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トラックドライバーの仕事の種類

じっくり考える

トラックドライバーには、実はいろいろな種類の仕事があります。
仕事の大半が「トラックの運転」であることに変わりはありませんが、運ぶもの、運ぶ距離、運転するトラックの大きさがそれぞれ違いますし、運転免許以外の資格が必要な仕事もあります。
トラックドライバーになろうと決めたら、次に「どの仕事にしようか」を考え、準備を進めましょう。
また、同じ仕事でも会社によってもいろいろと違う点があります。会社選びも納得いくまで、じっくり考えたほうが良いかもしれません。


1. 長距離

トラックドライバーと言われて、多くの人が想像する、典型的なトラックドライバーの仕事、それが長距離トラックです。
1日では往復できない遠い地域まで荷を運ぶ仕事です。出発すると2~3日、長いと1週間くらいは戻れません。
それだけの距離を行くので、小さいトラックで少しだけ運ぶのは経済的ではなく、ほとんどの長距離の仕事は大型トラックを使います。運転には大型運転免許が必要です。
さらに大量の荷を運ぶ場合はトレーラートラックを使います。その場合、けん引免許も必要になります。
遠い地域に行くので、時間的に余裕があれば、観光名所の景色を楽しんだり、ご当地グルメを味わうこともできます。ただ、あまり時間的余裕はないようです。
また、基本的に車中泊になります。それだけ過酷な面もあるので、給与は高くなっています
それに、あまり人と接したくないという人にはうってつけかもしれません。

ご当地ラーメン

2. 中距離

日帰りできるくらいの地域に荷を運ぶ仕事です。使うトラックは中型トラックであることが多いです。運転に中型運転免許が必要です。
基本的に日帰りできる距離ですが、深夜便という仕事もあります。夕方や夜の時間帯から早朝までが勤務時間になります。生活のリズムを合わせたり、昼便の仕事をするときにはまた生活のリズムを調整しなければいけないので大変と言えば大変です。ただ、大変な仕事のほうが収入は上がります
そうした細かい内容は会社によって違ってきます。

深夜便

3. 引っ越しトラック

引っ越し会社に就職して引っ越しトラックのドライバーとして働く人もいます。
「引越しドライバー」とだけ求人に載っている場合もありますが、ドライバーとして運転だけしていればいいのではなく、必ず引越し作業もしなければなりません。そのため引越作業員兼ドライバーという言い方が本当です。引越し作業員全員がトラックを運転するわけではなく、作業専門のスタッフもいますが、ドライバーは基本的に作業員を兼任します。
トラックドライバーの中でも、特に筋力、体力が必要です。家財道具一式、衣類やら食器やらをすべて、家1軒の中身を丸ごと、別の家に移動させるのですから。
ただし、もちろん1人でやるのではありません。少なくとも2人、多ければ十数人で取り掛かります。また、3月、4月の繁忙期にはアルバイトも総動員されます。
多くのトラックドライバーは孤独な仕事ですが、引越しドライバーはチームワークが基本です。
ドライバーとしては大型トラック、中型トラック、小型トラックなど、荷物の量などによってトラックを使い分けることがあります。
また、長距離の引越しもありますし、中距離、近距離の引っ越しもあります。
引越し作業員にお茶代を渡してくれる風習が残っている地方もあります。また、女性の引越作業員兼ドライバーも増えているそうです。

引っ越し?

4. 食品輸送

食品輸送の仕事には、大きく分けて3つのタイプがあります。
1つはドライ食品輸送。ドライと言っても乾燥食品ということではなく、常温で管理できる食品のことで、スナックなどのお菓子や乾麺、カップ麺、缶詰、レトルト食品などがこれです。ドライ食品は運送に際しての管理も難しくありません。
それからチルド食品というものがあります。0℃~5℃以下での保存、管理が必要な食品で、冷凍車、冷蔵車を使います。具体的には、総菜、生鮮食品、食肉、チーズなどの乳製品、野菜、果物などがこれに当たります。
食品が外気に触れると品質低下を招いたり、燃料費が余計にかかるので、取り扱いには注意が必要です。
そして3つ目が冷凍食品です。アイスクリームや、文字通りの冷凍食品、それに精肉、魚など、マイナス18℃以下で保存、管理するものです。
もちろん冷凍車を使いますが、輸送にはマイナス30℃の庫内温度が必要とされます。厳しい温度管理が求められ、温度経過グラフを納品先に提出しなければならないこともあります。

