリーマンは勤務年数を積むと、係長、課長、部長と昇進します。トラック運転手には、そうした昇進はありませんが、会社ではあるので、役職が付いたりするキャリアアップもあります。
運行管理者資格という国家資格を取得し、管理職になるというキャリアアップもあります。
また、けん引免許を取ってトレーラーの運転手になり、危険物取扱者資格を取ってガソリンなどを積んだタンクローリーの運転手になるのもキャリアアップと言えます。

トレーラー

7. 未経験者も歓迎

くどいようですが、トラック運転手は人手不足が続いているので、多くの会社が新しい人材を求めています。
トラック運転手を雇う会社が採用時に重視するのが、無事故無違反かどうかの運転歴です。つまり、他の業界同様、優秀な経験者を求めています。
しかし、あまりにも人手不足が深刻なため、最近は若い未経験者にも広く門戸を開くようになっています。若い人をしっかり育て、長く働いてもらおうと考えるようになったのです。

事故は避けたい

8. 進む労働環境改善

長らく「勤務時間が長くて過酷」というイメージが広まったこともあり、人手不足が続くトラック運転手です。
行政としてもこの状況を打開し、トラック運転手のなり手が増えることを目指し、トラック運転手の労働環境の改善に取り組んでいます。
それが国土交通省、経済産業省、農林水産省の3省が連携して始めた「ホワイト物流推進運動」です。何しろ行政が取り組んでいるので、本気度が違います。そのうち、「トラック運転手は市民税免除」なんて優遇措置ができるかも。できたらいいな。

重くのしかかる税金

9. 進む女性ドライバー雇用

「ホワイト物流推進運動」より前から始められているのが、国土交通省による「トラガール促進プロジェクト」です。要するに、女性トラック運転手を増やそうという取り組みです。これも目的はトラック運転手の人手不足を解消することです。
これまで女性従業員のいなかった会社で女性従業員を採用するようになったり、女性従業員ばかりを集めたトラック運転手の会社が誕生したりしています。
女性が業界で増えるということは、男性でも女性でも働きやすい職場環境が整えられることで、さらに「誰でも働きやすい職場環境」の実現に近づきます。
ちなみに、今のところ女性トラック運転手はまだまだ少なく、少ないが故に女性トラック運転手が優遇されることもあったりするそうです。

女性運転手

10. ゆくゆくは

トラック運転手の人手不足は深刻ですが、人手不足が続いているのはトラック運転手だけではありません。
とは言え、物流を担い、人々の生活や経済を支えるトラック運転手は、社会にとって「無くてはならない存在」です。他にも介護職員、保育士などが人手不足になっています。これまた「無くてはならない存在」です。
こういった職業は国会議員並みに高給にしたり、前述したように市民税を免除したり、各種税金を減らすなど、優遇すべきです。

政治の力でお願いしたい

タクシードライバーが悲しくなる瞬間(とき)

ひと粒の水滴に

人生、楽ありゃ苦もあります。苦がないと楽を実感できません。
大金持ちの家に生まれ、小さいころから欲しいものは何でも買ってもらっていたら、欲しいものを手にしたときの喜びはあまり感じないでしょう。「欲しいものは手に入る」が「当たり前」なのですから、人は「当たり前」のできごとにはそれほど感情が動きません。
とは言え、大金持ちの家に生まれ、小さいころから何不自由なく暮らしてきた人だって、悲しいことはあるはずです。世の中、お金があれば、たいがいのことはどうにかなりますが、お金があってもどうにもならないことだってあります。

そんなわけで、タクシードライバーにももちろん「思わず泣きたくなるような」悲しいときがあります。タクシードライバーじゃない人が聞いても「ふうん」かもしれませんが、ときにはタクシードライバーに優しいまなざしを向けてみましょう。タクシードライバーも、あなたに優しいまなざしを返してくれるかもしれませんよ、うふふふ。


