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トラック運転手の会社選びのポイント

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トラック運転手の平均年収は大体350~486万円で、最大年収は約650万円とも言われ、「やればやっただけ稼げる仕事」にもなっています。
その上、仕事している間は基本的に1人で、隣にはヤボな上司も不埒な同僚もいません。多くのことが運転手自身の自己裁量に任されていて、自由度の高い職業です。
そんなイイことづくめの「トラック運転手の仕事」ですが、もちろんマイナスポイントもあります。「イメージが悪い」「拘束時間が長い」といったところです。
すべての物事には2面性があります。イイところもあれば、悪いところもあるものです。これはトラック運転手に限らず、メーカーの技術者だろうが設計士だろうが、学校教師でも政治家でも、スーパーモデルやハリウッドスターだって、あらゆる職業がそうです。
「やっただけ稼ぎたい」と意気揚々とトラック運転手という仕事に就こうと思う人は「悪い面」もある程度は覚悟しておきましょう。
ただ、後になって後悔しないために、就職する前にできることもあります。それが「適切な会社選び」です。

今回は「トラック運転手になろうという人が知っておくべき会社選びのポイント10選」をご紹介します。多少の参考になるかも。

1. 仕事内容

ひと口にトラック運転手と言っても、いろいろな仕事があります。
コンビニに商品を運んだりするルート配送もトラック運転手ですし、通販の商品を注文した人などに届けるのもトラック運転手です。また、工場に部品を運んだり、工場から製品を運んだり、実にさまざまな仕事があります。
仕事が違うと、作業内容も勤務時間も当然、違ってきます。
運転するトラックも大型、中型、ユニック車、バルク車、パッカー車、タンクローリーなどがあり、トラックのタイプによって運転するのに必要な資格・免許も違ってくることがあります。
「トラックの運転なら何でもイイ」という人は別ですが、仕事を楽しいと思えるかどうかはやはり仕事内容にかかってきます。これはまず必ず押さえておきたいポイントです。

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ユニック車

2. 条件

給料、勤務時間、休日、その他の福利厚生は大切です。どんな仕事のどんな会社でも、必ず押さえるべきポイントです。
これらをきちんと押さえた上で就職してみて、事前の説明と違っていたら、そこはブラック企業です。すぐ辞めるなり、弁護士に相談するなりしましょう。

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ブラック企業は嫌だ

3. 経営状況

就職したは良いが、入社したとたんに会社が倒産したら大変です。
そんな目に遭わないために、あらかじめ経営状況を確認しておくのもいいかもしれません。
経営状況を確かめるには、その企業のホームページでIR情報を見るのが一番手っ取り早いでしょう。とは言え、素人が財務状況を見ても何が何やらかもしれません。

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倒産は嫌だ

4. 法律違反の有無

トラック運転手を雇用する運送会社などの中には、法律を逸脱するブラック企業もあると言われています。それを入社前に判別する手段の1つが、会社の法律違反の有無です。
会社の法律違反の有無はネットニュースになったりするので、検索するなどして調べてみましょう。

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法律違反はいけません

5. 資格

トラック運転手の仕事にはさまざまなものがあり、運転するトラックにもいろいろなタイプがあります。そしてトラックのタイプによって、運転するのに必要な資格・免許が異なってきます。
トラック運転手になる前に「自分がやりたい仕事にはどんな資格や免許が必要か」をしっかり調べておきましょう。
また、会社によっては資格や免許の取得を支援してくれるところもあります。その場合でも、とりあえず取得資金を会社が立て替えてくれて、後は給料からの天引きで支払っていくのか、全額を会社が負担してくれるのか、一部を負担してくれるのか、これまた会社によって支援の内容も変わってくるので、しっかり確認することが大事です。

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必要な資格を確認

6. 規模

会社の規模も、実際に働く上では重要な要素になります。簡単に言うと、その会社が零細か中小か、大企業かどうかということです。
会社の規模を判別するには「資本金」「従業員数」「上場しているかどうか」を確認することです。
大企業であれば、給料は安定していて福利厚生もしっかりしています。中小や零細には、給料が多い月があったり少ない月があったり、仕事の量によって違ってきたり、休日が少ない月があったり、という会社もあります。
もちろん物事には2面性があります。すなわち、大企業は就職するのが難しかったり、入社してから研修期間が長かったり、自由度が低くかったりもします。中小や零細は、文字通り「やればやっただけ稼ぐ」ことができたり、就職しやすかったり、職場がアットホームだったり、自由度が高かったりします。

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会社にもヒエラルキーがあります

7. 経営理念

仕事する上で「同じやるなら仕事することでこんな社会貢献に役立ちたい」など、自分のポリシーやモチベーションのよりどころとなるものが、その会社の経営理念です。これはたいていの会社がホームページで公開しているので、確認してみてください。
経営者の考えを凝縮したようなものでもあるので、入社する前に会社を知るための大きなヒントにもなるのが経営理念です。

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経営者に理念はあるか

8. ワークライフバランス

福利厚生などの条件に近いものでもありますが、会社が従業員のワークライフバランスをしっかり考えているかは重要です。
ワークライフバランスとは、従業員の私生活と仕事とのバランスです。従業員が仕事にも私生活にも充実感を得られてこそ「ワークライフバランスがしっかり取れている」と言えます。
「会社ってそんなことまで考えなきゃいけないの?」と驚く人もいるかもしれませんが、人は私生活が充実してこそ仕事に力を発揮できるので、近年は会社経営において「従業員のワークライフバランス」は大きな課題になっているのです。

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バランスは取れているか

9. 風土

職場の雰囲気です。
基本的にトラック運転手は「仕事は1人」なので、同僚にどんな人がいても関係ないっちゃー関係ないのですが、それでも嫌なやつはいないにこしたことはありません。そして同僚たちと合う合わないが、職場の雰囲気を大きく左右します。
面接や職場見学のときにしっかり見極めましょう。とは言え、やはり実際に働き始めてみないと分からないかもしれません。

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雰囲気が良い職場

10. 好み

職場の雰囲気も含め、その会社が自分に合う合わないは「好み」の問題かもしれません。
ここで、自分の「好み」とは何か、改めて考えてみましょう。それは「自分はどんな人間なのか」を考えることにもなります。
「自分はどんな人間で何をしたいのか」が分かると、仕事探し、会社選びにおいてそれを指針とすることができます。就職して壁にぶち当たったときも、ブレない「軸」となるはずです。

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自分は何者なのか?