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タクシードライバーになる、若さゆえのメリット

口やかましい昭和な上司

サラリーマンの世界は、昔から年功序列でした。
つまり、大きな成果を上げれば出世もしますが、大きな成果を上げなくてもゆっくり昇進し、給料も徐々に上がっていくわけです。
一方、欧米は早めに実力主義を取り入れ、キャリアがなくても成果を上げればどんどん収入が増える働き方ができるようになっています。例えば派遣社員も、日本では企業に都合の良いシステムになっていますが、欧米では労働者のためのシステムであり、正社員より収入が高いそうです。
それはともかく、日本でも古くから実力主義を取り入れて「やればやっただけ稼げる仕事」となっていたのがタクシードライバーです。
そのためか、もともと高齢化の進んでいたタクシー業界ですが、ここのところ若い人からも注目されていると言います。それだけ、タクシードライバーという職業に、若い人にとって魅力があるに違いありません。
せっかく大企業に入社したのに、昭和オヤジな上司にアイデアを提案しても「企画提案なんて10年早い。今はもっと経験を積め」なんて言われ、仕事への意欲を無くす若い人も多いと聞きます。
しかし、タクシードライバーの世界は、ドライバー1人1人がいわば個人事業主のようなものです。上司や先輩はアドバイスもしてくれて、相談にも乗ってくれますし、ドライバーとしてデビューするまでは厳しく指導しますが、デビューしてからは仕事に関して細かくアレコレは言いません。

1. 若手は大歓迎

日本でも少子高齢化が進み、どの業界でも若い人のなり手が減少しています。もちろん、タクシードライバーも高齢化が進み、若い人が少なくなっています。
もともと、タクシードライバーのような職業ドライバーは、無事故・無違反であること、つまり運転歴を重視し、運転歴の浅い若い人を敬遠していたこともあります。
しかし、そうして高齢化が進み過ぎてしまったこともあり、今は「なるべく長く勤めてくれる若い人」にモーレツなラブコールを送るようになったわけです。「モーレツ」「ラブコール」もいささか古い言い回しですが。
そんなわけで、若くて、運転歴が浅くても就職のハードルは低くなっています。さらに入社後には、タクシードライバーになるために必要な第二種運転免許の取得を支援してくれます。

ウエルカム

2. 実力主義

タクシードライバーの給与は歩合制になっていることが多いです。その歩合率はタクシー会社によって異なりますが、5割~6割くらいが多いと言われています。
年収の平均は約300万円ですが、中には年収1000万円近く稼いでいる人もいるようです。これこそ、つまり実力主義の世界というわけです。
タクシードライバーはいかにお客さんを多く乗せるかで、収入が変わってきます。そしてお客さんをたくさん見つけ、乗せられるかどうかは、タクシードライバー自身の工夫と努力の積み重ね次第なのです。

たくさん稼ぐ

3. 新人でも稼げる

タクシードライバーの仕事は実力主義なので、稼ぐか稼がないかに年齢は関係ありません。デビューしたての新人が中堅ドライバーと同じくらいの売り上げを稼ぐことも決して珍しくはありません。
もちろん、経験によって「お客さんを見つけやすい穴場」とか「常連客を獲得する接客術」を身に着ける人もいます。
しかし、新人でも意欲があって研究熱心で、工夫と努力を重ねれば、「お客さんを見つけやすい穴場」や「常連客を獲得する接客術」を身に着けることはできます。

たっぷり稼ぐ

4. プライベートが充実

タクシードライバーには隔日勤務という特殊な勤務形態があります。早朝から翌朝まで約21時間勤務し、翌丸1日を休み、月に12日間くらい勤務して18日間くらいは休むという働き方です。
1回の勤務時間が長いので、このために「タクシードライバーは過酷な仕事」と言われてしまうのですが、それだけ勤務時間が長いと稼げる時間帯も勤務でき、多くのタクシードライバーが隔日勤務で仕事をしています。また、慣れるとそれほどキツくないとも言います。
そんなわけで、月に18日間も休みとなっているタクシードライバーが多いわけです。プライベートが充実しまくっています。思い切り趣味を楽しむこともできれば、家族との時間を持つことも思うがまま、思わぬパパです。古いオヤジギャグですが。
忘年会はスルーしたいし、飲みニケーションも真っ平で、毎日の残業なんて「意味不明」という、何が何でもプライベートを優先したい若い人には、まさに最適な職業です。