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1. 乗客が見つからないとき

多くのタクシードライバーは給与が歩合制になっていて、お客さんを乗せれば乗せただけ収入がアップしますが、乗せなければ乗せないだけ収入が下がります。
「なまけたい」と思ってタクシードライバーになった人は別ですが、「できるだけ稼ぎたい」と思ってタクシードライバーになった人は、できるだけ多くのお客さんをタクシーに乗せようと、いろいろ工夫し、努力します。それでもなかなかお客さんが見つからず、「今日は売り上げがさっぱりだ」なんて日は本当に悲しい気分に打ちひしがれるってもんです。

誰もいない‥

2. 遠距離かなと期待した乗客の行き先が思いのほかすぐそこだったとき

多くのタクシードライバーの給与は、タクシー料金の5~6割を自分の収入にできる歩合制になっています。多くのタクシー料金を得られると、とてもうれしく思います。
そして、遠くの場所まで乗ってくれると、それだけ料金も上がり、タクシードライバーの取り分も上がるので、そりゃもう大騒ぎさ、です。
タクシードライバーでもベテランになってくると、遠距離を行くお客さんを見つけやすい場所が分かってくるそうです。そんな芸当は新人にはなかなか難しいでしょう。
タクシードライバーになって数年経つと、そろそろいろいろな経験で、新人時代には分からなかったことが見えてきます。自分なりに効率良くお客さんを見つけられるルートもつかめてきます。
「ここは遠距離のお客さんが多いんだよな」なんて当たりをつけていた場所で、自分の経験から「遠距離に違いない」と確信して乗せたお客さんが、案外近い場所へ行ってほしいと言ってきたりすると、ガクッとします。
「俺もまだまだか」なんて自覚にもつながると、悲しくなったりするかも。

まだまだか‥

3. 道に迷ったとき

タクシードライバーとしてやっちゃいけないのがコレです。道に迷うのは最悪です。
「お金はかかるけど、自分で運転しなくても行きたいところまですぐに行けちゃうから便利」と言ってタクシーを利用する人は多いはずです。「すぐに行けて便利」なはずが、「いつまでも着かない」となると「金返せ!」と暴れたくもなります。
そんな風にお客さんをイラつかせ、激怒させれば、タクシードライバーだって楽しいはずがありません。プロとしての誇りがあればなおさらです。思わず心の中で自分に向かって「バカ! バカ!」と連呼するでしょう。
ベテランのタクシードライバーはまずこんなことにはならないでしょうが、まだまだ緊張が取れない新人ドライバーは、やってしまうかもしれないので気をつけて。

ああ、もおバカ!

4. 道が分からないとき

「道に迷った」と似ていて、微妙に違うのがコレ。「道に迷う」のは「自分がどこを走っているか分からない」わけですが、こちらは「目的地にどう行けば分からない」状態です。
今はカーナビなんかもあって「目的地までのルートが分からなくなる」なんてことも滅多にありませんが、全くないわけではありません。お客さんの言う場所がカーナビで見つけられなかったり、そもそもお客さんも行き先の情報をしっかり持っていなかったりすると、タクシードライバーもお手上げです。

迷った‥

5. お釣りがないとき

タクシー利用客のタクシードライバーへの不満として多く上がるのがコレ。乗車賃に1万円札を出したらドライバーに嫌な顔をされたとか、ひどいのになるとコンビニに連れて行かれ、小銭に崩してきてくれと言われたとか。
プロとしては、もちろんどんな札に対してもお釣りを用意しておくものです。とは言え、なかなか万全とはいかないときもあります。
お客さんの利用がひっきりなしに続き、まあそれはタクシードライバーとしてはうれしいのですが、なぜか万札での支払いが続いたらお釣りのために用意した小銭もすぐになくなります。
こんなときはタクシードライバー自身がコンビニに行って、自分のお金で缶コーヒーでも買って小銭を用意すべきですが、それでも「お客さんを待たせている」と思うと、やはり申し訳なく思ってしまいます。

