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タクシードライバーのクレーム対応

クレームは頭が痛い

あらゆる仕事には「お客さん」というものがあります。サービスや品物に対してお金を払う存在です。
仕事をする人間にとって、お金はとても大切なので、その大切なお金を払ってくれる「お客さん」をとてもありがたがる風潮があります。
決してそれ自体は悪いことではないのですが、その「ありがたい」という気持ちによって上下関係ができてしまうのはいかがなものかと思います。上下関係は人間関係をいびつにしてしまいます。

それはともかく「お客さん」が存在する仕事には「クレーム」というものもあります。「クレーム」は、お客さんが上下関係を強く意識する仕事である接客業で、特に頻繁に起こる可能性があります。
そんなわけで、接客業でもあるタクシードライバー業界にもクレームが発生します。
もちろん「お客さんもちょっとのことでクレームなんて言わなくてもいいんじゃない」ということではありません。サービスを利用する側にも、クレームを入れる権利があります。
そんなわけで、タクシードライバーにもクレームはつきものです。恐らく、実際にお客さんをムカつかせる、接客のなっていないタクシードライバーも全くいないわけではないのでしょう。
タクシードライバーは安全に、迅速に、快適にお客さんを目的地まで運ぶのが仕事であり「快適に」は大切です。

タクシードライバーもベテランになってくると、お客さんを「快適に」運ぶスキルが向上し、クレームも減ってきますが、特に新人のころは失敗、ミスが多く、いろいろなクレームを受けてしまうようです。
しかし、このクレームを減らしていくことこそ、しっかり稼げるタクシードライバーとなる「道」なのです。


1. 印象に気をつける

タクシードライバーは接客業でもあるので、第1印象が大切です。ドアを開けてお客さんを乗せた瞬間、お客さんに悪い印象を与えると、その後も些細なことでお客さんの中にドライバーに対するマイナスポイントが加算されていきます。やがてそれがクレームともなり得ます。
お客さんに良い印象を与えるには、身だしなみと車内を清潔にし、変な臭いもさせないようにします。そしてドアを開けてお客さんを迎えるときも、にこやかな表情で明るくあいさつをしましょう。

清潔な身だしなみとにこやかな表情

2. コミュニケーションを密に

タクシードライバーへのクレームの原因でよくあるのが、道を間違えたという失敗です。
やはり新人は道にもあまり詳しくないので、緊張もあってつい間違えてしまうようです。
例えば、本来は右に曲がる道をそのまま直進してしまい、自分でも「間違えた」と気づき、ただそれでもその失敗をお客さんに悟られずに何とか挽回しようと焦り、同じところをグルグル回って、結局お客さんに怒られると言います。
これはお客さんとのコミュニケーションが足りないことで生じるクレームです。あらかじめ、お客さんに道順を確認し、曲がるタイミングでも「ここで右折してよろしいでしょうか」などと聞いてから曲がるようにすると、クレームを避けることにもつながります。
お客さんは基本的にタクシー車内で静かに過ごしたいと思っています。しかし、必要なところでは随時コミュニケーションを取りましょう。そうして、できるだけ気持ちの「行き違い」をなくすことで、クレームを回避できるのです。

コミュニケーションが大切

3. 同僚や先輩とのコミュニケーションも

タクシードライバーの仕事には、いろいろなトラブルも起こります。経験を積んで行くと、そうしたトラブルにもどうやって対処していけばいいのか、自分で学んでいくことになります。
また、同僚や先輩の失敗談やクレーム経験もできるだけ聞いておきましょう。先輩がクレームをどうやって切り抜けたのかを聞いておくと、自分に似たようなトラブルが起こったときにどう対処すればいいかの参考にもなります。
つまり、同僚や先輩とのコミュニケーションも日ごろから密にしておくのです。

先輩に相談も

4. 冷静に

タクシーに乗り込んで来たお客さんが「とりあえず走って」と、急かすように言うことがあります。また、目的地を言って「とにかく急いでくれ」と指示することもあります。
お客さんがいくら急いで焦っていても、タクシードライバーが同じように焦っては交通事故にもつながります。お客さんの言葉通りに急いで、それで法定速度を超えた違反運転をしてもいけません。
タクシードライバーとしてはあくまでも冷静に仕事をしましょう。
「とりあえず走って」と言われたら、まずはその通りにタクシーを発進させ、その後は曲がり角ごとに「真っすぐでいいですか?」などと行き先をこまめに確認していきます。
「急げ」と言われた場合も、極力お客さんの要望に応えつつ、交通ルール、交通マナーを守って安全でていねいな運転をしなければいけません。

クールに

5. ハッキリていねいに話す

クレームを避けるのに一番大切なのは、お客さんとのコミュニケーションです。それは恐らく、あらゆる職業、仕事で言えることでしょう。
タクシー車内でのコミュニケーションで重要なのは、お客さんの意志の確認です。お客さんが望む場所に向かっているのか、そしてお客さんが快適に過ごしているのかをタクシードライバーが把握しなければいけません。
タクシードライバーがお客さんの意志をはっきりとつかみ取れていない場合は、それを伝えてもらう必要があります。もちろん、お客さんが最初に伝えた目的地がハッキリと分からない場合は、それもしっかりお客さんに聞き返さなければいけません。分からないままでタクシーを走らせていると、それがクレームの原因になります。
お客さんに尋ねたり、話しかけるときは、ハッキリていねいに話しましょう。それが「コミュニケーションを密にする」ことです。
特に新人のときは仕事にまだ慣れていなくて、小さい声で話しかけるなど、いかにも「自信がない」という態度になってしまうかもしれません。しかし、お客さんにとっては新人かどうかは関係ないことです。研修を終えてタクシードライバーとしてデビューしたからには、しっかり「ハッキリていねい話す」ことを心掛けなければいけません。新人だから分からないことがあっても「すみません、新人でまだ分からないので、お教えください」と、ていねいに話せば、お客さんも分かってくれます。

自信にあふれた顔

6. 快適な車内空間づくり

タクシーに乗るお客さんは、目的地まで快適に過ごしたいと考えています。
タクシー車内が汚れていたり、変な臭いがしたり、寒すぎたり暑すぎては快適とは言えません。それはクレームの原因にもなります。
車内を清潔に保つのはもちろんですが、エアコンを使うときはお客さんに「エアコンが効き過ぎていませんか」と聞き、適宜調整していきましょう。

エアコンは適切に

7. 素直に謝罪

誰もクレームは受けたくありませんが、誰もが失敗やミスは起こします。そんなときは、まずは素直に謝りましょう「でも」とか「だって」とか、下手に言い訳や弁解をすると、かえって相手の怒りに火をつけ、クレームが大きくなることもあります。
クレームの中には理不尽な「難くせ」「言いがかり」と言えるようなものもあります。それでも、まずは謝るのが得策です。
もちろん、蹴る殴ると、相手が暴力に訴えてきた場合は警察に通報しましょう。それとこれとは話が別です。

