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トラック事故の原因

しっかり安全運転を

トラックドライバーは職業ドライバーなので一般の人が自家用車などを運転するより、ずっと運転時間が長いです。その分、交通事故のリスクも高くなります。
だからこそ、トラックドライバーは交通事故を避けようと、安全運転を怠らないのですが、それでもそれだけ長時間運転していると「慣れ」が生じてしまい、安全運転に対する意識も薄くなってしまうかもしれません。
トラックドライバーによる交通事故のほとんどが、この「慣れ」による「気のゆるみ」とも言えます。気がゆるむと、安全ではない危険な運転をしてしまいがちになります。気をつけましょう。


1. わき見運転

運転中、前方への注意を怠ってしまうことで起こしてしまう事故が多いようです。
トラックドライバーは伝票や指示書を確認しながら仕事をすることが多く、もちろん停車してそういう確認をするべきなのです。しかし、たとえば、初めて行く配達先の住所を、運転しながら指示書で確認しようとして、一瞬でも前方から目を離したところで前方の車に追突してしまう、なんてことも起こり得ます。とても危険です。

よそ見

2. スマホ見ながら運転

スマホはとても便利で、楽しいものです。SNSを楽しんだり、動画を見たり、ゲームで遊ぶことができます。いつでもどこでもできます。
スマホのアプリにはカーナビ機能もあったりして、とても便利です。トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので、スマホで楽しんだり、便利な機能を使いたくなる気持ちも分かるのですが、やはりそれは停車中、休憩中にすべきです。
それを我慢できず、運転中にスマホを操作する「ながら運転」をしてしまうと、かなり危険です。絶対にやめましょう。

ながら運転

3. 居眠り運転

人は眠っていると現実を認識する「意識」が著しく低下します。ですから、運転中に思わず眠ってしまう「居眠り運転」状態は、とても危険です。交通事故のリスクしかありません。
睡眠不足状態で運転を始め、睡魔が襲ってきてこれに負けると、居眠り運転状態になります。
まずは日ごろからしっかり睡眠を取るようにして、規則正しい生活を心掛け、むやみに睡魔に襲われないようにしましょう。
それでも睡魔は不意に襲ってくることもあります。そんなときは無理せず、トラックを停めて仮眠を取りましょう。

仮眠

4. 運転操作のミス

「慣れ」による「気のゆるみ」で一番怖いのはケアレスミスです。つまり不注意です。
具体的には、ハンドル操作を誤ったり、ブレーキとアクセルを踏み間違えたりすることです。
これを読んで「オレ様がそんな初歩的なミスをするはずがない。何年、トラックドライバーをやっていると思うんだ」なんてイラっとした人は、ミスをする可能性がかなり高いと言えるでしょう。それこそが「慣れ」による「気のゆるみ」です。

オレ様

5. だろう運転

通行量が少なくて信号がなく、見通しもあまりよくない交差点にさしかかったとき、左右から急に車が飛び出してくることはない「だろう」と、自分に都合の良い予想をして車を走らせることを「だろう運転」と言います。
これも経験が長いほど、その「慣れ」から「だろう」と思い込んでしまう「気のゆるみ」かもしれません。
こんな場合でも、左右から車が交差点に進入してくる「かもしれない」と、都合の悪い予想をして運転しなければいけません。

見通しの良くない住宅街

6. スピード違反

トラックドライバーの仕事は、荷を届ける時間を厳守することが求められがちです。また、1日に何十件も回って荷を配達する仕事でも、ゆっくり配達していてはその日のうちに仕事が終わらないかもしれず、ついつい先を急ぎがちになります。
そんなわけで、時間に追われることが多いのがトラックドライバーです。それでついついスピードを出し過ぎてしまうトラックドライバーも出てきてしまいます。
まず、運送会社がきちんとトラックドライバーの勤務を、無理のないものにしなければいけません。その上で、トラックドライバー自身がしっかり法を遵守する意識を持つ必要があります。

スピード

7. 車両の整備不良

交通事故はドライバーの安全運転意識の低下や、睡眠不足などの体調だけではなく、荒天によっても起こり得ますし、車両の不調によっても起こります。
たとえば、ブレーキの利きが悪ければ、トラックがちゃんと止まれずに前方の車などに衝突してしまうかもしれません。
そういったことがないように、日ごろから車両の整備をきちんと行いましょう。
ドライバーも車両も万全な状態で、その上でしっかり安全運転に集中すれば、交通事故も減らせることができるのではないでしょうか。

車両点検

8. 自信過剰

交通事故は「慣れ」による「気のゆるみ」から起こることが多いそうです。「オレ様は運転がうまいから事故なんて起こすわけがない」という「おごり」からも「不注意」に陥ります。
「これまで何十年も事故なんて起こしてない」という思いも危険です。これまで無事故で来たとしても「それは奇跡的な幸運だった」と思えば、謙虚になって安全運転に努めることができるでしょう。
「ここはいつも通っている道だから大丈夫」という「慣れ」危険です。もしかしたら、荒天で強風に注意しなければいけないなど、「いつも通っている道」でも、突発的な注意事項が発生しているかもしれません。事前情報にもきちんとアンテナを張っておきましょう。

アンテナ

9. 些細なできごと

くどいようですが、交通事故は「慣れ」による「気のゆるみ」から起こります。
基本的にはトラックの運転に名人芸を発揮する熟練者でも、昨日と全く同じ状態でハンドルを握るとは限りません。
変な話、今朝、たまたま妻と些細なことで言い争いになり、そのモヤモヤした気持ちのままで出勤し、ハンドルを握ったとします。その日の体調によっては、小さなモヤモヤイライラに発展し、いざというとき、冷静な判断ができなくなる可能性もあります。
毎日、まずは「自分」を疑ってみましょう

些細な言い争い