いろいろなお金を用意しておこう

6. 酔客が吐いたとき

タクシードライバーの稼ぎどき、稼ぎどころと言えば、深夜の繁華街です。お酒を飲んで終電を逃した多くの人がタクシーを利用してくれます。
ほろ酔い気分で上機嫌になり、チップでも弾んでくれるお客さんはかなりうれしいのですが、中には酔って絡んできたり、タクシードライバーに暴言を吐いてくる、厄介な酔客もいます。
しかし、それもまだマシで、一番厄介なのは酔客の嘔吐です。お客さんを降ろした後、汚物をきれいに掃除し、臭いも残らないようにするのはタクシードライバーの仕事です。すえた臭いが鼻腔を刺激し、情けない気持ちにもなります。

掃除が大変

7. ネットでタクシードライバーの悪口を見たとき

世の中にはタクシードライバーを「底辺職」だなんて言う人がいます。平気でネットにそんな書き込みをする人もいます。小学生なら「バカって言うヤツがバカなんだよ」と叫んで泣きながら母親の胸に飛び込むところです。
実際は、タクシードライバーの仕事は人々の生活を便利にする、社会貢献度の高い、とても尊い仕事です。日本のおもてなし精神を体現しようと、高い志を胸に秘めてハンドルを握っているタクシードライバーもいます。
それだけに、そんな心の狭い書き込みを見ると悲しくなります。

ストレスがたまると、ついネットに誰かの悪口を書き込みたくなります

8. 事故ったとき

タクシードライバーの仕事はお客さんを早く、快適に、安全に目的地まで運ぶことです。
「快適」「安全」のために、ていねいに、おだやかにタクシーを運転します。急な発進だの急ブレーキ、頻繁な車線変更などはもってのほかです。
しかし、交通事故は自分のミスや不注意だけで起きるとは限りません。暴走する他の車にぶつけられる、なんてこともあります。今はドライブレコーダーを搭載しているタクシーも多いので、タクシードライバー側に過失がないと分かれば、弁償などもしなくて済むかもしれません。
それでもお客さんには迷惑をかけてしまいます。プロとしては悲しいことです。

事故は怖い

9. メーターを倒し忘れたとき

タクシードライバーは、運転以外にもいろいろな作業をしなければいけません。
まず、タクシーを運転しながら歩道などを歩く人が手を上げてタクシーを停めようとするのを見つけなければならず、その上で、安全でお客さんが乗りやすい場所にタクシーを寄せてお客さんを乗せ、安全に後部座席のドアを操作します。
交通の流れをなるべく停滞させないように気をつけながらなので、慣れないうちは大変です。緊張が取れない新人ならなおさらです。
ちょっと後ろの車の邪魔になってしまい、クラクションでも鳴らされたりしたら、もうパニクってしまうでしょう。思わずメーターを倒し忘れてしまうかもしれません。
精算するときになってメーターの倒し忘れに気付くと、落ち込みます。お客さんによっては「いつもこの距離走るとこれくらいだから」と、お金を払ってくれる人もいるかもしれません。単なるタダ働きになるかもしれません。

パニック!

10. タクシーがらみの事故・事件のニュースを知ったとき

ネットで「タクシー」を検索すると、毎日のように事故のニュースが出てきます。事故を起こしたり、事故に巻き込まれたりです。
時折、事件に巻き込まれたというニュースもあります。事件を起こすタクシードライバーもたまにいます。
タクシードライバーも日々を平穏に過ごしたいと思っています。しかし、交通事故は一つ間違えば人命に関わります。タクシーが密室なのをいいことに、タクシー車内で犯罪行為に及ぶ人もいます。
人間のはかなさ、危なさ、愚かさを知って悲しくなります。
同時に「明日は我が身」となる可能性も考え、心を引き締めます。

毎日、無事に日が暮れますように

高収入のトラックドライバーとは

めくるめく世界

トラックドライバーは月収30万円~月収80万円とも、年収400万円~年収700万円とも言われる、高給を稼げる職業です。給与は歩合制であることが多く、やればやるだけ稼げる仕事です。
その上、完全週休2日で年間休日110日という、ワーク・ライフ・バランスも良い仕事だと言われています。
20代でも年収700万円は夢ではなく、ガッツリ稼ぐには年齢もあまり関係ないのです。
とは言え、トラックドライバーになれば誰もが簡単に年収700万円を稼げるわけではありません。「トラックドライバーは過酷な仕事」というイメージが広がっていますが、その過酷な仕事に耐えてこそ到達できるのが年収700万円の、めくるめく高収入ワールドです。