謝罪

8. 1人で抱え込まない

クレーム対応は、入社するときの研修などである程度のことは教わります。タクシードライバーは、基本的に1人で仕事をしますが、個人タクシーのドライバーでもなければ、会社の社員には変わりありません。決して「1人」ではないのです。
クレームを受けたら、どう対処すればいいか、先輩や同僚に相談してみましょう。
また、会社には「運行管理」という担当者がいます。会社が責任を問われるようなクレームに関しては、運行管理にそのクレームをゆだねることができます。

会社では1人ではありません

9. スキルと情報を大切に

タクシードライバーが受けやすいクレームは「道を間違えた」とか「遠回りしたんじゃないか」といった「タクシーに乗ることでの便利さ、つまり迅速に目的まで着けるメリット」を損なうことで起きがちです。
このクレームを無くすためには、道を覚え、また渋滞などの情報を早くつかむことです。
「運転が乱暴」ということもクレームになりますから、タクシードライバーとして知識を蓄え、技術を向上させることも大切です。もちろん接客術の向上も必要です。
そうやって経験を積み重ねていくと、さまざまなトラブルを回避する術も身に着けていくはずです。

上を目指す

10. ピンチをチャンスに

「ピンチをチャンスに」はいろいろな仕事で言われる言葉です。危機に陥ったときに、そこに業績を伸ばすきっかけになることが見つかるかもしれないので、そこでお手上げ状態にならないで、工夫と努力を怠らず、前向きに事業を進めようということでしょうね。
タクシードライバーも同じで、ミスや失敗からはなるべく多くを学び、自分の仕事に生かすことが大事です。クレームの中にも、自分を成長させてくれるきっかけがあるかもしれません。

チャンスだ!

増えつつあるのに一気には増えない女性トラックドライバー

トラ

トラックドライバーはこのところ人手不足が続いています。
日本中、多くの業界で人手不足が深刻化していて、そのため、多くの企業が女性の活躍推進だの高齢者雇用、障がい者雇用、外国人雇用に取り組み始めています。
トラックドライバー業界でも、国土交通省が2014年から「トラガール促進プロジェクト」をスタートさせ、女性のトラックドライバーを増やす取り組みを始めています。実際、女性にも働きやすい職場環境を整え、女性ドライバーを積極的に採用している企業もあります。
しかし、それでも劇的に女性トラックドライバーが増えたかというと、実はそうでもありません。

1. 「男の仕事」というイメージ

トラックドライバーの仕事は長年「男の世界」でした。
というか、世の中の職業のほとんどが「男の世界」だったわけです。長年、外で働くのは男性の役割と決められていました。
男女雇用機会均等法もあって、法整備の面ではそういった役割分担はなくなったはずですが、人の気持ちの中に長年培われた男女の役割分担は、そう簡単に消えるものではありません。
そんな古臭い役割分担を消し去るためにも、多くの女性にトラックドライバーという仕事に就いていただきたいものです。

昔ながらの「男の世界」

2. 女性歓迎の会社が少ない

長年「男の仕事」だった業界なので、会社として女性社員を多く迎え入れる設備が整っていないところもまだまだあります。女性用トイレや女性用更衣室などが少ないわけです。
しかし、運送会社などでも長年の人手不足から女性ドライバーを増やそうという試みを始めるところが増え始めていて、女性が働きやすい職場環境を整えています。そうしなければ生き残れない時代でもあります。
また、女性トラックドライバーばかりを採用する会社も出始めています。

女性の活躍を推進する職場

3. おしゃれができない

これは偏見ですが、多くの女性が強く関心を持つのは「美容とおしゃれ」です。そして「美容とおしゃれ」に強く関心を持つ女性は、できれば「おしゃれな会社」「おしゃれな仕事」に就きたいと願っているのではないかと思われます。
一方、トラックドライバーは基本的には「おしゃれ」「美容」とはほとんど関係ありません。トラックドライバーは作業服、安全靴などの格好で働くことが多いですから。
しかし、トラックドライバーの仕事は基本的に1人で行います。パーティドレスやハイヒールでトラックを運転するのは安全運転の妨げになるので避けなければいけませんが、アクセサリー類は身に着けることもできます。それは他人が見ていないからこその利点です。
もしかしたら、一般的な企業の事務職よりおしゃれはできるかもしれません。企業によっては、なかなかダサい制服を着なければいけないところもありますから、そこよりはマシです。

トラックドライバーに向かない格好

4. おしゃれなイメージがない

くどいようですが、あえて偏見まみれで言うと、多くの女性が強く関心を持つのは「美容とおしゃれ」です。そして「美容とおしゃれ」に強く関心を持つ女性は、仕事中におしゃれができないとしても、せめて同窓生に仕事のことを話すとき「おしゃれ」と思ってもらえるような職業に就きたいと考えます。たとえば「デザイナー」とか「カウンセラー」とか「アドバイザー」とか「コーディネーター」とか「ディレクター」とか、カタカタ職業が多いです。
カメラマンはもともとカタカナ職業ですが、「フォトグラファー」なんていうと「オサレ感」が増します。
トラックドライバーもカタカナ職業には違いありませんが、聞いたほうは決して「おっしゃれー」とは思いません。

フォトグラファー

5. 運転に興味が薄い

まだまだ偏見まみれで繰り返しますが、多くの女性が強く関心を持つのは「美容とおしゃれ」です。
女性の関心ごとのランキングにおいて、そもそも「車の運転」は決して上位にきません。第一、若者の興味ランキングでも下位に脱落していて、近年、若者の車離れが進み、運転免許を取得しない若者も増えているそうです。
そんな中、運転免許の取得が不可欠なトラックドライバーのなり手が多いはずもありません。悲しいことです。

車の運転

6. 運転が難しそう

そもそも運転免許の取得に興味の薄いのが今の若者たちです。
いろいろな車の中でも運転が難しいと言われる大型トラックの運転に手を出す若者はさらに少なくなるのも仕方のないことかもしれません。
しかし、最近は自動車メーカーも新しい機能の開発に躍起になっています。「運転が難しい」と言われた大型トラックも、やってみれば案外簡単に運転できるかもしれませんよ。

案外簡単

7. 仕事が激増

インターネットのショッピングサイトで商品を購入する人が増えていくにつれて、商品発送を担う運送会社の仕事量も多くなっていきました。加えて、フリマアプリの利用者も増え、商品発送を担う運送会社の仕事量はさらに増大していきました。
その結果、既存のトラックドライバーの数だけでは仕事量を裁けなくなりました。増えた仕事量の分、人手も増えれば問題はなかったのですが、増えなかったので、仕事量に比べてトラックドライバーの少なさが際立ってしまったわけです。
実際、女性トラックドライバーは「一気には増えてない」わけですが、その「増えていないこと」が増大した仕事量によって目立ってしまったのです。

大量の荷物(イメージ)

8. 体力仕事

トラックドライバーの仕事は体力仕事と言われています。荷の積み下ろしが手作業の場合は腕力も必要になりますし、長時間、運転しているだけでも結構疲れます。
しかし、女性とは昔から「か弱い存在」と思われてきましたし、それで体力仕事であるトラックドライバーに女性は向かないと考えられてきました。
でもそれは単なるイメージです。体の構造上、男性ほどの腕力のない女性も多いですが、それでも女性はたくましいものです。
また、トラックドライバーの仕事にも腕力をあまり使わない仕事もあります。