冷凍食品

5. 液体輸送

液体輸送は、牛乳など液体状の食品や燃料などを運ぶ仕事です。
1個1個荷の積み下ろしをするのではなく、ホースなどで積み下ろしを行うので、それほどの筋力は必要ありません。体力的には楽だと言えます。
ただ、運ぶのがガソリンや毒物、高圧ガスなどの場合、それぞれに応じた資格者の同乗が必要になります。もしくは、ドライバーが資格取得者を兼ねます。
そのため、液体輸送のドライバーはガソリン、アルコール類、灯油、軽油などを扱える危険物取扱者の資格を取得します。さらにけん引タイプのタンクローリーを運転する場合はけん引免許も必要です。
危険物を運ぶので、体力的には楽ですが、精神的にはとてもしんどいです。積み込みや積み下ろしのときも気は休めません。
一方、牛乳だの飲料だの危険じゃない液体輸送は、気はです。体力的にもです。ただ、ガソリンなどの危険物の輸送のほうが、特別な資格が必要な分、少し収入は良いです。
それに、そういう資格を持っているとドライバー以外にも仕事の幅が広がります。

タンクローリー

6. ユニック車ドライバー

ユニック車ってあまり聞きなれない言葉ですが、実際は「ユニックドライバー求む」の求人は少なくありません。
ユニック車とは、クレーンの付いたトラックのことです。ただ、荷台がなく、運転席とは別にクレーンの操縦席がついているのはトラッククレーンと言って、また別です。と言いますか、ユニック車はトラッククレーンの中の1種類です。
ちなみにユニックというのは商品名です。このタイプのトラッククレーンのメーカーに古河ユニック株式会社という会社があり、ここのクレーンの付いたトラックが全国に普及し、いつの間にかほかのメーカーの同様のトラックも「ユニック車」と呼ぶようになりました。
ユニック車の運転には、最大積載量によって普通運転免許、中型運転免許、大型運転免許が必要です。
それに加えてクレーンを操作するための資格も必要です。これも吊り上げ荷重によってどんなものが必要になるかが違ってきます。さらにクレーンに物をかけ外しできる玉かけの資格もあれば言うことはありません。
ユニック車を運転しなくても、中型などの運転免許とともにクレーンの資格を持っていると、業界では大きなキャリアアップに役立ちます。
もちろん、クレーン操作というプラスアルファがあるので、収入もトラックドライバーにプラスアルファされると考えていいでしょう。

トラッククレーン

7. 軽貨物配送

軽貨物配送ドライバーは、軽貨物車で運送業務を行うドライバーのことです。軽貨物車とは、いわゆる軽トラックです。
基本的には自分で車両を用意し、陸運局に届け出て黒地に黄色文字の黒ナンバーの交付を受け、業務委託という形で主に運送会社から仕事を請け負います。黒ナンバーの交付を受けると、その車を営業車として使うことができます。
業務委託という形が一般的で、ドライバーが事業主、つまり経営者でもあり、営業マンでもあります。軽貨物車と黒ナンバー、そして運転免許があれば、誰でもすぐに始められます。
軽貨物配送ドライバーの募集広告には「月収50万円以上」といったおいしいコピーも並びがちですが、車の維持費、ガソリン代はすべて自己負担で、事故も自己責任になります。社会保険も年金も、自分の収入から払います。
サラリーマンではありませんから、もちろん有給休暇もありません。朝早い仕事も、深夜の仕事も、断っていたら次の仕事はないかもしれません。
また、どの業界もそうですが、ブラックな業者もいて、悪質に上前をはねるなんてこともあるようです。
とはいえ、個人事業主も立派な「一国一城のあるじ」です。軽自動車とはいえ、軽貨物車は「我が城」となります。
ご存知のように通販の発達で、貨物配送業のニーズは高まっています。運ぶものも軽自動車で運べる、それほど重いものではありません。

軽自動車

8. アームロール車

アームロール車とは、一般名称を脱着装置付コンテナ専用車と言い、コンテナを荷台に乗せたり、降ろしたりできるアームを備えたトラックのことです。ちなみに、アームロール車は商品名です。
アームロール車は、主に工事現場、建築現場、工場などで出る産業廃棄物を処理場などに運ぶのに使われます。荷、つまりコンテナの積み下ろしは機械であるアームが行うので、力仕事はほとんどありませんが、コンテナにシートをかぶせる作業などはドライバーが行います。
アーム操作は運転席からリモコンで行います。アームロール車を使うには、トラック自体の車両総重量によって中型か大型の運転免許が必要になります。
ドライバーの求人の中には、アームロール車のドライバーに関するものもあります。アームロール車の運転には中型か大型の運転免許以外には特別な資格は必要なく、また操作もそれほど難しくはありません。勤務時間もそれほど長くはなりません。
ただ、アームロール車の仕事には、独自のやり方があります。コンテナは後ろから積み下ろしするので、コンテナが置いてあるところまでバックでトラックを付けます。アームでコンテナをひっかけやすい、ちょうどいい位置にうまくトラックを止めるには、ちょっとした経験も必要のようです。もちろん、コンテナを降ろすときも、そこに人や物がないか、十分確認しないといけません。