1. 長距離で大型のトラックに乗る

どの業種でもそうですが「大変だ」と感じる仕事のほうが見返りも大きいものです。人生ってそんなもの。
長距離を大型トラックでたくさん荷を運ぶ仕事は、一度家を出ると2~3日、長くて1週間は家に帰れないので「何のために家賃を払っているか分からんな」なんてつぶやきたくなりますが、稼ぎは良いので、そのうち一戸建てやマンションを買えちゃったりするかもしれません。
それに、1日に何十軒も回って荷の積み降ろしをするルート配送のドライバーと違って、長距離輸送は荷の積み降ろし場所が1か所であることが多く「体力的には大型で長距離を行くほうが、小型や中型より楽」と考えるトラックドライバーも実在します。

長距離トラックの仕事

2. 資格を増やす

何によらず、自分への投資は大切です。仕事にまつわるさまざまな資格を得るのは自己投資です。そして仕事にまつわる資格は、収入を上げる上でプラスになります。
フォークリフトを操縦できると収入も増えます。
けん引免許を取ってトレーラートラックを運転できると、さらに収入は増えます。
また、危険物取扱者などの特別な資格も取ってタンクローリーでガソリン、灯油、軽油、ガスなどの危険物を運ぶようになると、危険なだけにさらにグーンと収入は増えます。こうなると笑いが止まりません。

タンクローリー

3. お金は使いたい放題

年収700万円を得られるようになると、彼女との結婚にも踏み切れるし、夢の一軒家にも住むことができるし、欲しいもののほとんどを購入することもできるし、食べたいものを食べたいだけ食べることができます。
誰もが夢見る王様生活を満喫です。

好きなだけ食べられる

4. 投資でお金を増やせる

月収20万円のサラリーマンのときは、毎日かろうじて3食食べて生活することだけで精一杯で、余剰資金なんてありませんでした。年収700万円で家も買えて、毎日ぜいたくに暮らせるようになった高収入のトラックドライバーなら、FXや仮想通貨といった投資をスタートさせることができます。
投資でお金はさらに増え「世の中、金だ! 金でできないことなんてないのじゃ! ガハハハッ! おぬしもワルよのう」なんて、昔のドラマの悪役みたいなセリフを言ってみたくなったりします。

株に投資もできる

5. 年収を自慢したくなる

世の中にはトラックドライバーのような体力仕事を見下したように言う輩が実在します。
そもそも人を職業などの属性で見下したりするような輩のほうが、よほど見下されてしかるべきかもしれませんが、それはそれとして、トラックドライバーの中には見下されても仕方ないような、交通ルールやマナーを守らない悪質なドライバーがいるのもこれまた事実。
それはそれとして、年収700万円は人に自慢しても良い金額であることは確かです。ただ、何にせよ自慢なんてのは「はしたない」のでよしましょう。
大事なのは他人に褒められることではなく「自分は責任を持って仕事をやり遂げた」と、自分を認めることです。高収入はその結果に過ぎません。

鼻高々

6. モテる

高収入トラックドライバーになったら、婚活パーティに参加して女性から高評価を受けた、なんて話があります。
そんなときは、自分自身の魅力ではなく、金目当てなのかと思うと悲しくなります。
しかし、モテることは素直にうれしいので、刹那的ですがその場を楽しみましょう。

モテモテ

7. 老後の不安が解消

トラックドライバーはここのところ人手不足が続いていますから、多くの会社で定年を延長したり、定年後に再雇用できるようになったりしています。
とは言え、そうそういつまでも長距離トラックの仕事を続けることは難しいものです。これまで高収入トラックドライバーとしてたくさん稼いできたなら、定年でスッパリ引退することもできますし、引退しないまでも、その年齢の体力に応じた仕事に移っていくことも良いのではないでしょうか。
それまで十分に蓄えておけば、あくせくと働き続ける必要はありません。