たくましい

9. おしゃべりできない

これまた偏見ですが、多くの女性は「おしゃべり」が好きです。しかし、トラックドライバーの仕事は1人が基本であり、運転するときは通常1人きりです。おしゃべりの相手は周囲にいません。
とは言え、他の職場もそれほど雑談ができるわけではなく、トラックドライバーだけが特別「おしゃべりできない」職場というわけではありません。
また、今やスマホが普及していて、トラックドライバ―でも休憩時間には友人知人と話すことはできますし、LINEのやりとりも可能です。
それにセールスドライバーなど、トラックドライバーの中にも人と接することが業務に含まれている仕事もあります。

スマホでいつでも誰とでもつながる

10. 古い価値観

女性たちがトラックドライバーという仕事にあまりチャレンジしようとしないのは、古い価値観に縛られているからかもしれません。
「男の仕事」「おしゃれじゃない」「運転が難しそう」もすべて古い価値観によるイメージかもしれません。その古い価値観を変えるのは、もしかしたら「あなた」かもしれないのです。

古い壁を壊す

最後に

結局、男性のトラックドライバーも一気にグンと増えたりしていないので、女性ドライバーだけが増えていないわけではないのです。やはり、男性でも女性でも、どちらも増えてもらわないといけないのですが。

男性も女性も

トラックドライバーの仕事の種類

じっくり考える

トラックドライバーには、実はいろいろな種類の仕事があります。
仕事の大半が「トラックの運転」であることに変わりはありませんが、運ぶもの、運ぶ距離、運転するトラックの大きさがそれぞれ違いますし、運転免許以外の資格が必要な仕事もあります。
トラックドライバーになろうと決めたら、次に「どの仕事にしようか」を考え、準備を進めましょう。
また、同じ仕事でも会社によってもいろいろと違う点があります。会社選びも納得いくまで、じっくり考えたほうが良いかもしれません。


1. 長距離

トラックドライバーと言われて、多くの人が想像する、典型的なトラックドライバーの仕事、それが長距離トラックです。
1日では往復できない遠い地域まで荷を運ぶ仕事です。出発すると2~3日、長いと1週間くらいは戻れません。
それだけの距離を行くので、小さいトラックで少しだけ運ぶのは経済的ではなく、ほとんどの長距離の仕事は大型トラックを使います。運転には大型運転免許が必要です。
さらに大量の荷を運ぶ場合はトレーラートラックを使います。その場合、けん引免許も必要になります。
遠い地域に行くので、時間的に余裕があれば、観光名所の景色を楽しんだり、ご当地グルメを味わうこともできます。ただ、あまり時間的余裕はないようです。
また、基本的に車中泊になります。それだけ過酷な面もあるので、給与は高くなっています
それに、あまり人と接したくないという人にはうってつけかもしれません。

ご当地ラーメン

2. 中距離

日帰りできるくらいの地域に荷を運ぶ仕事です。使うトラックは中型トラックであることが多いです。運転に中型運転免許が必要です。
基本的に日帰りできる距離ですが、深夜便という仕事もあります。夕方や夜の時間帯から早朝までが勤務時間になります。生活のリズムを合わせたり、昼便の仕事をするときにはまた生活のリズムを調整しなければいけないので大変と言えば大変です。ただ、大変な仕事のほうが収入は上がります
そうした細かい内容は会社によって違ってきます。

深夜便

3. 引っ越しトラック

引っ越し会社に就職して引っ越しトラックのドライバーとして働く人もいます。
「引越しドライバー」とだけ求人に載っている場合もありますが、ドライバーとして運転だけしていればいいのではなく、必ず引越し作業もしなければなりません。そのため引越作業員兼ドライバーという言い方が本当です。引越し作業員全員がトラックを運転するわけではなく、作業専門のスタッフもいますが、ドライバーは基本的に作業員を兼任します。
トラックドライバーの中でも、特に筋力、体力が必要です。家財道具一式、衣類やら食器やらをすべて、家1軒の中身を丸ごと、別の家に移動させるのですから。
ただし、もちろん1人でやるのではありません。少なくとも2人、多ければ十数人で取り掛かります。また、3月、4月の繁忙期にはアルバイトも総動員されます。
多くのトラックドライバーは孤独な仕事ですが、引越しドライバーはチームワークが基本です。
ドライバーとしては大型トラック、中型トラック、小型トラックなど、荷物の量などによってトラックを使い分けることがあります。
また、長距離の引越しもありますし、中距離、近距離の引っ越しもあります。
引越し作業員にお茶代を渡してくれる風習が残っている地方もあります。また、女性の引越作業員兼ドライバーも増えているそうです。

引っ越し?

4. 食品輸送

食品輸送の仕事には、大きく分けて3つのタイプがあります。
1つはドライ食品輸送。ドライと言っても乾燥食品ということではなく、常温で管理できる食品のことで、スナックなどのお菓子や乾麺、カップ麺、缶詰、レトルト食品などがこれです。ドライ食品は運送に際しての管理も難しくありません。
それからチルド食品というものがあります。0℃~5℃以下での保存、管理が必要な食品で、冷凍車、冷蔵車を使います。具体的には、総菜、生鮮食品、食肉、チーズなどの乳製品、野菜、果物などがこれに当たります。
食品が外気に触れると品質低下を招いたり、燃料費が余計にかかるので、取り扱いには注意が必要です。
そして3つ目が冷凍食品です。アイスクリームや、文字通りの冷凍食品、それに精肉、魚など、マイナス18℃以下で保存、管理するものです。
もちろん冷凍車を使いますが、輸送にはマイナス30℃の庫内温度が必要とされます。厳しい温度管理が求められ、温度経過グラフを納品先に提出しなければならないこともあります。

冷凍食品

5. 液体輸送

液体輸送は、牛乳など液体状の食品や燃料などを運ぶ仕事です。
1個1個荷の積み下ろしをするのではなく、ホースなどで積み下ろしを行うので、それほどの筋力は必要ありません。体力的には楽だと言えます。
ただ、運ぶのがガソリンや毒物、高圧ガスなどの場合、それぞれに応じた資格者の同乗が必要になります。もしくは、ドライバーが資格取得者を兼ねます。
そのため、液体輸送のドライバーはガソリン、アルコール類、灯油、軽油などを扱える危険物取扱者の資格を取得します。さらにけん引タイプのタンクローリーを運転する場合はけん引免許も必要です。
危険物を運ぶので、体力的には楽ですが、精神的にはとてもしんどいです。積み込みや積み下ろしのときも気は休めません。
一方、牛乳だの飲料だの危険じゃない液体輸送は、気はです。体力的にもです。ただ、ガソリンなどの危険物の輸送のほうが、特別な資格が必要な分、少し収入は良いです。
それに、そういう資格を持っているとドライバー以外にも仕事の幅が広がります。