コンテナ

9. バルク車

粉粒体の運搬に使用されるトラックのことをバルク車と言います。粉粒体とは粉や粒が集まったもののことで、具体的には砂、セメント、小麦粉、トナーなどのことです。
バルク車はその粉粒体を運ぶトラックであり、厳密には粉粒体運搬車と言います。一見、タンクローリーにも似ています。
運ぶのは石灰などの鉱産物、ポリエチレンなどの樹脂ペレット、グラニュー糖などの食品、または飼料などです。
手積み、手下ろしがないのが基本なので、腕力はあまり必要ではありません。トラックの大きさによって中型運転免許、大型運転免許が必要です。
バルク車は特殊な車両なので、これを使う運送会社も粉粒体専門の運送会社であることがあります。また、幅広く特殊車両を持っている会社もバルク車を使っていることがあります。
ちなみにLPガスの運搬に使われるバルクローリーというトラックがありますが、LPガスの取り扱いにはそれなりの資格が必要です。粉粒体を運搬するバルク車のドライバーとは別物だと言えます。

小麦粉

10. ゴミ収集

ゴミ収集に使われるのは、主にパッカー車という、トラックに似た車両で、塵芥車、清掃車とも呼ばれています。一般にはゴミ収集車、業界ではパッカー車、法的には塵芥車と言うようです。ゴミを自動的に荷箱に押し込み、圧縮する装置を備えている機械式収集車のことです。
載せるのは家庭ゴミだけではなく、産業廃棄物、段ボール、新聞・雑誌など、さまざまです。
収集物の積み込み法によって回転板式、圧縮板式、荷箱回転式があります。回転板式は、回転板で収集物をかき上げる方式で、圧縮板式は収集物をプレスしてからかき上げて積み込みます。荷箱回転式は、ドラムを回転させて収集物を巻き込み、荷箱内に積み込みます。
基本的にはトラックの運転と同じ免許で運転することができ、大きさによって中型、大型の免許が必要になります。
求人で「ゴミ収集車運転手」と出ていたら、このパッカー車の運転手のことと思って、まず間違いないです。パッカー車ドライバーと書かれている場合もあります。
上記のようにパッカー車と言っても運ぶものにはさまざまな種類があります。応募する際は求人内容をよく読みましょう。
作業内容も、ドライバーは運転だけして助手が積み込む場合、助手と一緒にドライバーも積み込む場合、1人で運転して積み込む場合、積み込みのほかに仕分けなども行う場合と、さまざまです。
基本的には決まったルートを回るので、残業もほとんどなく、日曜、祝日はきちんと休める職場が一般的です。
求人は民間業者によるものと、自治体によるものがあります。また、自治体から委託されている民間業者も多くなっています。仕事内容は同じですが、自治体の場合、公務員になるので、求人も少ないようです。

ゴミ収集車

11. ルート配送

ルート配送とは、毎日決まった店舗や企業に配送したり、集荷するトラックドライバーの仕事です。コンビニやスーパーマーケットに商品を運ぶ仕事がその代表例です。県をまたいで大型トラックで荷を運ぶ中距離のルート配送もあります。また、軽トラなどを使って近距離内でルートを回る仕事もあります。
毎日同じルートをほぼ同じ時間で回るので、基本的に残業はありません。一度ルートを覚えてしまえば、毎日が同じことの繰り返しです。ルーティンワークが得意な人に向いている仕事と言えます。

スーパーマーケット

12. セールスドライバー

セールスドライバーは、宅配便のドライバーと言うと分かりやすいでしょう。
ただ、仕事は配達だけではなく、荷の集荷、荷を集荷している企業から代金を集める料金回収、宅配業者として契約を結んでもらう営業なども行います。
使うのは小型トラック、中型トラックなどです。必要なのは、それらを運転できる運転免許で、普通自動車運転免許だけしか持っていなくても始められます。
他のトラックドライバーの仕事と違って、料金回収や新規開拓などの営業仕事があるため、トラックドライバーの中でも高いコミュニケーション能力を必要とされます。また、営業ノルマのある会社もあって、なかなかハードです。

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