飲みニケーション

5. 起業資金が貯まる

タクシードライバーは「やればやっただけ稼げる仕事」と言われています。
とにかく、集中してとことん稼ぐことができます。ですから、他のことはある程度我慢してとにかくお金を貯め、以前からの念願だった起業や、お笑い芸人目指して上京するといった、夢の実現へのチャレンジも可能です。
実際、そういう夢や目標のためにタクシードライバーになったという人も多いそうです。

起業は計画的に

6. 理不尽な上司はいない

一般的な企業、特に大企業ともなると、チームで大きなプロジェクトを進めます。仮に1人が病気か何かで休むことになってもプロジェクトが止まってしまわないように、どの作業も「誰でもできるもの」になっています。
こうした仕事では「抜け駆け」「単独プレイ」はできません。もちろん、単独プレイをさせないよう、常に上司の目が光っています。
タクシードライバーは基本的に「単独」の仕事です。もちろん、同じタクシー会社の社員は皆が同じ会社の看板を背負い、誰かが信用を落とすような仕事をすれば、それが会社全体の信用を落とすという覚悟がなければいけません。
しかし、プロのタクシードライバーとしてどう行動するか、つまりどう仕事するかはドライバー1人1人の裁量に任されています。もちろん、いろいろハラスメントしてくる上司や先輩は、基本的に運転席の横にはいません。

理不尽な上司

7. 体力的に安心

タクシードライバーは、重い荷物の積み下ろしをするわけではありませんが、やはり体力仕事と言っていいでしょう。
重い荷物の積み下ろしも、お客さんの荷物をトランクに入れるときには行いまずが、毎回あるわけではありません。
それでも勤務時間が長いだけに、勤務明けには相当な疲労がたまっていると言います。運転席に座っているという、同じ姿勢を長時間続けるので、腰痛や肩こりは職業病にもなっています。
しかし、当然ですが、体力は若い人のほうが回復も早いものです。

体力に自信アリ

8. お客さんもうれしい

タクシードライバーの仕事は体力仕事です。
ただ、現状は高齢化が進み、シニア世代に近いように見えるタクシードライバーを街中でもよく見掛けます。
そのため、たまたま乗ったタクシーのドライバーが若かったりすると、お客さんも少しうれしいような気がします。新人であれば「すみません、新人なのでまだ慣れないところもあります」と言われても「かまへん、かまへん」と、にわか関西人になって答えてしまいそうです。

「もうええわ」

9. 変化にも柔軟対応

タクシードライバーの仕事は「お客さんを安全に、快適に、迅速に目的地へ運ぶこと」ですが、道路上では想定外のトラブルも起こります。
また、タクシードライバーの仕事にもいろいろなサービスがあります。観光タクシー、介護タクシー、キッズタクシーなどです。コロナ禍では飲食の出前サービスも行いました。
こうした変化や、想定外の事態、未経験のサービスへの挑戦も、若い人のほうが柔軟に取り組めるかもしれません。
それに、タクシーの運転は第二種運転免許が必要なだけに、普通自動車を普通に運転するのとはやはり違います。普通の運転に自分なりのクセがついてしまった中高年者より、運転歴の浅い若い人のほうが、タクシーならではの運転を身に着けやすいかもしれません。

子どもを安全に運ぶことも

10. 記憶力も十分

タクシードライバーにとって記憶力は大切です。道を覚えることはタクシードライバーにとって基本中の基本ですし、お客さんの顔を覚えることでそのお客さんが常連になってくれるかもしれませんし、人の流れなどのいろいろな情報が頭に入っているほうが仕事をスムーズに行えます。
そして記憶力は年齢とともに減少していくので、若い人のほうが絶対的に有利だと言えます。

記憶容量にはまだ余裕アリ