タンクローリー

6. ユニック車ドライバー

ユニック車ってあまり聞きなれない言葉ですが、実際は「ユニックドライバー求む」の求人は少なくありません。
ユニック車とは、クレーンの付いたトラックのことです。ただ、荷台がなく、運転席とは別にクレーンの操縦席がついているのはトラッククレーンと言って、また別です。と言いますか、ユニック車はトラッククレーンの中の1種類です。
ちなみにユニックというのは商品名です。このタイプのトラッククレーンのメーカーに古河ユニック株式会社という会社があり、ここのクレーンの付いたトラックが全国に普及し、いつの間にかほかのメーカーの同様のトラックも「ユニック車」と呼ぶようになりました。
ユニック車の運転には、最大積載量によって普通運転免許、中型運転免許、大型運転免許が必要です。
それに加えてクレーンを操作するための資格も必要です。これも吊り上げ荷重によってどんなものが必要になるかが違ってきます。さらにクレーンに物をかけ外しできる玉かけの資格もあれば言うことはありません。
ユニック車を運転しなくても、中型などの運転免許とともにクレーンの資格を持っていると、業界では大きなキャリアアップに役立ちます。
もちろん、クレーン操作というプラスアルファがあるので、収入もトラックドライバーにプラスアルファされると考えていいでしょう。

トラッククレーン

7. 軽貨物配送

軽貨物配送ドライバーは、軽貨物車で運送業務を行うドライバーのことです。軽貨物車とは、いわゆる軽トラックです。
基本的には自分で車両を用意し、陸運局に届け出て黒地に黄色文字の黒ナンバーの交付を受け、業務委託という形で主に運送会社から仕事を請け負います。黒ナンバーの交付を受けると、その車を営業車として使うことができます。
業務委託という形が一般的で、ドライバーが事業主、つまり経営者でもあり、営業マンでもあります。軽貨物車と黒ナンバー、そして運転免許があれば、誰でもすぐに始められます。
軽貨物配送ドライバーの募集広告には「月収50万円以上」といったおいしいコピーも並びがちですが、車の維持費、ガソリン代はすべて自己負担で、事故も自己責任になります。社会保険も年金も、自分の収入から払います。
サラリーマンではありませんから、もちろん有給休暇もありません。朝早い仕事も、深夜の仕事も、断っていたら次の仕事はないかもしれません。
また、どの業界もそうですが、ブラックな業者もいて、悪質に上前をはねるなんてこともあるようです。
とはいえ、個人事業主も立派な「一国一城のあるじ」です。軽自動車とはいえ、軽貨物車は「我が城」となります。
ご存知のように通販の発達で、貨物配送業のニーズは高まっています。運ぶものも軽自動車で運べる、それほど重いものではありません。

軽自動車

8. アームロール車

アームロール車とは、一般名称を脱着装置付コンテナ専用車と言い、コンテナを荷台に乗せたり、降ろしたりできるアームを備えたトラックのことです。ちなみに、アームロール車は商品名です。
アームロール車は、主に工事現場、建築現場、工場などで出る産業廃棄物を処理場などに運ぶのに使われます。荷、つまりコンテナの積み下ろしは機械であるアームが行うので、力仕事はほとんどありませんが、コンテナにシートをかぶせる作業などはドライバーが行います。
アーム操作は運転席からリモコンで行います。アームロール車を使うには、トラック自体の車両総重量によって中型か大型の運転免許が必要になります。
ドライバーの求人の中には、アームロール車のドライバーに関するものもあります。アームロール車の運転には中型か大型の運転免許以外には特別な資格は必要なく、また操作もそれほど難しくはありません。勤務時間もそれほど長くはなりません。
ただ、アームロール車の仕事には、独自のやり方があります。コンテナは後ろから積み下ろしするので、コンテナが置いてあるところまでバックでトラックを付けます。アームでコンテナをひっかけやすい、ちょうどいい位置にうまくトラックを止めるには、ちょっとした経験も必要のようです。もちろん、コンテナを降ろすときも、そこに人や物がないか、十分確認しないといけません。

コンテナ

9. バルク車

粉粒体の運搬に使用されるトラックのことをバルク車と言います。粉粒体とは粉や粒が集まったもののことで、具体的には砂、セメント、小麦粉、トナーなどのことです。
バルク車はその粉粒体を運ぶトラックであり、厳密には粉粒体運搬車と言います。一見、タンクローリーにも似ています。
運ぶのは石灰などの鉱産物、ポリエチレンなどの樹脂ペレット、グラニュー糖などの食品、または飼料などです。
手積み、手下ろしがないのが基本なので、腕力はあまり必要ではありません。トラックの大きさによって中型運転免許、大型運転免許が必要です。
バルク車は特殊な車両なので、これを使う運送会社も粉粒体専門の運送会社であることがあります。また、幅広く特殊車両を持っている会社もバルク車を使っていることがあります。
ちなみにLPガスの運搬に使われるバルクローリーというトラックがありますが、LPガスの取り扱いにはそれなりの資格が必要です。粉粒体を運搬するバルク車のドライバーとは別物だと言えます。

小麦粉

10. ゴミ収集

ゴミ収集に使われるのは、主にパッカー車という、トラックに似た車両で、塵芥車、清掃車とも呼ばれています。一般にはゴミ収集車、業界ではパッカー車、法的には塵芥車と言うようです。ゴミを自動的に荷箱に押し込み、圧縮する装置を備えている機械式収集車のことです。
載せるのは家庭ゴミだけではなく、産業廃棄物、段ボール、新聞・雑誌など、さまざまです。
収集物の積み込み法によって回転板式、圧縮板式、荷箱回転式があります。回転板式は、回転板で収集物をかき上げる方式で、圧縮板式は収集物をプレスしてからかき上げて積み込みます。荷箱回転式は、ドラムを回転させて収集物を巻き込み、荷箱内に積み込みます。
基本的にはトラックの運転と同じ免許で運転することができ、大きさによって中型、大型の免許が必要になります。
求人で「ゴミ収集車運転手」と出ていたら、このパッカー車の運転手のことと思って、まず間違いないです。パッカー車ドライバーと書かれている場合もあります。
上記のようにパッカー車と言っても運ぶものにはさまざまな種類があります。応募する際は求人内容をよく読みましょう。
作業内容も、ドライバーは運転だけして助手が積み込む場合、助手と一緒にドライバーも積み込む場合、1人で運転して積み込む場合、積み込みのほかに仕分けなども行う場合と、さまざまです。
基本的には決まったルートを回るので、残業もほとんどなく、日曜、祝日はきちんと休める職場が一般的です。
求人は民間業者によるものと、自治体によるものがあります。また、自治体から委託されている民間業者も多くなっています。仕事内容は同じですが、自治体の場合、公務員になるので、求人も少ないようです。

ゴミ収集車

11. ルート配送

ルート配送とは、毎日決まった店舗や企業に配送したり、集荷するトラックドライバーの仕事です。コンビニやスーパーマーケットに商品を運ぶ仕事がその代表例です。県をまたいで大型トラックで荷を運ぶ中距離のルート配送もあります。また、軽トラなどを使って近距離内でルートを回る仕事もあります。
毎日同じルートをほぼ同じ時間で回るので、基本的に残業はありません。一度ルートを覚えてしまえば、毎日が同じことの繰り返しです。ルーティンワークが得意な人に向いている仕事と言えます。

