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トラック運転手の就職先として避けたい会社

避ける

少子高齢化が進み、多くの業界で人手不足が問題になっています。トラック運転手が働く運送業界も同様に人手不足です。
そのため、運送業界の就職のハードルはとても低くなっています。とは言え、採用してくれるならどんな会社でも良いではないのではないでしょうか。簡単に言うと、良くない会社もあるということです。
1日の大半を過ごす仕事先ですから、慎重に選びたいものです。


1. 仕事の内容が合わない

トラック運転手の仕事にもいろいろな種類があります。
コンビニなどに商品を配送するルート配送、宅配便、長距離輸送など、仕事が違うと、作業内容も勤務時間も違ってきます。
何を運ぶ仕事なのかによっても、運転するのは大型トラックなのか、中型トラックなのか、冷凍車なのか、タンクローリーなのか、車のサイズや車種が違ってきます。また、必要な免許資格もそれぞれです。
たとえ、待遇が良くても、勤務体系を含めた仕事の内容が自分に合わなければ、勤務してもかなりツラいかもしれません。

タンクローリー

2. 給与に満足できない

トラック運転手の仕事は歩合制になっていることが多く、一説によると「やればやっただけ稼げる仕事」だと言われています。
とにかく歩合制なので、新人だと稼ぎが少ない、なんてことはありません。同じ仕事量であれば、新人でもベテランでも基本的には同じ額です。
もちろん、経験を積むとそれだけ手当の金額が上がる会社もあります。そういう会社では、新人とベテランが同じ仕事で全く同じ金額とはなりません。
また、金銭感覚は人によってまちまちです。トラック運転手になって一所懸命働き、それがベテランと同じ程度の仕事量で、給与も同程度だったとしても、人によっては「あれだけ仕事してこれだけか。少ない!」と感じることもあり得ます。
給与に納得できない会社は、最初から選ばないほうが良いのかもしれません。

お金は大事

3. 会社の風土が合わない

運送会社に限らず、会社には風土があります。分かりやすく言うと、職場の雰囲気みたいなものです。
職場の雰囲気をつくるのは職場の人、つまり従業員です。
トラック運転手はトラックの運転が仕事の大半で、事務所にいる時間は少ないです。それでも、職場の雰囲気に馴染むかどうかは大切です。
入社する前にはなかなか分からないことかもしれませんが、もし可能であれば、入ろうと思っている会社の従業員らと入社前に直接会って「この人たちと一緒に働く自分」想像してみると良いのではないでしょうか。
職場も同僚も関係ない、俺は俺の仕事をするだけだ、というクールニヒルアナーキーなお方には大した問題ではないかもしれませんが。

砂漠の風土

4. 経営方針と合わない

経営方針や経営理念は、会社が進むべきを道を示したものです。将来のビジョンを示す中で、経営者が拠りどころとするものです。
景気の動向だけではなく、疫病の流行や自然災害などがあるかもしれず、どの会社も先行きを完全に見通すことは難しいものです。ただ、アクシデントやトラブルがあったとき、会社がどちらに舵を切るかは、経営方針や経営理念に沿った方向だという推測はできます。
ですから、一応経営理念だとか経営方針は見ておきましょう。そこで、自分に合わないと思ったら、ちょっと入社を考え直す必要もあるかもしれません。

自然災害

5. 勤務体系に不満がある

仕事内容もしたかった仕事で、給与も良く、同僚らとも合いそうで、経営方針には可も不可もなかったとして、夕方には普通に退社したいのに、夜勤なんかもあって、昼の勤務の希望を出しても聞いてくれなさそうだったら、やはりツラいことになります。
もちろん、会社にはいろいろな社員をそれぞれ効率的に配置しなければいけない事情もあるのでしょうが、それでも勤務体系への希望を考慮してくれない会社は、あまり社員のことを考えてくれない会社なのかもしれません。

深夜便

6. 経営状況が悪い

経営状況は、素人が財務状況を見てもピンと来ないかもしれませんが、その企業のホームページでIR情報を見ると、分かる人には分かるようです。
就職したは良いが、入社したとたんに会社が倒産したら大変です。そんな目に遭わないために、あらかじめ経営状況を確認しておくのも良いかもしれません。
もし経営状況が悪かったら、そんな会社への入社は避けたほうが無難です。
もちろん、「俺が立て直してやる」という気概を持ってわざわざ経営状況が悪い会社に入ろうという人は別です。

ホームページを確認

7. 乗りたい車種がない

トラック運転手になりたい人の中には、トラックのことが大好きだという人もいるかもしれません。
そんな人は「トラック運転手になったら乗りたい車種」も決まっているかもしれません。そしてそういう人は、自分が乗りたい車種がある会社を探して就職するでしょう。
ただ、トラック運転手はそのときそのときで、自分のやりたいこと、年齢的にできること、欲しい収入などに応じて会社を変えてキャリアアップしていくことのできる仕事です。「乗りたい車種」はまた後の楽しみにとっておいて、最初は「トラック運転手の仕事を覚えるため」会社を選ぶのもアリなのかもしれません。
もちろん、車種にこだわりのない人は、仕事の内容や待遇、経営状況などからだけで選んでも問題ありません。

乗りたい車種は?

8. 男性従業員ばかり

トラック運転手の世界は、昔は男性従業員ばかりでした。それが近年、人手不足対策の1つとして女性の積極的採用を進める会社が増えてきたようです。
男性でも、男性ばかりの会社ではなく、女性も働く会社を選んだほうが良いと言えます。それは何も「やはり職場には女性がいなければ華がないよな」といった理由からではありません。
もともと「男の世界」だったトラック運転手の職場に、女性を積極的に入れていこうということになれば、職場を男性でも女性でも、誰でも働きやすいところに変えていく必要があります。それは設備だけのことではなく、経営者やベテラン従業員の意識も変えていくということです。
男性従業員だけではなく女性従業員がイキイキと活躍しているということは、それだけ「誰にとっても働きやすい職場」だということになります。
逆に言うと、男性ばかりの職場は、「誰にとっても働きやすい職場づくり」をあまり考えていない可能性があることになるのです。

男性にも女性にも、誰にとっても働きやすい職場