余裕の老後

8. 仕事が楽しくなる

多くのトラックドライバーが、もともと「運転が好き」「トラックを運転したい」という気持ちでトラックドライバーという職業に就きます。
高収入のトラックドライバーになり、努力してその高収入を維持し、貯蓄もでき、投資なんかもして金銭的に余裕ができると、気持ちにも余裕ができます。
もともとトラックドライバーになった「運転好き」という初心に戻り、トラックの運転をゆったり楽しみながら仕事できるようになります。ハンドルを握っていて「楽しい」と思える、心の余裕ができるわけです。
お金持ち独特の「豊かさ」とは、実はこの心の余裕のことなのかもしれません。

運転が楽しい

9. たくましい

トラックドライバーの仕事は「過酷」というイメージが付いています。
確かに体力仕事でもあり、過酷です。
しかし、そんな過酷な職業で高収入を実現できたとしたら、相当なマッチョになっていると言えるでしょう。それは肉体的にというだけではなく、精神的にも言えることです。

たくましい

10. 自分に自信が持てる

「自分に自信が持てる」なんて整形美容のキャッチコピーみたいですが、人は何も外見だけが自信の源になるわけではありません。むしろ内面のほうが自信の根拠になりやすいはずです。
「これだけ稼いでいる」という事実は、明らかに自信につながります。そしてその自信は外見にも現れ、整形美容でどうにかするより、よほど外見を魅力的に見せてくれます。これも何か新興宗教の勧誘みたいな言い方ですが。

自信満々

最後に

高収入のトラックドライバーになるには、働きぶりがしっかり収入に反映されるような会社を選ばなければいけません。

会社を選ぶ

トラックドライバーという仕事のメリット

やればやっただけ稼げる

物事にはメリットとデメリットの両方があり、何をメリットと思い、何をデメリットと思うかも、個人個人の価値観によって違ってきます。
トラックドライバーの仕事は、給与が歩合制になっていることが多く、やればやっただけ稼げる仕事だと言われたり、基本的に1人で仕事をするので自由度が高い仕事とも言われたり、いかにも「おいしい仕事」のようにも思えますが、現実にはなり手が少なく、このところトラックドライバー不足に陥っているようです。
近ごろ、人々は「おいしい仕事」をなるべく避け、自ら過酷な職場を選択することがトレンドになっているとでも言うのでしょうかねえ。世にも奇妙です。


1. 就職の敷居が低い

人手不足が続いている業界だけに、ドライバーを募集している会社が多いです。
それも年齢や経験を不問としている会社も多いです。
トラックドライバーは仕事で中型トラック、大型トラックを運転することになれば、そのための運転免許が必要ですが、多くの会社では普通運転免許さえ持っていれば、中型や大型免許などは入社後の取得でもOKだったります。それも会社が取得費用を立て替えてくれたり、中には丸々払ってくれるところもあるほどです。
もちろん、交通事故や違反を繰り返しているような人は採用も難しいですが、多くの会社が学歴や運転歴より、社会的な常識を身に着けていて、きちんとあいさつができ、荷を安全に運ぶという責任感を持って働き続けてくれるかどうかを重視します。

免許さえあれば

2. 人間関係のストレスが少ない

トラックドライバーの仕事は基本的に1人で行います。上司や同僚とのチームワークで仕事を進める大企業のビジネスマンとは違います。休みの日でも得意先から電話がかかってくる営業職とも違います。
その分、職場での人間関係によるストレスがかなり少ない仕事だと言えます。常に上司や同僚の視線、取引先の機嫌を気にしながら仕事をしなければならない職場の人からすると、まさに極楽かもしれません。

天国

3. やればやっただけ稼げる

トラックドライバーの平均年収は約450万円だと言われています。決して低くはありません。もちろん、年収500万円以上を稼いでいるドライバーもいます。
トラックドライバーの仕事は歩合制であることが多く、仕事をした分だけ収入があります。前年の倍仕事をしたからと言って収入が倍になるわけではない一般的なサラリーマンとは違います。
もちろん、たくさん仕事をしてガッツリ稼ぐより、ダラダラと暮らしたい人は、たくさんの仕事を一所懸命にしなければ、収入は増えませんし、ダラダラ暮らせます