スーパーマーケット

12. セールスドライバー

セールスドライバーは、宅配便のドライバーと言うと分かりやすいでしょう。
ただ、仕事は配達だけではなく、荷の集荷、荷を集荷している企業から代金を集める料金回収、宅配業者として契約を結んでもらう営業なども行います。
使うのは小型トラック、中型トラックなどです。必要なのは、それらを運転できる運転免許で、普通自動車運転免許だけしか持っていなくても始められます。
他のトラックドライバーの仕事と違って、料金回収や新規開拓などの営業仕事があるため、トラックドライバーの中でも高いコミュニケーション能力を必要とされます。また、営業ノルマのある会社もあって、なかなかハードです。

宅配便

タクシードライバーの安全対策

どんな仕事でも安全が大事

タクシードライバーに限らず、すべての職業人にとって「安全」はとても重要です。「安全」こそ、職業人として仕事を進める上での大前提です。
しかもタクシードライバーは「車の運転」が仕事の大半になるので、安全運転が何よりも大切です。タクシードライバーは安全運転のために最善を尽くさなければなりません。
同時に、運転以外のことでも安全に留意する必要があるのです。

1. 安全運転意識の徹底

とにかく、道路上で車を走らせる者として理屈抜きに何よりも優先しなければいけないのが安全運転です。
安全運転を怠り、交通事故を起こせば、人命を脅かすことにもなります。
安全運転のためには常に周囲を確認し、冷静に状況を判断し、危険を予測してその危険を回避しなければいけません。
タクシードライバーはただ漫然とタクシーを運転しているだけでは、収入をアップさせることはできません。収入をアップさせるためにはできるだけ多くのお客さんを見つけ、乗せなければいけないのです。
タクシーを運転しながら歩行者にも目をやり、タクシーに乗ろうとする人を見つけなければいけませんが、同時に安全運転にも意識を向けなければいけないので大変です。
「車の運転」「お客さんを探す」という、2つのことを同時に行うので大変ですが、慣れればスムーズにできるようになります。しかし、「慣れ」によって安全運転への意識が薄くなってはいけません。

気持ちを集中して取り組む

2. 車両整備の徹底

タクシードライバーが安全運転をしっかり意識していても、ブレーキが不調だったりすると、それによって交通事故が引き起こされるかもしれません。車両点検、車両整備をしっかり行い、車両の状態を万全にしておく必要があります。
精算機など、タクシー特有の機器も、常に万全な状態にしておきましょう。いざというとき、それが不調だと、その機器操作に気を取られて安全への配慮がおろそかになってしまいます。

点検整備が大切

3. 健康管理の徹底

タクシードライバーが安全運転をしっかり意識し、車両の状態が万全だったとしても、とっさのときに冷静な判断ができなければ、それによって交通事故が引き起こされるかもしれません。
身体機能が不調でも、とっさに車両の操作ができず、危険を回避できないかもしれません。
安全運転を行うためには、心身も車両も、どちらもが万全な状態でなければいけません。
勤務時間の長いタクシードライバーにとって厄介なのは睡魔に襲われることです。睡眠時間もしっかりコントロールしましょう。もちろん、健康のために栄養バランスの取れた食事を心掛けることも忘れずに。

ヘルスケア

4. 防犯対策の徹底

タクシードライバーにとっての危険は交通事故だけではありません。深夜などはタクシー強盗に遭遇する可能性もあります。強盗まではいかなくとも、タクシードライバーが暴行される事件も起こっています。
そうした事件から身を守るために「防犯カメラ搭載」といったステッカーを貼ったり、実際に防犯カメラを搭載したり、防犯対策をしておきましょう。
肝心なのは、自分の命を守ることです。危険を感じたらとにかく逃げることです。下手に相手と交渉したり、反撃するより、まずは逃げましょう

逃げる

5. 感染対策の徹底

新型ウイルスが経済に大打撃を与えたコロナ禍では、交通事故、事件とともにもう1つ気をつけなければならないのが感染対策です。
タクシーはタクシー車内という、それほど広くない密室でドライバーとお客さんがある程度近くで過ごすことになるので、無策では感染リスクも高くなります。そこでタクシー会社によってはビニールシートで運転席と後部座席を完全に仕切るなどの対策を講じています。
それ以外でも、タクシードライバーのマスク着用はもちろんのこと、お客さんにもマスク着用を求め、さらにドライバーとお客さんとの会話も必要最低限度に抑え、精算もスマホのアプリなどを使ったキャッシュレス決済の普及に力を入れたりしています。

マスク着用

6. お客さんの安全確保

タクシードライバーの仕事は「お客さんを安全に、迅速に、快適に目的地へ運ぶこと」です。「安全に」は特に重要なので、安全運転に気をつけなければいけないのです。
また、タクシーは高齢者や身体障がい者の利用も多くなっています。もともと「快適に」のために急ブレーキや急発進、急な加速、急なハンドル操作は避けなければいけませんが、急なタクシー操作がお客さんの「安全」を損ねることもあり得るので、それも踏まえて配慮しなければいけません。
もちろん、お客さんにきちんとシートベルトの着用を促しましょう。

シートベルト

7. お客さんの乗降時の安全確保

お客さんの安全を考えなければいけないのは、お客さんがタクシーに乗っているときだけではありません。
お客さんは街中などでタクシーを見つけると、手を振るなどしてタクシーを停めようとします。このとき、お客さんはついタクシーを停めて乗ることに気持ちを集中し、周囲の安全確認を怠ってしまうことがあります。
それでもタクシードライバーは、周囲の状況をきちんと確認し、他の車の邪魔になったりしないよう、お客さんが安全にタクシーのそばまで来て、安全に乗れるように配慮しなければいけません。お客さんが降りるときも同様です。
お客さんの乗り降りのために自動ドアを操作するときも、タクシーの脇を自転車などが通らないかを確認する必要があります。
また、お客さんの乗降時は交通の流れを妨げることにもなるので、安全に行うとともに迅速に行う必要があります。交通の流れを妨げることは安全運転にとっても悪い影響を与えるからです。

安全に乗せる

8. お客さんを探すときの安全確保

お客さんはタクシーを利用しようというとき、街中を走るタクシーを探します。同様に、タクシードライバーも収入をアップしようと思ってタクシーを利用したい人を探します。
前述しましたが、タクシーを運転しながら歩行者にも目をやり、タクシーに乗ろうとする人を見つけなければいけませんが、同時に安全運転にも意識を向けなければいけないので大変です。
歩道などを歩く人ばかりに目をやって、道路上の車などへの注意がおろそかになってはいけません。
そして、たとえようやくタクシーを停めようとして手を挙げている人を見つけても、安全にタクシーをその人の近くに停められそうにないと判断したら、その人を乗せることを潔くあきらめ、次の人を探しましょう。そういった気持ちの切り替えが大事です。

交通量の多い交差点は要注意

9. タクシー車両の特性の把握

タクシーは普段、乗っている自家用車とは違います。車は1台1台、デザインが違えば車の大きさ、死角なども違ってきます。
特にタクシードライバーになりたてのころは、普段、自分が乗っている車のほうが乗り慣れていて、タクシーでは瞬時の状況判断ができないこともあります。焦らず、じっくり感覚を慣らしていくことが大切です。

タクシーの車体に慣れる

10. 自分を知る

タクシードライバーは自己の健康管理が大切ですが、同時にドライバーとしての自分の特性、クセなども把握しましょう。
たとえば、自分が思った以上に短気だった場合、短気によってイライラを爆発させないよう、日ごろから簡単に気持ちがリラックスできる方法を見つけておくといいかもしれません。

リラックス


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トラック運転手がムカつくとき

ざけんな

トラック運転手に限らず、ハンドルを握る人には常に冷静さが求められます。
どんなときも、怒りや不安、ナマケ心などに惑わされず、感情に流されず冷静な判断の下で車を運転してほしいと願います。冷静さを失うと事故を起こしかねません
その一方で、車の運転はその「事故を起こしてはいけない」というプレッシャーからストレスが重くのしかかる行為でもあります。ストレスの重圧からイライラしてしまい、冷静な思考を失ってしまっては元も子もありません。
イライラしている人間の緊張の糸がプチン!と切れて無謀な運転をしてしまうきっかけが、ムカッとくることです。イライラしているときに、何かの拍子でムカッときてしまうと、交通事故を起こす可能性が恐ろしく上がります。注意しましょう。
トラック運転手だってムカつくときはあります。
人がイライラしたり、ムカつくのは、自分の意に沿わないことが目の前で起こったり、自分の身に降りかかるからです。しかし、それはそれ、運転は運転ってことで気持ちを切り替え、あくまでも安全運転を心掛け、どれだけイライラしてムカついても、冷静にハンドルを握れるようになりたいものです。
また、トラック運転手をムカつかせるような原因をつくっているかも、という心当たりがあれば、自分の運転を見直してみてください。トラック運転手のイライラが収まり、日本がもっと平和になるかもしれません。

1. 前の車がモタモタしているとき

トラック運転手はとにかく時間に追われています。1分1秒が惜しいのです。
そのため、交差点で右折する車が道を空けてくれず、なかなか直進できないと思わずムカッとします。ほんの少し、交差点の中央に寄ってくれれば、すんなり進めるのに!と怒りがこみ上げます。それだけ時間の余裕がないのが、トラック運転手の仕事なのです。
前の車がウィンカー出すと同時にブレーキを踏んだり、ウィンカーも出さずにブレーキ踏むのもマジ勘弁です。荷を積んだトラックは急には止まれないので、無茶苦茶ヒヤッとします。

ウィンカーは早めに出しましょう

2. 休憩したい場所で駐車スペースがないとき

トラック運転手はとにかく時間に追われています
ほんの数分の差で、納品先や休憩場所に他のトラックが先に着いてしまい、駐車スペースを取られたり、納品先で待たされるはめになることもあるからです。

駐車スペース

3. トラックの前に車が割り込んできたとき

トラックは普通の車より重く、荷を積んでいるとさらに重くなります。そのため、ブレーキを踏んでからの制動距離も長いのです。
また、急ブレーキなどの急な動作は、荷崩れを起こす原因にもなります。
それでトラック運転手は、前の車との車間距離を思い切りたっぷり取ります。前の車が急にブレーキを踏んでも、できるだけ対応できるようにです。
そういう理由で車間距離を空けているのに、そこに他の車が割り込んでくると、そりゃムカッともイラっともカチンともきます。他の車の割り込みで、荷に損傷があった場合、その車の運転手が弁償してくれるとでも言うのでしょうか?
トラックの前に無理矢理割り込むなら「荷の損傷は俺が弁償する!」くらいの気持ちが必要です。それにしても危険なので止めましょう。

車間距離には気をつけて

4. あおられたとき

あおられたらトラック運転手ではなくてもイラっとします。ムカッとします。
トラックは普通自動車より大きいので、トラックであおられると恐怖心も倍増しますが、そんなトラックもあおられることがあります。
あおり運転をやらかして捕まった人はよく「あっちの車が先にあおったからあおり返しただけだ」だなんて言い訳をしますが、もちろんあおあられたからあおり返していいわけはなく、そこは「お互い様」という気持ちが大切です。
ですから、トラック運転手も前の車がモタモタしていたからと言って、他の車が前に割り込んできたからと言って、あおっていいわけではありませんからね。

恐怖が倍増

5. 無謀運転のバイクが近づいたとき

トラックは普通自動車より大きいので、周囲から見ると圧迫感があります。しかし、そんな大きなトラックを運転するトラック運転手は、実はバイクや自転車をとても恐れています
バイクや自転車は安定性が低く見え、しかも小回りが利くので、予想外の動きをしそうで怖いのです。
怖いと言ってもトラック運転手自身が死の危険を感じるわけではありません。バイクや自転車の急な動きに対して急なハンドル操作、急ブレーキをやってしまい、荷を傷めたり、事故を起こすことを恐れるのです。
または、自転車がふらふらとトラックのほうに倒れてきて、はねてしまうのではないかという恐怖もあります。
それにバイクや自転車は、渋滞のときなどに車と車の間や、車と歩道の間をすり抜けて行くこともあります。このときは無茶苦茶ヒヤッとするので、かなりムカッときます。

無謀なバイク

6. ネットでトラック運転手に対する悪口を見たとき

ネットでトラック運転手について検索すると、トラック運転手に対する悪口を見つけることがあります。
一部の乱暴なトラック運転手への悪口や、トラック運転手側の事情を知らないがゆえの悪口が多いです。
いずれにしても、むやみやたらとトラック運転手全体のイメージを一方的に決めつけ、おとしめるような悪口です。
乱暴なトラック運転手も全くいないとは言いませんが、ほとんどのトラック運転手はおだやかでていねいです。性格も真面目な人が多いものです。
とにかく、1部だけを見て全体を決めつけたり、表面だけで誰かを悪く言うのは止めましょう。「それが世の中というものだから仕方ない」なんて、あきらめてはいけません。

陰口、悪口を広めるのは止めよう

7. トラックによる事故

トラックによる物流は経済、人々の生活を支えるものです。それだけに毎日、かなり多くのトラックが走っています。
それだけ走っているので、どうしても交通事故の確率も高くなります。トラックによる交通事故のニュースは目立ちます。
中には、トラック運転手には何の落ち度もない、巻き込まれ事故もあります。
中には、明らかにトラック運転手の不注意による事故もあります。
そうしたトラック運転手の不注意による事故は、トラック運転手のイメージをまたたく間におとしめてしまいます。真面目に無事故無違反でトラック運転手の仕事を続けているトラック運転手は、そんな不注意による事故を起こしたトラック運転手に対して、大きな失望とともに怒りを覚えたりもします。

事故

8. コロナ禍で

2020年はいろいろな業界で不測の事態が起こりました。苦しい状況に追いやられた業界、企業、人々も多くいます。
そんな中、仕事が激減したトラック会社もありますが、多くのトラック運転手は必要な物資、商品、製品を運び続けています。それがトラック運転手だからです。
そのトラック運転手が、県を越えて行き来しているからと言って「コロナを運ぶな」などの暴言を浴びせたり、トラック運転手の家族にまで差別的な行為を行うことがありました。嘆かわしいことです。
多くのトラック運転手が怒る前に悲しくなったことでしょう。
それでも仕事を続けてくれたトラック運転手に対して、感謝しなければいけませんよね。

暴言や差別は反対!