ダラダラ暮らす

4. いろいろなことを自分で決められる

トラックドライバーの仕事は基本的に1人で行い、運転席の隣には上司や同僚はいません。
荷の届け先は決まっていますが、そこに時間通りに着きさえすれば、どのルートを通るかはドライバーが決めることができます。
また、工場勤務では食事の時間や休憩時間は一律に決められていますが、トラックドライバーは食事時間も休憩時間も自分で決められます
長距離の仕事であれば、時間の余裕さえあれば、行った先のご当地グルメを楽しむこともできます。
また、些細なことですが、トラックを運転しながら好きな音楽を聞いたり、自分で歌を歌うのも自由にできます。

ご当地ラーメン

5. 健康であればいつまでも続けられる

昨今、いろいろな業界で定年延長の動きが出てきていますが、トラック運送の会社でも業界が人手不足に陥っていることから定年延長や定年後再雇用を始める会社が増えています。
トラックドライバーの仕事の中には、荷積みや荷下ろしなどを手作業で行う、それだけ腕力が必要なものもありますが、フォークリフトなどを使って、それほど腕力を使わないものもあります。
歳を重ねても、その年齢に合った仕事が見つかるのが、トラックドライバーなのです。

フォークリフト

6. 資格を取れば収入もアップできる

トラックドライバーの仕事にはいろいろなものがあります。
トラックドライバーの収入は、中型運転免許を取得して中型トラックを、大型運転免許で大型トラックを運転するというように、キャリアアップすると上がります。さらにフォークリフトを操作できたり、トレーラートラックを運転できるけん引免許、タンクローリーで危険物を運搬できる危険物取扱者の資格を持って、そういった仕事をするともっと上がります。
向上心があって技能を身に着ければ収入が上がるわけです。トラックドライバーが専門的な技能職だからこそのメリットです。

タンクローリーもけん引免許が必要

7. 転職先が多い

トラックドライバーの仕事にはいろいろな種類があり、会社もたくさんあります。
トラックで荷を運ぶという同じ仕事でも、長距離の仕事が合わないと思えば、ルート配送の仕事を選ぶこともできますし、今の職場の雰囲気が自分に合わないと思ったら、他の会社を探せばいいわけです。
トラックドライバーの業界全体が人手不足に陥っているので、トラックドライバーを求めている会社も多くなっています。1つの会社が合わなくても、探せばきっと自分に合った仕事、会社が見つかるはずです。

会社を見つける

8. 道に詳しくなる

トラックドライバーの仕事の大半がトラックを運転することです。仕事をしている長い時間をトラックの運転に費やします。
長距離の仕事であれば、かなりの遠方まで行きますし、中距離、短距離であれば、地元を中心とした地域の道を走ります。どちらにしても、その地域のいろいろな場所にトラックで行くので、自然と道に詳しくなっていきます
加えて、それだけ長い時間、トラックを運転しているので、当然運転スキルも上がっていきます

地理に詳しくなる

9. 「運転好き」にとっては天職

トラックドライバーの仕事に就いた人の中には「もともと運転好きだった」という人が多いです。
「運転好き」でその運転を仕事にした人は、野球好きで野球選手になったり、映画好きで映画業界で働くようになったり、お笑い好きでお笑い芸人になった人と同じように「好き」を仕事にしたのですから「好きなこと」をやってお金を稼げているわけです。
これはある意味、幸せなことです。

野球選手

10. 社会貢献できる

トラックドライバーの仕事は、物流を担うことで人々の生活や経済を支える社会貢献度の高い仕事です。
こういうのをエッセンシャルワーカーと言うそうですが、何でもかんでも横文字を使えばいいというわけではありません。簡単に言うと「社会で必要不可欠な労働者」のことだそうです。
ほとんどのトラックドライバーは、何も他人から感謝されたくてトラックドライバーの仕事をしているわけではありませんが、やはり感謝されれば気持ちは良いものです。社会貢献度の高い職業の人は、大勢から感謝されるべきです。
それに、社会貢献度が高いと、それは仕事のやりがいになります。

感謝