9. 荷主に

荷主は、いわばトラック運転手の会社いとって「お得意様」です。日本では「お客様は神様」などという間違った思想がはびこり、仕事先の会社に無茶を言う「お得意様」がいます。そりゃ、トラック運転手ではなくてもイラっとし、ムカッとし、ブチ切れたくもなります。
とは言え、ここのところトラック運転手の人手不足による諸問題を何とかするため「ホワイト物流推進運動」が進められ、荷主の無茶ブリを抑えようという試みも始まっています。期待しましょう。

お客様は神様ではない

トラックドライバーに思わずムカつくとき

ふざけろ!

トラックドライバーは世間から「荒くれ者」のイメージで見られがちです。
とは言え、トラック輸送は人々の生活に無くてはならないものです。それだけトラックドライバーは社会貢献度の高い仕事をしているにも関わらず、世間的に悪く思われがちなのです。
基本的には、多くのトラックドライバーが真面目にルールとマナーを守って仕事をしています。ルールとマナーをしっかり守らなければ、仕事ができないからです。もし、実際に多くのトラックドライバーが真面目にルールとマナーを守らず、多くのトラックドライバーがルールとマナーを破りがちであれば、日本の物流に支障が出るでしょう。

しかし、どれくらいの割合かは分かりませんが、ルールとマナーを守らないトラックドライバーもいます。そんなトラックドライバーを「物流を担っているのだから大目に見て」なんて言いません。そんな、いわゆる悪質なトラックドライバーは駆逐されるべきです。
悪質なトラックドライバーだけではありません。悪質な一般ドライバーも悪質なタクシードライバーも悪質なアナウンサーも悪質な教師も悪質な政治家も悪質な企業経営者も悪質な警察も、すべて駆逐されるべきです。

とにかく、悪質なトラックドライバーが実在することは確かです。また、特に大型トラックは大きいだけに目立ち、ちょっとしたことでもとても強く印象に残ります。
一般ドライバーにも「悪質なトラックドライバーばかりではなく、多くのトラックドライバーは真面目で礼儀正しい」と分かってほしいのと同時に、トラックドライバーももう一度襟を正し、トラックドライバーのマナー向上に一層努めてほしいものです。お互いさまということで。

1. 何台も連なって走っているとき

トラックは普通自動車より大きい分、普通自動車のドライバーからは存在そのものがやはり「邪魔」と思われてしまいます。大きいので視界を妨げますし、あの半分くらいの大きさなら道路ももっと空くかもしれないなんて思ってしまいます。
もちろん、トラックは必要があって大きいので「大きいから邪魔」なんていうのは難クセ、言いがかりです。
それでも、そんなトラックが何台も連なって走っているところに遭遇すると、余計に道が混んでいるように思え、しかも視界が悪くなるので、腹の底にどんより重たいものが沈んでいくのを感じてしまいます。
トラックが連なるのは偶然で、トラックドライバーのせいじゃないと分かっちゃいるんですが。

何台も連なる

2. 目の前を走っているとき

トラックは一般の車からするとノロノロ走っているように感じることがあります。
トラックは荷を積んでいると運転も慎重になり、こまめに加速したり、ブレーキを使ったりはしませんし、なるべく一定のスピードで走ろうとします。
また、大型トラックにはリミッター(速度抑制装置)が付いていて時速90km以上出せないようになっています。そのため、高速道路ではノロノロ走行だと思われてしまいます。
こんなトラックの後ろについたら、多くの一般ドライバーが「アチャー」と思います。

目の前に大型車

3. 後ろから迫ってきたとき

トラックの後ろについてしまったときも「アチャ―」と思いますが、後ろにつかれてしまったときも何やら「圧」を感じて、決して爽快な気分にはなりません。
これもトラックが大きいからです。
また、トラックは運転席の位置が高く、しかも日本のトラックはキャブオーバー型が多く、トラックドライバーの中にはつい車間距離を詰めてしまう人がいます。
キャブオーバーは、エンジンの上に運転席がある構造の車です。ちなみに運転席の前方に突き出たところにエンジンがあるのがボンネット型です。
キャブオーバー型は、やはり普通自動車とは車間距離の感覚が違ってしまうためについ車間距離を詰めがちで、後ろから不必要に「圧」をかけてしまうことがあります。決して「あおっている」わけではありません。
トラックドライバーも、特に荷を積んでいるときはブレーキを踏んでから完全に止まるまでに距離が長くなるので、むしろ車間距離はたっぷりと取ったほうが良いでしょう。

後ろから大型車

4. コンビニの前などで停車しているとき

トラックドライバーの仕事の中に、ルート配送というものがあります。コンビニや路面店などに商品を配送するのが主な仕事です。
そういう店舗は交通量の多い街中に点在していたりするので、トラックが店舗の前に停車してしまうと、他の車の邪魔になることがよくあります。
トラックドライバーは時間内に担当しているすべての店舗に商品を配送しなければならず、効率的に仕事をしようとすると、やはり店舗の前にトラックをつけることになります。広い駐車場がある店は良いのですが、駐車場がなかったり、狭かったりする店もあります。すると、どうしても、邪魔とは分かっていても店舗前の路上に停車することになります。
店舗への配送を仕事としているトラックが、余裕を持って店舗近くの駐車場にトラックを停めることができ、ゆっくりと商品を店舗へ運べる、そんな日本になることを願ってやみません。

街中で停車

5. 住宅街で路上駐車しているとき

トラックは商品配送のために駐車や停車をするだけではなく、荷を下ろすまでのいわゆる荷待ち時間休憩時間にも路上駐車していることがあります。それは街中だけではなく、住宅街でも起こります。
真夏であれば、エアコンを停めないためにエンジンもかけっぱなしだったりします。
邪魔だし、迷惑でもあります。
一方、トラックドライバーのほうも「好きで迷惑かけたいわけじゃない」という言い分があります。
荷待ちは取引先からの無茶ブリですし、休憩も法律によって決められています。「じゃあ、せめて場所を選べよ」って話ですが、トラックドライバー個人には選択肢も限られていて、それこそ好きでその場所を選んでいるわけではないという事情があります。
日本の物流のためにも、業界や、また行政により良い解決策を期待してやみません。

閑静な住宅街

6. 横断歩道の上で停車したとき

トラックに限らず、歩行者からすると赤信号にひっかかって横断歩道上に停車する車は邪魔で迷惑です。内心「運転が下手なヤツ」とあざ笑いながら車をよけて横断歩道を渡ります。
普通自動車でも邪魔には変わりありませんが、大きなトラックになると、歩行者用の信号が見えなくなったりして余計に邪魔です。
とは言え、横断歩道を渡るのに1時間もかかるわけじゃなく、しかも1日の中で「横断歩道の上の車が邪魔」と舌打ちする時間もほんの数十秒です。気にしないと思えば気にしないようにもできます。
ちなみに、とかく時間に縛られているトラックドライバーは、少しでも信号に停められたくないと思ってハンドルを握っています。ですから、気がつくと横断歩道の上でトラックを停めることになってしまうという事情も、分からないではないです。

横断歩道

7. 必要以上に車間距離を取っているとき

日本のトラックはキャブオーバー型が多く、キャブオーバー型は普通自動車とは前方を見る感覚が違うため、トラックドライバーの中にはつい車間距離を詰めてしまう人がいます。
その一方、車間距離をかなり長く空けるトラックドライバーもいます。
大きなトラックは普通自動車より重く、それだけにブレーキを踏んでからしっかり停まるまでの距離が長くなります。荷を積んでいるとさらに長くなります。
また、トラックが急にブレーキを踏んだりすると荷崩れを起こす危険もあります。
そのため、トラックドライバーは前の車が急に停まったりしても十分余裕を持って、ゆっくり停まれるように車間距離を空けます。
それで周囲の車に「もっと詰めろよ」なんて思われてしまうわけです。
しかし、トラックドライバーは理由があって車間距離を十分に取っているので、空いているからと言ってむやみにトラックの前に割り込んだりしないようにしましょう。

十分な車間距離

8. マナーが悪い

シンプルにマナーが悪いトラックドライバーもいます。
中には「トラックドライバーは学歴が低く、頭が悪いヤツばかり」なんて悪口を言う人もいます。しかし、頭が悪くてもそこそこの学歴の人もいますし、学歴が低くてもとても頭の良い人もいます。
それに、トラックドライバーにもいろいろな人がいます。
また、学歴が低く、頭が悪いからと言って、それが何だと言うのでしょう。
ただ、そうだからと言ってマナーを守らなくていいわけではありません、学歴が高かろうが低かろうが、マナーやルールはしっかり守らなければいけません。
それでも、イチイチ学歴がどうとか言われないために、すべてのトラックドライバーがルールやマナーを守るようにしましょう。そして業界全体が、トラックドライバー1人1人がきちんとルールやマナーを守れるような労働環境にしていきましょう。

ルールを守って

最後に

くどいようですが、残念ながら悪質なトラックドライバーは実在します
ただ「人の振り見て我が振り直せ」なんてことわざもあります。他人の悪いところばかりが気になる人は、案外、自分が誰かに迷惑をかけていても気づかなかったりします。もしかしたら自分の行動の「至らぬ点」に気付くと、他人のこともあまり気にならなくなるかもしれません。

我が身を顧みる

トラックドライバーの愛

「愛」は必要


人生には「愛」が必要だと、映画やドラマではよく言われます。

どんな仕事にもやりがいがあります。世の中には「そんなもん俺の仕事にはねえよ」という人もいるかもしれません。やりがいを見つけられている人は幸せなのかもしれません。
そこにやりがいを見つけられるかどうかは、いかにその仕事に「思い」を込めているかにもよるでしょう。「思い」とは「うまくやってやろう」という目標、目的意識です。目標目的意識があると、それが達成できたときの充実感を味わうことができます。「やりがい」は、その充実感を重ねていくことですから。
この仕事への「思い」「愛」でもあるのです。

1. 荷

トラックドライバーの仕事にもいろいろありますが、ほとんどの仕事での共通点は「荷を運ぶこと」と言っていいでしょう。
どんなトラックドライバーも荷を安全に運ばなければいけません。中には、全神経を集中してていねいに運ばなければいけない荷もあります。1つ1つの荷を「幼い我が子」くらいに考え、万難を排して安全に運ぶことがトラックドライバーの責務です。荷に対し、我が子に注ぐのと同じくらいの「愛」があれば、その責務を果たせるはずです。

大事な荷

2. 取り引き先

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので、人間関係によるストレスの少ない仕事だと言われています。
だからと言って、人と接することがないわけじゃありません。
荷を積む場所の担当者や、荷を下ろす先の担当者とやり取りします。宅配便のドライバーなら、荷を届けた先の個人とやり取りすることもあります。
営業職も兼任するセールスドライバーは別ですが、シンプルに配送だけを行うトラックドライバーは、そうした取り引き先や個人のお客さんと深い付き合いをすることはありませんが、それでも運送会社のとして、会社の看板を背負って、明るくハキハキとしたあいさつなどをしなければいけません。
外部の人とのやり取りでも、相手に対する「愛」、つまり、相手を思いやる気持ちがあれば、きちんとしたあいさつができ、スムーズにやり取りできるでしょう。

きちんとしたあいさつを

3. 勤務先

トラックドライバーは、会社の外で取り引き先とやり取りするときだけではなく、トラックを走らせているときも自社の看板を背負っていると自覚しなければいけません。街を走るトラックは大勢に見られています。乱暴な運転やルールを守らない運転をしてはいけません。自社だけではなく、荷の持ち主、つまり取り引き先の社会的信用にも関わってきます。
自社の看板を背負うということは、トラックドライバー1人1人が自社の信用を守る行動をしなければいけないということです。取り引き先だけではなく、自分の勤務先に対する責任も、勤務先への「愛」があれば、すんなり持てるのではないでしょうか。

看板

4. 同僚

勤務先への「愛」は、具体的にはともに働く同僚たちへの「愛」です。1人のトラックドライバーの信用が集まって会社の信用となります。逆に言うと、1人のトラックドライバーが信用を落とせば、会社の信用が落ち、他のドライバーたちの信用を落としてしまうことにもなりかねません。
同僚たちも守らなければという責任感があれば、ルールマナーを守って仕事できるはずです。

仲間たち

5. 家族

トラックドライバーは荷を守ることで取り引き先の信用、自社の信用を守ります。そうやって自分の責務を果たします。
トラックドライバーは自分の責務を果たして無事に仕事をやり遂げることで収入を得ます。この収入で家族ともども生活することになります。「家族のために」と思えば、仕事でツライことがあっても乗り切ることができるかもしれません。

家族

6. 地域

トラックドライバーは生活必需品や工業製品、部品などを運ぶことで人々の生活、経済を支え、社会に貢献しています。トラックドライバー自身に「社会に貢献している」「地域に貢献している」という意識は薄いとしても、実際には貢献しまくっています。
貢献しているという意識は薄くても、少しでも社会や地元に役立っていると思えば、それはやりがいになるでしょう。さらに地域に役立ちたいと強く思えば、やりがいは大きくなるはずです。

物流が生活や経済を支える

7. 仕事

仕事に対して大きなやりがいを持てるようになれば、仕事が楽しくなります。仕事への「愛」が生まれます。
逆に、仕事に対する「愛」があり、仕事を大切にやるようになれば、大きなやりがいを感じ、仕事が楽しくなります。
仕事を大切に思うと、荷を大切にし、取り引き先にもていねいに接し、同僚たちともうまく付き合えます。

トラックの運転が仕事

8. トラック

トラックドライバーの仕事の相棒はトラックです。
トラックドライバーの中には、自分のトラックに名前を付けて、仕事中にも「今日も頼むぜ」と、トラックに呼び掛けたりする人もいるそうです。
トラックドライバーが運転するトラックは万全な状態でなければなりません。トラックに不備があれば、交通事故を起こすリスクが高まります。
トラックに「愛」を注ぎ、整備を怠らず、大切に乗ってこそ、トラックドライバーとしての仕事を全うできるのではないでしょうか。

車両整備は大事